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竜人とマッドの弟子は赤龍帝
不死鳥と赤龍帝
(ハイスクールD×D×デジモン×魔法少女リリカルなのは)
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 一誠とアーシアがリアス達の手伝いとして悪魔の仕事を始めてから数週間が経過した。
 その間にも一誠とアーシアは共同して依頼をこなして来たが、世間知らずの面があるアーシアはともかく、一般常識を持つ一誠には精神的に疲れる依頼ばかりだった。
 『ミルたん』を始めとして一誠とアーシアを呼び出す依頼主の殆どは変わり種ばかり。一番まともと言える人物に関しても、世間的にはオタクとして分類される人種。特に酷かったのは一誠とアーシアの仕事振りを確認しに来たリアスを加えた依頼の時。
 『鎧武者スーザン』。明らかに生まれる時代を間違ったとしか思えない人種の人物で、リアスに『人間にしておくには勿体無い』とまで言われる人物だった。
 その他にも一誠とアーシアを呼び出す人物達は変わっている者が多く、一誠は自身が住んでいる日本と言う国にそう言う者達が居る事を知ってショックだった。

「ハァ〜」

「疲れているようだね、一誠君」

「あぁ・・・そりゃ疲れるさ。なぁ、木場・・この前テレビのニュースでやっていた怪奇特集を見たか?」

「確か『○○市に夜な夜な現れる鎧武者と甲冑騎士』だったけ?」

「そう、それだよ・・・その『鎧武者』が俺とアーシアの依頼人だったんだよ。テレビで見た時は思わず噴いたぜ」

「ハハハハ、それは知りたくもなかっただろうね」

 祐斗はぎこちない笑みを浮かべた。
 一誠はそんな祐斗に対して力無く頷き、ゆっくりと顔を上げて物思いにふける様に溜め息を吐いているリアスを目撃する。

「なぁ、木場・・・最近部長どうしたんだ?何か殆ど毎日溜め息を吐いているように見えるんだが?」

「う〜ん・・多分グレモリー家に関わる事だと思うよ。一誠君も知っているだろうけど、部長の家は『七十二柱』だからね」

「あぁ、そう言えば確かその『七十二柱』の悪魔の家系は、戦争のせいで半分がもう無いんだったよな」

 一誠はフリートから教えられた悪魔に関する事項を思い出し、何度も頷く。
 その昔、悪魔同士で戦争が起きた事がある。現魔王政府と旧魔王政府の戦争。その戦争によって悪魔の中で有名な家系の多くが途絶え、同時に多くの悪魔達が死んで行った。
 木場、朱乃、子猫などはその戦争の後に作られた『悪魔の駒《イーヴィル・ピース》』の力によって『転生悪魔』となった者達。言うなれば新鋭の悪魔達。
 そしてリアスは先の戦争を生き残ったグレモリー家の純血の悪魔。古くからの悪魔の血を持つ者なのだ。

「って事は、もしかしてそれ関係の悩みなのか?」

「う〜ん・・そうかもしれないね。朱乃さんだったら知っていると思うけど・・・でも、良く部長の悩みが分かったね?」

「いや・・・実はな。フリート先生からとある悪魔の縁談を破談にしろって言われた事があったんだ」

「ほんとかい!?それは!?」

「あぁ・・・・思い出したくも無いぜ、アレは・・・その件の依頼主の婚約者に指定されていた奴なんだけど、最悪な奴でな。人間の女の子を攫って弄んでやがったんだ。しかもかなりの人数を・・・で、当然そう言う奴だったから黒い噂も絶えないから調べてくれって依頼だった訳だ」

「それで、その相手はどうなったんだい?」

「当然、事実を近くに住んでいた魔王様に報告して、早急にその悪魔は逮捕って流れになったんだ。最もこれは一般だったから、部長の事情とは比べモノにならないけどな」

「そんな事があったんだね・・やっぱり、一誠君は僕らの下に手伝いに来る前にも色々と依頼をこなしてきたのかい?」

「まぁ、それなりにな。危険な依頼もかなりやらされたな・・・最も危険な依頼は率先して俺の師匠がやってるぜ。あの人はそう言う依頼が大好きだからな」

「一誠君の師匠か・・・どんな人なのか会って見たいね」

「止めとけ、木場・・・あの人は何処までも戦うのが大好きな人だ・・正直俺はあの人との訓練の度に死に掛けたぞ。マジで」

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