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マブラヴオルタネイティブ-フォーアンサー
【第弐拾壱話】刻んだ過去 刻む未来
(マブラヴオルタネイティブ×アーマードコアフォーアンサー)
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「よし、乗った!」
「噂も聞いてるんだろ?本当にいいのか?」
「俺は死なない。死んだらお前が悲しむだろ?」
「む・・・まぁ、それなりに」
「だから絶対死なないよ。約束する」
「世間ではそういうのを死亡フラグと言ってだな・・・」
「うっさい!不吉になるからやめい!」


―――ザッーザーッ―――

「おぉ!俺の前のネクストと機体構成が近い!!」
「レイレナード製はいいものだ。我輩は先日貴様に敗れたあのアナトリアの傭兵を原点にこれを生み出した。
その原点の男を打ち破った貴様なら或いは・・・乗れるかもな?」
「御託はいいよ。早く乗らせろ」
「ふん。威勢はいいな。だが貴様で13人目だ。13番目の死神は貴様に何を与える?」
「ん?死神?」
「気にするな。乗ってAMS接続してみろ。生き残れたらこの機体はくれてやる」
「あいよ」
前に乗ってた機体と構成が近いので手馴れた感じで登っていく。
そしてコアに辿り着き、乗り込みそして・・・AMSに接続した。
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアあああああアアアアアアアアアアアアアア
あああああああああああアアアアアアアアアアアアアアあああああああああアアアアアアアア
アアアアアアあああああああああああアアアアアアアアアアアアアアああああああああアアア
アアアアアアアアアアアあああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
他者の意識が思考が声が想いが己に介入する。
某逆流王子とは違い、光ではなくはっきりとしたイメージが脳内を駆け回る。
「ゲホッ・・・オエッ・・・あああああああああああああああ」
血反吐を吐き、コクピットの内側を朱に染める。むせ返る血の匂い。
血・・・赤い・・・紅い・・・
そうだこれらの意識は全て・・・
「・・・紅い・・・」
「死神が与えたもうたのは生か死か?それとも?」
ネクストが歩き出す。闇に溶ける黒い身体は光をも溶かす。
ネクストの名は・・・
『「SICARIUS-シィカリウス-」』
この日、この時、この瞬間、彼の・・・ヘイブン=ユーリーの運命は狂いだす・・・



――――――――――――――――――


「・・・夢?」
起き上がるといつも通りの横浜基地の自室。
いつもと違うのは部屋の電気が消えていることぐらいか。
「夜のうちに誰かが来て消して行ったか?ったく、おかげで夢見は最悪だ」
あの後、アルテリア・ウルナを襲撃し、ORCA旅団に仲間入りし、そして果てに・・・恩人を殺した。
忘れたい過去。忘れてはいけない、自分が選んだ道。
「さて、起きよう。行こう。あの小さな英雄も、そろそろ帰ってくる頃だ」
そういってキャエーデ=スペミンフィーメンは香月の研究室に向かった・・・

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作者: 首輪付きジャッカル (ID:********)
投稿日:2012/11/19(月) 04:02
閲覧数:11756
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