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進化の龍よ蒼き航路を超えて
プロローグ「進化の光よ蒼き航路へ」
(ゲッターロボサーガ×アズールレーン)
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ゲッター線という物はご存知だろうか?遥か彼方の世界から世界へと渡り続け、進化の可能性を求め太陽系の地球へと降り注いだ意思持つ放射線。
人の姿を持つ器たる鋼の巨人ゲッターロボと選ばれし者が揃う時、時代に変革を・・・運命を超える為にかの世界にて激しい戦いをくりひろげたそれは火星にて最期の火蓋を切った。
「過去も…未来もクソ喰らえだ、未来は・・・俺達の未来は━━!!」
選ばれし3機の最後の器は運命の3人の子供たちを乗せて、火星にて顕現した巨神【ゲッター天】の目の前で空高く舞い上がり声高らかに叫ぶ。
『『『俺達の手で作るんだ!!チェーンジ・ゲッターアークッ!!』』』
最期の器は1つになり【ゲッターロボアーク】となり、若き3人の命を燃やしゲッター天にへと飛びかかった。ゲッターアークはゲッター天と比べても豆粒でしかないがそれでも彼は自らへと挑む彼らに対峙し激突した。
閃光が世界を覆い尽くす。翡翠の輝きが火星を・・・変わり果てた赤き地獄の星たる地球を照らし━━━━。
この世界から彼らは消えた
もう1つの赤き星の根源たる【ゲッターロボ】も同時に姿を消してしまった。何故とは言わぬ。ゲッター線は気まぐれなもの、理解するには悠久の時が必要なのだ。
しかしひとつ疑問なのは2つの赤き星の片割れ・・・かつての青き人類の母星たる地球に存在していた2体の片割れ・・・そうだ、嘗て神隼人がその命と引き換えにこじ開けた『地獄の釜』から這い出てきたアレが、アレが姿を消してしまったではないか!?
火星に佇むゲッター天はただ考えた、先程咄嗟にアレが何処かへと飛んでいく瞬間に彼らを遥かなる因果をつむぎアークがアレを追って時空転移できるように細工をして異空間へと飛ばした。
本来ならゲッターアークだけ平行世界への旅にでも行かせて、これからの未来への糧にでもしてもらおうと考えたがまさか地球のアレが・・・本来ならば動くはずがないアレが平行世界へと飛んでしまうとは・・・何故だ・・・。
お前は何処へ行ったゲッター聖ドラゴンッ!?
「うぉぉおおおお、どうなってんだこりゃ、獏、カムイ無事かぁ!?」
「とりあえず体勢を整えるんだ拓馬!!」
「計器はどれも安定しない、今はこの光の先を目指すことを優先しろ!」
「当たり前だ。俺達は抗わなきゃなんねぇ、あの恐ろしき未来も待ち受ける運命も…そして俺たちのケジメもつけなきゃなんねぇ!!その為にこんなところで死んでたまるか・・・!」
翡翠の閃光の中、真紅の巨人ゲッターアークがきりもみ回転しつつ出口を求め空を駆けていく。アークを動かす短い黒髪の青年『流拓馬』、体勢を整えることを進言する坊主頭で拓馬の幼なじみの青年『山岸漠』、長めの金髪で人と異なる異種族【ハチュウ人類】とのハーフである『カムイ・ショウ』の3人は先ほどのゲッター天が何かをしたのを理解しているがなんの為にこのような真似を行ったのかは理解出来ていなかった。
「ストーカー、いやアンドロメダ流国の仕業って訳でもないなだろうな・・・マクドナルドもいない、百鬼帝国残党もこの世から滅んだはずだ、俺の手で・・・!」
流拓馬は嘗て未来から時空を超えて、災厄のゲッターロボ【ゲッターエンペラー】の生まれる可能性を消し去るために現れた侵略者ストーカー──ゲッターエンペラーによって圧殺された惑星ダヴィーンの生き残りUFOによって生み出され改造された地球人の集団【百鬼帝国】の残党党首マクドナルドとその主たる諸葛亮孔明と遥か宇宙に股をかける大帝国アンドロメダ流国を母体としたグループ──は以前に壊滅し流国も動きを見せないため候補から外した。
「一つ聞かせてくれ獏、お前はあの時アークに乗ってなかったが何処にいたんだ?」
「あーそれか、俺と拓馬はマクドナルドが操るアトランティスの遺産の魔獣ウザーラを倒した後にスターボーダーに慌てて入ったらエンペラーに拾われてな。エンペラーの意志と遭遇した後に俺は暫く・・・いや何年もいたのかも分からないがエンペラーに残ったんだ、その後エンペラーから火星に移住がある程度終わった時に合流したって訳よ」
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