■一覧に戻る
■ページ指定
■別話を閲覧する
■感想を見る・書く
進化の龍よ蒼き航路を超えて
プロローグ「進化の光よ蒼き航路へ」
(ゲッターロボサーガ×アズールレーン)
  [←] [→]  【PAGE 2/5】

「ウザーラを倒した後にエンペラーに拾われただと・・・!?そうか、そんな事があったのか。俺はマクドナルドからバグのデータを受け取ったあと戦闘の余波で宇宙に投げ出されたがゲッターザウルスに回収されその後は・・・知っている通りだ」

「そっちはそんなことになってたんだな。親父や神司令が唯一倒せなかったって話のウザーラ、とんでもない相手だったぜ…ん?どうした獏」

「・・・やばい、今までで1番やばい気配がビンビン来てるぞ」


 思い出話をしていた時、獏が特異体質による予知能力により危機を知らせた途端に続けてセンサーに巨大な反応が背後からすれ違うように現れたことを警告した途端、それを見た拓馬とカムイはその名を呼んだ。


「「ゲッタードラゴン!?」」

「本当にゲッター聖ドラゴンに進化してたのかよ…」


地球での最後の戦いの際に地獄の釜から這い出てきた──【恐竜帝国】との終局時に完成し百鬼帝国との戦いで活躍した後に【真ゲッターロボ】の補給装置となり挙句の果てに暴走した第2世代ゲッターロボ【ゲッターロボG】の変わり果てた異形の姿をした超弩級の怪物──それを見た2人は青い顔をしたが獏の発言に顔色を戻しながらもその聞きなれない名前に疑問符を抱いた。


「エンペラーの中で知ったんだが、ゲッタードラゴンは本当なら真ゲッタードラゴンを経由してそこから場合によって進化するのがアレらしいんだよ。まあ真ゲッタードラゴンも条件は分からないが2種類に進化するらしいんだが・・・そんで聖獣なんて渾名をつけられるアレは地球から時が来るまで火星に来ないんらしいんだけどよ…」

「聖ドラゴンって・・・全然有難みもない名前だな」

「だがはっきりしたな、この空間に入ったのがドラゴンが火星どころかわけも分からない場所へと飛んだのが原因だということ。それに関与したのがあのゲッター天である事もだ」


【ゲッター聖ドラゴン】と呼ばれるその怪物を追跡させる為にゲッター天が自分たちの今の状況を作り出したのは気に食わないが、生命がまともに生きられない環境を作り上げるあの聖ドラゴンは何としても取り押さえなければならない。

ゲッター線の輝きが薄れ徐々に白い光に包まれていく、カムイはその光に昔気まぐれに読んだ小説で異世界に飛ばされる物があったのを思いだし考えすぎだなとため息をついていた。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「なんて考えていたんだがな・・・」

「青い空、広がる限りの大海原ってとこか」

「陸地が全く見つかんねえな」



ゲッターアークは現在、地球の太平洋上空と思われる場所へと浮かんでいた。ゲッター聖ドラゴンはその巨体どころかその膨大なゲッターエネルギー反応すら消失させていた。見えるのは遥か上空に見える入ったと思われるワームホールだがゲッターアークは弾かれて入ることが出来なくなっていた。


「さっきから出てくるのは変な戦闘機みたいな奴ばかり、小さいし脆いしなんなんだこれは」

「確かにそうだけどよ、人間サイズの・・・昔の戦闘機だよな?」

「恐竜帝国でもこんなものは作れん、この世界の・・・異世界の技術で間違いないだろう。しかしこれはどう見てもイギリスのバラクーダだな」


ワームホールに弾かれること数回、暫くするとどこからとも無くかつての世界大戦で活躍していた人間サイズの戦闘機が次々に現れたがアークに無勢、捕まえようとしたが全て握りつぶしてスクラップに変わっていた。驚くべきはこんな小さな物でありながら本来の性能を維持している点であろう、遥かに高度な技術を持つ恐竜帝国でも作れはしないとカムイは認めこの世界は自分たちの常識が通用しない異世界だと認めるしか無かった。

気がかりなのは戦闘機が元の世界にもあった英国の戦闘機、【バラクーダ】である事だった。

  [←] [→]  【PAGE 2/5】

■感想を見る・書く
■別話を閲覧する
■ページ指定
■一覧に戻る