〜???〜
「いやぁぁぁぁぁっ!?」
触手に全身を捕えられたアルティナは思わず悲鳴を上げた。その隙を逃さず、アルティナの脚を捕えた触手は一気に、口の中へと潜りこんだ。
「むぐぅぅぅぅっ!?むぅっ!むぅぅぅっ!?」
逃れようともがくが、その動きを嘲笑うかのように触手はどんどん絡みついてくる。触手全体にまとわりつく粘性の液体が、暴れれば暴れる程アルティナの身体を濡らして動きを鈍らせていく。気が付けば、全身を絡めとられ、触手の力で宙に浮かされてしまった。
「あぐっ!た、助げで、グラウ……むぐっ、ぐうぅぅぅっ!!や、やべてっ……ぐぶっ、ううっ……」
触手から逃れる為、助けを求めるため、口に入って来た触手を噛みきろうとするが、滑る粘液がそれを許さない。得体の知れないもの捕えられたという恐怖が、一瞬にしてアルティナから正常な思考を奪っていく。恐怖で身がすくんだとき、ゆっくりと触手がアルティナの下着を破りアルティナの股間へとのびていく。
「むぐっ!あ、ふっ、むぅぅぅ……んん―――ッ!」
どれだけ暴れたところで、より深く触手が絡みつくだけで、逃れることなどできなかった。
「むううっ、むうううううっ!!」
触手はゆっくりとアルティナの股間を這いずり回る。生暖かくぬるぬると滑る感触が、嫌悪感をかき立てていく。
「やっ、ん、んぐぅっ……あぐっ、ぐぅぅぅっ!あ、ああっ……い、嫌……やめ……」
触手はアルティナの性器の入口を探し当てると、その先端を覆う粘液をじゅくじゅくと溢れさせていく。性器に触れる生暖かい液体の感触に、アルティナは着々と自分の純潔を貫く準備が進められていることを感じた。もう、逃げようがない。
「むぐぅぅぅぅっ!!あぁぁぁぁぁっ!!ひぎぃぃぃぃっ!?あぐっ、うっ、あああああああっ!?」
気持ち悪い感触が体内へ流れ込み、触手は勢いよくアルティナの処女を貫いてアルティナの悲鳴を無視してアルティナの奥へと入り込んでいく。
「んんんん―――ッ!!や、んんっ……ぎぃぃぃ!?」
膣の中を調べるかのように触手はぐりぐりと体内で暴れまわる。細い先端が膣壁を強く押し付けると、お腹がぼこっと膨れ上がる。
「あぐっ、ぐ、ううううっ……あぶっ、ばうぅぅぅぅっ!?」
処女を貫かれた痛みとお腹の中が引き裂かれそうな痛みで、顔を歪め、大粒の涙を次々と流す。
「んぐっ、んくっ、んくぅぅぅぅっ!ごぼっ、ぐぼっ……あ”ふっ、あ”ばぁぁぁっ……」
触手は膣の感触を確かめた後、静かにその奥へと進んでいった。子宮の入り口をぐりぐりと押される感触に、アルティナは表情を青褪めさせた。
「ひぎっ!?むぐっ、むぐぅぅぅぅっ!!」
触手はその細い先端を、無理矢理アルティナの子宮へと推し進める。
「ぎぃぃぃぃぃあああああっぐうっばぁぁぁぁぁぁ!?」
触手が肉を引き裂くように子宮へと侵入してくる。今までに感じた事のない感触に、アルティナの思考は絶望に塗りつぶされていく。
「う、ううっ……あううっ……むうぅぅぅぅっ!!」
口の中と子宮で暴れる触手が突然動きを止めた、ぷくりと膨れ上がる。
「ふぅぅぅっ!?そ、そんな……あふぅっ!?や、らぁっ……たふけ、てっ……」
アルティナの悲鳴を嘲笑うかのように、2本の触手は根本を大きく膨らませると、激しく律動する。
「あううっ……う、ううっ……やぁっ……ゆるひて……うぅっ……」
膨れ上がった部分が、徐々にアルティナの体内へと近づいて来る。何かが運ばれてくる。
「やぁぁぁぁぁぁ!?ふぐっ、ぐぅぅぅぅぅっ!!むぐぅぅぅぅっ!?ごぼっ、ひぎぃぃぃぃっ!?」
触手を伝って、精液に見える何かが体内と口内に注ぎ込まれていく。口から飲みきれなかった何かを垂らすアルティナの瞳から、大粒の涙が零れ落ちる。粘性の液体がどくどくと注ぎ込み、入りきらなかったものが性器から処女を貫いた証である血と混じってしたたり落ちて行く。同時に、口にねじ込まれた部分から発せられた粘液を抵抗することもできず無理矢理に嚥下させられた。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
必死に暴れても触手はどんどん膨らみ、次から次へと何かを吐き出し続けている。
「ひぐっ!?あ、ああっ!?ひぎぃぃぃっ!?や、やらっ……ぐ、ぶっ……あばぁっ……や……やめてっ……おねがいっ……これ以上は……ぐむうっ、あううっ……あ、はっ……ああ!」
お腹が裂けそうなほど大量の何かを注ぎ込まれ、激痛で意識が飛びそうになる。そこでアルティナは、お腹の中に注ぎ込まれた何かがビクビクと動いている事に気付いた。そしてそれが触手の卵である事に気付き、暴れた。
「あう、あうっ……がぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
幾ら泣き叫び、暴れても誰も助けに来てくれない。
「だ……ず……げ……で…………クラ………ウ……ソラ……ス………………」
そして絶望に陥りながらも、自分の相棒の助けを呟いたアルティナの意識が途切れようとしたその瞬間、空間は真っ白に包まれた。
術者であるリザイラの意識がそれた事で幻術が解けた事により、アルティナは幻術による永遠に終わらないと感じた地獄から現実への帰還をようやく果たした。