【Side:干吉】

 青州とエン州を結ぶ州境。正木商会から十里(日本と同じ一里約四キロを基準)ほど離れた高台の上から、私は遠見の術≠使い離れた場所にある商会を観察していた。
 明らかにこの世界ではありえない街並み。十世代以上も進歩を遂げた未来の都市。
 黄巾党を取り込んだかと思えば周辺の商人や豪族達を纏め上げ、僅か半年ほどであれだけの街と商会を造りあげた。
 正木太老――英傑に勝る武だけでなく、文官や軍師を凌駕する知識と技術まで持ち、更には王としての資質と度量まで兼ね備えている規格外れな人物だった。

 ここ半年、彼を観察し様子を窺っていたが、単純な能力だけでいえば北郷一刀など比較にならない。いや、本当に同じ人間であるかも疑わしいほどの力を有していた。
 しかも彼が黄巾党を改心させ取り込んでしまった事によって、歴史に大きな狂いが生じ始めていた。

 黄巾の乱が未然に防がれた事によって乱世への突端を失い、本来はあるべきだった諍いが起こらない。
 遅れだけならばいいが、河北より発生するはずだった暴徒が正木商会の登場によってエン州へと流れ、彼の行った商業革命とも言うべき事業の所為で発生するはずだった食糧危機や治安問題、全てが悪化するどころか以前よりも良くなるという逆の現象が起こり始めていた。
 これではもはや外史とはいえ、本来の歴史から大きく外れすぎている。
 いつかは漢王朝が完全に力を失い乱世の突端は開かれる事になるだろうが、それがいつになるかは私にも分からない状況だ。

「やはり、この外史の中心に居るのは彼、という事で間違いないようですね」

 北郷一刀を起点とする外史に干渉し、今のこの世界を創り出したのは間違いなく正木太老だ。
 最初から私達の予想のつかない方向へと歴史が動き始めている。物語の終端がどこにあるのか、今の段階では全く予想がつかない。
 しかし、私達の目的を果たすためにも終端を迎える事、それこそが必要不可欠な最低条件だった。
 多少強引であったとしても、物語を本筋に修正しなくてはならない。終端に駒を進めるために――

「フフッ……来ましたか」

 砂塵を撒き散らし青州からエン州へと向けて移動する一団が目に入る。
 規模は五千と言ったところ。最近、青州を中心に河北全土に活動範囲を広げ、略奪行為を繰り返している山賊や盗賊の群れだ。
 正木太老の築き上げた商会は確かに大きな成果を上げているが、短期間で多大な成果を上げた反動もまた生じていた。
 彼の登場によって得をした者がいれば、損をした者もいるという事だ。

 エン州に人が流れた事により、または行商人の流れが変わった事によって、これまで得られていたはずの既得権益に多大な影響を受けた貴族や豪族達。そうした動きは重税を課し、治政を怠っていた彼等の自業自得でもあるのだが、それを目先の欲に目が眩み盲目となっている彼等に説いたところで意味など無い。
 同じくエン州より追い出された匪賊達は、正木商会の勢力圏から逃れるように他州へと集結し、商会の存在を快く思っていない各地の豪族達と結託して一大勢力へと膨れ上がりつつあった。
 これが黄巾の乱に変わる、新たな乱世への突端。そして彼等を背後より束ねている者の手には一冊の古書があった。

 ――太平要術の書

 この外史に置いて、突端を開く鍵とされる物の一つ。歴史通りにはいかなかったが、何もあの三人の少女でなくてはならない理由はない。
 停滞している物語に火種を撒き、駒を進める事さえ出来れば私達の目的に近付く。
 不要となった書物を張三姉妹の手より奪い、必要とされる者達の手に渡したのもそのためだ。
 ――撒いた種。それがやっと芽を出そうとしていた。

「さて、この局面をどう乗り越えますか?」

 真っ直ぐに商会を目指し進路を取る匪賊の群れ。彼等が勝つか負けるかなど、私にはどうでもいい事だ。
 どちらにせよ、物語は動き始める。我々の望む終端≠ヨと向かって――

【Side out】





異世界の伝道師外伝/天の御遣い編 第13話『要塞都市』
作者 193






【Side:稟】

 昨日は曹操様にお会い出来た興奮から舞い上がってしまい、太老様や曹操様の前で鼻血を噴き出し倒れるといった愚行を犯してしまった。
 太老様の前で鼻血を出して倒れるのは一度や二度の事ではないが、大切なお客様の前で、それも曹操様の前で恥ずべき事だ。
 幾ら、曹操様の訪問が突然の事で心の準備が出来ていなかったと言っても、それは言い訳にしかならない。あれは大失態だった。

「はあ……この体質が恨めしい」

 この妄想癖と鼻血を出す体質は改善したい、と考えているのだが、努力はしているつもりでも以前として報われない。
 太老様とお会いする以前に比べれば幾分かマシになったように思えるが、しかしそれでもこの体たらくだ。

「ん? この音は……」

 街に『ウウー』という低い音が鳴り響いていた。あれは太老様がお作りになった『スピーカー』という物から発せられている音だ。
 張三姉妹の舞台を盛り上げるため音響設備を整える、とか仰って『マイク』という物と一緒に幾つかお作りになった物の一つだった。
 今、街中に鳴り響いているのは賊の襲撃を告げる非常警戒音。見張りが敵の侵攻を確認したという合図だった。

「状況は!?」
「――郭嘉様! 賊の集団がこちらに進行中との事です。数は五千」
「五千?」
「はい。青州の州境から進行、もう五里ほどのところまで接近されています」

 これまでにも何度か匪賊による襲撃はあったが、五千という数は嘗て無いほどの数だった。
 襲ってきた賊の数は多くても千が精々。それが一気に五倍の数となると、彼等が驚くのも無理はない。
 現在この街に配備されている自警団の数は五百と言ったところだ。今から各地に散っている者達を集めても間に合わないだろう。
 よりによって曹操様がお越しになっているこんな時に、と唇を噛み締める。
 だが、迎撃しない訳にはいかない。この街の平和を守るためにも――

「凪が居ないのが少し痛いですね。でも防衛戦なら……李典に迎撃の準備を。于禁には隊を率いて待機を命じてください」

 こうした事態を想定していない私達ではない。
 大勢の商人達が出入りし沢山の物と金が集まるこの場所は、匪賊達にとって宝の山とも言うべき場所だ。
 しかしそうした物を狙って、これまでにも襲撃を試みた匪賊は数多く居たが、何れも成功には至っていない。
 敵の数は十倍。籠城戦とはいえ、圧倒的に不利な状況である事は間違いないが、ここに居る者達は誰一人慌ててなどいなかった。
 数で勝利を語れるのは、装備も兵の練度も全てが対等である場合だけの話。数では確かに劣っているが、それらの条件全てに置いて圧倒的にこちらが勝っている。
 ここでは数の理論や外の常識など一切通用しない事を、愚かな賊達はその身を持って知る事になるだろう。

「郭嘉様、どちらへ?」
「太老様にお知らせしてきます。賊の監視は怠らないでください」

 太老様の副官として、そして自警団の作戦を預かる軍師として、今回の戦に関しては絶対に勝てるという確証があった。
 寧ろ、不安要素は別にある。ここに曹操様がいらっしゃるという事だ。
 五百の兵が五千を打ち破るところ見られて、曹操様はどう思われるだろう?
 私達の事を脅威と感じられるか、それとも――

 とはいえ、今は賊から街を守る事こそ肝心。最終的な判断は、太老様にお任せするしかなかった。

【Side out】





【Side:太老】

 ――プニプニ

「ううん……」

 ――プニプニ

「うぅ……やめな…さ……い。春蘭」

 余りに無防備な状態で気持ちよさそうに眠っているので、悪戯心をくすぐられる。少し目が早く覚めた俺は、華琳の頬を突っついて遊んでいた。
 寝顔だけ見ていると、これが覇王と恐れられる少女とは思えない。
 まあ、昨晩は殆ど夜通しで科学談議をしていたし、それに旅の疲れも残っているのだろう。

「ん? サイレン?」

 窓の外を見ると街に警報が鳴り響いていた。また盗賊でも攻めてきたのだろうか?
 毎度の事だが本当に懲りない連中だ。賊対策はしてあるし、今更慌てるような話でもない。
 兵器を作るつもりはない、と華琳には言ったが自衛のための準備くらいはちゃんとしてある。
 もっとも、原始的な装置と罠程度の話だが――いざとなれば裏技もあるし、何とでもなるので特に焦りはなかった。

「まあ、いいや。朝飯でも食うか」

 慌てたところで仕方が無い。腹も減っている事だし、先程届けてもらった朝食を取る事にした。
 こんな世界だ。略奪行為その物を肯定するつもりはないが、盗賊や山賊を毛嫌いしている訳でもない。生きるために必要な事もあるだろう。
 だが、基本的に俺は自分から仕掛ける事はないが、牙を剥いて向かってくる連中には容赦をするつもりはなかった。

 俺の目的などあってないような物だ。曹孟徳のように野心がある訳でも、劉玄徳のように高い理想を持っている訳でもない。
 元が農民であろうと殺して奪うつもりで向かって来ている以上、逆に殺されて奪われても仕方の無い事。
 話し合いが通じない相手には実力行使。あちらの世界では腕尽くが基本だった。
 俺は過去の経験に基づき、それを実行しているだけの話だ。正当防衛は当然の権利だろ?

「何の音……?」
「おっ、目が覚めたか? 華琳も味噌汁飲む?」
「味噌汁?」
「うむ。朝の一杯はやはりこれに限るよな」

 ポットに入れた味噌汁をお椀に注ぎ、華琳に手渡す。今日のはワカメと豆腐の味噌汁だ。
 うちの商会の食堂で働く料理人の手料理だ。不味い訳がない。今朝、おにぎりと一緒に届けてもらった。

 え? 味噌はどうしたかって?

 幼少期より鬼のような教育の下、鷲羽(マッド)に仕込まれた知識と技術は伊達ではない。
 トイレットペーパーの製造方法から造船技術(宇宙船)まで、医療技術なら民間療法からナノマシンを使った生体強化や延命調整はたまた再生医療に至るまで、その気になればパーソナルデータから本人そっくりの力場体を作ったり、まださすがにやった事はないがアストラル関連の知識も兼ね備えている。職人技とまでは行かないが、調味料≠作る基礎知識くらいならあった。
 後はそれを説明して、出来そうな人に作ってもらっただけの事だ。

 前にも言ったとは思うが、俺は職人ではない。敢えて言うなら科学者(哲学士)見習いだ。
 哲学士にとって知識とは何の役に立つかどうかではなく、どれだけ幅広い知識を有しているかという事の方が重要だった。
 哲学士とは、無から物を生み出す仕事ではなく既存の物や技術を組み立て、誰にも思いつかないような新しい使い方を創造するのが仕事だ。
 そのために何よりも必要となるのがパーツ≠ニしての知識だった。

 鷲羽(マッド)の教えを受けた俺は、それこそ頭の中に直接知識を流し込むような裏技まで使って、ありとあらゆる分野の知識を叩き込まれた。俺自身がそれを使いこなせる使いこなせないは別として、知識として覚えているので時間を掛ければ大抵の物は再現が可能だ。尤も俺の場合、伝説の哲学士様曰く『知識の使い方に偏りがある』という話だが、そんな事は俺の知った事ではない。
 特に哲学士を目指していると言う訳ではなく、物作りは確かに楽しいと思うがマッドサイエンティストや変人になるつもりはない。
 好きな物を好きなように作る。実際、この味噌汁も俺の目的には欠かせない物だったので作っただけの話だ。
 市に行けば季衣が珍しがっていた食べ物が沢山あるが、その殆どが夢の第一段階として俺が広めた物だったりする。
 丁度、腕の良い料理人を見つけたので、彼女に頼んで色々と試してもらっているところだった。

「美味しい……」
「腹減ってるだろ? おにぎりも食べる?」

 味噌汁に感動した様子の華琳に、塩で握っただけのおにぎりを手渡す。
 それも驚いた様子で無言で食べる華琳。おにぎり一つ取ってもこの味だし驚くのも無理はない。
 最初の頃は、こちらの料理を物足りなく感じていた俺だったが、商会を興し『流琉(るる)』という少女と出会ってから食の問題が一気に解決した。

「驚いたわ……。この調味料もそうだけど、腕の良い料理人を雇ってるのね」
「美味かったろ? 俺も彼女の料理を初めて食べた時は驚いたし」
「城のお抱え料理人に欲しいくらいよ」

 それは困る。流琉にはまだまだ色々と手伝って欲しい事が沢山あるのだ。俺の目的には彼女の存在が欠かせない。
 でも、使える人材が欲しいという華琳の気持ちも分からなくはなかった。
 稟の事も欲しいと言ってたけど、華琳のところって有能だけど癖のある人材が多いし思うところがあるのだろう。
 あの中だと一番まともなのは秋蘭だが、彼女一人では春蘭や桂花の抑え役として心許ない。
 華琳は確かに凄いが、あの面子で天下を目指すって実はかなり無謀なんじゃないかと思えるほどだった。

 他所も似たようなモノなのだろうか?
 まあ、うちも余り他所様の事を言えるような状態ではないが……。

「それよりも、さっきから鳴ってるこの音はなんなの?」
「ん? ああ、警報だよ。また、賊でも襲ってきたんじゃないかな?」
「なっ――そういう事は早く言いなさい! 何、のんびり朝食なんて取ってるのよ!?」
「え? いや、朝飯はちゃんと取らないと力が入らないだろ?」

 慌てたところで解決する問題じゃない。それに朝食は一日の始まり、活力の源だ。

「それに警報が鳴ったからって、直ぐに賊が攻めて来る訳じゃないしね」
「大物というか……道中も思ってたのだけど、こういう事ってよくあるの?」
「州境に近いってのもあるけど人の出入りが激しいし、ここには金と物が集まってるしね。賊の襲撃なら頻繁にあるよ」

 狙われやすい街である事は間違いなかった。
 規模はまちまちだが、月に一度くらいのペースで襲ってくるのでここに居る人達は皆、慣れてしまっていると言った方が正しい。
 事実、警報が鳴ったからといって街は静かなものだ。パニックになっている人は一人として見当たらなかった。
 その時だ。コンコン、と部屋をノックする音が聞こえ、返事をすると稟が部屋の中に入ってきた。

「失礼します、太老様。こちらに向かっている賊の件でお話が――っ! 曹操様もいらしたのですか?」
「ああ、深夜遅くまで(話が)白熱してね。今、起きたんだけど……稟も一緒に食べる?」
「遅くまで? 一緒に? 白熱? それはまさか――ブハッ!」
「ちょっ、なんでそこで鼻血を出す!」

 部屋に入ってくるなり鼻血を噴き出して仰向けに倒れる稟。部屋の入り口には真っ赤な血だまりが出来ていた。

【Side out】





【Side:華琳】

「落ち着いたか?」
「は、はい……すみません。思わず興奮してしまって」
「それで報告があったんだろ? 警報からして賊の襲撃とは思うけど、敵の規模は?」
「推定五千との事です。青州から進行してきた様子で、既に街から五里ほどの地点に迫っています」
「ご、五千ですって!?」

 賊の襲撃という話で、太老と稟の落ち着きようからも精々数百かそこらだと考えていたら、郭嘉の口からとんでもない数字が飛び出した。
 私はその数字に驚き、思わず大きな声を上げてしまう。五千など、ただの盗賊団の数ではない。我が精兵の半数近くに匹敵する数だ。
 確かにこの街ならば、それだけの数で徒党を組み襲撃する旨味はあるのかもしれない。それにしたって、五千なんて数。自警団の手に負える相手ではない。

「華琳……耳元で大声だすのはやめてくれないか?」
「分かってるの? 相手は盗賊とはいえ大軍なのよ? 郭嘉、こちらの数はどうなっているの?」
「現在、街に配備されている自警団の数は五百です。単純な兵数でいえば約十倍の差がありますね」
「五百……まともに戦って勝ち目はないわね」

 幾ら防衛戦とはいっても、十倍の戦力差では勝ち目などあるはずがない。
 太老が一騎当千の武人であろうと、たった一人で五千もの敵を倒せるはずもないからだ。
 例え、その自警団に楽進に近い実力者が数名居たところで結果は変わらないだろう。それに今から陳留に連絡し、私の兵を呼び寄せたところで間に合うとは思えない。
 それほどに絶望的な状況だというのに、目の前の二人の表情には焦りどころか余裕の色さえ浮かんでいた。

「……勝てるの?」
「まあ、五千くらいなら何とかなると思うよ。今回は防衛戦だしね」
「ええ。普通なら難しいでしょうが、ここでなら十分に勝算があります」
「ここでなら?」

 太老と郭嘉の話に訝しいものを感じながらも、それが嘘で無い事は二人の態度を見れば分かる。
 こんな事で計算を見誤ったり、虚勢を張るような人物ではない。私には分からない勝算が二人には見えているという事だ。

(フフッ、面白いじゃない。なら、見せてもらうわよ。太老、あなたの実力を――)

 太老の商才は見せてもらった。そして個人の武も見せてもらった。
 後は兵を率いる将としての力。五百の兵で、五千の賊を打ち破るという智謀。
 それが本物かどうかを見極めるつもりで、私は黙って状況を見守る事にした。

【Side out】





「五千か。フフフッ、面白いやないか。ウチの発明品の実験台になってもらうで!」

 街を囲う外壁の上に、ドクロ型の髪飾りで紫色の髪を左右で束ねた一人の少女が立っていた。
 彼女の名は『李典(りてん)』、真名を『真桜(まおう)』、字を『曼成(まんせい)』といい、正木商会技術開発局の副長を務める少女だ。
 真桜の傍らには外壁からはみ出すように、これまた巨大な装置が設置されていた。

「副長、随分と気合い入ってるな」
「局長が帰ってきたから余計にだろ。『局長を驚かすんや!』って気合い入れてアレを準備してたしな」
「そこに盗賊団の襲撃か……。抑え役の楽進様は不在だし、局長と副長、それに于禁様の三人だけとなると……」
「それだけじゃない。程立様もいらっしゃらないしな。郭嘉様では局長を抑えられないだろうし……」
『はあ……』

 塀の上で腕を組んで高笑いを上げる真桜を見て、深くため息を漏らす自警団の隊員達。
 これから五百の自警団で五千の盗賊団と戦わなくてはいけないと言うのに、彼等の表情からは絶望の色は見えない。
 逆にこれから起こる惨劇を想像して、盗賊達を哀れむかのような空気に包まれていた。





 ……TO BE CONTINUED



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