※注意:この作品は94話からの分岐ルートになります。
番外『暁の東亰編』
――緋色の空。
夕闇の光に照らされた街を徘徊するのは、伝承や神話などで語られる異形の怪物たち。
ここ『杜宮市』は〈異界化〉と呼ばれる現象に見舞われていた。
現在から十年前、東亰を襲った災厄――東亰震災。
死者二万二千人。行方不明者七千人余りをだす大惨事となった災害は、東京全域で発生したM7を超す地震が原因だったとされている。表向きは――
だが実際には地震が原因などではなく〈異界化〉が引き起こした霊災というのが、裏の世界に住む人々が知る真実だった。
異界の存在が、この世界で初めて観測されたのは、いまから七十年前のことだ。異界より現れる『怪異』と呼ばれる怪物たち。神話や伝承で語られる異形の彼等がどこから現れ、何を目的としてこの世界に現れたのか、その理由は今も解明されていない。だが、わかっていることもある。迷宮というカタチを取りながら、異界は徐々に現実世界を侵食していく。科学では証明の出来ない怪奇事件や自然災害と言ったカタチで、それらは幾度となく現れ、人間社会を脅かし続けてきた。
それが〈異界化〉と呼ばれる現象だ。
勿論、人類もただ手をこまねいて見ていたわけではない。
怪異を滅し、異界化を防ぐために――それずれの思惑の下、幾つもの組織が作られた。
そのなかでも特に代表格として名前を挙げられるのが、〈ネメシス〉と〈ゾディアック〉と呼ばれる二つの組織だ。
世界で初めて異界の存在を確認し、怪異に対抗するための手段として特殊兵装『ソウルデヴァイス』と呼ばれる技術を開発。これを世に広め、異界の監視と管理を目的として異界に関わる様々な事件に対処しているのが、ネメシスという組織だ。
一方で、そんなネメシスのやり方とは異なり、より積極的に異界のもたらす新たな可能性を技術の発展や産業に利用しようと目論む組織があった。それが十二の企業からなる連合で組織されたゾディアックだ。
そして現在、ここ東亰の郊外にある杜宮市には、そうした組織の関係者が集まっていた。
理由は、ここ最近頻発する杜宮の異変が原因だ。
裏の世界で戒めを持ってこう呼ばれる事件、東亰冥災。
二〇〇五年三月十五日。その日、東亰の街は嘗て無いほどの大規模な異界化に見舞われるが、ネメシスやゾディアックと言った裏の組織の活躍によって多くの犠牲者をだしつつも壊滅を免れる。しかし、災厄はそれで終わりではなかった。杜宮で頻発している異変の原因。その災厄の落とし子とも言うべき存在が霊災の後、杜宮に潜伏していたことが判明したのだ。
そのことを一早く察知した国防軍は、東亰冥災の教訓を元に組織した異界対策部隊〈イージス〉を投入。異界の危険性を訴え、その根絶のために活動する組織――聖霊教会の〈武装騎士団〉に協力を要請することで原因を排除しようとした。そこに杜宮の異界事件を通して集まった少年少女や、彼等に協力するゾディアック、ネメシスと言った組織も介入し、紆余曲折はあったものの――東亰冥災と同じ悲劇を繰り返さないため、主義主張の異なる組織が手を携えることになる。
だが、悲劇は起きてしまった。いや、遅すぎたというべきか?
東亰冥災を引き起こした神話級グリムグリード。通称〈夕闇ノ使徒〉と呼ばれる存在。その眷属と目される〈落とし子〉を追い詰めたところまではよかった。
しかし――
杜宮の地を襲う局地的な大地震。異界に現実世界が侵食され、緋色の空に街が覆い隠されていく。
――虚空震。
それこそが、十年前に起きた震災の正体だった。
◆
揺れと共に街に現れる異形の怪異たち。
悲鳴を上げ、逃げ惑う人々。泣きじゃくる子供。神に祈りを捧げる老人。
恐れていた悲劇が現実となって杜宮の街を襲う。そのなかに、場にそぐわない煌びやかな衣装に身を包んだ少女たちの姿があった。『SPiKA』と呼ばれるテレビで売り出し中の人気アイドルユニットだ。
テレビの収録中に異変に巻き込まれ、その場にいた人々とどうにか逃げ出せたところまではよかったのだが、逃げる途中で怪異に襲われスタッフやマネージャーともはぐれ、街中を彷徨っていた。
ようやく一息つけるところを見つけ、腰を下ろす四人。そこは建設会社の資材置き場だった。
積み上げられた資材に隠れるように身を寄せ合う少女たち。だが、街を徘徊する怪異の数は増すばかりだ。ここも見つかるのは時間の問題だとわかっていた。
「あたしが囮になるから、あなたたちは逃げなさい」
長身でスラリとした体型。釣り上がった瞳と金髪が特徴の少女、如月怜香は覚悟を決めた様子でそう口にした。
突然のレイカの提案に目を瞠り、驚きを顕にする少女たち。
「何、言ってるんだよ。レイカ先輩!」
これに真っ先に反対したのは、七瀬晶だった。
ショートヘアーが特徴のボーイッシュなイメージの少女。彼女はSPiKAの二期メンバー。ユニット結成時から活躍するレイカの後輩だった。
レイカの先輩として後輩を守りたいという想い。その一方でレイカの身を危ぶみ、先輩を囮になんて出来ないと反発するアキラ。お互いに一歩も譲らず、身を隠していることも忘れて言い争いはヒートアップしていく。口数の少ないアキラにしては珍しく、声を荒げてレイカに詰め寄る。
そんな二人の間に立ち、おろおろと狼狽える少女がいた。
髪を左右で束ね、幼さの残る顔立ちをした可愛らしい感じの少女。アキラと同じ二期メンバーの柚木若葉だ。
「二人とも、そこまで」
レイカとアキラの間に割って入ったのは天堂陽菜。SPiKAのリーダーを担う黒髪の少女だ。
のんびりとした見た目からは想像もつかないが、これで結構なしっかりもので個性の強いメンバーのまとめ役を上手くこなしていた。
ハルナが仲裁に入ったことで少し頭が冷えたのか、レイカとアキラは矛を収める。
「アキラもわかってあげて。レイカは素直じゃないけど、あなたたちのことが心配なだけなのよ」
「ちょっとハルナ!?」
「レイカも二人の気持ちを考えてあげなさい。あなただって同じことを言われたら反対するでしょ?」
「うっ……」
ハルナに図星をつかれ、狼狽えるレイカ。そんなレイカを見て、アキラも申し訳なさそうに頭を下げる。とはいえ、問題が解決したわけではなかった。
気丈に振る舞ってはいるが、ハルナも内心では不安と恐怖に押し潰されそうだった。レイカがらしくない行動を取ったのも、アキラとワカバに不安を悟らせないためだということもハルナにはわかっていた。
皆、不安なのだ。ここに留まるべきか、それとも逃げるべきか?
そんな答えの出ない問題に、少女たちが頭を悩ませていた、その時だった。
ドガン、ガシャンと資材が崩れ落ちる大きな音が辺り一帯に響き渡る。夏の日差しで乾燥した土砂が舞い上がり、瞬く間に広がって行く。
「けほっ! 皆、埃を吸い込まないように口元を抑えて、外へ――」
ハルナの指示で、資材置き場の外へと向かうレイカ、アキラ、ワカバの三人。
酷い埃で前が見えず、視界が制限されたなかでようやく道を見つけ、外に退避する。
だが、
「ハルナ!」
最初にソレに気付いたのは、レイカだった。
自分の名を呼ぶレイカの声に気付き、ハルナはハッと顔を上げる。するとそこには――黒い獣の姿があった。
犬のようにも見えるが、その身体は小さなトラックほどもあり、二つの頭が唸り声を上げてハルナを見下ろしていた。
――逃げて! ハルナ!
そんなレイカの声が聞こえる。
しかし恐怖で足が竦んで動けない。「先輩!」と自分を呼ぶ後輩たちの声も聞こえるが、どうやっても助からないことがハルナにはわかってしまった。
(私、ここで死ぬんだ……)
自分に迫る二つの顔を見て、ハルナは目を瞑った。出来ることは、他の三人が無事に逃げられることを祈ることだけだ。
レイカならきっと大丈夫。アキラとワカバを連れて逃げてくれる。ハルナは三人の無事を祈る。
そうして、どれくらい経っただろうか? 十秒? 三十秒? それとも一分?
待てど、痛みや衝撃が身体に伝わって来ないことをハルナは不思議に思う。
何が起きたのか分からず、そっと瞼を開けた、その時だった。
「大丈夫か?」
「え……」
ハルナの目に最初に飛び込んできたのは、心配そうに声を掛ける黒髪の青年の顔だった。
夏だというのに季節外れのコートを身に纏い、ライフルの先端に刃のついた銃剣のような武器を手に持ち肩に担いでいる。そして何より驚いたのが、少年の背後に横たわる怪物の死体だった。
首の付け根から両断され、左右に分かれた身体を見れば、その怪物が死んでいることは素人目にも分かる。何より斬り裂かれた断面から淡い光を放ち、粒となって空に消えていく怪物の亡骸は夢でも見ているかのように非現実的だった。
だが、これは夢や幻ではなく現実だ。ハルナは理解する。目の前の青年が助けてくれたのだと――。
(そっか。助かったんだ。よかっ……)
聞きたいことはたくさんある。でも、ハルナが意識を保っていられたのは、そこまでだった。
プツンと糸が切れたかのように意識を失い、地面に倒れ込むハルナ。
「ハルナ!?」
気を失う直前、ハルナの耳に聞こえてきたのはレイカの悲痛な声だった。
◆
黒髪の青年――リィン・クラウゼルは椅子に腰掛け、一冊の本に目を通していた。
あれからリィンはレイカたちの案内で、ハルナを休ませるために建設現場近くの杜宮市が運営する市営の図書館に身を寄せていた。
そこで見つけた何冊かの本。そして助けた少女たちの話から幾つかのことが分かった。
東亰都杜宮市。ここが日本だと聞いて最初は驚いたリィンだったが、すぐに自分の知っている世界ではないことに気付いた。
忘れているだけという可能性もあるが、リィンの覚えている限りでは東亰に『杜宮市』という地名は存在しない。それに西暦二〇〇五年三月十五日、東亰全域で発生した大地震によって二万人を超す死者をだすことになった大災害。少なくともリィンの知る限りでは、そんな震災が東亰を中心に近年起きたという話は聞いたことがなかった。
少女たちの話では、現在の西暦は二〇一五年。リィンの前世の記憶が残っているのも、丁度その頃までだ。だとすれば、幾ら以前に比べて前世の記憶が薄れているとは言っても、それほどの災害を記憶していないのはおかしい。
それに緋色に染まった空。これと似た光景を、リィンは遂さっきまで目にしていた。
ゼムリア大陸西部に位置する国、エレボニア帝国の首都――緋の帝都ヘイムダルでだ。
(帝都と同じ現象が、ここでも起きているってことか? そもそも、ここはどこだって話になるんだが……)
日本、東亰。気になる単語はあるが、少なくとも自分の知っている世界ではないとリィンは考える。
そもそも日本の首都は『東京』であって『東亰』ではない。『実録・東亰震災』と書かれた本を棚に戻しながらリィンは溜め息を吐く。
「お、こいつは……」
一冊の本が目に入る。『戦中・戦後史〜国防軍と軍事情勢〜』と書かれた本だ。
リィンの覚えている限りでは、日本に『国防軍』なんてものは存在しない。だが、その理由も本の中身を見て、すぐに判明する。というのも、日本人なら誰もが知る先の大戦の結果が大きく変わっていたからだ。
そこに書かれたいたのは、次の通りだ。
先の大戦時、各国が秘密裏に進めていた反応兵器の開発に日本が一早く成功。そこから劣勢だった日本軍の反撃が始まる。
当初は米国有利と思われていた戦いも、日本の思わぬ反攻によって膠着状態へと移行して行き――
戦局は長引くかと思われたが、同時期に日本で一部将校によるクーデターが起こり状況は一変した。
降伏した独逸の分割や、共産圏の急速な拡大に危機感を抱いた米国が、日本との停戦に合意したのだ。
とはいえ、そのまま戦争が継続されていれば米国が圧倒的優位だったのは明らかであり、巨額の講和金と財閥の解体。アジアにおける植民地の放棄や貿易と金融の自由化など、停戦協定は一方的に日本に不利な内容となった。
だが、幾つかの条件を呑まされつつも主権と独立を守り抜くことには成功し、旧日本帝国軍は解体後に『国防軍』と名乗りを変え再編成された。
現在では米国との関係も改善され、太平洋地域での戦略の一翼を担うまでに軍備を拡充させていると、本の内容は締め括られていた。
日本が敗戦国とならなかった世界。そう考えれば確かに一定の理解は出来る。その後も、リィンは情報を集めるために本を読み漁った。
机の上に築かれる本の山。段々とわかってきたことは、この世界をリィンの知る地球と同じに考えるのは危険ということだった。
国防軍のこともそうだが、前世の記憶と比較して文化や技術レベルも同じと考えるのは難しい。というのも高機動戦車やステルス戦闘機くらいならまだ理解できるが、機甲兵と同じ人型有人兵器が開発され、実戦配備されているとなると話は変わってくる。もうそれはSFの世界だ。
日本は日本でも、自分の知らないゲームやアニメの世界に飛び込んでしまったのでは?
と、一度似たような経験をしたことのあるリィンが考えるのも無理からぬ話だった。
「まあ、何も分からないよりは分かっただけマシか……」
この不可思議な現象に関して有益な情報は何も得られなかったが、一先ず欲しい情報は得られたとリィンは納得する。
幸い言葉は通じたし文字も読めたので、不自由はしないだろうと考えた。
一息吐いた、その時。
扉を開く音が耳に入り、リィンは椅子にもたれながら首だけ音のした方角へ振り返る。
「えっと……凄い数ね。もしかして、それ全部読んだの?」
リィンの視線の先には、戸惑いを隠すように気丈に振る舞うレイカの姿あった。
無理もない。あんなことがあった後だ。怪物に殺されそうになったところを助けられたとはいえ、その怪物をあっさりと殺した人間が怖くないはずがない。
一緒にいた少女たちがいないが、恐らく気を失って倒れたもう一人の少女に付き添っているのだろうとリィンは察した。
「ああ、読書が趣味でね」
平然と嘘を吐きながら、リィンはそう答える。これ以上、彼女たちを厄介事に巻き込まないためだ。
彼女たちに警戒されることは当然で、助けたこと自体、成り行きのようなものだ。
情報を欲しているところで人を見つけ、怪物に襲われていたから助けた。ただ、それだけのことだった。
故に、これ以上はただの一般人に過ぎない彼女たちを、裏のことに関わらせるつもりはなかった。
だが、そんなリィンの態度が気になったのだろう。レイカは無言で頭を下げる。
「……何の真似だ?」
「助けてもらった御礼を言ってなかったから……ハルナを助けてくれてありがとう」
「偶々、通り掛かったからだ。礼を言われるほどのことでもない」
「それでも、あなたがあの場に現れなかったら私たちは……」
俯きがちにそう話すレイカを見て、リィンは溜め息を漏らす。
(さてと、どうしたものかな)
彼女たちを置いていくのは簡単だが、ここも安全とは言い難い。近隣の魔物は道中である程度排除したが、それでも時間が経てば数を増やして、また集まってくるに違いない。恐らくあの怪異は、幻獣や魔煌兵のようなものだろうとリィンは推察していた。
となると元凶をどうにかしないことには、幾ら倒してもキリがないということになる。
(シャーリィやエマがどこにいったのか気にはなるし、そろそろ行動にでるべきか)
この世界に転位する直前まで一緒だった二人のことを気に掛けるリィン。あの二人なら心配はいらないと思うが、シャーリィに関しては別の意味で心配だった。
それに帰る方法を探るためにも、もう少し踏み込んだ調査が必要だとリィンは考えていた。
異世界へ転位したと考えるのが自然だが、どうもそれだけではない気がする。空が赤く染まり、魔物が徘徊するこの現象。明らかに煌魔城の時と状況が似過ぎていた。元の世界へ帰る方法があるとすれば、そこにヒントがあるように思えてならない。
「で、お前等はこれからどうするつもりだ?」
「ハルナが目を覚ましたら、相談をしようと思ってたのだけど……」
「あてはあるのか?」
実際の問題、ずっと彼女たちの護衛をしているわけにもいかない。
リィンの最優先はエマとシャーリィを見つけだし、元の世界へ帰ることだ。
そのため知り合いがいるのなら、さっさと送り届けて二人を探しに行こうと考えていた。
「その……この街に友達が住んでいるの。リオンって言うんだけど聞いたことない?」
「お前の友達の名前なんて俺が知っているわけないだろ……」
「え……じゃあ、SPiKAは? これでも結構、有名だと思うのだけど……」
ほらほらと自分の衣装をアピールしながら、リィンに尋ねるレイカ。
つい先日アクロスタワーで開かれたコンサートはテレビでも中継されていた。レイカたちが身に付けている衣装は、その時にも着ていたものだ。
レイカ自身、雑誌の表紙を飾ったこともあるしCMにも出演している。
ファンでなくとも目にしたことくらいはあるだろうと思っての発言だったのだが、
「なんだ、それ? 何かのコスプレじゃなかったのか?」
無慈悲なリィンの一言にショックを受け、両手両膝を床に突っ伏すレイカ。
SPiKAとして活動を開始して三年。いまでは結構名前が売れているという自負のあったレイカのプライドはズタズタだった。
メンバーの名前を覚えていないのは仕方ない。しかし、SPiKAそのものを知らないと言われると何とも言えない気持ちになる。
「……いいわ。とにかく、リオンの通っている学校まで連れて行って欲しいの。元々はテレビの企画で行く予定だったから、教師や学生も残っているはずよ。それにリオンの無事も確かめたいしね……」
若干恨めしそうな目でリィンを睨み付けながら、レイカは気を取り直して話を続ける。
レイカの話を聞いて、ふむと顎に手をやるリィン。学校ということなら避難所になっている可能性は高い。それを見越しての発言なのだろう。
そこなら他に人もいるだろうし、ここにいるよりは確かな情報を得られる可能性は高い。どちらにせよ他にあてがないのなら、行ってみるしかないかと考え、リィンがレイカの提案に頷こうとした、その時――
勢いよく扉を開け放ち、アキラが姿を見せる。
「レイカ先輩! ハルナ先輩が目を覚ました!」
走ってきたのだろう。
息を切らせながら、ハルナが目覚めたことをアキラは伝える。
「行ってやれ。話は後でいい」
「――ごめん」
そう言って頭を下げ、アキラと共に走り去るレイカの背中を見送りながら、リィンは肩をすくめた。
あとがき
シルフェニア11周年記念作品『暁の東亰編』のスタートです。
私は五年目くらいからお世話になっているのですが、気付けばサイトの運営を手伝うようになっていたという……。
移転してからは表の方は黒い鳩さんが担当をして、裏の細々としたことは私が担当しています。
二人とも家庭持ちの良い歳のおっさんなので、この体制がいつまで続けられるかはわかりませんが、出来ることなら二十周年を目指して頑張っていきたいと思います。
さて、記念作品のことですが、これは最終話まで書き終えているので安心してご覧ください。ボリュームが中編くらいあるので、二日に一回のペースで分割して投稿します。一応、今月一杯で終了予定。終わらなそうなら、間に更新を挟んで12月一杯で終わるように調整します。なお、しばらくは番外編の投稿をしつつ、本編の執筆作業に集中するので御了承を。
最後に、よく問い合せのある『異世界の伝道師シリーズ』に関しては、長らくお待たせしてしまって申し訳ない気持ちで一杯ですが、体調的にも複数同時進行は難しいことから『貴族だと思ったら猟兵やってます』の本編が終わり次第、ストックの進捗状況を確認しながら投稿を再開する予定なので気長にお待ち下さい。
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