in side

 さて、俺は今非常に混乱しております。
つ〜のもさ……東方と来て今度はネギま!かい!? 好きなマンガだから見てすぐにわかったよ。
あれって明らかにエヴァンジェリンですよね!? いや、思わず名前言っちゃったけどさ!?
それにネギ・スプリングフィールドに神楽坂 明日菜だろ。ネギの肩にいるのってカモじゃね?
それに絡繰 茶々丸……うっわ〜……モノホン見れるとは思わんかった。
「貴様……何者だ?」
 で、なぜかエヴァンジェリンから睨まれてます。俺、なんかしましたか?
「え? あ、いや……通りすがりのサマナーです」
「翔太……それは流石に無理があると思うわよ」
 とりあえず、誤魔化そうと後頭部を掻きつつ、んなことを言ってみる。
理華のツッコミが入ったが俺は諦めない。大丈夫! 押し通せばなんとか――
「ふざけてるのか貴様?」
 なりませんよねぇ〜。うっわ〜、殺気が凄いや〜。ネギや明日菜が引いてる〜。
でも、俺や理華は大して気にしてません。ていうか、あれより凄いのを見たことあるしな。
慣れって偉大ですよねぇ……慣れさせた当人達に本気で文句を言ってやりたいが。
「あ〜いや……一応、本当なんだけどね。訳あってあることを調べるためにあちこち行ってるんだけど、そしたらここに出ちゃって……」
 でも、俺は諦めない。誰かが言ってたじゃないか。諦めたらそこで試合終了だって。
「ほぉ〜……あくまでふざけたことをぬかす――」
「ああ!?」
 しかし、エヴァンジェリンにはダメだったようです。明らかに戦闘態勢に入ってます。
が、ここでネギが大声を出しました。ていうか、なぜに?
「ど、どうしたのよ?」
「見てくださいよ! 妖精ですよ! 妖精! うわぁ〜……滅多に……いや! まず見ることなんて無いのに――」
「確かに。オレっちも人型の妖精は初めて見ますぜ」
 戸惑ってる明日菜にネギは目を輝かせながら何かを見てる。カモもなんかうなずいてるけど……って妖精?
もしかしてとネギが見てる方を見てみると……ああ、ピクシーがいたな。ていうか、仲魔出しっぱなしだった。
「そういえば……そいつらは何者だ?」
「何者って、俺の仲魔だけどね」
「そ、私は妖精、ピクシーのミュウよ」
「鬼女、リャナンシーのルカといいます」
「天女、アプサラスです」
「俺は妖鬼、オニだ。よろしくな!」
「凶鳥、モー・ショボーだよ」
 と、仲魔達を見るエヴァンジェリンにミュウ達が自己紹介をして……あれ? なんか固まってる?
「ちょっと待て……アプサラスって、あれか? インド神話に出てくる……リャナンシーもアイルランドの妖精とかじゃなかったか?」
「ちなみにモー・ショボーはモンゴルに伝わる魔物とされております」
 と、顔をこっちに向けてそんなことを聞いてくるエヴァンジェリン。茶々丸が補足している間に俺はといえば、ルカ達に顔を向けて――
「そうだったの?」
「なんで貴様が知らないんだ!?」
「いや、その手の話ってほとんど知らなくてさ」
 俺のひと言にエヴァンジェリンは大絶叫。でも、本当に知らなかった……元の世界に帰った時に少し調べてみるかな?
「まったく……本当に貴様は何者なのだ?」
「ああ、そのことはちゃんと話すからさ。ところで――」
「なんだ?」
「エヴァって呼んでいい?」
「くびるぞ!? 貴様!?」
 呆れていたエヴァだったが、俺のひと言で怒り出してしまいました。だって、エヴァンジェリンって長くて呼びにくいんだもん。


「では、話してもらおうか?」
 で、人気の無い場所に移動してからエヴァにそう言われる。睨みも込みで。
「ああ、わかった……俺達はボルテクス界という世界から来た」
「ボルテクス界?」
 で、別に隠すようなことでもないので話したのだが、ネギが首を傾げる。ま、当たり前の反応だよな。
「なんなのだ、それは?」
「俺も詳しく知ってるわけじゃないから、説明が難しいんだけど……ミュウ達のような悪魔がいる世界だと思ってくれればいい」
 エヴァに聞かれるが、そう答えるしかない。だってさ、俺もボルテクス界のことあまり知らないんだって。
しょうがなく、ミュウ達を指さしながら答えたんだが――
「悪魔とは? ミュウさん……でしたか? その方々はどう見ても悪魔には見えませんが?」
「ああ、ボルテクス界じゃ妖精やら天使やら……とにかく、そういうのをひっくるめて悪魔って呼んでるだけでね。
ああ、一応モノホンの悪魔もいるらしいぞ。俺、会ったこと無いけど」
 茶々丸の疑問にそう答えておく。そういや、今まで本当の意味での悪魔って会ったことないんだよな。
いや、理華を助けに行った時に襲ってきたのはそうかもしれないけど……
「天使までもか……ふむ、面白い物だ……待て? ボルテクス界とは異世界なのか?」
 なぜか笑ってるエヴァだったが、ふとそのことに気付いたようで顔を向けてくる。
「そうなるかな?」
 とりあえず、うなずいておく。というか、そういう風に話してたと思ったんだが?
まぁ、異世界とか言ってなかったし、しょうがないのか?
「どういうことよ?」
「そうだな。坊やは知っているだろうが、魔法界という世界がある。
お前に言っても理解は出来ないだろうから詳しくは省くが、魔法使い達の世界とでも思えばいい。
だが、そこにはボルテクス界という所もこやつが言う悪魔という奴らも存在しない。
そうなれば、こことも魔法界とも異なる所だと思うのが普通だが――」
 明日菜の疑問にエヴァはこちらを見ながら話すのだが……ていうか、睨まれてません?
「貴様、どうやってここに来た? それになぜ、私のことを知っている?
麻帆良の結界は転移といった外部の侵入に対して対策が施されているのにも関わらず、まったくの反応が無い。
私のことはここや魔法界とは別の世界から来たというのに知っているのは明らかにおかしいからな」
 と、睨まれながらエヴァは話していたのだが……まぁ、話聞くと納得かも。
「そうだな……ここへ来たのは穴を通ってとしか言いようがないんだけど……」
「穴? どういうことだ?」
「俺達がそう呼んでるだけで詳しいことはわかんないんだけど……まぁ、ボルテクス界とここを繋ぐ物だって思ってくれればいい。
あ、言っとくが俺達が穴を作ったわけじゃないからな。どうやって出来るかもわかんないし」
 エヴァに首を傾げられたが、俺としてもそうとしか言えないんだよね。
でも、よくよく考えるとあの穴ってなんなんだろうか? ヴィクトルさんが何か知ってるかもしれないし、戻った時に聞いてみるか。
「で、エヴァを知ってた理由だが……ええと……」
 で、エヴァを知っていた理由を……どう話せばいいか悩む。いや、話すのは簡単なのだが……問題は……
「俺達はボルテクス界とはまた違った世界から来てるんだけど……そこじゃエヴァ達のこと……マンガになってるんだわ」
「……ほほぉ」
 とりあえず、正直に話すんだが……エヴァさん、意味ありげな視線でそのひと言はなんか怖いんですけど?
「ふざけてんのか、貴様ぁ!?」
「いや、マジなんだけど……」
 と、怒り出すエヴァ。しかし、事実なんだからしょうがない。
まぁ、これが問題なんだよ。例えば、いきなり「あなたはマンガの登場人物です」とか言われたらどうする?
普通なら信じないわな。もしくはエヴァのように怒ったりとか。さて、どうしたもんか……
コミックがあれば一発なんだろうけど、あるのはボルテクス界の家の方だしな。
え? なんでそんな所に置いてあるかって? まぁ、息抜きとかでコミックは何冊か持ち込んでるだけなんだけどな。
「ほほぉ……よほど死にたいらしいな、きさ――」
「ええと……エヴァンジェリン・アタナシア・キティ・マクダウェル……」
「な!?」
 怒り出すエヴァであったが、フルネームを言ったら驚かれた。
とりあえず、知ってることを話したら信じてもらえるかなと思ったんだけど……良く考えたら、俺もそう詳しい方じゃないんだよな。
マンガは好きって程度だし……まぁ、言ってみるか。
「600年くらい前に無理矢理吸血鬼にされて、そのせいで命を狙われる羽目になる。
死にたくない一心で抵抗とかしてたら賞金が掛けられてしまったと……
で、ネギのお父さんのナギに一目惚れして言い寄るけど、断られて頭に来て勝負を挑んで……
罠に掛かった挙句に呪いを掛けられて、この麻帆良で学生をするはめになった。後、何があったっけ?」
「き、貴様ぁ!? 名前はまだしも、なんでそんなことまで知っているぅ!?」
 話ながら首を傾げていたら、エヴァにつかみかかられました。あ、顔が真っ赤だ。
「だから、マンガになってるって言ったろ? 他にも色々と知ってるけど話そうか?
そこにいるネギとか明日菜とかのことも全部ってわけじゃないが知ってるけど、それも話そうか?」
「え?」
「私達の名前、なんで知ってるの!?」
 そう言ってやるとネギと明日菜に驚かれました。そういや、自己紹介とかまだだったよね。
当然、ネギや明日菜の名前なんて聞いてないのに知ってれば、普通は驚かれるか。
「く……納得出来ぬが……これ以上、変なことを喋られても困るからな。そういえば、貴様の名前を聞いてなかったな」
「あ、そだね。俺は相川 翔太。一応、サマナーだ」
「私は谷川 理華よ」
「サマナー? なんだそれは?」
「とりあえず、ミュウ達みたいなのと仲魔になって、一緒に戦ってもらってる奴と思ってくれれば」
 聞かれたんで自己紹介したら、更にエヴァからそんなことを聞かれたんで答えておく。
「ふん……まだにわかには信じられんが……まぁ、いい。それで貴様らは何のためにここに来た?」
「ああ、さっきも話したと思ったけど、あることを調べるためになんだが――」
「それはなんだ?」
 とりあえず、答えたんだが……エヴァにめっちゃ睨まれました。
ええと、話していいのかな? なんか、怒られそうなんだけど……どうしよ?
「ええと……ボルテクス界とボルテクス界に繋がった世界に何かが起きるらしくてね。
それがなんなのかを調べるためにとしか言いようがないんだけど……」
 とりあえず、誤魔化してみた。いや、ボルテクス界と繋がった世界が崩壊しますと言ったら怒られそうだったし。
「ということは……貴様らはどこぞの組織の人間なのか?」
「あ、いや、その……俺らは頼まれたというか、なんというか……とりあえず、組織とかにいるわけじゃないぞ」
 エヴァの疑問に頬を指で掻きつつ困ったように答えるが……内心冷や汗垂れ流しである。
だってさぁ、ゴスロリボクっ娘に脅されましたとか言ったら、確実に怒られそうなんだけど。
まぁ、こんなので納得するわけがないので、エヴァに睨まれたが……
「あの、何が起きるんですか?」
「いや、それがわからんから調べに来たんだけど……ここで何か変なことが起きたとかないかな?」
「ふむ……そういえば、あれがあったな」
 ネギに聞かれたんだがとりあえずそう答えておいて、こっちからも聞いてみるとエヴァがそんなことを言い出した。
「あれって?」
「数時間前に変な物が現れてな。今、学園の者達が調査をしている。もしかしたら、貴様らに関係あるかもしれないぞ?」
 なんて、エヴァは答えつつもなぜか笑みを浮かべてこっちを見てくる。
しかし、変な物ね……なんだろ? とりあえず、行ってみた方がいいかな?
「あっと……その前に……私、あなた達の名前知らないんだけど? 翔太みたくマンガを読んでないから……」
 なんて考えてたら、理華が手を挙げてそんなことを言ってくるけど、そういや理華はネギま!は読んでなかったっけ。
まぁ、理華はマンガやアニメとかはあんま見ないしな。ゲームも俺の付き合い程度だし。
「え、あ……ボクはネギ・スプリングフィールドといいます」
「私は神楽坂 明日菜よ」
「俺っちはアルベール・カモミールっす」
「フルネームを言われてしまったが……エヴァンジェリン・アタナシア・キティ・マクダウェルだ……」
「絡繰 茶々丸と申します」
 と、最後に茶々丸が頭を下げてネギ達が自己紹介が終わるが……うん、こういうのは気を付けないとな。
相手も嫌だろうし。まぁ、まさかマンガの世界が本当に存在して混乱したってのが大きいんだけど……
「あ〜、とりあえず、案内してもらえるかな?」
「それは良いのですが……ミュウさん達はどうしましょうか?
その場所はここから離れておりますので、どうしても麻帆良の町を通らねばならないのですが……」
 お願いしてみたら、茶々丸にそんなことを聞かれた。でもまぁ、そういうことなら仕方ないか。
「そういうわけなんで、ミュウ達はGUMPの中にいてくれ」
「え〜。狭くて嫌なのに〜」
「我慢してくれ……」
 不満そうなミュウにため息を吐きつつ俺はGUMPを取り出して操作し、ミュウ達をGUMPの中に戻した。
「なんだ、それは……」
「あ〜……ミュウ達を喚び出したり戻したりする物だと思ってくれればいいよ」
 戸惑うエヴァにそう答えておく。あ、ネギや明日菜にカモも呆然とこっちを見てら。
茶々丸はじっと見てるけど……どうしたんだろ? そう思いつつ、俺と理華は背負ってるリュックに武器を詰め込む。
町を通るんだから、武器を出しっぱなしにするのはやばいだろうしな。でも――
「服、どうしようか……」
 理華が思わず聞いてくるが、今の俺と理華は防具を着てるけど……着替え、持ってきてないんだよね。
それに理華はまだいいけど、俺のは……リュックに詰め込むにしても、これ以上は入らないし……
「やれやれ……茶々丸。出来るだけ人目の付かない所を案内しろ」
「わかりました」
 ため息を吐くエヴァに茶々丸がうなずいてる。ま、人に見つからないようにするかしないわな。
「あはは……わりぃな」
 なんて、俺は渇いた笑みを浮かべながらそう言うしかなかったけど。


 そんなわけで、茶々丸の案内で俺達はエヴァの言う場所に来たんだが――
「あ、エヴァ……その人達は?」
「こいつをなんとかするために来たらしい」
 なんて、エヴァと話してるのは高畑さんじゃなかったっけ? フルネーム忘れちゃったけど。
それはそれとして、俺は頭を抱えていた。つ〜のも、幻想郷にもあった異界が目の前にあったからなんだよ。
やっぱりというか、あったのね。いや、考えてなくもなかったんだけど……ちなみにネギと明日菜、カモは興味深そうに異界を見てる。
 で、高畑さんと一緒に教師や生徒らしき人は不審そうにこっちを見てきた。
「君達は一体……?」
「俺は相川 翔太。詳しいことは後で話すけど……まぁ、こいつをなんとかするために来たのは間違いないです」
「あ、私は谷川 理華です」
「ああ、ボクは高畑・T・タカミチだ。それで……これがなんなのかわかるのかい?」
 自己紹介すると聞いてきた高畑さんが異界を指さして問い掛けてくる。
まぁ、俺も詳しいことがわかってる訳じゃないけど――
「俺もこれがなんなのかは詳しいことはわかりませんが、中でとんでもないことが起きてるのは間違いないと思います。
それでこの中に誰か入ったんですか?」
「まだ、詳しいことはわかってないけど数名の生徒がこの中に入ってしまったらしい。
それで調査を兼ねて救助に18名ほど入っていったけど……どうしたんだい?」
 高畑さんの話に俺は頭を抱え、うつむくようにため息を吐いた。やっばいな、最悪じゃんか……
異界の中には間違いなく悪魔がいるだろう。そうなれば、中にいる人は間違いなく襲われる。救助に行った人達も一緒に。
「いや、この中には間違いなく悪魔がいることなんだけど……」
「それがどうしたというのだ? ここの者達も馬鹿では無い。それなりの腕利きを向かわせただろうから、対処が出来るはずだが?」
「あんた達が知る悪魔なら……な」
 首を傾げるエヴァだけど、俺はため息を吐いた。たぶん、エヴァが言ってるのはネギま!に出てくる悪魔のことだろう。
が、俺が言うのはそっちじゃなく――
「どういうことだい?」
「ボルテクス界の悪魔には色々といてね。中には物理攻撃や魔法に耐性持ってたりするのもいるんだよ。
それだけじゃなく毒とか石化とか、精神異常起こす攻撃してくる奴もいるからな。何も知らずに飛び込んだら、間違いなく餌食だって」
「ボルテクス界?」
「そんな!? く!」
「あ、ネギ!」
 聞いてきた高畑さんは俺の話に首を傾げるけど、話を聞いていたらしいネギが異界に向かって飛びだした。
それを明日菜が呼び止めようとして――
「あぶ!?」
 俺が足を引っかけさせてネギを転ばせる。まったく、何考えてんだか――
「何するんですか!?」
「それはこっちのセリフだ。あの中に入って何する気だよ?」
「そんなの決まってるでしょう!? 助けに行くんですよ!?」
「馬鹿か、お前は……」
 怒り出すネギだったが、俺の問い掛けに答えるとエヴァが呆れていた。俺もだけど。
「翔太の話を聞いていなかったのか? 貴様が行ってもただ殺されるだけだ」
「で、ですけど……」
「悪いけど。こいつ中に入らないようにしてくれないか? 目離すと突っ込んでいきそうでさ」
「わかりました」
「茶々丸さん、なにを!?」
 呆れてるエヴァの話に不満そうにするネギを、俺の言葉を聞いた茶々丸が取り押えた。
ネギは慌てるが、これはこれでいいだろ。その間に俺は理華と一緒に刃物と銃を装備し、GUMPを開いてミュウ達を喚び出す。
「あ〜……狭かった〜」
「彼らは一体……」
「あ〜、詳しい話は後で。ミュウ達は仲魔なんで安心してください。とりあえず、早くしないと手遅れになりそうだし」
 背伸びをしてるミュウとかを見て戸惑ってる様子の高畑さんだが、早くしないと中にいる人達が危ないだろう。
あんま考えたくないけど、手遅れってこともありえるし……それに他の生徒や教師がめっちゃ俺達を睨んでるんですけど。
「そうだね……ボクも一緒に行ってもいいかな?」
「ああ、それは別に構いませんけど……中に入ったらいきなり悪魔を攻撃しないようにしてもらえますか?」
「なんでだい?」
「さっきも言いましたけど、この中にいる悪魔は色んなのがいますから……下手に手を出して反撃を喰らうってのもありえますんで」
 首を傾げる高畑さんにそう言っておくけど、これはマジの話だ。
俺達も初見の悪魔には全力を出さない。初めてだと、どんな耐性を持ってるのか? どんな魔法を使ってくるのか?
なんてのはわからないからな。あ、そうそう。魔法に関しては同じ種類の悪魔でも使えるのが異なってる場合がある。
なんでそうなるかはわからないけどね。
「わかった。それと……これが終わったら、話を聞かせてもらうよ?」
「わかってます。それじゃあ、行きましょう」
 高畑さんにうなずいて、一緒に異界へと飛び込んでいく。さて、中で何が待ってるやら――



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