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 さて、思わず手と膝を付いて、この状況どうしたもんかと考える。
まず、男の方は……まぁ、いいとして。問題はフード被ってる人だ。
ていうか、あの服はFateに登場するキャスターの物ですよね? そうとしか見えませんよ?
そうですか……ここはFateの世界ですか……また、そういう手の世界に来ちゃったんですか……泣いていいですか?
「あ、く! キャスター! こいつらを――」
「そこまでだ」
「ひぃ!?」
 男が何かを叫ぼうとしたら、スカアハが銃剣を向けてました。あ、男が怯えてら。まぁ、当たり前か。
あんなことされて、怯えない奴はまずいないだろうし。
「まったく……お前はなにをしている?」
「いや、状況的に一杯一杯なんですけど……」
 呆れるスカアハに立ち上がりつつ答えるがね。いやさ……こうも立て続けにアニメやゲームや漫画とかの世界に来たらね……
それにここって死亡フラグ満載な世界なんだよ。それがわかったら、こうなってもおかしくないと思うんですけど?
「き、貴様ら……何者だ!?」
「あ〜……通りすがりのサマナーです」
「サマナー?」
 男が聞いてきたので答えたけど、なにやら怒ってませんか? いや、銃剣向けられて怒らない奴はいないか?
で、キャスターはといえば、俺を見て首を傾げてたけど。
「さ、サマナー? 魔術師では無いのか?」
「あ〜……少なくとも魔力とか無いな。俺って」
 男に聞かれたんで答えるけど、俺に魔力なんてものは無いのは当たり前だ。
だって、一般人だもん。あ、そこ。お前は違うだろって目はしないで。いや、確かに今はサマナーなんてしてるけどさ。
その前は完全に普通の人だったんだって。だから、魔力を持ってなくて当然。スカアハにも全く無いって言われたしな。
「ところで……その人どうするの?」
「そうだな……ふむ……そこにいるのはサーヴァントだな? そいつを渡してもらおうか?」
「はい?」
 理華の疑問にスカアハはそんなことを言い出しました。思わず声を出しちゃったけど、本当になぜに?
「な、なんで貴様らに――」
「五体満足でいるのと何かを無くすのと。さて、どちらがいいかな?」
「あ、う……キャスター! 私を助けろぉ!?」
 スカアハさん、それは完全に脅しです。というか恐喝だよね?
男も怒鳴ろうとして怯えたけど、すぐに助けを求めた。それでキャスターが動こうとして――
「おっと、そうはさせねぇよ」
「く……」
 クー・フーリンに槍を向けられてなにも出来ずにいたけど。
「き、貴様!? 私を助けないか!?」
「やれやれ、お前も苦労するな。考え無しの指示を出されて」
「考え無しだとぉ!?」
「少なくともそうとしか見えないが?」
 怒ってる男だが、スカアハに呆れられて更に怒っていたけど……うん、俺から見ても考え無しにしか見えないな。
まぁ、男と同じ状況だったら俺も無理かもしれないけどね。
「く、くそ!? 貴様らなんかにこの私が、〈ドガン!?〉ぎゃあ!?」
 男が何かを言おうとしてスカアハに撃ちました。しかも、目の前で。スカアハさん、それはひどすぎないか?
「改めて聞く。五体満足でいたいか、それとも――」
「わ、わかった!? やる! くれてやる!? こんな奴、くれてやるから助けてくれ!?」
 スカアハに睨まれてあっさりと従う男。まぁ、殺気も含んでたしねぇ……慣れてなきゃあれは無理だって。
「お、おい! さっさと契約を破棄しろ!? 私を助けろ、役立たず!?」
「く……」
 男の罵倒にキャスターが悔しそうに見えた。顔が見えないんで表情がわからないんだけど……なんか、そんな気がするんだよね。
「ええ、そうさせて……もらうわ!」
 と、キャスターが男に飛びかかり――
「は?」
 男はスカアハによって体を横に向けられて――
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
 直後、男の左腕はキャスターが持つ歪んだ形のナイフに刺されていた。
男が悲鳴を上げる中、キャスターはスカアハを睨みつけるが――
「殺す必要は無い。どのみち、ここへ来た時点でこいつの運命は決まったようなものだ。それ以上は必要無い」
 スカアハは動じることなく言ってのけてました。まぁ、ここって死亡フラグ満載な場所だしね。
この人も無事に逃げれるかどうかわからんし……あ、俺も助ける気は無いよ。というか、そんな気にもなれないもん。
「ぐ……くそ……くそくそ! 貴様ら……見ていろよ!?」
 男は傷口を手で押えつつ、恨みがましそうに俺達を睨んで罵倒し、その後はあっさりと走り去ってしまった。
なんというか……お約束もいいところだよなぁ……
「いいのか、あれ?」
「殺してもなんの意味も無いからな。もっとも、立ちふさがってきたら、ただでは済まさないが……」
 指を差しつつ聞いてみたら、スカアハは腕を組みながらそう答えてくれました。
本当にいいのかなぁ〜……なんか、復讐してきそうなんだけど? いや、絶対にしそうだよね?
「さてと……早くしてくれないかしら? このまま消えるのは流石に嫌よ」
「そうだな。翔太、さっさと登録しろ」
「え? 出来んの?」
 と、キャスターがそう言うとスカアハがそう言ってくるんだけど……登録って……キャスターは悪魔じゃ無いんだけど……
大丈夫なのかなぁ〜? と思いつつ、俺はGUMPを開いた。
「なによそれ?」
「まぁ、商売道具? ともかく、仲魔になるのはOKなんだよね?」
「仲間? 契約するのだから当然でしょう? でも、あなたは魔力なんて持ってなさそうだし――」
 GUMPを見て首を傾げつつ、キャスターは聞いたことに答えてくれた。
まだ疑問はあったようだけど、それは無視してGUMPを操作し――
「え? なに――」
 次の瞬間、キャスターは光の塊になってGUMPに吸い込まれた。
「……出来ちゃったな」
「うむ、私も出来るとは思わなかった」
「おい」
 思わず呆然としてたらスカアハがとんでもないこと暴露してくれました。ツッコンだ俺は悪くないよね?
文句を言いたかったが、それは後にしてキャスターを召喚し直すことにした。
「あ……ちょ、ちょっと……今のは何よ……あなた達は何者なのよ……それになんなのそれは……魔力が全盛期ほどに持てるなんて……」
「あ〜、そのことなんだけど……話した方がいい?」
「当然だ。協力してもらわなければならないからな」
 戸惑うキャスターにどうするかを悩んでスカアハに聞いてみると腕を組みながらそう言ってくれました。
まぁ、しょうがないかと思いつつ、俺達がボルテクス界から来て何をしてるのか……なんてことを話した。
キャスターは最初は怪しんでたけど、仲魔達のことを聞いた時から表情が変わり――
「じゃあ、その魔法とやらを見せてもらいましょうか?」
「いいだろう。ミュウ、小さいので構わんから見せろ」
「は〜い。アギ!」
 キャスターに言われてスカアハが指示を出すと、ミュウは飛び上がって魔法を放った。
それを見ていたキャスターは驚いていた……と思う。いや、表情が見えないからそう感じたんだけどね。
これで仲魔達のことも信じてくれたかな? まぁ、見た目のおかげで悪魔に見えないのはしょうがないけどさ。
「詠唱無しで魔術を……いえ、今のは魔術としては構成が――」
 でも、すぐになにやら考え込んでたけど。魔術師だから、魔法とか気になるのかね?
「ところでこれからどうするの?」
「ん〜、そうだな……スカアハは何か考えとかある?」
「そうだな……場合によっては、一度戻った方がいいかもしれないな」
 理華に聞かれたけど特に考えて無かったのでスカアハに聞いてみたら、少し考えてからそんなことを言ってきました。
いや、戻るって……なぜに?
「わかってないようだが……まさか、この格好で町の中を歩き回るつもりか?」
 呆れてるスカアハだけど……あ、そういやそうじゃん。いくらFateの世界つっても、基本的な常識は俺達の世界と変わらないはずだ。
防具を脱ごうにもしまっておくバッグとか持ってきてないしな……仲魔達はGUMPに戻しておけばOKだとは思うけど。
「それにこの世界での拠点となる場所も必要になる可能性もある。それらを考えると、一度戻ることも考えた方がいいかもしれん」
「なるほど……」
 スカアハの言葉に思わずうなずく。
幻想郷やネギま!の世界ではすぐに解決してたけど、ここでもそうなるとは限らないしな。
泊まる場所……たぶん、衛宮 士郎がいるはずだから、頼めば泊めてもらえるかな? なんか、お人好しっぽいし。
あれ? でも、士郎の所には他にも誰か来てたような……う〜ん、Fateの内容忘れてることが多いな。
「ねぇ……」
「はい?」
 ふと、声を掛けられたんで振り向いてみたら、キャスターがなにやら睨んでいました。なんでさ?
「今、スカアハって言わなかった?」
「そういえば、自己紹介がまだだったな。私の名はスカアハ。訳あって、翔太の師をしている」
「俺、クー・フーリン。よろしくな」
「私、妖精ピクシーのミュウ」
「鬼女リャナンシーのルカです。よろしくお願いいたします。
「シルフよ」
「私、モー・ショボー」
「アリスです」
「ボク、クイーンフロストだホ」
「クイーンランタンだホ」
 と、スカアハに続いて自己紹介する仲魔達。それを見ていたキャスターはなぜかこっちを見た。
いや、なんか怖いんですけど? 表情見えないけど、なんか怒ってない?
「ねぇ……スカアハって、もしかしてケルト神話の女神のこと? それにクー・フーリンって言ったら、同じ神話の英雄じゃなかったかしら?」
「え、そうなの?」
「お前、少しは勉強してこい」
 キャスターに言われて思わず顔を向けたら、スカアハに怒ったような顔を向けられました。
いや、俺はそういうのは疎い……というか、調べてないんだって。大して役に立つとか思わなかったしさ。
「ちょっと!? なんであなたが知らないのよ!? というか、なんでそんな大物があなたのサーヴァントになってるのよ!?」
「いや、サーヴァントじゃないんだけど……後、なんでいるのかは俺にも良くわかんないんだが……」
 キャスターに襟首つかまれた挙句、顔が見えていたら怒ってるんだろうなぁと思えることをまくし立ててきました。
とりあえず、サーヴァントのことは否定したが……そういや、なんでいるんだろうか?
スカアハは誰かに頼まれたようなことは言ってたけど……誰だ、頼んだ奴って?
「誰だ!?」
 と、クー・フーリンが叫びながら振り返った。俺も振り返ってみると、なにやら人影が見えたような……あ、逃げた。
「どうする?」
「追ってみよう。罠の可能性もあるが、捕まえればなんらかの情報が手に入るかもしれんしな」
 俺の疑問にスカアハが人影が逃げていった方を見ながら答えてくれたけど――
まぁ、確かに怪しいよな。誰がどう見たって……けど、ろくに町中動けないのも事実だし。
そんなわけで俺達は人影を追い掛けることになったんだけど――
「なぁ、おかしくない? なんか、絶対に……」
「ああ……離されもしねぇが、近付きもしねぇ。どうなってんだ?」
 俺の疑問にクー・フーリンも戸惑った顔をしている。そうなんだよ。
こっちは結構全速力で走ってるにも関わらず、人影に近付くことが出来ない。それどころか離れることも無い。
なんていうか、一定の距離を保ったままって感じで追い掛けてる状態だった。
「ね、ねぇ……これってやっぱり罠じゃないの?」
「かもしれんな。仕方がない。ここは諦めて――」
「あ、なにかあるよ」
 理華が不安そうに聞いてくるとスカアハもそう思ってたようで何かを言おうとしたんだが、そこでアリスが何かを指差した。
顔を向けてみると……ん? 建物かな? なんか、それっぽい物が見えるんだけど。
「なんだろ、あれ?」
「行ってみるか……どうせ、見失ってしまったしな」
 首を傾げてると、スカアハがため息混じりにそんなことを言い出した。
あ、今気付いたけど人影がどこにも無いな。逃げられた……にしては、なんかおかしな感じだったけど。
まぁ、今更といった感じでその建物に行ってみることになり――
「大きいホ〜」
 フロストの言うとおり、そこにあったのはかなり大きい洋館だった。
でも、あれ? なんか、見たことあるような……気のせいか?
「ねぇ、どう考えても罠っぽくない?」
「そうですわよね」
「確かにな。だが、どのみちこのままでというわけにもいくまい。効率は悪いがみんなで固まって調べてみるか」
 シルフの言葉にルカがうなずくが、スカアハがため息混じりにそう答えた。
確かにどう考えても罠っぽいよな。誘われたって感じがするし……でも、こうしてるわけにもいかないし……
回れ右してボルテクス界に戻っても良くないか?
「確かにその手も無いわけではない。しかし、この世界ではどうなるかはわからないからな。
せめて、拠点となる所を確保しておきたいんだ」
 と、自分の考えを言ってみたら、スカアハにそう言われました。
言われると確かにそうだけど……ここを拠点にしていいんだろうか? いや、明らかに人は住んで無さそうだけどさ。
そんなわけで洋館に入ってみる俺達。中は意外と綺麗な感じがした。ホコリとかが無いように見えたし。
あれ? もしかして、人が住んでないか? 外はそうは見えなかったけど、中はなんか手入れされてるというか――
 そんなことに首を傾げつつも洋館の中を調べていく。で、ある部屋に入った時――
「あれ? あそこの壁、なんか変じゃない?」
 理華が指差すが確かに変といえば変だ。なんか、変な位置に壁がある……って、あれ?
「隠し部屋か?」
 スカアハの言うとおり、それは壁というより隠し扉にように見えた。
となると、その先にあるのは隠し部屋ということになるんだろうけど……恐る恐る覗いてみると――
「え? なに……あれ……」
 理華がそれを見て戸惑っていた。いや、俺もそうなんだけど……いや、だってね……人がいたんだよ。
それだけだったら良かったんだが、その人は倒れていた。しかも、左腕が無いし血が出てるし……あれ?
この人、どっかで見たことあるような……あ!
「もしかして、バゼットか!?」
 思わず叫んじゃったけど、間違いない。思い出した。
確か、バゼットはFateの聖杯戦争に参加しようとしてたけど、言峰に騙されてランサーを奪われたんじゃなかったっけ?
その時に左腕を切り落とされたとかあったような気がしたけど……
「知ってるの?」
「まぁ……な……それはそれとして、助けないと――」
 理華に聞かれて答えるけど、どうするかをスカアハに聞いてしまう。
いや、治療はした方がいいんだろうけど……片腕無い状態だとただ治療するわけにもいかないだろうしさ。
「仕方がない。彼女を連れてボルテクス界に戻るぞ」
「え? なぜに?」
「魔法で傷口を塞ぐことは出来るが、状況から見るに何日もこの状態なのだろう。
これだと流石に医者に診せなければならないが……この世界の医者に診せるのは色々とマズイ」
「マズイって?」
 その提案に首を傾げるけど、スカアハはその理由を腕を組みながら話してくれたが……理華がわかっていないようで首を傾げていた。
かくいう俺も理解出来てなかったけど。
「どう見たって、あれは警察沙汰になる怪我だぞ。となれば私達も取り調べを受けることになるが……
この世界に私達の戸籍なんかがあるわけがないしな。それがバレれば、即逮捕……なんてことにもなりかねんぞ?」
 スカアハの話を聞いて、思わず青くなってしまった気がした。
いや、そうだよな。片腕無くしたなんて普通じゃないし。そうなりゃ、警察動いてもおかしくないよな。
で、俺達はこの世界の人じゃない。戸籍なんて当然無いし、色々と疑われて逮捕……なんてのもおかしくないか。
「あなた達って、おかしな連中ね」
「正義の味方を気取るつもりはないがな。こういう状況を見逃せないだけだ」
 キャスターが呆れた様子でそう言うけど、スカアハはため息混じりに答えていた。
まぁ、俺としてもこの状況をこのままってわけにもいかないし……いや、放っておいたら後味悪いじゃん?
でも、キャスターにはおかしな風に見えたんだろう。そういや、Fateの魔術師ってそういう人がいたようなこともあったような……
 それはそれとして、魔法で一旦傷口を塞いでから俺がバゼットを背負い、洋館の外に出て――
「よぉ。どこ行くんだい?」
 その人に出会いました。青いツンツン頭に全身タイツみたいな服に赤い槍。
うわ〜い、どう見てもランサーです。泣いていいですか?
「まったく、マスターと思ってた魔術師はサーヴァントを奪われた間抜けで……まぁ、いいか。
こうしてサーヴァントに会えた……バゼット!?」
 と、なにやらため息混じりに話していたランサーであったが、こっちを見たとたんに驚いてました。
もしかして、バゼットが死んでたと思ってたのかな? かもしれないなぁ〜……なんか、そんな話があった気がするし。
「ち……そっちも気になるが……あのくそマスター、仕事をしろとぬかしやがる……」
「お前も大変だな」
 舌打ちするランサーにスカアハが声を掛けていた。表情はすっごく呆れてたけど。
「しかし、てめぇらなにもんだ? そこのにいちゃんと嬢ちゃん以外は人間じゃなさそうだが……」
「悪魔だよ。ちょっと風変わりな……な」
 訝しげなランサーにスカアハがにやりとしながら答えてるが……
「悪魔? とてもじゃねぇが、そんな風には見えねぇぞ……まぁ、いい……そこにいるてめぇ、サーヴァントだろ?
わりぃが相手してもらうぜ。マスターの命令なんでな」
 首を傾げつつも槍でキャスターを指しながら、そんなことを言ってきました。
たく、この世界に来た早々かよ……どうしたもんか――
「しょうがないな。翔太、相手をしてやれ」
「ちょっと待て」
 スカアハの言葉に待ったを掛ける。いや、なんて言った? いや、わかるよ? わかるけどね……
「サーヴァントってとんでもなく強いんだぞ!? そんなのと戦わせようとするな!?」
「お前ならなんとかなる。それにサーヴァントというものがどういうものか確かめておきたいからな。キャスター、援護してやれ」
「あなた、マスターを殺す気なの?」
 思わず怒鳴るが、スカアハは涼しい顔をしてやがりました。泣いていいですか?
で、キャスターは思いっきり睨んでたけどね。
「なに、翔太はああ見えてそれなりに修羅場をくぐっているのでな。まぁ、負けることもありえるが、簡単には殺されんだろ」
「すっげぇ不安になること言うな!?」
 スカアハの言葉に思わず怒鳴ってしまいました。俺、悪くないよね?
いや、確かに負けるかもしれないよ? でも、なにさ。簡単には殺されないって!?
「いいから、とっとと行ってこい」
「理華、バゼットさんを頼む」
「いいけど……大丈夫なの?」
「さぁな……」
 スカアハに睨まれて仕方なく従うことに……情けないと言う無かれ、スカアハはあれで意外と怖いんだって。
そんなわけで心配する理華にため息混じりに答えながらバゼットさんを渡してランサーの前に立った。
「おいおい、正気か?」
「いや、俺としても嫌なんだけどね」
 ランサーの問い掛けに思わず顔を背けながらため息を吐く。うん、なんでこうなったかな?
逃げてもいいですか? いや、無理そうだってのはわかってるんだけどね。
そんなわけで右手に剣、左手に銃を持つ。あ〜、出来たら手加減してくれないかなぁ〜……



 あとがき
というわけでFateの世界に来た途端に状況の不明さやバゼットの発見やらサーヴァントとの戦闘など。
色々と問題に直面した翔太達。はてさて、どうなることやら……
次回は対ランサー戦。スカアハの指示で戦うこととなった翔太。
しかし、戦いは思いがけないことに? そして、新たな人物達が翔太を驚かすことに?
そんなわけで、次回をお楽しみに〜



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