「お前が消える事はないんだ。戻って来い、アル…っ!」

術式を展開させると、眩い光と共に俺の意識は遠のいていくのであった。

…扉が見えた気がした。





そして、気づくと見知らぬ場所に居た。










シルフェニア版機動戦艦ナデシコ〜The blank of 3years〜 予告編
鋼の異邦人










「くっ…なんだ?どうなった? アル、アルはどうなったんだ!?」

「どこだよ、ここ…? まさか、また扉を抜けてきてしまったのか」

「ちょっと! それ、リョーコお姉さまの物なんだから食べないでよっ」

「へ?」


















『ルリちゃ〜ん、点呼よろしく〜』

「点呼、ですか?」

『そうっ! 点呼、前にならえっ! いちっ』

『にぃっ』

「…さん」


















「一人多い〜?!」

「オモイカネの勘違いなんじゃ?」

「オモイカネはそんな馬鹿じゃありません」

「では一体『ちょっと、誰かこっち来とくれ!』…どうした!」

『変なのがいるんだよ!』


















「さて、貴方はどちら様でしょうかね?」

「貴様を拘束させてもらう」

「いきなりなんだ?! つか此処はどこだ?」

「あー駄目駄目。 記憶喪失って手は私が既に使っちゃてるもん」

「ユキナさんの場合、バレバレでしたけど」

「あちょー!!」 「ほぉぉぉ!」

「ちょっと、話が進まないじゃないのよ!!」

「いや、記憶はバッチリなんだがな…」


















「エドワード君・・・だったわよね?」

「ああ、そうだけど」

「そう右手は一体?」

「んーこれは機械鎧オートメイルって奴。 簡単に言えば義手だよ」

「ふ〜ん、こんなあからさまな義手…始めてみたわ。 ねぇ、これって何を動力源にしてるの?」

「え、しらねーよ。 俺は技師じゃないしな」

「じゃ、その技師はどこに?」

「…ま、少なくともこの世界にはいないだろうな」

「何を一体…まさか貴方は」

「信じられないだろうが、そういう事なんだよ」

「…俄かには信じがたいけど、まいいわ。 とりあえず、それ、分解させて。そして説明させなさい

「きょ、拒否する!!」

「まちなさい!!」


















「なんだかんだ言って、錬金術ってのはかなり便利な物だったよな〜」

「こう両手を合わせて【パァン!】構成物を理解、分解、再構築するだけで…【バァアァァ】お?!


















「というわけで、ナデシコクルーは佐世保基地に拘留となった訳です」

「誰に話してんだ?」

「…秘密です。 ところで、エドワードさん」

「なんだ?」

「この前やった、あの不思議な現象は一体…」

「…見ちゃった?」

「はい、バッチリ」


















「ルリちゃんはミスマル家に引き取って貰うとして…エド君はどうするの?」

「へ、俺?…う〜ん、考えてなかったなぁ」

「じゃ、ネルガルに来ない?」 「歓迎するわよ」

「うっ…なんか嫌な予感がするからパス」

「…なぜ私の顔を見ながら言ったか、詳しく説明してもらいましょうか?」

「うぎゃああああああ!!」

「艦・・・ユリカさん」

「わかった!エド君も私の家にこればいいんだよ!」

「「「「「 異議な〜し! 」」」」」

「お、俺の意見は・・・?」


















「エドワードさん、ちょっと付き合ってもらえますか?」

「あ?俺?」

「はい。 この中の男の人で、私と釣り合いそうな人ってエドワードさんしかいませんから」

「ルリちゃんヤッルー!」 「ルリルリにも春が…?!」

「ルリ、お前…今絶対身長で釣り合いそうなって意味合いで言ったろう?」

「…そんな事ないですよ」

「目を逸らすなよっ! そこ、笑うな!」

「冗談ですよ」

「フン、そう言う事にしておく…なんだよ、その手は」

「付き合ってもらうのは冗談ではありませんから」


















「お、おい…こんな所でどうしたんだ?」

「なんでも、ない」

「…」

「なんでもないって言ってるんじゃないの…っ!」

「馬鹿、なんでも無いのに泣く奴がいるかよ。…理由はわかんねぇけど、一人で居てもしょうがないぞ?」

「放っておいてよ! あんたや皆に、私の気持ちなんて分かる筈ないじゃないの!」

「そりゃわからんさ…所詮自分は自分、他人は他人だしな。
 ただ、少しでも理解しようとする事はできるさ」

「なんで、そんな事言い切れるのよ」

「お前の周りの人を見てれば分かるさ。 それに、俺も似たようなもんだしな」

「え……そっか、ごめん」

「気にしてねぇって。 それに、俺は何時か戻ってみせるんだ、必ず」

「え…?」


















「なんか、砂っぽいとこだなー。ふわふわするし」

「火星はまだテラフォーミングが完璧じゃないからね」

「で、その会場へはまだなのか?」

「・・・ごめんエド君、道に迷ったみたいだ」

「なんだって?!」


















「敵、ジンタイプ出ました!!」

「ちっ、こちらも何かやらないと…ウリバタケさん!!」

「こんなこともあろうかとっ!あ、こんなこともあろぉおぉぉかとぉぉぉ!!!」

「「「おお、トレーラが変形してエステバリスに!」」」

「…かなり無茶じゃねぇ?」


















「これがこの世界の…扉」

「そう言っても過言ではないわね。やりようによっては別世界に跳ぶ事も可能…?!
 まさかエドワード君?!」

「ああ、なんとか行けそうだ。 さっきからこいつが反応してやがる…っ」


















『私は、この火星遺跡の創造者の異星人からの使者です』

「あれは…イツキさん?!」

『戦闘を収めてください。 まもなくです、まもなく彼らが此処を通過します』

「「「なんだってー!!!?」」」


















『それで、貴方はどうしますか?』

「…」

『彼らはボソンジャンプに制限を掛け、時空間移動を禁止するそうです。
 そうなる前に跳ぶか…それとも』

「俺は…」












「エドワードさん…」

「エド…」














「俺は……」


















終劇!!








あとがき


リク投稿ランキングの最下位辺りにあったのを見て、自分のHPにあったネタ単発編を投稿しました。

従来より1割増しです。

あくまで単発編だけあって長くもありませんし、ストーリーでもありませんが(オィ

これを肴に妄想でもしてくれると幸いです。

時間の設定は、[The blank of 3years]です。

カイトの代わりに彼が来るわけですな^^;

我ながら酷い妄想を浮かべてしまった訳ですが・・・書いた後、うーんなんか面白そうだ(マテ



感想なんかいただけて、それで良い評判であれば連載物になるかも・・・(  ̄- ̄)トオイメ



ああ、もしそうなっても今の連載が落ち着いてからですけどw


それか、誰か代わりに書いてくれないだろうか(爆




感想

エフィンさんが新たに作品を持ってきてくださりました♪ 

鋼の錬金術士とナデシコとのクロス ですね、やってきたのはエルリック兄弟のうち兄のエドワードさんだけのようですね。 

うん、作品的にはダイジェスト版といった感じ。エドワードの動きには非常に興味深い所だね。

しかし、アキトさんが全然活躍していないみたいですが…いえ、それよりもカイトさんの 役所と言う事は…(汗)

うん、この作品はエルリック×ルリ作品だと言う事だね。他にもヒロインはアクアとかイツキも居るけどね。

うぅ、平行世界ですから仕方ないで す…エルリックさんもいい人みたいですし、ここでの私には幸せになってほしいと思います。

単発作品だけど、エフィンさんに沢山感想がいけば連載になるかもしれないね。その辺は皆さんに期待です♪

私は、貴方が何時駄作の続きを書くつもりなのかの方が
問題だと思いますがね。(怒)

うぅごめんなさい、直ぐに取り掛かります…(汗)


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