『本作の用語辞典』
【表層境界】
人間や動植物、様々な生命で溢れ返ると同時に様々な物質や素粒子が存在する世界。
基本的に全ての事象や現象は物理法則の下に成り立ち、それに逆らった事象・現象は
異界からの介入がない限り確実に起こることはない。
【裏層境界】
人智を超えた魔性の霊的存在達が跋扈する世界。
自然界を遥かに凌駕する弱肉強食の環境である為、弱い素質のデーモンは
強力なデーモンの糧にされる他に道は無い。またこの世界では表層境界と違い、
物理法則に逆らった……または当て嵌まらない事象・現象が容易に起こり得る。
【天層境界】
魔性とは対極の位置にある聖性を秘めた神秘なる霊的存在達がいる世界。
表層境界と裏層境界が二つで一つの大次元となっているのに対し、天層境界は高次の別次元として
確立している。また、この世界には魔術師たちが『天使の力』と呼称する『聖性霊子』による力で
構成されている為、魔性の存在による侵入と干渉は多大な悪影響を及ぼすことに繋がる。
【妖獣デーモン】
古の時代から裏層境界に生息し『悪魔』とも言う。表層境界に住む様々な生命体や物質を依り代として
憑依することで初めて人の住む表層境界へと出現することができる。人間の血肉と魂、そして人間の魂
と肉体を結び繋ぐ力『生命力』を喰らう為に。彼等は基本的に聖性か、もしくは同じ魔性を秘めた武器
や道具でなければ殺すことはできない。
依り代としていた身体が死んで崩壊すると、本体である『霊体デーモン』は裏層境界へと強制的に返還され
二度と人の世に出てくることは事実上不可能。
【魔人】
人間が何らかの形でデーモンと契約を交わし、デーモンの力を得た元人間の総称(女性の場合『魔女』と
呼ばれることがある)。元とあるように完全にデーモンと化し人間だった頃に存在した生命力は消え失せ
変わりに魔力が魂と肉体を繋ぐ役目を担う。
【祓陰士】
人間を餌として襲い喰らう凶悪な魔人やデーモンに対抗する為、対デーモン・魔人用戦力として
生み出された者達の総称。主に天層境界の住人である『天使』、もしくは『神』と契約を交わし
聖性の加護を得ることで初めてデーモンと戦う力を行使することができる。
現在、祓陰士の数は全世界で10万人もおり、その中で約7人が魔王クラスのデーモンと
互角で張り合える実力者となっている。
【天民者】
天層境界に住み『天使』と『神』の二種に分かれる。デーモン同様『実体を持たない霊的存在』だが
神聖な儀式によって聖性を得た古い物、あるいは人間に憑依することで表層境界でも短い制限時間は
あるが、それなりに実体化して干渉できる。
基本的に異界同士の均衡を重んじているので、均衡を崩そうと好き勝手に暴れるデーモンを止める為、
自分達の力に適性のある人間(エクソシスト)と契約し聖性の加護を与えている。
【妖精】
デーモンと同じ裏層境界の住人。大半の妖精は弱肉強食を基本原則としている過酷な環境に
耐えられず表層境界に移住する者が多い。立場的には中立だが、時には好んでデーモン側や
人間側に与することがある。
【幻想殺し】
魔術や超能力に悪魔などの『異能の力』を問答無用で無効化してしまう原石の能力。
あまりに不明な点が多すぎる為、まったくの未知数。現在においての保有者は上条
だがその前は最強のエクソシスト『牧村ミキ』が保有していたらしい。
『登場人物辞典 その一』
【上条当麻/デビルマン】
年齢/不明
身長/168cm
体重/65kg
レベル/無能力者/デーモン最上位クラス『魔王』
解説/ウニのようなツンツンヘアーの黒髪が特徴的な高校生。その正体はデーモンの最上位『魔王』で
ありながら人間に与した実質上『裏切り者』のデーモン。表層境界での依り代は狼と蝙蝠と火。
かつては『アモン』と言う名で『地獄の野獣』、『破壊の勇者』などの異名を持ち、60万にも及ぶ
デーモンの軍勢を統括する最強の魔王だった。
性格は極めて残忍且つ冷酷。自らの殺戮欲求を満たす為ならば同族であろうとその手にかけたほどの
『悪魔らしい悪魔』だったが、とある人間の少女と出会いにより、それらの性格は消え失せ、今現在
では人間臭さ(良い意味で)全開な感じで『上条当麻』として学園都市に住んでいる。
【シャルロット】
年齢/不明
レベル/デーモン中位クラス『魔将軍』
解説/上条がアモンだった時期からの側近であると同時に数少ない盟友。普段は何の変哲もない
黒猫の姿だが、戦闘時になると人間の体型に猫の頭、鴉の翼を生やしたデーモンへと変貌する。
必要に応じて黒い指輪へと変身することも可能。依り代は猫と鴉。性格は猫だけに気楽で自由気まま。
しかし主人である上条やインデックスなどの仲間の危機には何処にでも馳せ参じ、助力することを惜しまない。
【天崎梓穂/サキエル】
年齢/不明
身長/152cm
体重/45kg
レベル/大能力者/智天使
解説/天民者であり、水を司る天使。とある事情から表層境界に降り立ったものの、急激な衰弱に陥り
消滅しかけたところを上条の錬金術によって精製したホムンクルスの肉体に憑依したことで一命を
取り留めた。以後は上条と共に行動し必要に応じて上条を助力している。
水を司るだけに能力は『水分使い』。
それが『水』に属するならば自由自在に操作し、本気を出せば大規模な津波を発生させられる。
あとがき
今回は少しでも世界観を分かって頂けるよう、こんな感じにしてみましたが、これで大体分かって頂けるなら幸いです(汗)
多分次の投稿は2、3週間辺りだと思います。
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