最近空気化してるんじゃね?

という噂が立ちつつある、ヨシカツでっす。

そして、今回も空気化していた事をお詫びします。

だってセブンスターズ編は皆で戦うのだもの、と言い訳をしてみたり。


そういえば、サンダーはこの間おジャマデッキを完成させたようだ。

デルタハリケーンだけでも強力だが、おジャマッスルのコンボが強かった事を追記しておきます。

とはいえ、原作と同じ展開なので、その辺は省くとしよう。


ともあれ、今回は……タニヤVSクロノス教諭をお送りします。

事の起こりは……。

















俺達は大徳寺先生の授業を受け、人が何人かいなくなっている事に気づいた。

その内の一人の荷物があった場所に俺達は向かっている。

それは、森の中、というかこの島の森ドンだけ広いんだ・・・色々ありすぎだろ(汗)

とまあ、そこにタニヤがコロシアムを作らせていたようだった。

中に入ってみると、




「ヨシカツ」

「どうかしたか?」

「いや、次は俺がしたいと思ってな」

「ほう……そりゃまた積極的じゃないか」

「当たり前だ、十代もお前も既に戦っているのに、俺はまだだからな」



いや、もうお前は十分なインパクトを手に入れてるんだからそんな事を気にする必要も無いだろう。

そう口にしてやろうと思ったが、三沢の考えはまた違うのだろう。

というか、次のタニヤの智のデッキは不味い。

三沢キラーになっている可能性が高いからな。

デッキはまあ、ピケクラになった事で三沢キラーもさほど威力を発揮しないかもしれないが。

万が一と言う事もありうる。

俺としてはタニヤとの戦いは俺に任せておいてほしいと言うのが本音だ。



「出来れば、次は俺に任せておいてくれないか?」

「何か問題でもあるのか?」

「いや……問題というか……」

「悪いが俺も譲る気はない、何ならデュエルで決めてみるか?」

「ふっ、面白いな」



そういえば、ピケクラになってからは三沢と一度も戦っていない。

やってみるのは面白そうだなと感じた。

しかし、ぴったりのタイミングで横槍が入る。



「へぇ、戦う前から血気盛んだねぇ。嫌いじゃないよ、そういうの」

「誰だ!?」

「アタシの名はタニヤ! セブンスターズのタニヤだ!

 男の中の男を探しに来た!」

「ふっ、男の中の男とは俺の事だ!」

「俺だ!」

「俺だ!」



サンダーと三沢と十代が進み出た。

だが、今三沢を行かせるわけにはいかない、だが今更俺が進み出た所で選択が三沢になるのは変わらないだろう。

どうすべきか、そう考えていた所にふと俺はクロノス先生がそろーりそろーりと脱出しようとしているのを見つける。



「流石クロノス先生! 相手がセブンスターズだと知って潜入しておられたのですね!」

「えっ、そんな事……ないノ……」

「いやー、感服しました!

 だって先生がトラに追いかけられたくらいで責任を放り出して、

 生徒と一緒にコロシアム作ってたなんてことある分けないですもんね!」

「そっ……そうなノーネ、アルカンチオーネ!」

「もし、そんな責任感の無い先生だったとしたら、査問会議にかけられて懲戒免職ですもんね!」

「ナノーネ! トラくらいでどうにかなる訳ないノーネ!!」

「へぇ、言ってくれるじゃないか、キモいおっさん、ならアンタが最初にデュエルで叩き潰されるかい?」

「ふん、デュエルアカデミアのデュエル部門最高責任者たるワタクシを舐めないでほしいノーネ!」



上手くいったようだ、幸いタニヤにやられても闇のデュエルじゃないので、問題は無い。

少なくとも、三沢への警告にはなるだろう。



「変な顔のおっさんは早めにしとめて、ダーリンとデュエルをするわよ♪」

「だっ、ダーリンだと!?」

「そう、お名前は?」

「三沢、三沢大地だ!」

「そっか、三沢っちか、楽しみにしててね♪」

「三沢っちとか言うな!!」



三沢が真っ赤になって怒っているが、回りは一緒になってはやしたてようとする。

これも空気化フラグの一つだろうとは思う、しかし、これへの対策はばっちりだ。



『おにーちゃん』

『年増なんかに言われてるんじゃないわよ!』

「ぐっ、お前達……」

「フン、お前にも精霊がついているのか」

「へぇ、三沢も見えるようになったんだな」

「何、なんなの?」



十代とサンダーが納得している横で明日香がわけが分からなくなっているようだ。

そういえば、彼女には精霊がいなかったというか、精霊がいるほうが珍しいはずではあるんだが。

俺と三沢が増えたことにより2人から4人へ……倍になっとるやんw



「それよりもいいの? 始まるわよ」

「えっ、貴女はいつからそこに……」

「私はいつも彼の近くにいるわ」

「ヨシカツの?」

「精霊が実体化しているのか……?」

「すげぇな、ヨシカツ!」

「いやまあ、俺が凄いんじゃないんだが……。

 ともあれ、見ようぜ」

「ああ!」

「仕方ないな……今回はクロノス先生に譲っておこう」



とまあ、俺が心の中で”計画通り!”とあごに手を当てながら、

新世界の某を気取っている間にデュエルは始まっていた。



「智のデッキと力のデッキ、どちらのデッキと戦いたいか選ばせてあげる」

「もちろん、教師であるからには智のデッキなノーネ!

 このクロノス・デ・メディチ、智において蛮族等に負ける事はないノーネ!」

「ならば、智のデッキでお相手しよう!」

「「デュエル!」」



クロノス:LP4000  タニヤ:LP4000



「先攻は、私がもらう! 私はアマゾネスの剣士を召喚!」

アマゾネスの剣士:効果モンスター/星4/地属性/戦士族/攻1500/守1600


「カードを一枚伏せてターンエンドする!」



タニヤは最初からアマゾネスの剣士を使ってきたようだ。

アレはなかなか厄介だからなー。

戦闘破壊は出来るが、ダメージはこっちが食らうという痛い効果モンスターだ。



「ワタクシのターンドローナノーネ!

 ワタクシは永続魔法アンティーク・ギアキャッスルを発動!

 このカードがある限りアンティークギアと名のつくモンスターは攻撃力が300アップするノーネ!

 そして、アンティーク・ギアソルジャーを召喚!」

古代の機械兵士:効果モンスター/星4/地属性/機械族/攻1300/守1300

古代の機械兵士:攻撃1300→攻撃1600


「そして、アンティーク・ギアと名のつくモンスターを召喚した事により、

 アンティーク・ギアキャッスルにカウンターが一つ乗るノーネ!」

アンティーク・ギアキャッスル:1


「バトル! アンティーク・ギアソルジャーでアマゾネスの女剣士を攻撃! プレシャス・ブリット!」



上手いな、今のギアソルジャーの攻撃力は1600、丁度100上なだけだ。

その上、ギアソルジャーの効果で戦闘中トラップやマジックを発動できないため、タニヤは抵抗できない。

破壊されて墓地に送られていく女剣士、相性の問題もありそうだなと思わせた。



「だが、ダメージは相手が受ける」

「おお、ディーオ!?」

クロノス:LP4000→LP3900



「ワタクシはカードを一枚伏せてターンエンドなノーネ」

「私のターン、ドロー!」



タニアは特に何も感じていない様子。

恐らくは、この程度でアマゾネスコンボがどうこうなるとは考えていないのだろう。



「私は、アマゾネスの聖戦士を召喚!」

アマゾネスの聖戦士:効果モンスター/星4/地属性/戦士族/攻1700/守 300


「このモンスターは、自分フィールド上のアマゾネスと名のつくモンスターの数×100ポイント攻撃力を上げる!

 今現在は1体のみのため100ポイントアップ!」

アマゾネスの聖戦士:攻撃1700→攻撃1800



「バトル! アマゾネスの剣士で、アンティーク・ギアソルジャーを攻撃! 聖剣の舞!」

「ペペロンチーノ!?」

クロノス:LP3900→LP3700



アンティーク・ギアソルジャーは破壊され消えていく。

クロノス教諭は驚いたような顔をしているものの、まさか破壊されたときの事を考えていないわけも無い。



「トラップ、発動! ダメージ・コンデンサー!

 バトルでダメージを受けたとき、手札を一枚捨てて発動! 受けたダメージ以下の攻撃力のモンスターをデッキから特殊召喚するノーネ!

 ワタクシは特殊召喚スルノーワ、アンティク・ギア、ナノーネ!」

古代の歯車:効果モンスター/星2/地属性/機械族/攻 100/守 800


「ソシーテ、アンティーク・ギアと名のつくモンスターが特殊召喚されたことにより、

 アンティーク・ギアキャッスルにカウンターが1つ乗り、アンティーク・ギアの攻撃力は300アップするノーネ!」

アンティーク・ギアキャッスル:2

古代の歯車:攻撃100→攻撃400


「ふっ、ただじゃ終わらないってわけかい。カードを1枚伏せてターンエンド」



そういえば、さっきのとあわせて2枚のカードが伏せられた事になる。

アンティーク・ギア、OCGにおいては全てのカードが攻撃中相手にトラップマジックを発動させない効果を持つが、

アニメにおいてはアンティーク・ギアソルジャーだけの特権だ。

つまり、クロノス教諭の持つアンティークデッキはOCGのものより大幅に弱い。

それでも、十分強力な効果を持ってはいるが。



「ワタクシのターン。ドローニョ! マジックカード、天使の施しを発動するノーネ!

 デッキから3枚ドローし、2枚墓地に捨てるノーネ」



今捨てたのはビーストとギア、ギアは特殊召喚できるだろうに……。

ああ、もう一枚来ているのか3枚召喚しても生贄が残って処理に困るってことか。

恐らく、もう一枚のギアが来たということだろう。



「フィールドにアンティーク・ギアがある時、手札のアンティーク・ギアを一体特殊召喚することが出来る〜ニョ!」

古代の歯車:効果モンスター/星2/地属性/機械族/攻 100/守 800


「そして、二体のアンティーク・ギアを生贄にアンティーク・ギアゴーレムを召喚シマスーノーネ!!」

古代の機械巨人:効果モンスター/星8/地属性/機械族/攻3000/守3000


「サラーに! アンティーク・ギアキャッスルの効果でアンティーク・ギアゴーレムの攻撃力が300アップ!

 そして、アンティーク・ギアとゴーレムの2体分、カウンターがのるノーネ」

アンティーク・ギアキャッスル:4

古代の機械巨人:攻撃3000→攻撃3300


「そして、アンティーク・ギアゴーレムで攻撃! アルティメット・パウンド!」

「ふっ、速攻魔法発動収縮! アンティーク・ギアゴーレムの攻撃力を半分にする!」

「何ナノーネ!?」

「さあ、自分の力を返してあげるよ!

 攻撃力1800のアマゾネスの聖戦士で、攻撃力1650のアンティーク・ギアゴーレムに反撃!

 聖剣の舞!」

「ノォォォー!? マンマミーヤ、アレドコーヤ、ソンナノイヤーダ!?!?」

クロノス:LP3700→LP3550



攻撃力の差の大きなモンスターが逆転して敗北。

かなりシュールな光景だ、OCG効果ならこんな事には絶対ならないのだが。

戦闘中のトラップマジック無効化があるからな……でも、そういえば5D’sにおいてはエラッタされていたな。

クロノス先生……不憫な人だ。
 


「カードを一枚伏せて、ターンエンドナノーネ……」

「もう、終わりかい?

 男としても3流だねぇ、この際だ一気に決めてやるよ! 私のターン、ドロー!

 マジックカード死者蘇生! 墓地のアマゾネスの剣士を復活させる!」

アマゾネスの剣士:効果モンスター/星4/地属性/戦士族/攻1500/守1600


「そして、マジックカード天使の施しを発動! カードを3枚ドローし2枚捨てる。

 更に! アマゾネスの吹き矢兵を召喚!」

アマゾネスの吹き矢兵:効果モンスター/星3/地属性/戦士族/攻 800/守1500


「アマゾネスと名のつくモンスターが2体増えた事により、アマゾネスの聖戦士の効果発動攻撃力が200アップする!」

アマゾネスの聖戦士:攻撃1800→攻撃2000


「アマゾネスの聖戦士でダイレクトアタック! 聖剣の舞!」 

「トラップ発動! ナノーネ! 攻撃の無力化! 相手の攻撃1回を無効にし、バトルフェイズを終了するノーネ!」

「ふーん、そう来たかい、だけど、それが逆に仇にならないといいね。

 私はカードを2枚伏せてターンエンド!」



タニアはカードを既に2枚伏せている、そのうち1枚は収縮だったが、新たに2枚伏せた。

1枚は恐らくアマゾネスの弩弓隊だろうが……それだけではアンティーク・ギアゴーレムに対抗できない。

となると、他の2枚はいったい……。



「ワタクシのターン! ドローニョ!

 貴方達のような道場破りに、デュエルアカデミアが負けるわけにはいかないノーネ!

 デュエルは子供達が未来に輝くためにあるんデスーノ!」



おお。いつの間にかクロノス教諭が本気になっているようだ。

とはいえ、本気のときに勝ったことがあるのかは疑問ではあるんだがw

ただまあ、カミューラ相手じゃなかっただけかなりマシなのだという事は、俺一人の心にとどめておく。



「マジックカード強欲な壷発動! デッキから2枚ドローするノーネ!

 そして、永続魔法アンティーク・ギアキャッスルを墓地に送り、効果を発動スルーノ!

 このカードに乗っているカウンターの数だけ生贄を必要とせず、

 アンティーク・ギアと名のつくモンスターを召喚できるノーネ!

 ワタクシーは、手札からアンティーク・ギアゴーレムを召喚スルーノ!!」

古代の機械巨人:効果モンスター/星8/地属性/機械族/攻3000/守3000


「更に、マジックカードアンティーク・ギアガレージを発動するノーネ!

 墓地から、倍の星分モンスターを除外し、

 召喚条件を無視して手札からアンティーク・ギアと名のつくモンスターを特殊召喚スルーノ!

 ワタクシは、墓地にある、アンティーク・ギアソルジャー、星4、アンティーク・ギア、星2×3

 そしてアンティーク・ギアビースト星6を除外し、アンティーク・ギアゴーレムを特殊召喚するノーネ!」

古代の機械巨人:効果モンスター/星8/地属性/機械族/攻3000/守3000


「そんな重いモンスター2体もわざわざ破壊されるために召喚してきたのかい?」

「何とでも言うがいいノーネ! マジックカード大嵐を発動! 伏せカードを全て破壊するーニョ!」

「そう来るんじゃないかと思ってたよ。トラップ発動マジックドレイン!

 最後の手札しか残ってなかったんだ、マジックカードを一枚捨てて無効化なんて出来ないだろ?」

「むう……なかなか、やるノーネ!

 しかし、アンティーク・ギアゴーレムはこれくらいではやられないノーネ!

 バトル! アンティーク・ギアゴーレムでアマゾネスの吹き矢兵を攻撃! アルティメット・パウンド!」



クロノス教諭だって分かってはいるはずだ、トラップを張られている可能性が高いと。

しかし、はったりである可能性を捨て切れなかったか、同じ手を二度使ってくるとは思わなかったのか。

だが、対するタニヤは自信満々の表情で、アンティーク・ギアゴーレムを迎え撃つ。



「待っていたよ!

 トラップカード発動! アマゾネスの弩弓隊!

 相手が攻撃してきたときに発動! 相手モンスターは全て攻撃表示となり、攻撃力が600ポイントダウンする!」

古代の機械巨人:攻撃3000→攻撃2400


「また、相手はそのターン必ず攻撃しなくてはならない」

「それでも、攻撃力はこちらのほうが上なノーネ!」

「いいや、それが違うのさ、アマゾネスの弩弓隊にチェーンして、トラップ発動!

 リビングデッドの呼び声! 私は墓地からアマゾネスペット・タイガーを特殊召喚!」

アマゾネスペット虎:効果モンスター/星4/地属性/獣族/攻1100/守1500


「フンッ、そんなザコモンスターがどうかしたノデスカ? 全く計算が合わないノーネ!」

「それが違うんだな、このモンスターには2つの効果があってね。

 一つは、アマゾネスと名のつく自分フィールド上のモンスター一体につき攻撃力を400上げる!

 フィールドのアマゾネスは聖戦士、剣士、吹き矢兵、虎の4体、よって1600アップ!」

アマゾネスペット虎:攻撃1100→攻撃2700


「なら、別のモンスターを攻撃すればいいだけのコトーネ!」

「アマゾネスペット・タイガーのもう一つの効果は、相手はこのカードを破壊しない限り、

 他のアマゾネスと名のついたモンスターを攻撃できない、というものさ」

「ナンデスート!?」

「よって、攻撃力2400となった2体のアンティーク・ギアゴーレムは、

 攻撃力2700となった、アマゾネスペット・タイガーに必ず攻撃しなければならない!」

「まさか……そんな事あるわけないノーネ!?」

「なら逆に、こちらから言ってやるよ!

 迎撃しなアマゾネスペット・タイガー、アンティーク・ギアゴーレムに反撃! 密林の王牙!」

「ギャオオー・ナノーネ!?」

クロノス:LP3550→LP3250


「更にもう一体の攻撃にも反撃だ!」

「ワタシーノ、アンティーク・ギアゴーレムが!?!?」

クロノス:LP3250→LP2950



そう、3体もアンティーク・ギアゴーレムを召喚して見せたクロノス教諭も凄いが、

3体とも戦闘破壊と言う形で倒してしまった、タニヤはなお凄いと言えるだろう。

それだけじゃない、互いにもう手札はゼロ。

つまりもうクロノス教諭は次のターンでライフがゼロになる事が決まっていると言う事だ。

もちろん、ネクロガードナー3枚くらい墓地に送っておけば生き残れるだろうが、十代の専売特許だからどうしようもない。

そう、今クロノス教諭は決断の時を迎えている、サレンダーするか、ライフダメージで倒されるかという。



「ワタクシはサレンダー……、しないノーネ! ターンエンド!」

「いい度胸してるね、怖くないのかい?」

「確かに、ワタクシはデュエルでは負けた、けれど心まで負けたわけでは無いノーネ!」

「言ってくれるじゃないか、私のターン、ドロー!

 さあ、全てのアマゾネス達でダイレクトアタックだ!!」

「ウエアー!? マタナノーネー!!!?」

クロノス:LP2950→LP0



「フンッ、口だけは達者だったが、そんなのでは真の男とは言えないな!

 やっぱー、真の男は、三沢っちみたいなのじゃないとー♪」

「くっ!?」



今まで武道家全とした雰囲気を持っていたかと思ったら、一昔前のギャル語を使い始めるタニア。

うむ、やっぱりセブンスターズは二面性のあるのが多いな。

ダークネス吹雪しかり、カミューラしかり、大徳寺先生しかり、だものな……。



「次こそは、三沢っちが相手をしてくれるのよね♪」

「もちろんだ!」

「いや、待て!」

「まだ何かあるのかヨシカツ!」

「ああ、今クロノス先生が倒れた、今俺達はカギとクロノス先生の命、2つ賭けるものができてしまった」

「それは……」

「あー、そんなの……って、ちょっと待ちなさい。

 三沢っちの脇にいる2人は誰なの?」



精霊が見えない人には何の事だかわからないだろうが、三沢の両脇はピケクラで固められている。

組んでいる腕の両脇に引っ付いているような格好だ。

ロリコンにはすばらしい光景に見える事だろうw

因みに、アウスは必要なとき意外はほとんど出てこない。



「精霊だよ、三沢のデッキに憑いているといえばいいかな」

『それはひどいの、お兄ちゃんとわたしは一心同体なのー』

『全くね、そのままだと空気化しそうだからいついてあげてるのよ』

「おっ、おい……、何ていうか皆ひどくないか?」



三沢もちょっと引き気味だが、俺としては憑いている出間違いないと思うが。

そのほうが幸せなはずだから、あえてそのままを押すがね。



「分かった、この男の命、デュエルで勝ったら返してやろう。

 しかし、もし、三沢っちが負けるような事があれば、その精霊達に消えてもらう!

 そしてぇー、三沢っちとー、ラブラブな新婚さんになるの!」



いや、その筋肉な格好でいやんいやんされても……。



「当然賭けるものにあわせ、タッグマッチを行う、タッグは俺と三沢の2人、そっちは好きにしてくれればいい」

「ヨシカツ!?」

「フンッ、さっきから威勢のいいことを言ってるけど、何がしたいのかと思えば。

 いいだろう、私はそこで転がっている男を使うよ」

「えっ、ワタクシーのこと?」

「いいね、手を抜いたらバースの餌にするよ!」

「あう、分かったノーネ! 誠心誠意おつかえしますノーネ!!」



ぺこぺこして、命乞いをするクロノス教諭、そうか……闇のデュエル相手以外はそんなもんだったな。

丁度いい、アウスの恐ろしさを見せるにはいい相手だ、2人とも。

三沢がタニアについていかないようにする最善手は結局これしかなかったわけだが。

いろいろと大事にしてしまったなと心の中で冷や汗をかいている俺だった……。





あとがき

今回の話、短いのもそうですが次回への前フリでしかありません。
ついでに言うなら、タッグデュエルをもう一度やりたいなーと思った結果だったりw
ただ、いろいろとほかの事にかまけてペースが遅れているのは申し訳ないです。
出来るだけ週2本を上げていけるように頑張りたいと思います。



押していただけると嬉しいです♪

<<前話 目次 次話>>

作品を投稿する感想掲示板トップページに戻る

Copyright(c)2004 SILUFENIA All rights reserved.