世界の破壊者/世界の終焉者

新たな命によって強大なる力を得たスーパーアポロガイスト。
その力によってリュードの世界とブレイドの世界は消滅し、カズマや光介達は消えてしまう。
しかし、何故かG4=和雄だけが消滅せず、本人はパニックに陥る。

様々な謎を抱えながら一同はスーパーアポロガイストとの戦いに身を投じる。

クウガ・キバ・ディガイド・SHADOW RXに変身した四人はディロード達と一斉にスーパーアポロガイストに立ち向かっていく。





世界の救済者・ディロード。幾つもの世界を巡り、その心は何を映す?





全ての元凶、スーパーアポロガイストを倒そうと奮起する八人。
しかし、世界をも動かすスーパーアポロガイストの前にその八人も、まるで赤子のように弄ばれる。

――バンバンバンバン!!――

ディケイドとディロードの攻撃をかわしたスーパーアポロガイストは空中後転をして着地し、マグナムショットを発射。八人のライダーを変身解除させるまでにダメージを与える。
特にディロードには念入りに銃撃を放っていた。

そしてスーパーアポロガイストは八人を心配する夏海と、八人の一人である流姫を捕える。

「夏海!」
「流姫!!」
『ディケイドの命を授かったというこの女と、ディロードの寵愛を一身に受けるディガイドを我が花嫁とし、貴様らとの決着をつけてやるのだ!』

スーパーアポロガイストはそう言って二人を気絶させると、次元の壁を出現させて去って行った。

「夏海ィー!」
「流姫ィィィ!」

士と廻は追いかけようとするも、先程のダメージもあってまともに走ることができない。

「どうにかして、二人を助けないと…」
「あいつになにをされるか、わかったもんじゃない」

ユウスケと信彦は危機感迫る声でそう言った。

「わかってる!!…だが何故カズマ達は消えてしまったんだ?」
「それに、何故和雄だけが残ったのか?」

廻と士は今起こっている謎の現象を再び問いただす。

「私自身にもわかりませんよ。でも…光介さん達が消えたのは…」
「恐らく、アポロガイストが世界を融合させたからでは?」

謎の一部である和雄本人はそう答え、ライダーの消滅にはワタルが仮定を口にした。

「違うな!」
(ん?…この声は…)

突然聞こえてきた声に、廻は聞き覚えがあった。

「アポロガイストは世界の融合をさらに加速させていたにすぎない。カズマや光介が消えたのは士、廻…お前等のせいだ」
「なんだと…?」

登場してきた剣崎に士は身に覚えのないことを言われ、不愉快そうな声を出す。

「本当に世界を救いたいなら、この世界からディケイドとディロードを排除するしかない」
「ふ、二人を!?」
「どういうことだそれは?」

剣崎の話に信彦とユウスケは動揺を隠せない。
廻はいち早く起き上がって、剣崎と真正面から向き合う。

「…剣崎…」
「久しぶりだな、廻」
「え…知り合い?」

お互いの名を呼びあった二人に信彦は少し驚いた。

「かつて、俺がブランクと化していたFKRカードの力を取り戻すため歩んだ最初の旅路で…訪れた世界の住人」

廻は剣崎の故郷である世界に巡ったことを口にした。

「…話を戻すが、前回でも今回でも、世界が融合を始めたのは…ディケイドとディロードが誕生したからだ」

剣崎は廻と士に冷たい視線を送ってこういった。

「この世界から出て行け」
「随分と…勝手なことを言ってくれるな。…なんなんだ?」
「俺は剣崎一真」
一真(カズマ)?」

剣崎の名を聞いた士は一瞬自分の耳を疑った。

「又の名を、仮面ライダーブレイド」

淡々と喋る剣崎はラウズカードのスペード・Aをブレイバックルに装填して装着。

「変身」

≪TURN UP≫

バックルから射出された黄金のオリハルコンエレメントが自動的に剣崎の身体を潜り抜けると、剣崎はキングフォームに直接変身する。

「止せ剣崎!何故俺たちが戦わねばならん!?」

廻の言葉にブレイド・キングフォームは重醒剣・キングラウザーを突き付けながらこう言う。

「言ったはずだ、お前達が居れば世界が滅びる。…それに一度は終焉者であることを受け入れて、かつてのライダー大戦に身を投じてライダー達を倒したお前の言える台詞ではないだろう」

無情な言葉と共にキングブレイドはキングラウザーを振り回す。

「「変身!!」」

≪KAMEN RIDE…DEROAD≫
≪KAMEN RIDE…DECADE≫

二人は即座にライダーに変身してキングラウザーを受け止め、キングブレイドに蹴りをいれて後退させる。
だがそのタイミングで次元の壁が現れ…出てきたのは…。

「天道…!」

ハイパーカブト…つまり、天道総司(てんどう そうじ)だった。

「廻、お前等をこれ以上野放しにするわけにはいかない。だから、早くこの世界から出るんだ」

ハイパーカブトはパーフェクトゼクターをディロードに突きつける。
彼の登場によってディロードVSハイパーカブト。ディケイドVSキングブレイド。
という図式で戦うことになった。

ディケイドはスペックの差によってキングブレイドに圧倒され、ディロードはかつて共にカッシスワームやケルベロスと戦った友と闘うことに躊躇い、本来の力を出し切れていない。

「士さん」
「廻さん」

パニック状態から帰って来た和雄。そしてワタルはディケイドとディロードを助けようとするも、

「行ってはいけません!」
「アスム!」

和雄とワタルを止めたアスムの登場にユウスケは驚きの声を上げる。

「ディケイド達に手を貸せば、カズマさん達の様に消えてしまいます。それでもいいんですか?」

先程、ディケイドとディロードに協力した二つの世界のライダーが消滅した直後ということもあって、アスムの言葉には説得力というものがあった。
しかし、気になるのは劉子がこの場に来てないと言うことである。

「止せ!剣崎!天道!」
「「無駄だ!」」

いくらディロードが制止を呼びかけようと、キングブレイドとハイパーカブトは攻撃を止めない。

≪SPPADE TEN・JACK・QUEEN・KING・ACE…ROYAL STRAIGHT FLUSH≫

カードをラウズするブレイドの眼前に黄金に輝く五枚のラウズカード。
ハイパーカブトはパーフェクトゼクターに他のマスクドライダーのゼクターを合体させたパーフェクトモードにして四つのフルスロットルスイッチを押した。

≪ALL ZECTAR COMBINED…MAXIMUM HYPER TYPHOON≫

「ウェーイ!!」
「ハアッ!!」

ロイヤルストレートフラッシュとマキシマムハイパータイフーンをディケイドとディロードに浴びせる。

「うあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ウオォォォォォォォ!!」

二つの最強技をぶつけられて吹っ飛ばされた二人。

ディロードのほうは咄嗟に、

≪ATTACK RIDE…SHIELD≫

ディロードシールドを使ったことで数メートル吹っ飛んだ程度で済んだが、ディケイドは防御策が無かったことで激突どころか橋のから落とされる始末。

「士ッ!!」

ディロードはディケイドの身を案じ、自ら橋から飛び降りた。
それを見たユウスケと信彦は心配そうな顔をし、ワタルとアスムは辛そうに眼を逸らしていた。



***

一方、気絶させられた状態で両手の自由を奪われている夏海と流姫。
そんな二人が身を置かされている洞窟。スーパーアポロガイストは洞窟の中で…。

『憎きディケイドとディロードに倒された悪の勇者たちよ。我がライフエナジーによって蘇るのだ!』

スーパーアポロガイストは身体から多大なライフエナジーを放出した。

するとライフエナジーによってディケイドとディロードによって倒された九つの世界の怪人達が復活する。

『フハハハハハ!ウッハハハハハハハハハ!!』

その光景を見てスーパーアポロガイストは歓喜満ちた高笑いをした。



***

光写真館。
アルバムにのった写真を眺める栄次郎。

――ガランッ!――

ガサツに開けられたドアの音。

「あ〜お帰り」

いつもと同じ言葉を口にする栄次郎。しかし、振り返ってみると…。

「つ、士君!大丈夫か!?廻君、これは一体?」

そこには傷だらけの士に肩を貸す廻の姿。

数分後、ソファーで横になり体中に包帯やガーゼ、絆創膏などをした痛々しい姿となった士は、コップの水を飲んで気持ちを落ち着かせていた。

「もう大丈夫だ」
「それは良かった」

士の言葉を聞き、栄次郎は心底ホッとする。向かいのテーブルに座っていた廻もそうだ。
しかし、

「おぉ!?写真が!」

テーブルに乗せてあった写真に映し出されたブレイドとカズマの姿が消え、代わりに響鬼とアスムの姿が現れたことに栄次郎と廻は勿論、撮った本人である士も驚く。

「カズマが…ブレイドの世界が完全に消えた!?」
「それだけじゃない…。リュードの世界の写真も…」

そう。アルバムに乗せられていたブレイドとリュードの世界の写真に写されたものが完全に消滅し、ほかのライダー達の世界の写真も消えかかっていた。

「世界が融合すれば、俺達の巡った世界は全て消え去ると言うことか…。だとしたら、だとしたら!俺達の旅は一体何だったんだ!?」

士はテーブルを思い切りたたいた。

「…士…」

廻は士の姿に昔の自分を重ねていた。



***

四年前自分たちの生まれ故郷である世界を完全に失った廻と流姫はディロードとディガイドの力を手にいれ、仮面ライダーの世界を巡りながら、自分たちの第二の故郷となる世界を探し求めていた。

エンペラーの世界。
ライナーの世界。
ハイパーの世界。
装甲の世界。
キングの世界。
ブラスターの世界。
サバイブの世界。
シャイニングの世界。
アルティメットの世界。

廻が個人的にそう呼称する九つの世界。
剣崎や天道達と出会い、ともに戦った世界。

それらの世界を旅しても尚、故郷を見つけることのできなかった二人はさらに旅を続けた。
だが、ある日。廻は大勢のライダー達から世界の終焉者として命を狙われるようになった。
其の時は流姫が常に傍に居て心を支えてくれていたとはいえ、今までしてきたこと全てを全否定されるような扱いに廻は底知れぬ怒りを抱えていた。

そして…。

「死ねェエエエ!ディロードォオオオ!!」
「廻!逃げて!!」

≪KAMEN RIDE…DI‐GUIDE≫

突然に起こった奇襲、あまりの突然さに反応の遅れた廻を助けるべく流姫はディガイドに変身。
文字通り廻の盾となって…。

「破壊してやる…。全てを破壊してやるゥウウウ!!」

そして、終焉者ディロードとしての運命を其の時だけ受け入れた廻は仮面ライダー達に終焉を与えた。
己の犯した罪に苦悩し続ける廻。その罪悪感の深さは流姫の慰めもまるで逆効果だった。

そんな時、あいつが現れた。

「誰だ貴様?」
「…翔道 翼。又の名を仮面ライダーディファースト」

突然現れた男、翔道 翼。

「俺はお前の心を救いにきた」
「お前に俺の何がわかる!?」

翼は名称すらない世界で廻と対面した。
翼は廻を救うことを使命として訪れたと言っていたが、かつての廻には聞こえる言葉はなかった。

≪KAMEN RIDE…DHIFIRST≫
≪FINAL KAMENRIDE…DE・DE・DE・DEROAD≫

ディファーストに変身する翼。
そして、廻の変身したディロードはいつものとは違っていた。

X字型のラインが施されたダークバイオレットのアーマーにホワイトのディメンションヴィジョン。
ディロードが世界の終焉者としての姿…デスエンドフォーム。
仮面ライダー達を葬り去った最強最悪の力である。

≪ATTACK RIDE…HYPER CLOCKUP≫

FKRすることなくハイパークロックアップするディロード。

≪KAMENRIDE…GATACK≫
≪FORM RIDE…GATACK HYPER≫

それに対抗してディファーストはガタックを召喚してさらにハイパーフォームにする。
ディファーストの指示で、ハイパーガタックはハイパークロックアップに入った。

≪FINAL KAMENRIDE…KA・KA・KA・KABUTO≫
≪ATTACK RIDE…HYPER CLOCKUP≫

さらに自らもDハイパーカブトになると、ハイパークロックアップに入った。

しかし、

≪FINAL ATTACKRIDE…DE・DE・DE・DEROAD≫

元からスペックの高いディロードが強化変身したデスエンドフォームにハイパーガタックは”デスエンドクラッシュ”によって敗れてしまう。

ディロードの力を見て驚くディファーストだったが、それでも彼の瞳には諦めると言う言葉はなかった。
二人の戦いは丸一日続き、両者の間には戦友ともとれるなにかが芽生えていた。

それがきっかけで、廻は終焉者としての自分を封印し、救済者として多くの世界を救うようになった。



***

(翼…お前ならこんな時どうする?)

廻は心の中でそう呟く。
そんな中、栄次郎は士に向かってこう言った。

「どんな旅にも無駄はないよ。どんな人生にも無駄がないのと同じようにね」

栄次郎はアルバムに載った夏海と流姫の写真を指さす。
流姫の写真のほうは廻が士のカメラを使って撮ったものだ。

「この夏海の写真と流姫ちゃんの写真を見てごらん。ほら〜。どっちもいい表情してるだろう?
夏海がこんな笑顔を見せるようになったのも、士君達、旅の仲間のお蔭だ。流姫ちゃんも、とても幸せそうな顔見ていると、廻君たちと過ごした月日がどんなに幸せだったかがわかるよ」

栄次郎にそう言われると二人は、写真を手に取る。

「二人とも、夏海と流姫ちゃんをなんとしても救うんだ」
「…当然だ。あんたも同じ旅の仲間だからな」

士は立ち上がってそう言った。

「…行こうぜ、士!」
「あぁ!」
『フフフ♪お楽しみのところ悪いけど、お二人さん。お客様がお待ちかねよ』

キバーラがいきなり現れてそう報告してきた。

「客…だれだ?」



***

『此処ここ〜♪』

キバーラに案内されるがままついて行く二人。そこに居たのは、

「士さん、砕谷さん」
「二人ともお願いです。この世界から出て行って下さい」

アスムとワタルだった。

「ディケイドとディロードがいれば、僕達の世界は消えてしまいます。犠牲は僕達だけではありません。僕達の仲間も犠牲になるんです!」
「だから俺達に…消えろと?」

士の言葉に、二人は沈黙で答えた。

「もはや一刻の猶予もない。お前達を野放しにした結果、世界の融合はさらに進んだ。これが最後のチャンスだ、この世界から出て行くんだ」

剣崎は突然現れて二人にそう告げる。

「俺達は消えない。俺達が世界そのものだからな」
「強がるな。お前等の気持ちはわかっている。夏海という娘と流姫を救いたいんだろう。だがお前等が二人を助けたとしても、少なくとも夏海は消え去るかもしれないんだぞ」

「どうかな?」
「俺達は俺達の正義を貫く」

そう言った二人に今度は天道が現れる。

「おばあちゃんが言っていた。自分に溺れる者はいずれ闇に落ちる…とな。自惚れるのも大概にしろ」

自慢の語録を披露する天道。

「口で言ってもわからないのなら…!」

剣崎の指示が行われると、ワタルとアスムは変身して廻と士に攻撃を仕掛ける。
だが当の二人は変身することなく、ただただ攻撃を避けるだけ。

「二人とも!何故変身しないんですか?」

その問いに答えることもなく、攻撃をかわすだけの二人。
そこへ、

≪NEGA FORM≫

ネガ電王が現れて、キバと響鬼・廻と士の間に立った。

「劉子さん!邪魔をしないで下さい!」
「断る。…例え誰であろうと、オレの愛する人を死なせたくない!」

さらに、そこへ…。

「士、行くんだ!」
「流姫を頼む!」
「廻さん…ここは私達が説得します」

続いてクウガ・SHADOW・G4が現れる。

「「お前ら…」」
「「「「早く!!」」」」

四人に促され、士と廻はその場から去った。

それを確認すると、一同は変身を解く。

「まだディケイド達の味方をするのか?」
「もう少し冷静に物事全体を考えたらどうだ?」

剣崎と天道は廻達を行かせた四人にそう問うた。

「夏海ちゃんは、俺達の大事な仲間なんだ。だから助けるまでは…」
「流姫を助けるまでは待ってやってくれ!」
「そのあとはどうなる?お前らの居たクウガの世界や…SHADOW RXの世界が消えてもいいのか?お前らの世界の仲間や、ライダー達を見殺しにできるのか?」
「「それはッ!!………それは」」

ユウスケと信彦は言うべき言葉を見失う。

「士と廻は世界を見捨てた。こうなったら我々の力で消し去るのみ」
「おばあちゃんが言っていた。正義とは俺自身!俺が正義だ!…とな」



***

翌日。
見事なまでな快晴の真昼間の中を、士と廻は歩いていた。
仲間を救うため。

二人の眼に映るのは大ショッカーのアジト。

「士…!」
「廻…!」

そこへ大樹と了が現れた。

「ナツメロンはこっちじゃない」
「…ナツミカンだ」

すれ違い直前の立ち位置で、二組は止まった。

「アポロガイスト君から受け取った決闘状だ。…彼は特別ゲストに仲間を呼び、数を合わせた上でそれぞれの一騎打ちを望んでいる」
「だが、行くな。そんな一騎打ちは嘘っぱちの他ならない。特別ゲストは…奴が復活させた大勢の怪人共だ。真正面から行けば、とんでもないことになるぞ」

二人はアポロガイストの誘いを断るように勧める。

「俺は全てを破壊する。…死ぬのは奴らだ」
「俺も同じだ。命の終焉を…また与えてやる」

そう言って戦いの場に向かおうとしたとき、ディエンドライバーの銃撃が決闘状に直撃する。

「行くなと言っているだろッ!!」
「お前達を倒せるのは、俺達しかいない!」
「その最高の宝を…奪われたくない」

大樹と了の中にある、士と廻という存在の大きさを知ることのできる言葉だった。

「もし…もしも俺達が死んだら、世界はお前らにくれてやる。好きなだけお宝を集めて暴れれば良い」
「だが、流姫達のことは頼むぞ!……こんなことを頼めるのは、お前らだけだからな」

士と廻はそう言って再び歩み出した。



***

殺風景な荒野。
白いドレスを着せられた夏海と黒いドレスを着せられた流姫は、身体の自由を奪われていた。
そんな時…。

「士君ッ!」
「廻ッ!来ちゃダメ!これは罠よ!」

二人が叫んでも廻達は一向に足を止めない。

「約束通り二人だけで来たぞ。夏海達を返せ」
「そうはいかん。この女どもを花嫁にして、世界にとって最高に迷惑な奴となるのだ」
「冗談抜きで腐っているな…!」
「何とでも言うがいい」

アポロガイストの態度に廻は怒気の籠った声で奴をにらむ。

「花嫁って…まさか!?」
「お前達は、私の中で永遠に生きるのだ」

アポロガイストは吸命牙で、夏海と流姫のライフエナジーを吸い取ろうとする。

――ガチンッ!――

そこに、士と廻がお互いにカメンライドのカードを投げて吸命牙を弾く。
そして、次にアタックライドのカードを投げて、二人の拘束を解いた。

夏海と流姫が廻と士のもと走ると、アポロガイストの背後に怪人共が出張って来る。

タイガーオルフェノク・アリゲーターイマジン・フィロキセラワーム・バッファロード・ビートルファンガイア・パラドミキサアンデッド。ディケイド巡った世界で倒した怪人達。
そして…。
アルビノジョーカー・グリラスワーム・ケルベロスイマジン・シーサーペントオルフェノク・エルロード・カニレーザー。ディロードが巡った世界で倒した怪人達。

他にも雑魚怪人達が無数群がって来た。

「海東達の言ってた通りだな…一騎打ちが聞いてあきれる」
「フフフフフ。ライダーさえも敵に回したと言う貴様らとは、大違いなのだ」

士の避難に、アポロガイストは寧ろ開き直ってふんずりかえる。

「例え世界の全てを敵に回しても、たった一人の為に戦う。それが仲間ってもんだ」
「多少古めかしい言葉かもしれないが、俺は愛する者達の為なら…俺は生涯を戦いに捧げる」
「「二人とも…」」

夏海と流姫は士と廻の言葉に、何かの想いに目覚めていく。

「その女どもを助けたところで、結局はその女ども…いや、その女どもの世界(いばしょ)すら滅ぼす運命(さだめ)なのだ」

アポロガイストは二人の言葉に否定的なことを言う。

「俺達は仲間だ!だから守るッ!!…それだけのことだ」
「他にどんな意味が要ると言うんだ?」

そういった士と廻にアポロガイストは鼻で笑った。

「廻!」
「士…・僕達もお宝の為に戦おう。世界なんてもらってもつまらない。僕達はやっぱり、仲間って奴かもしれないね」

そこへ、大樹と了が現れる。

「俺達も一緒だ、士!」

ユウスケ・信彦・和雄・劉子もやってきた。

「僕達は自分の世界と、仲間の命を天秤に迷っていた」
「でもそれは間違っていたんだ。たった一人の人の笑顔を守れないようじゃ…世界中の人を笑顔になんてできない」

信彦とユウスケはそういった。

「廻さん、私達は戻るべき世界を失いました。でも、後悔はしていません。消えてしまった戦友たちの分まで…私達は貴方と共に戦います」
「ボクも同じだよ。愛する人を踏み台にしてまで、生き延びようなんて思考回路…組んだ覚えないよ」

和雄と劉子が出した己の結論。

「私達は…そのことを旅で学んだんです」
「時を掛け、掛け替えのない記憶と一緒にね」

流姫と夏海はそう言った。

「黙れ。お前等の旅など、全く無意味で、愚かな行為だったのだ」
「俺達はこれからも旅を続ける。世界の壁を越え、仲間をつくる。其の旅はやがて…未来を変える」
「そして、運命も次元も超えた絆を紡ぐための…旅でもあるんだよ」

あくまでも否定するアポロガイストに士はそう言ってやった。

「…なんなんだ貴様らは?」
「通りすがりの…」
「最強最悪の…」

二人はアポロガイストの質問に声をそろえて言い放つ。

「「仮面ライダーだ!覚えておけ…!」」

≪KAMEN RIDE≫

≪DEROAD≫
≪DECADE≫
≪DI‐RUDO≫
≪DI‐END≫
≪NEGA FORM≫

「「「「「「「「変身ッ!!」」」」」」」」

八人は仮面ライダーとして変身する。
流姫は捕まっていた際、アポロガイストからごく少量といえ、ライフエナジーを吸われて戦える状態ではなかったので、夏海と共に戦いを見守ることとなった。

「アポロチェンジ!」

アポロガイストもスーパーアポロガイストとなる。

そしてとうとう始まった最終決戦。ライダー達と怪人達の戦いは白熱する中、

「ワタル君!アスム君!」
「士さん達の言葉が、僕達の心にも届きました」
「僕達も、未来を変え、絆を紡ぐ旅に、賭けてみます!」

流姫と夏海はワタルとアスムの言葉に、力強く頷いた。

「「変身!!」」

二人は響鬼とキバに変身して戦いに飛び入り参加する。

「士さん!」
「砕谷さん!」
「「お前ら…良し、行くぞ!」」

ディケイドとディロードが呼びかけると、一斉に皆は一列に集まる。

≪FINAL KAMENRIDE…DECADE≫

ディケイドがコンプリートフォームに強化変身した。
ディロードはコールドライバーと五枚のカードを構える。

≪KAMEN RIDE…CREST・SATAN・KAGAYAKI・RYUDO・KOKU‐O≫

召喚された五人の仮面ライダー。ディロードはそこへさらに…。

≪FINAL FORMRIDE…SA・SA・SA・SATAN≫
≪FINAL FORMRIDE…RYU・RYU・RYU・RYUDO≫

「堪えろよ」

ディロードはサタンとリュードに向けて発砲し、ロードオルフェノクとリュードアギトにFFRさせる。
しかし、FFRさせられた二人は、

「おい!もうちょっと心の準備に時間くらいくれよ!!」
「これ想像より痛いから!」

と、ディロードに文句を言いにきた。
ディロードは何事もないかのようにライドセイバーからカードを取り出す。

「「あれ、無視なの?」」

≪FINAL FORMRIDE…C・C・C・CREST≫
≪FINAL FORMRIDE…KA・KA・KA・KAGAYAKI≫
≪FINAL FORMRIDE…KO・KO・KO・KOKU‐O≫

「お前等も堪えろよ」

と残った三人をクレストデスサイズ・カガヤキオンサ・コクオウセイバーに超絶変形させると、三つの武器はディロード・ロードオルフェノク・リュードアギトに手に持たされる。

「行くぞ」
「「あ、あぁ」」

なんとなくディロードの考えを理解したのか、二人は文句を言わなかった。

≪FINAL ATTACKRIDE…C・C・C・CREST≫
≪FINAL ATTACKRIDE…KA・KA・KA・KAGAYAKI≫
≪FINAL ATTACKRIDE…KO・KO・KO・KOKU‐O≫

三人の持った武器は淡い光を宿し…。

「「「消し飛べェエエエエエ!!!」」」

同時にFARを叩きこみ雑魚怪人は全て吹き飛んだ。
攻撃が済むと、召喚ライダーは役目を終えて消えた。
そして…。

「ハアッ!」
「ハアァァァ!」

ディエンドとクウガはビートルファンガイアとフィロキセラワームを必殺キックで粉砕。

「「タアァァァァァ!!」」

キバと響鬼もダブルキックでパラドミキサアンデッドとバッファロードを倒した。

「「「「オリャアァァァァァ!!」」」」

ディルード・SHADOW RX・G4・ネガ電王も、ケルベロスイマジン・グリラスワーム・エルロード・シーサーペントオルフェノクを撃破。

≪FINAL ATTACKRIDE…DE・DE・DE・DECADE≫
≪FINAL ATTACKRIDE…DE・DE・DE・DEROAD≫

そしてディケイドとディロードはエネルギーをビームにして打ち出してくるアリゲーターイマジン・タイガーオルフェノク・アルビノジョーカー・カニレーザーの攻撃に屈することなく、互いの必殺技で四体の怪人を倒す。

『スーパー、ガイストカッター!!』

スーパーアポロガイストの攻撃がディケイドに届こうとしたとき、咄嗟にクウガが身を呈してディケイドを庇った。

『ならば…スーパーマグナムショット!!』
「廻はやらせない!」

今度はSHADOW RXがディロードを庇って、攻撃をモロに喰らった。
それによって変身が強制的に解けてしまう二人。

「ユウスケ…!ユウスケ!ユウスケ!!」
「おい、起きろ信彦!…信彦!!」

しかし、いくら呼びかけても二人の眼は一向に開かない。

『トドメだ』
「士君!」
「廻…!」

スーパーアポロガイストの持つ銃の狙いがディケイドとディロードに向くと。夏海と流姫は二人を守ろうと、前に出た。

――バンバンバン!!――

銃撃の直後、ディケイドとディロードは二人の身体を無理やり伏せさせた。

「お前ら、大丈夫か?」

その言葉に二人は頷いた。

『消え去れ「させるか!」…何!?』

スーパーアポロガイストが今度こそと言わんばかりに銃を構えると、残った他のライダー達がそれを阻止しようとする。

そんな中、ディエンドはディロードのところにまで赴くと、

「士。受け取りたまえ」

差し出してきたのは大樹が鳴滝からパワーアップカードを授かる以前にまで使っていたディエンドのKRカードだった。ディケイドはそれを受け取ると、ドライバーに装填。

ディロードもコールドライバーに、紋章が銀色で描かれたFARカードを装填。

≪FINAL ATTACKRIDE…DI・DI・DI・DI‐END≫
≪FINAL ATTACKRIDE…DE・DE・DE・DEROAD≫

コンプリートフォームのヒストリーオーナメントに収められたカードは全て、ディエンドのKRに変化する。

「海東、これが俺達とお前の力だ」

三人は左手に銃を持ち、前方に構えると、銃口からは幾つもの3Dカードがターゲットサイトとなって出現。

スーパーアポロガイストはそれに気付いてスーパーマグナムショットで迎え撃つも、破壊力はディケイド&ディエンドのディメンションシュート。ディロードのディメンションエクストラブラストのほうが上だったことで、攻撃を押し返されて逆に大ダメージを負う。

『いつか私は、宇宙で最も迷惑な奴として…蘇るのだァー!』

――ドガアァァァァァァァァァァン!!!!――

「…遂にアポロガイストを倒したんですね」
「やったわね!」

流姫と夏海はこのことに喜ぶ。

「やったな」
「あぁ」
「ようやく、迷惑な奴が居なくなった」

その様子を見て、他のメンバーはディロード達のほうに行こうとするが…。
夏海は気づいた。かつて、旅に出る前に見ていたライダー大戦の夢。
その舞台と今いる場所は瓜二つであることに。

「この場所…夢と同じ…まさか!?」

違和感に気づいたのか、ディロード・ディケイド。ディエンドも周りを見渡す。

「「「「う、あ…うああああああああああ!!!!」」」」

その瞬間、キバ・響鬼・G4・ネガ電王は光の粒子となって消滅してしまった。

「ワタル!アスム!」
「和雄!劉子!」

アポロガイストを倒したと言うのに、悪化するばかりの状況。

「ディケイドとディロードの存在が、キバと響鬼の世界を消し去り…G4のネガ電王の存在すらも消滅させたのです」

突然聞こえてきた若い青年の声。
気がつけば、周りの景色は夜の都会へと変わり、ディケイドとデイロードの変身も解けていた。

「お前は…あの時の」
「紅…!」
「お久しぶりです、ディロード」

そこに居たのは(ディケイド)に旅の使命を伝え、かつてエンペラーの世界で廻と共に先代キング=バットファンガイアを倒した男…紅渡(くれない わたる)
紅は廻に挨拶すると、唐突に士にこう言った。

「…ディケイド、僕の言葉を覚えていますか?」

紅が士に言った言葉…。

――貴方は全ての仮面ライダーを破壊するものです。創造は破壊からしか生まれませんからね――

「貴方は全ての仮面ライダーを破壊しなければならなかった。…だが仲間にしてしまった。それは、大きな過ちでした」

紅はディケイドが旅に最中にしてきたことを過ちと評価する。

「ディロード、貴方はワールからの使命を完全な形で遂行しました。しかし、ディケイドと関わったことで封印していた終焉者の力が呼び覚まされようとしている。その力は貴方と旅としたことで世界の消滅現象に免疫のできていた、G4とネガ電王までもを消滅させる程にまで増長している」

さらに、ディロードのことに関しても語る。

「どういうことだ?」
「紅、まさかお前ら…」
「今から、僕と僕の仲間が…貴方達の旅を終わらせます」

『ガブッ!』

紅はキバットバット三世を手に噛みつかせて顔にステンドガラス状の血管を浮かび上がらせ、キバットをベルトのバックルに収める。

「変身」

仮面ライダーキバに変身した紅は、二人に向かって突っ込んでいく。
二人はそれを避けて元の荒野に戻ったが、正直言って…戻って来なかった方がマシといえる光景が広がっていた。

仮面ライダーファイズ・仮面ライダー龍騎・仮面ライダー電王・仮面ライダー響鬼・仮面ライダーアギト・仮面ライダーキバ…そして、

「ディケイド、ディロード…お前達を倒す」
「天の道の(もと)、地の道を往くがいい」
「「変身」」

≪TURN UP≫
≪HENSHIN≫

剣崎と天道が登場し、仮面ライダーブレイド・キングフォームと仮面ライダーカブト・ハイパーフォームに変身する。

「結局こうなる運命(さだめ)か…。変身」

≪KAMEN RIDE…DECADE≫

士は仮面ライダーディケイドに変身した。

「………変身」

≪KAMEN RIDE…DEROAD≫

廻はネガの世界以降身につけていなかった仮面を再び顔に被ると、仮面ライダーディロードに変身する。

「これじゃあ夢と同じに…」
「また、あの悪夢が…」

流姫と夏海はこの最悪な状況にこの上ない危機感を覚える。

「ユウスケ!起きて下さい!!」
「信彦!早く眼を覚まして!!」
『私が、蘇えらせてあげる♪』

突然姿を見せたキバーラはユウスケと信彦に噛み付くと、なにかしらのエネルギーを注入した。
すると、二人の閉じられた(まなこ)がゆっくりと開かれた。

『ただし…アルティメットクウガと創世王としてね』
「え…?」
「まさか…!?」

キバーラの言葉に流姫と夏海は嫌な予感を全身で覚えた。
そして信彦とユウスケは乱暴に立ち上がると、光を失くした眼で薄気味悪く笑いながら…。

「「変身…!!」」

ユウスケは究極の闇の異名を関する…仮面ライダークウガ・アルティメットフォームのブラックアイへと変身…。

信彦はまるでシャドームーンが鮮血にように赤い体色となり、サタンサーベルを越えた魔剣・”サタンブレイダー”を手に持ったアナザーシャドームーン…創世王(そうせいおう)に変身した。

変身した二人を見て、キバーラは愉快そうに笑った。

「ユウスケ…!!」
「信彦…またその姿に」

創世王(アナザーシャドームーン)を目にしたディロードの声は悲しげだった。



二年前、BLACK RXの世界を訪れた際、その時は亡骸として大地に眠っていた信彦にゴルゴムの首領・創世王の亡霊が乗り移り、アナザーシャドームーンとなった時、廻は流姫やBLACK RX…さらには昭和の十人ライダー達の力を借りて創世王の亡霊を滅した。それによって信彦は仮面ライダーSHADOW RXとして新生し、廻の仲間となったのだ。



「ディケイドとディロードが全ての世界を滅ぼす!全ての仮面ライダーを!そして門矢士と砕谷廻をも滅ぼすのだ!!」

現実となってしまった夏海の夢。
いや、今の現状は夏海の見た夢以上に最悪だ。
鳴滝はその光景を高台から眺めていた。

「来るなら来い!全てを破壊してやる…!」
「終焉を…迎える時だ!!」

破壊者と終焉者の言葉を皮切りに戦いは始まった。
その光景は夏海の夢にあったライダー大戦への序章と言えた。
益々激化する戦い…そして。

「「ハアァァァァァァァ!!」」

ディエンドとディルードが銃口と切っ先をディケイドとディロードに向けたことで、ほかの仮面ライダー達は動きを停めた。

「士」
「廻」
「海東…!」
「了…!」

――バギュン!!――
――ザシュッ!!――

「ディケイドォーーー!!」
「ディロードォーーー!!」

鳴り響いた銃声と斬撃音。
流姫と夏海の叫びが、荒野に響き渡った…。



――ドガアァァァァァァン!!――



「「キャッ!!?」」

四方八方より飛交う幾つもの砲撃。

地を這う蟻のように群雄割拠してディケイドとディロードを目指すライオトルーパー軍。

サイドバッシャー・バトルモードに乗り、虎視淡々とディケイドとディロードに小型ミサイル攻撃をして様子を伺うカイザ。

口より高熱火炎を放つドラグレッダーとドラグブラッカー。

バイクに乗るG3、アギト、ファイズ、カブト、ガタック、電王、イクサ。
空を飛ぶブレイド・ジャックフォーム、ギャレン・ジャックフォーム、サイガ。
地を走る王蛇、カリス、威吹鬼、コーカサス。

空を覆い付くさんとする、大量のアカネタカ。

キャッスルドランに騎乗するキバや龍騎。

空中にレールを創り、走るデンライナーとゼロライナー。

≪FINAL VENT≫

ゼロライナーに乗って超広域砲撃(ファイナルベント)たるエンド・オブ・ワールドを発動させるゾルダ。

巨大なカラクリ動物こと白練大猿に乗った響鬼。



(ディケイド、…貴方は何故戦い続けるの?世界を破壊から防ぐ為?仲間を守る為?ライダーの為?それとも………私は信じる。ディケイド達が戦い続けるのは、何時かライダーさえも越える為…その答えは…ディケイドという物語の地平の先で、私達を待っている…)

(ディロード…アタシはあんたと長い間旅をしてきてるけど、未だに解らないことがある。
あんたは一体何故、旅の最中に戦い続けるの?世界を救済する為?世界を終焉させる為?
いいえ、多分どちらでもない。それは恐らく、世界の全てを心に映す為。…私はそう信じる)

((…きっと…))



やがて、戦場を駆け回っていた全てのライダーは倒された。

そして、その戦いの場に立っている者は、流姫と夏海を除けば……たったの二人。



「……ディケイド……」
「……ディロード……」





仮面ライダーディロード・世界の救済者


終結

ディロード・必殺技
ディメンションクラッシュ
ディケイド同様に十枚の巨大なホログラムカードをゲートにして、標的に左足を突き出してキックを決める。威力は40t。キックの姿勢は前蹴り。

ディメンションエクストラスラッシュ
十枚のホログラムカードを出現させ、そこへライドセイバーの刃を勢いよく突っ込むことで強力な斬撃波を飛ばす。ディメンションスラッシュのようにホログラムカードを潜り抜けて敵を斬り付ける場合もある。

ディメンションエクストラブラスト
コールドライバーに銀色のFARを装填して発動する。
ディメンションシュートのように無数のホログラムカードを展開し、それをターゲットサイトにして巨大なエネルギー砲撃を行う。



ディガイド・必殺技
ディメンションバースト
ディガイドライバーの銃口の前方から無数のホログラムカードで構築されたターゲットサイトを展開し、そこから必殺のエネルギー砲撃を行う。

ディメンションスライス
ディガイドライバーの刃部分に次元エネルギーを集中させることで、刀身を伸長させて必殺の斬撃を決める。



ディルード・必殺技
ディメンションフラッシュ
ディルードライバーの刀身と自身に次元エネルギーを集束させ、十枚のホログラムカードを潜り抜けて強烈な斬撃を神速の領域で繰り出す。斬撃一筋にパワーを集中させているので、その威力はディメンションスラッシュをも遥かに凌駕する。

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