皇暦2119 −皇帝直轄領 日本ー

一人の王に反逆した人々の処刑を始めようとした時黒い仮面の人物が現れた。


それを眺めていた民衆は戸惑ったが、仮面の人物は王の前まで駆けた。



そして、黒い仮面の人物が王の心臓に剣を突き刺した。


「スザク..ルルーシュを..ナナリー・・・を・・・これからの世界...をみんなを頼...」


「....その(ギアス)い確かに受け取った」




それから民衆は処刑されようとした人々を助けに動いた、民衆の数が多すぎ現状は混乱していく。



小さな子供が王の亡骸を抱えているのを気付かない無いほどに。









とある遺跡



「ライ・・・僕は君に死んで欲しくなかったんだよ。
あの時代、誰もが僕を化け物と呼んでいたとき、君だけが手を差し伸べてくれた。
そんな君の母親と妹を守りたい願いをかなえる為にギアスを与えた。
でも、きみは全てを失った。生きる目的も無い君を死なせたくないために僕は契約の話を持ちかけて君を遺跡に眠らした。
いつか、君が優しい世界で目を覚めると信じて・・・、
目を覚まして、君は大切な物を手に入れたけど、それを守る為に君がこの答えを選んだ・・・、
けど、僕は納得いかない」




一人の少年が呟いているとき




「なら、どうする。ライの選んだ道を壊すのかお前は?」


「C.C・・・、そんなことしても彼は悲しむだけだ」



少年はC.Cと呼ばれた女に答える。



「僕はただ、ライに幸せになってもらいたいだけだ。
あの学園に通っていた日のように」


少年は写真の束を見ながら呟いた。


「その写真、まだ持っていたのか?」


「当たり前だろ。彼が楽しそうに写っているんだから」



少年は写真の束を、倒れている少年の懐にしまう。



「どうするつもりだ?」


「Cの世界を通して、彼を異世界に送る」



「他人任せか、相変わらずだな」


「君に言われたくないよ
それに、これは僕の自己満足だ。誰に何を言われても止めるつもりは無い」



「だろうな、私以上に長生きしているお前が他人の言葉で揺るぐわけが無いか・・・」




「わるいけど、無駄話は終わりだ。
この時間なら、僕はCの世界と強く接続できる。
僕に命を彼に授け、他の世界に飛ばす事が出来るまでに」


少年が言うと、遺跡と少年は赤く光りだした。



「さようなら、ライ・・・僕の願いは君が幸せになってもらう事だったんだよ。
あの時の、君の手は暖かく優しかった。
だから、願わくばその世界で幸せになってくれ」




王だった亡骸は遺跡に取り込まれ、
少年は倒れた。



一人、残された少女は



「全く、自分勝手にもほどがあるぞ。
だが、私も願おうライ、
これからお前の進む道に幸があらん事を・・・」










































ある世界の孤島




二人の男女が歩いていた。


「だあ〜〜、あのくそ責任者ども蒸発しやがったぞ。
これからどうするんだよ?」



「騒いでも事態は好転しないぞ。私達で研究所を何とかしないと」



「俺とお前だけで何が出来るんだよ?
資金はそれなりにあっても、他の研究所には劣るぞ。
俺達だけしかいないし、出来る事といえばその資金で逃亡生活するくらいだぞ?」


「え〜、お前と?」


「腹立つなオイ、俺だって嫌だぞ、色気もへったくれも無いお前と逃亡生活など・・・ん」





二人がコントをしている途中で、二人の目の前が光始めた。


「な、なんだ!?」


「おお、政府の仕掛けか」


「何で政府?」


「いや、国民の血税と希少なISのコアを所持している弱小研究所をつぶす魂胆?」


「やめろ、シャレになってないから」


否現実な場面なのにいまだコントをしているふたりだが、光は消えていく。
そして、二人の前に少年が倒れていた。


「おぉ〜、イッツザファンタジィ〜〜〜」


「それ何語?じゃなくて、誰だよこいつ」


「私が知るわけないだろ? お前馬鹿か?」

「腹立つ言い方だな」



「けど、幾つか言える事がある」


真面目な表情した少女に少年は質問する。


「一つ、目の前の起きた事はオカルトに近い」


「フム」


少年はうなずいた。


「二つ、これは男だ」


「フム、確かにこの学生服は男のものだ」


「そして、最後、明らかにお前と違って美形だ。しかも同じ人間とは思えない遺伝子レベルに圧倒的な差があるくらいにな」


「踏む」

何気に返事のアクセントを変えたが、少女の言葉の意味を理解した時


「やっかましいわ。それより、どうするんだよこれ?」


「フム、此処は何かの縁だし、研究所に連れていくか。暁」


「へ〜い、俺が運べばいいんだろ」


「そうそう、か弱い夏樹さんには無理だから」


「わってるよ」



少年が少年が担ぐ。


「普通はお姫様抱っこなのでは?」


「誰が男をだっこするか!!」


最後までコントをしながら研究所に戻った二人。























ライ side




消えていた意識が戻り始めるが、異変に気付いた。僕は死んだはずだ、

なのになぜ意識がある? 確かに心臓を刺されたはずだ、あの冷たい死の感覚・・・・。


疑問に思い起き上がったら、どこかの研究所らしき景色が目に写った。


「・・・生きてる?」


「おお、第一声がそれか、もしかして一度死んだ? それならますますファンタジーな予感?」


「え!?」


声がする方に首を向けると、女の子がイスに座っていた。


「はろ〜、私は美園夏樹。この研究所の責任者の一人の娘だよ。
もうひとり、同じ様な立場の突っ込み男がいるけどじきに来るから紹介はそのときに」


「は・・・はぁ・・・」


僕が呆気にとられていると美園さんと名乗った少女は




「ところで、ISってしってる?」



「あいえす?」


「ああ、正式名称はインフィニット・ストラトスだけど、聞き覚えは」



「ないけど?」

バトレーにあり得ないほどの知識を頭に植え付けられたにもかかわらずしらない単語が出てきた。


「ふむ、これはますますファンタジーめいて来たな」


ファンタジーといわれて真っ先に思い当たったのがギアスだと自分自身の存在だ。

そんな風に思考を働かせていると美園さんは



「突然私達の前が光出し、君が現れたんだ。
私としては異世界の異邦人だと推察しているがどうだろう?」


「そう・・ですか。ならば僕も質問したいですけど?」


「構わんぞ」


「神聖ブリタニア帝国という国はしってますか?」


とりあえず、また時代を越えたのかも知る事が出来る質問をした。



「いや、聞いた事も無い。これでますます異世界の異邦人だな」


「そうみたいですね」


ギアスもある、僕みたいに時代を越えた事もあるなら、異世界も不思議じゃない。


そんな風に思っていると誰かがぼくが眠っていた部屋に入ってきた。



「目覚めたのか。てっきりもう少し眠っているかと思ったけど。
とりあえず俺の名前は伊藤暁」



「僕はライ、ライ・ランペルージです」


そのあと、色々話してこの世界の事を教えてもらった。


ISのこと、そして、僕がいた世界と少し違うと事。少しというのはかなり語弊があるけど、
世界地図を見る限り、全く違った星というわけではなく並行世界という結論が出た。



「しかっし、歴史が違うだけでこうも違うとわねぇ〜」


夏樹さんは面白そうにいうけど、暁さんはげっそりした表情で




「イレブンか〜、いやだね敗戦国になるのは。俺この世界で生まれてよかったとはじめておもうわ〜」


ISは女の人しか動かせない事で男の人は立場かなり弱いらしい。


でも、それ以上に、僕は二人の事が心配になった。

理由は、彼等の両親がISの研究をしていた、二人も大学生ながら両親の研究を手伝っていたが
結果はあまりよくなく時間と資金だけが減る一方で、
つい最近二人の両親と他のスタッフ行方をくらましたようだ。



「これも何か縁だし、ライは私達と一緒に住まない?」


「いいんですか?」


「俺も構わないけど、研究は続けられないから逃亡生活になるぞ?」


「暁は馬鹿だね〜、ライ君の世界のKMFの武装を参考にして三人で研究すればいいじゃん。
ライ君はここに住める。私達の研究はライ君の世界の武装を取り入れる。資金もあるんだしOKじゃん」


確かに、お世話になるならそれぐらいは手伝ってあげたい。


「いいのかよ?」


「僕は別に構いませんよ。ただサクラダイトがない為少し難しいですけど」


「構わないよ。武装の構造が把握できればISのエネルギーにあわせればいいわけだし。
とりあえず腹減ったしなんか食うか」


「なら、僕が作りますよ」


「おお、なんか久々にうまいものが食える予感」



「お前がへんなアレンジしなければ普通に食えるぞ」


「はは」


僕は苦笑しながら料理に取り掛かった。



料理の方はおいしいといわれて、僕は素直に喜んだ。

次の日からKMFの武装の構造を詳しく説明した。
バトレーに知識を埋め込まれた事を少し感謝しつつだったけど。



それから数日後、初めてISに触れたら何故か起動した。

そのあと、夏樹さんが起動しようとしたらなぜか起動できなくなり、
僕が起動させてしまったISは僕しか起動できなくなってしまった。



この世界につてはそれなりに調べた結果、かなりまずい状況になってしまった。







「なんでやばいんだよ?」


「暁は馬鹿だね〜」


ISのコアは貴重で、しかも、その貴重なISがこの研究所に在る。
KMFの武装はある程度ISに使えるようにしたが、まだ政府に報告できる状態じゃない。


「政府がこのISのコアを探知すれば直ぐに見つかるから、遅かれ早かれライがISを動かした事が知れ渡る。
くわえて、男で起動させたのは、あの織斑一夏以外で二人目だ。
織斑一夏はIS学園に通うらしいから身の安全は在る程度保障されるが、ライは少し問題がある」



「なるほど、確かにまずいよな」



「一番善い手はライもIS学園に通うことだけど、どうやって政府の連中より、はやく学園に入学できるかだな。
ほかの連中が割り込むと厄介だし」


「学園にISを展開してる人間がいるとリークして、目撃してもらうのが無難だね」


「それしかねえか、今すぐリークするか?」


「馬鹿ツキ、まず先に、ライのISを完成させたほうがいいだろ?
すでに専用機持ちなら国や他の研究所は介入できないし、
なにより、私は完成させたい。
なんせ、ブレイブルミナスやエナジーウィングはだれも考えなかった技術だぞ」



「そうですか、それだったら学園に入学するのは中途半端なじきになるな」


「僕はそれでも構わないけどね」


「ようし、そうと決まれば早速完成させよう。
イギリスの研究所にクラックして手に入ったビットのデータも使うからな〜」


「IS学園でそれ見せたら何か言われるだろ?」



「ブレイブルミナスシールドを展開できるようにするから、
うち等のオリジナルだといえばモーマンタイ」


「さいですか」


ちなみに、僕と一緒にわずかなサクラダイトもこの世界にやってきたようだ。
当初は僕がやってきた事で気付かなかったらしい、その後に自分が来たところを見に行ったら
サクラダイトを発見した。そのお陰でナイトメアの武装が使えるようになった。



それから、何とか夏樹が納得できるISが出来た。


その後、僕達はIS学園に情報をリークした。

もっとも、情報は怪しいISが飛んでいるという少し複雑な情報だったが。



その後、狙い通り学園の教師らしき人に目撃された。



研究所で僕がIS学園に通う事を決めて、
夏樹と暁は僕のISのメンテナンスのために学園の近くで研究所を与えてもらえるようだ。



もっとも、それはまだ先のことだけど。






Side out




ライが学園に通う前日。


ライは暁達に見送られ島を出た。



「大丈夫かね〜、ライの奴?」


「お前と違ってもてるだろうな?」


「うるさいよ。それより、お前はいいのか?
ライが他の女と出来ても?」



「それは大丈夫なぜなら・・・・お腹のこの子は・・・・・」



「お、おまえら何時の間に「ぎゅるるる〜〜」・・・・・」


「お腹の虫が腹減ったと叫んでいるか。これを優先させる」



「・・・・頼む一発な「犯らせろ? 変態め」―――殴らせろ」


暁は笑顔で拳を振るおうとするが。


「当たらなければどうという事はない!! ははーーー」

と、笑いながら避ける夏樹。


「殴らせろーーー」


ライを送った直ぐにコントを始めた二人だった。



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