第三話
とまぁこんくらいがここまでの経緯だ。
あれからエデンに着いたときもスゴかったな。
着いた瞬間に後ろから「T-LINK ナックルーー!!!」や「天上天下一撃必殺砲ーーー!!!」が俺に向けられて放たれたし。
しかしそう簡単に喰らってられないので、集中、閃きの精神コマンドを重ね掛けして、回避した。
そして放たれた方向を見ると双子らしき女の子がそこに立って俺を見ていた。
「「避けるなよ〜〜」」
とかブーイングしてたな確か。
普通に考えてくらったら洒落にならんぞ、小娘達(ガキ共)!!
と言うか誰だあんな子供に兵器を持たせた奴は!?
PTやAMが出なかっただけまだましなのか?
その後も次々と迫り来る洗礼を二時間以上も交わし続け、魅緒の案内の元、施設内巡りを行った。
しかしなぜか横から竹槍が出てきたり、隠し扉があったりと、いろんな罠が所々に仕掛けられていた。
ここはカラクリ屋敷か、クソ親父!!!
それにしても『エデン』の中は結構広いな、案内がなければ絶対迷うぞ俺は。(前科者)
中を案内してくれてる魅緒の話を聞いてると、『DEVIL'S BREAKERS』のメンバーは俺、魅緒含め八人しかいないらしい。
ここにいるほとんどの人はどうやら親父の会社の社員で、ほとんどが女性、しかも二十代前後が占めている。
中には十代前半の子もいて学校に通っているとか……。
労働基準法はどうなった?
と、魅緒に聞くとこれまたあの笑みで返された。
「そんな些細なことはいいじゃないですか」と……
一つ言っておこう。
どこら辺が些細な事やねん!!
明らかに犯罪じゃないのか!?
とまぁ、そんなこんなで一通りエデン内の案内が終わり、最後に俺の部屋へ案内された。
部屋の作りは洋風でかなり良い造りをしている。
一応、部屋の中に入りなんか仕掛けがあるのかどうかを探り始める。
そして仕掛けが無いことを確認するとベッドに倒れ込む。
魅緒は「しばらくお休みになられては如何でしょうか?」と言ってたので、俺はその厚意を有り難く受け取った。
運転と先程の戦闘、そして施設巡りの疲れで瞬く間に眠りへと堕ちていった。
で、どのくらいか時間が経ったのか、気が付いたら夕方になっていた。
「…………ぉろ?」
相当疲れてたのだろうか……
そう思いながら首、肩を回し、体をほぐす。
すると廊下の方から誰かが走る音が聞こえてくる。
そして俺の部屋の前で音が止まると
「チェストーーッ!!!!」
と部屋の扉を蹴破って侵入する教導隊のボス(わかる人居るかな?)志望の男の子━━大体、高一ぐらいの年齢━━。
「ふっ、我に蹴破れぬモノ無し」
とか、ほざきやがったな、このガキャァ。
一体誰が修理するんだ!?
「アンタが暁さん?」
人を品定めするような目で見るガキ。
俺の最も嫌いな目だ。
「そうだけど、それが何?」
「ふ〜〜ん、確かにあの方の息子みたいだな………」
「は?」
「いやいやこっちの話。
そういえば自己紹介がまだだった、オレの名前は天音 有希。
よろしく」
「俺の方は自己紹介しなくても良さそうだね。
でも有希って女の子みたいな名前だね」
「そりゃそうだよ。
だってオレ、女だし」
「ぇ、え〜〜〜〜ッッ!!!!」
「な、なんだよイキナリ!!
まさかオレの事、男だと────」
はい、全くその通りで御座います。
ショートカットで胸はないし、おまけに男勝りだし。
あれ?
有希の顔が赤くなってる、なんか可愛いかも。
「〜〜〜〜〜!!!
胸がなくて、悪かったなーー!!!
このセクハラオヤジーー!!」
なぬっ、心が読めるのか!!
こやつ、ニュータイプか!?
「俺はニュータイプじゃ、なぁ〜〜〜いッ!!!」
砲吼と共に繰り出したシャイニングウィザードが暁にクリティカルヒット!!
暁は15108のダメージ!!
暁は気絶してしまった。
結局次に目が醒めたのは次の朝だったんだよね………
「今回の冒頭部分にあった『天上天下一撃必殺砲』ってなんですか」
「・・・・唐突に何を言い出すんだ?」
「いや、だって、念動力者でもないあの子達が何で放てるのかと思いまして」
「それはネタだから使えるんだろ? 俺もスパ○ボ好きだし、うれしいよ」
「あぁ、だから隊長も、精神コマンドなるものが使えたんですね」
「こういう時にしか使えないけどな」
「じゃあ、『悪を断つ剣』さんは出れるんですか?」
「・・・・・・・・・無理。あの方が出てきたら主人公形無しだよ・・・・」
あでゅー
あとがき
え〜毎度。SS作家、リーやんでございます。
私もスパロボ好きです。えぇ好きですよ。
誰が好みかってぇと。
男性キャラ
キョウスケ、アラド、ゼンガー、アクセル隊長、レーツェル
女性キャラ
イルイ、アクア、セレーナ、メルア、カティア、テニア
っすね。
ゼンガーはギャグじゃなくても出すつもりでいます。