設定&登場人物紹介


主人公
数千年という長い時を戦い続ける、最古のセイバー一族“ディアス”の末裔であるふたり。
伝説の当主と次期当主の少年。


裏話
元々はシオン単独の主人公設定でした。
しかし、出鱈目な強さを持つシオンだけでは話が動かしにくいこともあり、成長途上のアヴェルも主人公として加えました。



 シオン・ディアス
年齢…24歳
身長…189cm
出身地…炎の里グラム
階級…マスター
異名…神炎(かみのほのお)
意刃…鍔の無い長剣、刀身の中心に炎の刻印が刻まれている
好物…緑茶、アジフライ、水羊羹

主人公1。
空間の亀裂から、突如として出現した赤髪の青年。
その正体は500年前に活躍したディアス家当主。


 人物
現代では、彼に関する詳しい資料は残っていない。
冷めていると思われることが多いが、牙無き人々の為なら自らが傷つくのも厭わない覚悟を持つ。
困惑したり、未知との遭遇の際には『ぬう……』と唸る。
母シズルの影響で緑茶を愛飲しており、緑茶を飲めない期間が長引くと奇声を発して荒ぶるという普段の冷静さが嘘のように思える一面も。
食べ物の好き嫌いは殆ど無いが、甘味類はあまり口にしない。水羊羹は母が作ってくれたことで好物になったという。
現代にやって来た事実に多少戸惑いはあったものの、周囲からの説明や協力、自身で文献を調べて現状の把握や現代に順応しようとする姿勢を見せる。未知の技術や知識を学ぼうとするこの行動力は、一流の知識人であった盟友メルトディスとの親交の賜物といえる。
弟に色々と背負わせてしまったことに後ろめたさを感じており、アヴェルを気に掛けているのはその為。
炎の里グラムの“里長”だが、ディアス家当主の肩書の方が有名な為に里の人々からは“当主”と呼ばれていた(これは現代のディアス家も同様)。
ギャグパートではボケが多く、アヴェルからツッコまれるのが定番。
少年時代には鍛錬に打ち込む合間にしょうもないことで父親といがみ合う、冒険小説を愛読するといった少年らしさも見られた。


 能力
最高峰の剣術と体術、莫大な意力、幅広い知識と応用力、鋼と比喩される強靭な精神力を備える。
戦闘技術以外も秀でており、結界の瞬時展開、超長距離の空間転移、複数人を伴っての精神干渉、欠損した手足や臓器を完璧に再生可能な治癒術といった数々の最上級技術を難なく扱いこなす桁外れの技量を持つ。
炎の里の里長でもあった為、行政能力も相応に有しているが、セイバーとして里の防衛を第一に行動することが多く、里の内政に関しては信頼出来る行政官達に委ねていた。但し、過去の回想で書類整理をやっている描写もある為、デスクワークにも長けている模様。

 
アヴェル・ディアス
年齢…16歳
身長…172cm
出身地…炎の里グラム
階級…ミディアム→アドバンスド
意刃…鍔の無い長剣、シオンと同じく刀身の中心に炎の刻印が刻まれている
   柄の細部が若干異なる以外は、シオンの意刃とよく似ている
好物…紅茶、カノンの手料理、アンリのお菓子

主人公2。本作に於けるツッコミ担当(笑)。
先祖代々セイバーの家系として連綿と続くディアスの末裔。
瞳の色が琥珀であることを除けば、シオンの実弟アヴェルと瓜二つ。
それもその筈で、彼はその直系の子孫にあたる。
断絶の危機にあったディアス家を立て直した祖先の名にあやかってアヴェルと名付けられた。


 人物
基本的に真面目で努力家な少年。
しかし、周囲の濃いメンツの影響でツッコミ役に回る場面が多い(特にシオンが来てからはその傾向が強くなっている)。
アンリに好意を持っているが、言い出せずにいる。一方で、無自覚ながらカノンに対してもアンリと同じくらいの想いを抱いている。
勇名を馳せる父や祖父にコンプレックスを感じている。
相当初心で、アンリやカノンとのラッキースケベなイベントで鼻血を大量に流すことが多い。 
紅茶党で、緑茶党のシオンとはそのことでしばしば対立することも。


 能力
シオンとは正反対に、成長途上であることが強調されている。
自己評価は低いが、物語開始時点で実力はアドバンスドに近いレベルに達している。
始源の地で意刃を発現、シオンとの修行で実力を伸ばしてアドバンスドに昇格。
昇格後にザッシュと試合、敗北したが善戦し、ザッシュからは経験の差以外はもう自分やソラスと遜色ない実力になったと慄かれた。


 
 メインメンバー
ふたりの主人公と多く関わる面々。



 アンリ・アンダーソン
年齢…16歳
身長…160cm
出身地…大陸中央辺境
階級…ノービス→ミディアム
意刃…まだ発現していない
好物…甘味類全般

ヒロイン1。本作に於ける天然系その1(笑)。
アヴェル、カノンの幼馴染。
カノンとは親友同士。
歌うことが好きなのだが、アヴェルからは歌わないで欲しいと必死に止められる。


 人物
ぽややんとした天然系。
恋愛には疎く、アヴェルからの好意に気付いていなかった。
しかし、アヴェルがカノンを抱き締めている姿を見たことから無自覚な嫉妬を憶える。
料理はそこそこ上手、菓子作りは超一流で有名なパティシエが経営する店より上との評判。
子供の頃、舌足らずだった為にアヴェルの名前を発音しにくかったので“アル”と呼んでいる。


 能力
籠手を装着しての格闘術で戦う。
下級ブレイカー程度なら一撃で斃すなど、戦闘力はミディアムに匹敵する。
範囲障壁の習得に時間が掛かっており、体得すればミディアム昇格は確実視されている(第20話にて昇格)。
実は世界でも稀にしか生まれない浄歌の歌姫。
7年前に炎の里を襲った謎の異形を歌で撤退させたが、数日寝込むほど消耗してしまう。
スクール時代の成績は中の上と、落ちこぼれではないがアヴェルやカノンと比べると今一つ目立っていない。
スクールでは声楽部に所属、伝説の歌姫として知られる。




 カノン・レイニッシュ
年齢…16歳
身長…168cm
出身地…大陸北部
階級…アドバンスド
意刃…多彩に変化するマルチウェポン、仮面の刻印が刻まれている
好物…ココア、冬野菜のクリームシチュー

ヒロイン2。本作に於ける苦労人その1(笑)。
アヴェル、アンリの幼馴染。
アンリとは親友同士。
若くしてアドバンスドに昇格した才女。


 人物 
年上のみならず、同世代や年下にも敬語で話す礼儀正しさを持つ。
クールだと思われがちだが、実際は控え目で内向的な面が強い。
元々は大陸北部の寒冷な気候の街の出身。幼少期に両親を喪い、祖父と共に大陸中央に移住。
集い荘の面々の中で一番料理上手、既に料理の師であるイスカをも上回る腕前。


 能力
武術の才能に恵まれ、多彩な武器に変化する意刃を巧みに操る。
スクール時代から優れた才能を発揮し、主席で卒業(次席はアヴェル)。
シオンから制御能力の訓練を受け、様々なセイバーの戦いを見聞するよう助言される。




 ザッシュ・シャルフィド
年齢…23歳
身長…182cm
出身地…大陸東部の港町ミライ
階級…アドバンスド
意刃…黒い鞘の直刃の刀
好物…エビフライ
 
セイバー総本部に所属するセイバー。本作に於ける残念なイケメンその1(笑)。
使用する意刃が刀である理由は、剣術の師である祖父が極東諸島の出身者である為。
シオンの戦友ラズ・シャルフィドの子孫。


 人物
自他と共に認める享楽主義者。 
歓楽街通いが日課という駄目人間。 
シオン曰く、基本パーツが先祖の頃から変わっていないとのこと(笑)。
女好きであるが、恋人や想い人が居る女性には手を出さないのがポリシー(リュー曰く、そこだけは評価出来る)。
両親とは幼少期に死別。祖父の剣術道場で剣を学ぶ。


 能力
自ら超一流の剣士と称しており、周囲も呆れながらもそれを認めている。
祖父から学んだ剣の腕前はシオンも高く評価している。
特に居合いを得意としており、攻撃速度は若手の中でもトップクラス。
体術にも長けるが、シオンやソラスには及ばない。
故郷ミライでの戦いでは空間転移を披露。災害クラスであるシーサーペントを一刀両断にするなど、実力が大きく向上している。



 ソラス・アルフォード
年齢…22歳
身長…185cm
階級…アドバンスド
意刃…二挺拳銃
出身地…大陸西部
好物…酒、酒にあう食べ物全般

本作に於ける苦労人その2(笑)。
二挺拳銃で戦う銃使い。

 人物
細かいことに拘らない兄貴肌な気質の持ち主。
やや短気なところはあるが、セイバー仕事には真摯に取り組む。
物心つく前に両親を亡くし、アルフォード孤児院で育つ。姓も孤児院から貰ったもの。
3年前に消息を絶ったブレイズとは幼馴染で、良く張り合う仲だった。


 能力
卓越した銃の使い手で、中距離戦〜遠距離攻撃を主軸とした戦闘を得意とする。
感知・索敵は10キロ先まで可能と、集い荘の面子の中ではシオンに次ぐ範囲を誇る。
腕っぷしも強く、格闘戦ではザッシュを上回る腕前。



 ジス・アドバーン
年齢…22歳
身長…184cm
階級…ノービス(7年前)→無所属
意刃…砲撃が可能な禍々しい籠手→堅牢さと清廉さを感じさせる籠手
出身地…アークシティ
好物…ロールキャベツ

ソラスとレオと交戦した仮面怪人の正体。
ゼルディの息子で、総本部に所属していたノービス。


 人物
アヴェル達とよく遊んでおり、面倒見の良い兄のような存在だった。
7年前、セイバーになって間もなく炎の里で起きた事件で喉を潰される。
炎の里を襲った異形のあまりの脅威に戦意を砕かれるも、アンリの歌声で勇気を与えられ、彼女に対して畏敬ともいえる感情を抱いている。
悪人ではないのだが、グレンを昏睡状態にした異形を斃すことに執着し、それゆえに法を犯す手段を用いたことからアヴェルとは敵対関係に。


 能力
7年の間に厳しい鍛錬と実戦を積んだことで、マスター級の実力に到達した。
意刃である籠手は禍々しい装飾が見られたが、ジスの心の迷いが晴れたことでシンプルながらも堅牢さと清廉さを感じさせる形状へと変化している。
砲撃は出来なくなったが、代わりに意力を掌から光弾として放つ。砲撃よりも破壊力が高く、込める意力の微調整、連弾や速弾も容易と使い勝手が増している。また、光弾を大きな光る掌に変化させて、敵を捕縛することや拘束することも可能。
 



 設定


 アース
本作の舞台となる世界。



 中央大陸
アース世界の中央に位置する最も広大な大陸。
遥か昔、ブレイカーに戦いに挑んだ始まりの者達発祥の地。



 大陸中央
大陸最大の都市アークシティがあり、最も繁栄している。
ディアス一族の故郷である炎の里もこの地方に存在する。



 アークシティ
大陸最大の都市。




 大陸北部
一年を通して雪が降る寒冷地帯。
冷気のブレスを吐くフリーズドラゴンが脅威。
カノンの故郷が存在したが、9年前に壊滅している。


 大陸西部
大陸で最も技術開発が盛んなレダンシティがある。


 大陸東部
観光都市として有名なグロウシティがある。
極東諸島と貿易が多く、極東の品が数多く揃っている。



 ミライ
大陸東部にある港町のひとつで、ザッシュの故郷。
グロウシティ以上に、極東諸島と貿易が多い港町。
ザッシュの祖父が刀を用いた剣術道場を開き、ザッシュとソウマもそこで剣術を学んだ(祖父の死後、ザッシュの伯父が道場を継いだ)。



 大陸南部
砂漠地帯が広がる。
黒髪と褐色の肌を持つ砂漠の民が古くから生活している。



 極東諸島
大陸の東方に浮かぶ島々。
始まりの者のひとり、ライカの故郷。
独自の文化が築かれており、刀の発祥地として有名。
中心都市は光都。
現在の時代背景は、現実世界の明治〜大正に近い。


 意力
意志エネルギー。
人間のみならず全ての生命は微量ながらこの力を肉体から発している。
研鑽によって総量を増加させる事が出来る(個人差はあるものの、研鑽を続ければ寿命が続く限り増加させることが可能)。
扱いこなすことで肉体の強化を初めとした戦闘技術、自分自身の武器である“意刃”を作り出せる。
個人個人で発している意力の質は異なっており、血縁が近い者でも一致しない(双子の場合は限りなく似てはいる)。
また、意力が強いほど肉体の衰えや老化が抑えられ、全盛期の実力を長期間維持出来る。
意力の強さは容姿にも大きな影響を与えることが多く、男性は端正な美男子や精悍さや屈強を感じさせる男前、女性は全体的に美女が多い。
古代文明時代の研究者エリシャ・レインフィールと、彼女の教え子だったグラム・ディアス、アーサー・ラングレイによって黒きもの達への対抗手段へと用いられ、後にセイバーやガーディアン誕生に繋がった。


  セイバー
意力を駆使し、太古の昔からブレイカーと戦い続ける戦士達。
意力を用いた戦闘訓練を積み、15歳の誕生日を迎えていることが試験を受ける条件。
ノービス、ミディアム、アドバンスド、マスターの四階級からなる。


 ノービス
セイバーの第一階位。
最下級ではあるが、厳しい鍛錬によって肉体が鍛えられている影響で、意力を用いない通常時でも超人的な運動能力と反射神経を誇る。


 ミディアム
セイバーの第二階位。
範囲障壁の体得が昇格条件。
作中の時代の大抵のセイバーは、この階級で一人前と認められる。


 アドバンスド
セイバーの第三階位。
意刃の発現が昇格条件。
大型のブレイカーが相手でも難なく斃せる。
人数がある程度揃えば、災害クラスのブレイカーの討伐も可能。
500年前は20歳前後までに昇格する者が大半だったが、現代では20代後半でも意刃を発現出来ない者も珍しくなく、セイバーの質の低下が懸念される一因となっている。


 マスター
セイバーの最高位。
災害クラスのブレイカーを単独で殲滅する戦闘力が昇格条件。
10代で昇格出来る人間は少ない。
現代では数十人しか居ない。


 セイバー総本部
中央大陸の中心地、アークシティ西区に聳え立つセイバーの総本山。
所属するセイバーはおよそ300人。
全員が常時揃っているワケではなく、他の支部に出向、遠方のブレイカー討伐に赴くなど多忙な日々を送っている。
マスターは3人(シオン、ラウル、クライス)、アドバンスドは50人、ミディアムは150人、ノービスは100人弱。



 総長
セイバー総本部、延いてはセイバー全体を統括する最高責任者。
現在は、レイジ・ラングレイがその座に就いている。


 ガーディアン
セイバー同様、意力を駆使する組織。
数はセイバーよりも遥かに多く、部隊による集団行動でブレイカーを討伐する。
大企業と契約を結び、最新鋭の装備をセイバーよりも優先的に使用可能。
仲間との連携による戦闘を心掛けている為か、セイバー以上に障壁技術に長けていることが特徴。
半面、単独での戦闘能力はセイバーに劣る。
隊長クラスはアドバンスドの上位レベルに匹敵し、意刃も扱える。
遠方に赴くこともあるセイバーとは異なり、部隊毎に担当する地域が決まっている。


 スクール
意力の技術を学べる養成機関。
必ず通う必要は無い模様(ザッシュとソラスは通っていない)。
アヴェル達は通っており、卒業後も差し入れを持ってくる後輩が多い。
卒業後は、セイバーやガーディアンに進む者や意力を用いた技術者の道に入る者が多い。
アークシティ以外にも、大陸各地に存在している。
 

 意刃(エッジ)
自身の意力で構成された武器。
個人個人で異なる形状をしており、使用する人間に最も適した得物を発現することが多い。
アドバンスドに昇格するにはこれを発現させることが必要。
作り出した本人以外でも触れることは可能だが、凄まじい重量となってどれほどの力自慢でも持ち上げることは出来ない。
使用者が消耗すると砕けたり消えたりするので、セイバー達は通常の実体武器も携帯することが多い。
シオンは『己の心を映す鏡』であると例えており、持ち主の精神に影響を受けることがある(ジスの場合は、7年前の異形への恐怖と復讐心から禍々しい装飾の籠手を発現させていた)。


 刻印の意刃
使用者本人の精神的な成長、あるいは突然変異によって進化した意刃。何らかの特殊な能力を秘めている。
一度刻印が刻まれると、発現させた者の子孫達の意刃にも刻まれている。
刻印の意刃の使い手同士が結婚して子を成した場合、血筋の長い家系の刻印が受け継がれる。


 障壁
意力を行使した戦闘技術。
いわゆるバリアの類。
単体、範囲、結界、多重と複数存在する。
強度は本人の意力の強さによって変化。


 単体
壁一枚分で、作るのは比較的簡単。
セイバー試験では、最低でもこれが作れないと合格出来ない。


部分展開障壁
単体障壁の応用技術。
障壁を盾状などに変化させ、腕に装着する様に展開するといった使用方法が見られる。
通常の単体障壁より防御面積は少ないが、圧縮している為に防御力は高い。



 範囲
半径数十メートルをドームのように覆う。
熟練者になると数百メートルまで覆うことも可能。
ミディアムに昇格する条件で、十分な強度と10秒以下で展開することで昇格出来る。


 多重
単体を複数作り出す。
範囲よりは簡単だが、多く作るだけ消耗も激しくなる。
ザッシュは残留思念戦で、6枚の障壁を多重に展開している。


 結界
街ひとつを覆うほどの巨大な障壁。障壁技術の頂点といえる最上級技術。
500年前のマスターは、強弱の差はあれど大抵の人間は扱えていたが、現代では扱える人材が減少している。


 感知
殺気や気配、意力を感知する索敵術。
熟練すると遠方の意力を感じ取れる。
近接戦闘を行う者はあまり遠距離を感知出来ない傾向にある。
シオンは近接戦闘タイプにしては15キロ先までと、かなり遠方までを感知可能。


 識
感知能力の深奥。
敵の攻撃を“識る”領域の感知で、敵の次の攻撃動作、回避動作を先見出来る。頭の中に敵の次の行動が流れ込んでくる為、未来予知といっても差し支えない。
アヴェルは対ジス戦で数分だが、この域に踏み込むことに成功している。
万能の能力というワケではなく、自身より格下の敵が相手の時は殆ど負担は無いが、自身と同格、格上の相手の動作を先見するとかなりの消耗が強いられる。


 分身
意力で作り出した術者の複製。
主に囮として使用。
習熟すると、実体を伴う分身を作り出せる。
アーサー・ラングレイが、グラム・ディアスとの試合の際に意表を突く為に人型に近い意力を囮として出現させたことが起源となっている。


 空間転移
マスターでさえも使える者は一握りしか存在しない最上級技術。
地上、空中に問わず離れた空間座標に一瞬で移動する。
シオンほどの達人になると、自身を含めて7人くらいまでなら一度に転移可能。


 精神干渉
マスターでさえも使える者は一握りしか存在しない最上級技術。
憑依型ブレイカーに憑依された人間の精神世界にダイブする為の技術。


 治癒術
意力による傷の治療。
始まりの者の家系であるイグナード家が考案した技術。
初級、中級、上級、極意の四段階に分かれている。
治癒術に特化した使い手はヒーラーと呼ばれ、主に病院や大陸巡回医療団に所属している。
シオンは、肉体の欠損や臓器を再生する領域である上級にまで至っている。
極意はイグナード家ぐらいしか使い手がおらず、死亡者の肉体に意力が僅かでも留まった状態なら蘇生可能な領域(時間が経過する毎に、蘇生の成功率は困難になる)。


 浄歌
先天性能力。
黒い意力を鎮め、ブレイカーを消滅させる歌声。
女性しか発現しない能力で、浄歌を使える女性は歌姫と呼ばれ尊ばれる。
体力の消耗が激しく、多用は出来ないという欠点がある。
 

 始まりの者達
数千年の昔、ブレイカーに初めて戦いを挑んだ戦士達。
現代まで続くセイバー達の始祖といえる存在。
時代の流れと共に断絶していった家系も多い。


 
 炎の里グラム
炎の意刃を受け継ぐディアス家が代々里長を務める町。
ディアス家の統制のもと、優秀なセイバー達が里を守護する。
大陸に数ある町の中でも最古の歴史を持つ。
始源石が存在する数少ない場所のひとつでもあり、遥か昔に始まりの者達に発見され、ディアス家が代々管理する。
ディアス一族に命を救われた者、意力の教えを請いに来た者など、ディアス一族を慕う者達が集まったことが里の始まりとされる。
グラムの名は、ディアス一族の始祖グラム・ディアスが由来となっている。


 ブレイカー
世界各地に出現する異形の怪物。
あらゆる生命体(石や木なども例外ではない)の発する負の意力が具現化した存在。
ブレイカーが発する負の意力は、人間や通常の動植物が発する白い意力とは正反対の黒い意力である。
黒い意力を持つゆえ、太古の時代では“黒きもの”とも呼ばれていた。
討伐すると消滅するので、死骸の類は残らない。



 ドラゴン
ブレイカーの中でも特に恐れられる。
その力は災害に匹敵する甚大な被害を及ぼす。
強大な力を持つゆえ、出現する機会は極めて少ない。



 変異型
ブレイカーが突然変異した存在。
ドラゴンに匹敵、下手をすれば凌駕するほどの力を持つ。
討伐したセイバーには莫大な報酬が支払われる。



 伝承級
最早存在そのものが伝説と化しているブレイカーであり、その力は変異型をも凌ぐ。
討伐に成功したセイバーは歴史に名を残すとまで言われている。


 残留思念
別名を“残留意力”。
強い未練を残して死んだ人間の意力が狭間に行かず、現界に留まり続ける特異な現象。
世間一般で語られる幽霊などの怪奇現象の主な原因はこれに当たる。
長く留まる一因として、憑依型ブレイカーのように憑りつくという現象があるのだが、残留思念に関しては対象は生物に限らない。
生前に自分が執着していた場所や身に着けていた装飾品等にも憑りつき、様々な怪現象を周囲に与える。



・2023年4月15日:設定&登場人物の内容を変更しました。。



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