フルメタルパニック!、機動戦艦ナデシコ、クロスオーバー
〜テクノロジー、その先に・・・〜
プロローグ やっぱりランダムジャンプ?



漆黒の宇宙を裂くように進むユーチャリス。そこにはテンカワアキトとホシノルリがいた。

「いろいろ、本当にいろいろありましたけど、とうとうやりました。アキトさん争奪戦は私の勝ちです!!」

「なんだ?そのアキトさん争奪戦とか言うものは?」

「アキトさんは知らなくても良いんですよ。アキトさんが私を選んでくれたと言う事実があれば。」

「選んだって・・・。」

すでにあの火星の後継者の反乱から1年が経とうとしていた。アキトはその後、残党を片付けるとナデシコクルーの熱心な説得(身にしみる拷問とも言う)で 帰って来た。アキトが帰るとユリカの『みんなに心配させたんだからみんなに優しくしないとダメだよ。』という言葉に、何を勘違いしたかごく一部の女性ク ルーの間でアキトさん争奪戦が会戦されたのだ。その後、第1次、2次、3次大戦を経て(ルリ曰く)見事にルリが勝利したそうだ。

「じゃぁ私は大切じゃないんですか(嘘涙)?」

「い、いや、そんなことはない。もちろん大切な人だ。」

ルリの涙が嘘泣きとも気付かずに慌てて否定した。

「そうですよね。結婚してくれるとも約束してくれましたし。」

「いや、あれは・・・。」

「今更否定するつもりですか?もちろん証拠はここに・・・。」

ルリは上着のポケットからディスクを取り出す。その中にはルリがあの手この手とがんばって(おもに薬や暗示、催眠術など)アキトと結婚の約束を交わした時 の音声が入っていた。アキトは持ち前の鈍さでルリと約束したのは自分のその場のノリだと思っていて撤回できないでいた。もっともアキトはルリのことがユリ カと同じくらい大切な人だったので問題はない。(実は大有りだが)

『すまん、ユリカ・・・。』

アキトの頭にはユリカへの謝罪でいっぱいだった。その時、

〔本艦、右45度にボーソ粒子反応!戦艦クラスです。〕

「来ましたね、ユリカさん。他の人は諦めたのに本当にしつこい人です。」

先ほどのボーソ粒子反応があった場所に白亜の戦艦・・・ユリカの操るナデシコCが現れた。

「ルリちゃん!!アキトを返しなさい!!よりにもよってアキトを寝取るなんて!!え、寝取る・・・そんなアキトがルリちゃんと・・・いやそんなことはない よね。でもルリちゃんかわいいし・・・。でもアキトは・・・。」

ユーチャリスに通信を繋げたユリカは自分の言葉で妄想に入っていった。ルリはそれに気が付くと・・・。

「ふ、ユリカさん惨めですよ。私とアキトさんは婚約者なんですからそういうことがあって当たり前じゃないですか(赤)。」

「ル、ルリちゃん?何を?」

「アキトさんは黙っててください。」

「・・・はい。」

実はそういうことはなかったりする。だってほら、アキトだし・・・。

「そうなんだ・・・。そうなんだ・・・。ふふ、もう良いよ、アキト。そんなにルリちゃんが良いなら一緒に葬ってあげる。ハーリー君!?」

「アイ・サー、キャプテン!!ミサイル、グラビティーブラストともに発射可能です!!」

『『『『『『『サーはまずいだろう・・・。』』』』』』』

「そんじゃ、ミサイル撃っちゃって!」

ブリッジクルーの心配は杞憂に終わったがノリノリのユリカとハーリーを止めるものはいない。一方ユーチャリスでは・・・

「アキトさん!ボソンジャンプで逃げますよ?」

「あ、ああ。」

〔ジャンプフィールド展開。ボソンジャンプ準備。〕

ユーチャリスのAIであるオモイカネダッシュが事務的に告げる。

「それではユリカさん、さようなら。結婚式には呼んであげます。」

しかしルリの言葉はユリカのナデシコCに届かなかった。

〔ジャンプ制御装置に被弾。ジャンプイメージ不鮮明。〕

「え、ジャンプを緊急停止して!!」

〔停止できません。本艦はランダムジャンプします。〕

ダッシュの告知にルリは不安そうにアキトを見る。

「大丈夫だ。どこへ行っても一緒だ。」

アキトの言葉でルリの顔に安堵が見て取れる。

「・・・はい、アキトさん。」

ユーチャリスは青い光の中へ消えていった。
















「あぁーー!また逃げられた!!ハーリー君2人はどこに言ったと思う?」

ユリカがいつもの調子でハーリーに尋ねる。ハーリーは青くなって何も答えなかった。
















後書き

こんにちは、(またはこんばんは)、今回も読んでいただいてうれしい限りです。スパロボにフルメタが参戦した記念、と言うほどでもありませんが、それでナ デシコとフルメタのクロスを書くことにしました。

それで今回の話、かなり無理やりですが、ルリとアキトがフルメタの世界に行きます。ランダムジャンプの起こり方もアキト×ルリへの過程もいい加減で、異常 なほどに短いですが、劇場版の後にアキト×ルリにしたらそれだけで〜光明は遠い世界から〜の1章より長くなりそうだったのでカットしました。描きたいのは フルメタとのクロスなので。

特にアキトが変な感じですが、アキトに無理を作るか、ユリカを嫌な役にするまたは殺すかをしないといけない状態で、私がユリカを憎めないので前者になりま した。

実はアキトとルリの学園物とナデシコ、フルメタのクロスと言う書きたかった物を無理やり1つにしようとたくらんでいる作なのでアキトとルリが学校に行くま で無理が結構出てきます。アキトの年齢は・・・ふけた高校生もいるかも。(実際アキトは若く見えると思いませんか?)

まぁつまりこのプロローグは、この話はアキト×ルリですよ、と言うことです。フルメタとナデシコのクロスは少しは見たことはあるんですがアキトだけとか、 世界観の融合だったりだったので今回はルリ×アキトの世界はフルメタです。

それでは次で会えることを願ってます。




感想

RYUさん来ましたね〜

でも、ランダムジャンプの割に軽いキャラが新鮮です♪

さて、今回は三話連続投稿と言う事で、感想は最後にさせて頂きます。

作品読むのが今から楽しみです♪

え? もう終わりですか? 言いた い事が色々ありますが…

全部最後にしましょうということで次回にGOです!


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