さて今日から学校です♪

初登校と言うことでサガラさんより少し早く学校に行かなきゃいけないらしくてアキトさんと一緒に登校してます。ま、こっちの方が嬉しいんですけどね。

昨日の内に学校について調べましたから今から楽しみです。久々に知的好奇心を刺激されます!

さてさて早く行きましょう♪




フルメタルパニック!、機動戦艦ナデシコ、クロスオーバー
〜テクノロジー、その先に・・・〜
第5話  これが『普通』の学校です!  前編 







早々と学校に到着したアキトとルリは校長室に通された。

「ようこそ我が校へ。まぁそこにお座りなさい。」

校長室に2人が入ると校長が必要以上ににこやかに出迎えた。実は2度目ということもあり『寄付金』がソースケの時よりも多いのだ。しかも1人あた り・・・。

「我が校は教員と生徒がより近い形で、より良い学習環境を確立しながら、また課外活動も活発に活動していて・・・・」

なにも言うまもなく校長の学校の売込みが始まった。しかし2人は涼しい顔をしている。

(イネスさんの説明と比べれば短いものですね。)

2人とも長い話には慣れているのだ。

「・・・ですから・・・。」

「校長先生っ!」

校長が気持ちよさそうに話しているところに突然教頭が入るなり怒鳴りつけた。その後アキトとルリに気付くが2人に一瞥くれるとずかずかと校長の前に進んで いった。

「なんです、騒々しい。客人の前ですよ?」

「客人?彼らは一生徒のはずです!それよりこれをご覧になりましたか!?」

というと校長に前に書類を叩きつけた。教頭がいつにも増して不機嫌なのはその書類の原因ともいえる人物とアキトとルリが同類と思っているからだ。

「どれ?・・・ふむふむ、修繕費総額435000円。おやまあ・・・これは先月分?」

「先週分です!これも全てあの生徒、相良宗介のせいです!!」

ルリとアキトはソースケの名前が出たことに驚いた。一方教頭は校長に顔写真つきの身上書を突きつけていた。

「先生、相良君の境遇については前に説明したじゃないですか?」

「海外で育ったことですか?」

教頭はそういいながら2人をまた睨んだ。

「そうです。しかもそこの2人もそうですが、ただの外国ではなく世界中の紛争地帯を転々と・・・。相良君は保護者の方がロシア人の傭兵だったとかなんと か・・・。つまり戦争の被害者なのです。」

「だからといって常軌を逸しています!もしもこの転校生達も同様だというのならば我が校は破産です!」

教頭の言葉に校長は頭をおさえてため息をついた。アキトも気にしていないようだがルリは頭にきたようだ。

「つまり貴方は私たちがこの学校に損害を与えると言うのですね?」

ルリは立ち上がって教頭に言った。

「サガラさんが何をしているかは知りませんが、私たちが同じようなことをするというのは早合致しすぎではありませんか?まず動機がありません。そして損害 を与えることによってこちらにメリットもありません。出身が似通っているからといってそうあると断言するのは教育者として間違っていると思いますがいかが でしょう。それでも私たちがそうであると断言するのであればそれ相応の根拠を教えてください。」

ルリが一気に捲し上げると教頭は口をパクパクさせて何か言いたいが何もいえないと言う状況だ。校長も唖然としている。しかしただ1人アキトは涼しい顔をし ていた。

「・・・そういうことです。私はまだこの子たちに話しがありますからまた後で。」

沈黙を割いて校長が教頭に退室を勧める。

「まだ相良宗助についての話が終わってません!!」

「上司に退室を勧められたら退室するものですよ?」

教頭が食らいつくとすかさずルリが追い討ちをかける。

「むぅ・・・。では校長先生、この話はまた後で。」

教頭は青筋をたてながら乱暴に校長室の戸を閉めて退室した。その後職員室では『ホシノルリは怖い』ということが広まった。


「・・・ではさっきの話の続きをしますね。ですから・・・。」

しばらくの間続いた沈黙を破るように校長が話を始めた。しかし・・・

ドーン!!

「なんだ!?」

アキトは爆音を聞くとルリを伏せさせ椅子を盾にして銃を構えた。しかし校長は涼しい顔をしている。

「はぁ、大丈夫です、いつものことですから。今の音は下駄箱の方ですね。」

「む・・・。」

アキトは困惑していた。明らかに一般人な校長がこのような爆音に慣れているのだ。

「行きましょう、アキトさん。」

アキトはルリに促がされて下駄箱に向かった。
















バシッ!!

下駄箱前の廊下に景気のいい音が鳴った。

「痛いじゃないか。」

「やかましい!!先生にどうやって説明するつもりなのよ!?」

そこではかなめがソースケをすさまじい形相で睨んでいた。

「どうした!?さっきの爆音はなんだ!?」

そこへちょうどルリとアキトが到着したようだ。

「うむ、俺の下駄箱に不審物が・・・。」

バシッ!!

すかさずかなめのハリセンが炸裂する。

「だ・か・ら・違うでしょう!!それはあんたの勘違いで中には何も・・・。」

かなめがまくし立てていると上からひらひらとまだ燃えている紙切れが落ちてきた。

「なにこれ?」

「手紙のようです。」

ルリはかなめの質問に短く答えた。

「サガラさん当てですね。」

ルリは上部の方に書かれた『相良〜』の文字を確認した。

「手紙の解読なんて後でいいわよ。それより今はこの状況をどうするつもり?」

かなめはあきれて靴箱跡を指差した。

「うむ、我々生徒は皆、生徒会の一員だ。まず教員に知られる前に会長閣下に知らせるのが得策だろう。」

「わかったわよ。私もついてく。あんた達は今日から転入なんだから忙しいでしょ?先に行ってなさい。」

かなめはルリとアキトの方を見ていった。

「わかりました。ではまた後で。」

「・・・。」

ルリは2人を送り出したがアキトは考え事をしているようだ。

「どうしました?」

2人きりになってルリがアキトに話しかける。

「・・・チドリやその他の生徒も目の前で爆発があったにも関わらずそこまで動揺していなかった。俺はそれが不思議でならないんだ。」

そういうとまたアキトは考え出す。

「まぁ、この時代はこれくらいは日常的にあるものなんじゃないんですか?良くあることなら驚かないのも当然です。」

「なるほど、そうだな。それならば説明がつく。・・・ならばこちらもそのつもりでいないとな。」

「そうですね。」

ここに大きな勘違いが誕生した。

















いつもと同じ朝の騒音。生徒達はがやがやと雑談をしていた。そして定刻通りに担任がクラスへやってきた。もちろん2年4組だ。

「はいはい、静かにして。突然だけど転入生が入ることになったから紹介します。」

担任の神楽坂の言葉に一瞬クラスが静まるが、それもつかの間一斉に前以上の音量で騒ぎ出した。


「転校生?聞いてないぜ?」

「男子かな?女子かな?」

「女子に一票、てか女子であって欲しい!もち可愛い、ね。」

「またサガラみたいのじゃねぇのか?」

「えー、それは勘弁!」


「あーもぅ、静かにして!それと転校生は2人、男の子と女の子!じゃぁ2人とも入ってきて。」

そう言われるとルリとアキトは教室のドアを開けて教卓の後ろに立った。・・・そしてクラスのテンションはさらに上がった。


「あの子マジ可愛くねぇ!?てか外人?」

「ぼー・・・(赤)」

「あの人、暗そうだけど大人っぽくて結構かっこよくない?」

「確かにね。でももう少し背が欲しいかも。」


自己紹介の前に品評会が始まってしまった。しかしルリとアキトはこれ以上に異常に高いテンションには慣れていたのでそこまで堪えなかった。

「はぁ・・・。それじゃぁ2人とも自己紹介して。」

たちまちクラスが静まり返る。誰もが2人の自己紹介に聞き耳を立てていた。

「はめまして、ホシノルリです。こんな見た目ですが一応日本人ですのでよろしくお願いします。」

そういうとぺこりとお辞儀する。一方アキトは、

「・・・テンカワアキトだ。」

これだけであった。神楽坂はアキトの方を見るがこれ以上言うことはないという雰囲気を全身から醸し出していたので追求は諦めた。

「誰か、質問は?」

「はい!2人はどこから来たんですか?」

まずは定番というように誰かが質問した。

「え・・っと、だいたいサガラさんと同じです。私もアキトさんも。」

「「「「「え!?」」」」」

ルリの言葉にクラスのほとんどの生徒(というよりソースケとかなめ以外)が固まった。

(もうちょっと捻りなさいよね、ほんと・・・。)

かなめは内心ため息をついた。

しかししばらくすると・・・

「相良と2人の関係は!?」

「やっぱり2人も傭兵だったとか言い張るの?」

「武器とか隠し持ってたりするのか!?」

「相良君よりは常識あるわよね?」

「相良君抜きで2人の関係は?」

一斉に質問攻めにあってしまった。

「ちょ、ちょっよみんな・・・。」

「はい、じゃぁ早い順に答えますから静かにしてください。」

慌てて生徒をなだめようとする神楽坂の言葉を遮り、ルリが答えた。

「まずサガラさんとはちょっとした知り合いというとこです。次にアキトさんはそんな感じの仕事をしてた時もありますが私は違います。そうですね・・・私は AIには詳しいです。武器については秘密ということで。常識はサガラさんがどの程度常識がないかわからないのでわかりません。アキトさんとの関係 は・・・。」

ここでルリは少し恥ずかしそうに口ごもった。その瞬間アキトが・・・。

「お、幼馴染だ!。」

と、断言した。当然ルリには不満がある。


「どうして嘘をつくんですか?まさか浮気する気ですか!?」

「ち、違う。むやみに印象を与える必要がないということだ。頼むから口を合わせてくれ。」

「む・・・もう遅いと思いますがそこまで言うのならそうします。でも・・・あとで埋め合わせお願いしますよ?」

「・・・(汗)。」


「本当に幼馴染なんですか?」

クラスの全体が期待を込めた目で2人を見る。もっともその期待の理由は大きく2分しているが。

「はいそうです。・・・では次の・・・。」

ルリは不機嫌そうに肯定すると20以上あった質問に全て答えてしまった。それで、もう質問することもなくなりルリとアキトの紹介は終わった。もちろんその 後に恒例の転入生の机を囲む会があったのはいうまでもない。
















後書き

こんにちは、(またはこんばんは)、今回も読んでいただいてうれしい限りです。

やっと2人が登校ですが・・・期待の人々がまだ出てません。例えば生徒会長とか、生徒会長とか、生徒会長とか。うーん、最初は爆発の後に(原作通り)出て くる予定だったんですが、普通ついていかないだろ?という結論が出まして、ルリとアキトがいないと原作から換えようが(少ししか)ないのでカットしまし た。・・・そのせいで笑えるトコがほとんどなくなって・・・(涙)

まぁ生徒会長は次の次に出てきますのでお楽しみに(6話も前編後編になったら多分次の次の次になりますが・・・)

それと・・・今回手抜きっぽいです!いや自分ではそこまで抜いてないのですが、元の話しがあるとどうしても・・・。じゃぁ使うな!って言われそうですが、 まぁ2人が入ったらどう変わるかってのもまぁ楽しいかなと思ってみたり。・・・もっと精進します・・・。

あと佐伯恵那をどうするかが2択あって悩み中だったり・・・。この後も恵那に活躍してほしい人がいたら拍手のコメントででも教えてください!もちろん反対 意見も聞きます。

ちなみに今回のサブタイトルはアキトとルリが陣台高校の現状が一般的な学校と同じであると思うことと、陣台高校の生徒にとってはこういう事件が起きる普 通、ということを掛けてしてみました。・・・原作のサブタイトルを捻るのとどっちがいいか悩みましたがそうすると続かないのでこっちにしました。

それでは次で会えることを願ってます。

感想

とうとう、学校に登校ですね〜

でも今回は、自己紹介までですね。

この先を楽しみに待ちましょうか!

う〜ん、アキトさん今一自信が無い人ですね。

私達は完全無欠のカップルなのに…

今までの事もありますからシャイなのは仕方ないですけどね。

いい加減アキトさんも認めてもいいと思うんですけど…

結婚は人生の墓場と言う考え方もあるし…

ってうえぇちょっと待って!

ふーふー
次は無いと思いなさい。テクニックでまだ及ばないというだけです。

いいですか、私との結婚は
運命なんです♪

ははは…

どこぞのカスカスプランみたいだね(汗)

あんなのと一緒にしないで下さい!

シルフェニアSS作家の半数以上が知らないミステリーなガンダムなんですから!

ははは(汗)

どういってよいやら…

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