しかしびっくりしました。大変なことは起きそうだとは思ってましたが、突然部屋に乱入されるなんて。
え?あんまり驚いてみえなかった?それはアキトさんが一緒ならたとえ火の中、水の中・・・
弾幕の中だって平気です♪
フルメタルパニック!、機動戦艦ナデシコ、クロスオーバー
〜テクノロジー、その先に・・・〜
第9話 戦闘開始!?
「・・・ここは二手に分かれよう。」
結局セーフハウスを発見された理由がわからないまま判断を迫られたアキトたちは戦闘のできないかなめやテッサ、ルリの安全を優先することにした。アキトが
タクマ、ソースケがそのほかという配役だ。
「私もアキトさんと一緒にいきます!!」
「だめだ。ルリちゃんもわかるだろ?こいつを連れてる俺の方が危険だと。」
というとアキトは意見は受け付けないと背を向ける。
「む〜・・・。」
ルリはアキトの背中をジト目で睨むがアキトの言っていることは正論で反論できなかった。
「ではクルツたちが応援にくる2時間後にその学校に集合、サガラたちはその時間までそこに潜伏、俺はこいつをつれて身を隠しながら集合時間にはそこへ向か
う。連絡は・・・」
「これつかって。」
そう言いながらかなめがアキトに携帯をなげる。
「使い方はわかるでしょ?ソースケの番号は登録してあるから。」
「ふっ、えらく協力的になったな。助かる、ありがたく使わせてもらおう。」
アキトは不敵にわらうと渡された携帯を持っている手をあげた。
「わ、私だって事の重大さがわかったわよ。危険なんだたら気をつけなさいよ。」
アキトの言葉にかなめは恥ずかしさを隠すために怒ったように言う。
「・・・。」
次の瞬間、ルリの踵がアキトの脛にクリーンヒットしたのは言うまでもない。
「で、僕たちはまずどこに向かうんですか?」
二手に分かれてしばらく経った、丁度ルリたちが学校に着く頃、今まで黙っていたタクマが口を開いた。
「さぁな。お前の仲間にでも聞いてくれ。」
アキトはそう言いながら立ち止まる。
「やはりどこかに発信機を隠し持っていたか。セーフハウスを出て暫くしたらすぐにつけられはじめたからな。」
場所は人気のない公園の広場、遮蔽物が多く待ち伏せに有利な場所だ。
「・・・わかっていてここに来たのですか?」
「ああ、ここならルリちゃん達から遠く、一般人も巻き込まないだろうからな。」
アキトはテッサにできるだけ一般人を巻き込まないように言われたことを忠実に守っていたのだ。
「くっくっくっ、甘いですね。ほかの人間の命の心配の前に自分の心配をすればいいものを。」
タクマがそう言うと銃声が鳴り響く。当然アキトはわかっていたのでタクマの手を引き、木の陰に隠れる。
(1、2、3・・・二桁はいるか、だがこの程度なら・・・。なっ!!)
気配を探っていたアキトは突然の変化に隠れていた木からタクマを連れ飛び退く。同時に轟音が響きアキトたちがいた木を吹き飛ばす。
「あれは・・・なんだ?」
そこには大きさはブラックサレナの半分ほどの、卵型の胴体に細長い手足がついた機動兵器がいた。Rk-92[サベージ]だ。
「『彼』をわたせ。さっきの射撃は威嚇だ、次はあてる。」
「ふん、こいつを取り戻しに来たのに撃てるはずがないだろう。」
アキトはそう言いながらも退路を探す。さきほどの射撃で敵にタクマを無傷で取り戻す必要はないということを悟ったのだ。
「・・・余裕をかましていていいのか?お前の仲間のところにもそろそろ俺たちの仲間が着くころだ。」
「それでもカマをかけているつもりか?もう少し考えて発言しろ。」
アキトはタクマの口を押さえながらそう言う。敵の言っていることがハッタリだという保証はなかったが相手が黙ったのをみてアキトはそれを確信に変える。
「いいだろう。多少怪我をさせてでも『彼』を連れ戻すのが優先だ。」
アキトは退路がないのを確認すると、タクマを連れているというハンデを抱えながら機動兵器と戦わなくてはならない事実を痛感した。
「アキトさん大丈夫でしょうか・・・。」
無事に何事もなく学校についたルリたちは、最初身を潜めていたが用務員にあっさり見つかり今は用務員室でお茶を飲んでいた。
「あんだけ強いんだから大丈夫じゃない?アキトってソースケより強いんでしょ?」
「当然です。なんといってもアキトさんですよ?三下さんと比べてもしょうがないです。」
「三下とは俺のことなのか?」
ソースケはルリに三下呼ばわりされたのは不服のようだったが、セーフハウスでのアキトの戦った後を見て銃撃戦においては自分とは2、3レベルが違うことは
実感していた。
「本当にルリさんはテンカワさんのことが好きなんですね。」
「そう、それよ。なんであんなのが好きなの?あんた、性格は置いといても見た目は相当じゃない。そこまでベタ惚れする理由が知りたいわね。」
「・・・アキトさんをあんなの呼ばわりするならいくらカナメさんでもギャグ補正がかからないようにシリアスな雰囲気を出してから射殺しますよ?それにアキ
トさんの良さは口で語れるほどナマ半端なものじゃないんです!」
ルリから禍々しい殺気が漂ったと思うとすぐに一転ピンク色の惚気オーラが漂い出した。
「まぁ・・・たしかにちょっとカッコいいかなっと思うときもあるけどね。」
しかしかなめのこのセリフでルリは瞬時にフリーズした。
「か、かなめさん!て、撤回しないと、撤回しないと大変なことになります!このままでは本当に命が危ないです!!」
テッサはすぐさまその意味を察知し危険を回避しようとする。
「・・・かなめさん?確かにアキトさんは宇宙で一番かっこいいですが、今の発言にそれ以外の他意はありませんか?」
ルリから先ほどとは比べ物にならないような殺気、もはや瘴気とも呼べるオーラが漂う。そのオーラにかなめとテッサだけではなくソースケまで身が竦んで身動
きが取れない。
「かなめさん、よくお話でライバルと競り合って高めあうようなものがあるじゃないですか・・・。私にはそれが理解できないんです・・・。何事も断トツで勝
つのがいいと思うんです・・・。障害なんてこの世に必要ないと思うんですよ・・・。」
ルリはそう言いながら懐から銃を取り出してそれをなでまわす。口元には冷笑が浮かんでいた。
「あ、それから『出る釘は打たれる』っていうことわざも好きですね・・・。それに庭の雑草も小さいうちに摘んでいた方が効率いいですね・・・。それか
ら・・・それから・・・。」
ルリの瘴気はすでに用務員室全体を覆っていた。ちょうど席をはずしていた用務員は難を逃れていたがほかの3人は命の危機にあるといっても過言ではない。
「だ、大丈夫だから!!さっきの発言に他意はないから!!」
かなめはやっとのことで弁明の言葉を発することができた。そのかなめに、ゆらり、とルリの視線がゆっくり動く。
「人間みんな自分の命は惜しいものです。・・・しかし一度発してしまった失言は無くならないと思いませんか?」
ルリの発言でかなめに更なる戦慄が走る。
「そ、そ、そ、それにアキトはルリ一筋だから!!ライバルとか、釘とか、雑草とか、もともと出てこないのよ!!ルリもアキトのこと信じて、ね?この事件が
終って家に帰ったらもう結婚しちゃうてものいいかもよ!ね?ね?」
ルリはかなめの発言をきいて目をきょとんとさせて瞬きを2、3回すると今度はとろんとした、先ほどとは違う意味でイってる目をした。先ほどまでの瘴気は嘘
のようにない。
「そうですね・・・。結婚・・・いいですね〜。これが終わったら結婚・・・。いやん、アキトさんたらHなんだから〜♪」
ルリは腰をくねらせながら妄想の世界へ行ってしまったようだ。
「・・・かなめさん?今度から気をつけないと大変なことになりますよ・・・?」
「はぁ、さっきまで現在進行形で大変なことだってじゃない・・・。ホントに死ぬかと思ったわよ・・・。」
「・・・今のは超重力兵器か何かか?すさまじい重圧だった・・・。」
ルリ以外の3人は今ので体力を使い果たしたかのように床にダウンしている。しかしその時ソースケの携帯が鳴った。
「こちらウルズ7、どうした?」
電話に出たソースケの顔がみるみる険しくなっていく。
「な!まて、単独行動はやめろ!」
どうやら電話は相手から一方的に切られたようで電話が切れたあとソースケは携帯を見つめている。
「・・・みんな、聞いてくれ。」
ソースケはルリを妄想の世界から連れ戻し、険しい顔で切り出した。その話を聞くと全員がソースケと同じように険しい顔つきになった。
あとがき
こんにちは、(またはこんばんは)、今回も読んでいただきうれしい限りです。
さて今回のお話、今回はアキトvsサベージを書こうと思ってたんですが・・・自分に戦闘シーンを描くのは無理かもしれません・・・(涙)次回でとりあえず
は書く予定にはしていますが、それもどうしたものか・・・。すくなくとも今回は先延ばしにしてしまいました。今回かいたアキトパートも書くのに後半のギャ
グの倍以上かかってます。というよりも後半は1時間かかりませんでしたが・・・。
そしてどんどんルリがヤンデレになってる気がします。もうこの壊れっぷりは原型をとどめてません。まぁ前からですが(爆)
さて次回は上でも言ったようにできれば戦闘を、無理ならアキトが電話してくるところから(爆)です。夏休みが終る9月31日には出したいですね。(いつも
自分で制限つけて失敗してるので何とも言えませんが)
最後にいつもWeb拍手をありがとうございます!これからもがんばります!
それでは次回もあえることを願っています。
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RYU
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