第133話『SRWOG編8 インスペクター地上襲来』
外にいった分裂体達は更にわかれ、
駐留艦隊に取り付いてく…
旗艦ブリッジ、二人程救助対象者がいる。
「ESウェーブ発生!!」
「なに!?エアロゲイターか?!、全艦第一種戦闘配置!繰り返す、全艦第一種戦闘配置!これは演習ではない!
調査隊に大至急退去命令をだせ!」
「……駄目です!!繋がりません。強力なジャミングらしきので阻害されてます!」
「スクランブル機を3機程回せ!
調査隊に退去命令を伝えるんだ!」
「了解!」
「転移反応探知…数……」
「くっ……直ちに月面駐留軍、及びコルムナ経由で救援要請をだせ!」
「駄目です!」
「指向性レーザーパルス通信ならジャミングでも大丈夫だろうが!」
「それがレーザーパルスでも…」
「ば、馬鹿な…月面ならともかくコルムナまで…
とにかく救援要請を!」
「は、はい!」
「全機のスクランブル急がせろ!!
艦に残ってたら無駄死にするぞ!
砲艦切り離し急げ!!」
「敵より高出力ビーム!!」
「回避しろ!」
「こちらホワイトスター駐留艦隊旗艦ウィロケオス、応答をこう、コルムナ応答をウァァァァー」
……
中では…開かずの扉が開き、
期待に満ちた3人の調査隊まとめ役が、
扉の前から内部に踏み込もうとしていた。
爆発を感じ…
「こちらホワイトスター調査隊、内部に進入する。爆発があったみたいだが、どうした?
…旗艦ウィロケオス応答をこう、応答を…な、な…ぎゃぁぁぁ」
外の惨状をしらない調査隊、彼等に謎の生命体が襲い掛かってきた。
逃げ惑う調査隊、謎の生命体は掴みあげて人間を真っ二つに裂く等襲い掛かってくる。
宇宙服をきた兵士が撃つが多勢に無勢、
もはや勢いが止められない。
謎の生命体はアインスト…
この時点ではシロガネとATXチームがまだ接触しただけであり、
交戦は無し、敵対勢力かも不明な謎の勢力として警戒を強化はしていた。
名称もまだこの時点では不明であったが、それが彼らに襲い掛かる。
襲い掛かっているのはアインストグリードの外見、
植物の茎が絡まって身体を造り鎧をきこんでいる一つ目の外見をしてたが…
サイズが違う。本来であれば20m程だが、
3m程の大きさ、人間大のが調査隊に襲い掛かってくる。
新種か施設内の大きさに合わせたのだろうか…
だが襲われている本人らにとってはそんな些細な違いは気にはならないだろう。
シェルターに逃げ込めたものもいる。
「な、なんなの?あれ……」
「ま、マキが……あああぁぁぁぁ」
「救援はまだか?」
「無線が通じないよどうなってんの?!」
ガンガンガン!
シェルターの外壁部を叩く音に中に避難した人達が、
一斉にビクリとする。
シェルター内部は与圧されている…
「だ、大丈夫よPTに使われている装甲並だから、破か」
ヒュウウウゴゴゴ
「キャァァめ、めっト」
「うわぁぁぁ」
内部の空気が途端に流出し、宇宙服の背面にあるヘルメットを急いで被り…
穴が大きくなり、アインストが侵入し襲い掛かってくる。
逃げれない袋小路に逃げ込んでしまった調査隊の面々…
一方、避難するように向かったビルトシュバインの3機は…
大量にいるアインストに襲われ、
ビームで装甲を溶かされて崩れ落ちていた。
十数体だったら問題なかっただろう…
100体以上に一気に襲われたからだ…
逃げれば問題なかったのだが、救助しようとしたのが運のつきであった…
ホワイトスターでかなりの救助をし、
世界扉で時間をもどりコロニーコルムナへと…
コロニーコルムナは、気づくのが遅く、
完全奇襲の形で始まった。
こちらでも多くの人の命が失われ…
宇宙各拠点の回収を終えたカオル、
世界扉を形成し…
……
ラングレー基地に別世界経由で少々時間戻ってでると、
まだ攻撃前のシロガネの居場所を探しだす…
シロガネに楔を打ち込むために…
(まだうってなかったわなぁ…)
地下ドックにて先の戦闘被害の修復を終えた、シロガネが停泊されていた。
カオル喜んで楔をうちこみ…
……
大気圏外から突如として大出力ビームが近郊に直撃し、キノコ雲が発生。
基地では大気圏外からの長射程攻撃に混乱に陥っていた。
「超高々度からの攻撃だと?」
「はい」
「サテライトや衛星、SAWAWは?」
「いずれも回線が不通、北米各地も同様でして」
「ならばコルムナのレーザー回線を経由すればよかろう」
「先程から試行しているのですが、ふくそうが酷いようでして」
「司令!!基地上空に熱源反応多数、こちらへ降下してきます」
「なにぃ?…何処に降下してくるんだ?」
「基地より西側30km地点を範囲としてます。降下速度から約5分」
「スクランブル機あげろ!!」
「了解!」
「各迎撃機全出撃、いいか!アンノンを全てたたき落とせ!」
「スクランブル6機あがります」
F-32改が離陸していく。
「映像まわせ」
「は、はい」
モニターにはガンカメラから送られてくる多数の物体が映し出されていた。
少し長細い鏃のような形が降下してきて…
『アンノン、インサイト…うわぁぁ』
その物体が光るとモニターは砂嵐になり…
「スクランブル機…全機反応途絶えました…」
撃墜された事をオペレーターより告げられた。
「対空砲座あぁ!!」
リオンを迎撃するクラスの実体弾頭による88mm速射対空砲が放たれ、夜空に花がさくも、
「高熱源はきゃぁぁぁぁ」
地下オペレーションルームへと届く衝撃、
「A-1ブロックからC-9ブロック回線消失!!」
地上施設は誘爆により死者多数の大惨事となる。スクランブルしかけていた機体も巻き込まれた。
出撃する事ができたリオンは79機、約半数であった。
モニターは次のガンカメラ、リオンから送られてくる映像にきりかわる。
鏃は地面に突き刺さると下側が割れて蟻のように走り出す。
但し6本ではなく4本足であった。
リオンがレールガンを放つがガンカメラから消え…
いや遠くで大ジャンプしたのが見え、次の瞬間には砂嵐、撃墜されたのが確認された。
「こ、こうも易々と…これではL5戦役の二の舞ではないか」
「ジャール1、ジャール3ロスト、ジャール2、エイブル2、3ロスト、フーカー2、1、エイブル1ロスト
追い付きません!!」
1秒間に1機の割合でロスト、命が消えていく…
「第1から7中隊壊滅です…」
「シロガネのリー中佐呼び出せ!」
「は、はい」
「リー中佐、現時刻でもって北米方面軍の司令部機能をシロガネに移動する、
発進準備をいそげ」
『このラングレー基地を放棄するのですか?
それでは敵前逃亡では?』
「だまれ。わしがいなければ北米の指揮系統は壊滅する。
後々の反抗作戦の為にも速やかな脱出をようするのだ」
『はっ』
「よし、移動するぞ、貴様らのチームはわしらが移動完了するまでまて」
「は、はい…」
ケネス小将は一部の者を連れ移動していく…
司令部に残ったものは、何とか戦況を安定させようと、
オペレートをおこなうが…
「第1地下ドック注水開始ってぇ」
「えっ?」
「ちょっ…」
基地よりも艦船からの権限が上位に変更されたみたいで、
オペレーターが操作しても地下ドックの注水は止まらない…
「シロガネ、応答してください!シロガネ!ケネス司令!」
呼びかけても反応ないシロガネ…
注水がおわりゲートが開き、発進していく…
見捨てられた北米司令部スタッフ達。
「どうするのよ?」
「どうしようもできないよ…とにかく逃げ出さないと」
「ラングレー基地所属各隊へ、ラングレー基地は現時点で機能停止、
新たな命令が入るまで各隊判断でお願いします、以上!!……さぁ逃げるわよ」
「たしかキラーホエールなら数隻まだ停泊中…」
「行くわよ!」
基地内部は混乱に陥っていた。
ケネス小将が逃亡し、基地司令部の閉鎖、
情報を受け取る元がなくなり、また一方的な戦力差が響く…
軍隊は基本集団情報戦に特化してある為、
こうまで崩れると脆いものである。
また無人戦闘機械が攻撃側なのが被害を増長させた。
躊躇う事がない。
非戦闘員、職員達も右往左往個々に避難し、
それを見かけた四本足が足で踏み潰したり、
遠距離にはビームを浴びせたり…
地上は地獄絵図になっていた…
基地にその時にいた約一万人に及ぶ人員は…
シロガネで避難した人員除き殆どが生きて再び大地を踏み締める事なく…
ラングレー基地に所属してたが生き延びる事ができたのが、
基地にその時いなかった休み、自宅に帰っていた者等…
また出向などしていたATXチーム等、出動していた艦船所属人員などである。
基地常駐していた都市戦要員の陸軍など特に悲惨な状態でであった……
ラングレー基地取得おわったカオルは世界扉となえ…
……
別世界経由で2時間前のピーターソン基地へと…
(基地祭?)
ノイエDC宣言に対抗するような広報だろうか…
基地祭の仕込みの最中だったようだ。
確かにこの時期はインスペクターの脅威も知らないし、
また軍事増強の人材募集の手段でもある。
(バンド隊か〜)
体育館らしき施設で連邦軍のマーチングバンド隊、カラーガード隊、
また付近の学生だろうか?
別口でドラムコー、チアリーデングが練習している。
(silent drillぽいのもか)
アメリカ軍の流れを組んだカラーガードのようで…
無音で乱れずに様々なパフォーマンスを決める。
それが襲撃される基地にいるとは…
(救助のしがいがありそうだなぁ。
でも流石に武術パフォーマはいないか…)
台湾の夜鷹の流れがあれば嬉しかったが…
……
「何事だ?」
「大佐、北米司令部ばかりか、北米各基地、
また各方面軍基地との連絡がとれません」
「なんでこんな時に……スクランブル機が発進できるよう、
滑走路設置展示をかたずけろ…」
……
「上空、アンノン多数反応!!」
「スクランブル機、発進急げ!」
「は、はい!」
「こんな時期にか…エアロゲイターではないよな?…
アンノンの所属は?」
「解析中です……形状不明、データベースにありません」
「コンタクトはとれるか?」
「やってますが、全チャンネルとも応答ありません」
「発光信号でもいい、奴らがなんなのかを」
「攻撃とコンタクト、どちらを優先に…」
「……北米司令部は以前繋がらずか?」
「は、はい…」
「攻撃を優先しろ」
「り、了解しました」
「第1砲兵隊配置つきました!」
「スクランブル機、戦闘行動にまもなく、攻撃許可を?」
「許可する」
「フルウェポンフリー」
スクランブル機からミサイルが発射されるが、
鏃からのビームでミサイルごとF-32が貫かれる。
「……ミ、ミサイル全弾撃墜、第1戦闘機小隊、第1砲兵隊全滅…
基地被害地上設備甚大です」
「……アーマードモジュール、パーソナルトルーパー各隊は?」
「現在スクランブル隊発進、その他搭乗準備中」
「急がせろ、基地に取り付かれてからは遅いぞ!」
「は、はい!」
「シェルターにいる非戦闘員の退避命令もだせ、
第1、第2格納庫の輸送機で、欧州への避難指示を」
「は、はい」
地上へ降り立った鏃は、四足歩行形態にて侵攻してきた。
「可変歩行戦略兵器か…」
「第1、第2中隊、戦闘行動に入ります!」
「なっ!」
「地上では不利だ、あの形態のやつには上空からの攻撃をさせろ!」
「は、はい」
「輸送機への避難状況は?」
「現在、20%」
「護衛に第6中隊、第7中隊をあたらせろ」
「はい」
「基地各員に通達、
敵の侵攻速度が早い、
白兵戦もありえる…篭城戦の準備にそなえよ」
……
「輸送機搭乗状況は!?」
「げ、現在40%」
「輸送機は5分で搭乗締め切る、避難するものは急げ!非戦闘員の搭乗を急がせろ!」
「護衛にパーソナルトルーパー残機全部を、
リオン残機は制空権確保にあたらせろ!後5分だ、持ちこたえろ!」
……
「搭乗率71%!!」
「輸送機を出す!間に合わないものはシェルターへ!
各機、非戦闘員搭乗の輸送機が2機でる。よりいっそうの奮戦を!」
しかし…
「あ、ああだめぇ!」
一気に四本足の圧力がまし、
アーマードモジュール隊全滅し、護衛のPTものみこみ、
輸送機に襲い掛かかる。
一機は離陸したものの、もう一機は離陸前に取り付かれ、爆発炎上、
離陸した機体もビームに貫かれ墜落した。
機内に避難した約5000人の命が…
「当基地所属機、全機損失です」
「……ぐ…」
「司令…」
「篭城戦の準備は?」
「各隔壁ともおりてます」
『あははは、無駄、無駄だよ』
「き、貴様…な、何者だ?」
今まで無応答だった通信スクリーンに映像が突如はいる。
『わたしかい?アギーハ、異文明監査次官さ』
「文明監査次官?エアロゲイターとは違うのか?」
『エアロゲイター?ああ、パルマーね…違うよ。
けどまぁ死に逝く者たちへの手向けだ。
私達はインスペクターと地獄で呼べばいいさ。
きみらは私達にはむかった…よって消去する。
降伏は受け入れないよ。だって暇がないさ』
「な、なに?」
『つまりこういう事さ』
基地上空から鏃が地下施設に対し集中砲火を放つ。
「ま、まってくれ」
『あ〜はっはっはっ、あ〜はっはっはっ、愉快、愉快だねぇ』
「ま、まって…うわぁぁぁ」
基地で抵抗しようとしていた者は崩れ落ちる瓦礫に潰され…
バンド隊も鼓舞の為演奏しながら潰され…いや消えていった。
ピーターソン基地は壊滅した。
……
インスペクターはホワイトスター、コルムナ、月面、ラングレー、ピーターソンの5箇所へ攻撃をしかけ、
ラングレーを拠点として北米に勢力を広げようとしていた。
前線に出れる司令クラスが5人しかいない人材不足なのもあるが……
攻撃が行われる予定のエドワーズ基地では…
先程からの通信途絶の原因を探る為、F-32による偵察を行い…
その内の2機が生きて帰ってきてラングレー基地が壊滅の情報を取得した。
すぐさま迎撃体制を整えるが…
所詮多勢に無勢、基地は壊滅した。
無人兵器使用できるかできないかの違いだろう。
エドワーズ基地所属機数はAM36、航空機18機、戦車30、
内航空機が12機損失や他基地へ等で不参加であったからでもある。
ただ非戦闘員に関してはあらかじめ避難していた為、
無事であったが…
基地での白兵戦は行われたが、
歩兵が敵機動兵器に携行火器、ロケットランチャーで挑んでも、
わかるといったろう…
建物内部に潜んでいても建物ごとに崩され、
結果基地抵抗兵力は全滅した。
ヒッカムはエドワーズからの連絡機からの情報により、
艦船が出港、迎撃体制をととのえ待ち構えていた。
旧態形の水上空母中心とした艦隊であるが、
水上空母に関しては地球上で運用する、特にハワイ周辺では、
枯れた技術により、テスラドライブよりかはコストを抑える事ができた為、
かなりの数が再建されてた。
またPTを運用できるようにDC戦争前辺りに設計し直されていて、
それをAMに適用できた為、失った水上母艦を埋める為に建造されている。
同時的に飛行機の偵察もの捨てられない為、
器用貧乏ともいえるかもしれない…
その他にもDCから設計が流れたキラーホエールも見えている。
キラーホエール2、空母4、
運用機数基地合計約160機のAMPT群、及び約200機による航空機大規模迎撃体制を布陣していた。
対してインスペクターは大量の鏃…レストジェミラ及び指揮官機を送り込んできた。
レストジェミラは鏃型の高速飛行移動形態、
四本足の地上格闘戦形態、
宇宙、飛行戦の人形形態の3形態にかわる無人兵器であった。
必死の抵抗により、かなり善戦、大きな被害を受けながらも損害を与えるが、
インスペクターが増援を送りこんできた時点で、
ヒッカム基地司令部は防衛を断念、反抗作戦の為撤退する。
事前に退避が出ていた為に、
さほど損失をださずに撤退する事には成功、
基地のあるオアフ島も20世紀と比べ住民が大きく減っていた為、
さほど混乱じたいはなく事前退避完了していた。
一通りインスペクター襲撃の大量的に救助できる箇所を回ったカオル、
(まだ余裕あるか…)
狙った人物が全員救助出来なかったのもあったが…
アースクレイドルへ世界扉で…
……
「アーチボルト、リクセント公国を放棄し戻ってこい」
会議室の中に3人の男がいて、通信モニターにはアーチボルトと呼ばれた男性が…
色付き眼鏡をかけた金髪の男性アーチボルト・グリムズが映っていた。
ヨーロッパの没落貴族の末裔とやらで、ギザったらしい格好で、
眼鏡を人差し指で押し上げるのもキザな印象を受けていた。
アーチボルトに対して命令している男性は
日焼けした浅黒い顔に幾筋もの傷跡が残っている。
バン・バ・チュン大佐。
司令官と言うよりも熟達した戦士との印象。
元々民族解放運動のリーダーをしていて、最前線で戦っていた際の傷跡だろう。
『せっかく身代金を請求できるチャンスじゃないですか。
台所事情改善の為に許可してくれたんでしょう?』
「確かに許可はしたが、事情が変わったのだ」
『僕は嫌ですねぇ。お金受け取るまでは帰りませんよ。
ただ働きはいやですから』
「アーチボルト!」
『では失礼しますよ』
「……アギラ博士は?」
「アギラ博士には私から決定はいっておこう」
そう答えたのは青みかかった長髪を後頭部で縛っている男、イーグレット・フェフ博士。
科学者というよりは流浪の格闘家か何かのように見える。
タオパイパイのような中国流派格闘家の印象だろう。
話題にでたのはアギラ・セトメ博士。
研究に忙しいのだろう…
「たのむ」
「苦労してますな。そちらさんも」
青みかかった濃緑の髪をサークレットでおさえていて、
1目見たら忘れられないような強力な印象を残す。
ヴィンデル・バウザー大佐、シャドウミラーの総帥だ。
「さて、集まってもらったのは」
「異星人共に対する方針に関してですかな?」
「ああ、その通りだ」
「ふむ」
「私達アースクレイドル管理者としては、
アースクレイドルが無事に守られれば良いです。
ただし、戦力に関してはまだ実験段階なのでお貸しする事はできません」
「それに関してはわかっている。
我々DCを受け入れてくれる条件だったからな」
「我々シャドウミラー側としても承知している。
異星人共に対して攻勢をしかけるには、
もう少し生産効率をあげねばならないがな」
「今連邦に対する攻勢は異星人共に利するものだ。
よって一時的に攻勢策を中断し、共闘プランへの模索を探すとしよう」
「異議なし」
「こちらもだ」
シャドウミラーはパラレルワールドでの特殊鎮圧部隊の名称であり、
向こうで反乱を起こしたが失敗、破れ逃げてきた集団であった。
鋼龍戦隊側にとっては謎に包まれた存在で、
戦闘はしたが今はまだ名のりはまだせず、ノイエDCの一戦力の認識であった。
……
アースクレイドルに潜入したカオル。
シャドウミラー区画の各種機体を同化し…
ソウルゲイン等はまだ修理中で取得はできなかったが…
トライロバイト級の取得にはいると、
設計図や研究データがデーターベースにあったのが気がついた。
(あ〜虎の子だからなぁ…)
この船ギャンランドがあれば、またレモン達がいれば別世界で復活できるのだろう…
艦に楔を打ち込み、シャドウミラー側の取得が終わり、
(あとはっと…)
ラングレー進行作戦の楔を探しに…
ストーク級やらノイエDC機体やら取得してたら、ライノセラスが10隻格納庫に…
(どれが旗艦なんだ?)
わからないが為に約半数の5隻に楔を打ち込んだところで…
くらっときた。精神力が限界にちかいのだろう…
(あとはっと…)
アドニア基地で補給中のハガネ艦内にでて、
アンジュルグ、ゲシュペンストtypeSを取得し…
再び世界扉を唱えお休みに…
……
カオル報告
まずまず満足、パフォーマンス隊救助成功
寸劇風後書き
作者「というわけで、襲撃を受けての一連の流れになりました」
ナギ中尉「一気にいったわねぇ…」
作者「本当なら数話にまだ別れそうなネタなんですけどね…
エドワーズ、ヒッカムをさくっと…」
ナギ中尉「で…基地祭?」
作者「そそ」
ナギ中尉「あるの?」
作者「あると思うよ。基地施設が被害さほど受けてない前提でね」
ナギ中尉「L5戦役のあとなのに?」
作者「あとだからね…だから人々は娯楽を求めて…
それにエンターテイメントを、アメリカ人は求めるし」
ナギ中尉「アメリカンフットボールのハーフタイムショー?」
作者「そうそう。やっぱり日本のJリーグのハーフタイムショーと違うよなぁ…ってね。
精々チアが踊る程度だし…向こうのドラムコーはすげえよ。
あそこまで昇華できたら凄いんだけど…」
ナギ中尉「大学レベルじゃ…難しいわよね…チアならともかく」
作者「あ〜たしかに…日本の高校生チームが全米高校チア選手権1位になったんだよね。
さて次回は…カオルいない世界ではのお話で…お楽しみにぃ」
押して頂けると作者の励みになりますm(__)m