第142話『重慶ハイヴ攻略戦編1 攻略艦隊渡海』
重慶ハイヴ…中国領四川省重慶市にあるBETAの拠点の一つ。
敦煌に続き1993年に建設され、2001年段階でフェイズ4規模になっていた。
来年度には敦煌と共にフェイズ5規模に拡大される可能性があり、
遅くとも2004年にはフェイズ5になる筈だ。
内陸部に所在し海岸から最短約1000kmの距離にある。
現在飽和総数は約35万。
チクチクと鉄原基地に飽和移動群を発生させているから、
定数を既に満たしているだろう。
この重慶ハイヴを落とし、日本帝国を防衛する防衛線を構築するとともに、
敦煌、カシュガルへの道のりへと続く、
重要な中継基地へと変化させる予定であった。
だがこれからの内陸部に関しては異世界軍にとって未知の領域になる。
まず1点目…攻撃可能範囲はすべて陸地からという点だ。
今まではある程度の距離をとれれば安全な海上から、
また距離が近くとも光線種や要塞級以外攻撃手段がない海上や水上からの直接支援…
いや直接主力攻撃が行う事ができた。
最近は対空級や大砲級による攻撃手段もでき安全とは呼べなくなったが…
海に向かって放たれた弾級がどうなるかは疑問になるが、
後々の話だ。
また戦術機母艦にしても戦術機の推進剤節約の為に沿岸部に近寄るだけであり、
基本海上に退避すれば安全である。
それが今後退避地帯…海上がなくなる。
周りはすべて陸地でありBETAの攻撃の手が届く範囲となる。
次に2点目…重慶ハイヴは最短1500km人類側拠点から離れている事。
台湾本土から1500km以上、鉄原基地からも2000km以上である。
沿岸部からでも1000km以上離れている。
1500kmは東京から民間船舶で25時間半かかる小笠原父島の約1000kmを超え、
沖縄本島との距離に等しかった。
沖縄にフェリーでいくには3日丸々かかる…途中2つ程寄港している為もあるが…
値段も片道25千円が最低料金となり、航空機よりも場合によっちゃ高い。
鉄原基地から直線だと2100km程であり、東京〜台湾の距離にほぼ等しい。
高速のコンテナ船で約3日という距離であった。
海南島が人類側にあればまだ別であったがそれでも1100km、
常に襲来を受ける島に維持する程戦力を常駐させるわけにもいかず、
海南島からは撤退済みである意味BETA勢力下だ。
その為拠点や補給できる施設が付近にない状態での長距離進行になる。
異世界軍以外で見てみると…基本戦術機は長距離移動には向いてない。
先の鉄原であげた通り、往復500kmがほぼ最高であり、
1500km時点で片道切符に等しい。
すぐに起動できなくなるが輸送トラックに積まれ、
長距離移動をこなすしかない。
基本戦線から100〜200km以内に前線基地を作りそこで再補給後出撃が基本であり、
如何にそこまでの兵站を確保するのが重要ともいえよう。
兵站といえば、動力源である電力もそうだが、
推進剤である軽油も忘れてはならない。
日本のタンクローリー車にフルに入っている容量20kリットルが戦術機3〜4機分でからっけつになる。
揚力で飛ばすでなく、無理矢理推力で飛ばす点で致し方ないだろう。
とてもでないが燃料パイプ等常時輸送できるシステムを構築しなければ、
常時50機以上の戦術機を戦闘機動を行わせるに稼動させるまで至らない。
距離にもよるが、安全な沿岸部から燃料を陸揚げし、
タンクローリーで内陸部へと運ぶ車両列…
襲撃されたら目も当てられない。
リアルでもそうだが基本燃料輸送しやすい沿岸部に大規模航空基地が多い。
戦闘機も燃料大食いであるが為にあり、
内陸部にある航空基地はパイプラインでの燃料輸送が望ましいだろう。
ある意味内陸部にある成田国際空港も1983年に千葉港からの47kmのパイプラインが完成するまでは、
鉄道輸送で行われてた為に給油制限が行われていた。
タンクローリーよりも大量輸送できる鉄道輸送でさえも給油制限を設けなければ厳しく、
たった47kmの距離でさえもだ。
成田空港に例えるなっというかもしれないが、
戦術機を常日頃戦闘機動させなければならない前線基地ならば、
200機以上稼動させなければ戦線阻止に追いつかないだろう。
スクランブル時に2機程度の運用くらいとは違うもんである。
また燃費の悪さといえば陸上兵器である戦車も燃費が悪く、
とてもでないが1500km先へ攻撃開始しろの命令は出せない。
戦車の燃費はリッターあたり1km〜0.2km…
軽油タンク容量はだいたい1000〜500リッターであり…
外部増槽つけてかジェリカン満載して1000kmに届くかだろう。
90式戦車はリッター0.25kmで、容量が1272リッター。外部付けない限りは340km程だ。
金満アメリカ軍でも200両単位を1500km移動しろと言われたら、許可を求めて走り回る始末だ。
自走砲にしろ戦車にしろ無限軌道車の燃費悪さは最悪で輸送トラックに積んでの進行の運命になる。
そこで活躍するのが通称装輪戦車のストライカー105mm搭載バージョンやらで、
先行攻撃しその間に輸送トラックに積まれていた機体群が緊急起動だろう。
装輪戦車は燃費がよいが軽装甲で対戦車戦で撃ち合いなんかはできない。
一発先制射したら直ぐに逃げなければならない代物だが、
長距離移動や現場急行面ですぐれている。
BETA戦では戦車級に取り付かれたら戦車よりか早くにおしまいであり、
闘士級も頑張って叩けば…だろう。
あくまでも警戒ラインでの即時対応の車両だ。
進行戦はだが、
防衛戦線では昔ながらの対戦車砲がBETA戦以後復興してきたのも無理もないかもしれない。
カノン砲や迫撃砲もだが、常時その場に置いといても良いし、
燃料は最新式カノン砲のガソリンエンジンがついてないタイプ以外は、人力で照準あわせられるし、
後は輸送車や弾薬供給車の燃料だけだ。
人力でも重カノン砲以外は動かせられるし、燃料いらずのまさに優良株ともいえた。
1番容量のくう燃料ばかりあげたが、
同時に戦う為の弾薬や、人間が生きていく為の食料も忘れてはならない。
パイプライン等で給油目処がたった後や、燃料いらない野戦砲陣地なら、
弾薬運搬車が1番危険な走る火薬庫である。
何しろ要撃級に殴られたら火花で着火し、巻き込んで大爆発…
突撃級に吹っ飛ばされるショックで大爆発、
吹っ飛ばされる瞬間に着火しなくとも落下のショックで大爆発確定、
光線級一発で大爆発な代物である。
だが、パイプラインと違いトラック等で輸送しなければならない固形物であり…
その気苦労は並大抵でもない。
その点食料運搬は楽でもあるが、弾薬が供給されないと戦術機はただの動く近接格闘専用機になり、
燃料供給されないと歩いたり走ったり程度で高機動がとれなくなる。
電力が更にきれたら…まぁ発電機で充電可能ともいえたが、燃料供給きれたらそれまでだ。
3点目…BETA完全活動地域への初進行となる。
1点目と少し重なるが、BETAは海上では活動しない。
また湖上や川でも活動はせずに、黙々と海底や川底を移動するだけである。
湖底侵入は避ける方向だ。
だが先程もいったがBETAの活動領域の陸上であり安全地帯はない。
まず通常時BETAはハイヴ外に作業群と飽和移動群にある程度分類される集団を編成する。
飽和移動群は散々人類がお世話になっている群で…
大規模侵攻の元となり…最短距離をとるルートをとる為ある程度見分けがつく。
作業群は資源回収を行っていて、土地を削りハイヴに持ち帰る集団であり、
これと別に少数に別れてあっちへさ迷いのが仕事のない兵士級だろう。
この様に本来であればBETA達は幅広いエリアで活動していて、
佐渡島や鉄原のある朝鮮半島は極々狭い領域で活動していた為に、
集中的に殲滅されたにすぎなかった。
まっすぐ直線ルートを辿る場合…攻略中に戻ってきた作業群に囲まれ接敵される状態になるだろう。
以上の問題点に対して異世界軍ではある程度の対応をとってはいた。
まず1点目安全地帯に関しては絶対的火力で寄せつけない環境を作りあげる事…
陸上戦艦トレー級の投入、及び無限弾薬装置の投入。
またスフィンクスや魔ゲシュペンストの投入もだが2点目に被るだろう。
2点目に関しては大量のトレインカーゴ級の投入、
及びチューリップ搭載カーゴの投入。
また小型核融合炉搭載車両化や核融合炉搭載機体化、
反重力推進導入等でほぼ燃料については心配もなくなった。
チューリップ搭載カーゴの投入で、常に弾薬生産拠点との距離がなくなった。
また同時的に兵員移動に関してもだ。
第三点目については、
作業群や移動群を殲滅しつつ進軍、
また多方面からくるであろう増援部隊に警戒及び対応しなければならないだろう。
帝国時間2001年11月23日朝8時
鉄原基地臨時待機所には…
トレインカーゴ15隻及び、陸上戦艦であるトレー級27隻、
フリーデン級の対空ミサイル装備艦が4隻、
警戒護衛の魔ゲシュペンスト36機、ホバージープ6両、ホバージープ重機関砲100両が出陣の時を待っていた。
上記警戒護衛以外の機体に関しては既に搬入されトレインカーゴに積み込まれている。
異世界軍の衛士達は佐渡島基地や横浜基地で鋭気を養っていて、
出撃段階でチューリップでトレインカーゴ級に移り各機体に搭乗する流れだ。
疲れをしらないヤドカリ達はそのまま機体にへばり付いている。
ただし諸外国勢力に対してはチューリップは機密扱いとなっている為、
中華統一戦線の方々は台湾から戦術機輸送母艦で運ばれ、
トレインカーゴに機体搬入と同時にそのまま乗船になる。
統一戦線の方々が乗っているトレインカーゴの編成には、
居住カーゴが複数両付けられている。
居住カーゴについては後述して…
ホバージープ重機関砲は、鉄原ハイヴの西に広がる黄海上の防衛担当し、
ホバー走行で、遠浅の海上から中、小型種に対し過剰火力を食らわす為に改造された、
現地武装改造型になる。
JM61RFSを索敵装置の変わりにつみ毎分800発の20mm弾を食らわし、
継続射出時間52分の性能をもっている。
あくまでも遠浅な黄海の海上防衛を担当するだけに生まれた、
苦肉の機種といえよう。
鉄原基地防衛部隊から今回はまわしたかたちだ。
本来なら2001式重機関型で対応すべきだが、ホバー機能はもっていないため水没してしまい、
海上での攻撃ができない。
陸上戦艦のトレー級は新造艦含めた全戦力を投入、大火力の艦砲を誇っている。
一方いままでの艦砲の主力の魔紀伊級は、内陸部の為投入できず…
各基地や戦線防衛に振り分けられお留守番であった。
「壮観壮観」
横浜基地の司令室でカオルは映像でみている。
「じゃ、行くか…進軍せよ!!」
各艦が一斉に動きだし、魔ゲシュペンスト、ホバージープ等が艦隊を護衛すべく先行しすすみ始める。
編成された一群は、黄海に突入する。
目指すは元中国山東省の日照市。
鉄原から約500km程の中国沿岸部にあった都市だ。
山東半島の南岸側付け根に位置する。
しばらく穏やかな海上を疾走する一群…
海の上は浅いだろうがほぼ安全地帯、
沿岸部によらなければ光線級の射程にはいらない。
……
上陸目標地点の日照市付近に作戦群が近づく。
「作戦群前方に中、小型種BETA約1000弱、
光線級確認できず、敵BETA作業群と思われる、ボギー79と認定」
「蹂躙せよ」
ホバージープ重機関砲および魔ゲシュペンストがスピードをまし海上疾走する。
やがて沿岸部にみえるBETA群に対し、
スピードを落としたホバージープ重機関砲の、
備えつけられたJM61RFSが、砲身の向きを変え一斉に火を放つ。
合計100門のバルカン砲から出た弾は、沿岸に引き寄せられたBETA群に吸い込まれ、
肉を削りとり、破裂させ肉片と化す。
体液が散らばり、どんどん数を減らしてくBETA群、
突撃種が残るも、85mmを正面から受け死滅し、
また手のあいた車両が上陸し突撃級を囲むように背後に回り、次々と沈黙していく…
やがて、
「殲滅を確認、周辺部他反応なし、上陸可能です」
カオルは頷きかえし、艦隊は砂浜より続々と上陸、
BETAの死骸を次々と跳ね飛ばし、上陸しおえ、周囲警戒にはいる。
ホバージープ重機関砲は周囲を警戒してたが、
やがて交替機がトレインカーゴから出てきた為、
海原を鉄原基地へと帰還していく。
トレインカーゴから出てきたのはスフィンクスや、2001式、2001式重機関型達だった。
魔ゲシュペンストはトレインカーゴ内待機となり、
作戦艦隊を護衛しながら進軍していく…
「と、無事に展開はできたか…
これからしばらく俺の出番はないんだよな…」
[トレインカーゴにつまれた、チューリップがハイヴ周辺到達まで出番ないしね〜]
「で、到達予想時刻は?」
[25日あたりの予定〜]
艦隊だけで300km爆走すれば5時間で到達する距離だが…
[高速移動で一点突破でもいいけど、今回は全部殲滅してまわるんでしょ?]
「ああ、予測不能の動きがこわいからな…」
[全ての殲滅に時間かかりそうなんだよね…]
映像が縮小し、重慶ハイヴ、ウランバートルハイヴ、敦煌ハイヴ、マンダレーハイヴ、
鉄原基地のアイコンの他、ボギー1から78までのアイコンがうつる。
かなりの数のボギー…BETA集団が表示される。
[すべての集団に割り振ったから、数集まれば脅威だけど、
個別対応ならスフィンクス中隊〜連隊規模派遣で片付く程度なんだよね。
あと多分お隣りのハイヴ作業群が混ざってる筈なんだよ]
重慶ハイヴの周囲にはウランバートルハイヴ約2000km、
敦煌ハイヴ約1600km、
マンダレーハイヴ約1300kmと囲まれている。
カシュガルやポバールは約3000kmの距離にあり、
作業群としては無視してよいだろう。
特にマンダレー側は中間距離僅かに650km、必然的に混ざる筈であった。
敦煌ハイヴ側も中間距離は800km、ウランバートルは中間距離1000km、
1500km地点である沿岸まで作業群BETAがきている以上、
範囲は混ざりあっているだろう。
「判別は…?」
[まぁ一応つくけど、
避けては蛇行ルートになり時間かかるから殲滅必須だよね]
「ふむ…」
[ついでに他ハイヴの勢力削りながらで、
後でくる増援数を減らす方向でいった方がよいね〜]
「まぁそうだな」
[ただマンダレー先にいった作業群に関して戻ってくる待ちだから…]
ルートが反時計周りに描かれ…
[の感じで時間調整しての形だね。
あと…数字の後にアルファベットがふってある集団]
「棒線高からaが旅団、bが半個師団、cが師団、dが軍団規模?」
[そうだね〜まずは400kmの距離の時点で、ボギー3dが接触する予定で、3万の軍団規模だね…]
「プチッとは行かないか…?」
[光線級が確認できてるから、少し時間がかかるね〜
…でボギー4aと11bがその間に接触する可能性あるし]
「まぁそうだな…」
[進行速度200kmでいくから、戦闘開始は1時間半過ぎだね]
「ふむ…」
[で、殲滅後進軍開始して、ボギー5aと接触予測だね]
「後はあくまでも予測だからな…
ハイヴ到達までにボギー全滅が望ましいが…」
[マンダレーハイヴ側に行っちゃったのが…くるように祈るしかないよね]
マンダレーハイヴは今回は攻略目標でもないし、下手したら挟み撃ちになる。
そこまでは刺激せず、重慶ハイヴを中心とした一周を描き、
更にすぼめて作業群を一掃を目論んでいた。
「だな…と、じゃああとは頼むぞ」
[了解マスター]
……
特別医務室…ようはビックネーム用の隔離室でもある。
二人のおじ様が目覚めようとしていた。
「むぅ…ここは…?」
「…わしは…確か死んだはず」
前者がバン・バ・チュン大佐、
後者がダイテツ・ミナセ中佐…
OG世界からの救助者だ。
「お目覚めですか?」
「君は」「おぬしは」
「国連異世界軍所属渚カオル大将です。始めまして」
「わしは…死んだはずだが何故ここに?」
「私は…艦を特攻し…」
「蘇生と救助しました」
「蘇生とな?」
「ま、そういった技術があると思って下さい」
「私をここに連れてきて何をするのかね?」
バン大佐が口をだす。
「実はこの世界は異星物に侵略され地球全体の人口が1/5、約10億人、ユーラシアアジア大陸のほぼ全土が失陥した世界です。
そして太陽系の他の星も」
「むう」「なんと…」
「詳しくはDVDを見てもらえればわかりますので」
「わかった説明は後程聞こう」
……
「ほうあのバンがなぁ…」
「なのでビアンさんにお声かけしましんすよ」
二人がDVD観覧してる間にバン大佐が忠誠をちかっていたビアン博士に声をかけ、
つれだって特別医務室へと向かっていた。
「しかし…アードラーめ…目をかけてやったら暴走したとは」
「多分…そういった傾向あったと思いますよ…」
バン大佐と話す間に空白の時のをざっくりと話しておいた。
「ところで再現したヴァルシオンどうでした?」
「面白い…実におもしろい…カオル殿…
おぬしの力みさせてもらったぞ」
「きょうしゅくです」
「それに様々な異世界の素材…
まさに研究冥利につきるわ」
「ご満足しているようで…」
そうこうしてる間に特別医務室に到着、入室すると…
「総帥!?」「なんと…」
「バン!久しいな…総帥はやめい。今は1科学者だ」
「総す……いえ、ビアン博士…もう一度お話しを…聞けるとは…
夢が叶いました…」
「わしも死人よ…おぬしもな…新たな生を受けたと思え」
「は、はい」
「夢でも見てる気分だのう…」
……
話がはずんでいたが適当なところで中断させ、
「ではバン大佐、配属はおってになりますがよろしくお願いします」
「了解した。カオル閣下」
「ビアン博士、例の件お願いしますね」
「ああ、ビダン博士にも伝えとく」
ホワイトスターの技術入手手段の研究についてお願いしていた。
「でっと…ダイテツ中佐は建造中ですが、艦を案内します」
「ほう…艦も既に用意されとるのか…」
「はい」
L4プラットフォームへ案内の為…スペーススーツに着替え、
チューリップで移動した。
「紹介しましょう…お馴染みかと思いますがクロガネです」
『なんと…』
「実は何回かそちら側にスネークインして」
『スネークイン?』
「あ〜潜入です。で、その際に取得し建造命令をだしておきました。
男はドリルです」
『この艦を任せてくれると…?』
「ですね。他に色々変更点はありますが…」
……
『任せてもらおう。
じゃが一つ相談なんだが…』
「はい?」
『わしの孫についてじゃ…』
「……ご家族の方に接触してみて、希望をきいてみましょう」
『よろしく頼む』
(手が足りないなぁ…)
生産できないT-1000しかそういった任務ができるのがいない。
帰ってきたばっかりで派遣する形にならざるえなく…
「ただちっと時間は下さいね…手が足りないので…」
『ああ、そこはお願いする身だ。催促はせんよ』
……
カオル報告
陸路遥なりか…
寸劇風後書き
ナギ少尉「いよいよ重慶ハイヴ攻略戦ですね〜」
作者「しばらくの間続きます〜」
ナギ少尉「ねえ、サクッと空挺降下で攻略できないの?」
作者「防衛線がまだ構築できてないのに、
大進行フラグ巻き起こすつもりか?」
ナギ少尉「え〜だってぇ〜」
作者「基本、殲滅、大進行フラグを叩き潰しておいて占拠が異世界軍のモットー。
BETAに不可解な動きされるよりかましさ」
ナギ少尉「そんなものかなぁ?」
作者「トップを潰せば終わりの人間同士の戦いではないんだぞ」
ナギ少尉「そうなのか〜」
作者「ま、確かにハイヴだけを潰すには、反応炉を襲撃すればいいんだけどね」
ナギ少尉「む〜〜……と次回予告ね、次回重慶ハイヴ攻略戦その2、何処まで引っ張るのかお楽しみにぃ」
作者「引っ張るかは余計だ余計…確かにすすみおそいけどさぁ……」
H25年9月再改稿
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