第149話『マクロス編2 AD2014〜AD2018へ』
3日目中…
主にSDF-1マクロスの取得に時間がかかって、
まだパイロット等を救助はしてなかった。
今現状陸戦ユニットや航空機、リオン系パイロットはいる。
だがバルキリーはある意味特殊な操縦系統であり、
ヤドカリに任せるなら機体操縦はできるが、
有人での操縦方法がわからなくなる。
その為やはり現役バルキリー乗りが必要であろう。
問題はこの時点、AD2014での軍属の死人がでる場所である。
それをまずは特定しなければならない。
今現時点では大量に死者のでる大規模戦争や事件、戦役がまだ起こっていない。
この後の年代に戦役がおこるが、まだまだ先の話である。
この後VF-1は引退し後継機へと機種転換する。
また同時にベテランパイロット達も安住を求め若い世代へと引き継いでいくが、
マクロス7の時代…AD2045あたりになると実戦経験の無さで技術が低下し、
1モブになっていく…
まだこの時期はほとんどのベテランパイロットが大規模戦役であったボドル基幹艦隊戦を経験し、
若いひょっこを育て上げている時期でもある。
特に軍歴4年なら基幹戦当時新米パイロットでも、
大規模戦を経験し生き延びたはずだ。
(さてとまずは場所と事件か…)
マクロスに再び侵入し軍ネットワークにアクセス、
今何がどうなってるのかを検索していく…
(ん〜小さい規模のはしょっちゅうあるか…)
ちまちま死者は出ている模様だ。
それはそうだろう。実弾兵器を使用した武装蜂起であるから、
犯罪者に寛容な日本ではない。
リアル現代での感じだと中東ゲリラと政府軍との衝突に似た感じでもある。
ただ違うのが中東ゲリラみたく生身で戦車に戦いを挑み、
一方的にやられるまたは戦車を倒すも被害甚大なわけではない。
反乱側新統合軍側共にほぼ使用兵器は一緒、
または若干劣る程度、
あとは新統合軍側が数で押し込むと思ってもらえればよいだろう。
反乱側に流した方が流す側としても利益があったからである。
また歌の力は反乱側には効かない。例えゼントラーディ人が多数いてもだ。
カルチャーショックを生み出すものであり、
リン・ミンメイみたく銀河的アイドルの生歌でない限りは地球文化圏に一度はそまった人物達だ。
はぐれゼントランならともかく、地球圏ゼントランでは無理があるだろう。
その為圧倒的数で鎮圧する手段がとられていた。
しかし広がりつつある地球圏、
治安をまもる新統合軍の軍事力拡大は急務といえた…
1か月程前にネオ・ヨークにて反乱ゼントランと新統合軍との武力衝突により死者がでて、
その後ダンシングスカルが投入された…
との情報が入手できた。
(エピソード1あたりの出来事か…
どちらにしろフォールド搭載必須か…)
一回過去に戻りその死者を回収しようと考え近郊で荒野に楔を打ち、
エドワーズ跡地にでてルーロスをだす。
「ルーロス、次の行き先が40光年先だ…」
「長距離ジャンプドライブ作るでちね」
「ああ」
いくつかカオルが技術的に入手している超光速航法、
まず前回使用した大帝国世界用のワープ方式は、一種のワームホールであり、
同種と呼べるのには常用的に使われているチューリップがある。
これは門と門を結ぶもので、本来はでる座標門を決める、
ジャンパーという演算装置の役割をする人が必要だった、純古代文明作品。
が、門の出入口を固定する事により演算ユニットは必要なくなり、
デストーションフィールドを形成し空間保護する事により、
2つの門があるところならどんなに距離がはなれててもタイムラグ無しに…になる。
問題としては片方のチューリップを現地まで運ばなければならなく、
光年距離に関しては別の超光速手段が必要であった。
次にワープ。幾つかあるが殆どの種はワープアウトに事故が発生する確率があり、
主観時間及び客観時間が差がなく長距離移動できるものだった。
ワープドライブの性能自体に因りけりともいえよう。
事故になるケースは、出現した場所になにか物体があるときに物体が重なり対消滅がおこる場合が殆どで、
なのでワープ空間内部にいる状態か、
または入る前に出現場所の探査可能なら探査し、
ワープアウトをしなければならない。
または安全宙域に座標をずらす手法がとられる。
次に今回入手したフィールド航法…
これは周りの空間ごと移動し入れ替える為、
ワープに比べて緻密な計算はいらない。
座標を決めるのに演算能力は必要であり、
重力の影響を受けやすいので惑星近くは好ましくはない…
また現状この世界ではデフォールド反応が探知され、歴史に影響を及ぼすので使えない。
今回ルーロスが提案してきたのがワープ航法に属す、
キャーティア製のジャンプドライブの作製であった。
「ん…じゃなんかあったらよんでな」
「がんばれ〜ごちゅじんたま〜」
船外に出て虚数空間より資材をだし、
同化してジャンプドライブを形成しは…
(ん?)
ルーロス船内に入り、
「なぁルーロス、大きさ等はどんなもん?」
「ごちゅじんたま、銀河間連絡挺ジャンプドライブの、設計図みる?」
「多分みた方がはやいな、出してくれ」
設計図がでてきた。
「若干ボディを延ばすか、外部アタッチメント式か…」
「ぼくにつけるなら、一回のリチャージで、100光年までの跳躍で可能でち。
リチャージ時間は最大6時間でち」
「100光年?あれ?センサー有効範囲外だろ?」
「ごちゅじんたま、星図ありでちよ、ありで」
「星図か…」
何処に何があり、
常時監視し更新されているキャーティアの属している星間連盟の星図…
それがあればある程度目隠しでもワープできるという。
要は安全な空域マップと言ってよいだろう。
「ルーロスの世界のこっちで利用できないん?」
「できないでちよ…その星図を利用してわずかなズレといっても、
実際距離は1億kmとかですち…
ある程度の指針にはする事ができようでちが、ついちょうめつの可能性があがるでち、きけんでち」
「となると…40光年まで4回繰り返すっう事は…1日かかるって事か?」
「いや10光年ショートジャンプなら30分でフルチャージちて、またジャンプにはいれるでち。
100光年分ジャンプすると空っけつになるでちからリチャージ必要でちよ」
「いった場所を星図に地道に書き込むしかないんだな…」
「でちでち」
「で、それを利用し有効期限とするのは?」
「そうでちね〜恒星系内部はいっちうかん、
外は半年がよいとこでちか」
「そうか…じゃあ作成に戻るわ」
再び船外へでて銀河間用ジャンプドライブを作製し始めた。
(あれ?バーナード星系って…何光年だっけ?)
ほどなく…
「さって…できたか…」
小型船用なのであんまり時間かけずにできたといえよう。
「チェック終了〜さすが魔ちゅたぁ〜ぱんぺきでち。
これで跳べるでちよ…ワープちちゅてむ起動ちゅう、演ちゃんかんちょう」
「じゃ、いざネオ・ヨークまで」
「れっちゅご〜」
……
2014年に近距離移民船団が発見し居住開始された惑星ネオ・ヨーク。
緑色の惑星。
地表はかなりの森林地帯で覆われ、
開拓には好都合の星である。
ただしこの星は後に自由ヨーク解放同盟となる武装反乱組織が拡大中で、
統合政府からの独立をうたって活動している。
ジャンプアウトしたルーロスは星の近宙を最大速度でかけぬけ、
大気圏前に減速し音速以下になり惑星に進入する。
衝撃波を発生させ探知されない為にゆっくりとした速度で降下していく…
……
新統合軍は惑星上に補給集積基地を建設、
補給基地を拠点に開拓団への提供をしはじめてていた。
基本惑星では新統合軍の関与は治安維持のみに限られていて、
あとの行政等は自治政府の管轄になるが、
極めて小規模、一万人規模での移民だった為まだ自治政府自体が出来上がってはない。
その為自治政府準備委員会が設立、
基本準備委員会の依頼で補給等の行動をとっている。
航路確保次第どんどん受け入れる予定であったが…
……
あるステーキハウスでは…
「さ〜って…いただきます」
目の前にはおもっいきり湯気を発てている厚切りのニュー松阪牛のサーロインステーキ1ポンドがある。
階級もあがりお金に余裕がでてきて久しぶりの豪勢な食事となった。
ナイフをいれるとその厚さに比べてスッと入り切れる。
フォークをカットしたステーキに挿すと肉汁がぶわぁっと流れ出す。
あ〜んとばかり口に…
ピピピッ!!
「…チッ…マスター帰ってきたら食べるから包んでおいてくれ」
「おや出動かい?」
「ああ」
「悪い事はいわん、一切れでも食っていき」
「悪いな、緊急だ…帰ったら食べるから」
というと新統合軍兵士は店を後にする。
ギィギィと鳴っている入口を見て、
「といって戻らん兵隊さんを何人みた事か…」
片付けに入り、
「もし戻ってこれたら新しいのを焼いてあげようかのう」
……
第一種警戒配置から第一種戦闘配置に切り替わった為、
基地に駆け込み、ロッカールームへと飛び込みパイロットスーツに着替え…
……
(おろ?)
見慣れない機体がある…
すんぐりむっくりとした頭が丸い…
取り付いてみると…
VA-3インベーダーだと発覚した。
VF-1は対制空対制地等に優れたが、
硬建造物に対しては火力不足といえた。
また慢性的な弾薬不足で悩まされていた。
一方デストロイドは機動力なく、長距離行動にはなんらかの移動手段が必要だ。
そこでVFの援護のもと火力増強用途、対地面制圧の機種も求められ、
作られたのがこのVA-3だ。
先行量産型はボドル基幹艦隊戦に投入されたこの機種、
明かに動きが悪いとはいえ、機体搭載量から放たれる火力は段違いで、
地上制圧用として普及されはじめる…
(対地制圧用ねえ〜…とと)
そろそろ発進しそうでターゲットの機体に分裂体達が取り付く。
有名どころは約40年後のケーニッヒモンスターであろう。
他の機種ではまた更にあとのVB-171辺りしかきかない…
けっこうな拾い物かな?と思い…
……
愛機VF-1、9057号機に駆け込みエンジンスイッチをおす。
唸りを始める熱核反応タービンエンジン。
整備兵が機体のマーカーストッパーを外してき、見せて確認をする。
「こちらホーリー03離陸準備完了」
『タワーよりホーリー03滑走路進入どうぞ』
「03了解」
『ホーリー01から03へ、上空編隊完了後敵性集団の情報をおくる』
「03了解」
滑走路進入次第パワーMAXでテイクオフ、上空で編隊を組みはじめる。
『非番のところ悪い。まず06と08が泥酔状態だから飛べない。
05と09でロッテを組んでくれ』
『了解』『よろしく』
情報が更新され、公休の2個中隊から7機を足して、41機のVF-1が迎撃に上がった。
『01から各機へ、今日もいつもの臨時便が来たが今日は大集団だ。
その為全機発進となった』
『隊長相手は何機で?』
『170機以上いる』
『そんな数何処から…』
『な〜に、1人4機を倒せばこちらの勝ちだ。気を引き締めていけよ』
レーダーに反応があり、ミサイルレンジに敵機が入る。
『攻撃開始!!』
……
基地から飛び立つ各機に既に分裂体はとりついていた。
ミサイルが放たれたあと敵機が視認でき…
(へぇ…F-5か?)
新統合軍のVF-1に襲い掛かっているのは型番不明の戦闘機だがF-5に似ていた。
(まぁ…うん…だろうな)
ゼントラーディ系統の兵器で高価な部類にあたる機体以外の大気圏内戦闘能力は低く、
主力として大量生産されるリガード…ゼントラーディ軍の主力戦闘ポッドだが、
2本足の腕無しの銃火器備えた、地球人感覚でいうと装甲武装バイクなもんである。
詳しくは機会あれば後述になるが、
リガードは地上戦ではVF-1より安価のトマホーク等とキルレシオが1.5位であり、
特に飛行できなく空から狙われたらVF-1と0.05辺りと良いことがない。
宙間戦闘ではVF-1とのキルレシオが0.6位とかなり変わってくる。
空戦はジガード…
大気圏内外兼用空戦戦闘ポッドで重力制御で飛ぶ空戦機が任をうけるが、
資材のレア度で生産がしにくい。
反乱ゼントラーディが主体であるが、
優れた兵器に文化の違いはないで積極的に取り入れ、
VF-1は高価過ぎる為に、
その前世代である非可変戦闘機の生産に入った模様だ。
ミサイルは無いものの低コスト機でありながら数の優位差で次々とVF-1を落としていく。
新統合軍側はミサイルや変型を駆使して数の優位差を覆そうとする…
分裂体が墜ちゆくVF-1からパイロット達を回収しまくる。
事前情報で戦死が確定していたパイロット達で、
救出生存が確定していたパイロット達には触れてはいない。
死体の代わりに擬体をおいていく…
戦闘の結果は、反乱軍が30機まで減少し反転し撤退したあたりには、
新統合軍側は9機しか残ってなかった。
追撃する余裕はなくなり…
ダンシングスカルが介入する2日前の出来事であった。
……
AD2018…
別世界経由でマクロスシティにでたカオルまた情報を取得し、
日時を特定少し過去にまた別世界経由で戻り、
惑星クリストラニアにルーロスで向う。
ゼントラーディファンダリスト達に与えられた赤い星、惑星クリストラニア。
新統合軍反動組織兵器開発施設を諜報部が特定し、
軍の査察許可申請を惑星政府にだすも却下され、査察ができない状態に陥っていた。
そこでダンシングスカルの投入を決定、
秘密裏に施設の破壊を決定した。
惑星政府に許可なし軍事的行為は、自治法に反する行為であり撃墜等物的証拠がある場合には、
新統合軍上層部が入れ替わる等重大なスキャンダルになりかねない。
撃墜時には救援は行われず軍籍抹消等証拠隠滅がはかられる事になるという話だ。
ブリーフィングを受けたたった二人だけの特務部隊の機体が、
巡洋艦アルゲニクスから惑星に向かっていた。
ルーロスはその前に到着し地表におり反乱ゼントラーディをチョイスすべく、
カオルは調査にはいった。
(ムムム…)
ゼントラーディ兵に取り付いて始めてわかったのが、
地球人年齢に相当すると8歳から成人として出兵していた事であった。
けして幼い状態で無理に出すのではない。
古代プロトカルチャーが兵士としてゼントラーディ人を作った時、
遺伝子調整を行い早めに成長するように調整をしたからである。
第一次星間大戦時にエースのミリアと呼ばれたゼントラーディ兵がいた。
そう…現在のダンシングスカルの片割れだ。
マクシミリアン・ジーナスと結婚した当時、
ミリア・ファリーナは15歳であった。
日本に換算すると中学3年生で結婚…
ロリータと言いたいが、相手マクシミリアン・ジーナスは16歳、高校1年生だ。
共に双方とも学生でなく軍人でありプロであるから…
それはおいといて…ここで話題にしたいのは14歳当時でゼントラーディ軍内部で、
エースのミリアと全軍に勇名を流していた事である。
相手側からみれば腕が良いのがいると直ぐにわかるが、
自軍側からみると中々流れにくい。
戦歴1年程度ではちょっとした活躍程度なら直ぐに戦死するで、まだ流れないだろう。
つまり戦歴が5年程はあるともいえた。
またこの後に保護されマックス夫妻の養女となる、
ゼントラーディ幼年兵モアラミア・ジフォンは、
センスをかわれ新型グラージを任されていた…わずか4歳でながら…
因みに保護されマイクローンとして生活する少し先の歴史になるが、
2年後AD2020にはマックスの腰の高さ位の子供…小学生相当が、
AD2022には少女兵として特別出撃、
AD2028には身体つきも大きくなり正式任官している。
巨人の状態では4歳時でも7mに近い身長になり、
ゼントラーディ軍の様々な兵器に搭乗する事ができる…という事であった。
8歳で出兵だから知能的に小学生レベルなのもしょうがないと言えよう。
教育機関すらないからである。
地球帰化前のゼントラーディは、
幼年体と呼べる7歳以下は、
工場で作られ補充兵器としてカプセル状態で艦に積まれ、
3歳時から艦の雑務をこなし大人から戦闘について学ぶ習慣になっていた。
地球の日本の法律云々は…いや、世界的倫理等はそういった早熟な異星人だからと考えておこう。
けして中東ゲリラの様に8歳位の子供何も知らないままに爆弾をもたせ、
遠隔で爆発させるようなものではない。
また他人を騙して爆弾を持たせ自爆させたロンドン爆破テロ事件でもない。
更にアフリカの様な身体的に幼い児童兵士でもない…
アフリカでは今でも身体的に幼い子供が銃を持って殺しあいをしている。
例えばウガンダでは12歳の女の子がLRAに誘拐され、
LRA指揮官の慰み物となり、
生まれてきた赤ん坊を背負ったまま政府軍と銃で戦っていた。
そしてウダンガでのLRAの活動は2013年現在でもつづき、
約85%が誘拐して洗脳戦闘員化した11歳から15歳の兵士である。
LRAの指導者に問題があって、彼の妻は27人から50人の誘拐された少女達である。
またロイター通信の取材にも、
「子供はいない。居るのは戦闘員だけだ」と語った…
今でもウダンガの習慣で子供はLRAに誘拐されない為に、
集団で寝泊まり朝に自宅に帰るという。
また他の箇所では従順な子供を地雷源を歩かせ地雷除去装置として使われたり、
最前線で弾よけとして使われたり…
直ぐに誘拐し補充できる為に消耗品としてろくな訓練もさせずに、
麻薬やアルコールで洗脳し使い捨てる。
映画ジョニー・マッド・ドッグなんかが残酷な少年兵をうまくおさめていて、
欝になる事お勧めだ。
だが彼らとは違い、ゼントラーディは遺伝調整された戦闘種族であった。
強要でもないし闘う様に生産される種族だ。
ただ子供兵と似ている点は闘う事以外を知らない点は類似しているだろう。
精神的に幼い面だ。
チュチュアハンアハン等は、
ゼントラーディ人にとっては知識が地球人と接するまでなく…
彼らに教えられてるのは戦う事と、最低限の生きるに必要な知識だけである。
さて地球に帰化してからのマイクローン…純粋ゼントラーディは比較的肉体は地球人にひっぱられる。
地球人が6歳から12歳までのジュニアスクール…いわゆる小学校を3歳で入学、8歳で卒業し、
地球人が12歳からのミドルスクールへ…いわゆる中学校へと8歳で進む。
ハーフクォーターは早熟が薄れる為その限りではない。
頭はともかくとして肉体的年齢でそうせざるえなかった。
何しろジュニアスクールでのつまんない喧嘩でも、
地球人ゼントラーディ人との混合学校では死活問題らしい…
肉体年齢12歳と6歳の喧嘩になる。
さて今回のマイクローンの反乱兵達はボドル基幹戦後に投降したゼントラーディ艦の一族であり、
彼ら彼女らはまだ幼く…といってもマイクローン化した地球人類身体的には既に12歳相当なので…
ようは悪い大人に利用されていた。
(救助決定だな)
ゼントラーディ兵としては立派な大人だが、
再教育…学兵と同様の価値があるだろう…
調査を終えたカオルはルーロスの内部で動向をみていた。
「きたでちよ」
「きたか…」
「2機が惑星に進入してきたでち」
「あれ?1機でなく?」
「2機でちね」
「ん〜まぁそうだよな」
ゲームでは1機で作戦を行うが無限に及ぶミサイルがあるからにすぎない。
リアルはフィクションではない。
多分2機でも弾薬的には完全工場破壊は難しいだろう。
(反応弾使うのかな?)
少し気になりはじめていた。
「谷間に突入したでち」
「じゃそろそろ準備をするか…」
カオルは分裂し…
惑星に降下した二人のスカルは谷間に突入し防空警戒網の下を通り抜ける。
谷間には自動迎撃ミサイルや浮遊機雷等をかわし抜け研究施設に二人のスカルが突入した。
敵はデストロイドで編成されてて、
トマホークとファランクスが実に嫌らしく2人のスカルを追い求める。
が、天才的機動によりミサイルをかわしつつ、
一機一機敵兵を無力化していく。
並のパイロットであればこれだけの集中砲火の中生きてられないだろう。
特に前の話でもあげたがトマホークの水平火力は絶大、
両腕の戦車砲が狙いをつけるからだ。
がその放たれるビームを紙一重でかわしつつ、ガンポットを撃ち込む…
まさに天才であった。
ゼントラーディ兵達はよくがんばって戦った。
しかし相手が悪くダンシングスカルの二人である。
次々とたおれていく。
二人のスカルはガンポットのみでデストロイドを倒していき、
赤い通信タワーもガンポットで破壊、
マイクロミサイルを研究施設にむけ放った。
……
ダンシングスカルは研究施設の完全破壊に成功し、
追加報告でのグラージタイプの発展系一機を捕縛にむかかう。
救助を終えたカオルは分裂体と合流し、
世界扉で次の時代へと…
……
寸劇風後書き
作者「というわけで…AD2014から2018をおおくりしました〜」
ナギ大尉「ステージ1とステージ2でしょ?」
作者「そうですね。ステージに入る前のが主体のが2014で、ステージ中心が2018と…」
ナギ大尉「ところで…15才でミリアさんは結婚したの?」
作者「後世の作品での年齢計算したから間違いないよ2045年のマクロス7スタート時で50歳だからね…」
ナギ大尉「ほんと中学生じゃないの」
作者「ま、そんなわけでゼントランは早熟で長生きという事です」
ナギ大尉「さて次回は…作品跨いでの時間移動で…おたのしみにぃ〜」
H25年9月改稿
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