第199話『マクロス編13 フロンティア崩壊?』


バジュラ襲撃でフロンティア船団には約百万人近く死者行方不明がでていた。
人々は日々怯え、有限の資源が減りつつあり苦しい日々をおくっていた。

ランカの歌が効果があるかもしれない…
政府が認識しはじめるとプロジェクトがすすみはじめてく…
ブレラやグレイスがランカのマネージメント及び護衛をしはじめ、
作戦名ランカアタックが決行され効果がでた。

しかし…その後の戦いで反応弾を無効にされてしまう…
人類の切り札というべき兵器をだ。
黄バジュは砕けちったが、
赤バジュは生物にあるまじき体皮を自ら犠牲にして爆圧と高温に耐えきってしまう。
そしてそれまで効いていた対エネルギー弾、AESA弾も効かず…
脅威的な進化適応力で、BETAをも凌ぐ。

歌のみが現状最大の手段として本格的なバックアップの元、
リベンジファーストライブ開催された。

一方シェリルは仕事を完全に干され、
またV型感染症が完治してないとグレイスの口から伝えられる。

歌が効果あるとわかったがバジュラの勢力圏に囲まれていて脱出する為に、
第7次長距離フォールドを行う。
第4次統制モードでエネルギーを急速に貯め、
またバジュラの追跡を振り切る為に、接近してくるバジュラを歌の力で誘導しバトル級のマクロスキャノンで殲滅、
船団はバジュラから逃げきった…

……

2059年8月25日

フロンティアの人々がバジュラの襲撃に怯える必要がなくなった記念日…

『さあ、いよいよこの日がやってまいりました!
我らが希望の歌姫ランカ・リーさんの活躍で、第7次超長距離フォールドは大成功を収め、
我が船団はついにあのバジュラたちから解放されました。

その成功を記念し、全会一致で議決された祝日が今日、
我々を自由に導いたあの曲「アイモ」にちなんで名づけられたアイモ記念日なのです。

そしてここブロードウェイでは、グラス大統領とランカさんのパレードが行われ、道行く人々に、あ…』

アナウンスしている人が絶句している。
肝心の主役のランカが…居ないからだ。

『大変失礼しました。
現在大統領によるアイモ記念日のパレードが行われてます。
ランカさんは午後の美星学園特設会場でのコンサートには出られるでしょう。
ではスタジオにかえします』

『ありがとうございました。……ではこのパレードによる交通規制の状況ですが…』

(大統領扱いかわいそす)

カオルは祭を楽しみながら…
ランカ記念日のフィナーレを飾るコンサートに集まっていた。

〜星間飛行〜

アルト達によりRANKAと空にかかれ、会場がよりいっそう沸く。

アルトがハートに矢印が貫いた図を見事にそらに描く。

『みんな抱きしめて、銀河の果てまでー!』

〜アナタノオト〜

会場内には実はバジュラ第二形態、緑バジュいる。
喜びの感情で歌っている為に彼らも大人しく周りの者にあわせ踊っている。

実は船内にて産まれた個体らで、まず幼生体の第一形態が、
鳴き声も外見も可愛らしく、小動物サイズの黄緑色の体毛でリスのような太い尻尾をもつ。
頭部にはふたつのつぶらな黒い目と赤い頭頂目があり、実はアイ君としてランカが飼っている。
そして中間形態が身体が2m程まで成長しイルカのような形態、
そして第二形態…緑バジュが今踊っているかれらで、
愛らしさは失われ2足歩行の甲虫のような身体構造になり、
硬質な外骨格で覆われて両眼は突出し2本の脚1対の触覚の外見だ。

……

アクロバット披露終えたミハエルとアルトが屋上にて、
ランカのコンサートを聞きながら話あっていた。

(確かシェリルの事とランカちゃんの事、けりつけろだったよなぁ…)

屋上にシェリル様がのぼってきて、それと入れ代わるようにミハエルが屋上からおりていく。

(で、アルトがシェリルにまた歌ってくれるように説得してると…
シェリルがふらついて間が悪く目撃なんだよね)

シェリルがふらつき、アルトが支え、
それを階段側から目撃したランカが、

(2人が屋上で密会してるとはやとちりしたんだよな…
それがなかったらこの後大惨事には…)

階段室にランカが逃げるように…

「キャアアーーーー!」

緑バジュが大統領を狙撃しようとしていた暗殺者を腹のところで真っ二つにし、
その上半身が女子学生の前に落ちてきて悲鳴をあげた。

「ひぃぃ…いや、いや」
腰が抜けたのだろう…身体がおもうようにうごけない様子で…

緑バジュが、その悲鳴をあげた女子学生を放置し…女子学生は気絶する。

次々と緑バジュが武器をもった人に襲い掛かり、
それを直前回収するの繰り返しとなる。
武器をもった者の流れ弾で民間人にも被害がでる。

『フロンティア行政府より避難警報です。
船団各艦艦内にバジュラが出現しました。
大至急シェルターに避難して下さい。
大至急シェルターに避難して下さい』

屋上では、
「シェリル下がれ!!」
アルトが軍属らしく一匹始末し、
眼下にひろがる緑バジュに発砲してた。

「ランカ!」

と、ランカに頼みにアルトが階段室へと向かう。

その説得の間にも…次々と救出し…

そしてランカの歌が始まる。
〜アイモO.C.〜

普段ならおとなしくなるバジュラ達だが、
より凶暴に、より数をましてきた。武器を持たないものへと襲いかかりはじめる。
「な、何で?なんで大人しくならないの!?」

「武器がないとはじまらない!S.M.Sにいくぞ!」

(さて…ミハエル君回収の為しばらくは…)
学園の校舎沿いで合流したミハエル、ルカ、アルトは、シェリル達を護りながら、
緑バジュに襲われ死亡した軍人から、サブマシンガン弾薬等を奪い、
坂下のS.M.S目指して進む。
「アルト!マガジンあるか?」

「ラストだ!」

「先輩、また軍人がしんでます」

「ルカ援護する!頼む」

「はい!」

彼らには、弾がとにかく足らなかった…

携帯護身用のピストルだけではとてもS.M.Sにたどり着く事ができないだろう。

死体をあさりながら、廃墟になりつつある住宅街等を盾にし、
なんとか坂を下りきった。

「あの瓦礫の山を盾に、治安部隊をまつぞ」

「ランカ、シェリル、ナナセもう少しだ」

「いまだ!走れ!」

一斉に走り出し、
「クリア、確保したぞ!」

「こっちも確保!」

「僕も大丈夫です」

「はぁはぁはぁ…」

「シェリル達も大丈夫そうだな」

「このサイズには銃が通用するのが救いか」

「だが、こう数が多くては」

「とにかくS.M.Sの基地に行こう。あそこに行けば武器もある」

「大丈夫です。ちょっと調子が悪かっただけですよ。
ランカさんの歌はみんなの希望なんですから」
「希望……」

「出力不足かもしれません。
S.M.Sに行けば、カナリアさんのケーニッヒから降ろしたフォールドウェーブアンプもあります。
あれを使えばきっと…」

治安部隊用デストロイドのシャイアンが丘の上に出てきて、
「よし、行くぞ!」

しかし多数の緑バジュに襲われ…
「キャア〜〜!」

「シェリル!」「ナナセさんっ!」
爆発、炎に分断される。

「待ってろよ、すぐ」
「行って。私たちは大丈夫。早く行ってこの騒ぎを止めなさい」
「だが……」
「私を誰だと思ってるの」
「必ず助けにくる」
「行くぞ。ランカ!何を惚けてる」

アルト達がいき、怪我人とシェリル様が残り…

「さて、ナナセちゃんを安全なところに運ばないと…」

「誰かいきてる人いませんか!?救急隊です!」

「あ、こっち怪我人います!」

10人位の軍人に護衛されてきた救急隊員が、声の通るシェリル様に誘われてきた。

「この娘が…」

「重傷ですね…とりあえず応急処置しに安全な所に…
近くのシェルターまで行きましょう」

「お願いします」

「ゆっくり、ゆっくり…頭気をつけて…よし、1、2の3」

「ダリス左!!」

「先いけ!」
襲い掛かるバジュラ群に護衛軍人の殆どが残り、
シェルターになんとか逃げ込んだ。

「道開けてください!重傷者です」

避難した人がスペースをあけ、そこの部分にマットをしき、
処置をしていく…

「意識レベルは…大丈夫ですね。応急処置のみになりますので、必ず専門機関にて診断お願いします」

と表のほうへと運んだ救急隊員はでていき軍医らしき人が応急処置にはいる。

(ハワード・グラスさん救出)

……

その頃S.M.S入口前…

「アニー、なんで…なんでだよ」
S.M.Sの入口の一つにたどりついたアルト一行。
非戦闘員であるアニーの死体にミハエルが泣きついてた。

「なんでこんなことに。戦うのも死ぬのも兵隊だけで十分だろ。
なんで、なんでだよ…」

「落ち着けバカモノが!こういうときこそ落ち着け。いいな、ミシェル」

「クラン」

「ルカ、使用可能な武器は」

「あ、はい。データによれば、略式EX-ギアとバルキリー用の兵装がいくつか」

「しかし、それだけじゃ奴らには」

「いや、上等だ」

「クラン、お前…」

「私がバルキリーの装備をしよう。まずはお前らだ」

「はい」「わかった」「ああ」

「あ、アイランド3に行きたいんですが」

「アイランド3?」

「ゼントラ艦に?」

「ルカ、何があるんだ?」

「いけばわかります。
この混乱をおさめるものがありますので…」

「ランカの歌よりもか?」

「はい」

「わかった…クラン!行き先変更だ、最終的にはアイランド3だ」

「わかった!だが早くしてくれ!」
出口を支えていたクランに変わり、EXギアを装着したアルト達が迎撃に加わった。
「じゃ、私は…」
銃を置き服を脱ぎはじめる。
本来ならマイクローン装置近くの更衣室でだが、護衛が居ない状態では危険な為…

「アルト、ルカ、もう2、3匹倒したら一気に走るぞ」

「OK」「わかりました」

「クラン、準備は」
「なぁミシェル、さっきの答え教えてくれないか?」
「はぁ?」
「お前の恋はどこにある!」
「……行方不明で現在捜索中さ。そんなもんあったかどうか、俺自身忘れちまったがねぇ」
「なるほど。確かにお前は臆病者だ!!」
ミハエルのボディにブローをきめかがんだすきに、
背の低いクランがキスをする。

「私はお前が好きだ、ミシェル」

「お、お前、こんなときに何を」

「バカ。こんなときだからだ。
いいかミシェル、よく憶えておけ。アルト、ルカ、貴様らもだ!」

「え?」「はい?」
「ミシェル」

「クラン」

「死ぬのが怖くて、恋ができるかぁ〜〜!!」
「ば…」「うへぇ」
「すごい」「ぼくもあんなふうに…」
告白後ダッシュしてマイクローン装置室へ…

「キャアーッ!」

「アルト、ルカ、クランの援護を!」

「了解!つかまれ、ランカ」「はい」

「いきます!」

……

シェルターでは人々が怯えている。

「救助はまだなの?軍は?」

「だれかなんとかしてくれよぉぉ」

〜ダイヤモンドクレバス〜

「シェリル?」

「あぁ…シェリルだ」

「銀河の妖精…」

「きれい」

人々の絶望が銀河の妖精の歌声で、落ち着けられてく…

……


マイクローン装置に飛び込んだクラン。

それを援護する様に装置室内にはいったアルト一行。

「なぁアルト。人を本気で好きになるのは、命懸けなんだな」
「先輩…」

振動爆風と共に緑バジュが壁を壊して進入してきた。
(そろそろか…)

「まずい!」
「やらせるかよ!」
「ミシェル!くそっ!」
アルトが駆け付けたがったが、正面からきた緑バジュ群の対応に追われた。
「先輩横!!」
「なにっ!」

横から緑バジュが襲い掛かる…
(串刺…あれ?)

アルトが突っ込んで、
「助かった!!」
正面はルカがかわって抑えてた。

「あ、装置が!」

「うおおおっ、この蟲ケラめぇ!このおおおおお!!」
装置を破壊しようととりついた緑バジュに突撃したミハエル。
緑バジュが抵抗で放った弾が外壁をぶちやぶり…
「ミシェル!」
空気の流出に耐えるミハエル。
「ミシェル!捕まれ」

「先輩!」

「危なかった…助かったぜアルト」

ジェルが埋まり外にほうりだされずに…
(ミシェル…)

「さぁって…アイランド3の秘密兵器とやら拝みにいきますか」

「期待して下さい」

「クラン、準備はいいか」

……

「おらぁぁぁーーーくらえぇーーっ!

アーマードパックを装着したクラン。
本来ならバルキリーの操縦でだが、ゼントラン用マニュアル操作により、
ミサイル等が発射される。

「行くぞ!アルト、ルカ」

「おう」

「はい」

機体待機所になんとか到達したアルト達、
自分の愛機へと搭乗し、アイランド3へと進む。

「これが…」

「リトルガール。半径50キロの空間を切り取って食い尽くす 、
L.A.I が開発したフォールド爆弾です」
「ひゅ〜。豪快だねぇ」

「50キロって、船団ごと飲み込んじまうじゃないか」

「だからバジュラをどこか一箇所に集め爆発させる」

「どうやって」

「ランカちゃんか…」

「なに?おいルカ、貴様!」

「僕は決めたんです、絶対に守るって。なのに……」

「だからってランカを囮にしようなんて」

「この躊躇している間にも死んでる人沢山いるんですよ!!
船だってボロボロ。生態系だってムチャクチャだ。
これ以上被害を受けたらフロンティアはおしまいなんです!
これはもう生存を懸けた戦いなんですよ。
僕らか、バジュラかの」

「歌うよ、私。みんなのために…」

「アルト、お前の負けだな。納得はいかないかもしれんが、
この手段しかない」

「ミシェル!」

「俺らはS.M.Sスカル小隊だ!俺らにやれない事はない。
囮だろうとランカちゃんを絶対に護ってやれよ」

「アルトくん。よろしくね」

……

「ランカさんが歌を歌い始めたら、バジュラがすべての艦から集まってくるはずです。
移動が確認された時点でアイランド3を切り離し、安全圏まで離れたところでこれを爆発させます」

「そのギリギリの瞬間まで、私はここで歌い続ければいいんだね」

「それまで絶対にバジュラには近寄らせない。脱出も必ず成功させる。だから……だから安心して歌え」

「うん。今度はちゃんとできると思う」
「頼む……」

「歌いたくないなら歌わなくていいんだぞ、ランカ」

「酷いよブレラさん、どうしてそんなこと言うの……」

「歌はお前の心だ。それも、お前だけの物だから」
ランカはたまらず泣きついた…

「ありがとうブレラさん。でもいいの」

〜アイモ〜
歌いだすとともに、どんどんと、
バジュラが集結しはじめてくる。

−バトルフロンティアCIC−

「アイランド1内のバジュラ、アイランド3に移動!!」

「アイランド3をパージ!」
「ランカ・リーの脱出を確認!」
「やりたまえ!」

ディメンションイーターが作動、
アイランド3の設置点を中心に、暴走フォールドエネルギーフィールドが広がる。

次々とそのフィールドに捕われてく緑バジュ…

やがでそのフィールドは臨界点まで広がると、
ここまでほんの10秒程。

一気に収縮し、消滅した。
跡には、アイランド3は吸い込まれ、何もない空間…
そうフィールド内部は切り取られた…

「船団内外部の活動中のバジュラ全て消滅しました!!」

「作戦成功か…」

「被害状況わかり次第報告せよ。
残存バジュラの捜索隊編成。
火炎放射機装備わすれるな!
……閣下、市民の犠牲は二百万を越えると思われます。
覚悟していて下さい…」

……

−異世界軍司令室−

「司令!コードブルーです!」
コードブルー…宇宙空間でのBETA遭遇、
これより通信制限、潜伏する。の短縮コード…
それが意味する事は…
「規模は!?」

「宇宙母艦級が10…以後は確認できません」

「まだB1が遭遇したのが幸いか…」

……

アイランド放棄待ち回収及び、
この期間を利用して破棄自動工業衛星を回収しに向かっていた。

フロンティア船団はかなりのダメージをくらった。
船内で大量発生した緑バジュに人々が殺害されたからだ。
本来なら大人しい…
だがリトルクイーン、ランカちゃんの悲しみの歌にて狂暴化してしまった。

そして現在のフロンティアの状況は塵芥の混ざった大気で外出にはマスクが必須、
地球への帰還と航海の中止を求めるデモ隊がMPに無慈悲に殴り倒されている。
もって三箇月…これは飢え死にするか窒息死するかどちらかであり、
文字通り巨大なガラスの棺桶になる。

『とても傷ましい厄災でした。我々は敬愛するハワード・グラス大統領を失い、また、多くの人々が友人を、
家族を、愛する人を失いました。みなさんは怒りとともに、あるいは悲しみとともに問いたいことでしょう。

何故と。なぜ我々なのだ、なぜ私の家族が、恋人が、なぜ傷つかなければならなかったのか。

残存兵力を総動員し、生き残っていたバジュラもほぼ掃討され、ようやく事態は沈静化していますが、失った人、失った物は二度と戻らず、
みなさんの心も取り返しのつかない傷を負ったことでしょう。
そう、傷は、傷はあまりにも深い。今はただ祈りましょう。失われた命のために。

ミス・ランカ。
あなたのお兄さん、オズマ・リー少佐も行方不明です。お辛いとは思いますが歌ってくださいますね?
追悼と明日への希望の歌を。
…我々がバジュラとの戦いに勝利し、生き残るために』
『ごめん…なさい……』
『ランカさん』
『ごめんなさい。もう……歌えません!』

画面外に駆け出してくランカ…

(今日か…)

その日の夜…ブレラ機にとりつきまっていると…

『わかった!お前の望みかなえてやる』

『ありがとう。アルトくん』
(は?なんで?)
ミハエル生存からなんか変になった…
最初アルトはバジュラと警戒したが、
ペットとのアイくんと説得され…
ついていくと折れたようだった。

「貴様だけには任せられない。俺がつれてゆく」

『ブレラさん!!』

「それに機体ないだろう」

『用意してみるさ!』

「……2時間時間をやろう。フォールドブースターつけてこい。宙で落ち合うぞ」

『ああ!』

ブレラ機から離れアルトについていき…

……

2時間後…

「ランカ!待たせたな」

『同調合わせろ…フォールドするぞ』

……

「ランカ、本当に大丈夫なのか?」

『うん。届くと思う。これまでだってやれたんだから』

おとなしくなるバジュラ達…
しかし、突如として襲い掛かかり…
「ブレラっ!」

『ああっ、逃げるぞ!』

「おう!」

二人の巧みな攻撃により防空網にあながあき、
逃走ルートがあく…

「どうやら振り切ったようだな…」

『そのようだな…』

「ランカ、絶対に護ってやるさ」

『俺の命にかえてもな』

『でも、でもそれじゃ駄目なの。なんとか止めたいって、
戦わないで済むようにしたいって、だから来たのに!』

ブレラ機から勝手にランカが飛びだした。
「おいっランカ!」

アイ君でない緑バジュが…突如としてランカをさらって逃走する。

「ランカーっ!!」

追いかけていく両機。

「おい、ブレラどうした?」
ブレラ機が急に動きをとめた。

「…おいてくぞ」
反応がないブレラ機をおいてランカを追跡しようとすると…

ガガガガ
機体に衝撃がはしる。

「な、なに?」

どっからとアルトが顔をうごかしてたら…
ブレラ機がこっちを狙いつけてた。

「ブレラ…貴様…」

完全な不意打ちにアルト機は…

『散れ!銀河の果てへ!』

直撃くらい…

『貴様には妹を守るには相応しくない』

爆散しコクピットからほうり出され…
「グフッ…ラ、ラン…カ……た、たい…ちょう…すみ…ま…せ……」

宙に浮かぶ事切れたアルトを…上級救命カプセルにいれる。

(この世界…どうなるの?)

……




寸劇風後書き

ナギ少尉「え〜マクロスFの主人公アルトが退場の模様ですが…」

作者「しちゃったね」

ナギ少尉「どうするの?なんでそうなったの?」

作者「まぁミハエルが殺されなかったのが最大の原因なんだろうな。
だからランカについていって…
で、ミハエルが殺されなかった原因がルカが早々と決断していたわけで、
そのルカが決断した原因が一回撃墜された事により…
と続いているわけだ…」

ナギ少尉「これって完全にifの世界に入っちゃったよね…」

作者「だなぁ…」

ナギ少尉「マクロス編のエンドどうなるの?」

作者「まぁ…このままだと完全にバットエンド目指す可能性が…」

ナギ少尉「え〜と…ギャラクシーがバジュラを先兵として宇宙を支配下に?」

シェリル「そんな事させないわ!あたしの歌をきけぇ!」

作者「さて次回マクロス編完結、ラストフロンティア…お楽しみにぃ」

H26年1月改稿



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