第209話『マシュハドハイヴ攻略戦進行中』
まだ4月5日中の午後…
攻略部隊は優勢に進んでいるために、
てすきの間に艦について取り掛かかる。
銀河英雄伝説の巨大輸送船…戦闘能力は殆どないが、
その内部構造は前記の通り縦横約450m奥行き1.8kmの箱型構造の為、広々と物を運べる事になる。
船体自体モノコック製法の為生産性は非常に高い。
外殻プレートを組み合わせるだけの工法だが、
大気圏突入も、従来の突入ではなく重力航法での低速での大気圏突入の為、
非戦闘地域での運用上の支障はない。
その為若干の手直しを加えれば十分に使えると思っていた。
改良点が艦橋部分に単独離脱可能な脱出ブロックシステムを導入しフォールド航行に変更。
銀河英雄伝説のワープシステムはエネルギーチャージ面ではかなり優れていたが、
重力に作用されやすく引っ張られ過ぎの推測の為変更した。また時空震の干渉の問題もある。
あくまでも非戦闘域への輸送目的に使用を限定としている。
現状惑星先行探査の際にヤマト級の貨物室やB1の貨物車両に、
小型チューリップが分解され搭載されている。
そこから小型を組み立ててから、
超空間通信を兼ねているレーダー監視施設と中型を組み上げて、
恒星系に展開し始めるという動作になる。
けど、この巨大輸送船を使う場合なら、
船内に中型1、レーダー監視施設、他に小型を10セットを組み上がった状態搭載可能になる。
または大型1が4分割状態で搭載可能…
迅速な恒星系展開が可能になるって事だった。
あくまでも非戦闘地域…先にB1での恒星系探査しての結果になるのは致し方ないが、
今までの倍以上の展開速度にはなるだろう…
「11号、この巨大輸送船なんだけど…」
[ん〜3日位で可能かな?
…プラットフォーム外でも可能だね。
枠使わないですむよ〜]
「じゃ、それでよろしく」
病院船ではなく、あくまでも外殻構造で支える巨大輸送船。
機関室へは上部や下部の外殻部分の通路を3km通っていく形になる。
途中には何にもない…から3日で可能と答られた。
(あとは…)
銀河英雄伝説の長距離有効射程兵器類の反映だ。
巡航艦搭載の長距離射程のレーザー核融合ミサイルが約100光秒の距離、
戦艦クラス単体前面シールド貫通距離の前提だが、
中性子レーザーの有効射程距離が約40光秒、
レールガンの有効射程が約20光秒、
となる。
勿論集中して火力があたればや側面等で射程距離はあがるが、
対して受け側はシールド共振で防御を高め実質的に有効射程を短くする手段をとる形になる。
因みに光秒=約30万km…
地球月間が約1.28光秒の距離である。
勿論火力のあるヤマトは別格だが、そこまで射程距離はない。
(ウラガ級に反映すれば、かなり攻撃力上昇するな…
ヤマト級にはどうすっかなぁ…)
火力か遠距離か…
リオデジャネイロ級は形が無理な形状の為反映は無理と判断した。
(後回しだな…)
とりあえず建造枠について…は4枠あいてる為ヤマト級を選択。
2002年4月6日0時
マシュハドハイヴ攻略部隊がBETA群との交戦で足が鈍った為、
ハタンガ迎撃戦の主力がまもなく衝突しようとしていて、
その後カシュガル基地、リヨン基地での迎撃戦が開始の流れになる。
現在の各戦地の状況は…
クラ戦線…重慶基地からのフリーデン級のミサイル攻撃が続いている。
光線級等は重慶及び戦線後方からのミサイル攻撃に対応に必死であり、
インド洋側にいるマクロスに対応できずに一方的に撃たれて、
その一撃でかなりもってかれていく…
まさにマクロスの独壇場でもあった。
BEAT群がクラ戦線到達までにかなりの戦力が激減できよう。
カシュガル基地…70万北側、30万南側より合計100万が接近中。
リヨン基地…約30万ずつ時間差で合計60万。
ハタンガ戦域…5万規模接近中。
−スエズ運河防衛ライン−
スエズ運河防衛ライン…
スエズ運河及び紅海を利用したアフリカ大陸へのBETA侵攻阻止の為の絶対防衛線。
古くは84年から地峡ともいうべきスエズでの集中火力で支えていた。
幅約500mの全長約200kmのスエズ運河を利用した防衛線で、
イーストライン、ウエストラインと名付けられイーストラインが阻止線用の水域、
ウエストラインが水運用に使われ、
中洲には光線級防御用のコンクリート製の堤防が日々修復されていた。
更に東側にニューラインが作られたのが95年の事だ。
リアルと形状違うじゃないか!と言えるがこれには理由がある。
まず84年シリア半島にアンバールハイヴが作られた当時の話だが…
スエズ運河の南の紅海からインド洋…アデン湾に繋がるバブ・エル・マンデブ海峡は、
シリア半島からアフリカ大陸間が、
最短幅30kmで、更にアフリカ大陸側にはサワビ諸島があり、
航路的にシナイ半島側に寄らざるえなくなる。
つまり水運はもとより、軍艦もアフリカ大陸沿岸部の紅海内で足止めされる事が予想された。
だが当時のアフリカ大陸のインフラ網は水運だのみで、
鉄道網は南アフリカを中心としたのはある程度発達していたものの、紅海までは到達してない。
更にその他の国々は旧植民地時代に宋主国が建設したのを殆どそのまま使っており、
老朽化が激しくなっている。
酷いところは…1918年の第一次世界大戦の敗戦でドイツ帝国がアフリカ植民地を失ったが、
ドイツ帝国時代…つまり西暦1918年以前に作られ運ばれた施設や、
ドイツ帝国製のロゴ入り鉄製枕木をそのまま84年になっても使っている次第だ。
つまり線路保線技術がない…
とてもでないが一日数本しか動かす事ができなく、
重量貨物なんか運行できはしない。
更に殆どの路線が資源を海岸の港へと運ぶ目的で敷設され、
都市間の交通の便は考えられて無かった。
道路網にかんしても殆どが未舗装で、
舗装されてても大型トレーラーが走るには狭すぎる環境であった。
つまり2tトラックの荷台に山積みをし、
時速20km以下で丁寧に走らなければならない…
とてもがないが水運以外で物流を支えきる事ができなかった。
インフラ網に資本投資されてないリアルのアフリカの物価がまさに表している。
給料に比べてアフリカの物価は高く、吉野家みたいな食事は日本人感覚に直すと…
1200円以上、イタリアンは1万円以上…
宿はヒルトン等は12万円、ビジネスホテルは2万円、ネカフェ泊で8千円。
日用品シャンプーが6千円、トイレットペーパー1ロール300円、
安い板チョコやポテトチップスで1200円、
現地で生産するフルーツに関してはリアカー等で運ぶ事も可で安い。
マンゴーは60円等…
現地人の給料での計算をしたが、
日本人の給料で計算すると10分の1なので、マンゴーは6円程だ。
水運を止められると死活問題でもある。
そこで紅海の水運確保にとられたのが、
ジブチとエトアリア国内を縦断しアデン湾に繋がる新運河を開削し、
安全に艦船が通行できる様に計画され実行に移されていく。
85年、EU側から次々と避難民がアフリカ大陸に渡って資本が入ってくると…
ヨーロッパ大陸陥落が本格的に目にみえてきた。
と…なると地中海もジブラルタル海峡が最短14kmであり、充分に光線級の射程範囲内におさまる。
かといって地中海諸島基地に空輸なんてはできない。
セウタの南側モロッコ側に新運河を開削する事が決定した。
また同時に紅海と地中海間の安全な通行の為に、
新スエズ運河掘削もヨーロッパ資本の元できまった。
更にに物流網の発展に本格的避難してきたヨーロッパ資本が投入されていく…
水運以外の内陸部の生活環境をあげ、更に自給率をあげていかなければいけなかった。
こうして祖国を失ったEU各国はアフリカ大陸各国へ惜しみない投資をし、
また中東各国もアフリカ大陸でのBETA侵攻阻止に全力を掲げ、
各国の思惑を飛び越え一丸になって反撃に備えていた。
一時期セウタ要塞がジブラルタル海峡横断してきたBETA勢力下におちたが、
運河による防衛線で阻止展開し、ハイヴが作られなかった為に再び人類支配下に戻った事もある。
現在では過去に戦艦をもっていたEU各国も戦艦を新造し、スエズ運河防衛にも参加。
ドイツは特に列車砲を再開発しスエズ運河防衛に投入していた。
ヨーロッパ戦線は内陸部での戦いが多く、軍艦の有効な活用ができなかったが、
現在は沿岸上陸がほぼ主となっており、
砲弾威力の海での衝撃吸収ができ、陸上兵器では到底できない砲弾威力、
豊富な弾薬量、自動装弾が出来る利点等があり、
ヘリ等航空手段が使えない、ミサイルが効果発揮しない、強力な対空攻撃があるBETA戦下では、
有効な手段でもあった。
90年入る前あたりからケープタウンや新鋭のアンゴラ等にで造船され、
93年にフランスがリシュリュー級建造ノウハウを活かし…
リアルでは最初と最後に戦艦を作った国との記録があるが、
AL4の世界では紀伊級2番艦尾張があるが為に、その座は譲っていた。
第二次世界大戦当時にキャンセルになった38cm砲搭載のアルザス級戦艦45000tを完成させると、
相次いで各国は戦艦を就航させ欧州反撃に備えるようになった。
90年代に入ってからの建造であり自動化はかなり進められ、
少ない人員でより運用をというコンセプトもある。
また一時期空母のような甲板の上に長距離自走砲を並べ、
戦艦の様に撃ってはどうだで実験もおこなわれた。
戦艦の砲弾威力まで達せず、不安定になり命中率低下等、
デメリットが多く計画はお流れになった…
そして今…
沿岸からの欧州連合戦艦群の支援砲撃の横にて、
「波にのれぇ!!」
足りない火力を補うべくマクロスクォーターが、
戦場を縦横無尽にマクロスキャノンを撃ちまくっていた。
「耐熱限界まであと2発です!」
「参番艦起動準備!!マクロスキャノン発射後ドッキング解除する」
クォーターは5つの艦が合体して構成している。
スタッフの乗る中央艦橋艦以外は例え大破しても替えがきくとも言えた。
クォーターの右腕、キャノン級の予備4隻を派遣し、
耐熱限界に達したキャノン級を、コバッタ達が整備しまた使えるようにしていた。
シュゥゥゥ
耐熱限界近くまで稼動していたキャノン級弐番艦、
船体から水蒸気がみえていた。
クォーターは参番艦とドッキング、またキャノンを撃ち始めていた。
帝国時間6日6時
−ハタンガ−
ここハタンガでは闇夜の中季節外れの猛吹雪にみまわれていた。
その中で始まったハタンガ跡地迎撃戦…
まず国連軍による戦術機の増援が、飛行不可の為飛来できなくなっていた。
横殴りの風速が毎秒30m以上台風並に吹き荒れていた為、
基地からハタンガへの滑空時に墜落や着地失敗のおそれがあったからだ。
また長距離ミサイルに関しても同様の理由で支援が中止となった。
また異世界軍の殆どの機材にそなわっているホバー走行、ローラーも、
強風の為使用不可になっていた。
だが、好条件のもある。
3日前から光線級群に対して、長距離ミサイルを自動精製まかせの物量で撃ち込んでいた為、
迎撃にあたっていたBETA群の光線級群と、その他の群とは完全な分断に成功していた。
その為残る4万7千…それもミサイル攻撃の成果で3万9千になっていた。
今ここに戦端が開かれようとしている……
ゴゥゥゥゥ
BETA群に対してたたき付ける風に堪えながら一歩一歩あゆみを進めていた。
BETA達にとってもこの吹き付ける嵐はきついものであろう。
風がより一層つよくなり、兵士級が吹き飛ばされかけたが、突撃級の体にひっかかり助かっていた。
そういった感じの為より一層固まって互いを助けあいながら、
歩みを一歩ずつ進めていた。
……その為、侵攻速度がかなり激減していた。
皮肉にもそういった遅れが異世界軍の展開を助けていた。
ホバー走行ができない異世界軍はカーゴトレインによる展開を諦め、
キャタピラ自走による長距離移動を敢行。
スフィンクス約1000機が、大きく迂回し風上側へと展開しにむかう。
自重が重く、重心が低いスフィンクスの突撃砲体型は大地をキャタピラで踏み締め、
車も横転する強風を難無く移動してきた。
展開し終わり、待ち伏せし…通常体型へと変形し…
死へと導く業火の一斉砲撃がBETA群へと襲い掛かる。
この強風の中、唯一反応できたのが地面に大きく接地している突撃級であったが、
所詮数が少なく…
突撃級が駆逐されると、この強風の中敏速に移動できるBETAはいなかった。
良いように撃ち抜かれるBETA群、
闘士級が近寄ろうにも足が捉らえられ、
強風で吹っ飛ばされてく…
まもなく一方的殺戮劇は終ろうとしていた。
−カシュガル基地−
カシュガルでは同時に3方向より約100万の侵攻をうけようとしていた。
南側で受けたつは…A-01及び凄乃皇四型と弐型が2機、
PT部隊が100機、あとはターミネーター達が待機していた。
なを南側にはトレー級は配備されてない。
基地の砲撃施設が集中している為砲門の変わりとなるが…
まだ全力稼動までは到達はしていなかった。
凄乃皇弐型の2機は純夏による遠隔操作により動いている。
燃料であるグレイイレブンはプラント精製品が使用されていた。
「もう一機完成できていればね」
[仕様変更も間に合わせたのでしょうがないすよ〜]
横浜基地第一発令所では香月博士とコバッタが話あっていた。
試作弐型の問題でもあった近接防衛能力と、
ラザフォード場多重干渉の問題、自動制御の問題、
その他問題あった箇所を修正しおえた正式採用機になった凄乃皇弐型だ。
燃料の問題さえ解決つけば十分に使える広域殲滅機でもあり、
投入しないわけにはいかないだろう。
「鑑中尉、問題ないわね?」
『はい!タケルちゃんに愛してもらえたので、絶好調です!』
今回シングルに操縦形式が変更されている四型に純夏は乗っていた。
武大尉…勿論昇進したが、今回は別の乗機となっていた。
もう一方側、北方面からの対応軍は、
トレー級15隻、モンスター改750機、X-10E改184機、スフィンクス1000機を主力とした砲撃部隊が迎撃出撃し、
対応布陣をとっていた。
北方面は砲台が少ない。
その為にほぼ主力となる砲撃隊が対峙する事となっていた。
「侵攻BETA群、モンスターの射程圏内まで残り5分」
「煙幕弾頭ミサイル発射」
先に北側からの侵攻群が射程におさまり、射撃開始する。
「BETA群、間もなく射程圏内です」
「トールハンマー射撃準備」
「仰角……」
トールハンマー、200cm臼砲覚えているでしょうか?
空高く打ち上げ、質量弾が重力の力により粉砕を撒き散らす兵器。
男の浪漫…
それがここカシュガルには備わっていた。
「射撃準備完了!!」
「トールハンマー…てぇ!!」
巨大な弾頭が打ち出される…
しばらくすると遥か遠くに天空から火の弾が落ちてくるのが見え…
かなり明るくなり、音がきこえた……
−リヨン基地迎撃ライン−
リヨン基地に侵攻してくるBETA軍に対して未完成状態の基地からでて、
迎撃ラインをひく異世界軍。
トレー級25隻、モンスター改100機、スフィンクス500機、
2001式2000両による迎撃ラインをしいていた。
しかし地球を精査しているB1から嫌な情報も入っていた。
母艦級約200体程がリヨン方面へ侵攻していたと…
地中にいる段階ではクロガネによる攻撃でしか手をだす事ができなく、
そのクロガネはカシュガル基地の地中に…
普段1から5体程度の出現なら対応しなくとも難無くこなすが、
流石に200体となると対応せざるえないと、
被害がでてくるかもしれなかった。
「敵BETA群、主砲射程圏内に到達」
「艦砲射撃開始!!」
トレー級の艦橋で命令が響き渡る。
一斉に陸上砲艦の砲門より射撃が開始され、敵BETAの先頭グループ、
突撃級の集団に突き刺さる。
異世界軍の優位にすすむかと思われた。
「母艦級、急速浮上中!!」
艦橋立体スクリーンに予測範囲円が示されると、
砲撃艦が予測範囲内に収まっていた…
「砲撃中止!ホバー始動!急速移動!」
艦を奮わせていた衝撃が止み、
接地していた巨体が浮かび上がり、移動し始める。
OTM効果で射程威力はあがったものの、
衝撃をころしきる事ができなくなった為、
陸上ホバー走行中では射撃できなくなっていた。
海上ではフロートで衝撃を逃がす事ができたが地上ではうまくいかず、
走行中に横転事故がこの間おきたばかりだった。
……
予測範囲外にでた砲撃艦隊…
先程の母艦級は地上にでた瞬間にスフィンクスの一斉砲火で撃破したが…
再び射撃を開始するも…
「敵母艦級急速浮上」
「またか?…」
予測範囲円がまたもや砲撃艦隊を円におさめている。
「砲撃中止、ホバー始動、急速移動」
再び移動し始める砲撃艦隊…
予測範囲外にでて、砲撃準備を整えるまで約5分、
砲撃しようとすると、
「艦長!またもや敵母艦級急速浮上!」
「狙われてるか…よし、艦隊を二手にわける。分権艦隊に…」
トレー陸上砲艦は敵母艦級の特攻にうまく対応できてなかった…
−横浜基地第一発令所−
帝国時間、8日0時頃
マシュハドハイヴ攻略部隊を基地ではモニターしていた。
現地では予定時間を大幅に遅れ太陽がてりつける中、
マシュハドハイヴ180kmラインに到達する事のできた。
するとマシュハドハイヴから迎撃せんとするBETA群が大量に湧き出てきた。
「門へ移動中の個体数総数約30万」
「砲撃ライン展開」
「展開完了」
「煙幕弾頭ミサイル攻撃開始」
定番化している煙幕弾頭による、
光線級の迎撃無力化が始まった。
マシュハドハイヴ内部には現在ほぼフェイズ6規模に近い個体数がいる状態になり、
攻略には時間がかかるだろう……
……
そのころ帝国では…
『帝国臣民の皆様に嬉しいお知らせがあります。
煌武院殿下がご懐妊されました!!』
喜びがふきあれていた。
−リヨン基地−
リヨン基地迎撃戦に関しては正直、BETAによる200匹以上に及ぶ母艦級の特攻攻撃が発生したおかげで、
BETA側が優勢気味だった。
主力のトレー級が直接しつこく狙われた為、砲撃地点を終始動かざるおえなくなっていた。
その結果…特攻した母艦級は殲滅したものの、
その間に効果的な砲撃が生めず、100kmの射程距離を稼がれ迎撃ラインは後退、
砲撃艦隊は最短射程の関係もあり基地越しに配置、迎撃をおこなった。
貴重な迎撃時間を稼がれ、BETA勢が基地のデットゾーンまであと一息の距離まで迫っていた。
残存BETA約6万9千…此処までは減らす事ができたが、
基地陥落の文字がちらついてきた。
何しろデットゾーンでは地下に被害が及ぶ為、61cmによる艦砲撃が行えず、
PTや戦術機での砲撃にのみ頼らざるえなくなってくる…
結果火力が足らずに押し切られる可能性がみえてきた。
迎撃ライン後方では、ターミネーター達、ボン太君'Sが近接格闘戦の準備を行っていた。
残存約7万では被害もでるだろう。だが、ターミネーター達、
白兵旅団ボン太君'Sに恐れはなかった。
『近接格闘戦よ〜い!!』
ザッ
居並ぶターミネーター及びボン太君'S…
手には2m強の高周波ブレードを突き刺していた。
『突ー』
突如として、地中海方面から空を地上にむかって一直線に大出力ビームが切り裂く。
リヨン基地を襲撃せんとしていたBETA群に襲い掛かる。
スエズ運河防衛ラインで活躍したクォーターが地中海方面から援護射撃を行い、
その一撃度に約2000〜3000個体を一気に蒸発させた。
『突貫!!』
ボン太君'S、ターミネーター達も駆け出す…
反撃の狼煙があがる…
……
寸劇風後書き
作者「マシュハドハイヴ攻略戦進行中をおおくりしました〜」
ナギ大尉「今回の改稿では主にスエズや運河関係ね…」
作者「オリ設定ですが、そうしないと軍艦や水運が内海と化した箇所で足止めくってしまいますので…」
ナギ大尉「確かに…地中海や紅海から転戦ができないのがいたいわねぇ」
作者「インフラ網や物価等は、現在のアフリカ大陸の現状をそのまま利用してます」
ナギ大尉「…都市間というと…大陸横断できないの?」
作者「え〜と…アフリカ大陸の南側なら…ですね。
まずナミビアから南アフリカに入って、ボツアナ、ジンバブエ、ザンビア、タンザニアでインド洋にでれます。
アンゴラもあったのですが、内戦でズタボロに…」
ナギ大尉「地中海側は?」
作者「えっと…リビアが運行してないのでそこで止まります」
ナギ大尉「中央アフリ…まぁ駄目よね、次回マシュハドハイヴ攻略戦完遂、おたのしみにぃ」
H26年2月再改稿
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