最終話『宇宙戦闘種迎撃戦終了。そして…』
ーヤマト改級ミノ艦橋ー
ミノのシールドは崩れずなんとか保った。だが…
「シールド20%低下!回復まで60秒!」
今の2匹の直撃で20%、計算上10匹が回復までに直撃するとシールドが保てなくなり…
ヤマト8号と同様な運命をたどると容易に推測されるだろう。
それも1秒間に1隻あたり2匹以上の突貫級が襲来しているからだ。
ミノが何故耐えられたのだが…
ヤマト改級はニュートロリウムジュネレーターによる高出力で発生させるアスガードシールド、AGに換装してるからである。
だが、ニュートロニウム製作に同化しか手段がなくまだヤマト改には4隻分しか換装はされてない…
その他のヤマト5号からヤマト63号まではプラントで製作可能な、
GUFで2匹目には堪えられない強度のまま。
そしてAGも11匹目には回復しないとたえられない。
唯一の最強のシールド艦、カオルが現在取り付いているトリア号が、
その身でもって受け止めているが…
エンシェントシールドも無敵ではない。
またたった1隻だ…
もはや崩壊の序曲は見えていて、
今まさにヤマト62号及び41号が突貫級の突撃を受け大破し、
爆沈は免れたが総員退艦がかけられ、
ますます生存艦の負担が酷い状態に陥ってきはじめている…
……
さて今まで書いてある事は主砲発射後たった85秒足らずの出来事であり、
その間に3隻を失ってしまっている。
更にいえば66秒の時間は射程内に侵入してからの移動時間で、
到達時間からのたった19秒間で3隻戦力外へと…真っ二つになった。
そして…更に1隻、1隻と戦力外に追いやられ…
当初マクロス艦含めて、1艦あたり1秒間に2匹殺せれば良かったのが、
既に5隻戦力外に追いやられ、2.2匹、つまり1秒間に3匹殺さなければいけない時が生まれる。
主砲での射撃メインのヤマト級だけの数で考えれば既に2.6匹…
7門ある砲塔がせわしなく上下左右に旋回し、
下部にかんしては僚艦がカバーしてくれるも、
全天180度に渡り主砲塔7門を駆使して1秒間に3匹を貫く必要があった。
更に艦直上方向に関しても担当しなければならず…
全天からの突貫で更に1隻、また1隻と…
「元帥閣下!大量の質量波検知!ハイパースペースです!!」
カオルの反応はない。
盾になるべく移動してる為手が回らない状態である。
喋る暇が欲しい…
「ハイパースペースウィンドウ開きました!」
(ウラガ級か?)
と、一瞬判断してしまう。
現状戦場近辺にいる戦闘艦は空母であるウラガ級しかいないが…
「ウィンドウアウト!!
ビッグワンです!大量のビックワン!」
大量のビッグワンがハイパースペースウィンドウから出てきた。
出てくるなり砲撃を開始する。
その編成数10…20…30…40…51。
各編成には砲塔車両が5両連結されていて、砲塔からビームが放たれ突貫級を打ち砕いていく…
ヤマトショックカノンクラスの威力を放つ砲塔列車…
(ありがたい)
ヤマト級の砲塔数で割るなら単純にヤマト級36隻分の援軍がきた。
地球から約3時間かけて急行してきてくれた、諦めていた貴重な援軍であった。
(でも誰が?)
例え戦闘開始あたり救援要請をだしたとしても、
急行するまで約3時間かかる戦場。
いつ誰が判断下したのだろうか?
『マスター!大丈夫?』
通信が入った。コバッタ11号だ。
『助かった…もう駄目かとおもった…』
正直本音をもらしてしまう。
ヤマト残存55隻、更にまた1隻を失っていた状態であり…
まさに崩壊寸前であった。
『マスター、あとで叱りをうけると思うけど…更に―』
「さらに質量波検知、新たにハイパースペースウィンドウ開かれます」
『何が来てる?』
もう対抗できそうな武装を搭載している艦等はない筈…
「ウィンドウアウト…リオデジャネイロ級です!」
『はっ?自殺行為だ!すぐに下がらせろ!』
ただの核融合炉艦であるリオデジャネイロ級、
亜光速戦に対応してなく、戦力外同然の代物である。
『あ〜マスター、それら遠隔操作無人艦なんだよ…』
『遠隔操作?』
(そんな機能いつ?)
『そう』
リオデジャネイロ級300隻余りは、かなり早い速度で展開移動してく…
『え?』
ありえない移動速度…
『亜光速エンジンに換装してGUFを搭載したの。
で、使い方は…』
ヤマト21号に突っ込んでくる突貫級、間に合わないと思った時…
リオデジャネイロ級が文字どうり盾となる。
『マスターとおんなじ使い方ね』
『けど…』
『2撃目は堪えられないから使い潰し特攻用の使用法…
けどこれならヤマト級守れるよ』
盾となったリオデジャネイロ級にまたつきささり…
シールドが持たずに艦に突き刺さり爆散した。
だが爆散エネルギーで突貫級のスピードが落ち、
その隙に他艦の主砲が貫き爆沈する。
『わかった…総員、あと少しだ!殲滅せよ!』
……
砲塔数が単純に増え、しかも総数300枚の盾となる遠隔操作の無人艦が増えた。
ヤマト級相当艦数で勘定すると1秒間に1匹あたりの突貫級をを担当すればよくなり、更に盾だ。
もはや崩壊する理由がなくなり次々と襲来していた突貫級が爆散する。
援軍がきてから約60秒後…
狙っていた艦が破壊され、旋回しきれず通過してった突貫級も撃沈。突貫級残存は0になった…
……
小型突貫級殲滅したとバルキリー・ゴースト隊からの報告も入り、
戦場もおちつき、被害の全容を把握できるようになる。
人的被害は…
大破撃墜したのは有人艦だが、
艦橋部にしか人は配置されていなく、
人被害は現状0、脱出ポットも無事に全機回収された。
だがコバッタ達21名、T-850が3名反応をロストしていた。つまり消失したという事であり…
『そうか…』
今回の戦いにて損失した艦船数は、
まず盾として使用したリオデジャネイロ級が332隻中、272隻が盾となり戦場に散った。
ヤマト級が9隻大破した。
VF-25改出撃総数840機の損失は無し。
AIF-7S改は出撃総数2720機中、211機損失。
クォーター級3隻及び、バトル級3隻は大破があるも損傷艦を切り離し独行に移行した為に、
ハイパードライブ航行には問題がない。
改マクロス6隻は幸い中破でおさまり帰還次第ドック入りとなる。
「ウィンドウアウト…ウラガ級艦隊です」
バルキリー隊の母艦であるウラガ級が、
戦闘終わった戦域に戻ってきた。
「まもなくバルキリー・ゴースト隊が帰還してくる。受け入れ準備整えろ」
管制では、損失艦に搭載していたゴースト各機の割り振り作業に入っていた。
ウラガ級に若干余裕があり、万が一搭載できない際はAIのみ回収になるだろう…
……
帰還した全機が着艦し無事に収容作業が終了した。
また航行不能艦からの移動、B1による救助も完了し…
『こちら元帥。総員傾注せよ…
今回の戦闘に伴う犠牲者、コバッタ52147号ら総員24名に対し黙祷をおこなう。
我々の親愛なる友人であり同僚に対し〜黙祷!!』
艦隊に属す全ての者が黙祷を捧げる。
『それでは地球に向かって帰還する。
各艦ハイパーウィンドウ開け!目標太陽系集結ポイント』
航行できる各艦がそれぞれウィンドウを開き…
「目標太陽系集結ポイント、ハイパースペースウィンドウ開きます」
「全艦ハイパースペース突入しました」
『では半舷休息とする…』
「アイサー」
……
艦システムを調整し、遺伝子資格者不在でも運用できるように変更した後に、同化を解除したカオル。
またシステムやエネルギー系統が違っていた、維持システムや索敵、通信等も融合させる作業も終え、
戦闘機動時のアクロバット的な動きをしない限りは、
通常運行は可能な様にはなった。
私室へと…
システム変更しなければまずオーロラ級はTOTO艦の様にいきなり機関が停止し、
電圧低下でハイパースペースから弾き出される。
遺伝子資格者が重要視されてたのは、
敵対種族に艦乗っ取りされた時の対策で1番の絶対的方法だからだろう。
レイスがリモコン操作し完全に隠してあったジャンパーにたどり着き操縦して惑星からレイス達の元へと脱出しようとするが、
遺伝子をもってない為に操縦できずという事もあった。
どう操作してもうんともすんともいわない。
結局レイスは操縦をあきらめ遺伝子を持ったものを襲う手段をとらざるえなくなる。
「しかし手痛かったな…」
私室に戻ったカオルは11号に声かける。
[うん…だねぇ…]
「正直奴らを侮っていた…今度はこの様な被害は出さない」
[うん]
地球につくまで後二強時間、空いている時間に…
[えっとまず…]
今回の戦いにて損傷し独行不能な艦や、大破した艦は置き去りにしたが、
現在地球から曳航しながら超光速可能なフォールド搭載した回収艦隊が出発したときいた。
戦場後のデブリ回収も兼ねてる回収艦隊、
異世界軍では最早時代遅れのフォールドになったが、
修理を現地でせずに曳航時にはまだまだ必要であった。
またこの回収部隊は貴重な初サンプル回収任務も帯びている。
ショックカノン砲1門では破壊できず3門1砲搭の直撃で破壊できた突貫級の甲殻…
何故高出力ビーム1門で何故生態由来の甲殻を貫く事ができなかったのかを、
やはり詳しく調べる必要があるだろう…
[あと今回連れてきたB1の51両だけど、
ボイラーに負担かかってぼぼ全員要メンテだって〜]
「流石に砲搭車両5両連結は無理がかかったん?」
[うん]
通常では砲搭車両は1両しか連結しない。
砲搭車両から放たれる主砲はヤマト級の主砲搭と同様の威力であり、
それがたった長さ約10mの高さ横幅が約4mのボイラーから発しているエネルギーを変換して放たれる。
通常時では砲搭車両1両なのはメンテ無しでも連続戦闘が行える出力に抑えている。
勿論銀河鉄道のSPG、スペース・パンツァー・グレネイダー専用車両、666は別種だが砲搭車両が複数両ついている。
常時対応を行う警察的役割のSDF車両とは違い、
一回一回の戦闘に全力投球する軍隊的役割のSPGではほぼ同出力ながらも戦闘方法は違い、
すぐに入念な整備入りする。
10m×4m×4mだけのエネルギー発生機関は、
チート的なZPMを除くとかなり小型なほうといえた。
原子力空母のエネルギー伝達のシステムは原子炉と蒸気発生器まで含めて隔壁は40m×9m×10mが2部屋程、
そして蒸気が主蒸気タービンに伝わり巨体をすすませる。
電力や推進力発生させるところまで含めたら更にでかい。
一方PT等につかわれるPT用の核融合炉ジュネレーターやプラズマジュネレーターは、
純粋に電力を発生させる事ができ約2m3mサイズと小型だが…まぁそれなりの出力だ。ボイラー程の出力はない。
艦船用につかわれてるタイプのだとサイズは一気に30m×20m×20mは必要であるがそれでも出力はボイラーにまける。
ヤマト級の巨大な波動エンジン相当の働きをさせたのだ…無理がきたといえよう…
「しょうがないけど警戒に穴は?」
[あいちゃうから代案なんだけど…]
中心方面に向かって東西北天に20編成、南天に10編成、ベテルギウス内で10編成いた中から抽出したので、スカスカ状態になった。
そこで人工衛星による監視網、
通常衛星は逃げれないという難点があるが、
推進部なしにハイパードライブを組み込み逃げる体制を整えるという。
これによりBETAを欺瞞できる監視網を設立できるとの話だ。
勿論goサインをだし…
「でっと…人的損失は24名か…」
[でも人は死んではないよ]
「お前らも人とかわんないよ。
感情もそだってるし、後は酸素を必要とするかだけかだろう?」
[まちゅたぁぁぁ〜]
ヤマト級は徹底的に無人化を推し進め、
艦橋スタッフ以外はバルキリーが積載時には除くが、500m級の艦体に人はいない。
その為に宇宙空間にほうり出されても人が死亡するケースは殆どないだろう。
また爆沈をさける為に機関部艦橋部分の装甲にPBを組み込んみ、
その部分に衝突がきたとしても威力が横にそれた筈だ。
全面PBで覆えば大破免れただろう?の意見もあるかもしれない…
だが衝突時の運動エネルギーは消えない。
衝突時の地球崩壊クラスのエネルギーが消えるまで重力アンカー無しに吹っ飛ばされ他艦を多数巻き添えにするか、
重力アンカーで地球崩壊クラスのエネルギーに抵抗するなら、
直撃をうけた艦体が地球崩壊クラスのエネルギーが逃げずに、
抵抗できずに耐え切れなければ…いや耐え切れずに変形するだろう。
それが艦橋であれば人が死に、機関部であれば爆沈だ。
そこでだ…クラッシャブルゾーンの考えであった。
車でいえば衝突に対して脆い箇所…正面衝突時にエンジン部分で衝突エネルギーを吸収し、
人がいる運転席等をまもる作りだ。
それを艦に例えると、完全に衝突エネルギーを殺すのはあきらめ、
バイタルパートを受け流して破断しやすい箇所をつくりあげる形になった。
実際の戦闘結果からその考えは間違えてない。
だが頼みのつなのGUFが2撃で突破される脆さ、
AGでもまだ無敵ではない結果を突き付けられ、
何だかの対策はとらざるえなくなる。
ナクアドリアリアクターが生産できる様になれば、
AGの次に強度があるSGCTが利用できる様にはなる。
突破された後の装甲強度についてはほぼ諦めざるえないだろう。
物理的に地球破壊レベルのエネルギーを受けきれる素材なんか、
生産できないチートレベルしかおもいつかない。
「今回は正直主砲の砲塔数不足だったよな…
波動砲艦は必要として…
あとは対突貫級用に護衛艦が必要だな…」
[護衛艦?えっと…小型な?]
「あ〜ヤマト級から波動砲を抜き取って、主砲砲搭数を増やす考えなんさ」
[ほ〜]
「ヤマト級の波動砲は最大火力といえるけど、
波動砲門部と波動エンジンを直結しなければならないんだよ。
そこがある意味ネックなんだよね」
[そうだよね〜]
「その砲門部に砲搭やエネルギーライン等もつけれない、
だから対突貫級用に専用に主砲のを増設したタイプの艦をかな…」
[ならヤマト級にこだわるんじゃなく、船体下部とか横にも増設すべきでしょ?]
「内部構造さえヤマトの形を流用すれば外見は必要なしか…」
徹底的な無人化及びクラッシャブルゾーンは人的被害を抑えたので成果はあるだろう。
また後期艦、8号艦移行は建造段階で既にモノコック工法取り入れ、
内装段階でも部屋ごと取り替えられる様になっていた。
5号艦から7号艦、ヤマト改級に昇格した艦も改修工事ずみだ。
因みにリアルだと飛行機の内装全てを総取っ替えする客室改修は機体を切断しない為に43日間に及ぶ。
原子力空母の燃料交換には船体を切り開く為に1年半以上ものドック入りを要する。
それがヤマト級はモノコック工法導入でどっかの部屋を交換や波動エンジンルーム交換でも、
物があれば1日程ですむ。
[あと波動エンジン1つだけじゃなくても?]
「そうだな…」
全方位に対して同等攻撃力をもち、
波動エンジン2基搭載の500m級艦の雛形ができあがる。
[とりあえず艦種名は?]
「ん〜…サラミス級で」
[まんまあのイメージになるよ?]
「じゃあ…千住観音の手数が多い意味で…サハス級で」
[了解〜
ところで波動砲はショットガンみたく拡散にできないの?]
「取得してないのもあるが砲身つくりかえる必要あるだろう…
それに宇宙母艦級に対して威力不足になるよ。
まだ収束型波動砲1発で撃沈できるかをも検証してないし…
今回は安全パイとって6発で豪沈させたがな」
[けど艦隊戦では収束型は効率悪いね…]
「主砲放っている時エネルギー回す余裕なしだからなぁ…ナクアドリアリアクターの運用生産目処がたつまでは、
当面はヤマト級と新造護衛艦のミックス編成、
と…拡散波動砲艦取得してその組み合わせか…」
[後はウラガ級も増やしてバルキリー・ゴースト隊増大だよね]
「ああ、一回しか攻撃はできなかったが…
かなりの戦果あげたからな」
バルキリー隊は被害もなく大戦果、
ゴーストはバルキリー護るのを最上級命令にしていた為に損失はでてるも上々だろう。
[にしても、今回トリア号で使った武装良かったじゃない]
「ああ、アスガートビーム砲搭とドローンか…」
アスガートビーム砲搭…今回の同化ではエネルギー回路の新設や砲搭素材の変換等に時間かかっていて、
1砲搭を作るのみでていいっぱいだった。
せめてあと3砲搭はほしかったが…
そのかわりに威力はかなり上位に食い込み、
ビーム1発で200m級の突貫級を粉砕…あきらかにショックカノン砲よりも威力は上で、
マクロスキャノンの威力と比較しなければならない程だろう。
波動砲よりかは威力が落ちるかどうかあたりだろう。
また連射性能も良好で1秒間に2発放てる。
ただしそれだけだせる出力の反応炉…1門ならナクアドリアリアクターが、
それ以上の砲門ならニュートロニウム以上が必須だ。
波動エンジンとは相性が悪く、ショックカノン全撤去で1門搭載で連射性能維持してだろう。
ドローンは更に制限がかかるともいってもよい。
まずは生産面…現状カオルの同化による生産のみで、
その速度は1分間に1発、ながらになると2分間に1発になる。
ながらの比重もかわってくるとますます生産ペースがおちてくる…
更には攻撃時の制限がエンシェントチェアーや類似した操作卓による感応誘導と…
遺伝子必須に他の誘導方法は受付ない。
ドローン自体にAIを組み込んだりミサイルの様な索敵誘導装置が現状組み込めないのだ。
もっともそんだけ制限あるから推進部含めて1m未満のサイズが1発で、
200m級のドローン自体のサイズからしたら超巨大な生態兵器を破壊する威力を発揮したり、
また例え相手が何だかのシールドを張ってたとしても容易に突破する能力がある。
更には大気圏を自力で離脱し、月軌道上の艦隊へと襲い掛かる長距離独行できる能力がある。
1m未満でそんな移動距離や威力チート!と思うかもしれない。
実際のところ似たような誘導兵器にミサイルがあるが、
ミサイルは燃料部及び推進部、誘導部がかなり占めている。
大気圏外を長距離移動する大陸間核弾道ミサイル…
大気圏外に離脱するのであげるが、
弾頭自体は約1.7mだが、ミサイルの全長は18.2mと…全体の9割が火薬以外だ。
巡航ミサイルはトマホーク全長約6.2mで、
弾頭はペイロードの約1.5m程直径50cm以内の円筒に納められている。
ちなみにロケットよりか燃費のよいジェットエンジンだから、
航続距離約3000kmでそのサイズに収まっている。
ロケットであれば……到底サイズ内に収まりきりはしない。
そしてミサイルサイズで1番近いといえるのがスティンガーといえ、
1.5mの直径70cm、弾頭は約20cm程…
射程は8km到達高度3.5kmと短い。
射出後に射手から9m離れた時点で22Gロケットで加速し、
一気にマッハへと加速目標へと突き進む。
リアル現用ミサイルをいろいろあげたが宇宙空間を亜光速度ですすむ200m級の突貫級を一撃で沈めるとなると…
核弾道ミサイルや核搭載のトマホーク等が威力で考えられるが、
機動力がまず足りず、
また相対距離から起爆を正確におこすタイミングがシビア等で脱落していく…
異世界軍で使われている亜光速戦に使える宇宙用のだと…
艦載機用で反応弾、
艦船用で銀英のレーザー核融合ミサイル、
まだ生産してないがする予定のSG世界の亜光速ミサイルがある。
反応弾ミサイル全長4.2m直径67cm、有効効果範囲直径50km内1000MJの威力をもつ対消滅ミサイルだ。
ただしVF-25改が最大加速し続けてたら効果範囲内にて作動しかねない為に、
突貫級用に減速式に変更し、射程距離は最大速度時から放たれて15光秒程に変更されている。
レーザー核融合ミサイル…全長6.5m直径80cm、有効射程距離100光秒。
勿論威力的には反応弾に劣らぬ威力で、命中すれば一発で敵艦を沈める事ができる。
ミサイルの大部分をエンジンが占めて、亜光速26%まで加速し敵艦へと命中する代物だ。
末端誘導までのシステムを組み込みヤマト改級に搭載はされている。ただし本数的にはすくない。
そしてSGC世界の亜光速ミサイル…
全長5m直径62cm有効射程251光秒。
先の対GUF用に自身をGUFでつつみあげた実弾兵器。
小型亜光速エンジン搭載で、アスガードビームが搭載されるまでプロメテウス、オデッセイのメイン武装だ。
ゴアウルド勢力に対しては有効であったが、
オーライに対しては亜光速ミサイルがシールドに阻まれた。
本来であればAGあたりを貫通できる手段のミサイルを研究すべきだったのかもしれないが、
小型化に難儀なのと、AGにつかわれる素材がレアなのが研究をすすませない、
また盟友でありまずは大丈夫だろうの甘えがあっただろう。
だがAL4世界では有効的な武器といえ、これも生産されようとしていた。
上記よりサイズ面、貫通破砕面、速度面で優れるドローン。
長さ約1m未満の直径50cmと小型ながらも宇宙空間を亜光速度で飛び回り、
突貫級を粉砕する。
便利さ威力とも上々といえるが、
「プラントで作れればだけどね」
[でも…二つともできないからなぁ…]
まずドローンのすべてがチートであり…更に遺伝子改造しない限り、カオル専用ともいえよう…
アスガードビーム砲も素材問題があり…
素材入手できればまた別ではある。
……
迎撃艦隊が帰還の途につくなか…その頃…
GUFが追加された事によりマッハ12の速度で衝撃波を出すことなくミンスクハイヴまで移動してきた凄乃皇四型。
既に地上部は異世界軍、国連軍、各諸国軍により制圧されていた。
ハイヴ内部へと歩みをすすめる凄乃皇四型。
また凄乃皇の護衛にA-01連隊各機も随伴している。
再編成されたA-01連隊第1中隊イスミヴァルキリーの、
『ふん!』
伊隅 みちる少佐搭乗の魔不知火改が突撃級を01式近接長刀でけさ切りにおろす。
74式の高周波ブレードタイプの正式版だ。
『そこっ!』
ヴァルキリー02、高畑 貴美中尉搭乗の魔不知火改から放たれた、
MP950マシンガンが命中し、突撃級が爆ぜる。
『させませんわ』
ヴァルキリー03宗像 美冴中尉搭乗の魔不知火改が、
MP950に付けられた銃剣で要撃級を深く突き刺し、
三点射撃の反動で抜く。
『後ろにご注意くださいませ』
ヴァルキリー04風間 梼子中尉搭乗の魔不知火改が、
01式近接薙刀の合金Z製の柄でもって殴りかかろうとしていた要撃級をとめる。
『ふん!』
ヴァルキリー05涼宮 茜小尉搭乗の魔撃震改が、
ナックルガードで要撃級を裏拳で突き破り沈める。
『集団はいないようね…』
ヴァルキリー06柏木 晴子小尉搭乗の魔撃震改。
01式ロケット砲…S-11弾頭型ロケット弾発射の、
バックファイア無しのバズーカーを担いで警戒している。
『じゃまだす』
ヴァルキリー07築地 多恵小尉搭乗魔撃震改が、
01式散弾銃でもってあつまっていた戦車級を粉砕する。
『そこっ!』
ヴァルキリー08珠瀬 壬姫小尉搭乗の魔撃震改、
01式支援砲…120mm砲から発砲炎があがり、
現れた要塞級が一撃でもって沈む。
『近寄らせない!』
ヴァルキリー09鎧衣 美琴小尉魔撃震改の右脚前面の装甲高周波ブレードによって、
戦車級が粉砕される。
第二中隊ミツキワルキューレ…
第二中隊のコールサインはヴァルキリーのドイツ語、
ワルキューレに決まり、
『はぁぁぁ!』
ワルキューレ01速瀬 水月大尉搭乗の魔不知火改が、
01式近接薙刀を薙ぎ払い、突撃級の身体がずれていく…
『両断!』
ワルキューレ02西坂 舞中尉搭乗の魔不知火改が、
01式近接長刀でもって突撃級を両断する。
『でやぁぁぁ』
ワルキューレ03河田 瞳中尉搭乗の魔不知火改が、
空中をかけ要塞級の背中に01式近接長刀を突き刺して体内へと突入、
横腹へと突き抜けてきた。
『うふふ』
ワルキューレ04小倉 九琉華中尉搭乗の魔不知火改が、
試作長鎌で突き切り裂く。
ラファールの近接長刀のデザインに高周波ブレードをいれたタイプだ。
『はぁぁぁ』
ワルキューレ05榊 千鶴小尉搭乗の魔撃震改が、
試作ハルバートAを振り一刀両断する。
このタイプは高周波ブレードの三日月状の斧、三本スパイク、ニードルがついている。
『……』
ワルキューレ06麻倉 美桜小尉搭乗の魔撃震改。
01式ロケット砲を担いで警戒している。
『はぁ!』
ワルキューレ07高原 由希小尉搭乗の魔撃震改が、
試作トライデントでもって突撃級を突き横に切り裂く。
勿論高周波ブレードタイプの代物だ。
ハイヴの地下深く、ちらほら湧き出てくるBETAを随伴しているA-01連隊が沈めていく。
随時生産されてくるBETAと遭遇、沈めていく形だ。
……
主広間へと続く横道を塞ぐ門級に2700mm電磁投射砲を撃ち込み、ラザフォード場で押し込み崩し横道へと侵入。
主広間に侵入した凄乃皇四型から、
「人類をなめんじゃねーぞ!くそBETA!!」
荷電粒子砲が放たれてミンスクハイヴの頭脳級…
BETA側の地球最後の頭脳級が消滅した…
……
地球圏に帰還した艦隊を待ち構えていたニュースは、
地球上最後のハイヴ、ミンスクハイヴ攻略の1報であった。
世界の住民にとっては長く厳しい戦いがやっと一息つき、
地球に限っては平和が訪れた瞬間であった。
『臣民の皆様…我が国いえ、世界を覆った長い辛き戦いが、
つい先ほど終わりました。
遥か彼方宇宙ではまだ戦いは続きますが、
地球では平和が訪れたのです』
各国で喜びに溢れた声があがっている…
[マスター産気付いたって〜]
「おおそうか!」
声明が流れたあたりに、
屡伊に身篭っていた赤ちゃんがとうとう出産を迎える。
[マスター、まずは消毒、着替えて]
「お、おう…」
イソイソと着替え…
分娩室へとすすむ…
[物語はとりあえずここでおしまい。
まだまだ宇宙戦闘種との生存圏勢力争いはつづくけど、
太陽系からはBETAも駆逐できたし…
Finって事で…バイバーイ]
分娩室に入室する11号、扉が閉まる…
……
カオル報告
頭が見えた〜!!
……
寸劇風後書き
作者「長い間お付き合い頂きありがとうございました」
ナギ少佐「ありがとうございました〜」
作者「2010年12月初執筆、シルフェニアさんに2012年12月初めから改稿投稿しました当方の小説、
『完全なる予定違い より予期せぬ未来を求めて』 はこれにて一旦幕を閉じさせて頂きます」
ナギ少佐「ところで作者、続きは?」
作者「もう既にMuv-Luv本編の残滓が感じられなくなり、
外伝または2部という形になるかと思いますが…
とりあえずは太陽系からBETA駆逐の形で一回は締めさせて頂きます」
ナギ少佐「長い間お付き合い頂きありがとう〜」
作者「では…」
〜Fin〜
H26年4月6日
押して頂けると作者の励みになりますm(__)m