魔 法先生ネギま!

〜ある兄妹の乱入〜

23時間目 「嵐の修学旅行! そのじゅうさん」

 

 

 

 

 

 

夜の電車。

「ん〜♪」

あまり客の多くは無い車両に、3−A生徒の姿がある。

「深夜に宿、抜け出すのは、修学旅行の醍醐味アルね〜♪」

チャイナ服姿の古菲。

「これこれ。遊びではないでござるよ」

古菲をたしなめる、同じくチャイナ服姿の長瀬楓。
すぐ側には、腕を組んで座席に座っている、龍宮真名の姿もあった。

(相手はプロか・・・)

いつも糸目な楓が、片目だけ少し開けて思案する。

(ネギ坊主・・・・・・大丈夫でござるかな?)

わざわざ宿を抜け出したのも、言ったとおり遊びではない。
救援なのだ。

 

 

 

 

こちらは山の中。

「や、やるやないか新入り!?」

戻ってきた白髪の少年を、サル女・天ヶ崎千草は驚きをもって出迎える。

「どうやって本山の結界を抜いたんや!? こんな易々と・・・」

彼女の後ろには、このかを抱えた彼女の猿鬼。
口を粘着テープで塞がれたこのかは、言葉を発することが出来ない。

「これでこのかお嬢様は手に入った。あとはお嬢様を連れて、あの場所まで行けば、ウチラの勝ちやな」
「ん゛〜〜ん゛〜〜!」
「安心しなはれこのかお嬢様。何もひどいことはしまへんから。さあ祭壇に向かいますえ」

『祭壇』とやらへ出発しようとしたとき。

「待て!!」
「そこまでだ!」
「お嬢様を離せ!」

「・・・またあんたらか」

追ってきたネギたちが到着。
制止をかけるが、千草は、余裕を持って微笑を浮かべる。

「天ヶ崎千草! 明日の朝には、おまえを捕らえに応援が来るぞ!
 無駄な抵抗はやめ、投降するがいい!」

「ふふん・・・応援がなんぼのもんや。あの場所まで行きさえすれば・・・」

刹那が声を張り上げるものの、千草はやはり、余裕の笑みで。

「それよりも・・・。あんたらにも、お嬢様の力の一端を見せたるわ。お嬢様、失礼を」
「ん゛っ・・・!」

「・・・!」

千草はそう言うと、このかに呪符を貼り付け。
呪符が淡く光を放ち、周囲にも複数の光が浮かび上がる。

結果・・・

「ちょっとちょっと! こんなのありなのーーー!?」
「やろー。このか姉さんの魔力で、手当たり次第に召喚しやがったな」
「ひゃ、百体くらい軽くいるよ・・・」

ズラ〜ッと現れた、妖怪、鬼どもの群れ。
思わずアスナはしり込みし、ネギの頭にいるカモはこう呟いて、ネギも怯んでしまう。

「落ち着け」
「そうです」

一方で、御門兄妹は冷静だった。
こういう事態にも慣れている。

「数が集まったところで、所詮は烏合の衆だ」
「雑魚が揃ったところで雑魚は雑魚。取り乱さないように」

「う、うん」
「そうは言われても・・・」

とはいえ、異常な迫力があるのは確かなわけで。
特に、これほどの敵と対するのが初めてのアスナとネギは、完全に押されていた。

「あんたらには、その鬼どもと遊んでてもらおか。ほな♪」

「まっ、待て!」

千草はそう言い残し、さっさと離脱してしまう。
もちろん、このかを抱き上げている猿鬼と、白髪の少年も一緒に。

「なんやなんや、久々に呼ばれた思ったら・・・」
「相手はおぼこい嬢ちゃん坊ちゃんかいな」

召喚された鬼たち。
こちらの陣容を見て、馬鹿にしたように言い合っている。

「悪いな嬢ちゃんたち。呼ばれたからには手加減できんのや。恨まんといてな」

「せ・・・刹那さん。こ、こんなの、さすがに私・・・」
「アスナさん落ち着いて、大丈夫です!」

震えているアスナ。
この間に、ネギはカモの提案で魔法を発動。

逆巻け春の嵐、我らに風の加護を。風花旋風・風障壁!!

自分たちを包み込むように、風の渦が発生。
ヤツラを、一時的に近づけさせないための障壁だ。

時間を稼げるといっても、ほんの2、3分しか持たない。
このかを追わなければならないので、モタモタしているヒマも無い。

「手短に作戦を立てようぜ!?」
「『二手に分かれる』・・・。これしかありません」

カモの声にいち早く反応したのは、刹那だった。

「私が1人でここに残り、鬼たちを引き付けます。
 その間に、ネギ先生たちはお嬢様を追ってください」

「ええっ!?」
「そんな刹那さんっ!」

驚いたのはネギとアスナ。
たった1人で、あれだけの数と退治することなど、無謀極まりないと思ったからだ。

「任せてください」

だが刹那は、こう言うのだ。

「ああいう化け物を退治調伏するのが、元々の私の仕事ですから」
「で、でも、そんなっ・・・」

そうだとしても、アスナは到底納得できない。
それは怖い。恐ろしいが・・・

友達を1人置いて、見捨てていくような真似は、出来ない。

「では任せましたよ」
「ええ。環さんたちも、どうかお嬢様を――」

「じゃ、じゃあ、私も一緒に残るーーーっ!!」

「ええっ!?」

再び上がった仰天する声。
アスナの言葉は、それだけのインパクトがあった。

「刹那さんをこんなところに、1人で残していけないよっ」
「でもっ・・・」

「いや・・・・・・案外いい手かも知れねえ!」

言い争っていると、カモが言う。

「どうやら姐さんのハリセンは、ハタくだけで、召喚された化け物を送り返しちまう代物だ!
 あの鬼たちを相手にするにゃ最適だぜ!?」

「な、なるほど・・・」
「あれにはそんな効果が」

そういうことなら、カモの言うことは確かに正しい。

「現状、無理にあの白髪の少年と戦う必要はねぇんだ。このか姉さんを取り返せば充分!」

引き続き、カモは作戦を立てる。

「・・・よし! 鬼どもは姐さんと刹那の姉さんが引き付けておく!
 兄貴と御門の兄さん姉さんは、一撃離脱でこのか姉さんを奪取!
 あとは全力で逃げて、本山に向かってる援軍を待てばいいって寸法だ! どうだ!?」

「逃げるのは性に合いませんが」
「ん。この際だ、文句は言っていられない」

「・・・わかりました。それでいきましょう」

御門兄妹が同意したことで、刹那も承知。
分の悪い賭けだが、他に良い代案が浮かばないことも事実だ。

「決まりだな! そうとなったらアレやっとこうぜ! ズバッとブチュッとよ!
 キッスだよキス♪ 仮契約!」
「えええっ!?」

緊急事態だということで、ネギと刹那は仮契約することに。
キスを交わして、仮契約は成立した。

「・・・・・・私はやりませんよ」
「チッ」

カモから期待の眼差しを向けられていた環だったが、ここでもきっぱり断る。
現状ではコレで充分だと思うし、ありえない事態だろうが、本当にどうしようもなくなった場合のみ・・・
と言って受け付けない。

障壁が解ける。

雷の暴風!!

解けるのと同時に魔法を発射。
その隙を衝いて、ネギは杖に乗り高速で離脱していった。
御門兄妹の姿もすでに無い。

「そういや、御門の兄さん姉さんは、このスピードに付いてこられんのかな?」
「大丈夫だって言ってた」
「まあ、底知れねえからな。あの人たちはよ」
「うん・・・」

杖の上で、カモとそんな声を交わすネギ。
振り返って

(アスナさん刹那さん、どうか無事で・・・)

自分のことはともかくも、そう願わずにはいられなかった。

ネギが言ったとおり、地上では、勇磨と環は高速で森の中を駆けている。

「急げ! 護衛に失敗するわけにはいかないからな!」
「わかってます! あんな失敗は1度で充分ですから!」

周りに青白いオーラを展開。
霊力で身体能力を強化しての、驚くべき走力だった。

鬼たちの中に残った、アスナと刹那は。

「落ち着いて戦えば大丈夫です! 見た目ほど恐ろしい敵じゃありません。
 私のこの剣も、アスナさんのハリセンも、こいつらと互角以上に戦える力を持ってますから」
「うん」

刹那の言葉に励まされ、アスナも立ち直る。

「せいぜい街で、チンピラ百人に囲まれた程度、だと考えてください」
「それって、安心していーんだか悪いんだか・・・」

いい意味で、緊張もほぐれて。

「しょーがないわね・・・。じゃあ、ま・・・・・・鬼退治といこーか!」
「はい!」

鬼たちへと、突撃。

 



 

 

山の中に忽然と姿を現す大池。
その中央部に、なにやら仰々しい祭壇が築かれていた。

祭壇から見える池の奥には、数十メートルはあろうかという大岩が横たわっている。
天ヶ崎千草は、これからこのかの魔力を使い、かの大岩に封じられているという怪物を、
蘇らせようとしているのだ。

「18年だか前に1度暴れたときは、今の長とサウザントマスターが封じたらしいけどな。
 でもそれも、お嬢様の力があれば、制御可能や」

祭壇の真ん中にこのかを寝かせ、儀式を始める。

「高天の原に神留まりまして、事始めたひし神ろき・神ろみの命もちて・・・」

 

 

 

 

「見えた! あそこだ!」

その光の帯を、空を行くネギが捉えた。

「こ、この強力な魔力は・・・!? 儀式召喚魔法だ! 何かでけえもんを呼び出す気だぜ!」

悲鳴を上げるように、カモが言う。

「兄貴、急げ! 手遅れになる前に!」
「う、うん!」

無論、呼び出させてやるわけにはいかない。
さらにスピードを上げ、急行しようとするのだが

ウォォンッ!!

「・・・! 狗神!?」

後方から遠吠えが。
振り返ると、何匹もの黒い狼が急速に迫ってくる。

ネギは障壁を展開させようとしたが、間に合わず。
直撃を受けて、杖から放り出されてしまった。

風を呼び起こし、杖を呼び戻して、なんとか墜落だけは避ける。
しかし、降りた先の地上では、さらに厄介な相手が待っていたのだ。

「よおネギ。うれしいぜ。こんなに早く、再戦の機会が巡ってくるたぁな。
 ここは通行止めやネギ!」

「コ、コタロー君・・・!?」

昼間に戦った、狗神使いの少年。
犬上小太郎。

儀式の祭壇は見えている。
見えているのに、ここに来て、こんな足止めを喰らうことになるとは。

「あの髪の長い姉ちゃんはおらへんのか? ちょっと残念やが・・・
 まずはおまえとの決着やネギ! 来いや!」

「どいてよコタロー君!」

もちろん、戦っている時間など無い。
通じるとも思えないが、ネギは必死に説得を試みる。

「なんであのお猿のお姉さんの味方をするの!?
 あの人は僕の友達を攫って、悪いことをしようとしてるんだよ!」

「ふん! 千草の姉ちゃんが何やろうと知らへんわ。
 俺はただ、イケ好かん西洋魔術師と戦いたくて、手を貸しただけや。
 けど、その甲斐はあったみたいやなあ」

やはり、通じなかった。

「おまえに会えたんやからなネギ! うれしいで!
 同い年で、俺と対等に渡り合えたんはおまえが初めてや。さあ、戦おうや!」

「そんなの意味ないよ! 試合だったら、これが終わったあといくらでも・・・」

「ざけんなぁ! 俺にはわかるで。コトが終わったら、おまえは全力で戦うようなヤツやない。
 俺は本気のおまえと戦いたいんや。今ここで! この状況で!
 ここを通るには俺を倒すしかない! 俺は譲らへんで!」

挑発に乗るなというカモの助言も、今のネギに聞こえているかどうか。

「全力で俺を倒せば、間に合うかもしれへんで!? 来いやネギ! 男やろ!!」
「・・・!」

乗ってしまった。挑発に。
ネギの頑固さと子供っぽさが、最悪の方向に出てしまった結果である。

両者、めいいっぱいの力を込めて、お互いに地面を蹴った。
その瞬間――

「まあ抑えてネギ先生」
「・・・え! ゆ、勇磨さん!?」

ネギを羽交い絞めにする勇磨。

「しつこい子供は嫌われますよ」
「なっ・・・。ぐあっ!」

そして、小太郎の目の前に現れ、カウンター気味に拳を入れる環。
小太郎は逆に吹っ飛ばされた。

「ぐ・・・姉ちゃん。やっぱりいたんか」

吹き飛ばされても立ち上がる小太郎。
口元を拭って、にやりと笑みを浮かべる。

「ちょうどええ。姉ちゃんとの再戦もしたかったんや!」
「しつこいと嫌われると言ったでしょう。しかも、私に敗北したのはほんの半日ほど前のこと。
 そんな短期間で劇的に実力が変わるわけがない。同じことです」
「やってみなきゃわからへん! あのときは、先にネギと戦って消耗してたからや!」
「やれやれ・・・」

ため息の環。
言ってもわからないというのは、まさに今の状況を指すのか。
あれほど、完膚なきまで叩きのめしたというのに。

それにしても、さすがは狗族。
ほんの数時間での回復力は、目を見張るものがある。

「生憎ですが、子供の戯言に付き合っているほど、私は暇ではないのです」
「関係あらへんな!」

環と小太郎が、一触即発になっているとき。

「は、離してください勇磨さん!」
「こら、暴れるな」
「僕はコタロー君と、決着をつけなきゃいけないんです〜っ!」
「いてて。暴れちゃダメだっての!」

ネギと勇磨の間でも、ちょっとした争いになっていた。
ネギの頑固さは折り紙つき。このままでは言うことを聞きそうにない。

「ネギッ!!」
「・・・!」

言うことを聞かせるには、これしか。
殺気を向け、思い切り怒鳴りつけた。

「ぁ・・・・・・ぅ・・・・・・」

途端におとなしくなるネギ。
さすがに、これだけの迫力の前には、タジタジだった。

「・・・悪い。冷静になってもらうには、これしかないと思ったから」
「・・・・・・」
「ネギ先生。君が今、1番やるべきことはなんなんだ? あの少年と戦うことなのか?」
「・・・・・・」

ネギは呆然としていたが、数秒後、ぶんぶんと首を振った。

「そうだろう? 気持ちはわからないでもないが、熱くなって我を忘れて、やるべきことを間違えてはいけない」
「・・・はい」

頷いたところで

「拙者も、勇磨殿とまったくの同意見でござる」

降ってくる第三者の声。
これは勇磨も意外で、驚いて目を向けた先には。

「大局を見誤るとは、精進が足らぬでござるよ、ネギ坊主」

「な、長瀬さん!?」

温和な笑みを見せる、長身の少女、長瀬楓。
そして、彼女が抱えているのは、ただ1人難を逃れて、助けを呼びに行ったはずの夕映だった。

夕映が呼んだ救援、ただいま到着。

「さあ、戦ろうや姉ちゃん!」
「だから、相手をしているヒマなどないと・・・」
「来ないなら俺から行くで!」

楓の登場は、環と小太郎の間にも、影響を及ぼす。

ドガッ!

「!!」

小太郎が環に飛びかかろうとすると、それを遮るように、
巨大な何かが飛んできて進路を塞いだ。

見た感じ、大きな手裏剣のような形状である。

「勇磨殿、環殿」

楓は抱えていた夕映を下ろすと、御門兄妹に向かって言う。

「ここは拙者が引き受けたでござる。ネギ坊主を連れて、先を急ぐでござるよ」

意外な申し出。
一瞬は虚を衝かれた御門兄妹だったが、すぐに理解して。

「わかった。恩に着る!」
「感謝します。行きますよネギ先生!」
「は、はい!」

ネギを連れて、離脱していく。

「待てや! 逃がさへんで!」

もちろん、ネギや環との戦いを望む小太郎は、すぐに邪魔をしようとするが

「少年の相手は拙者でござる♪」
「ぐっ・・・」

楓が先回り。
この間に、ネギたちは離脱に成功した。

「デカい姉ちゃん、邪魔すんなや・・・。俺は女を殴るのは、趣味とちゃうんやで・・・?」
「ふ・・・」

小太郎は楓を睨みつける。
楓のほうは、いつもの微笑だった。

「コタローといったか。ネギ坊主を好敵手と認めるとは、なかなかいい目をしているでござるな。
 だが今は主義を捨て、本気を出すのがいいでござるよ」

糸目だった目が、スッと開く。

「今はまだ拙者のほうが、あのネギ坊主よりも強い」
「・・・!」

小太郎が目を丸くする。
理由は・・・

「甲賀中忍・長瀬楓。参る」

楓の身体が、幾人にも分身したからだ。
が、驚いたのも一瞬のことで。

「上等ォ!!」

自らも狗神を繰り出して、応戦するのだった。

 

 

 

 

刹那とアスナは苦戦していた。

雑魚の鬼どもはまだいいとしても、別格の鬼が2体ほどいたのだ。
刹那でも手を焼くほどの力で、ほとんど一般人のアスナでは、敵うわけもなく。

救援しようとするのだが、さらにまずいことに、月詠までもが姿を現した。

(最悪だ!!)

刹那でさえもそう思ってしまうほどの、絶望的な状況に追い込まれる。

ドンッ!

「ぬおおっ、しまった新手か!?」

「・・・!」

そんな彼女たちを救ったのは、どこからともなく飛来した弾丸。

「これは・・・・・・術を施された弾丸・・・。何奴!?」

「らしくない。苦戦してるようじゃないか?」
「え・・・」

その正体は。
鬼だけでなく、アスナや刹那でさえも驚いた人物。

「この助っ人の仕事料は、ツケにしてあげるよ刹那」

ライフルを構えた長身の少女。
18番・龍宮真名。

「うひゃー」

そして、援軍はもう1人。

「あのデカいの本物アルかー? 強そアルねー♪」

驚きつつも、物珍しそうに鬼を見つめる小柄な少女。
古菲。

彼女たちは強かった。

接近戦で銃は使えないと鬼に囲まれても、拳銃を取り出して両手に装備。
西部劇も真っ青なガンアクションで、次々に鬼を撃破していく。

「なんで龍宮さんが・・・・・・てゆーか、なんであんな強いのー!?」
「龍宮とはたまに、仕事を一緒にする仲で・・・」

仰天しているアスナに、刹那も、まだ彼女たちの登場に戸惑っているのか、どぎまぎしながら説明。

一方で、古菲もなかなかだった。

「古。おまえは人間大の、弱そうな奴だけ相手をしてくれればいい」
「あ、バカにしてるアルね〜」

そう言う龍宮に反発するように

「馬蹴崩拳!!」
「なにっ!? げふぅっ」

得意の中国拳法が炸裂。
見かけに騙され、弱いと思って近づいてきた鬼たちを、一撃で倒すのだった。

「く、くーふぇまで助けに・・・」

しかも結構強い。
アスナはワケがわからないながらも、感謝する。

「さあ、もっと強い奴はいないアルか?」
「調子に乗ってるとケガするぞ」

何はともあれ、頼もしい援軍の登場だ。
これで、こちら側の戦線も落ち着くだろうか。

 

 

 

 

24時間目へ続く

 

 

 

 

 

 

 

 

<あとがき>

勇磨君、主人公を脅迫しちゃいけないよ。(汗)

はてさて、修学旅行編も、まもなくクライマックスですね。



感想

今回はバカレンジャーの武闘派どもが出陣したようだな。

まあ、出番と言う意味では地味な物だが。

出られなかったマスターと比べればいいですが。

オマエ、いつも思うが本当に使い魔か?

作られたと言う意味ではマスターの製作ではありま せんので、多少の誤差は仕方ないかと。

何の誤差だ!? 何の!!

あははは……(汗)

完全においてけぼりくらってる……。

二人揃うと、キャラが濃いあぁ(汗)

おお、ヘタレ作家、来ていたのか?

まったくこれっぽっちも気付かなかったぞ。

はい、私の認識からも外れていました。

一種の特殊能力ですね。


ぐは!?

それは、つまり存在感が無いと……。

存在感……お前にそんな物があるとはついぞ思っていなかったが、消えるほどなくなるとはな。

必要がなかったので、世界から削除されたのではな いでしょうか?

なるほどな、それで、今回の話だが。

シクシク

勇磨様と環様は主戦場へと向かいました。

このままでは、マスターの出番は無いかと。

シクシク

……。

まあ、私も全力が出せない以上仕方ないな。

いじけながら言っても、説得力はありません。

それに、魔力がなくてもマスターはそこそこいける口ですし、私も戦えますが?

シクシク

……そうだな、後は昭和殿が書いてくれるかと言う事だが。

無理です。

シクシク

えらくはっきり言うな(汗)

理由があるのか?

主人公の二人の見せ場となりますので、我々がいる と出番を削ってしまいます。

戦闘参加者が増えることで戦闘の天秤が傾いてしまうという点もありますが。

シクシク

つまりは、これからもここにいろという事か。

足に根が生えますね。

最後まで気付かれなかった(号涙)




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