そこそこの人間が暮らす『デジタル・シティ』。そこは近代的な建物が所狭しと並んでいた。
その中でも、ずば抜けて高い建物が3つ。シティの命運を握っているガードチームだ。
3つのガードチームの中の一つ、『シルバークロス』の門に一人の少年が立っている。
「・・・ふぅ・・・緊張するなぁ・・・・・・大丈夫・・・何故なら俺だから・・・よし!」
少年は大きなため息と意味不明な独り言を呟いたあと、意を決したように建物へと入って行った。
「おう、来たか」
中に入ると、海の男という表現が似合う中年の男に声をかけられた。
「あ、ズドカーンさん」
「試験の始まる五分前・・・余裕だな、お前」
ズドカーンと呼ばれた男は、腕につけているプロテクターのようなものを見ながら言った。
「いえ、余裕なんて全然ありませんよ。なんてたって最終試験ですから。」
「だろうな。これに落ちたら、全部水の泡だしな。」
二人の会話は、今から少年の受ける試験のことを指している。
ガードチームに入隊を希望したとき、受けなければいけない試験を、少年は受けているのだ。
無論、ガードチームに入隊するため。
「それじゃ、ガードリーダーに会いにいくぞ。」
「はい!」
ガードリーダーとは、呼んで字のごとく、そのガードチームの最高責任者である。
最終試験を受ける前に、軽い面接を行う。
今、少年が居る場所は、ガードチームのロビー。リーダールームへ行くには、中央奥にあるエレベータを使わなければならない。
少年とズドカーンがエレベータに入り、しばらくするとリーダールームのある最上階で停止した。
リーダールームに入ると、20代後半ぐらいの青年がいた。
「シルバーリーダー、最終試験受験者を連れてきました。」
ズドカーンが、敬礼をしながら言う。どうやら、この青年がガードリーダーらしい。
「(若い・・・・)」
少年は、想像よりかなり若いリーダーを凝視してしまう。
「君が、今回の受験者か。とりあえず、自己紹介してもらえるかい?」
「あ、はい。受験番号205番、アキラ・サカタキです!」
こうして、少年・・・アキラの冒険が始まった。
後書き・・・と称した言い訳
え〜・・・初めまして、酒呑(しゅてん) 童(どう)と申します。
駄文ですみません。
デジモンワールド2というゲームをやってて、無性に書きたくなりまして・・・。
二次創作なるものをはじめて書いてみました。
でも・・・多分、名前とかだけを借りてるだけになるっぽいかも・・・・。中身はオリジナルっぽいカホリがすると思います。
キャラクターの性格が違ったり・・・・まぁ、その他もろもろ。
こんな駄文書きですが、どうぞよろしくお願いします。