次元空間とは打って変わり、ここは天の川銀河。〈ヤマト〉率いる第一特務艦隊が出撃してから凡そ一七日が経過した地球は、以前にも増して復興に力を注ぎこんでいた。
四日前には『アルデバラン会戦』と称される、ボラー連邦の大艦隊とアルデバラン星系で交え、友軍となったエトスとアマールと共にこれを退けたばかりである。
地球防衛軍ら連合軍は、これを辛うじて侵攻を防いだのだ。対するボラー連邦軍は、六〇〇隻以上の大艦隊を率いたにも関わらず、この会戦に敗退。
しかも、未帰還率九〇パーセント以上、という驚くべき大敗北だ。これは波動砲が決め手となっている。
「我々は勝利に酔いしれる時間など無い。アルデバラン星系の防備を固め、警戒を続けるべきである」
そう言ったのは防衛軍司令長官である山南元帥である。彼の言うとおり、防衛軍はアルデバラン星系を中心とした、厳重な警戒網を敷く事になった。何しろ相手は大国である。
地球とは違い、軍備力の再建速度も段違いだ。一年未満で再度の攻勢に出る事はないだろうが、警戒する事に越したことは無い。
それにガルマン・ガミラス帝国という難敵も、ボラー連邦には存在する。そのガルマン・ガミラス帝国は、地球が、エトス、アマールと連合を組んで勝利した事を知っている。
それは即ち自らの好機到来でもあった。統治者たるアベルト・デスラー総統も、近いうちに戦線の突破を目論んでいる、という情報も地球へ入って来ていた。
「触らぬ神に祟りなし」
とある高官がそう評した。防衛軍はそれに関して、首を突っ込むことはしないと決定したのだ。それよりも、SUSとの戦いで失った兵力の再編に従事すべきだった。
山南を始めとして、宇宙艦隊司令長官の水谷大将は無論のこと、国防委員会も加わり、事を進めている状況である。
以前も記したとおり、防衛軍はあくまでも文民統制のもとで動く軍隊だ。トップに立つ大統領――チェグロン・バライアンの指示に従うのが原則だ。
さらに、大統領の下に居る国防員長と国防委員達の見解を通す。これらの指示が纏まってようやく、防衛軍も動けると言う訳である。回りくどいであろうが、それが決まり事だ。
とはいうものの、それを無視した例が存在する。ガトランティス戦役時の総司令、土方元帥が良い例だ。
彼は進撃してくるガトランティス艦隊を早々に撃変え打つべく、政府の会議の決定を待たずして独断で集結命令を下したのだ。
これに対して防衛軍首脳部は激怒したのは言うまでもない。総参謀長の芹沢大将などは、特に土方の独断行動を糾弾したものである。
だが土方はこの批難に折れる筈も無く、次のように淡々と反論した。
「のんびりと会議をしている時間はない」
結果論でしかないが、この対応は後々に正しい事も証明されている。もう一つ、独断に近い形で軍を動かしたのは、防衛軍司令長官だった藤堂元帥である。
彼の場合、ディンギル戦役時において、避難船団の危機を救うために太陽系全土の艦隊に集結命令を下し、迎撃を命じた。とはいえ、これは作戦中であったからこそ、とも言える。
そして今回、艦隊再編を行うに当たり国防委員も交えた、宇宙艦隊再編会議が行われた。その会議で決められた方針としては、次の様な事が挙げられた。
まず、人材不足を解消するために、通常の戦闘艦ではなく無人戦闘艦を建造する事。次に無人戦闘艦はあくまでも既存の物を改良して建造する事である。
人材不足は今に始まった事ではない。それでも、一八年程前と比べればまだマシと言えよう。この会議の決定に添って、防衛軍は続々と建造に着手し始めたのである。
「それで、進み具合はどうかね? 総参謀長」
「ハ! 現在、無人仕様の戦闘艦、戦艦一〇隻、巡洋艦一二隻、駆逐艦一八隻が建造中です。最初に就航するのは、凡そ二週間後になるかと……」
「さらに、有人仕様の戦闘艦、戦艦二隻、巡洋艦四隻、駆逐艦四隻も、同様の期間で就航する見込みであります」
地球防衛軍総司令部の長官執務室において、山南と総参謀長 リチャード・カバード中将、そして参謀次長 島 次郎准将らが軍備再編に関して話し込んでいる。
戦闘艦を建造するに当たり、使用されるドックは地球、月基地、火星基地の三ヶ所にて行われる。カバードの言う様に、現在四〇隻の無人艦艇を急遽建造中であった。
これらが二週間後から一ヶ月後には続々と就役する予定にあるのだ。最初に就役するであろう艦は無人駆逐艦であり、次に巡洋艦、最後に戦艦、という具合だ。
この就役速度は異常にも思えるであろう。しかし、今までの地球防衛軍では、この復興速度は普通とも言える。
典型的な例として、やはりガトランティス戦役時が分かり易い。ガミラス戦役では、〈旧ヤマト〉と旧式戦艦一隻を残し、事実上壊滅してしまった宇宙艦隊。
その後一年という短期間において、戦艦三六隻、巡洋艦八六隻、駆逐艦一〇〇隻以上を建造している。
しかも、この他に護衛艦やパトロール艦といった、補助艦艇をも建造しているのだ。それを見れば、これくらいの建造スピードは通常のものと言って過言ではない。
ただし戦闘空母の建造は当分先送りにされる事になっていた。理由は簡単、空母の数だけに見合った艦載機を確保しきれていないからだ。これでは空母の意味が無い。
ましてや〈スーパーアンドロメダ〉級戦艦にも、数十機規模で搭載が可能なのだ。こちらの方が何かと扱いやすいだろう。
「ふむ。それらの指揮専用艦は問題ないかね?」
次に山南は無人艦隊専用に建造される艦艇の状況を訪ねた。この艦艇は島が報告した有人艦の中に含まれている。無人艦隊を直接操るための専用戦艦だ。
その戦艦は〈スーパーアンドロメダ〉級戦艦と〈ドレッドノート〉級戦艦を改造したものである。双方が、主旗艦と副旗艦の役割を担っている。
基本設計はそのままにしてあり、情報処理能力も以前と比べて高いままなのだが、問題は無人艦をコントロールするためのソフトを入れていない事だった。
これが無いと、無人艦は主を失って動けなくなる。いや、完全に動けなくなる訳ではない。この一七年近く経った現在において、無人艦のAI技術も相応して高くなっている。
司令艦が潰されたとして、無人艦はある程度の独立した動きをすることが可能となるのだ。また、単純な司令を送ると、それに準じて動いてもくれる。
例えば、兎に角その宙域で砲撃に専念するようにだとか、敵との一定の距離を保て、味方に追従せよ、特攻せよ、といったものだ。
完全に動きを掌握するためには、専用のソフトと情報処理能力を有したコンピューターの導入が必要となる。先の二隻には、そのソフトらを導入する予定となっていた。
「〈スーパーアンドロメダ〉は、元々艦隊指揮に特化した戦艦ですから、大幅なシステム変更はありません」
島の言うとおり、〈スーパーアンドロメダ〉級戦艦は、元々が指揮戦艦として運用する目的があっただけに、大幅な武装削減といったことは必要とされていない。
だがこれを機に他の変更点も付け加えられた。まずは無人艦艇を運用するために、艦橋上部にある塔状レーダーの左右にレドーム――円盤状の装置を二つ追加して貼り付ける。
次に〈スーパーアンドロメダ〉級の攻撃力強化を図る。これは、主砲を一基追加することで、旗艦としての生存率と戦闘能力向上を狙っているものだった。
そのために艦尾部を五mほど延長させており、通常タイプよりも大きい二八〇メートル級の戦艦となる。延長した分は主砲を追加する他、艦内部には予備コンピューターを追加。
さらには食糧貯蔵庫など、艦内での長期生活を補う対策を講じられた。これらの改装予定によって、単なる流用よりも多少の手の掛かる建造になる。
「ただ〈ドレッドノート〉になりますと、システムの入れ替えなど、大幅な変更と追加を強いられるようで……」
「それは仕方あるまいな」
〈ドレッドノート〉級戦艦は〈スーパーアンドロメダ〉程の能力はない。だからと言って、下部の第三艦橋を撤去する訳にも行かない。
それでは索敵・情報処理能力の低下を招く。旗艦はあくまで全体を指揮出来れば良い。武装はその次と言っても良かった。まずは、後部第三主砲を撤去する必要がある。
さらに艦後部を八メートル程延長させる。延長された艦後部の上面にスーパー・コンピューターと、偵察機・連絡艇の格納庫を纏めたブロックを増設させる。
これによって、さらなる索敵能力の強化と連絡網の確保を行うのだ。そして、この二隻を同時運用し無人艦隊を操る。
問題があるとすれば、実戦でどれ程の働きをしてくれるか、という事ぐらいだ。全てはそれが重要である。
「向こう(次元空間側)でも、戦力の再配備が行われているが、果たして大丈夫だろうか?」
「難しい所ではあります。古代司令にも無人艦艇の設計図は送ってありますから、〈トレーダー〉で建造しようとすれば可能です。後は、運用次第かと……」
カバードはそう言うが、資源の問題がまだ残っていた。これは先日の報告通信でも知らされている事で、〈トレーダー〉と合流したエトス、フリーデ、ベルデルの修理・補強作業で予想よりも早い消費となっている。
この消費した分を一刻も早く確保すべく、管理局の面々と話し合って資源惑星の譲与を認めてもらうよう奮闘したという。山南一同、不安を隠せないでいた。
だが、管理局側からの文化データの提供と言う、予想の斜め上を行った対応等もあって、第二回目の会議は無事に条件を呑んでもらえたというのだ。
直ぐに資材の確保は難しいであろうが、マルセフ達もどうにか態勢を完璧に整えられる筈だ。ただし、人材の確保だけはどうにか出来るものではないのだが。
「長官、気になる事があるのですが……」
「なんだね、島参謀」
「はい。我々は現在、友軍への支援のために、次元空間へと派遣しております。ですが、SUSと決戦に勝利した場合、今後、地球は管理局とどういった関係になるのかと……」
島にこの事を訊ねられて、山南は直ぐに答えを出せなかった。今はまだ先の事を考えるような時期ではないかもしれない。だが、いずれ結論を出さねばならない問題だ。
注意深く言葉を選びながら山南は話を切り出した。
「難しい問題であろうな。今の所、双方は同盟関係……いや、単なる協力関係にあるだけだ。共通の敵が居なくなった時、我々に管理局に対して介入する余地は無くなる」
そうだ、地球防衛軍はSUSという共通の敵がいるからこそ、管理局と共に戦おうとしている。戦い終えるまでは、何かと管理局に無理を強いてしまう事もあろう。
だがそれが居なくなった時、防衛軍は現場に留まる事に意味をなさない。おそらく、次元空間から全軍撤収という方針になるだろう。無論、借りた者は返さねばならないが。
地球連邦は他勢力への無意味な干渉や介入は避けるのが基本だ。ただし要請があったり、手を差し伸べて受け入れてくれた場合は、全力で力を貸す。
そんな引き上げようとする地球連邦に対して、管理局は恐らく何かしらのコンタクトを取る可能性がある。あのジャルクから聞いた話からして、予想が出来るのだ。
管理世界の一つとして傘下に入るよう指示される事、質量兵器廃絶を命じられる事、ロストロギアなる物の回収に協力する事、等々……。挙げればきりがない。
防衛軍にとって馬鹿馬鹿しい限りの要求だが、これらの内容は今後通じなくなる。理由は簡単、もはや魔法による武器が通じる事が無くなってしまったからだ。
ジャルクから聞いた内容によれば、管理局上層部では質量兵器の規定に関してかなりの議論をしていたと言う。SUS相手に嫌と言う程痛めつけられたのだ。
今後もその様な条件を全管理世界に強いるのであれば、もはや救いようがないとしか言えない。
「兵器廃絶といった条件を盾にして、地球連邦に迫る可能性は少ないと思います。しかし、何かしらの行動は起こす筈です」
カバードが言う。もしも管理局が、交流目的で接触して来るのであれば、地球連邦政府としても考える余地は十分にある。
だが先の様な条件を持って来るのであれば、政府は交渉する以前に蹴飛ばして相手にはしないであろう。
「遂先日に、大統領とホットラインを繋げたのは君らも知っているだろう?」
「はい。時空管理局のトップと会談されたと、お聞きしておりますが……」
カバードや島が、トップ会談に顔を出すことはまず無い。トップと言うのだから当然であろう。このホットラインを通じて話し合ったのは、地球連邦大統領バライアンだ。
対する管理局側は三名、ラルゴ・キール、ミゼット・クローベル、レオーネ・フィルスら提督勢だ。事実上、この三名が管理局のトップであり、それをさらに纏める人間がいない。
彼等はあくまで治安維持の役割を持つ巨大組織であるに過ぎず、地球連邦の様な国家体ではないのだ。かつての日本で例えるなら、自衛隊が日本を統括しているものだ。
地球連邦で初の、次元空間内部の組織を相手にした会談では、ひとまず上々といった具合で進んだ。大統領と三提督のどちらも理解力のあるだけに、対立はしなかった。
ひとまずはお互いの関係を確認する事から始まった。山南やカバードらが言ったように、SUSという共通の敵を前にした今は協同歩調を取ろう、というものだ。
SUSに勝った後までは、まだ決定する事は難しい。そこでバライアンは……。
「その時が来たら、今一度話し合ってみては如何でしょう?」
と提案し、三提督らも異存はないとして同意した。
次に出たのは技術あるいは文化データ交流の件である。この事に関して、マルセフや古代から山南へと報告を入れ、さらに地球連邦の耳にも入っていた。
波動エンジンの技術が管理局に流れ入るのに対して、連邦政府はある危機感を抱いていた。管理局の船は今まで出会った国家勢よりも弱体である事は、周知の事実だ。
SUSにも勝てないのでは、地球防衛軍の足を引っ張るだけにしかならない。そうなっては困るため、政府要人達も渋々といった呈で許可はしていたのだ。
だが戦いが終わったらどうなるであろうか、との不安が浮き上がって来た。時空管理局は次元空間を跳躍する技術が優れている。
そこに波動エンジンが加わったとすれば、最悪の場合、地球防衛軍を凌ぐ可能性も、一概に否定できなかったのだ。
とはいえ、終わったら返してください、と言えるほど簡単な話でもない。既に艦船に搭載しているのだ。今後、波動エンジン搭載型の次元航行艦が続々就役するのも目に見える。
それらがいきなり地球の衛星上空に転移してきて、アルカンシェル砲を突き付けられたとすれば、連邦政府も防衛軍も成す術がない。お手上げだ。
その一方、管理局も似たような危機感を持っていた。防衛軍の手元には、既に次元転移装置のコピーが存在していてもおかしくはない。現に〈アムルタート〉を修理したのだ。
〈トレーダー〉が次元空間へ来れたこと自体が、それを証明しているのではないか。互いが密かに危機感を募らせている状態で、これがいつ弾けるか分からない。
「技術と文化データの交流に関しては、もう何も言えまい。時を進めるには他にないのだ。それに、我々が一度失った文化を取り戻せるとなれば、断る事もあるまいて」
「そうですな。今は目の前の事に集中するとしますか」
これ以上掘り下げても、何かしらの進展がある訳でもない。カバードも同意すると、次の話に映った。切り出したのは山南だ。
「〈ブルーノア〉は、現在どうなっておるかね? SUSの奇襲を受けて大破・漂流していたが……」
〈シヴァ〉の姉妹艦でありネームシップである〈ブルーノア〉。この艦は第一次移民船団の護衛艦隊総旗艦として同行していたが、SUSの奇襲を受けて結果は周知の通り。
〈ブルーノア〉はコントロールを失った後も、滅多打ちにされてしまい、主砲は第三砲塔のたった一門を残して、全て破損あるいは土台から吹き飛んでしまった。
独特の形状をした、尖った艦首先も無残に折れてしまい、装甲も全体の三割強が剥離していた。艦橋横にあった二つのウィングも根元から吹き飛び、艦載機を格納していたであろう翼も、左翼が無くなってしまったのだ。
しかし、実はその後に〈ブルーノア〉は廃艦寸前になりながらも再度、SUS艦三隻を相手に奮闘していた。その時、艦を操艦していたのが、貨物船船長をしていた古代だ。
彼の乗る貨物船〈ユキ〉は、大破・漂流していた〈ブルーノア〉を発見した。その中に居たたった一人の生存者から、地球の危機を初めて知ったのだ。
そして、そこへハイエナの如く彷徨っていたSUS艦隊に遭遇。古代は手負いの〈ブルーノア〉を操艦し、SUS艦隊に突撃を敢行。
この無茶な突撃にSUSが動揺したのかは分からない。苛烈な砲火の中を辛うじて切り抜けた〈ブルーノア〉は、背後で緊急反転。
戸惑っていたSUS戦艦の背後を、生き残りのクルーに砲撃させて勝利したのだ。ただし、その無茶な突撃をしたために〈ブルーノア〉は右翼を切断された挙句、下部の第四艦橋をも根元から大口径砲で消し飛ばされてしまったのだった。
その〈ブルーノア〉の修理報告に関して、島が報告する。
「現在〈ブルーノア〉は、木星のガニメデ基地にて修理作業が続いております。現場の話によりますと、もう少し被弾が酷ければ廃艦は決まっていたと……」
「そうか。いや、寧ろあれだけの損傷でよく復帰の目途がたったものだ」
「まったくです。分析の結果ですと、推定四〇発は下らない砲撃を受けた様です」
なんという頑丈さであろうか……と〈ブルーノア〉に感心する山南である。が、〈ヤマト〉の事を考えると複雑な心境になる。あの艦も相当に痛手を受けた経験があった。
ガトランティス戦役直後の〈ヤマト〉が一番酷かったであろう。艦体中穴だらけで、兵装も全て使用不能だったのだ。廃艦になる可能性があったものの、一ヶ月程で復帰した。
今回の〈ブルーノア〉の場合、修理には少なくとも後三週間は必要であるとの話である。それと、完全修理に伴い改造する点も幾つかあった。
それは艦低部への砲塔の追加だ。〈シヴァ〉程に重装備にはしないらしく、第四艦橋の後部側に副砲二基六門を取り付ける。
そして、砲塔の代わりに格納式機銃群の増設と、下方へ発射可能な迎撃ミサイル発射管を数門増設するという。
加えて、失った第四艦橋の増設に伴い、コピー品である次元転移装置の搭載。さらに新型コンピューターによる無人艦隊操作用ソフトの追加も行われる。
「次元転移装置か……他の艦艇にも、搭載するのかね?」
「はい。何しろ、緊急時の事を考えねばなりませんから。真田局長らの努力の甲斐あって、コピー品も何とか採用できそうです」
(次元転移装置のコピーをもう実用に向けたのか。相変わらず、真田さんと大山さんも恐ろしい人だ)
さり気ない事に、真田と大山は、〈アムルタート〉から得た次元転移装置のコピーを作成してしまったのだ。しかし、これは彼らなりにアレンジを加えている。
採用エネルギーの規格に合わせているのだ。そうでもしないと、防衛軍には扱う事など出来ない。これにはさしもの二人も苦戦を強いられたらしい。
管理局の技術を基にして作られた地球製次元転移装置。これが防衛軍の艦艇に装備されれば、いざという時にマルセフ達の援護に赴く事も可能となる。
だが今後に渡って援護を送り込むのは、正直避けたいのが本音だ。SUSとの戦争はいち早くも終わって欲しい。地球自体の守りも、強化せねばならないのだ。
それと余談ではあるが、〈ブルーノア〉は今後三〇〇年に渡り改修を繰り返しながら現役を務め続ける事となる。そして、いつか訪れる大戦争の真っただ中で、奮戦し続けるのだ。
ところ変わって、ここは第一管理世界ミッドチルダ、首都クラナガン。瓦礫の撤去作業は八割方が完了したものの、戦闘の傷跡は完全に消え去ってはいない。
全力で復興作業に取り組む管理局の地上部隊。さらには次元航行部隊の人間も協力しているばかりか、地球防衛軍の人間までがそれに手を貸していた。
当初は管理局の人間のみで作業に当たっていたのだが、途中から古代とマルセフから支援の申し出があった。それに対して管理局は、了承を出したのだ。
了承を出したのは人手不足というのが最もな理由であろう。防衛軍は〈トレーダー〉に搭載してあった重機類を準備。それと共に陸上部隊――空間騎兵隊を送り込んだ。
艦隊戦がメインであろうことは承知していたが、惑星アマールの陸上戦の様な事も想定して乗せて来たのだ。
その搭載されてきた空間騎兵隊は、一個旅団――戦闘員五〇〇〇名前後、戦闘車八〇輌(戦車四〇輌、後方支援車一六輌、兵員輸送車等二四輌)の規模だ。
正式名称は、第一軍団 第三師団 第六空間機甲旅団である。この第一軍団は太陽系を担当している兵力であり、他にもアルファ・ケンタリウス星系を担当する第二軍団、アルデバラン星系を担当する第三軍団等、幾つもの軍団が存在する。
各軍団の配下に、さらに細々とした師団、旅団、連隊、大隊、中隊、と続くのだが、ここの場においては省く。
師団レベルを搭載しようかと言う話にもなったが、生憎と〈トレーダー〉にそこまでのスペースはなく、それに師団となると一万人から三万人の編成となる事もある。
ただし、人材の枯渇が解消しきれていない故に、最大でも一万人が限度でもある。そこで五〇〇〇名規模である旅団を編成し、増援先の地上戦に対応しようとしたのだった。
通常ならばブルドーザーやショベルカーといった重機の類を搭載する事などない。しかし、先の会議の条件にあった様に、資源惑星の譲与がある。これを考慮に入れていたのだ。
基地を建設するうえで重機は欠かせないものである。そして今回の復興作業にも、これら重機を使おうと言うのだ。
それだけではない、防衛軍の採用している一六式重戦車〈タイフーンU〉の車体前部にショベルを取り付ける事で、ブルドーザーの代わりをしている。
普通ならば対地雷様に装着される様な物なのだが、こういった瓦礫撤去様に改造されたものを使用している。これらの活躍もあって、首都は早い復興がなされつつある。
管理局の面々は、防衛軍の陸上部隊に驚き圧倒されつつも、共同作業を続けた。だが、その作業も楽なものではない。何も力仕事だから、というわけではないのだ。
ここは戦場となった場所。ならば当然、瓦礫の中から出て来るものがある。それは戦死した局員の死体だ。これら生々しい傷跡を前に、気分を悪くする局員も少なくなかった。
さらに衛生面の問題もあった。長期に放置すると、疫病やらが発生する可能性も否定できない。それを考慮して、防衛軍側も防疫作業を怠ることは無かった。
「よぉし、次に移れ!」
「了解!」
撤去作業を絶えず行う第六空間機甲旅団を指揮しているであろう、四六歳程の大柄な男性が指示を飛ばしている。兵士達も復唱し、次の行動に移っていく。
彼がこの旅団指揮官である古野間 卓少将だ。防衛軍きっての陸上戦闘のプロであり、歴戦の軍人である。
主に地球の守備を任されてきた事もあって、他惑星に赴いた経験は少ない。そんな彼の本格的戦闘と言えば、デザリアム帝国軍地球侵攻の時だ。
彼は首都所属の空間騎兵隊隊長として、上空から奇襲して来たデザリアム軍と交戦した。
しかし、陸上戦闘においてデザリアム軍の兵器は、防衛軍の兵器を圧倒した。三脚型戦車やパトロール戦車といった戦闘兵器に始まり、占領後に開発された対ゲリラ用の小型多脚戦車等、防衛軍の戦車を大幅に上回るものばかりであった。
古野間も指揮していた部隊の九割近くを失うという、惨敗を喫してしまったのだ。だが凄いのはこの後だ。彼は生き残りの市民や兵士達と共にゲリラ戦を展開。
後に北野や、救出に成功した藤堂元帥と総参謀長らを加えて本格的な抵抗戦を開始した。防衛軍の兵器が効かなかった訳でもなく、奇襲戦法が、最初の敗退の原因でもあった。
そして、戦車を確保するよりも強力な威力を持つ携帯式ロケット・ランチャーを用いて敵戦車に奇襲を仕掛けた方が、即応性に優れ戦果を上げやすかったのだ。
かの第二次世界大戦末期ごろ、敗戦を間近に控えたドイツ軍の指揮官が徹底した、廃墟とした市街地全体を利用したゲリラ戦闘が良い例であろう。
デザリアム占領軍は最終的に降伏を選んだ。〈ヤマト〉追撃のために艦隊の戦力を割かねばならないばかりか、各地での反抗に押し戻された挙句にハイペロン爆弾も奪取された。
決定的となったのは祖国の消滅――もとい白色銀河の消滅だろう。それでも、降服を良しとしない兵士達が、残る艦隊を率いて一時地球を離脱。徹底抗戦を唱えたのだ。
「祖国消滅の代償を、彼奴らに支払わせてくれる!」
しかし兵力はあっても、補給の見込みは全くない。肝心となる中間補給基地も既に破壊されてしまっている。それに他の銀河系へ行くにもエネルギーが間に合わない。
途中でガス欠になっては元も子もないのだ。そこで、デザリアム残存艦隊は徹底抗戦を確定的にした。最後の一兵まで戦い、消滅した祖国への無念を晴らそうとしたのだ。
だが結果としてデザリアム残存艦隊は、帰還して来た防衛軍第七艦隊を中心とした兵力の前に大敗。言葉通りに殲滅されてしまった。
しかし、これは防衛軍の望んだ事ではない。以前のガトランティス残党と同じく、降服勧告は促したのだ。それを蹴ってまで、全滅の道を選んだのである。
敵兵とはいえ、祖国を失った苦しみと恨みは、壮絶なものであろう。そして、それももはや、今見れば過去の事にすぎない。
苦杯を舐めさせられた古野間は、その後、空間騎兵隊の再編成及び戦闘車両の開発を提言した。その結果として、重戦車〈タイフーンU〉だ。
これは二二一六年に開発されたことから一六年式戦車ともと呼称されるが、大半は〈タイフーンU〉で通っている。
他にも、携帯兵器の向上も進んで、かなり強化された部隊となった。そんな彼らが、瓦礫と化したビル群の撤去および防疫作業をしている。
その作業風景を、別の施設内部の窓から眺めやる人物がいた。高町 なのはである。
「……大分、綺麗になったみたい」
その声に明るさはない。やや沈んだトーンが混じっており、窓際に身体をもたれ掛らせつつもぼんやりと見やる。まだ、あの時の悲しみと恐怖を取り払え消えていない。
近接格闘戦で失った教え子、同僚達の顔がもう見る事が出来ない。戦争とはこれ程までに、傷を作り長引かせるものなのか。と彼女は感じていた。
エース・オブ・エースと周りから異名を付けられた自分。だが所詮は、管理局世界の内部でのことだ。防衛軍やSUSの様な本格的戦争の前では児戯に等しい。
ここでなのはは、自分がネガティブな思考に陥りつつあるのを自覚した。以前の重苦しい心情から比べれば、大分回復したと言えるだろうが、完璧とは言えない。
とはいえ、このままでは後の戦闘に大きな支障をきたす。彼女は頭を左右に振り、ネガティブな思考を外へ出してしまおうとする。何やってるの、私は……。
と、ここで聞き覚えのある声が、なのはを呼び止めた。青色のショートヘアに白色の上下スーツを纏った一六歳の女性――後輩のスバル・ナカジマだった。
「どうしたの、スバル?」
「あ、いぇ、大した用じゃないです。……その……大丈夫、ですか」
この時、スバルの目にも、なのはが無理をしているのが分かった。他の魔導師達とは比べれば、立ち直りの速度は速いものの、やはり辛いものは辛いのだ。
「うん。前よりは落ち着いたよ。心配をかけてくれてありがとうね、スバル」
スバルはそれ以上余計な事は言えなかった。ここで亡くした教え子の事など言える筈もない。取り敢えず、スバルはなのはの隣に立って、窓辺から都市を眺めやった。
復興、早いですね。とスバルが呟く。それに小さく頷くなのは。それで会話が途切れてしまい、気まずくなってしまったために何を話そうかと迷うスバル。
しばし沈黙が流れる二人だったが、ここでもまた聞き覚えのある声が、なのはの耳に入る。その声のする方向へ振り向けば、そこにいたのはリンディだった。
それだけではない。リンディの傍には別の男性がいる。なのはは直接の面積も無く、スバルも同様な反応を示した。いったい誰なのだろうかと……。
だがよく見れば、男性の服装は何処か見覚えがある。そうだ、マルセフ提督と同じ防衛軍の人間だ。そして、その服装はかなりの高官である事を伺わせている。
と、ここまで来てようやく思い出した。彼は確か……。
「地球防衛軍所属 艦隊司令及び戦艦〈ヤマト〉艦長の古代 進中将だ」
はやてやフェイトから聞いた、伝説の戦艦を指揮した男だ。文化交流会の時に、デバイスが撮った彼の顔を見たのを思い出した。
何故彼がここにいるのかと言えば、それは現場視察という言葉が一番適しているであろう。なのはは心内で呟く。彼が、古代 進なのか……と。
だが、ボーっとばかりもしていられない。慌てて彼女とスバルは敬礼し自分の所属と名、そして階級を明かした。
「あ……私は、教導隊に所属しております、高町 なのは一等空尉です」
「救助隊に所属しております、スバル・ナカジマ一等陸士です!」
この時、古代はなのはの微妙な表情に気が付いた。この女性は、確か八神 はやて、フェイト・T・ハラオウンの親友だった筈。以前の文化交流会で聞いたことではあるが。
目の前の彼女は管理局でも屈指の魔導師――即ち、エースとして活躍し、期待の名魔導師として注目されているとも聞いている。
だが、この戦いで精神的なダメージを受けたため、心配しているのだとも聞かされた。こうして実際に会ってみると、確かに彼女はまだ回復しきれていない節がある。
そこで古代は、なのはに対して、少し話し合いの時間を設けようと考えた。それ程長い時間は取れないのだが、出来る限り彼女の心境を聞き出して後押ししてみよう。
これから未来を作り上げる若い世代を、ここで挫けさせたくはない。なのはも、突然の古代の申し出に戸惑いを覚えたものの、断る事も失礼だと思い了承した。
リンディも邪魔するのも悪いとして、スバルと共に席を外した。
「……まだ、無理をしているようだね、君は」
「え?」
「表情だよ。見ればわかる。立ち直り掛けてはいる様だが、まだ完全とは言えないようだ。無理もない、か……」
やはり顔に出るのか……なのはは、数秒沈黙して古代に話しかける。
「私、今まで戦争と言うものがどれ程に恐ろしい物なのか、頭では分かっていたつもりだったんです。ですが……それがまだ、甘い事だと痛感しました」
ベンチに腰かけている彼女は、自分の膝に目線を落とした。そして、言葉を繋げていく。今回の戦争で、間近で死んでいく同僚や後輩、そして教え子を目の当たりにした時、己の無力さや魔導師の限界を思い知らされたと同時に、SUSに対して激しい憎悪を持ったのだと言う。
己の無力、SUSへの憎悪、これらが複雑に絡み合い、彼女は戦闘終了直後からしばらくの間抜け出せそうになかった。
その考えが次第に肥大化し、自分を押し潰しそうにもなったが、もっとも怖かったのは、自分が殺意を湧き上がらせていた事だ。
教え子を殺されたという怒りをSUSへ向け、あるまじきことに殺意の様なものが湧き上がったのだと言う。そう思ってしまった自分が嫌いになる。
「成程、私も似たような事を思った事があるから、分かるよ」
「え……似たような事、ですか?」
「あぁ。あれは、私がまだ一九歳の時だ。隕石を降らして、放射性物質をもまき散らし、人を大量に殺してきたガミラスが大嫌いだった」
一瞬、彼の拳がギュッと握りしめられたのを、なのはは気づいた。そして古代は続けた。〈ヤマト〉に乗ってからというもの、ガミラスという名のつく敵が出てくれば、それを倒すの必然であるとずっと考え込んでいたのだ。
だが、後にそれがとんでもない誤りである事を、教えられた。それは、とあるガミラス兵の捕虜を捕まえ、それもまた地球人と比較的似た姿だった事を知った時からだ。
その後のドメル将軍との戦いでは、相手もまた祖国が生き延びるために戦い続けているのだと知る。決定的な後悔を味あわされたのは、ガミラス本土決戦の直後だった。
〈ヤマト〉の反撃により、ガミラス星は首都としての機能を失ったばかりか、星事態の環境も破壊し、ガミラス住民たちをも巻き添えにしてしまったのである。
ボロボロとなった〈ヤマト〉の甲板で、古代は涙を流した。これが、勝利なのか? これ程までに、空しさと悲しさ、後悔の念しか、湧き上がっては来ないのだ。
何故だ。あれ程までに憎しみ嫌ったガミラスの本拠地を叩いたのに、何故、こうも打ちひしがれる思いしかないのだ。古代は或る種の罪悪感に苛まれた。
戦争だから犠牲もやむを得ない、等と言う軽々しい理由は許されない。我々地球人とガミラス人がすべきことは、戦うことではなく、互いに認め合って共存していくことなのだ!
ガミラスの行った事は、到底容認出来る事ではない。だが、かといって〈ヤマト〉がやったような行為もまた、許される事ではない。憎しみが憎しみを呼び合うのだ。
「戦争に良い事など無い。敵とはいえ、市民を巻き込んでしまったのは一度や二度ではないし、俺もまた、先輩や後輩を亡くしている……。だからこそ、君も考えて欲しい。これからも戦う事は避けられないかもしれないが、決して憎しみや怒りに駆られて戦っては欲しくない」
「……はい」
同僚や後輩を失って悲しんでいるのは、自分だけの話ではない。自分の横にいる古代もまた、別世界の地球とはいえ戦争で多くの先輩や後輩を亡くしているのだ。
先日も親友を前にして涙を流したであろうに、いつまでもこのままにいる訳にはいかない。このままは守りたいもの――娘さえも護れないだろう。
いい加減、心に区切りを付けなければならないのだ。やがて話を終えた古代に、なのはは礼を述べる。
「ありがとうございました、古代提督」
「いや、いきなり話を掛けてしまって迷惑だと思ったが……」
「そんな事はありません。提督のお蔭で、切り替われると思います」
「……そうか」
英雄とエース……本来、出会う事の無いであろう二人。だがこの出会いが、精神的不安を抱えたなのはに、変化を与えるきっかけとなったのは確実であろう。
この後、高町 なのはは予想よりも早い立ち直りを完了させた。古代は立ち去るとき、どうも柄にない事はするもんじゃないな、と呟いていたと言う。
〜〜あとがき〜〜
どうも、第三惑星人です!
じつに一週間と四日間ぶり程の更新となります。
今回は地球とミッドチルダの視点で進めてみました。
が、どうも話の構成が纏まらず、最後もまたどう締めくくるか頭を悩ましました。
しかも全くマルセフも〈シヴァ〉も出てきていません……今に始まった事ではないですがw
この後は資源惑星辺りの事について進めて行こうかな、と思う次第です。
それでは、これにて失礼いたします。
追記:デザリアム残党の件に関しまして、これは私の妄想になります。
よって、以前の歴史の流れに関する章も後に訂正します。
〜拍手リンク〜
[一一五]投稿日:二〇一二年〇一月二三日〇:一二:四三 a艦長
初めましてa艦長です。いつも拝見させてもらっています。
早速、誤字を発見しました。
「容赦ないSUS地上部隊の電撃戦によって、魔導師と帆魔導師達を殺戮していく様子が生々しくも、彼ら自身の目に焼き付けられている。」
帆魔導師ではなくて非魔導師ではないですか?
>>どうも、初めまして! 書き込みありがとうございます!
楽しんで頂けている様で、こちらも嬉しく思います!
そして、誤字発見報告、ありがとうございます。
[一一六]投稿日:二〇一二年〇一月二四日一一:一〇:四三 YUU
前回提案したPTSDっぽいのが出てて嬉しいですなぁ、
さらに突っ込むと、
市街地戦ですので死体の処理は急がないと疫病が発生する可能性があります。
専門の処理部隊とか無さそうだし・・・宗教上の関係で燃やしたりしたら駄目そうだからどうなるのやら、
現在の米軍ではどれだけ状態が悪くてもちゃんと回収してるそうです。(キリスト関係は火葬が不可)
>>書き込みありがとうございます!
PTSDをなるべく表現するように書いては見ましたが……今回もそれに通じたような状況を入れてみました。
確かに、市街地戦の遺体処理は考えねばなりませんね。
[一一七]投稿日:二〇一二年〇一月二五日一八:六:四二 試製橘花
太平洋戦争や二次大戦は義務教育での日本史では扱いが悪いとまでは言えませんが良くはありませんからね。しかし今の子供たちで太平洋戦争自体を知らない子供はいないでしょう。インターネットの普及で教科書以上の知識も吸収しますから。
しかし管理局はどこの惑星を譲与するのか・・・気になりますね。それにファランクスの損傷した波動エンジンがこれからどうなるのか。彼女の発言も意味深です。
主人公勢は次の戦いに備えて一先ずの休息といったところでしょうか。はてさて波乱はあるのでしょうかね。
次回も楽しみにしております。
>>書き込み、感謝です!
日本史に関しましては、多くの人は知らない事はないと思います。ただし、その細部に触れる人はいないかな、と思った次第です。
惑星譲与に関する事は次回に出す予定です……いったいどうなることやらw
[一一八]投稿日:二〇一二年〇一月二七日二三:四二:九 F二二Jラプター
おお、二話も更新されてた。乙であります!
ファンランクスのエンジン破損は痛いですね。ただでさえ数で劣勢なのに・・・。ここは連合艦隊の奮戦に期待大ですね。
ふと思ったのですが、管理局の面々(思い浮かぶのは日本出身の2人)が(ドック等で)ヤマトの威容・戦歴に圧倒される描写は入るのでしょうか? あったら個人的には面白いと思うのですが。あ、それいらねと思ったら無視してください。本当にふと思っただけなので。
>>書き込みありがとうございます!
ファランクスは廃艦にならないだけ、マシと言えそうです。
そして連合艦隊も、今後奮戦せねばなりませんね。
後、思いつかれた提案に関しましては、今すぐに採用は難しいものの、外伝関係で使用させていただきたいと思います。
[一一九]投稿日:二〇一二年〇一月三一日一二:四四:五〇 EF一二 一
新作のキャラクターや各種デザインについては、確かに議論になりそうですね。
それこそ、ガンダムの一年戦争に始まる宇宙世紀シリーズと、ターンA以降のものみたいなものでしょうか。
まあ、世代は変わりましたが、スタッフ陣は旧シリーズに思い入れがある人も多いでしょうから、是非頑張ってほしいです。
そして声優陣も、恐らくはほとんど入れ替わるでしょうから、同様に頑張ってほしいものです。
ところで、こちらでは地球防衛軍と管理局の交流が深まりつつありますが、そろそろ双方のトップ同士―\―\三提督と山南長官―\―\の映像会談があってもよろしい頃合いと思いますが、いかがでしょうか?
>>毎回の書き込み、感謝です!
ヤマト二一九九に関しましては、賛否両論となる可能性は大いにあるものの、私は期待して待ちたいと思います。
何があろうと、見届けたいと思います。
さて、トップ会談の件、直接的にはできませんでしたが、後日談のような形で書いてみました……相変わらずな出来ですがw
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