コードギアス反逆のルルーシュR2
Double Rebellion
TURN-11 ラブ・アタック!?(後編)
キューピットの日の前日
「会長め…また面倒なイベントを……」
「ああいう所も相変わらずだったな。でもこのイベントを上手く利用すれば、問題は全てクリアされるんじゃないか?」
「ああ。明日のイベントで女達との関係を一気に清算する」
地下司令室に集まったルルーシュとライはラウンズの調査報告と同時にキューピットの日にどうするか話し合っていた。
ロロや咲世子、ヴィレッタもいる。
ラウンズの件はジノとアーニャは本当に学園生活を楽しむために学園に入ったという事がわかったため、クリアされた。
まあ“全てクリア”は失敗フラグのような気もするのだが。
「それで、作戦は決まったのか?」
「ああ。ギリギリまで逃げて最終的にヴィレッタに帽子を取ってもらう」
そこでビクリと反応したヴィレッタ。
まあ彼女にとっては迷惑この上ない事だろう。
「それは…おかしな誤解を招くのでは?この件は咲世子が責任を取るべきで……」
「申し訳ありません。私はイベント途中でルルーシュ様の影武者を……」
「おかしな女に捕まらないためにも必要です」
ちなみにライがやればいいという案もあったが、さすがに学生である以上参加しないとまずい。
それで結局咲世子がルルーシュの影武者を担当する事になった。
「だったらシャーリーでいいだろ?」
「確かにそれも一つの選択肢ですが…」
「あれは相当おまえに惚れているぞ。おまえを守るために私を撃った事もある女だ」
「だから…もう巻き込みたくないんだ」
そう答えたルルーシュの表情は少しかげっていた。
しかし、表情をすぐに戻すと、ルルーシュはライの方に向く。
「さて、次はお前の作戦も考えないとな、ライ」
「僕か?やっぱり必要なのか?特にそうとも思えないんだが……」
「「「「………」」」」
「え?何?」
ライの反応に、ルルーシュはこいつも天然だった…という事を思い出した。
「念のため、だ。逃走ルートは用意して……いや待て。お前は誰か希望はあるのか?」
「希望?」
「ああ…その…帽子を取りたい相手とかはいないのか?」
「いや、特にはないが……」
少し考えた後、ライはそう答えた。
確かに今の自分に学園にそういう対象の人はいない。
「…わかった。じゃあ逃走ルートは……」
こうして今度はライの作戦を考える事になったのだった。
そしてキューピットの日、当日。
穏やかな朝日の下、登校中のアーニャ・アールストレイムはまたも珍しく考え込んでいた。
(……ライ)
美しい銀髪の青年の姿を頭に浮かべると、それだけで何故か胸が暖かくなる。
歩調も少し速くなる。
思えば彼に学園案内をされた頃から始まった。
それから彼と一緒にいる事が多くなった。
気づいたら頭を撫でられていたなんてしょっちゅうだ。
そして、この前の遊園地での出来事。
ライとは会って間もないはずなのに何故か自分の記憶の事を話してしまった。
ライに聞かれた時に自然と話してしまったのだ。
反射で言ってしまったと言えばそれまでなんだが、これまでそういう反応で相手に言った事はない。
じゃあ何故?
しかし、あれから考えてみたものの答えは全く出なかった。
(…馬鹿みたい)
自分がここまで他人に興味を持てるのかと内心驚くが、それが妄想の域にまで達するとは。
それでもやめられない。
こういう暖かい思いは時を経る毎に募っていく。
それにキューピットの日の事を聞いた時、真っ先に浮かんだ事は彼の帽子を奪う事だった。
これも何故かはわからないが、彼の帽子を取る事でこの思いがどういうものなのか答えが出せるのではないかと思ったのだ。
それにこの気持ちと疑問に決着を着けなければ、今後の任務にも支障が出る。
携帯から昨日調べた学園の地図を再確認する。
普通アーニャは考えるのはあまり好きではないのだが。
何故かつまらなくはなかった。
そしてついにキューピットの日というイベントの開始5分前になった。
今ライはルルーシュとは別の所で待機していた。
一緒にいては問題なのは当然だからだ。
とりあえずこのイベントを乗り切ろうと、ライは内心気合を入れた所で気が付いた。
自分の周りにいる女子の密度が異常に高いのだ。
(近くにモテる人でもいるのか……?)
ルルーシュ以外にもそんな人がいるんだな、と感心するライ。
そこで放送を知らせるチャイムが鳴った。
おそらくミレイ会長だろう。
『はーい、今日が最後の生徒会長ミレイ・アッシュフォードでーす!まもなく私の卒業イベント「キューピットの日」を開始します。ターゲットから最低2メー
トル
は離れていてね』
2メートル…意外と近くないか…?
『ルールはわかりますね?相手の帽子を奪って被るだけで2人は強制的に恋人同士になれる事ができます。帽子を取る方法は問いません。チームを組んでも道具
を使ってもOK。では、スタートの前に私から一言…』
一体何だろう?
『3年D組ルルーシュ・ランペルージ、同じくライの帽子を持ってきた部は部費を10倍にします!』
「何っ!?」
さすがのライもこれには思わず声を上げて驚いた。
ちなみに別の場所にいたルルーシュと声のタイミングとセリフがシンクロしていた事は置いておこう。
すると、いつの間にか廊下にはライの周囲を部活メンバーや女生徒が取り囲んでいた。
「全く、会長もやってくれる…!」
『それでは、スタート!』
会長が言うと同時に開始の合図が上がった。
開始と同時にライは近くにあった窓から飛び降りた。
ちなみに行動に起こす直前、ロロによって学園全体の人の体感時間が止められた事はやった当人と後でそれを知ったルルーシュしか知らない事だった。
「なっ!?ここ3階だぞ!?」
身体能力を隠している余裕はないと思ったライは飛び降りて見事に地上に着地した。
「下へ!下へ向かえー!!」
そんな声が聞こえてくるが、ライはかまわず指定されたルートで逃走する。
それから逃げ続ける事しばらく、ルルーシュに扮した咲世子(これからサヨーシュ)と合流した。
追ってくる面々はマジで手加減なしで追い立ててくる。
その時、指示を出しているルルーシュから通信が入った。
『正面に敵化学部がいるはずだ。ライも気をつけろ』
「了解」
直後、角を曲がった2人に化学部の花火攻撃が開始される。
それを2人は見事なまでの動きで花火の間を縫ってかわしていく。
サヨーシュなんて飛んでいるし。
ルルーシュは今後の体育の授業どうするのだろうか。
ライは一瞬そこが心配になった。
「ライ様、幻惑部隊の攻撃です」
「ああ……はあ!?」
今度はサヨーシュが言ってくれたので返事した…のだが。
言葉の内容を思い出して思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。
その証拠に色々な誘惑的な衣装を着た水泳部の子達が前方にいた。
全員が際どい服を着ているためライは顔を真っ赤にしてしまう。
「きゃ〜っ、真っ赤になってる〜。可愛い〜」
咄嗟にライは急ブレーキをかけて、進路を変える。
さすがにサヨーシュと違ってあの美女達を飛び越える事はできそうもない。
もちろん、サヨーシュには当然意味をなさず、結果2人は別行動となった。
咲世子は腐女子であっても、百合属性はない。
『今のはC.C.に報告だな』
「何でだよ!」
と通信してきたルルーシュにツッコミつつも、ライは別ルートを走る。
そして、ライは視界に飛び込んできた光景に驚いた。
「モ、モルドレッドーーーーー!!?」
『……ライの帽子、ちょうだい』
「は!?」
ライは自分でも顔が赤くなったのがわかった。
乗っているアーニャは知り合って数日しかないが、あまり感情を表に出さない子がいきなり告白(?)らしき事をしてきたのだから。
ちなみにアーニャもアーニャで自分からとっさに出てきてしまった言葉に赤くなっている。
(おかしい、これは何かの間違いだ。アーニャが僕に好意を持っているなんて…!)
しかし、アーニャは言ってしまった手前、引き返すまいと決意する。
そして、再び行動を開始する。
『ライ』
「な、何!?」
さすがのライもこの状況に普段の彼からは想像もできないほど慌てている。
ついでに声も裏返っていた。
『帽子』
「っ!ダメだ!取るなら取ってみろ!」
そう言ってライは校舎の陰に隠れる。
「ルルーシュ!」
『やるな、ライ。ラウンズにもモテるとは』
「冗談はいい!」
『だが、まさかここまで一般常識に欠けているとはな。とりあえず建物の中に隠れろ。生身でナイトメア相手にはそれがベストだ』
「了解!」
そして、ライは校舎の中に入ると、とりあえず図書室に隠れる事にした。
走って室内に入ると、シャーリーがいるのに気づき、物陰に隠れていたサヨーシュの隣にすばやく並んだ。
「う〜ん、確かこの辺りでルルの様子が……」
「まずいな、こんな時に……」
「ええ、これでは入れ替わりが…」
おそらく予定通りならルルーシュは咲世子と入れ替わるために地下エレベーターに乗った所だろう。
このままでは彼女に鉢合わせしてしまうどころか地下エレベーターの存在までバレてしまう。
「咲世子さん、僕が彼女の気を引きます。その間に」
「了解しました」
そう言ってライがシャーリーに声をかけようとした時だった。
ライの視線が一瞬窓の方に移って固まった。
「シャーリー逃げろ!」
「え?」
次の瞬間、シャーリーの近くの窓からモルドレッドの手がガラスというか壁を割って飛び込んできた。
「危ない!!」
その時丁度エレベーターから出てきたルルーシュがシャーリーを抱えてモルドレッドの手から逃れると、彼女と一緒に階段の下へと落ちていった。
咲世子とライは一緒に飛び出してアーニャの気を引く。
「こっちだ!アーニャ!」
一瞬サヨーシュの方にアーニャの視線がいっていたが、すでにライの方へと切り替わっていた。
もう一度腕を引き、モルドレッドはライを捕まえようとするが。
『ナイトオブシックス様、ここは機情の作戦区域であります。速やかにナイトメアをお引きください』
『ダメ?』
振り向いてモルドレッドに乗るアーニャがヴィレッタに尋ねた。
『っダメです』
『ダメ……いや』
『ええ!?』
そう言うとアーニャは再び振り返ってライを捕まえようとする。
しかし、既にライの姿はなかった。
『っ!?どこ?』
アーニャは辺りを見回すがどこにもライの姿が見当たらない。
それもそのはず、ライはアーニャがヴィレッタと会話している隙をついて、神速でモルドレッドに乗り移っていたのだ。
カメラの範囲に映らなければ、見つかる事はまずない。
灯台下暗しというのはこの事だ。
「さて、このナイトメアにもあるはずなんだが……」
おそらくこのモルドレッドにも外部からコクピットを開ける方法があるはずだ。
なんとか開けようと思案を巡らせていると、モルドレッドのコクピットが開く。
どうやら内側から自分で開けたらしい。
モルドレッドのモニターで見えないなら、目視で確認しようと考えたのだろう。
すぐにアーニャが出てきて、立ち上がった彼女にライはすぐに発見される。
「ライ、見つけた」
直後。
ライはアーニャがこちらに来ながら、既に彼女の腕が自分の帽子に向かっている事に気が付く。
しかし、避けようと思えば余裕でできたのに何故かライは避けなかった。
いや、たぶん彼女の真剣な瞳を見てしまったら何故か避ける事をためらってしまった。
そして、アーニャの手の中にライの帽子が収められる。
「あ」
「取った」
咄嗟だったとはいえ自分の判断に、しまった、と内心思いながらもライは悪い気分ではなかった。
「一つ、聞いていいか?」
「何?」
「どうして僕の帽子を取ろうと思ったんだ?」
「あなたといればこの気持ちに答えが出ると思ったから」
「気持ち?」
ライにとってはあまり要領を得ない言葉に聞き返した。
「………」
しかし、アーニャは赤くなったまま答えない。
それを見たライはそんな彼女を微笑ましく思い、彼女の期待と好意に応えてやろうと思った。
「わかった。僕の傍にいて答えが出るならずっといるといいよ」
笑顔でライが答えると、アーニャがこちらを見た。
「うん」
そう言って彼女は微笑んだ。
彼女の初めての笑顔を見たライは顔が赤くなった。
(笑えばこんな可愛い子だったんだな)
こうしてライとアーニャは強制的に恋人になってしまった。
その後無断でモルドレッドを持ち出したアーニャにテロと思ったのか軍の警護部隊が学園に来てしまうという騒動が一時的に起きてしまった。
結局ルルーシュはというと、めでたく(?)シャーリーと恋人になったらしい。
どうやらミレイ会長が2人を見兼ねてこういうイベントを思いついたようだ。
たぶんおもしろ7割、本気3割といった具合で。
こうしてミレイ会長の幕引き宣言でキューピットの日のイベントは幕を閉じた。
ライにとってはこれからルルーシュへの説明とかアーニャとのデートとかで逆に問題とか増えて先行き不安な展開になってしまった。
それから数日……。
「なるほど。ミレイさんらしいな」
ライはテレビに映るミレイを見ながら微笑んだ。
画面にはお天気お姉さんをやっているミレイの姿があった。
ちなみに婚約相手がいたらしいが、それは破棄したらしい。
そして、画面の中の彼女は何か吹っ切れたような顔をしていた。
いつも以上に彼女らしい。
そうライには感じられた。
「!…そうだ。シャーリーに電話しないといけないんだったな」
ルーフトップガーデンについて彼女に電話をしないといけないのをライは今思い出した。
確か今の時間彼女は外出しているはずだからとりあえず必要な物があれば買ってきてもらおうと考える。
ライは近くにおいていた資料を集めて彼女に電話をかけた。
「あ、シャーリー。僕だけど、今大丈夫か?」
『うん、大丈夫だよ』
「そういえばテレビに映った会長の姿、見たか?」
『うん、見た見た。会長らしいよね』
「僕もそう思う」
『で、どうしよ?ルーフトップガーデン』
そうだった。
話が最初から逸れる所だった。
「あぁ、それなんだが、特に必要な物は…なさそうだ」
『そう、じゃあハーブの苗だけ買って帰るね』
「ああ、頼む。そうだ、園芸部にも協力してもらった方がいいか?」
『園芸部にはルルが話してくれるって言ってたよ』
「そうか、わかった。ありがとう。じゃあね、シャーリー」
『うん、じゃ!』
そう言ってライはシャーリーとの電話を終えた。
ライは携帯を机の上に置くと、窓の外を見る。
「今日は何だか嫌な雨が降る……」
外はこの前のイベントが嘘のように嫌な感じの大雨だった。
あとがき
えー、今回も早く投稿できました、第11話です。
しかも、この作品初の前編、後編の一話二作。
まあ長くなったので、このように分けさせてもらいました。
おそらく日常編では書いた量は一番多いですね。
上手いかどうかはおいておくとして。
今回はアニメ本編では12話にあたる所です。
それでは解説をさせてもらいます。
前回の最後の話の通り、ライはアッシュフォード学園に転入学しました。
もちろん目的はルルーシュのサポート……のはずがラウンズの監視と目的の調査までする事になってしまいました。
ちなみに美形のライが来た事でルルーシュのデートの数が少なからず減った事はルルーシュ本人にとってはある意味救いだったでしょうね(笑)。
そして、そのままラウンズに学園生活で深く関わっていく……。
といっても、ただの学生同士としてですが。
ちなみにラウンズのエピソードでバスケットボールを出してみたんですが、正直ブリタニアの貴族がバスケットボールをよくするのか、しないのかははっきり
言ってわかりませんでした(爆)。
そこでよく考えた結果、一応知っているがやった事はない。という事にしました。
貴族のお坊ちゃまやお嬢様がバスケをしているなんて想像つかなかったので。
その後の剣術の稽古では……ライは男としておいしい思いをしましたね。
ちなみにこれは本人しか見えていなかったので、本人だけの秘密です(笑)。
それにラウンズの勘も素晴らしいものがる、という事でしたね。
ライのごまかしを見抜きかけている辺りは。
まあ、戦士としての勘といった所ですね。
ほかにも遊園地で遊ぶというエピソードを入れさせてもらいました。
敵味方関係なく楽しんでいる様子は奇妙でありながらも微笑ましかったと思います。
ちなみに食事のバイキング形式やお化け屋敷は、まあブリタニアでもあるだろうという事で使わせてもらいました。
まあ、その間ルルーシュは大忙しだったんですけどね(笑)。
そして、キューピットの日というイベントをする事になってしまう訳ですが……。
ライは大変でしたね、標的にされて(笑)。
いや、それ以前に大事なのは……まさかのラウンズであるアーニャと恋人になってしまった事ですね!
学園生活の数日の間にアーニャにライと接する内に変化があったという事なのでしょう。
ちなみに今は、ライは特に好意は持っておらず、アーニャもまだ自分がライに好意を持っているという事に気づいていないという状態です。
それが今後2人の関係がどう進展していくかは楽しみにしていてくださいね。
まあ、おそらくイベントの後のルルーシュのへの説明は大変だったでしょうが。
ところで、実は2人のデートネタがなくて正直困ってます。
誰か読者の方でこういうネタがある、という人がいれば、雑談掲示板か感想掲示板にでも書いてください!
それを採用するかはわかりませんが、参考にはさせてもらいます。
前編は学園でのオリジナルストーリー、後編は本編に沿ったストーリーをライ中心に書かせてもらいました。
ライとアーニャの恋模様には賛否両論がある(もしかしたら否定が多いかも(汗))でしょうが、それは問われてもあまりコメントができないので、そこはよろ
しくお願いします。
まあ、ライが今後さらに苦労していく事が予想される話になりました。
ちなみにラウンズの調査報告は原作通りにしていますから、本来の目的はちゃんとしていました。
次回は感想を見る限り読者の皆様が気にしているであろう所の話です!
果たしてシャーリーはどうなるのか!?
それは次回を見てくださいね!
10話もたくさんのWEB拍手と感想ありがとうございました!
早速感想掲示板を使ってくれた方もいたので、とても嬉しかったです。
この話で評価がどうなるかわかりませんが、これからもがんばっていきますので応援よろしくお願いします!
今回も前回から始めた解説コーナーがありますので、良ければ見てくださいね!
では、相変わらずの不定期更新ですが、また次回に!
読んでくださった読者の皆様、ありがとうございました!
改訂版修正箇所
ライのセリフ
モルドレッドのコクピット辺りのシーン
その他文一部
なぜなにギアス
ラ「主人公兼このコーナーの司会のライです。とりあえず評価は悪くはなかったので、続けてみようという作者様からの命令で続ける事になりました。それで
は、本日のゲストは……」
「元生徒会長、今はお天気お姉さんのミレイ・アッシュフォードで〜す!(以降ミ)」
ラ「今回はブリタニアの貴族制やトウキョウ租界の解説でもしていこうという事で、ミレイさんに来てもらいました!よろしくお願いします」
ミ「よろしくね〜」
ラ「では、早速質問です。トウキョウ租界って具体的にはどういう都市なんですか?」
ミ「そうねぇー。エリア11政庁が置かれた、ブリタニア人の直轄地とでも言うべき所かな。読者の方にわかりやすく言うと、大きさは東京都の山手線全域にあ
たるわね。何十階層にも積み重なった対震用のパネル構造になっていて、電力供給用の発電施設・太陽光パネルが各所に設置され、租界へ電力を供給してるの
よ。ここエリア11は地震が多いからこういう構造を取っているのね。ちなみに発電施設は細かく分散されているため、数ヶ所が使用不能になっても大規模な停
電が発生する事がないのよ。つまり、外部からの武力に対する抵抗力が非常に強い都市という事ね」
ラ「なるほど。では次の質問に行きましょう。ブリタニアの階級はどういう順序になっているんですか?」
ミ「確かにあまり詳しくは言われてなかったわね。じゃあ、ミレイお姉さんが説明してあげましょう!まず一番偉い方から順に、皇帝→皇族→ナイトオブラウン
ズ→大公爵→公爵→侯爵→辺境伯→伯爵→子爵→男爵→騎士(ナイトメア搭乗資格)→武勲候、という制度になってるわ。私の家も元はこの中に属していたんだ
けどね。ちなみに生粋のブリタニア人であっても、階級による格差が激しいのよ」
ラ「ナイトオブラウンズが皇族の次に偉いのは皇帝直属の騎士っていうのが、大きいって事ですね」
ミ「そうなるわね。皇帝陛下が直々に推薦されるのだから当然でしょうね」
ラ「なるほど。皆わかってくれかな?前回で次回はギアスに関わる用語を解説していくと言っていたけど、急遽作者様の意向でこのような内容になりました。間
違っ
た予告をしてしまって、すいません」
ミ「ごめんね〜」
ラ「軽いですね、ミレイさん(苦笑)。次回はあれば、ちゃんとギアスに触れていくような用語を解説していきたいと思います。また、このコーナーがあれば会
いましょう!今回のこのコーナーはライと!」
ミ「ミレイ・アッシュフォードがお送りしました〜。またね〜」
押して頂けると作者の励みになりますm(__)m
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