ここは18禁専用の小説投稿掲示板です。小説以外の書き込みはご遠慮ください。

野菜の女王様 玄界灘ボロ船作戦
作者:M4A3E4   2010/09/24(金) 23:16公開   ID:u6fsEziQ0Mk
御色町の二駅隣りにある春駒市はヤクザの町として有名である。
深夜まで人通りが絶えることのない繁華街には、女の子が男性客にいろいろとサービスする店が乱立しており、そうした店のほとんどは地元暴力団と何らかの繋がりがある。
メインストリートから道一本入った裏通りに店を構える「クラブ・ファンタム」も、そのうちのひとつである。
落ち着いた雰囲気の店内は閑散としていた。
カウンターの中では見事なアフロがトレードマークの店長が静かにグラスを磨き、グランドピアノの横では羽飾りのついたドレスを着た歌姫が物憂げな表情でグラスを傾けている。
「ヒマだね…」
「今夜は貸し切りだからな」
「会長さん今頃お楽しみだろうね…」
「うらやましいよ全く」
「アンタにはア・タ・シ、がいるでしょうが?」
「いや〜焼き鳥もいいけどたまにはビフテキが食いたいっていうか…」
「誰が焼き鳥だぁ――――――――ッ!」
「うわやめなさいそれ高いんだからッ!」
なんてコントが繰り広げられている間に、店の奥にある特別な客のために用意された一室では、広域暴力団「日の出会」の会長にして違いのわかる男、高梁亮輔が人外の美女を組み敷いていた。
『はあ…あ…はッ!……ふ…あぁぁ…っ!』
頭がくらくらする。
苦しい。
もうイキたくない。
なのに男の真珠入りペニスは容赦なくオシリスの蜜壺を抉る。
『かはッ!ん、ふんンぅうぅぅううっ……!』
苦痛と快感、屈辱と悦楽がごちゃまぜになり、引きも切らないアクメとなってオシリスに襲い掛かる
しなやかな若草色肢体は熱病を患ったように痙攣し、結合部から大量の愛蜜が噴き出してオシリスの内股を濡らす。
男が腰を打ち付けるたびに、ぱぢゅんぱぢゅんという弾ける水音が響いた。
何十人もの女を墜としてきた豊富なテクニックに裏打ちされた豪快な、律動は強烈な快感となってオシリスの腰をとろけさせる。
『ひはッ!』
男の力強い腕が、丸々とした抹茶プリンのようなオシリスの胸を掴んだ。
手に余るサイズの豊満なバストに男の指が食い込むと、乳房から背中側に抜けるような痺れが生まれた。
『あ〜〜〜っ!ぁイイッ!ひっ…ィ…イ』
男は粘度に指の形を刻むようにボリュウムのある乳房をこねまわす。
乳首をつまみ上げ、ぐいっと引っ張ると量感あふれた柔肉がむっちりと伸びる。
男根に絡みつく肉壁と指を押し返すたっぷりとしたバストの感触を楽しみながら、男は執拗にオシリスを責めた。
たわわに実った二つの果実を千切りとるような勢いで玩びながら、ひときわ力強い腰使いでオシリスの一番深いところまで挿入して精を放つ。
「そら、熱いぞ!」
『ひあっ!は…ンはぁあァ……ッ!』
熱く、濃ゆい牡のエキスをブチまけられ、魂切るような悲鳴をあげて、オシリスはイッた。

【一週間前】
「今度こそ大金を稼いできます」
商店街でのバイトから戻ったオシリスは、そう書かれた置き手紙を得意の腐食光線でテーブルごと蒸発させた。
自分が作った借金のせいでオシリスが辱めをうけたことを負い目に感じての行動だろうが、どう明るいものの見方をしようとしても碌でもない結末しか思い浮かばなかった。
『あの馬鹿…』
怒りにまかせて山小屋を破壊することはなんとか自制し直ちに町にとって返したものの、すでにヒッシャムの姿は町内にはなかった。
町の外を捜索するとなってはオシリスには伝手が無い。
仕方なく携帯電話に無理矢理登録させられたある番号に電話する。
それは依然ヒッシャムがこしらえた借金を帳消しにする代わりに、オシリスを輪姦した男たちのうちの一人だった。
電話から一週間後、オシリスは春駒市にある男が出資するナイトクラブに呼び出された。
「あのインド人相当厄介なことになってるぞ」
ベッドに腰を降ろした高梁が葉巻をくゆらしながら言った。
裸の身体をベッドに投げ出し、連続アクメ責めのダメージから未だ回復途上のオシリスには訂正を求めるだけの気力が無い。
高梁の号令一下、御色町近郊に散った日の出会の構成員が情報屋を締め上げたり、公安捜査官に袖の下を渡したりといった調査活動の結果、ヒッシャムは貨物船ヴェイチュラ号にコックとして乗り組んだことが判明した。
「で、このヴェイチュラ号というやつなんだが、俺の見立てでは十中八、九沈むな」
半身を起こしたオシリスが「どういうことだい烈さん?」という表情をする。
不安げな顔の下でメロンサイズの胸がたゆんと揺れた。
「ペーパーパイレーツだよ」
高梁はすぱーっと紫煙を吐き出した。
ヴェイチュラ号はノルウェーのスタバンゲル汽船が所有する、総トン数4,000トンのセミ・コンテナ船である。
このヴェイチュラ号を今回使用しているのが、ボルチモアの貿易会社トランス・プレダコンズ。
所有者から船だけを借り、乗組員の手配その他一切の費用を傭船主が負担する裸傭船型式である。
船長と航海士と通信長は白人だが、その他の乗組員は中近東や東南アジア出身の身元の怪しいもので占められている。
ヴェイチュラ号は三日前、有機肥料製造プラントを積んで春駒港を出港している。
「だが貨物船が目的地に着くことはない」
高梁は断言した。
ヴェイチュラ号は沈む。
いや、沈んだと見せかけて遁走する。
偽の救難信号(メイデイ)を発信して、それらしく救命ボートの破片でも浮かべておく。
そしてどこか人目につかない場所で船名を書き替え、別の船になりすます。
トランス・プレダコンズは船と積荷にかけた保険金を受け取るだけでなく、丸々手に入れた船と積荷を転売してさらに儲ける。
典型的な保険金詐欺(ペーパーパイレーツ)の手口だった。
「で、おたくのご主人様は自分が不正に関わったと知って口を噤んでいられる御仁かい?」
『無理じゃな』
即答だった。
「じゃあ間違いなく消されるな」
しれっとした顔で断言された。
「俺も男だ、このまま見殺しにするほど薄情じゃない。だが…」
高梁は立ち上がった。
「こっからは追加料金だ」
腰を突き出した。
跪いたオシリスは高梁のモノを口に咥え、自分から動きはじめた。

孤影丸は南シナ海にあった。
日の出会の依頼を受け、ヴェイチュラ号を追っての航海である。
孤影丸は無頼船の異名を持っている。
乗組員はみな命知らずの喧嘩好き。
寄航した先々で何がしかの騒動を起こしている。
船長の郷田武美は四十三歳。
日に焼けた顔をした寡黙な男で、四十三年間の人生でステゴロ(素手の喧嘩)で遅れを取ったことは只の一度もない。
操舵室には郷田のほかに機関長(チェンジニア)の木場千春がいた。
船舶用機関について語りだしたら止められない止まらない、いささか偏執的な気質の持ち主だが、エンジンに限らず機械全般に滅法強い木場は、孤影丸のNo.2である。
孤影丸は自動航行(オートパイロット)にセットしてある。
郷田はソファーに腰掛けて煙草をふかし、木場は雑誌を読んでいた。
「ほかの乗組員はどうしている?」
「みんな客室でお楽しみの最中ですよ」
木場は左手の親指と人差し指で輪を作り、その中に右の人差し指を突っ込んだ。
「しようのない、やつらだ」
郷田は溜息をついた。
『はぅあっ!んん…ふぅう……、ぁぁァあああッ!』
孤影丸の客室でオシリスは複数の男に責めたてられ、あられもないメスの悲鳴をあげながら、美しい緑の髪を振り乱してのたうっていた。
豊満な胸にむしゃぶりついている男は甲板長(ボースン)の登美田耕一。
フィラチオ奉仕をさせているのが司厨長(チーフスチュアード)の大銀河万太郎。
すらりとした美脚を肩に担いで性器を貫いているのが一等通信長(チーフラジオオフィサー)の広江正樹である。
そして甲板員の八木伸二郎と同じく甲板員で香港出身のボロの二人がオシリスの左右の手に男根を握らせ、手淫奉仕の快感に酔っていた。
無頼船の乗組員はいつ命を落とすか知れない。
だから楽しめるときに楽しむ。
郷田は客室での乱交を黙認していた。
孤影丸は総トン数199トン、ちっぽけな老朽船だ。
海運業界は不況続きで孤影丸のようなアウトローが食っていくには、法に触れる仕事も請け負わなくてはならない。
郷田も、他の乗組員も、今更人生をやり直せるとは思っていない。
その日暮らしの根無し草であった。
そこに現れたのがオシリスである。
美しい容貌と素晴しい身体の持ち主だった。
人間かどうかなどこの際どうでもいいことである。
乗組員はたちまちオシリスの身体に溺れた。
ヴェイチュラ号追跡と乗員の中の一人の拉致(正確には奪還なのだが)に協力する代価として、オシリスの肉体を提供する。
そういう約束だった。
突然けたたましいベルの音が響き渡った。
男たちは弾かれたようにオシリスから離れ、われ先にと駆け出していく。
オシリスはのろのろと身を起こすと、若草色の肌に濁った乳白色の粘液を張り付かせたまま操舵室へと向った。
『何事が起きたのじゃ?』
「フィリピンの漁船が中国の漁業監視船に追われている」
南沙諸島(スプラトリー諸島)の島々は中国、台湾、フィリピン、ベトナム、マレーシア等がそれぞれの領有権を主張し、過去には軍事衝突も起こっている。
1990年代にアメリカ軍がフィリピンの基地を引き払ってからは、領土拡張を狙った中国の動きが露骨になった。
狙いは石油や天然ガスといった海底に眠る資源である。
南沙諸島全体の実効支配を目指す中国は武装した漁業監視船を送り込み、中国が主張する領海内で操業する他国の漁船を一方的に取り締まっている。
郷田はそう説明した。
緊迫した状況にも拘らず、視線はどうしてもオシリスの胸に吸い寄せられてしまう。
『それでどうするのじゃ?』
「中国船に仕掛ける、体当たりしてでも漁船を逃がす」
郷田は腹を括っていた。
目の前で大国の横暴を許しては無頼船の名が廃る。
郷田は国粋主義者ではない、むしろ根っからの無政府主義者である。
誰にも相手にされないかわりに誰の指図も受けない。
相手がどこの国のどんな組織だろうと気に入らなければ喉笛を食い千切る。
野良犬の矜持にかけて力を笠に着た理不尽を叩き潰さずにはおかない。
「機関全開(デッド・フル)!」
「デッド・フル、サー」
木場が復唱した。
孤影丸が突撃を開始した。
警笛を鳴らしながら波を突っ切って驀進する。
「南無阿弥陀仏だシナチク野郎!」
登美田がダイナマイトを抱えて飛び出していく。
気分はもう戦争であった。
中国船の船員が甲板に備え付けた機関砲を孤影丸に向けるのが見えた。
「最悪本船も沈むかもしれん。そうなったらアンタの依頼は果たせなくなるわけだが、まあこれも運だと思って諦めてくれ」
『それは困るの』
オシリスは甲板に出た。
潮風がエメラルドグリーンの長髪を靡かせる。
セクシーにくびれた腰を覆うスカート状の装甲の下から、無数の触手が生えてきた。
触手から放たれた紫色の光線が機関砲に命中する。
砲身が溶けてくの字形に曲がった。
次の一撃は艦首に穴を開けた。
喫水線のすぐ上に穴を開けられた漁業監視船は、波を被るたびに大量の海水を艦内に飲み込んでいく。
中国船はみるみるうちに速度を落とし、やがて完全に停止した。
『少しやり過ぎたかの?』
「上出来さ」
郷田は会心の笑みを浮かべた。
乗組員がオシリスの周りに集まった。
「スゲエ、スゲエぜあんた!」
「貴女は女神だ!」
「ありがたやありがたや」
しまいには拝みはじめる始末。
(女神兼肉便器というわけか…)
オシリスは苦笑いするしかなかった。

陽が落ちてから孤影丸はロアナプラに入港した。
遠くに漁火(いさりび)がちらついている。
港の反対側にヴェイチュラ号が停泊していた。
様子を探りに出た八木の報告では、乗組員が下船した様子はないとのことだった。
「今夜、ヴェイチュラ号を襲撃する」
郷田が命令を発した。
「馬鹿、そいつは置いてけ」
木場が富沢からダイナマイトを取り上げた。
ボロは上腕二頭筋を唸らせながら拳法の型を演じている。
全員が派手な喧嘩への期待に胸を躍らせていた。
深夜、ボートに分乗した孤影丸クルーは海側からヴェイチュラ号に接近した。
オシリスの体から伸びた触手が男たちの腰に巻きつく。
伸ばした触手の一本をヴェイチュラ号の手すりに巻きつけ、ウインチを巻く要領で舷側を登っていくオシリスと男たち。
甲板に降り立つと広江がわざとらしくよろけてオシリスの胸の谷間に顔を埋めた
「この野郎!」
オシリスの胸から広江を引き剥がした木場がパンチを繰り出した。
広江が避けた拳は万太郎をとらえた。
「なにをしやがる!」
万太郎が消火器を投げつける。
命中したのはボロだ。
ボロが口から火を吹いた。
尻に火の点いた八木が背番号の無いエースに低空ドロップキックを見舞い背番号の無いエースの投げた時速137キロのカーブが噂のフォークデュオを襲う。
もうなにがなにやら。
「馬鹿者、なにをしている!」
一喝した郷田の脳天に、頭に血がのぼった登美田が一斗缶を叩きつける。
全員入り乱れての乱闘が始まった。
騒ぎを聞いたヴェイチュラ号の船員が駆けつけてくる。
面倒臭くなったオシリスは体内に収納している触手を全て出し、全方位に向けて麻痺光線を斉射した。
緑色の閃光が奔った甲板に魚河岸のマグロのごとく転がる海の男。
全員を無力化したところで船員の一人の胸ぐらを掴んで尋問する。
『エジプト人の料理人はどこにおる?』
「さ、騒がれると面倒なんで酒を飲ませて船倉に…」
船倉のハッチをあけると、中ではいい具合に酔っ払ったヒッシャムがゾンビのように徘徊していた。
「おおう!オシリスじゃないですか、こんなところで一体何を?」
オシリス渾身の右ストレートがヒッシャムの顔面に炸裂した。

−二週間後−
クラブ・ファンタムのドアを潜ったのは、珍しく背広に袖を通して陸に上がった郷田武美だった。
店長と歌姫に無言で会釈した郷田は廊下の奥に進み、突き当たりの部屋の扉をノックする。
「入りな」
中から高梁亮輔の声がした。
わざと照明を落とした薄暗い室内には、高梁の他にオシリスもいた。
目隠しをされたオシリスはエナメルのボンデージを着せられ、後ろ手に縛られて鎖で拘束されていた。
「この方が気分が出ると思ってな」
高梁はそう言って笑った。
郷田は航海中はオシリスに指一本触れなかった。
海に出ている間は女は抱かない。
それが郷田のポリシーだった。
そして郷田にはもう一つ知られざる性癖があった。
郷田は複数プレイでないと勃たないのだ。
それも男一人に女複数ではなく女一人に男複数のパターンである。
そのため無事ヒッシャムを奪還した謝礼の後払いも兼ねて高梁を交えての3Pとなったのである。
「もうすっかり準備できてるぜ」
『うぁあっ!ああ…ふぁ…あはぅッ!』
股間に突き刺さったバイヴを弄られ、悩ましい声をあげて身悶えるオシリス。
根元まで玩具を埋められた肉壷から、ねっとりした淫液がだらだらと零れ落ちる。
上半身に掛けられた縄によって搾り出され、より一層強調された巨乳がたぷんと揺れる。
服を脱いだ郷田は、前の穴に突き刺さったバイヴをそのままにしてオシリスのアヌスを貫いた。
『あ、ぁぁ……っ!お、大きいぃッ!』
想像を絶するほどの巨根だった。
郷田は寡黙にオシリスを犯した。
無尽蔵のスタミナを持つ海の男と百戦錬磨のテクニックを駆使する老練な組長の同時攻撃に、オシリスはひたすら翻弄された。
身も世もない声をあげて泣き叫び、狂おしく腰を振る。
「どうだ、いいか?よかろうが、そうだろう?死ぬ死ぬと言え、死ぬと」
唇の端を吊り上げ、容赦なく突き上げる高橋。
「……………」
郷田は一言も発することなくひたすらオシリスの胸を揉み、乳房に吸い付いてしゃぶりまわす。
『ひ、ひぃい…あぁあ、は、い、いぃ…ああぁはぁうっ!』
二人の逞しい男に同時に責められ、オシリスは絶え間ない絶頂に打ちのめされる。
郷田の厚い胸板に押し付けられた乳房が、煮えているように熱い。
前後の穴に男根を受け入れた腰は蕩けきったように感覚がなく、ただ突き上げられるたびに閃光を伴った強烈な快感が背筋を駆け上がり、意識を痺れさせていく。
『あ、あぁっぁ!あぅぉォゥッ!あおおぉぉぉーッ!』
オシリスの長い夜はまだ始まったばかりだった。


■作家さんに感想を送る
■作者からのメッセージ
作者からのメッセージはありません。
テキストサイズ:12k

■作品一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集
Anthologys v2.5e Script by YASUU!!− −Ver.Mini Arrange by ZERO− −Designed by SILUFENIA
Copyright(c)2012 SILUFENIA別館 All rights reserved.