機動戦艦ナデシコ


〜For Dearest Sister〜



プロローグ 「出会い」






俺には最近、妹ができた。

妹といっても血がつながっているわけじゃない。漢字にすると義妹といったところだ ろうか。

3日前にネルガルの研究所に勤めている父さんと母さんが連れてきたのだ。・・・正 直、かわいいと思った。

銀色のきれいな髪を肩までたらし、4,5歳なのにすでに整った顔立ち、そして・・ ・金色の瞳。

何もかもが幻想的で、言葉がなかなか出てこなかった。やっとのことで出た言葉はす ごく情けないものだった・・・・・・。




ー3日前ー

「アキト、帰ったぞ。」

「ただいま、アキト。」

テンカワ・アキトの父であるテンカワ・マサトと母であるテンカワ・アキコが研究所 での仕事を終えて帰ってきた。

「お帰り!父さん、母さん。今日は早かったんだね・・・・って、誰かいるの?」

アキトは両親の後ろに人の気配を感じ、両親に尋ねた。

「おお!アキトいいところに気がついたな!父はうれしいぞぉぉぉ!!」

「ちょっ・・・父さんなんでそんなにハイなんだよ!いてっ。父さん髭でグリグリす るなぁぁぁ!!!髭ぐらい剃れよぉぉ!!」

マサトはアキトを抱き上げ、アキトの顔に頬ずりをする。ちなみに髭は某特務機関総 司令のグラサン親父並みである(笑)

「髭は男の勲章なんだ!そう易々とは剃れんのだ!」

「みっともないから剃れってば!!だいたいそれの被害にあうのは俺じゃない かぁぁ!!」

こうなるとテンカワ家はてんやわんやである。アキコもいつものことだと涼しい顔を している。しかし、話が先に進まないのを危惧したアキコがマサトに言う。

「あなた、いつまでやってるの?」

「む、すまん。話が横にそれてしまったな。それよりこの子の紹介をしようか。ほ ら、こっちにおいで。」

そういうとマサトは後ろに隠れていた少女をアキトに前に押し出す。

「・・・ホシノ・ルリ、四歳。」

少女・・・もといルリはそれだけ言うと再びマサトとアキコの後ろに隠れた。

「この子はうちの研究所の子なんだが、身寄りがなくてな・・・。うちで引き取るこ とにしたんだ。」

「そうなのよアキト。だからこの子はあなたの義妹になるわね。しっかりお世話して あげるのよ。」

マサト、アキコは口々にそう言う。

「ちょっと!父さん、母さん!何勝手に決めてきてるんだよ!!俺に一言も言わず に!!」

アキトは顔を真っ赤にしながら叫ぶ。しかし、顔を真っ赤にして抗議しても説得力は なく、

「なんだアキト、嫌なのか?こんなにかわいい子が義妹になるんだぞ。嬉しくないの か?」

「そうよアキト、何が不満なのかしら?」

からかわれることになる。二人とも顔がニヤついている。するとアキトはさらに顔を 赤くしていく。

「不満とかじゃないけどさ・・。いきなりだったからビックリしただけだよ。」

アキトは顔は赤いまま二人から顔をそむけて言った。

「そう?なら何も問題ないわね。ルリちゃん、今日からここはあなたのおうちよ。ほ らアキト、あなたも挨拶なさい。」

「うん。・・・テンカワ・アキト、十一歳。よろしくねルリちゃん。」

そう言うとアキトはにっこりと微笑み、右手をルリの前に差し出す。

「・・・・よろしく。」

ルリはそう言うと、ビクビクしながらもアキトの右手に自分の右手を重ねる。




そう、これが俺、テンカワ・アキトとホシノ・ルリとの出会いだった。






続く












あとがき

どうも紅です。
今回は長編に挑戦しました。まだまだ未熟者なので、読みにくいところとかあるかも しれないですが、おつき合いただけると非常に嬉しいです。
アキトにとってルリが妹のような存在であるならばいっそ妹にしてしまえ!という思 いつきではじめました。
おそらくTV版再構成になると思います。更新のほうは遅くなるかもしれませんがが んばって続けていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
次回からはあとがきにアシスタントを呼んでみたいと思います。誰が来てくれること やら・・・。
次回「兄らしく、妹らしく」でいこう!もよろしくお願いします。


感想
ルリ嬢義妹化計画始動…紅さん捻ってきましたね〜♪
び みょ〜な位置関係ですね。近しいのは良いんですがちゃんと結婚出来るんでしょ うか?
何故結婚にこだわるかな…(汗)
それ もそうですね、義兄と義妹、芽生える禁断の愛…これはこれで ロマンティックな気も…
そういうつもりで言った訳じゃないんだけどね…(汗) あっ、でもそう言えば再構成される部分は一つではないみたいだね。
私が義妹になる以外何かありまし たっけ?
ああ、アキトの両親って、ユリカを見送った時に死んでる訳だから5〜6歳の頃までしかいないんだ、だから生きて居ると言うことはこれからネ タになるかもね?
ま た、愚にもつかない知識を披露してきましたね…(汗) でも、これで私にも両親の記憶が♪ 
どうだろうね、しっかりもう記憶を持っている感じだしね…
うぅ、 貴方と言う人はどこまで私の夢を破れば気が済むんです!! どうやらお仕置きが必要なようですね…
えっ、そんな事はないさぁ!!?
うふふ…反省はサルでも出来るって言いますし、あてにはなりません。
さあ、死出の道行きにつきなさい!
 レ インボーブリッド・バースト!!

 どばごー んー

ああ…三途の川が…見える…
成敗 です!

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