『科学と魔法と――』
――― RUN ABOUT(6) ―――





 あの後、なんとか正気を取り戻した零司とユーティリアは屋敷にあった縄を使って気絶していた男達を縛り上げた。
屋敷に入った時よりも明らかに数が少ないので逃げた者がいるとはわかったが、今の状況では追い掛けるのもままならない。
かといって、明らかに犯罪を犯してる者達を放置するわけにもいかなかったので、この形となったのだ。
「しっかし……あの大暴れでよくもまぁ死人がでなかったな」
 零司がふとつぶやいたことにユーティリアは意外そうに首をかしげる。
「零司にとってはその方が良かったのではないんですの?」
「いやまぁ……」
 零司はばつが悪そうに頭をかいた。そもそも何かを殺さないというのは完全な個人的都合によるものだ。
その辺りを見透かされ、結果としてそれに付き合わせたようで申し訳なく思ったが――
「それにしても――」
「あ、ロープが尽きましたの」
「いったい何人をまとめてぶっ飛ばしたんだろう、この女神……」
 ユーティリアの所行に思わずつぶやかずにはいられない零司であった。


その後、は村長を連れてベストラに戻って憲兵に事情を説明。村長はその前に診療所に行かせている。
幸いにも怪我自体はそれほど重くはなく、2・3日の治療で大丈夫とのことであった。
ちなみにこの時のユーティリアは今の体では小さくなってしまったマントで体を覆っている。
その時に何かを考えているようだったが、憲兵に事情を話している零司はそのことには気付くことはなかった。
その後、憲兵がジストマの遺体や男達を確認すると、事情の確認の為とベストラに数日滞在することとなった。
その間、零司は故郷の大陸へ帰る方法を探したが、何かしらの情報を得ることも出来ない結果となった。
それと馬車のレンタル料が流石に気になったので返却することにした。
まぁ、借りた店の系列店がこのベストラにあったから出来たことである。
もっとも、返す時にあと数日借りていたらユーティリアの村までの路銀が尽きていたかもという事実に冷や汗を流した物だが。
 で、滞在すること数日。礼を言いに来た憲兵の話を聞いて、零司は驚くはめとなった。
ジストマはある地方都市の領主なのだが、奴隷売買の組織も運営していたというのだ。
それ以降の詳しい事情までは聞かされなかったものの、謝礼として多額の報奨金をもらえることとなった。
奴隷売買の事実を聞いた時に、零司は不快な表情を浮かべ釈然としない表情ながらも――
「結果的にはベターだったが……やるせないな」
 などとつぶやいていた。
ともかく、それがまた結構な金額だったので、零司は魔導馬車を購入することに決めた。
彼の目的を考えればあちこち行くことになるが、歩きでは流石に時間が掛かりすぎる。
それに今回のことで魔導馬車が使えることがわかったので、購入を決めたのだ。
 その魔導馬車を使い、ユーティリアと村長と共に村へと戻った。
村に着くと村長を見た村人達が怒りを見せるが、そこはユーティリアの説得によって事無きを得た。
逆に同情され、村長の家族もようやく肩の荷が下りたと安心した様子を見せたりと、すべては丸く収まろうとしていた。
これで依頼は解決し、依頼料をもらえば終わり――
そう思っていた時期が零司にもありました。
「皆さんに言わなければならないことがありますの。私は……旅立たねばなりません」
 ユーティリアのいきなりの発言に村人達はどよめき、零司はなにやら嫌な予感を感じた。
なんというか、自分に厄介ごとが降りかかってくるような、そんな予感が――
「な、なぜですか?」
「今回の事は私自身に関わる事が原因で起きましたの。そして、それ事態はまだなにも解決されておりませんの。
ですから、また同じようなことが起こるかもしれませんの」
 同じことがまた起こる。その言葉に、村人一同に不安の影がさす。
そんな村人達にユーティリアは決意の表情を向け――
「全てを終わらせる為にも、私はこの村を離れて行かなければなりませんの」
 静かに答える。確かにユーティリアをさらったのはジストマではあるが、もう1人の仲間が誰なのかは結局の所わからずじまいだ。
零司が釈然としていなかったのも、結局のところ何かが解決したという実感がまったくないからだ。
ジストマは何をしようとしていたのか。彼を殺したのは誰だったのか。
それにジストマも誰かに頼まれたようなことを言っていた。それが事実なら、ユーティリアを狙っている人物はまだどこかにいることになる。
それは零司にもわかる。わかるのだが……なぜか、嫌な予感が消えない。いや、なんとなくだがこの後どうなるのか予感は出来た。
出来たのだが、零司としては外れて欲しかったのである。しかし――
「その為にあなたにご同行をお願いしたいのですの」
「やっぱりかっ!?」
 微笑むユーティリアのひと言に思わずツッコミを入れてしまう。
わかってはいたが、それでもあって欲しく無かったのは零司の本音である。
ユーティリアの気持ちもわからなくはないし、彼自身もなんとかしてあげたいとは思ってはいる。
しかし、それはそれ、これはこれである。零司にも故郷に帰るという目的がある。
それを考えるとただ手伝うというわけにもいかない。
「い、いやいや、こっちにも目的ってものが――」
「私、あの夜のことが忘れられませんの……」
「ハイ、ツツシンデオウケイタシマス……」
 反論しようとした零司だが瞳を潤わせるユーティリアの一言に顔を引きつらせ、片言になって了承するはめとなった。
そのひと言は小声だったために村人達には聞こえて無かったが、聞こえていたらただでは済まなかったかもしれない。
そんな未来を幻視した零司はただただ顔を引きつらせるばかりであった。


 結局、ユーティリアの同行を受けさせられた零司は村に一泊することとなった。
その零司は、現在はユーティリアの『社』にいる。
『社』にはリビングがあり、そこにある窓枠に腰掛けて夜空を見上げていた。
『社』といってもほとんど住宅で、大きさ的にもちょっとしたお屋敷みたいな物であったが。
その近くには円形に並んだ巨石群――いわゆる環状列石が更に環状に配され、その中央に小さいながらも見事な祠がある。
恐らくこちらが本来のユーティリアの住処だったのだろう。
その厳かな光景と感じられる威圧感はユーティリアの神格の高さを感じさせていた。
が、本人の性格や近くにあるお屋敷のせいでその雰囲気もぶち壊しだった。
「神様といえども生物か〜」
 そのことに零司は思わずつぶやきを漏らした。
ちなみに零司がユーティリアの家に泊ることに村人達は難色を示していた。
しかし、これからのことを話し合う必要もあるとユーティリアに言われたことで納得させられている。
「どうかしたんですの?」
「ああ、いや……本当に俺でいいのか? 俺より腕が立つ……例えば傭兵とかじゃ駄目なのか?
というか、ユーティって俺よりも強いよな? 絶対に?」
「強さはともかく、私はここ数百年程この村に留まっていましたので、今のこの大陸のことは何もわからない状態ですの。
ですので、1人で旅をするのは困難ですので同行者が必要でしたの」
「それが俺か〜……」
 箱入り娘っぽいものな〜と思いつつ、零司は相打ちをうった。
でも、零司自身も今回の件で情報網を失いつつある。なにしろ、ユーティリアのことが解決したわけではない。
それに今回のことで零司はユーティリアの仲間と思われたこともあり得る。
そんな状態では情報を得るどころか、逆に狙われかねないとも言える状況でもあった。
「ええ。それに私が知りうる限りでこの大陸での一般常識をわきまえつつ、すぐに一緒に行けて腕が立つ人はあなたしかいなかったのも事実ですのよ」
 そんな彼に問い掛けたユーティリアはくすくすと笑いながら答え、聞いた零司は顔を引きつらせるはめになった。
でも、そういうことなら話もわからなくはないが、この大陸出身ではない零司では力不足とも言える。
「あのさ……俺はこの大陸の人間じゃないから道案内とかは出来ないぞ? だから、他にも誰かに頼めないかな?」
「それは……そうするのが良いのでしょう……ですが、それは危険なために出来ないのです」
「危険?」
 そのことに疑問を持った零司が聞いてみるが、先程とは打って変わって真剣な顔付きになるユーティリアの言葉に首を傾げる。
確かに今回のことを考えると危険なのかもしれない。だが、ユーティリアの表情を見てみると、ただ危険なだけとは思えなかった。
「あの時、神類の男が言っていたことは覚えておりますの?」
「え? あの時か? あの時は……確か、封印がどうとか言ってたような――」
 ユーティリアに問われ、その時のことを思い出す零司はそのひと言を思い出した。
あの時は状況もあって大して気にはならなかったが、今考えると気になるひと言ではある。
そして、そのひと言の意味をユーティリアは知っているようだが――
「そうですの。といっても……私は詳しいことは覚えてはおりませんの……」
「覚えて、ない?」
「かつて、科学と魔法が戦争を起こした時、私は仲間達と共にある物を封印しましたの。
あまりにも危険で……下手をすれば世界その物を滅ぼしかねない物を……
それ故に私達は封印した物に関する記憶のほとんどを消してしまったのですの。
誰にもそのことを知られないために……ですので、覚えているのはそれ程までに危険な物ということだけ……
どんな物でどこに封印したかは、今となってはわからないのですの」
 あまりにも不鮮明な話だったが、零司はとあることに気づき、ユーティリアの言葉を一旦止める。
「ちょっと待て、ユーティは『降神戦争』時代から生きてきてるのか!?」
「あの争いをその名で聞くのも久方ぶりですの……」
 1000年前に起こった科学と魔法の戦争……
特に最後にして最大の戦火となった『降神戦争』は神類が兵器としての威力を最も奮われていた時代であり、
その時代に生きていた神類は全て『闘神』と呼ばれ畏怖されている。
「つまりユーティの本気は……戦略級ってことじゃないか……」
「戦略級とは?」
「いや、こっちの話……それはともかく、それを破壊しようとは……しなかったのか?」
 あまりの見た目と秘めたる力のギャップに冷や汗を浮かべる零司だが、暗い雰囲気で答えるユーティリアの話に新たな疑問を持った。
それがどんな物なのかはわからないが、自分の記憶を消してまで封印した物を隠そうとする。
となれば、それ程までに危険なのだとは思う。でも、それなら破壊した方がいいのではと思ったからだが――
「先程も言いましたが、記憶を消してしまいましたので……
ただ、多分ではありますが……出来なかったんだと思いますの。私達の力を持ってしても……
ですから、このようなことをしたんだと……思いますの……」
 暗い雰囲気のまま、ユーティリアは答える。
強大な力を持つユーティリアでも滅ぼせなかったという言葉に零司は唖然とした。
しかし。彼女の様子を見る限り嘘を言っているようには思えなかった。
だが、その話が本当だとすれば、その話が本当だとすれば新たな疑問が出てくる。
「なぁ、ユーティや仲間達は封印した物の記憶を消したんだろ? じゃあ、なぜそれを探す者がいるんだ? どうやって知ったんだよ?」
 その疑問を零司は問い掛けた。ユーティリアや仲間達は封印した物に関する記憶を消したと言った。
それ程までして隠そうとする物だから、彼女や仲間達が誰かに話すとも思えない。でも、知っている者がいた。
ユーティリアをさらったのは、封印した場所を知る為か封印した物に関することか。
それ以前にどうやって封印のことを知ったのか? ユーティリアの仲間達が話したのか、もしくは――
「それを確かめる為にも、私はこの村を出て確かめに行かねばなりませんの。
零司にも目的があるのでしょうが……お願いしますの。私を……助けて欲しいのですの」
「うん……まぁ、そう言われると……流石にほっておけないよな」
 再び真剣な顔付きになるユーティリアを見て、零司は困った顔をしながら頭を掻いていた。
確かに彼女の言うこともわからなくはない。わからないことも多いが、それ程までに大事なことであると言うことも。
しかし、零司にも故郷の大陸に帰るという目的があるし、何より自分にいったい何が出来るのかが良くわからなかった。
「わかった……けど、ついでに俺が元いた大陸に帰る方法を探してもいいよな?」
「はい、よろしくお願いいたしますの」
 零司の言葉にユーティリアは微笑み、頭を軽く下げた。
故郷の大陸に戻るには最低でも海を越えなければならないが、ただ闇雲に海に出ればいいというわけではない。
なぜなら、故郷の大陸がどこにあるのか零司自身もわからないのだ。
しかし、考え方を変えればどこにあるのかさえわかれば、帰る方法はあるということにもなる。
それで零司は故郷の大陸の場所がどこなのかを調べ回っているのだが、今までその成果は出ていない。
いや、あてすらも無い状態なのだ。それにユーティリアのことも、どの道調べることになる。
どっちにしろ調べるなら一緒と考え、ユーティリアと共に行動することを決めたのである。


 次の日、零司とユーティリアは旅立つこととなった。
村人達はユーティリアのことを惜しみつつも決意の固さを感じ取ったのか、激励を持って見送ってくれた。
それもあってか、零司に支払われた依頼料は本来よりも高い物になったが。また、村長からもお金をもらうこととなった。
「今の私には不要な物だから……君とユーティリア様の為に役立ててくれ」
 と、朗らかな笑顔で差し出してくれたのだった。
こうして零司とユーティリアは新たな旅路に出ることとなったのだが――
「それで、これからどこに行くんですの?」
「そうだな。とりあえず、大きな所にでも……って、ちょっと待て」
 馬車を操作しつつ問われたことに答えながら振り返る零司であるが、問い掛けたユーティリアの姿に思わずツッコミを入れてしまう。
というのも――
「なんでその姿なんだ!?」
 なぜか、ユーティリアが少女の姿をしていたからである。
いきなりすぎてツッコミがいささか強めになった零司だが、彼としてはなぜ? という心境であった。
最終的に解いたのは自分では無いとはいえ、封印を解くのにかなりの苦労があったのだ。
そこまして解いた封印なのに、また少女の姿に戻ってるのはどういうことかと思ったからなのだが――
「ああ、これは封印の時の応用で、このような姿になっているだけですの。この方が色々と楽ですし」
「そうなんだ……なるほど……楽ね……」
 微笑みながら答えるユーティリアの言葉に零司は呆れた顔をしつつも思わず納得する。
確かに重そうではある。何が……とまでは言わないが……
で、その日の夜。今日は野宿となったが、零司としてはかなり助かる物であった。
以前は簡易的なテントを使っていたが、狭い上に雨が強いと雨漏りを起こしたりする物だった。
それに対して魔導馬車の荷台の幌はしっかりした物なので多少のことでは壊れたり雨漏りしたりはしないし、
出入り口を閉めることも出来るので雨風が吹き込むことも無い。
魔導馬車本体と荷台をちゃんと固定すれば強風で動いたりすることも無くなる。
それに荷台も広いため、2人が寝ても余裕があった。それにちゃんとした布団も敷けるので寝心地も良くなる。
そんなわけで買って良かったと内心喜ぶ零司。問題があるとすれば――
「……自分、野宿でもかまわないんすけど……」
「この馬車の持ち主はあなたですの その持ち主を放り出すような真似なんて出来ませんの」
 ユーティリアと一緒に寝ることになったことだろうか。
零司としては遠慮したい。襲うつもりは無いものの、今の彼女の姿だとあの時を思い出し罪悪感を感じるのである。
まぁ、かといって元の姿でも別な意味で困るのはわかっていたが。
しょうがないと静かに寝ようとした零司。だが――
「んく!?」
 こんな時に発作が起きてしまう。だが、今回はすぐに動くことが出来た。
幸いなことに手荷物は間近にあったので、すぐに鎮静剤となる注射器を取り出そうとしたのだが――
「え? あ……」
 不意に背後からユーティリアに抱きしめられてしまう。
「ユ、ユーティ!?……一体何を……」
「こうして、直接触れているとわかりますの……零司の身体はエーテルを求めていることが」
 ユーティリアの言葉に零司はピクリと反応する。
ユーティリアの指摘のとおり、零司の身体は不定期でエーテルを摂取しないと禁断症状が発生する。
しかし、本来は数ヶ月に1回起こるか起こらないかの症状の筈なのである。
零司自身、この体質についてはあまり言及したくなく、何より度々このようなことが起こったのではユーティリア自身に申し訳がない。
だから、なんとか誤魔化そうとしていたのだが、前回はうやむやのまま終わったものの今回は追及されれてしまう。
そう思っていた零司だが、ユーティリアの次に出た言葉は予想に反していた。
「私のエーテルを差し上げますの」
 その言葉に零司は思わず振り向き――
「で、出来るかそんな真似――んぐっ」
 が、断ろうとその言葉を継げる隙にユーティリアが回り込んで唇を奪ってしまう。
流れ込んでくるエーテルに正気を取り戻した零司は、唇を離したユーティリアを呆然と見ら。
「…………なんですの?」
「……そ、それはこっちの台詞だよ!?」
 やはり恥ずかしかったのだろうか、平静を装っているユーティリアの頬は上気しほんのりと赤く染まっている。
対する零司はどうして良いかもわからず、反射的に突っ込みを入れてしまった。
「……その注射器……そのペースで持ちますの?」
 ユーティリアの指摘に零司は再びピクリと体を震わせた。
確かに、ユーティリアの言うとおり注射器は荷物の中に残り十数本しかない。
何が原因で発作の間隔が狭まっているかはわからないが、このペースで行けば確実に近日中に無くなる。
そうなれば自身でもどうなるかもわからない。そんな零司の焦りをユーティリアは見透かしたかのように微笑んでいた。
「安心しますの。私がその都度差し上げますの。エーテル量にだけは自身がありますの」
「……はぁ…」
 零司は気まずそうに額を押さえ、うつむいた後――
「不穏だ……」
 なぜか、そう言わずにはいられなかった。



 翌日。荷台から出てきた零司は明らかに落ち込んでいる様子を見せていた。
発作があったとはいえ、ユーティリアにあんなことをしてしまったのだ。それも今後も何度も起こると見ても良いだろう。
零司の正直なところ、女性にキスをされて嬉しくない訳ではないが、どうしても後ろめたさが付いてくる。
それはユーティリアのエーテルを奪うと言う行為を含め、様々な理由からくるものだ。
しかし実際のところ、嫌かと言われればNOであり、なんとも微妙な苦悶の巡りからあまり眠ることができなかった。
「おはようございますの」
 が、ユーティリアはといえば、どこ吹く風で満面の笑みを浮かべて挨拶をしていた。
心なしか、艶々と血色が良いようにも見える。
「あ、ああ……おは、よう……」
 かといってこれで罪悪感が晴れるわけでもなく、零司は思わず顔を引きつらせてしまったが。
「ああ、そうでしたわ。もう1つ、言っておくことがありましたの」
「え?」
 と、何かを思いだしたような顔をするユーティリアの言葉に零司は疑問を感じつつも思わず怯えてしまう。
やはり、怒ってるんだろうかと思っていたのだが、ユーティリアは満面の笑みを向け――
「ようこそ、アルカンシェラへ。私はあなたを歓迎いたしますですの」
この大陸の名前と共に改めて挨拶をするのであった。









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【あとがき】



というわけで、第一章が終わりました。
私に仕事があったりとだいぶ掛かりましたが、楽しんで頂けたら幸いです。
ちなみに今回のエピローグのラストは実は別バージョンがあったりします。
それがどんなのかは……まぁ、機会があったら紹介出来るかも?

なお、第二章も現在進行中です。
こちらは新たな仲間が出たり、ユーティリアと零司の過去に触れたりと色々とあります。
というわけで、次回でお会いしましょう〜。

(By 匿名希望)






どうもキ之助です。
第一章終わりましたが、私のやったことと言えばプロットとちょっとした修正と設定作成、あとは意見出し程度でした。
あ、あと扉絵くらいですか。気が向けばなんかこの作品関連のイラストをまた描くかも。
ともかく次回はもっと関われるようにしていきたいと思います。

サブタイのRUNABOUTですが、あまり走り回ってる感じがしなかったのはちょっと反省です。

さてコメントくださっている方、ありがとうございます。キャラ紹介と設定資料のご希望をいただきましたのでまずは設定資料(笑)などを作ってみました。キャラクター紹介に関しましてはもう少々お待ちください。

こんな感じでゆるいノリですが今後ともよろしくお願いします。

(By キ之助)



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