「チミルフ様は……これからどうされるおつもりですか?」
あの後、ダイガンザンに戻ったチミルフは、ヴィラルと一部の側近に、ロージェノムと面会し話した内容を事細かに説明した。
その上で、選択を本人達に委ねたのだ。ダイガンザンに残るか、降りるかを……。
「ワシは今一度、あのアキトという異邦人に戦いを挑むつもりだ……」
「ならば、オレもお供させて下さい! グレンラガンとの決着を……カミナとの決着をつけるのは自分の役目っ!!」
チミルフの前に出て、自分も一緒に戦いに行くと告げるヴィラル。
ヴィラルはカミナとの決着に燃えていた。人間でありながら自分を圧倒した初めての存在。
そのカミナとの決着を付けたいと言う気持ちが、今のヴィラルにとっては何よりも大きかったからだ。
武人としての、戦士としての血が騒ぐ。
「……ヴィラル、お前は螺旋王のことをどう考える?」
「……例の話ですか?」
ヴィラルが言う例の話とは、ロージェノムがチミルフとアディーネに語った獣人と人間の真実についてた。
自分達は人間と言う種を生かす為に、この大地に生み出され、人間達を適度に刈り取る役目を授かった。
螺旋王すら恐れる何かが存在し、人間が百万人に達した時、その何かが人間が滅ぼす存在として、この大地に現れると言う。
眉唾物の話ではあるが、事実、ロージェノムはそれを信じ、獣人を作り人間達を地下に閉じ込めた。
だが、ヴィラルには納得がいかない。わからない側面があった。
「わかりません……ですが、オレならそれがどんな相手でも戦う道を選びます」
ヴィラルの答えはどこまでも真っ直ぐだった。ただ、愚直に強い者との戦いを望み、納得の出来ない相手に背を向けることなど出来ない。
「そうか……それはワシも同じ意見だ」
ロージェノムの言いたい事も分かる。だからこそ、このような監視システムを作ってまで人間達を地下に押し込めているのだ。
ロージェノムがそこまでして戦いを避ける相手に、自分達が声を上げたところで決して敵わぬのだろう。
だが、チミルフの頭には一人の男の姿が思い浮かんでいた。――テンカワアキト。
あの異邦人ならば、あの男ならばどんな答えをだすのだろう?
チミルフの口元に笑みがこぼれる。
「聞いてみたいとは思わんか? 人間の戦士ならば、どのような答えをだすかを」
それはアキトとの再戦を予告する、チミルフの言葉だった。
紅蓮と黒い王子 第23話「シモンに俺達の運命を委ねる」
193作
「はあ……」
ブリッジにキヤルの溜息が漏れる。キヤルには悩みがあった。
こないだから続けて起こった戦いのいずれも、自分はアキトやラピスの力に成れていなかったのではないかと思い悩む。
キヤル自身も自分のことは分かっていた。ガンメンもない、ヨーコのように戦闘に秀でている訳でも、ラピスのように頭脳に秀でている訳でも、特殊な能力を持っている訳でもない。
自分に出来ることは、仲間が傷ついて帰った時、ただ傍にいてあげることだけ……。
こと、戦いに関しては自分は全く役に立てていない。それは最初から分かっていた事だ。
それでもサレナの友達になり、アキトの力に慣れると思っていた。だが、そんな気持ちだけでは決し埋まらない溝がキヤルの心を追い立てる。
自分は彼らの一番の理解者であり続けたいと思った。だが、あの事件以降、ヨーコの方がアキト達との距離を縮めているように見える。
表には現さないが、こちら側とあちら側、それは大きな壁となって確かに存在していた。
「……ヤル……キヤル!!」
「うん? なんだ?」
ボーっと空を見て呆けているキヤルを心配してヨーコが声をかける。
「なんだ? じゃないわよ。どうしたのよ、最近……時々そうやってボーっとしてることあるけど、何か悩みでもあるの?」
「いや……何でもない」
「何でもないように見えないから聞いてるんだけど……」
ヨーコにしてもお節介かとは思ったが、今のキヤルを見ているとそうも言ってられなかった。
現にアキトなどは他人のこう言う所には鋭い。最近、キヤルの様子が変なことで、アキトが心配をしていたのをヨーコは知っている。
「まあ、掘り立てて聞くつもりはないけど、何かあるなら吐き出したほうがいいわよ。それにアキトも心配してる」
「アキトが……!? オレを?」
「何、言ってるのよ。そりゃ、そうでしょ……キヤルは、私達にとっても大切な友達なんだから」
「…………」
「……本当にどうしたの? 何か、変よ?」
こうして、ヨーコやアキト達が心配してくれるのは知っていたはずだ。
だが、それでもどうしても納得がいかない自分がいる。キヤルは意を決してヨーコに尋ねてみることにした。
「――ヨーコ、話があるっ!!」
「え? あ、うん……」
真剣な表情で迫るキヤルに思わず後ろにたじろぐヨーコ。
「好きなんだ、ヨーコっ!! だから力になりたいんだっ!!」
「え……えええええ!!!!」
キヤルの告白に、自分が告白されたと勘違いし、真っ赤な顔をして慌てるヨーコ。
「いや、でも……その……気持ちは嬉しいけど……私達、女同士だし、何ていうか……」
「頼むよっ! 今はヨーコしか頼れる相手がいないんだよっ!!」
「ううぅ……そこまで言われると満更でもないと言うか……いや、だめよっ!! 私には……」
「あ――っ!」
キヤルが勢いよく前に出すぎ、ヨーコの足をかけ、もつれる様に倒れこむ二人。
絡み合うように地面に倒れこむ状態になったところに、大量の資材を抱えたカミナがブリッジに入ってくる。
「おい、キヤル、この資材をリーロンが……!?」
「あ……」
「……カミナ?」
思わず目が合う三人。カミナは何かを勘違いすると後ろを向き、何も言わずその場を後にした。
「ふ……あ……ああ……だから、違うのよ――――っ!!!」
思わぬ状況を目撃され、顔を真っ赤にして叫ぶヨーコ。
もはや運命といったところか……彼女の間の悪さはこんなところでも本領を発揮していた。
「で……結局、アキトのことだったわけね……ま、そりゃ、そうよね……フ……」
勘違いから、とんでもない事態を招いた自分の浅はかさに思わず自暴自棄になりそうになるヨーコ。
キヤルから、アキト達との間にある距離感について語られ、自分がとんでもない勘違いをしていたことに気がつかされ、穴に入りたい気分だった。
しかし、キヤルの真剣な悩みに、はぐらかす事も、怒る気も起こらず、その言葉に真剣に耳を傾ける。
「まあ、確かに……キヤルはアキトやサレナの過去も知ってるんでしょ?」
「うん、大まかにだけど、話は聞いてる……」
それが原因で、アキト達との距離が開いていると言う事も、キヤルには分かっていた。
「私もキヤルとそれほど変わらないと思うわよ。たしかに一度死に掛けて、アキトのお陰でこの瞳と今の力を手に入れた。
そのことで、戦う力を得て、アキト達の側に立つことが出来たと言えなくはないわ」
存在自体もアキトやラピスと同じ側に立つことで理解できた部分も大きい。
それは、たしかにヨーコも感じていた。当事者達にしか分からない苦しみ、苦悩、その一部でも自分は彼らと分かち合えたのだろうか?
でも、それはきっと……
「サレナはともかく、アキトやラピスとの間にはどうしても埋められない溝がある……。
キヤルが望む戦う為の力も、手に入れたからと言って、アキトの気持ちを完全に理解できるものじゃない。
きっと、それは、埋める事の出来ない……どうしようもない距離だと思う」
「それは分かってるつもりだよ……でも、今のままじゃ自分が納得できないんだ。
サレナは大切な友達だ、ラピスのことも大切だ、アキトは大好きだから力になりたい。
でも、今のオレじゃ、どうやってもあの三人に並んで歩いていける自信がもてない」
このまま守られてばかりの状態で、ただ送り出し、傷ついて帰ってくるアキト達を待つことは、キヤルには出来なかった。
でも、アキトやサレナに聞いても、きっと笑顔で「傍にいてくれるだけでいい」、「出迎えてくれることが一番嬉しい」などと言ってはぐらかされるだろう。
たしかに、アキト達にしてみれば、それは嘘偽りのない、まごうことなき想いなのかも知れない。
だが、大切な相手だからこそ、力になりたい。守られる立場ではなく、一緒に横に立ち、戦える自分でありたい。
そう、思うことは間違いなのだろうか?
ヨーコは真剣な思いを語るキヤルの言葉に耳を傾けると、逆にキヤルに質問を返した。
「キヤルは結局、どうしたいの? 私のように力を手に入れて、アキトの隣で戦いたいの?」
「出来れば、そうしたいと思う……でも、それが正しいことなのか……オレにはまだ答えが出せない」
純粋にアキトと共に戦えるサレナを羨ましいと思った。アキトにあれだけ気を掛けて貰えるラピスに嫉妬もすることがあった。
でも、それが一緒に前線で戦うことで、埋められるとは限らない。
他の皆と一緒にアキト達の帰る居場所を守ることも大切だろう。戦う事ばかりが支えになるとは限らないと言うことも分かる。
だが、キヤルにとって、今、アキト達の力になるには、その気持ちに少しでも近づくには、アキト達と一緒に戦う以外に選択肢がないようにも感じていた。
「キヤル……そんな考えで戦場にでたら、死ぬわよ?」
アキトに言われた言葉、そしてその記憶を見たヨーコだからこそ分かる。
純粋な想いは時に強く、時に間違った方向へと向かわせることもある。
今のキヤルはアキト達への想いばかりが先行して、本当の意味でも自分を見失っている。
「でも……どうしていいか分からないんだよ……ただ、サレナの事が好きで、アキトやラピスの力になりたくて……
でも、全然、力が足りなくて……何もしてやれない、何も出来ない自分が悔しいんだ、惨めなんだ……」
両目に涙を滲ませながら、必死に言葉を紡ぐキヤル。
何かをしたいと思い、ブラックサレナの整備を手伝ったり、寝ずにアキトの介護をしたり、ラピスの手伝いをしたりもした。
だが、その想いが純粋で強い物であるが故に、キヤルは思い悩む。
遂にはボロボロと涙を流しながら俯くキヤル。ヨーコはそんなキヤルを胸に引き寄せると、優しくその頭を撫でる。
「苦しかったんだよね……辛かったんだよね……
キヤルは誰よりもアキトのことが好きで、そして好きだからどうしていいか分からなくなる」
難しいことじゃない。好きな人の為に、大切な人達の為に、何かをしてあげたいと思う事は間違いなどではない。
ただ、キヤルはアキトに笑って欲しいだけなのだろう。傷ついて欲しくないだけなのだろう。
だけど、それが叶うことは決してない。アキトには戦う理由があるから、サレナやラピスにはそんなアキトに付き従う意志があるから。
だからこそ、キヤルもそんな三人と同じ道を歩みたいと考える。
「キヤル……どこまでやれるか分からないけど……やれることをやれるだけやってみようか」
「ヨーコ……?」
自分に妹がいるとしたらこんな感じなのだろうか? ヨーコにはキヤルの気持ちが痛いほどよく分かった。
きっと、昔の自分もキヤルのような悩みを抱いていたのだろう。力が及ばない、至らない苦しみは、純粋な想いであるほど心を蝕んでいく。
「でも、覚悟を決めて。あなたが踏み込もうとしている場所は、きっと誰も望んでいない……
いえ、命を落とすことよりも苦しくて重い、想像以上の苦難が待っている。そして、キヤルが戦うことで、きっとアキトも苦しむことになる」
アキトは目に映る大切な人達は、どんなことがあろうと守ろうとする人だ。
戦場に出ていても、その想いが伝わってくる。
ユーチャリスの盾になって、自分が傷ついたことがあったように、何かがあればアキトはその身を呈して自分達を守ろうとするだろう。
だからこそ、自分達は死ねない。負けるわけにはいかない。
アキトを助けたい苦しませないと決めたのなら、そんな安易な死に場所など最初から用意されていない。
どんなことがあったとしても、自分達は生き残らなければいけない。
「それでも……オレはアキトの傍にいたい」
自分の我が侭で、アキトを悲しませることになるかも知れない。でも、その想いをキヤルは抑えられずにいた。
「海岸線に程近い場所に、獣人達が集結しているようだね。ダイガン級が二隻、それに集結しているガンメンの数も半端じゃない。
奴ら、いよいよ本気になってきたようだね」
つなぎに白衣をまとったメガネをかけた金髪の女性が、ガンメンに引きづられ移動を続けるコンテナの中でキタンに先行した部隊からの報告をしていた。
彼女の名前はレイテ。キタンが旅の途中で知り合ったメカニックであり、今はキタン達のガンメンの整備全般を担当してる。
そんなキタン達はと言うと、カミナ達に合流する為、王都テッペリンを目指し進攻を続けていた。
「二度に渡る総力戦……そのいずれも獣人達の敗北に至ってるんだ。そりゃ、奴らも本気になるだろうよ」
「しかし、まあ、さすがにアンタが見込んだ男だね。獣人達を相手に引かないどころか、ここまで応戦できるなんて」
「まあ、認めたくはないが、たしかにカミナの奴はすげえよ……それにあそこにはアキトの野郎もいるしな。
ハッキリ言って、あのアキトがやられるところの方がオレには想像がつかねえ」
「へえ、そいつはそんなに凄い奴なのかい? まあ、獣人達にも黒い悪魔とか噂されて恐れられてるみたいだけどね……」
「すげえなんてモンじゃないぜ、ありゃ、化け物だ……って、ぐはっ!!」
――-ガコンッ!!
突然、飛んできたフライパンを顔面で受け、座っていた椅子ごと後ろに倒れこむキタン。
そのフライパンを投げた当事者であるキヨウは、眉間にシワを寄せ、キタンを睨み付けていた。
「……兄ちゃん……化け物なんて言う口はどの口かしら?」
「いや、まて……マジでオレが悪かった」
キヨウのマジ切れの表情に思わず後ろに後ずさるキタン。そんな様子を横から見ていたレイテにも思わず笑いがこみ上げる。
「……まあ、でも、間に合うかどうかはギリギリってとこだろうけど、何とか駆けつけれそうだね」
「その為に仲間を集めて、こうして戦う力も手に入れたんだ。カミナだけじゃない、この地上は俺達の手で獣人達から取り戻すっ!!」
離れていても、その想いはかわらない。
カミナが望むように、キタン達もまた、獣人達に苦しめられている人々を助け、この地上で暮らせる日を待ち望んでいる。
悔しいが自分はカミナの様に大勢の人々を惹きつける魅力も、アキトのような力も持ってはいない。
だが、それでも自分に出来ることは必ずある。そう考え、キタンは世界中に散らばる獣人と戦う、人間のレジスタンスを集めることを思い立った。
その為にキタンは旅立ちから数ヶ月、自分のガンメンを手に入れ、仲間を探すことに力を費やした。
自分に出来ることを精一杯成し遂げるために駆けずり回った。
嘗て持っていた、ちっぽけなプライドなど忘れ、時には頭を下げ、泥を舐めるような苦汁を味わってもなお、キタンは諦めずに今の人員を集めたのだ。
「きっとやれると思う……兄ちゃんなら」
そんなキタンを見てきたキヨウだからこそ分かる。自分達も村を焼かれ、その恨みを晴らす為に獣人達と戦う道を選んだ。
ここに集まっている皆も少なからずそういう経験をした者達だ。だが、そんな恨みの部分だけでなく、キタンは純粋にこの世界を何とかしたいと考えている。
旅の途中、キヨウ達が焼け爛れたある村に訪れたとき、大人達が必死に守ったのであろう、誰もいない村の跡地で取り残された子供達見て、キタンは涙を堪えながらそんな子供達を胸に抱き一人呟いていた。「すまねえ……」誰に謝った言葉なのか? その言葉はキヨウの心に深く残っている。
村を焼かれた子供の気持ち……家族を亡くし、ただ一人世界に取り残された孤独感。
そんな思いを、自分達のような悲しみを子供達に味合わせたくない。そんな想いがキタンから感じ取られるようだった。
青く澄み渡る空を見渡し、その先に待ち受ける戦いに想いを馳せるキタン。
「決戦は明日だ……まってろよ、アキト、カミナ……」
先に戦場で戦う友に宛てた言葉。そこには仲間を想う、キタンの想いが隠れていた。
「敵の戦力、ざっと見て一万といったところかしらね……」
「以前の三千とは比較にならない……敵も本気で来たと言うとこね」
ユーチャリスのブリッジのモニタには地平線を埋め尽くすかのようなガンメンの大軍勢と、チミルフ、アディーネの駆るダイガンザン、ダイガンカイの姿が映し出されていた。
この嘗てない軍勢を前に、どう戦うのか……アキトとラピス、リーロンはその作戦を立てていた。
「チミルフ……」
モニタに映し出されたダイガンザンを見つめるアキト。そこにはまるで昔からの友人を想うような雰囲気のアキトがいた。
チミルフが出した答えが、目の前にあるのが全てだと言うのなら、それは受け止めなくてはいけない。
おそらく、次に対峙した時……それが最後の戦いになるだろう。
戦士としてのアキトの勘がそれを告げていた。
「数の面では全くと言っていいほど勝ち目がない……。
こちらも戦力が補強されたとは言え、圧倒的に数が不利過ぎる。すでに質で勝負できると言うレベルの話じゃないし……」
「たしかにそうね……やっぱりここは他を無視して一気に頭を叩くしかないかしらね」
ラピスの現状分析に、リーロンは敵の頭を一気に叩くことを提案する。
それはダイガンドと戦った時にも実践したことだが、今は敵の所在も分かっている。故にそれも取りやすい作戦に思えた。
だが、問題は敵のダイガン級が今回は二隻もいるという事だ。それに加え、隊長機クラスが少なくとも二体、それにおそらくヴィラルも出てくるであろう。
それを抑えながら、ユーチャリスも守ることは今の戦力では至難の業、いや無謀とも呼べた。
「かと言って、防戦に回れば、いつかはやられる……」
「でも、戦力を分散すれば、その守りすら取れなくなるわよ……」
思い悩む二人に、アキトが渋い顔をしながら二人に打開案を提案する。
「一つだけ、可能性がある方法がある。リーロン、たしかグレンラガンの力は、ラガンがグレンのシステムを掌握することで生まれているんだったな」
「ええ、そうよ……って、まさかっ!」
「ラガンに……シモンに俺達の運命を委ねる。そして、ユーチャリスは……オレがどんな事をしても守ってみせる」
それは後に歴史に名を残すであろう、人間対獣人の初めての総力戦が起こる、数時間前の出来事だった。
……TO BE CONTINUED
あとがき
193です。
今回はそれぞれの思いと決意。決戦前日をお送りしました。
いよいよ次回、アニメで言うところの第八話、第一部の完結編が幕を開けます。
真実を知ったチミルフが決意したこととは、本当に人間達と戦うことだったのか? そしてアディーネの真の想いは……。
初めてとなる総力戦で、人間と獣人、それぞれの想いが戦場を赤い色に染め上げていく……。
次回で第一部完結です。いつもより、少しボリュームアップしてお届けします。
次回は、その純粋な想いは彼らを紡ぐ力となり、運命を変える原動力となる。
アキトの力は世界に変革を呼び起こし、カミナが道を示し、シモンのドリルが運命すら貫くドリルとなって、全てをぶち破る。
次世代へと続く、歴史の一幕がここに幕を開ける……。
紅蓮と黒い王子は定期連載物です。毎週木曜日の夜定期配信です。
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