ニアが眠っていた箱が置かれていた場所、そこにアキトとニア、その後ろにアディーネ、チミルフの姿があった。
 無差別に沢山放置されていた箱の姿は既にそこになく、代わりに墓標の様な物が箱の数だけ立てられ、花が添えられていた。
 その箱に入れられていたのは、先代の姫達だった。
 ニアの姉妹とも言える彼女達は、ニアと同じ様にここに捨てられ、箱の中で静かに息を引き取ったのだ。
 すでに白骨と化している物がほとんどだったが、アキトはその亡骸達に墓を用意した。

「……安らかに眠って欲しい」

 終始無言で穴を掘り、亡骸を埋めていくアキト。
 一人抜け出そうとしていたアキトの後を追い、その場について来たチミルフとアディーネも、その光景にやるせない思いを抱いていた。

「すまないな。手伝ってもらって」
「いや……ワシの方こそ、謝らねばならん。お前にばかり負担を強いていることに……」
「シメっぽいのは嫌いなんだけどね……」
「…………ごめんなさい」

 彼女達を埋葬した後、その冥福を祈り静かに黙祷する四人。
 ニアはその両目に涙を流しながら、姉達の墓標にそっと頭を下げる。

「また、いつか……この旅が終わったら会いに来ます」

 それは、ロージェノムと決着をつけて、帰って来ると言うニアの決意。
 そんなニアに答えるかのように、風が吹き、花びらが舞い上がった。





紅蓮と黒い王子 第27話「露出があれば良いって物じゃねえな」
193作





「青い海! 白い砂浜! 輝く太陽っ!!」

 ハイテンションのキタン、そして沸き立つ男性達。それも仕方ない。
 大グレン団一行は、現在、海に来ていた。
 テッペリンのある大陸に向かうにはこの海を越えて行かなくては行けないのだが、キタン達の乗るダイガンザン改め、ダイグレンは地上用の為、ダイガンカイやユーチャリスの様に、そのまま海を渡ることは出来ない。
 その為、海上仕様の装備へと交換作業を余儀無くされていた。
 その間に、レイテとリーロンを含む技術部、整備班のメンバーは、ダイグレンの改修作業を含め、決戦前の最終点検をするつもりでいた。
 長い行軍で皆が疲れて来ている事を察していたアキト達はそれを受け、現在、大グレン団一向は、最後の小休止を堪能していた。
 一時行軍を停止し、久しぶりの小休止を楽しむキタン達。
 手の空いた者達から我先にと、水着に着替え、海へと走り出す。

「「「うほ――っ!!!」」」

 鼻息を荒くして男達が見詰める先には、水着に着替えた黒の三姉妹の姿があった。
 黄色のビキニに身を包んだ大人の魅力たっぷりのキヨウ。緑色の機能的な水着を身に付けたキノン。
 そして、上下セパレートに分かれたボーイッシュな水色の水着で年相応の魅力を振りまくキヤル。
 大グレン団の中でも、ラピス、ニアについで人気の高い、誰の目から見ても美女、美少女に挙げられる彼女達がこんな姿をしているのだ。
 男達が興奮するのも無理はない。
 三姉妹がダイグレンから海にダイブした頃、見惚れていた男達の後ろから、またもそのスタイルの良さから定評のあるヨーコの声が掛かる。

「何……よ」

 ヨーコの姿を見るなり、予想した物と大きく違ったのか、明らかに失望した色を隠せない男達。
 その水着は確かに、普段のヨーコからしたら大人しいと言える水着だった。
 黄色の花の模様が可愛いセパレートタイプの水着、腰には同色のパレオを巻きそれはそれでよいのだが……

「なんだ、その腰布は……」
「ヨーコから露出を取ったら……」
「なんで、普段より布が多いんだ――っ!!」

 一様に思い思いの心の叫びを訴えるカミナ、キタン、ゾーシィの三人。
 ああ、ここで出て来たゾーシィとは、カミナが連れて来たレジスタンスに加わっていたガンメン乗りの一人だ。
 見た目は渋い感じの親父で、長年ガンメンと戦って来たと言うその腕前は目を見張る物がある。
 だが、口が軽くその下心が見栄見栄の姿から、女性達からは単なるスケベ親父としてしか見て貰えていないと言う、何とも不運な存在でもあった。
 そんな三人の言葉はそこに居る男達の今の気持ちを正確に表していた。
 だが、それも仕方ないと言える。普段のヨーコの格好と言えば、上はビキニに、下はパンツだけと言う女性も見張る程の過激な格好だ。
 だからこそ彼等はある意味、期待していたのだ。この解放的な海に来れば、ヨーコはどれほど過激な姿をして現れるのだろうとっ!
 しかし、そんな彼等の期待は泡沫の様に消え去った。

「あ、あんた達ね……」

 拳をプルプルとしながらも懸命に耐えるヨーコ。
 カミナと喧嘩する度にユーチャリスの備品や設備を壊しまくっていたヨーコは、ラピスとリーロンに嫌と言うほど、釘を刺されていた。
 次にそんな事があれば、向こうに非があるとは言え、どんなペナルティを課せられるか分かった物ではない。
 アキトがその度に、何か数字の様な物と睨めっこしているのも知っているのだ。

「みなさん? こんな所でどうされたのですか?」

 そうして、自身を抑えようとしているヨーコと、落胆の色が隠せない男性達の前にニアが姿を現した。
 フリルが可愛い白いワンピースタイプの水着を着たニア。それは男性達の心に大きな衝撃を落とす。
 キヨウの様な大胆さや、キノンの様な機能的な美しさとも違う、まさに地上に舞い降りた天使。
 踏み込んでは行けない世界に、足を踏み入れてしまいそうな錯覚に襲われる男達。
 鼻血を噴き出して倒れる者、「ロリコン」じゃないと自分を否定してもがく者、「ヒンヌーマンセー!!」と高らかに叫ぶ者。
 反応は様々だが、ニアの水着姿は男達の心を確かに掴んでいた。

「いや、露出があれば良いって物じゃねえな」
「「「「全くだ」」」」

挿絵
 キタンの言葉に同意する一同。それにキレたのはヨーコだった。
 素早く、どこからか出したライフルを構え、男性達にその銃口を向けるヨーコ。
 無言で何も言わずにライフルを構えるヨーコの雰囲気に飲まれ、周囲の空気が凍り付く。
 それを察した男性達も、さすがにその空気を感じ取ったのか、その場で固まっていた。
 先程までと違い、両者の間に沈黙が訪れる。そして、その緊張を先に破ったのはヨーコの一言だった。

「死ね」

 容赦なく放たれる弾丸の嵐。このライフルってこんなに連射できたのか!?
 と思えるほどの勢いで、ヨーコの銃弾が彼等を襲う。
 泣き叫びながら逃げ惑う男達。そして、ライフルを構え、それを無言で追いかけるヨーコ。
 一瞬にして、そこは阿鼻叫喚が響き渡る、地獄と化していた。






「……また、派手にやったもんね」

 ユーチャリスの格納庫で作業を進めるリーロンは、モニタに映し出された海の様子をマジマジと見ていた。
 砂浜に出来た大きなクレーター、そして砂に埋められた男達の屍。
 誰がやったかは聞くまでもなくリーロンには分かってしまった。

「まあ、設備や備品が壊れてないなら別にいいわ」

 些細な被害だと切り捨て、引き続き目の前の作業に集中するリーロン。
 その後に、ラピスを引き連れたアキトが現れる。

「病み上がりなんだから、もう少し大人しくしてればいいのに」
「十分休ませて貰ったさ。それよりも、ダイグレンの方は良いのか?」
「あっちはレイテ達整備班がやってくれてるから心配ないわ」
「そうか、ところでそれ≠フ方はどうなんだ?」

 三人の前には、今までに見た事がない、新しい機体が置かれていた。
 グレンよりも更に色が深い真紅のボディに、ブラックサレナの様な甲冑を纏った機体。
 ガンメン……と言うよりも、むしろアキトの世界のエステバリスに近いその機体は、格納庫でも一角、異質な雰囲気を放っていた。

「そうね、概ね完成してるわよ。後はスラスター各部の微調整くらいかしら?
 でも、このIFSって凄いわね。今の所、乗れる人間が限定されるのが難点だけど、少なくとも乗り手次第では、グレンラガンやブラックサレナと同じ位の活躍は出来るはずよ」
「そうか……なら、最終決戦には間に合うな」
「この機体に、あの子を乗せるつもりなのかしら?」
「言っても聞かないだろうからな。ならば、少しでも生き残る可能性があるようにしてやりたい」
「素直に心配だって言ってあげれば良いのに……」
「……アキトは素直じゃない」
「ラピス……」

 最近のラピスは感情表現が豊かになったばかりでなく、時々、容赦ない突っ込みや、アディーネ、キヨウと一緒になって悪戯まで仕掛けてくるようになっていた。
 その成長を嬉しく思うアキトではあったが、自分の立場はどんどんと悪くなって行く一方だったので気が気でない。
 ラピスに明確な反撃を加える事が出来ないアキトには、ラピスに悪戯ばかり教えるアディーネとキヨウは頭の痛い存在であった。
 本人達にして見れば、片方は面白い、片方はラピスの為にやっているのだから止まる筈がない。

「でも、ヨーコなら大丈夫だと思うよ」
「……そうだな、今のヨーコなら使いこなせるだろう」
「……でも、私はあの子がこれに乗って、あんな風に暴走しないかどうかが心配だわ」

 リーロンの言う先には、先程の惨事の映像があった。
 これ以前にも頭に血が上りやすいヨーコは、カミナとの喧嘩で多くの備品や設備を壊している。
 もっとも、そこまで馬鹿な事はしないと思いたいが、リーロンの心配はもっともであった。

「だ、大丈夫だろ……」
「そ、そうよね……」

 今一、自信が持てない二人。そこにラピスの一言が突き刺さる。

「大丈夫。もしもの時は私がおしおき≠キるから」

 一瞬、黒化してニヤリと笑うラピス。その空気の冷たさにアキトとリーロンが身震いする。
 考えてみれば、電脳戦で機体の動きを奪う事すら出来るラピスにとって、その程度の暴走は相手にすらならないのだ。
 ブツブツと、拷問の内容なのだろうか? 何かを呟くラピス。目の錯覚なのだろうが、背中に悪魔の羽の様な物が見える。
 アキトとリーロンは、この時ほど、ヨーコに同情した事はなかったと言う。
 ラピスは確実に小悪魔? への道を歩んでいた。






「暢気なもんだね。いつ、敵が襲って来るかも知れないってのに」
「そう言うな、アディーネ。今だからこそ分かるが、これが彼等の強さの源なのだろう」

 砂浜でバーベキューをする大グレン団の皆。そこには喜々として、楽しそうに談笑する仲間達の姿があった。
 チミルフはそんな人間達を見ながら、アディーネと酒を酌み交わす。

「でも、あんな馬鹿にやられたと思うと、ちょっとムカついて来るね」

 そう言うアディーネの見る先には、箸を鼻と口で挟み、ザルを両手に踊るカミナがいた。
 だが、それでも彼等は楽しそうだった。大切な仲間と、家族と、共に笑い、同じ食事を囲む。
 それは、当たり前の様で、この時代には難しい。
 彼等にとっては掛け替えのない、目指して止まない理想がそこにあったのだから……。
 それを彼等から奪って来たのは他ならぬ自分達、獣人だったと言うのに、今はこうして一緒に酒を飲み、食事を共にしていると言う事実にチミルフは可笑しくなる。
 獣人と人間が一緒に生活をするなど、不可能だと思っていた事が、ここでは当たり前の様に存在していた。
 確かに一部では、両者の軋轢は存在していた。だが、アキトやカミナ、キタン達は何事も無かったかの様に振舞って見せた。
 彼等が理想、憧れ、模倣としている人間達が「それがどうした?」と言わんばかりに、本当に普通に接して来るのだ。
 それは次第に、彼等の周りでは当たり前のようになっていた。
 気が付いて見れば、僅か一ヶ月余りで、人間と獣人達は、嘗て無いほど良好な関係を築けていた。

「嬉しそうだね……アンタのそんなに嬉しそうな顔を見たのは久しぶりだよ」
「笑いたくもなる、嬉しくもなる、むしろ踊り出したい位だ」
「やめとくれ……そんなの見たら目覚めが悪くなっちまう」
「アキトには感謝せねばならんな。こんな楽しい物を拝める機会をくれたのだから」
「……チミルフ?」

 一転して真面目な顔になり、持っていた酒を一気に飲み干すチミルフ。
 アディーネは思わず、そんなチミルフに見惚れてしまう。
 二人の関係は恋人と言う訳ではなかったが、友人、戦友としての絆は非常に深かった。
 アディーネはその苛烈な性格から、同族からも疎まれ恐れられた存在ではあったが、逆にチミルフはその武人としての誠実さと、仲間思いな所から部下にも好かれていた。
 当然の様に二人は反目し合うが、その強さもまた、お互いに認めていた。
 チミルフはアディーネの持つ、気高い強さに惚れ、アディーネもまた、チミルフの武人としての誇り、漢気に一目置いていた。
 彼等は良き友人であり、もっとも古き隣人であった。

「何があっても、ワシはアキトを守る」

 それはアキトに救われた恩義だけではない、間近でアキトと言う人間を見て、そしてその存在がこれからの自分達にとって、人間と獣人の未来に彼が必要であると感じ取った、チミルフの新たな誓いだった。
 彼は武人だ。今もロージェノムに忠誠を誓った時の心は、失われていない。
 だからこそ、アキトに命懸けの戦いを挑み、あそこで自分の命を持ってそれを償おうとした。
 だが、それをアキトに見逃され、割って入ったヴィラルに助けられた。
 あの時に一人の武人としてのチミルフは死んだ。
 それが、彼にとって一つの転機だったのだろう。

「救われたのは私も同じだよ……」

 ――そして、救われない奴がいる。
 自分を救った男が、一番重いものを背負い誰にも頼ろうともせずに生きている。
 アディーネにはそれが許せなかった。歪な存在だと思っていたアキト。
 だが、実際にその目で見て、ここまで歪んだ存在だった事に驚き、アディーネは唇を噛み締めながら初めて自分を呪った。
 「こいつは本気で笑った事があるのだろうか?」それがアディーネのアキトへの感想だ。
 自分を殺して生きている訳でも、内面を隠している訳でもない。
 ないのだ。人として在るべき物がこの男には無い。他者を救おうとする癖に、自分の欲望と言った物がアキトには無い。
 いや、それがアキトの欲望、エゴなのか。
 どちらにしても、彼は壊れている。
 何がアキトをそこまで変えてしまったのかは分からないが、アディーネは初めて人を救いたいと思った。

「歪なほど、壊れているほど、それは美しいと言うけど……」
「アキトが歪なのは分かる……だからこそ支えられる者が必要だ」
「アキトの闇は深い、外面的な物ならともかく、内面にまで触れれば……今のあの子達に支えるのは難しいね」

 墓場で見せたアキトの横顔がアディーネの脳裏に浮かぶ。
 どこまでも吸い込まれてしまいそうな、深い悲しみと痛み。
 それを知ってしまったからこそ、チミルフとアディーネはアキトを救いたいと、そう感じていた。

「大変だよ、この世界を変える事よりも難しいかも知れないね」
「元より、この命はあの時に死んだも同じだ。それを救ってくれた者の為に使う。理に適っておるだろう」
「フン……アンタらしいよ」

 二人の戦友が酒の席で交わした誓い。
 それは、ある男の未来に一つの可能性を示唆するものだった。






 テッペリン最上階、謁見の間で、ロージェノムは一人、酒を嗜む。
 その瞳の先には天窓から覗かせる、白い月の姿があった。

「喉が渇く……」

 そう言いながら、ロージェノムはまた一杯、もう一杯と酒を飲み干す。
 月の光が玉座をかすめ、ロージェノムの褐色の肌をその闇に照らし出した。
 彼は、笑っていた。ロージェノムを知る者が見れば、その異様な光景に驚き、恐怖したかも知れない。
 それがどこから来る笑いなのか? 喜びか、怒りか、哀しみか、どの表情からは読み取れない。

「始まるのだな……新たな時代が……」

 様々な感情が入り混じった声で、ただそう言うロージェノム。
 そこには王としての言葉が秘められていた。
 世界を支配する者として立ち塞がるロージェノム、そしてそれを打倒し世界を救おうと現れる人間の勇者。
 正義と悪と言う、単純にして明確な世界の意志。
 それが自分に迫ろうとしていることに、笑みが抑え切れない。
 時代の風は正に、彼等を後押ししている。いつかこんな日が来るかも知れないと思っていたその時が、近付いているのだ。
 玉座から立ち上がり、マントを羽織るロージェノム。
 その後に付き従うように、六人の少女達が姿を現し、その後を追う。
 月の明かりがより強く照らされるバルコニーに降り立ったロージェノムは、その眼下に荒れ果てた大地を映す。
 高揚する身体を抑え切れんとばかりに、強大な威圧感を放つロージェノム。
 周囲がその力に耐え切れず音を出し、崩れだす。

「来るがいい……巨大な悪となり、我が立ち塞がろう」

 それは誰に言った言葉なのか? カミナ、シモン、人間達……自分を裏切った獣人?
 それとも――

 同じ頃、ユーチャリスの艦橋で夜風に当たりながら、海を眺めるアキトの姿があった。
 アキトもまた、何かを感じ取ったのか、静かに海の向こうにあるテッペリンの方角を向く。
 二人の間にあるのは巨大な海と、広大な大地。

「悪は更なる巨大な悪に殺され、滅ぼされる……死神を相手にした事を後悔させてやる」

 届くはずの無い言葉。それがお互いに届いていたのかは判らない。
 だが、二人は踵を翻し、それぞれの居るべき場所へと、進むべき道へと歩み始める。
 これから起こる戦いを見守るかのように、両者を月の光が優しく照らしていた。






 ピキッと音を立て、僅かに軋むアキトの腕。
 苦痛に表情を歪めながらも、アキトはその腕を抑え、痛みを我慢する。

「長くは無いか……だが、もう少し……あと少し持てばいい」

 この世界に来る前から判っていた事……身体を蝕むナノマシン。
 そして、度重なる戦いによる肉体の酷使。
 それは、アキトの身体をゆっくりと、そして確実に、蝕んでいた。





 ……TO BE CONTINUED









 あとがき

 193です。
 海水浴! 明るい話題かと思ったら、後半、シリアスw
 この海を越えれば、いよいよテッペリンとの最終決戦が一行を待ち受けています。
 今まで以上に過酷な戦いが待っていることは必至!
 彼等は、全員生きて乗り越える事が出来るのでしょうか?

 次回は、そこは大海原。少女達は最後の戦いに向け、それぞれの想いを語る。

 紅蓮と黒い王子は定期連載物です。毎週木曜日の夜定期配信です。




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