【Side:初春】

「はい、こちら一七七支部です」

 白井さん発見の報告が入ったのは、あれから一時間ほど経ってからのことだった。
 電話越しに別の支部から発見の報告を受け、私はほっと胸を撫で下ろす。しかし事態は予想の斜め上を行っていた。

「白井さんと御坂さん、それに男性がもう一人一緒に!?」

 直ぐ様、報告のあった箇所の監視カメラにアクセスし映像を確認する。
 そこには確かに白井さんと御坂さん、それにもう一人、男性の姿が映し出されていた。

「これって……」
「正木さんだね」

 佐天さんは私の後からモニタを覗き込み、件の人物を確認すると難しい顔をして、そう言った。
 確かに佐天さんの言うとおり、そこに映し出されていたのは正木太老さんだ。
 しかし白井さん、御坂さん、それに正木さん。三人がどうして一緒に行動しているのかが分からない。

「もしかすると……三人ってそう言う関係だったんじゃ?」
「え?」
「正木さんを巡って痴情のもつれ! いや、この場合は三人一緒にってパターンかも」

 白井さんと御坂さんが正木さんのことを? でも、私にも少し思い当たる節があった。
 私が知る限り、白井さんがあんなにも男性と親しくしているなんて、これまでには一度もなかったことだ。
 御坂さんに関してはそれほど詳しく知っている訳ではないが、それでも常盤台のエースと称されるほどのお嬢様だ。
 少しお嬢様らしくないかな? と思うところはあるが、付き合っている男性がいるなんて話があれば、噂になっていても不思議ではない。二人とも、それほどの有名人だった。
 今まで歯の浮いた話一つなかった二人が、特定の男性と一緒にいる。
 それも親しげに楽しそうに、それだけでも十分に事件(スキャンダル)だと言うことは私にも分かる。

「はい、その三人です。捕獲をお願いします。ルートの指示はこちらから送りますので」

 監視カメラの映像を元に逃走ルートを割り出し、協力者の風紀委員(ジャッジメント)の方々にお願いして、人海戦術で三人を追い込むべく指示を出していく。
 後ろめたいことがなければ、何も同じ風紀委員(ジャッジメント)から逃げる必要性などないはずだ。
 それだけ白井さんには誰にも知られてはならない、重要な何かがあると言うことだ。

「第二班は三つ目の交差点を左に、第三班は大通りを出たところで一時待機してください」

 本来なら他人のプライバシーを侵害するような真似はしたくはない。
 しかし、白井さんに何度連絡してみても電話に出ない。明らかに避けられているのは事実だ。
 これが単なる思い過ごしであればいいが、白井さんがこのままいなくなってしまうようなことだけは絶対に嫌だった。
 ザワリ――と胸騒ぎがする。

(白井さん、嘘ですよね?)

 全ては直接話を聞いてみれば分かることだ。
 私は胸元をギュッと抑え、不安に駆られながらもモニタを見続けていた。

【Side out】





異世界の伝道師外伝
とある樹雷のフラグメイカー 第15話『追う者、追われる者』
作者 193






【Side:黒子】

「何がどうなってるんですの!?」
「俺が聞きたいわ! 風紀委員(どうりょう)なんだろ!? 黒子が何とかしてくれ!」

 わたくし達は街に出るなり風紀委員(ジャッジメント)の執拗な追跡に遭っていた。
 風紀委員(ジャッジメント)に追い回される理由など、わたくしには心当たりがない。太老も仮にも警備員(アンチスキル)の人間だ。
 にも関わらず、この犯罪者を追い込むような執拗な追跡に、街全体に張り巡らされた厳重な警戒網。
 彼等が本気で、わたくし達を捕まえようとしていることは間違いなかった。

「……タロウそっちは駄目です。先回りされてます、とミサカは危険を訴えます」
「お前なんでそんなこと……そうか、ミサカネットワークか!」
「はい。現在研究所を出て街を徘徊しているミサカは二千とんで六名います。
 彼女達に協力してもらえば、彼等の行動を読むことは可能です。ですが……」

 二千――それでも全体の五分の一に過ぎない。
 計画全体で必要な妹達(シスターズ)は全部で二万人。少なくとも実験でまだ生き残っている半分を越す一万人以上のミサカが、この学園都市にはいることになる。そのことを知ってはいても、現実を聞かされていい気分はしなかった。
 とは言え、ミサカの協力を得られれば確かに風紀委員(ジャッジメント)の追跡を振り切ることは出来そうだ。

(まさか、風紀委員(ジャッジメント)が追いかけてきているのは!?)

 ミサカの方を見る。早すぎると思うが、相手はこの学園都市そのもの。延いてはその事実を黙認している統括理事会≠ェ相手だ。
 わたくし達の行動を先読みし、先手を打ってきたという可能性もある。
 その上、太老は昨日五人ものミサカを救出し、五回も実験を中止に追いやっている。
 すでに手が回っている可能性は十分にある、とわたくしは考えた。

「絶対に捕まる訳には行きませんわね……」

 しかし、わたくし達の行く先々に先回りするかのような的確な配置に厳重な警戒網。
 警備カメラの映像を元に指示を出している何者かがいるのは確かだ。それも、かなり凄腕の指揮官なのは間違いない。
 同じ風紀委員(ジャッジメント)として鼻が高い思いだが、敵に回すとこの上なく厄介な相手だ。
 何者かは知らないが、指揮を執っているのはさぞ名の知れた熟練の風紀委員(ジャッジメント)の方に違いない。

「追跡を完全に振り切るには、警備カメラの死角をつかなければ無理ってことか」
「そうです。そしてこの学園都市に警備カメラはそれこそ無数に存在します。
 店先、交差点、駐車場。設置されてない場所だけを通ることは事実上不可能です。
 それこそ、空でも飛ばない限りは――」
「それだ!」

 何か思いついたかと思えば突如、わたくしとミサカを脇に抱え、路地裏に飛び込む太老。
 そのまま器用に壁を蹴り、ビルの屋上に飛び上がった。
 常人離れした身体能力があるとは以前から思っていたが、二人を抱えてのこの動き、常識外れにも程がある。

「下が駄目なら上を行く。こっちなら監視カメラの死角も遥かに多くなるだろ?
 俺なら二人を抱えた状態でも、ビルの上を跳び渡るくらい問題ないし」
「相変わらず……人間辞めてますね、とミサカは嘆息します」
「……ミサカ、うっかり落とされたいのか?」
「それだけは謹んで遠慮します、とミサカは深く自省します」

 二人の漫才はこの際どうでもいいが、確かに下が駄目なら上と言う手は悪くない。
 わたくしの空間移動(テレポート)で逃げられればいいが、生憎と能力にも限界がある。
 一度に移動出来る距離は精々八十メートルほど。それも二人を抱えて跳ぶのが精一杯だ。
 能力の使用回数にも限度がある上に、長距離の移動ともなれば連続で跳ぶのはさすがにきつい。

 だが、確かに太老の身体スペックなら、ビルの上を跳び渡るくらいのことは問題なくやってしまうだろう。
 誰もそんなことを想定して監視カメラなど設置していないので、当然下よりも上の方が警戒も緩くなる。
 人込みを避け、その上、障害物を気にせずに進めるのであれば、圧倒的にこちらが有利。
 これなら確かに、追跡の手を振り切れるかも知れない。

「ミサカは一応どこかに監視カメラがないか警戒しててくれ。
 黒子はミサカの指示で視界に入りそうな時だけ、空間移動(テレポート)で回避を頼む」
「うっかり落とされないように頑張ります、とミサカは脅迫に屈して首を縦に振ります」
「分かりましたわ」

 わたくしも学園に目を付けられてしまった以上、風紀委員(ジャッジメント)にも寮にも戻れない。
 少なくともこの事件を解決するまでは、太老と行動する以外に道は残されていないだろう。
 後悔していないか? と問われれば全然後悔していないとは言えないかも知れない。
 しかし、

 ――己の信念に従い、正しいと感じた行動をとるべし

 その信念だけは、わたくしは決して曲げる気はなかった。

【Side out】





【Side:太老】

 全く何でこんなことになってるのか懇切丁寧に説明して欲しいくらいだが、理由はどうあれ、どうやら風紀委員(ジャッジメント)に目を付けられたらしい。
 黒子も追われている様子だし原因として考えられるのは、やはりミサカのことだろう。
 それにしても、やはり監視でもされてるのか? 手が回るにしても幾らなんでも早すぎる。

「ミサカ、残してきた妹達(シスターズ)は大丈夫か?」
「問題ありません。こちらが追跡を受けた段階で妹達(ミサカ)は全員アパートを出ました、とミサカはここに報告して置きます」
「ならいいんだが……」

 どちらにせよ、アパートにも戻れないと言うことだ。益々持って指名手配中の犯罪者の気分だ。
 何も悪いことなどしてないと言うのに理不尽極まりない。しかし、黒子には悪いことをしてしまった。
 自分から首を突っ込んだこととは言え、明らかに俺とミサカに巻き込まれたカタチだ。
 寮に戻ることも出来ないばかりか、同僚に追われると言うのはさすがに不憫でならない。

「何ですの?」
「いや、大丈夫かな? と思ってさ」
「お気になさらず。わたくしは自分の正しいと思った通りに行動しているに過ぎませんので」

 半分強がりのようにも聞こえなくはないが、ここは敢えて触れないことにした。
 黒子にも何か考えがあって、事件に首を突っ込んだのは間違いない。
 だとすれば、俺がここで余計な心配をすると言うことは、返って彼女の覚悟に水を差すことになるだろう。
 実際、黒子に協力してもらって助かっているのは確かだ。なら今出来る最善の行動を取ろう、と俺は意識を切り替えた。
 それが出来なければ、俺達はずっと追われたままになり、元の生活に戻ることが出来ないのだから――

「ここか」
「ええ、調べ物をするなら研究施設を除けば、ここ以上に情報を集めやすい場所は他にありませんわ」

 黒子がそう言って案内してくれたのは、風紀委員(ジャッジメント)の支部の一つだった。
 虎穴に入らずんば虎子を得ずと言う奴だ。
 確かにここなら学園のデータベースに直結した端末があるのだろうが、大胆不敵な奴だと少し呆れてしまう。

「とは言え、教師であっても与えられている情報開示(セキュリティ)ランクはBまでですわ。
 研究機関、それもそれだけの規模の情報になると最低でもAランク以上が必要になりますし……」
「丁度、全員出払ってるみたいだな。二人は見張りをよろしく」
「ちょっと聞いてますの! って、いつの間に入り口のパスを!?」

 黒子から拝借した小型端末を使い、支部に張り巡らされていたセキュリティを解除する。
 厳重なセキュリティだと聞いていたが、何てことはない。
 鷲羽(マッド)の研究室のセキュリティからすれば、児戯にも等しいちょっとしたパズルのようなものだ。
 幾度となく鷲羽(マッド)に拉致され、奴の研究室から脱走を試みたことがある俺からすれば、この程度の建物に侵入するくらい簡単なことだ。

「とは言え、もぬけの殻とはな」

 この無防備な様子から察するに、風紀委員(ジャッジメント)の支部が狙われるとは微塵も思っていないのか、俺達の姿を捜してまだ街中を散策しているかの、どちらかだと考える。
 警備員(アンチスキル)でも最近能力者の犯行が増えて人手が足りないと愚痴を溢してたし、思った以上に人手不足は切実な問題なのかも知れない。志願制≠ナあることも人手不足の大きな原因の一つとなっているのだろう。

(やはり、ここは実験都市≠ニ言うことなのだろうな)

 学生も教師達も自分達なりに一生懸命やっているのかも知れない。だがそれは素人としてはよくやっている、と言ったレベルの話だ。
 力はある、やる気もある、だが彼等には覚悟や使命感、都市に済む二百三十万人と言う人々の命を預かっていると言う自覚が足りていない。
 でなければ幾らセキュリティがあるとは言っても、本拠地を留守にするなど無防備極まりない。
 犯罪者と言っても殆どは無能力者(レベル0)能力者(がくせい)に至っても、所詮はちょっと変わった力を持ってるだけの単なる不良に違いない。そのことからも、そこまで深刻に考えてないのかも知れないが、それにしても迂闊すぎる。

(大体、基本無給の無償奉仕って、上はその辺りのことをどう考えてるのかね?)

 基本、どちらの治安組織にも言えることだが、そもそも二束草鞋で無償奉仕という考え方が間違っているような気がする。
 そうしているのも機密保持など幾つか理由は考えられるが、本来であれば学生や教職員などに頼らず、専門の対策機関を設立すべきだと思うのは、俺だけだろうか?

(敢えて、そう言う風に仕組まれてる可能性の方が高いな)

 犯罪者の取り締まりや治安維持など、二束草鞋で務まるほど甘い仕事ではない。
 この都市の治安維持体制は、どこか奇妙なものに俺の眼には映っていた。
 いや、この学園都市そのものが本来ではありえない、どこか歪な存在だとも言える。
 今回の事件に関しても、それを容認しているのが学園都市そのものであり、それを当たり前のものとしているこの学園の在り方は、やはりどこか狂っている。
 こんな杜撰な体制をとっているのも、学園のやり方や統括理事会に反発されないため、と考えた方がしっくりと来る。
 本来であれば、今回のような事件が明るみになった時点で統括理事会は責任を追及され、司法の手に委ねられるのが普通だ。
 だが、治安機関、司法機関、マスメディアやネットワークに至るその全てを管理、統括している統括理事会に逆らえる者は、この学園都市にはいない。
 連中にとって、ここは外の秩序や法律など一切及ばない。文字通り、研究するのに最適な理想の箱庭≠ネのだろう。

「こんな骨董品℃gうのなんて随分と久し振りだな」
「骨董品って……確かに支部の備品ですが、これでも結構新しいパソコンですわよ?」

 黒子には悪いが、三次元投影モニタも実現していないような旧式の計算機(コンピューター)など、天地の部屋と信幸の事務所にお邪魔した時くらいしか見たことも触ったこともない。
 前世では随分とお世話になったが、今となってはそれも遙か昔の話だ。
 とは言え、我が侭を言っていられる状況でもない。端末として使えないこともないのだし、ない物強請りは出来ないので諦めることにした。
 俺は支部内のパソコンを全台立ち上げ、複数のモニタと睨めっこをしながら器用にキーボードを操っていく。
 こんな旧式でも複数台連結して並列処理させれば、それなりの速度が出せる。

(ククク! この機会に可能な限り連中のプライバシーを丸裸にしてやる!)

 胸糞悪い話だが、最後まで面倒を見るつもりがなければ、余り関わり合いになるべき話ではない。
 だから、俺も極力関わり合いになるまいと、面倒事を敢えて割けてきた。
 しかし、今回の件に関しては、俺に被害がある時点で黙っているつもりはない。
 連中がどれだけ悪どいことをやってようが俺には関係ないが、俺や俺に関わる者に手を出されて黙っていられるほど、俺はお人好しでもなかった。
 悪党にはそれなりの敬意を払うが、外道に情けをかける良心的な心は持ち合わせていない。

「そんなことまで出来るんですのね……」

 黒子が何やら驚いた様子で俺の作業を覗いているが、余り相手をしている時間も余裕もないので集中して手早く済ませていく。
 支部の端末を使って、学園のネットワークにアクセスする。まずはミサカから教えてもらったコードを基に、それに関連する情報を引っ張ってくるのが先決だ。
 暗号を解析しハッキング、端末のセキュリティランクを一時的に引き上げ、偽装する。
 得られる情報から、すでに知っている物、必要のない物を抜き取り、目的のデータを搾り出していくのが目的だ。

 こう言う時こそ、普通の人間の何倍もある思考速度が役に立つ。
 鷲羽(マッド)に感謝する訳ではないが生体強化していなければ、特殊な能力者か一芸に秀でた変人を除いて、こんな芸当はまず普通の人間には不可能だろう。
 俺の場合は常人の何倍もの思考能力を持っていることと、後はこうした情報処理に長け、暗号の解読に慣れていることが大きい。
 鷲羽(マッド)の影響もあるが、やはり水穂の手伝いなんかもやらされて、樹雷の情報局に集まる膨大な量の情報処理をやらされていた経験が一番大きい。
 量子計算機(コンピューター)も実現されていないようなレベルの科学力では暗号の程度も知れているし、こんなロートルなシステムなら俺でなくても、アカデミー出身の人物なら誰でも簡単にハッキング出来るはずだ。

(Sランク? Aの上があるのか?)

 どうやら統括理事会のデータバンクと思われるものに行き当たったようだ。
 少しきな臭い文字や名前が見受けられるが、とは言え必要なデータはこれではない。
 気になる箇所のデータだけを抜粋し、目的の情報を再度当たっていく。

天井亜雄(あまいあお)……」
「知り合いですの?」
「実験関係者だよ。他にも手掛かりになりそうな情報を幾つか見つけたから、バックアップを取っておく」

 最後に、実験関係者の顔とリストをピックアップして、集めた情報の全てを小型端末のメモリにコピーする。
 天井亜雄、どこかで聞いたことがある、見覚えのある顔だと思ったが間違いない、あの事件≠ノ関わっていた研究者だ。
 美少女のことは当然覚えているが、もう一つ俺が絶対に忘れないものがある。それは、こいつみたいに救いようのない外道だ。

(天井亜雄、量産型能力者(レディオノイズ)計画の責任者。現在は絶対能力進化(レベル6シフト)計画の中核を担う研究者の一人か)

 打ち止め(ラストオーダー)妹達(シスターズ)を利用して、血迷った挙句に学園の破壊を企んだ最低な奴だ。
 確かにこいつなら、打ち止め(ラストオーダー)の居場所を知っている確率は非常に高い。
 参照したデータの限りでは、打ち止め(ラストオーダー)の存在は記されていたが、今彼女がどこに隔離されているかまでは分からなかった。
 おそらくは、それだけ大切に秘匿されていると言うことなのだろう。
 連中にとって切り札とも言うべき存在なのだし、ある意味で当然の処置だ。

(最初に参照したSランクの情報も重要な部分が殆ど伏せられてあった。
 それだけ、きな臭い研究を行っていると言うことか)

 外部からは直接アクセスできない箇所に隔離し、物理的にネットワークを切断している可能性が高い。
 とは言え、ピックアップした研究施設だけでも百ほどに上る。中には既に廃棄された研究所やダミーも当然あるだろうから厄介だ。
 現在の状況を顧みれば、時間が掛かるほどこちらが不利になる。
 大体の目星はつくが、闇雲に当たるよりは知ってる奴に尋ねた方が早い、と俺は考えた。

「タロウ、誰かが戻ってきます、とミサカは注意を促します」
「ここまでだな。黒子、頼む」
「分かりましたわ。二人ともこちらへ」

 黒子に頼んで空間移動(テレポート)で建物の外に逃走する。
 やることは決まった。天井亜雄、話はこいつを捕らえてからだ。

【Side out】





 ……TO BE CONTINUED



押して頂けると作者の励みになりますm(__)m


<<前話 目次 次話>>

作品を投稿する感想掲示板トップページに戻る

Copyright(c)2004 SILUFENIA All rights reserved.