−ドラえもんらの時代に於いて地上を破滅に追い込む計画すら立てた「天上人」。
彼等は2199年現在ではかつてとは逆に、地球を畏れる立場となっていた。
それはゼントラーディ軍との戦争を生き残り、ガミラスやガトランティスをも退けたという報が
かつて日本と国交があった「バード星」から伝えられたためだ。彼等はかつての自らが
差別的感情さえ抱いていた地球が自分らが恐れ慄いていた帝国を打ち破り、銀河の
一大星間国家として繁栄を謳歌しているという事実に叫喚。
その技術水準が20世紀のおよそ何十倍にも向上していたのはどういう事だと。
それは侵略者達に対抗せんと日本が宇宙から得られしオーバーテクノロジーを自らの
手中に収めていったからであった。
−地球は実は彼等が地球を去る以前より侵略者に狙われていた。それは1980年代頃より顕著に現れていた。
80年代初頭頃は70年代に活躍していた8人ライダーや「秘密戦隊ゴレンジャー」や「ジャッカー電撃隊」、「バトルフィーバーJ」
が活動を休止し、平和が訪れるかと思われた時期であった。
だが、その矢先に「ベーダー一族」が襲来し、一般の有志で結成された「電子戦隊デンジマン」が」これに対抗。
ベーダー一族の野望を阻止した。これで当時の国連は危機感を積もらせ、「太陽戦隊サンバルカン」を設立した。
(サンバルカンは機械帝国「ブラックマグマ」と戦った事で知られているが、
実はデンジマンが直接倒していなかった「ヘドリアン女王」含む、ベーダー一族の生き残りがブラックマグマに組み込まれていた。
それを打ち倒した事によって、デンジマンの目的の一つをサンバルカンが間接的に果たした事になる)
サンバルカンがその任を果たした後はしばし民間有志が戦隊を作り、侵略者に対抗した。
その後のバブル経済が始まる時代に「サンバルカンに続く戦隊を作る」という機運が高まった。その結果、
設立されたのが「電撃戦隊チェンジマン」。当時に確認されていた侵略者達の中で最も大規模の
「大星団ゴズマ」と刃を交えた。歴代戦隊やスーパー1やZXを加えたばかりであった仮面ライダー達も
共闘し、チェンジマンを助けた。そしてその間には宇宙犯罪組織が3つも連続で地球を襲うという、
日本政府涙目な事態が起こったが、これはバード星から派遣された宇宙刑事達が阻止した。
それら事実は当時の国連最高機密とされ、地球連邦設立後もしばらくは一般人には知らされることはなかった(当事者とその子孫除き)。
そのためドラえもんも知る由もなく、天上人達もその事実を知ることはなかった。
無論、地球連邦自体も忘れかけていたが、メカトピアとの戦端が開かれた当時に
日本政府所管の書類を整理していた過程で「バード星」や「戦隊」の事が記されたものが発見され、
更に10人の仮面ライダーが復活した事で「事実」である事が実証された。そのため、地球連邦政府は
この時期から、ある作業に追われていた。「日本政府の極秘書類の調査」である。
サンバルカンらが招かれたのはこの作業によるものである。
「通りで日本が21世紀中盤頃から凄いひみつ道具を造り始めていたわけだ」
「それでどうするのだ?」
「決まっているだろう、日本国が銀河連邦の議席を保持していたとなれば、
その資格は自動的に、間接的にではあるが、全ての地域国家の後継となる連邦政府のものになる。
そのバード星とやらには既に宇宙戦艦を接触のために派遣させてもある。それに……」
「それに?」
「日本人青年3人が`宇宙刑事`となっていたという事実もある」
「本当か?」
「ああ。当時の公安調査庁が掴んでいる事だ、間違いない」
地球連邦政府の関係者は100年以上経って判明したこの事実に驚愕していた。
ある3人の青年が宇宙刑事というモノとなり、仮面ライダー達が休眠に入り、
ZXが現れるまでの空白期間の地球を悪の手から守っていたという言い伝えも、
日本に残っていたという。これには地球連邦もノーマークであった。
そのため地球の学者達の間でこのような仮説が立てられた。
『宇宙からの侵略者などが来る前のここ200年間、人間が散々内輪揉めに終始出来たのは実は彼等のおかげなのではないだろうか』である。
仮面ライダーが不在であった時期の地球は平和であったのか?
では、それは誰の手によって守られていたのか。その回答が朧げながらも得られた事で、
地球は今後、現れるであろう、さらなる未知の侵略者への備えを急ぐことになる。
−では、その宇宙刑事となったという、3人の日本人青年とは何者か。その答えは当時の日本国の極秘書類にそれが記されていた。
それを基に連邦政府へ提出された調査関係者の手記によると以下のとおり。
『地球の歴史に確かに足跡を残した事が分かっている宇宙刑事は3人。最初に現れたのが`宇宙刑事ギャバン`。
変身者は一条寺烈という青年で、銀色の戦闘用スーツに身を包み、日本政府が対応できない怪事件の数々を解決した。
事件の糸を裏で引いていた宇宙犯罪組織を壊滅させた。
それが地球の歴史に名を残した最初の宇宙刑事だと思われる。
無論、彼以前にもいたのであろうが、証拠は残っていないので不明である。
次いで現れたのが宇宙刑事シャリバン=伊賀電。こちらは赤いスーツを纏っていたという記録があり、ギャバンと同じく、彼も異星人とのハーフである事が判明している。
シャリバンはギャバンの後継者に恥じぬ実力で宇宙犯罪組織の第二陣を撃破したという。
なお、目撃者の証言によれば`カッコ悪い弁当売りのようなスタイルのロボ`を使っていたとの事。
最後は宇宙刑事シャイダー=沢村大。前任者とは対照的に青いスーツであり、こちらはカッコイイロボを持っていたとの証言アリ。
ただし当時の子供の証言なので、確証なし。彼らが確認された時代は不明であるが、おおよその推測によれば1980年代前半と思われる』
宇宙刑事というヒーローがいた事は1980年代以後の日本地域の急激な技術発展の真の理由を裏付けるものであった。
何故、他国が作った製品を小型高性能化して市場を席巻するのが決まって日本人の作る製品であったのか。
いくら戦前や60年代にはその根があったとは言え、戦時中は粗悪品を作ることも珍しい事ではなかった日本が、60年代以後に急激に世界一流の製品を作るようになり、
やがては地球連邦の覇権の一角を担うことになったのか。その真実の一端が示されたのである。
日本は市井の科学者が独自に研究してきた技術をナチス・ドイツの遺産や銀河連邦からの「おみやげ」で名実ともに実現させ、その技術をスピンオフさせ、
学園都市もその技術発展サイクルの一端を担っていたとなれば、このような学園都市設立時の政治家の思惑が見て取れる。
『学園都市で宇宙やナチス・ドイツなどから得られた技術や実験を発展させ、そのお零れを日本本土が頂く』という。
実際、学園都市は日本本土が2000年代に達成するはずの技術発展を1980年代には達成していた。その思惑は成功し、それはOTMによって崩れるまで継続した。
ここで政府関係者はある一つの疑問に行き着いた。『では何故、彼等は宇宙からの侵略者達との戦争で姿を見せなかったのか」。
その疑問は至極、当然だが、実際はしょうがない事情からであった。彼等としても死活問題である星間戦争の真っ最中であったからだ。
そしてこの時代に於いては、地球が存在する天の川銀河で一大勢力圏を誇るボラー連邦という星間国家が銀河連邦と連邦警察の本拠があるバード星とその友好国に対し宣戦布告。
銀河は知らず知らずの内にとんでもない星間戦争の舞台となっていたのだ。
そして地球で伝説となっている3人の宇宙刑事達は未だ健在であった。
長く宇宙で戦っている内に地球とは時を隔てた存在となっていたので、往時から多少年齢を増しただけの姿であり、なおも戦い続けていた。そんな彼等の相手はこの「ボラー連邦」であったのだ。
−彼等が故郷の土を再び踏む事になる辞令が下されるのは地球時間で2202年の事であったという。
−ウェブ握手へのご返事
[18]投稿日:2012年04月12日16:52:5 ゴルゴ13好きな高校生
ゴルゴ13とクロスってゴルゴ13に出てきた技術で本人ではないんですか?
ゴルゴ13に出てきた技術で鉄人兵団に役立ちそうなものが技術者が開発しないとか言ってたけどイスラエル軍の光学迷彩とか、
ゴルゴ13がテストに巻き込まれた地雷にも耐えられるパワードスーツとかなら役立つのでは?
>デューク東郷本人です。ただし活動年代の全盛期が東西冷戦下ですが。
兵団相手に役立ちそうな技術は一部実用化されているでしょうが、あまり使われていないのもあります。
[17]投稿日:2012年04月12日16:48:44 ウッチー
ゴルゴ13がクロスするそうですが、ゴルゴ13ものび太が異常に小学生なのと同じでアニメであるためドラえもんの世界まで生きていると言う設定なんですか?
それとも活動年代をずらしたりとかルパン三世のOVAであったみたいに複数の人物の集合体が代々やってるってことですか?
>ゴルゴは当人(デューク東郷)です。主な活動時期が東西冷戦下の時代ですが、少なくとも「とある」シリーズの時代までは生きていたとしています。
(当初設定では1930年代生まれの可能性大との事なので)(ただしデューク東郷の常識を覆す、鍛えあげられた肉体と精神力で肉体の外見的・身体能力的な老いは死の瞬間にも見せず、
2010年代でも東西冷戦下当時と何ら変わぬ容姿を保っていたとしています。
[16]投稿日:2012年04月11日14:20:35 ゼロン
静夏についての指摘ありがとうございます。
シロー・アマダも再び戦場にでますか<スト魔女のアフリカ戦線にて>
>シローはもう隠居の身ですからそれは無いです。映画版などの後日談に則り、アイナと一緒にどこかでひっそりと……。