――ミッドチルダ動乱は奇しくも、管理局に現実主義を根付かせる結果となり、はやてが行ったMS購入は黙認された。こうして、はやては旧エゥーゴ系MSを一個中隊規模で購入し、取り揃えた。


――格納庫

「しかし、主はやて。いいのですか?このような機動兵器を取り揃えるなど」

「何事も現実は理想を上回るもんや。相手が魔法を逆手に取って、モビルスーツで来るなら、こっちもMSや」

はやては機械を動かすこと自体は苦手でないので、その気になれば操縦訓練は受けられる。だが、前線指揮は苦手意識があるのは事実だ。前線でドンパチするのを、なのはとフェイトに任せきりにするというのは、部下への体面的にウケが悪い。そこではやては、リインかシャマルとEWACネロに乗って、指揮官機として運用する妙案を思いつき、購入していた一機を自分の専用機にする事にした。

「シグナム、シャマルに出頭するように連絡を。MSの訓練受けるんや」

「は……っ?」

「私も前線に出ないと、他の部隊から陰口叩かれるのは目に見えとる。リインがぶーたれそうだから、ユニゾン状態で受けようと思う」

「いいんですか?」

「あの子も一緒に戦いたいのは目に見えとるから、どうせならユニゾン状態でやったほうが、リインも満足するやろ」

「確かに」

――というわけで、はやては思いつきで、MS戦でも前線指揮しようと、リインフォースUとユニゾンした状態でMSの操縦訓練を受けることにした。それをシグナムから教えられたなのはは素っ頓狂な声を上げてしまった。

「はやてちゃんが、リインとユニゾンインした状態でMSの訓練を受けることにしたぁ!?」

「ああ。どうやらEWACネロをお使いになられるつもりらしい」

「ん?あれ、複座ですよ?誰を相方にするんですか?」

「主はやては、シャマルを考えているようだ」

「……いいんですか、それ」

「ザフィーラでは無理だし、かと言って、私は機械相手にゴチャゴチャするよりも、前線で剣をどつき合うほうが性に合っているからな。そういうわけだ」

「う〜ん。23世紀の電子機器は複雑ですよ?特にEWAC機能があるのはややこしいから、電子工学の知識つけないと」

「主はやてはそこのとこを分かっておられるのか?……心配になってきた」

「あたしが先手打って、アムロ少佐に話しつけときます。シグナムさんは電子工学の本でもアナハイム・エレクトロニクスのページでポチっといて下さい!いきなりあれみたら、シャマル先生、卒倒しますよ」

「わ、分かった!」

こうして、はやての思いつきはその日のうちにロンド・ベルへ通達され、即座に講義が開ける準備が整えられた。ロンド・ベルは優先的に実験経験者が配属されるので、EWACネロへの搭乗経験者もいるのが幸いしたわけだ。その翌日から、はやてはバリアジャケットを発動させ、ユニゾンインした状態で操縦訓練は受けることになった。既にVFで腕を鳴らし、連邦軍の士官学校でびっちり訓練を受け、実戦も経験(フェイトもS.M.Sのつてで、戦後に士官学校に通い、連邦軍の軍籍を獲得した。その後は書類上、ロンド・ベルに属している)しているなのはとフェイトと違い、はやては全てが初めてであり、ユニゾンしているリイン共々、シミュレータ訓練から悪戦苦闘したのは言うまでもない。



――はやてとリインフォースUが23世紀地球の電子工学に悪戦苦闘しているのを尻目に、なのはとフェイトは新たな愛機の調整と機材調達に励んでいた。なのははSガンダム用のビームスマートガンを取り寄せ、Z及びZZでも運用可能なように調整し、フェイトはZのシールドにハイメガランチャー及び、ビームスマートガンを取り付けられるように改造をしてもらい、ウェイブライダーで運んだりする手法を取った。

――格納庫

「おし、改造終わったぞ。これでハイメガランチャーだろうが、ビームスマートガンだろうが、運べるぞ」

「ありがとうございます、アストナージさん」

「お安いご用だ。ガンダムタイプに乗ってる奴らはめったに被弾しないから、アップデートが主だった最近の仕事だったから、いい腕試しになったよ。一応、これは試作中のテスト時に検討されていた手法なんだ」

「本当ですか?」

「当初は、ハイメガランチャーとビームライフルを同時に携行して、高い火力を持たせるプランがあったんだ。試作中はその組み合わせでの装備だったからね。だけど、テスト中に、ハイメガランチャーの連射と、ビームライフルを同時に撃ったら、ジェネレータに負担がかかって、機体が一時的にシャットダウンした事故があってね。結局、当時のジェネレータでは同時運用は見送られ、お前らの知る形の装備になったんだ。今はジェネレータの出力も一号機建造の時より数段も強力だし、安定性も比較にならんから、こんな真似もできるようになった」

――制式名称はハイパーメガランチャーだが、現場では、多少短くした「ハイメガランチャー」が使われていた。アストナージもなのはたちもそういう意味で「ハイメガランチャー」と呼んでいるのだ。

「念のために言っとくが、コイツはピーキーなマシンだ。慣らし運転して覚えていけ。シミュレータで動かしてたガンダムmk-Uやジェガンとはわけがちがう。言うなればファミリーカーじゃなくて、バリバリにチューンされたスーパーカーだ。扱い間違えると、マシンに振り回されるぞ」

Z系モビルスーツには、操縦性が先鋭的であるという運用上の難点がある。アストナージが注意するのはそれだ。フェイトはその意味をAVFで知っているため、頷く。フェイトは慣らし運転も兼ねて、Zに乗り込む。

「フェイト・T・ハラオウン、Zガンダム、出る!!」

シナノの格納庫で武装取り付けが終わったフェイト専用Zガンダムは、華麗に空を舞う。この時は慣らし運転なこともあり、真ソニックフォームのバリアジャケット姿で乗り込んでいた(その方がラフで楽なためでもあるが)。Zはとても繊細なマシンなため、並のパイロットでは扱いかねる。かつて、メタスを扱えたファ・ユイリィがZに乗った際は振り回されていたのもそのためだ。フェイトは既に似たような操縦性を持つVF-22を乗り回していたため、すぐにコツを掴んだようだ。

「なのはのほうはうまくやってるか?」

と、親友の事が気になるあたりは子供時代以来、変わっていない点であった。そのなのはの方は慣らし運転も兼ねて、敵MS基地の威力偵察を敢行、大暴れしていた。この時は通常の強化型ZZの状態だったが、元から『恐竜』と謳われた第4世代MSの雄であったZZガンダムなので、単騎でなんと、ジムV一個大隊以上の攻撃力を見せた。

「マスター、慣らし運転なので、弾の消費は程々に」

「わーってる!ほれほれ、スプレーミサイルランチャーをお見舞いしてやる!」

ZZの18連装2段階ミサイルランチャー×2が発射され、防衛砲台と車両を薙ぎ払う。なのはは子供時代とは打って変わって、余裕綽々かつ、好戦的な台詞を言う。その姿はどことなく、篠ノ之束にも似ていた。違うのは、束は他者を見下す(たとえ両親であろうと)傲慢さが時たま滲み出るのに対し、なのはは子供の頃の天真爛漫さを概ね維持している点であり、そこが子供時代に箒と面通しした際に、箒の警戒心を解かせた点だ。

「ザクがいくら出てきたところで、ZZの敵じゃな〜い!」

なのはは操縦桿とフットペダルを駆使して、スラスターとステップ移動でザクの120ミリマシンガンを躱す。

「お返しだ!」

反撃行動に出たダブルゼータは、60ミリ×2が一対の頭部ダブルバルカンが火を噴き、ザクUF2型を複数、蜂の巣にする。元々、ザクUの装甲は155ミリ砲に耐えられるように造られていたが、時代の進歩はザクの装甲を無意味なものにし、今やガンダムタイプのバルカンの掃射で行動不能になる程度のものへ身を窶したのである。数秒間の掃射でザクUは胴体部の装甲を撃ちぬかれたり、動力パイプが損傷したりして放棄されていく。

「ザクの一体でも持って帰りたいけど、格納庫に空きがないのがなぁ」

「マスター、マゼラ・アタックとグフが来ます」

「さて、そろそろ帰らないといけないんだ。テメーらの相手はまたの機会にしてやる。だけど、帰りがけの駄賃はもらっていく!……ハイ・メガ・キャノン!」

最後にハイ・メガ・キャノンを撃って、重大な損失を出させる辺りは策士である。ハイ・メガ・キャノンは頭部バレルが短いので、必然的に射程は短い。だが、それはビームライフルに比べての話で、戦術レベルにおいては必要十分だった。ハイ・メガ・キャノンはグフとマゼラ・アタックの混成一個中隊を基地施設の一部ともに消滅させたものの、全ての施設が射程ではない点が不満なようだ。

「どこかご不満が?」

「ハイ・メガ・キャノンは戦艦も沈むけど射程がなぁ。はやてちゃんにハイパーメガカノン買ってもらうように強請るか……。アレだったら狙撃もできるし。Gフォートレスに変形してっと。」

贅沢な悩みをレイジングハートに漏らしながら、Gフォートレス形態で隊舎に戻る。フェイトのZが入れ替わりにテストに出たので、なのはの戦闘データは帰還後、アナハイム・エレクトロニクスに通達され、ニナ・パープルトンの計らいで、ハイパーメガカノンが後日、機動六課に搬入されたという。







――なのはが駆るダブルゼータについて、ここで解説しよう。ダブルゼータはそもそも、ジュドー・アーシタが乗っている試作一号機以外にも複数がテストベッドとして建造されており、複数のプランがあった。中には要塞的運用目的に、30m以上のスーパーロボット級の大きさに機体設計を拡大した機体もあった。この案の機体は陸軍が採用し、陸軍の虎の子として、少数が出回っている。それらを経た集大成が強化型ダブルゼータである。各部形状がブラッシュアップされ、マッシブな印象を与えるこの機体、MSの武装としてはトップ10に入る威力のハイパーメガカノンの運用も可能である。なのはの機体はこの仕様で新造されており、当然ながら、第一次ネオジオン戦争当時の改修後の一号機に比しても総合性能は向上しているのである。だが、より総合性能に優れたνガンダムやSガンダムが登場した現在では、相対的に調達価格は低下し、機動六課の減った予算(それでも他部隊より豊富だが)で、Zとセットで調達可能になるほどの低下である。ただし、それでもジム系が『一個中隊組める』予算=ガンダムの調達価格という値段というのは、ジェガンからのジャベリン、ジェイブスへの世代交代で変わらなかったので、連邦軍の懐に厳しいのには変わりない。だが、膨大な戦果を得れるという点で魅力であり、はやても購入したのだ。







――同時期、23世紀地球では、兜甲児の言うとおりに、ゴッドマジンガーの建造は新たな段階に入っていた。頭部は既にジェットパイルダーがドッキングするのが前提の形状から、グレートマジンガーのそれを更に鋭角化させたデザインの形状に改造され、身体の形状もマジンカイザー同様に改造されていく。手や足もマジンカイザーと同等の『筋肉質』な形状と長さに改装されていく。反陽子炉のエンジン出力に耐えるため、フレームは頑丈さで定評のあるマジンガーのそれを更に改良して搭載(大まかな骨格はマジンガーZのそれを使った)し、内部機構は新造のものへ替えられていく。

「現在の進捗は?」

「ハッ、現在、頭部及び胸部の改修が終わり、四肢の改修は現在、40パーセントまで進んでおります」

マジンガーZをベースに、グレートマジンガータイプの発展型に改造するというのは、言うなれば『戦艦長門を戦艦大和の姉妹艦に改造する』ようなものだ。無茶にすぎるところが多い。だが、やらなければならぬ事情が弓教授にはあった。マジンカイザーは強力無比だが、甲児に強い負担を強いている。それを憂いた弓教授は老婆心から、デビルマジンガー出現の知らせを大義名分に、ゴッドマジンガーの開発を促進させた。それが吉となるか、凶になるかはまだ分からない。


「所長、武器制御コンピュータを搭載します」

「うむ」

ゴッドマジンガーの武器を制御するコンピュータ回路を、取り外したZ用の回路の代わりに取り付ける。ゴッドマジンガーは一からの新造機では無い故に、このような工程が入るのだ。

「所長は何故、ゴッドマジンガーの完成を急ぐので?」

「カイザーは甲児くんの体に大きな負担を強いている。デビルマジンガーに対抗するために神モードを開放すれば、最悪、廃人になりかねない。それにカイザーにはデビルに対抗出来る機能がない。だが、ゴッドにはそれがあるのだ」

「なるほど」

――弓教授はデビルマジンガーの持つ『憎しみの感情を増幅し、自己進化する』特性を危惧し、兜剣造の考案した『正義や愛・信頼』などの陽の感情をエネルギーに変え、デビルマジンガーの機能を弱める機能を付加したと所員に告げる。それが弓教授のゴッドマジンガーへの自信であった。だが、デビルマジンガーを第三の肉体としたドクターヘルの兜一族と剣鉄也への憎しみは常軌を逸したレベルに達していたのだ。弓教授はドクターヘルの憎しみは、デビルマジンガーと最高の親和性である事を見抜けなかったのだ。それが彼が師に及ばない点であると言えた。デビルマジンガーへの兜十蔵の憂いはゲッター線に作用し、マジンカイザーを生み出した。降臨する鉄の神が悪魔を倒すのか、それとも、神を超え、悪魔を倒す『皇帝』が悪魔の化身をもなぎ倒すのか?それはわからない。デビルマジンガーの力はそれほど未知数なのだ。組み立てが進むゴッドマジンガー。そのポテンシャルはカイザーにほぼ匹敵するものの、カイザーが持つような爆発力は無い。(ゲッター線で進化したカイザーは場合によれば、更なる進化ができるため)それがゴッドマジンガーの持つ唯一の弱点とも言えるが、弓教授は甲児の心が折れないかぎりは無限のパワーを引き出せる機構に全てを賭けていた。それがカイザーとゴッドの共通点であったのだ。









――なのは達がMSの訓練に明け暮れる間に、機動六課臨時隊舎は施設増設工事が初められ、機動兵器関連施設が建てられていく。いの一番に完成したのはレーダーサイト施設と、より強力な通信施設であった。これで機動六課臨時隊舎の早期警戒能力は本来の隊舎と同等にまで向上した。格納庫は増設と新設が同時に行われ、戦闘機用格納庫(VF、レシプロ戦闘機)、MS用格納庫、スーパーロボット用格納庫(共同戦線などで使う)が建設された。同時に上層部は機動六課を『魅せ部隊』として活用する事を考え、予算が翌月以降は増大された。はやてはこの思惑に上層部が至ることを悟っており、キャロ・ル・ルシエの召喚竜達の傷が癒えていない(緒戦で近代兵器をボコボコ撃ち込まれたため、傷が癒えるのが遅い)のを大義名分の一つとし、近代兵器を購入していった。同時に、エリオが『フェイトさんの役に立ちたい』と前線に出たがっていたため、仮面ライダーストロンガーやスカイライダー、連合艦隊の首脳陣、インテグラらと協議が重ねられた結果、最終的には見送られた。これは『血で血を洗うような戦いに、エリオの精神が耐えられるのか?』という、戦争を知らない10歳の子供にはキツイ戦闘の様相や、彼の招来の事も天秤にかけられた結果であった。その代わりになのは、フェイトら『大人』メンバーはフル稼働状態となり、ある日、なのはは相方の一人といえる仲の箒にこうボヤいた。

「子供達は前線に出せないから、もう休む暇が殆ど無いんですよ〜!」

「仕方がないだろう。あの子たちをこんな戦場に出すわけにもいかん。戦争を知ってる私達と違って、あの子たちは戦場を知らないのだからな。それに、キャロはまだ召喚竜達が倒されたショックから立ち直れていない。あのような状態では死ぬだけなのは、お前も分かるだろう」

箒はキャロ・ル・ルシエが緒戦で受けた心の傷に言及し、なのはを諌めた。キャロの目の前で、膨大な量の近代兵器によって倒されていくヴォルテールとフリードリヒ。その光景がキャロにはどんなにショックであったか。キャロの様子に、箒はその心の傷を察していたのだ。

「ええ。キャロは『みんなを守りたい』一心で召喚したんだろうけど、近代兵器はそれを打ち砕いた。でも、あの類のが敵にいたらってキャロがいうんですよ」

「ああいう類のは、当面は『Jさん』が担当するそうだ。彼も来たそうだからな」

「Jさんが?」

Jとは、仮面ライダーJ=瀬川耕司の事である。通算で仮面ライダー第13号であり、奇跡により、唯一巨大化できる仮面ライダーである。彼はフォッグと呼ばれる集団と戦い、打ち勝った後はフリーカメラマンの稼業をしていたが、同時にネオ生命体と戦っていた仮面ライダーZO共々、南光太郎=仮面ライダーBLACKRXに見出され、仮面ライダーに迎えられた。ミッドチルダの人々の平和への祈りがあるため、巨大化のハードルが低くなったからだ。因みに彼の容姿は偶然にも、恐竜戦隊ジュウレンジャーのティラノレンジャー=ゲキと瓜二つである。

「あの人が巨大化すれば対処可能だ。だから、キャロには傷を癒やしてもらわんといかん。今の精神状態では竜達を制御できんだろうしな。だが、お前の言う通り、今はてんてこ舞いだ。ヒーローたちも、私達も」

「せめてどこかの世界から援軍を連れてこれればなぁ」

と、嘆くなのはと箒。だが、後に箒の身に奇跡が起こり、その縁でとある世界とのコネクションを得るのだが、それはまた別の機会で語ろう。


「ところで、お前の親友のアリサ・バニングスから手紙が来てたぞ」

「え?アリサちゃんから?そいや、ここ数ヶ月連絡取ってないなぁ」

「あの子の声を聞くと、どうにもメロンパンとか、ももまん大好きそうな感じがするんだが」

「確かに」

箒はこの頃になると、なのはの幼馴染とも面識ができていた。アリサ・バニングスへの第一印象はそれだったらしく、本人はぶーたれたが、なのはは納得してしまったらしい。それはなのはの子供時代に兄や姉たちの世代の間で人気があった『炎髪灼眼の剣使いの女の子』のラノベと、自分たちの世代で人気がある『直感力しか遺伝しなかったシャー○ック・ホームズ四世』のラノベの事だ。その主人公の声優と同じような声をアリサ・バニングスがしているためのだ。手紙を開くと、連絡取れとの愚痴などが書かれており、なのはを冷や汗タラタラにした。窮したなのはは、近況報告として、新たな愛機である『強化型ZZガンダム』と共に写した写真を同封し、返事を送ったとか。



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