――さて、地球連合軍とプラントの殺戮を止めるべく、三隻同盟に味方した地球連邦宇宙軍はその行動の一巻として、まずはザフトの防衛拠点にコスモタイガーや可変戦闘機の航空師団を送り込んだ。電子戦機の援護によって索敵網をくぐりぬけ、艦艇ドックへ一直線。これはミノフスキー粒子などの要素、電子戦機の補助も入ってはいたが、正に天佑としかいいようのないタイミングであった。


「うまい具合に突っ切れる!各部隊は侵入次第、各個に攻撃!物資と艦隊を徹底的に破壊しろ!」

コスモタイガー隊は先陣を切る形でヤキン・ドゥーエの防空圏に侵入。スピードを活かす形で、迎撃してきたモビルスーツを置き去りにし、そのままヤキン・ドゥーエの対空砲火を掻い潜っていく。

「敵モビルアーマー突っ切って来ます!」

「何をしとるか!相手はたかがそれ以前に宇宙戦闘機だぞ!」

ヤキン・ドゥーエの戦闘指揮所はこの思わぬ敵襲の対応を冷静に行おうと務めていたが、相手の速度は予想以上で、対空砲火が当たらない。なぜか。対空砲火が苛烈といっても、彼ら、コスモタイガー隊はそれ以上に濃密な弾幕を展開する恒星間航行艦の対空砲火を想定して訓練を積んできた猛者である。それ故、被弾して落伍する機は僅か。更に機密保持のために脱出した後に機体を自爆させる措置が取られていた影響で、ヤキン・ドゥーエの構造へのダメージはザフトの予想以上に大きかった。






――ヤキン・ドゥーエ 戦闘指揮所

「ぬう……戦闘機ごときの自爆でここまで振動が伝わるとは……あの戦闘機群はどこから飛来したか観測できたのか?」

「ハッ……レーダーその他は妨害されておりますが、観測データからおおよその見当はついております」

「よろしい」





プラント最高評議会議長のパトリック・ザラの質問に兵士が答える。パトリック・ザラの苛立ちはその場にいた誰もが感じ取っていた。が、誰もそれを言わない。指摘もしない。彼がコーディネーターの目から見ても過激といえるナチュラル蔑視思考に凝り固まっているのはこの場にいる誰もが知っているからだ。が、それを咎めたらたとえ身内とて容赦しない。それが今のパトリックの中でのルールだからだ。その様子を内心嬉しそうに見る男がいた。プラントのトップエースであるラウ・ル・クルーゼである。彼は表向きパトリック・ザラの腹心のように振る舞いつつ、世界の全てを滅ぼすために、“主”を思うがままに動かしていた。





――ククク……存分に殺し合うがいいさ。“彼ら”が介入してくれたのは僥倖としか言いようが無い。そのおかげでプラントの兵力を予想以上に削いでくれるのだから。

クルーゼはその出自がムウ・ラ・フラガの実父の“アル・ダ・フラガ”のクローン人間であり、ナチュラルであって、コーディネーターではない。代々フラガ家の人間にはニュータイプに類する能力があり、その能力をクルーゼは色濃く受け継いでいるため、コーディネーターで固められた軍隊でさらにトップエースとして君臨できた。その余りに優れた能力から、周りの人間は彼がコーディネーターでないなどとは露も疑わず、彼がコーディネーターで無いのを知っているのはプラント内では彼と親しいごく数人のみである。彼はパトリック・ザラが妻を失ったことでタガが外れた敵愾心を腹心となることで煽りまくり、この戦争を民族浄化戦に悪化させた。彼の策略は順調に進行していた。



















――さて、ヤキン・ドゥーエに侵入した戦闘機隊の状況はというと、そのそもそもの性能差と熟練度の差が大きく響き、ザフトのジン、シグー、はたまた最新型であるはずのゲイツでさえも彼らを阻む壁と成り得なかった。

「落ちやがれ!!」

ファイター形態からバトロイド形態に変形したVF-19Aがガンポッド、ミサイル、レーザー機銃を掃射する。それらはそもそも熱核反応炉を動力とする兵器を破壊するために開発されているので、いくらレールガンに耐える構造を持つ装甲を有するザフトのモビルスーツと言えども瞬く間に粉砕され、爆発の閃光を散らす。




「変形すると言っても所詮ナチュラルが俺らの接近戦についてこられるはずがない!」

血気に逸ったシグーの一機がVF-19Aに斬りかかる。重斬刀を引きぬいて、一気に切り裂こうとスラスターを全開にしてVF-19に迫った。が、彼はその次の瞬間。剣を折られ、吹き飛ばされた。 要塞の壁に叩きつけられ、機体は機能を停止した。VF-19の最大推力で勢いをつけたピンポイントバリアパンチで頭部メインモニターを殴られ、更に胴体部にフックを食らっていたからだ。この予想外の可変戦闘機の攻撃力の前にザフト軍は連携を崩され、ドックへの侵入を許してしまう。






――VF-19Aのファイター形態での機動性はザフトの予測を上回る機敏さであり、ドックに為す術なく侵入を許してしまう。その報が通達されてくるCICでは怒号が飛び交う。

「何をしている!相手はたかが戦闘機だぞ!?」

「……隊!※※隊、絶対にドックを死守しろ!何のために最新鋭機が与えられていると思っている!?」

ザフトの兵達は明らかに動揺していた。本土防衛の要をこうもやすやすと振り回す敵との遭遇に動揺し、対応が雑になっているのが見て取れた。

(まぁプラントは所詮“義勇軍”にすぎんからな。動揺が出てしまうのも一興か)

クルーゼは状況を愉しんでいた。防衛の要であるヤキン・ドゥーエに空襲を挑んできた、可変機の編隊。その連携は見事で、モビルスーツ部隊は翻弄されている。これは彼らの高い練度と、スタンドアローンで戦いたがり、血気に逸りやすい実戦経験皆無、もしくは微小の兵らの性質(赤服や実戦経験豊富な者達はそういう点は無いが、実戦経験が殆どない者はどうしても戦功を焦る)を利用された事、兵器の予想外の性能差から来る不利な戦況。味方が撃破できたのは一個小隊分に当たる4機程度にすぎない。これらはパトリック・ザラに苛立ちを与えるのに十分であった。




























――VF部隊はバトロイド形態及びガウォーク形態でプラントのモビルスーツと格闘戦に入り、概ね優位に立っていた。AVFの高い格闘戦能力が証明された形の戦闘であった。ピンポイントバリアパンチの乱れ打ちで沈黙するジン(ザフト初代主力機)、二丁拳銃のようにガンボットを撃ちまくるVF-22Sに蜂の巣(既にこの時地球本国にも対バジュラ戦仕様のMDE弾頭が出回っていたため、本来レールガンに耐えられる構造のジンやゲイツの胴体装甲も薄紙同然に撃ち抜けるのだ)にされるゲイツが続出した。

「ヒャッハー!!汚物は消毒だ〜!」

と、悪乗りしてガンボットを乱射し、コックピット以外を狙い打ってジンを沈黙させるVF-22のパイロット。ジンの自爆装置はガンボットの弾丸がその回路の部位を強制フォールドさせていたために作動せず、ジン側は絶望のあまりパニック状態。VF-22が去った後、救出されたパイロットは恐慌状態となっていたとか。それでもゲイツ部隊が奮戦。隙を突いて、ファイター形態の熱核反応タービンのスラスター部にビームを当てる、コックピットを潰すなどの戦術面での工夫で4機を撃墜したもの、VF隊の勢いは止まらなかった。隔壁をミサイルで爆破し、一気に雪崩れ込む。コスモタイガー隊もその後に続き、のべ30機の編隊がヤキン・ドゥーエの艦艇ドックへ侵入に成功した。









――ドックへ雪崩れ込んだ連邦軍航空隊は飢えた狼のごとく、停泊中、発進途上問わず艦艇に群がる。ザフト艦艇はまるで真珠湾攻撃の時の米海軍の如く、為す術なく炎上していった。恒星間航行ができる船を撃沈できる威力のミサイルやパルスレーザーの掃射を浴びてはプラントの誇る技術も役には立たなかった。


――停泊していたナスカ級高速戦闘艦の一隻の艦橋

「ダメです!停泊中の僚艦は皆、炎上しています!」

「馬鹿な!こうも簡単に我らの艦艇が……!?」

そう。プラントでは人的資源が地球連合に比べて圧倒的に少数なため、ダメージコントロール技術を重視している。そのため総合的防御力では地球連合軍の大抵の艦艇より上なはずである。それをまるで無視してミサイルの一発程度で炎上していく目の前の光景が信じられないのだ。この艦にもその魔手が伸び……。

「残弾もないし、最後にコイツを燃やすか!」

コスモタイガーの一機が襲いかかる。出港準備中であった同艦は対空機関砲を打ち上げる事もできずにコスモタイガーの対艦ミサイルを上面から食らう。MS格納庫へ繋がるブロックへの直撃弾だった。


「格納庫近くに被弾!」

「ダメージコントロール急げ!MS格納庫の誘爆を阻止せよ!」


この艦は幸いにも練度が高いクルーの奮闘により重大な損傷を避けられた。が、ドックで敵戦闘機群に好き勝手に爆撃されたことの重大性はパトリック・ザラを激怒させるのに十分であった。


「何たる様か!それでもプラントの最終防衛ラインを担う者らか!」

額に青筋立ててがなり立てるパトリック・ザラ。こうなると彼は止まらない。30分も怒鳴り続ける。決戦を前にして失った戦力、ヤキン・ドゥーエそのものへ被ったダメージなど……国力が無く、既に最終防衛ラインへ追い詰められているプラントにとって痛撃となったこの事件の犯人がどこの誰か確信したパトリック・ザラは翌日、噂の要塞へ“最終兵器”の使用を検討している事をクルーゼに明かした。

「例の要塞へアレを?」

「そうだ。好き勝手やってくれたその礼をしてやるのだ」

パトリックはコーディネーター以外を人類と認めない思想にすっかり染まっていた。むしろナチュラルは猿とも言いそうな勢いだ。なので、自軍を脅かす可能性を潰しておきたいのだろう。

「しかしフリーダムとジャスティスがラクス・クラインの手にある以上、迂闊に手を出せば部隊の一個や二個消えかねませんよ?」

クルーゼはここで至極真当な答えでパトリックの感情をコントロールした。今のパトリックなら自軍と敵の損害を気にせず最終兵器を地球へ撃ちかねない。それではクルーゼの思惑は完全には達成されない。

「構わん。シーゲルの娘をこの世から消し去ればな」

「“天帝”の完成を待って攻撃をかけたほうがよろしいでしょう。アレならばフリーダムやジャスティスをも圧倒できますから」

彼はニュータイプ達に近い空間認識能力を有し、プラントの大抵の兵士を圧倒する操縦技能を誇る。そのためにプラントの決戦機のパイロットに選定された。しかしこれはパトリック・ザラの思想を真っ向から否定する結果である。「プラントが叡智を結集した決戦機のパイロットが実はナチュラルである」これはパトリックが知れば泡を吹く事実である。これを知るのはこの当時はギルバート・デュランダル(後の議長)、彼と同じクローンのレイ・ザ・バレルのみだ。この事実を知らずクルーゼを“優秀なコーディネーター”と思い込んでいるパトリックをクルーゼは内心、嘲笑していた。そしてパトリックはクルーゼの手のひらで踊る人形に過ぎないのだ。クルーゼの思惑のままに動くだけの……。
























――ヤキン・ドゥーエの格納庫の一角で完成を待つ、一機の組立途中のモビルスーツ。その特徴はガンダムタイプである。これはパトリック・ザラがストライクを反攻の旗印としていた地球連合軍への対抗心、組織としてのシンボルを欲する考えで造らせたガンダムタイプ。その名もプロヴィデンス。戦闘能力はフリーダムやジャスティスをも超えるという最強のモビルスーツだ。パトリック・ザラはこの機体でラクス・クラインの抹殺と地球の殲滅を目論んでいた。が、上には上がある。ルナツーの地球連邦軍にはV2ガンダムと、そして……




ルナツー内ドック 

「コイツはディープストライカー!?どうしたんだよ、エゥーゴの時に計画されたが、廃案になっていたはず……」

「チッチッチ。コーウェン中将が肝いりで極秘に艦艇建造予算をちょろまかして建造を命じていたのさ。本来は噂のRX-78GP03の完全復活をさせ、防衛兵器として活用する計画なんだが、デンドロビウムのデータをサルベージするのに時間がかかってな。その過程でディープストライカーを作ってみたんだよ。データ収集も兼ねて」

ディープストライカーは第一次ネオ・ジオン戦争時の技術では“天文学的な金がいる”という理由で廃案になったが、実のところ“防衛兵器研究”の名目でディープストライカーの建造を行なっていたのだ。性能は小型MSが登場した現在でも化け物と言える。攻撃力はより強化されており、主砲は当初のアーガマ級の主砲→現主力のラー・カイラム級のものへアップデート、その他部材も最新鋭のものへ地味に変更されていた。最も本命はGP03だが。

「コイツならこの時代のMSなんぞハエだ。ガンダリウムの多重空間装甲、Iフィールド展開可能。要塞落とせるんだからなこれ」

そう。連邦軍ルナツー部隊の秘蔵っ子がこのディープストライカーと護衛のハミングバード部隊である。エゥーゴのメンバーが企画し、その系統の連邦軍が引き継いで完成させたこのバケモノはこの日の翌日、ウッソ・エヴィンの手によって、実戦テストも兼ねて地球連合軍のプトレマイオス基地の強行偵察に持ちいられた。この時の様子を少し記そう。














――月面 プトレマイオス基地近く


この日のハミングバード、ディープストライカー共に外宇宙での戦いでの投入を想定したテストも兼ねてのセッティングがなされ、各部バーニアやスラスターの推進剤積載量が通常時の2倍になり、スラスター自体もコスモタイガーやVFに使用される部材で推進剤消費効率が上がり、地球から火星を二往復できるほどとなった。(通常でも往復できる性能あり)

「さて、行くぞウッソくん」

「ハイっ」

小隊は“ギュオ”とスラスターを吹かし、加速する。ディープストライカーの巨体はミノフスキー粒子の妨害を加味してもそろそろ発見される。最もこの速度では迎撃機は追いつく可能性は低い。すれ違う一瞬が攻撃される危険性のある時だが、Iフィールドを抜ける威力のビーム兵器はこの世界には無いが。敵の無線を傍受してみるとこんな会話が聞こえてきた。

「モビルスーツだがモビルアーマーともつかんバケモンが迫ってくるぞ!」

「何故あんな巨大なモノをレーダーが感知しなかった!?」

「レーダーが不調で……迎撃しますか?」

「相対速度の差を考慮して対空砲を撃て!この速度ではこちらから迎撃機をむやみに上げても追いつけん」


地球連合軍は曲がりなりにも過去の軍事組織のノウハウを持つためか、ザフトより的確に迎撃した。そのためハミングバード隊に出番が回ってきた。

「ウッソくん、メガ粒子砲で敵基地の隔壁をぶち抜け!迎撃機は俺らで処理する!」

「お願いします!」

迎撃に出てきたモビルスーツ群がビームを乱射しながらハミングバードを迎え撃つ。が、ハミングバードの火力がここで物をいった。

「くたばれ!!ハミングバードの火力にびびんなよ!」

ハミングバードの火力は小型MS登場後も依然として高水準を誇る。重爆撃機というに相応しいその姿がモビルスーツへ変形し、ビームスマートガンやらカノンが火を吹く。ストライクダガーが数機ほどその火線に飲み込まれて胴体から千切れる形で爆裂していく。そして、ディープストライカーはそのスピードで敵の中央を突破、アップデートされたために主砲はバージョンアップしている。ラー・カイラム級のメガ粒子砲を使ったその砲撃は基地から発進しようとしていた、地球連合軍のアガメムノン級宇宙空母を轟沈させると同時に最大速度で離脱した。双方に衝撃を与える思惑は成功したのであった。





























――こちらは連邦軍の三隻同盟+連邦軍護衛艦隊。モビルスーツ戦はV2とウッソ・エヴィンの力によってあっという間に撃退に成功、勝利した。そして別働隊からの“奇襲に成功セリ”の報に護衛艦隊からは歓喜の声が上がる。

「皆さん方に報告させて頂く。先ほど我が軍の戦闘機部隊が奇襲に成功した」

「資料は拝見させて頂きましたが……人型に変形する戦闘機で本当にザフトの最終防衛拠点を抜いたのですか?」

「左様。撃破された機も出たが、大半は帰還の途に入った。戦果は停泊中の戦艦4,護衛艦7、発進途上の各種軍艦10隻、防衛部隊モビルスーツ20機あまりを撃沈破した。中程度の戦果だ」



「……!」

マリューの疑問に対し、護衛艦隊司令は報告が上がった戦果を告げる。それにマリューは驚きをみせた。戦果数字こそ派手ではないが、艦艇の損失は国力が無いプラントに取って地味に痛い。20隻の艦艇と数十機のMSを人員ごと失った事は人員補充が通常の軍隊に比べて難しい(特に第3世代コーディネーターの出生率が下がっているプラントに取って若年層は貴重な人的資源である)ため、軍事力そののものを長期的に低下させるほどのダメージを与えたのである。

「これでプラントはますます短期決戦を急ぐだろう。元々戦力に差があるんだ。新型モビルスーツで旧型を置き換えても数の差はいかんともしがたい」



「しかしフリーダムやジャスティスのように“質で量を凌駕する”手法に変えていれば……」

「ラミアス艦長のいうことはわかるが、一機で一騎当千しても限界がある。ましてや向こう側のような絶対的な力を持つ兵士はいないんだからな」

バルトフェルドはニュータイプなどの絶対的な存在が戦局を支配する西暦が継続している世界と違ってコズミック・イラでは、パイロットの差が戦局を支配するわけでもないと皮肉ったが、この世界でもキラ・ヤマトやアスラン・ザラなどのエース級のコーディネーターが戦局を支配するという側面も覗かせつつある。

「いや……キラやアスランのようにパイロットと機体の質が両立すれば戦場を支配できる可能性がなくはないだろう?」

「確かにな。向こう側と同じ傾向になっていくのはいただけないが、ね」

バルトフェルドは西暦世界の“ガンダム信仰”がこの世界にも間接的に伝染するであろう事にため息をつく。ガンダムのようなフラッグシップ機の整備が重視されるようになるあまりに量産機が軽んじられるのではないかという危惧からの言葉だろう。ムウも同意する表情を見せた。皮肉にもこの数年後に登場するザフトの新機体の殆どがガンダムであることなど、この時の彼は知る由もなかった。



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