短編『後日談〜戦争前〜』
(ドラえもん×多重クロス)



「……で、なんでフェイトが牡羊座の技を使える?あいつ、獅子からの蠍だろ?」

「獅子から一旦、牡羊にコンバートしてた時があるのよ、あの子」

「聖衣直せるように?」

「前任者のムウが戦死して、その弟子の貴鬼は幼年だったから、その穴埋めが必要になったのよ」

フェイトは牡羊座にコンバートし、牡羊座の任に耐えられるサイコキネシスなどの能力を得ていた。蠍にさらにコンバートしたのは、その暫く後の事だ。そのため、ミッド動乱(今回)の際のフェイトのGへの覚醒はかなり唐突で、口調が聖闘士口調、対峙したナンバーズはチリ一つ残さずに消滅させていた。また、『受けろ、真紅の衝撃!!』、『この大いなる星々の瞬きで生き延びた者はおらん!!』、『聞け、獅子の咆哮を!!』などの聖闘士としてのセリフを映像通信がオープンなのに連発しまくった。また、技を放つ一瞬、それぞれの聖衣を纏うような幻影を纏っており、映像通信で目の当たりにしたヴォルケンリッターやはやてを驚かせた。ミッド動乱の一番のスクープはこのことだった。また、その相乗効果ではやても覚醒し、どこぞの「あかいあくま」さながらのキャラと化し、異様に麻雀に強くなった。(性格面では気が強くなったり、腹黒さが7割マシマシ)服装も赤い服を好むようになったので、なのはは『髪型変えればいいんじゃね?』と真顔で突っ込んだという。

「で、今度はルッキーニが変化したし、お前ら宝具のバーゲンセールだよな」

「英霊いるし、それはねぇ」

「次の候補はサーニャか?」

「多分。リーネと同時期じゃないか?心当たりがあるしよ」

「うーむ。しかしお前ら、割と宝具をホイホイモテるな?」

「ゼウスが与えてくれるのもあるから。この場にいないガイちゃんはデュランダルを宿してるわよ」

「ああ、最近、黒江とよくつるんでる大空魔竜ガイキングの化身の」

「あの子、思考回路が今の綾香に似てるから。Zちゃんの抑止力の役目も負ってるから、色々忙しいのよね」

ガイちゃんはゼウスからデュランダルを授かり、ZちゃんのZERO化の抑止力の役目を与えられているので、意外に多忙である事を伝える。黒江がかなり心を許す人物であるのを、坂本は不思議がっているようだ。

「私など、前史から持ち越せたのはスキルだけだというのに、お前らは宝具も持つ。対界戦争でもやる気か?まったく」

「本当はZEROに備えてのものだけど、ZEROを倒せたから、それを守護に使ってるって奴よ」

「んー、宝具と魂が紐付けされてるからスキルみたいなものなんだけどなぁ」

「反則だ、反則!!」

「しゃーねーって。特に、オレたち英霊は宝具もスキルの内なんだし、それでも歯が立たねーのいるんだからよ。なんだよ、エーリカの奴。あんな刀一本でオレをボコボコにしやがって」

モードレッドはエーリカの強さにかなり不満なようだ。『我が麗しき父への叛逆』を放ったが、エーリカの童子切安綱は受け止め、剣を更にへし折ったのだ。更に、エーリカは宝具を力技で破壊したため、円卓の騎士を飛天御剣流は上回る事が証明された。エーリカはモードレッドの突きを、『疾いな。だけど、遅い』と返し、そこからの龍槌閃をかまし、兜を破砕。更に龍巣閃で甲冑を粉砕し、天翔龍閃でトドメを刺している。モードレッドにしてみれば、手も足も出ないままに倒された事は屈辱であり、根に持っているらしい。

「あいつは飛天御剣流の真技開眼者だぞ?いくら円卓の騎士といえど、お前は若輩者だ。ましてや前史のペリーヌの経験を持つわけではない。経験差だよ」

ハルトマンは前史のスキルを更に鍛え上げたため、剣技ではGウィッチでも有数の猛者に成長している。そのため、前史のペリーヌの経験を持たないモードレッドが及ばないのも当然の事で、現時点ではアルトリアすらも及ばない高みに立っている。(宝具を発動寸前に回避できる)そのため、エーリカがGであることを知った妹のウルスラは『姉様、強すぎです…』と漏らしたのは言うまでもない。

「くっそ、このオレがなんてザマだ……いいところが最近殆どねー!」

「うん、あれだ。ペリーヌから体の使用権を得てるので、暫く我慢だ」

「ぐぬぬぬ……」

「まっ、こっちもそうも言ってられん。お前らがデザリアムと戦ってる内に、太平洋の戦の準備だ。それに備えて、お前らの任地を太平洋にするための準備を始めた。今度の戦は先手必勝といきたいが、あいにく、日本がそれを嫌がるのでな。下手すると南洋島の沿岸部の形が変わるな」

「艦砲射撃ってか?」

「それと爆撃だ。日本の奴らの多くはまだ、専守防衛の幻想に囚われている。真珠湾攻撃で始めて負けた戦争の影に怯えてるから、敵に攻撃させて、ホームグラウンドで叩こうとか言っているんだよ」

坂本は太平洋戦争での先制攻撃論に賛成している。前史で南洋島の復興に40年近くの月日を費やしたので、強固な地下要塞と地下都市化しているが、坂本は南洋島の住人を危険に晒すような真似は避けたいため、先制攻撃論に賛成している。前史では、日本の一部勢力が扶桑に南洋を放棄させたいがため、マスドライバー攻撃と無差別爆撃による街やインフラの破壊に手を貸していた事から、日本の統制には疑問を抱いていた。無論、今回はレイブンズが手を回しているので、日本の統制は上手くいっている。

「あなたは現場にいましたから、大局的見地が少し欠けているようですね」

「ジャンヌ…」

「戦争は勝てる相手でも、最初の一発を敵に撃たせないと大義が着かなくなるものです。日本はそれを太平洋戦争の真珠湾攻撃、アメリカのベトナム戦争、いえ、イラク戦争で学んでいる」

「大義なき戦争…」

「そうです。彼らは大義なき戦争が自国にどのような結果をもたらすのかを見てきた。一旦は他国に防衛を委ねながら、再び剣を取らざるを得なかった者として、戦争は撃たれてから始めるモノと学んだのです」

日本は先制攻撃は『自国に不利益を与えるもの』とし、防御戦闘から戦争を始めるべきだと説く。これに南洋島出身者を中心に反対論が根強い。日本は本土では、自国民が反対するが、南洋島は日本の世界には無い地であるのもあり、南洋島の戦場化には冷淡だった。これは政治家の少なからずが抱いている思いで、南洋島の放棄を志向する勢力は日本には多く、南洋島を使い物にならなくするため、ティターンズへの内通者は多い。これは南洋島を外征の拠点と考え、扶桑の領土を自分達と大差ない領土にする事で、軍備削減の大義としたかったのだ。無論、扶桑のみならず、ウィッチ世界の生命線である南洋島を捨てられると、ウィッチ世界が困るのは言うまでもない。更に亡命リベリオンは南洋島に亡命政権を置いているが、実質的に軍隊の亡命に等しく、統治すべき地もない。そのため、亡命リベリオン政権にとって、南洋島の放棄は死の宣告に等しいので、日本へ強い圧力をかけ、『闘志を失った国家だ』とも煽っている。リベリオン本土では史実の日系人排除がティターンズの台頭の大義名分の一つにされたので、本土ではその際の内乱とラグーン作戦による混乱もあり、太平洋戦争で国内の不満分子を潰しにかかるの意図もある。

「次の戦争は私達の知る『朝鮮戦争』の内容も内包するでしょう。同時に、ウィッチが従来の位置づけで戦える最後の戦争。しかし、もう花形では無くなっていることに殆どは気づかない。それは哀れではあります。南洋島はオーストラリア東部と同等の鉱物資源と蘭印超えの石油資源が有るから扶桑は外征の必要が小さい。ですが、彼らはエンジン用の潤滑油が無いと早合点し、南洋の放棄に持って行かせようと画策している。しかし、この世界の軍隊はいつしか国家戦争を考えぬ軍隊になっていた。だから、ティターンズにひたすら蹂躙され、21世紀世界の軍隊にアマチュアと言われるのです」

「確かにそれはある。我々は国家戦争など考えずに生きてきた。だが、現実はそれを考えなくてはならなくなった。皮肉だな」

「ウィッチ達はあくまで怪異対策で置かれた存在、国家戦争には不要な存在とも言えます。本来なら、44年の時点で排斥されても文句は言えない立場です」

ジャンヌは国家戦争の当たり前な世界の人間である。その辺りには公平な第三者として評論してみせた。

「おーい。日本のニチアサの討論番組やってんぞー」

「おお、誰が出てる?」

「えーと、池田勇人と岸信介だって」

「若手の有名どころ連れてきたな」

「たしか、岸信介は日本の現首相の…」

「お祖父さんだ。その縁だろう」

タブレットで一同が見始めた番組は、日本の討論番組で、扶桑側の若手議員かつ、史実で次代の閣僚と総理大臣を歴任していくはずの面々が呼ばれていた。彼らは1940年代では40代から50代と、議員としては若手に入る年代であった。

――岸信介は日本側の出席者が60代から70代なのに対し、当時は50歳程度と若々しい。池田勇人も40代と極めて若かった。そのため、構図としては息子、あるいは孫世代にあたる日本側の出席者は小粒だった。岸信介は扶桑の政策を問われると、『扶桑海軍、現状ではリベリオンと戦端を開くには全くの不足、亡命政権と協力し、行動の抑止を図るのが精一杯』というという答弁をした。これに日本側の出席者達はがなり立てたが、彼らは冷静に答えた。

「そもそも、我が軍に限らず、怪異との戦いで各国軍は疲弊しとるのです、そう、我が軍を含めて。そこで外国との戦争となれば国家の、ひいては人類の生存圏の崩壊を引き起こし兼ねない。それを未来世界、地球連邦軍との安保で辛うじて平和をつなぎ止めているのが扶桑皇国の現状なのです」

「あのような害獣など、取るに足らないでしょう?バカバカしい」

「怪異は瘴気を巻き散らす。我々の通常兵器では数を上回る火力でねじ伏せるか、ウィッチをぶつけるしか選択肢がないのです。貴方方の知るような視界外戦闘が可能な兵器など、我々は持つこともできなかったのですよ」

「少数とは、言え地球連邦軍の戦力が参加してくれた事で失ったリベリオンの戦力を補填し戦線の維持、一部の撃破に成功出来た訳です。それと、貴方方には理解し難いだろうが、貴方方の国で見られるようなネガティブキャンペーンは的外れなものだ。兵器のスペックや人員の数だけで戦争などできやしない」

「あなた方の過去の大日本帝国と我々は似て非なるもの。それを分かって頂きたいものだ。大和型戦艦を四隻保有している時点で…」

「時代遅れの戦艦をあんなに保つ必要はない!時代は空母であって…」

「リベリオンは20隻近くを有し、まだ増える予定ですが…」

「!?」

「彼の国は空母を数十隻作りながら、戦艦を10隻以上造れるのですよ。航空機の火力では牽制にもなりません。 怪異はジェット機並の速度の物すら居ますし、航空機関砲も、大型のは40mm以上でも、多少表面を削れるか程度の頑丈さですからウィッチの魔力弾でなければ有効打が出ない。ですから、戦艦の主砲弾は有効な手段なのです。未来世界の陽電子機関砲クラスが有効たり得る様ですが、あなた方の技術では夢物語でしょう?」

「それに我々の戦艦は1930年代までに造船した前世代も相当に残っています。大和型戦艦以後の世代の新型へ切り替え途上です。本来、大和型戦艦は移動司令部として作っていたのであって、あなた方のような指揮専用艦を巡洋艦以下の規模で作ってても無駄とされていた。だから、潜水艦隊旗艦であった大淀型を転用していた」

「それに、空母もウィッチ専用母艦になる事も多く、あなた方が推進させている『露天駐機で艦上機を目一杯積む』ことも稀だった」

「何故です」

「空母はウィッチの運用設備を積むと、編成上、艦載機数が大きく減るのです。ですから、雲龍型は手頃な大きさの正規空母だった。それがジェット機の登場で能力不足の判定ですよ。就役から半年未満で旧式の烙印を押された彼らの身にもなってください」

「貴方方の常識はこちらの非常識。雲龍型を旧式と言うなら、貴方方が空母を用意して貰いたいですな」

「そ、それは」

「おかげで我々は空母を総取っ替えに等しい金額の負担を強いられている。油圧カタパルトの普及が終わりかけたら蒸気カタパルトとミラーランディングシステム、アングルド・デッキやら、ジェット機。金がかかって」

岸の愚痴ももっともで、44年にブリタニア方面からの油圧カタパルトが配備完了したと思えば、未来との接触で、その技術そのものが旧式化し、レシプロ機というカテゴリすら前世代化してしまって、ジェット戦闘機の配備が急務であるのだ。そのため、稼働空母は『大鳳』、『翔鶴』、『瑞鶴』のみ。しかも空母艦載機部隊がいないのである。

「おかげで、先行して改装していた三隻しかまともに動いておらん上、載せるべき航空部隊もおらなんだ」

「うむ。空軍設立の際に、海軍が陸に上げていた連中を根こそぎ引き抜いたからな」

「一から集めたのではないのか?」

「空軍を作るというのは、簡単なことではないし、そも、戦力の保持を考えずに済む筈の環境で戦争の準備に何が必用か論じるなど机上の空論と言うにも稚拙でしかないのでは?」

池田と岸にペースを握られた日本側。なんとか攻めどころを探すが……。

「貴方方の国の常識で責め立てられても、困りますな。艦上機が古い?零式から紫電改か烈風への切り替え途上だったし、攻撃機も彗星、もしくは流星。我々の考える限りでの最新鋭機ですよ」

「然り」

「それに、液冷エンジンの稼働率云々なので、空冷機に切り替えているしのぉ」

番組はここで、名が上がった機種の解説を入れた。いずれも高性能と目された末期の第一線機、もしくは試作機だ。特に、紫電改は史実では日本海軍最後の希望と目された名機。日本側の60代の評論家が『紫電改のタカ……』と驚いた顔を見せた。

「紫電改の艦載機化は黒江綾香君が海軍の源田実大佐に働きかけて、実現したものだよ。彼女は当時としては実に先進的な考えを持っていたが、後ろ盾が無かった。が、彼女を気に入った源田実大佐がその後ろ盾になったのだ」

「空自の空将でもあるあの……」

「彼女は技術畑でもあったからね」

「なぜ紫電改をそのままに載せないで、烈風なんてモノを?」

「結果論で言うが、烈風こそが本来のゼロ戦の後継者である戦闘機だからだよ」

番組のミニVTRが挿入された。烈風の解説だ。討論番組ではなく、殆ど歴史番組だ。しかし、烈風は史実と似た理由で量産が遅延している間に紫電改が主力機化していたのは同じだ。

「うーむ。殆ど歴史番組だな」

「まぁ、番組見てる層、日本軍の飛行機なんて知らないでしょうから」

「そう言えば、烈風はなんで、紫電改ほどは普及しなかったんだー?少佐」

「誉エンジンからハ43に換装して、テストしようとしていたら東南海大地震だった。それと、南洋島に作る予定の疎外工場用の設備が積み出し前に被災して失われたんだ。焦った軍が動乱派兵に間に合わせる形で紫電改を増産したのが逆転の理由だよ、モードレッド」

「ああ、ミッドチルダの動乱って奴か」

「そうだ。あれでドイツ軍の高速機に対抗し得るのが紫電改しか無かったんだ。100オクタンの燃料使えるし、未来世界の援助でジェットも大いに使ったし、日本の奴らのいう性能差など、実質的には無いも同然だよ」

「あ、二本立てのところ責められ始めたぞ」

「無知だな。アメリカ軍は二本立て当たり前、純粋な零戦の機能拡大が烈風、若手を即戦力として使う邀撃機の紫電と考えていたんだが、これが軍事音痴という奴だな」

「日本は本当、客観的に見て、過去の自分達の事も知らないのは呆れちゃいますよ」

「軍事的には、機種を絞り過ぎたら重大故障が起きた場合に欠陥の有る可能性の有る機体をそのまま使って無為に軍人を死なせる結果になるのを容認せざるを得なくなるんだがなぁ。連邦軍を見ろ。一年戦争中だけで、いくつのジムのバリエーション作ったと思う?」

調が呆れた表情を見せ、坂本が同意する。

「ジープ見ろジープ。メーカーで違う形状のパーツが同じ場所なら付いて普通に作動するし、ジムだって、ジャブロー系にオーガスタ系、ルナツー系のがあるけど、互換性あるんだぞ。ジオンは実質、統合整備計画のは間に合うの遅すぎたし」

坂本は愚痴る。ジオン軍は統合整備計画の機が戦線に出回る頃には手遅れ(残党の活動が低調にならない理由である)、ティターンズも連邦軍全体の機種統一計画をぶち上げたが、その頃には、Zガンダムなどの活躍でそれどころでなくなって、放棄している。連邦軍が機種統一を事実上成し遂げたのは、ジェガン以降の話だ。

「って、アルトリア!お前、食うことしか頭にないのか?」

「ひふぉおふぁんふぁほほもつふぇひふおうぇふ!はふぁひふぁふぃいへはぁふ!!」

「バカモノ!口に入れたまま喋るな!汚いし、なにいってるか解らん!」

坂本が気づいた時には、アルトリアはローストビーフの皿を一個カラにしていた。いくら宝具の関係で食いしんぼと言っても、ホテルのコックが見たら悲鳴を上げそうな光景だ。アホ毛を抜きたくなるが、抜いたらオルタになるのでご法度だ。(例外的にジャイアンの犬であるムクは犬なので、セイバー・オルタにも大目に見られたらしい。飼い主が代理で無礼討ち寸前になったが……。)

「やれやれ。これで英霊とはな。どこぞの英雄王がいたら鼻で笑われるぞ?」

「……私としたことがつい……」

「まぁ、それが彼女のいいところですよ。そういうところ、モテるかも知れませんよ?」

「さすが、旦那持ちは違うな」

アルトリアはハインリーケもドイツ貴族だったおかげで、固さが残ったのは否めないが、ジャンヌはルナマリアが現代っ子だったおかげで、すっかり現代人らしい気さくさを身に着けている。シンとの戸籍上の結婚はまだだが、内縁関係にはあったので、ラブラブぶりはこの頃からであった。

「ぐぬぬ……」

「あ、シンからメール。返事っと……」

ジャンヌはすっかり第二の人生を楽しんでいるようである。英霊の区分としては調停者である『ルーラー』の責務を負っていた者とは思えないノロケぶりだが、ルナマリアの持っていた好意が反映されたといえば、納得行くだろう。アルトリアは、そんなジャンヌを羨ましく思ったという。



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