外伝その97『FIRE WARS』
――黒江は僅差であるが、敗北した。これで心の隅で縋っていた希望が完全に打ち砕かれたショックにより、変身とギアの解除ができなくなっており、グランウィッチたちの緊急会議の議題に上った。その中で、『黒江が落ち着くまで、智子が添い寝しろ!』と決まり、智子は、変身の解除とギアの起動ができなくなった黒江を『匿った』。これは黒江の精神的ショックが原因なため、傷が癒えるのを待つしか無かった。しかしながら、黒江に塞ぎ込まれても困る時勢なため、圭子はただちにストロンガーこと、城茂に相談した。
「おいおい、そりゃ一大事じゃねぇか。あいつは?」
「私達とグランウィッチ以外の者たちの目に触れさせないように匿ってます。だけど、今、あの子に塞ぎ込まれても困るのが実情で……」
「よし、俺が会おう。表向きは、どうやって誤魔化してる?」
「二週間ほどの休暇ということで場繋ぎしてます」
「分かった。何日か俺が泊まって、面倒を見てやる。ちょうど智子に納車する予定もあったしな」
「お願いします」
茂が会いに行くと、黒江は変身した状態+あーや状態で拗ねていた。茂は、話には聞いていた『変身状態』の黒江とは初対面だが、普段の大人びた外見と方向性が違うツインテールの可愛さのある容姿は新鮮だった。
――智子の自室――
「よう。それが変身した姿か?」
「あ、しげるおにーちゃん……」
「いつもと違って、萌え要素詰め込んでんな。話は圭子から聞いた。気晴らしに、俺とツーリング行かねぇか?」
「う、うん……」
茂はツーリングに連れ出し、黒江が塞ぎ込んでいる要因を推察し、途中の食事の際に、タックルとの日々を回想する。わざとネガティブな語り口で。
「俺だって、現役の頃は大した事はできてねぇよ。ユリ子を死なせたのは、この俺の無力からだ。デルザー軍団にも、改造当初のスペックじゃ歯が立たなかった。俺はあいつとの約束を果たせなかった。おやっさんや6人ライダーがいなけりゃ……」
自嘲的な語り口の茂。それは黒江の『見たくない』光景そのもの。あーや状態の口調とは言え、黒江は怒った。
「やめてよ!そんな言い方……、おにーちゃんは正義の味方なんだよ!?そんな姿、ユリ子さんがよろこぶはずないよ!」
あーや状態なので、難しい言葉は入っていない『幼い』物言いだった。そして、もうひと押し。
「今のお前なら解ると思ったんだがな?」
「……解るかってんだ!バカヤロウ!!」
と、ここで変身が解除され、口調も普段のものに戻った。茂のネガティブを否定しようと必死になったため、心がフッと燃え上がったためだろう。
「お、元に戻ったじゃねぇか」
「ほ、本当だ……。まさかそのために、わざと?」
「圭子に頼まれてな」
「ケイのやつ……」
「さっきの姿も捨てがたいがけどなー」
「変身できるから、勘弁してくださいよ。後で試さないと」
「ギアの起動だろ?いつもの調子に戻ってんだし、出来るだろうさ」
「……そうですね。ありがとう、茂さん」
「なーに、良いって事よ。あ、本郷さんから伝言だ」
「本郷さんから?」
「『未来世界でZEROが顕現した』と」
「奴め、とうとう動き出したか!」
「マジンエンペラーとゴッドマジンガーがここに向かった。ZEROを倒さない限り、ロボットガールズチームZ、とりわけZちゃんは生まれんからな」
「ZEROは今回も?」
「恐らく、またいくつかの世界で癇癪を起こすだろうから、グレートマジンガーじゃなく、マジンエンペラーが送られる事になった。グレートマジンガーは破壊される因果をすぐに紡がれるからな」
――マジンガーZEROは因果律すら操る。そのため、アンチマジンガーと言える特性を持つマジンガーとなっており、グレンダイザー以外のマジンガーにはほぼ無敵を誇る。特にマジンガーZの直系派生のグレートマジンガーに強い憎悪を持つ。ZEROは『Z以外のマジンガーが最強を名乗るのを許さない』故、超兵器の効能を自分から限定させてしまっている。それがZEROの最大の弱点となっている。マジンエンペラーが三つのエネルギーのハイブリッドマシーンとなったのは、ZEROが予測できない、光子力と縁もゆかりもない超エネルギーを介在させることで、ZEROの力を削ぐ狙いからだ。
「カイザー系は因果が少ないだけで、破壊される世界線はありますからね。それでゴッドマジンガーとエンペラーで?」
「ZEROは、他のスーパーロボットを平行世界で倒すことで鬱憤を晴らしてるそうだが、ゴッドマジンガーに勝てないのを不思議がってるはずだ。そこにエンペラーだ。これでZちゃんが生まれる下準備は整った」
「ZEROはなんで暴走するんでしょうね」
「ゼウスの推測だが、甲児が心のどこかで感じていた『マジンガーZは無敵のスーパーロボット』っていう認識を極限まで拡大して、自己目的化したのがZEROなんだろう。『兄より優秀な弟はいない!』理論なんだろうが……」
「いますからねぇ。長男より弟のほうが優秀なのは」
「歴史見たって分かんだろ?弟が兄より優秀だったケースは山ほどある。兜十蔵博士の脳データが移植されたスーパーコンピューター曰く、『儂が無敵のロボといったからかのう』と困惑してたぞ」
「あのジイさん、『マジンガーZは完全だ。もう、何ひとつとて、修正するとことも調整するところもない』とか言ったしなぁ。デビルマンじゃないけど、『俺ならマジンガーZを空から攻めるね』ってツッコミますよ」
「多分、グレートマジンガーが作られてるのは知ってたから、Zは陸戦特化にするつもりだったんだろうな」
「で、マジンカイザーを甲児が初めて見た時、幻聴かもしれないけど、『甲児よ。これがマジンガーZを、グレートマジンガーをも凌ぐスーパーロボット!!マジンカイザーじゃ!!マジンカイザーがあればお前は神を超え!悪魔を倒す事もできる! 世界はお前の思うがままだ!!』とか聞こえたんですって」
「十蔵博士は曲がりなりにも科学者だ。科学は日進月歩、マジンカイザーが生まれて嬉しいんだろう。そのタネはそのスーパーコンピューターのせいだよ」
「そのコンピュータ、めちゃ凄いですね…」
兜十蔵の死亡時の人格がインプットされたスーパーコンピューター『おジイちゃん』。その思考はまるっきり兜十蔵そのもので、剣造はそのコンピュータの助力でゴッドマジンガーを完成させ、ライオネル(ゼウス)の助けでエンペラーを作り上げた。その事から、兜家二代目の剣造は『一からの創造は苦手とする』事がわかる。剣造も才能はあるが、実父ほどはっちゃけた面を持っていないので、一からのアイデアの生み出しは不得手である。父にはない協調性を得た代わりに、頭脳のひらめきは落ちるというのが剣造である。科学者としてのタイプは『開発』よりも『改良』向きのタイプなのだろう。
「基地じゃ、今頃、圭子がダブルマジンガーの講習してるだろう。今回は予め言っておくことで反発を抑えるそうだ」
「スーパーロボットは世界滅ぼせますからねぇ。ハルトマンが鉄也さんにアレだから、今回もペリーヌは怒られるだろうな」
「あのメガネ、スーパーロボットってのを疑問視してるんだっけ?」
「ええ。あれはいざという時の切り札、戦略級機動兵器だっつーに」
「この世界にゃ戦略ってのが育ってない。殆どが普仏戦争の頃でストップした世界だからな。立体戦の概念も、エアランド・バトルも、情報戦も概念が育ってねえ。ましてや、お前より後の代は教育が特化されてるからな」
「後輩達がつぶし効かないって言われてんの、そこなんすよ。連邦も苦労してるし、ウィッチ閥は反対してくるし」
「お前らが手本見せろよ?世代的にお前らより上は貞子とかしかいねーんだし」
「分かってますって。さて、もういっぺん変身して、やってみっか」
光が走り、再度、調の姿になる。そこからギアの聖詠を歌う。普段の姿で纏わないのは、調への礼儀であろう。
「お、できたできた。よかったぁ」
「おし、お前へのサービスだ。変んん身!ストロンガー!」
と、茂もストロンガーになる。黒江を労うためだろう。
「んじゃ、軽くやるか?」
ストロンガーは拳を突き出す。それに拳をあわせる黒江。再度、変身しているため、ギアを纏ってるとは言え、外見上は普段よりだいぶ華奢である。(身体スペックは変化なし)
「たのもー!」
じゃれ会うように組手を始める二人。黒江はギアを得た都合、調の姿を使う機会は多く、気分を切り替えたりする際に重宝している。仕事上は普段の姿では警戒される局面などで変身するのが主だが、こうした息抜きで変身する事も多い。今回はこれに該当した。
「エレクトロファイヤー!」
「ライトニングファング!!」
組手と言っても、二人の高威力電気技が飛び交うので、ある意味では危険極まりない。ギアのギミックや武器は使わない(最も、ギアの鋸はストロンガーには効かないが)で、拳のみで戦う。
「エレクトロサンダー!!」
「アークプラズマ!!」
アーク放電まで入り混じっての応酬である。ストロンガーはたとえアーク放電であろうと耐えられる。体が電気を根本的に超える超電子エネルギーに耐えられる構造であるからだ。
「ライトニングフレイ……」
と、黒江が次の技の態勢に入ったところで、怒鳴り声で中断される。圭子だ。飛んできたらしく、三式ストライカーをつけている。
「レーダーにノイズが入ってる!止めなさいって!!」
「あ、ケイ」
「あ、じゃないわよ。サーニャとかのナイトウィッチ、基地のレーダー要員がパニクってたわよ」
「……マジ?」
「立ち直ったのは良いけど、基地がパニックよ?で、あたしが飛んだら案の定」
「おっと、そりゃすまねぇな」
「貴方達がぶつかりあったら、周囲の基地のレーダーがイカれるくらいの電気が発生するんですよ?この時代の真空管じゃ焼ききれますし、ウチのレーダーでもノイズが出ましたよ」
当時の連合国の電子技術は扶桑を除いた場合は、時代相応のモノで、大半が真空管仕様のレーダーだった。トランジスタ技術は扶桑以外の国の殆どが実用段階にあらず、ロマーニャ軍のレーダー性能は史実の1945年のアメリカ製に劣る。そのため、二人の膨大な電気エネルギーを感知した瞬間にアンテナケーブルが焼ききれるだけだが、集積回路製の501のレーダーは色々と大変であった。そのため、その原因の調査に向かわされたが、案の定という奴だ。
「ミーナに報告しても、信じるかしら?電気使いの二人が組手しただけで周囲に大混乱が起こった、なんて」
「あいつの頭は堅いからなー。電気使いの真髄ってのを理解してねぇ。ラルに超電磁砲でも撃たせろよ」
「そんなの見たら失神しますって。それに、ストロンガーさん、マネ出来るじゃないですか」
「俺が撃ったら、マッハどころか光速になって、下手したら街が消えるぜ?超電子エネルギーでレールガンなんて撃ったら」
「私が撃っても同じだぜ」
「つーか、弾体持たなくない?あんまり凄いエネルギーだと、弾体が摩擦でプラズマになって一瞬光ってお仕舞いのような?」
「超合金Z以上の硬度があれば出来るそうだぜ?」
物理的強度が超合金Z以上の素材であれば、超電子レールガンも可能となる。ある意味恐ろしいが、未来世界ではその強度の合金がポンポンあるのだ。超合金Z級の強度でも超電子エネルギーだと、摩擦の関係で、ライフル弾大のものを数百mが限界だが、とりあえずは撃てる。それより電力が落ちる黒江の場合では、ストロンガーよりは遠距離に届く。摩擦が少なくなるからだ。
「しかし、それよりもだな。エレクトロサンダーとか、こいつのサンダーボルトブレーカーをやってみせるほうが手間かからねぇぞ?派手だしな。見かけも」
「どっちみちミーナとペリーヌは腰抜かしますよ。トネールが子供の遊びにしか見えないし」
「あれは単純な放電だしなぁ。私のサンダーボルトブレーカーは雷そのものを圧縮した光芒を撃つものだし、あいつらの世界で見せたら、皆、目が飛び出てた」
黒江はシンフォギア世界でこの姿になっていた際、追手を撒くためや、エリスへの攻撃などでサンダーボルトブレーカーを使った。前者の際は風鳴翼を撃退するために撃っている。その際には、ギアの能力と無関係に、招雷を巻き起こし、右拳に雷のエネルギーを圧縮した光芒を纏って、拳を天に突き上げるようなポーズを取っていた事もあり、翼は呆然としてしまい、攻撃を食らってノックアウトしている。このポーズは明確に『この人物は月詠調ではない』事実を示すものであったが、当時は暁切歌がヒステリーを起こしていた事もあり、黒江は双方から追われる期間が数週間ほど続いた。
「でしょーね。私なんて大変だったわよ。事変の時の『ストナーサンシャインとシャインスパークの連撃』の映像をフレデリカが発掘してきちゃって」
圭子も愚痴った。フレデリカ・N・ドッリオが圭子の扶桑海当時の映像を発掘してしまい、『時間軸的に知り得ないはずの』ストナーサンシャインとシャインスパークを連撃で放つ映像(戦艦長門から撮影されたもの)が写っていた事から、部隊が混乱してしまったのだ。当然ながらモノクロ映像だが、『ストライカーを纏っていない状態で空を飛び、真ゲッターロボの技である『ストナーサンシャイン』を放ち、トドメにゲッターロボGの『シャインスパーク』を放ったインパクトにより、圭子は部隊のグランウィッチ以外の全員から矢のような質問を投げかけられる始末となった。フレデリカも予想外の展開に、気まずそうな顔を見せた。まさか扶桑の重要機密とは思わなかったからだ。しかし、マジンガーZEROの襲来が近づいている事から、圭子は『最重要機密に位置づけられてることだけど……』と注釈を入れた上で、自分達が歴史改変を行った事を告白した。転生者である事も告げた上で、平行世界を股にかけた脅威『マジンガーZERO』の事を話した。悪魔のごとき零の魔神の事を。
「そうか、話したんだな。ZEROの事」
「話すしかなくてね。歴史改変した事は顰蹙買ったから、納得させるために、ZEROの事を言うしかなくてね」
黒江に言う。黒江に乗っかる形で、歴史をかなり変えた事は理解者ら以外には顰蹙を買い、ニパやエイラも批判側に回った。坂本は扶桑海での奔走を目の当たりにしていたため、前史での罪の償いも兼ねて、黒江を擁護しようとしたが、圭子はこれを止め、マジンガーZEROの脅威の映像を流し、『なら、引退するわ。あなた方でどうにかしてね?』と辞表を提出し、『歴史を知ってる者が介入したらいけないんでしょう? 私は年相応の姿になって上がるわ』と立ち去った。次いで、『なら、私たちも…』と、グランウィッチたちも辞表を提出、立ち去った。これに批判した者達は顔面蒼白になった。さらに、バルクホルンやハインリーケも同調し、立ち去ったので、マジンガーZEROの猛威がどういうことかをようやく理解し、更にゼウスが自ら、ZEROの脅威ぶりを説明したことで、彼女らの意義や正義は崩壊した。批判した者達は必死に非礼を侘び、ある者は土下座までした。ゼウスの存在も、圭子達の行いの正当性の証明となった。オリンポスの長が直々に『公認』していること、マジンガーZEROはオリンポス十二神すらも脅威と見なす『悪魔』であり、すでにこの世界の『下位次元』はいくつか滅ぼされているとゼウスが明言した事により、『対抗出来る力を手に入れるために改変を行った事』のお墨付きを得たからだ。さらに、トドメとばかりに、ゼウスがその力で、スリーレイブンズが下位次元で味わった『ZEROへの絶望』を疑似体験させた事も効いた。目の前であっけなく死んでいく仲間たち、一瞬で破滅する国々、そして星そのものが滅び、『零に還る』光景……。映像だけでは説得力がないと睨んだゼウスはこれで、完全に批判者側の心をへし折った。この出来事は『真501最初の危機』と後の世に置いて語られる。ゼウスは娘のアテナの忠臣であるスリーレイブンズを擁護するべく、疑似体験をさせたのだ。全員が恐怖で『乙女としたら垂れ流しちゃいけない物まみれ』になっており、気が弱い者は口から泡を吹いて失神している。ルーデルがゼウスから知らされて事の次第を知り、ミーナの知らないうちに処理したことで、表ざたにはならなかったが、批判した者の全員は恐怖と気まずさで、しばらく、グランウィッチとスリーレイブンズらを避けたという。また、この日の風呂が混雑したのは言うまでもない。
「すげえことしたな、ケイ」
「奴等の理屈に乗っかってやったんだし、これで文句は出なくなるわ。後はZEROを迎え討つ準備よ。二週間で整えるわ。鉄也さんと甲児、それにゲッターチーム、獣戦機隊にも来てもらうわ。それとフェイトに『明神タケル』さんにも連絡とってもらうわ」
「ゴッドマーズも呼ぶのか。どうせなら大介さんも呼んじまえ。それとガイアからも鋼鉄ジーグでも連れてこい」
「フェイトに伝言しとくわ。マジンエンペラーが早めに完成したから、これで気兼ねなく戦えるわよ、鉄也さん」
「グレートマジンガーじゃ、どうあがいても絶望だもんな。ストロンガーさん、というわけだから、クライシスとバダンの押さえ込みは頼んます」
「わかってる」
「〜〜♪」
「あ、黒江ちゃん。そのフレーズ、『FIRE WARS』じゃない?」
「ああ、サビに入るとこのフレーズが好きでさ。歌いたくなったんだよな。ZEROを迎え撃つにはおあつらえ向きの歌だし」
ギアを纏って、調の姿になっているので、歌うと、その言葉に説得力が増す。マジンカイザーがOVAとして存在した21世紀で、主題歌として使われた音楽。そのワンフレーズを思い出し、口に出した。未来世界で、その波長を感じ取った鉄也が、『うおおおおお!ZERO!!俺はあて馬じゃない!』と叫び、甲児に『俺も脇役やったから気持ち解らないでもないけど、叫ばなくてもいいだろー』と言われ、箒も『私なんて、メインヒロインって銘打たれてるのに、シャルのあて馬ぽいし、充電池ってネタにされてるんですよ!』と同調し、甲児とシャルと鈴が呆れたとか。
――ウィッチ世界を守るべく、動き出す『六神』、『超獣機神』、『黒鉄の神』、『偉大なる帝王』、『真なるゲッター線の化身』、『鋼鉄』、『宇宙の王者』。それらは『零の魔神』を打倒するために共闘する。ゼウスはそれを望み、現出させた光景。『スーパーロボット軍団』は蘇る。アースとガイア(反地球)の垣根を超えて、マジンガーZEROを迎え討つために。これは圭子とフェイトの呼びかけに最初に応じた者達だが、更に超電磁の兄弟も修理の完了で参陣を表明、ガイアからも増援の手はずが整えられ始めるなど、ZEROがアースとガイア共通の脅威と見なされたのがわかる。その中心と見なされるのが、アンチZEROの象徴であるゴッド・マジンガー。マジンガーZEROの半身であるマジンガーZの後身であり、甲児が仲間と共に強くなる意志を持つ象徴。ゼウスの肉体本来の姿でもあった。――
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