外伝2『太平洋戦争編』
四十六話『混乱』


――ウィッチ世界は平行世界の知識の流入により、千差万別の様相を呈した。オラーシャは中国・ソ連邦残党の陰謀により、国力を大きく損ね、国際連合の常任理事国の座を辞退するほどの被害を被り、ガリアは長年の戦争で全てが減退し、常任理事国どころではない。そのため、必然的にブリタニアは欧州の超大国であり続けなくてはならなかった。だが、ブリタニアは昭和23年時点で、経済は破綻寸前の状態。とても全世界の面倒など見れない。だが、怪異への恐怖がある以上、『下手に独立して、援助が得られずに滅ぶ』のなら、大国の庇護下でいた方が良いと、ブリタニアの影響下にある植民地の多くが連邦に留まったのが、せめての救いだった。そのため、ブリタニアは衰退傾向にはあるが、史実より遥かに緩やかなものであった。扶桑はブリタニアが負担しきれない、世界の安全保障を担う立場へ飛躍しつつあったが、日本の左派の露骨な妨害で、太平洋戦争で攻勢に出ようとしたところの出鼻を挫かれてしまった。マスドライバーの質量攻撃で、数十万の人命と膨大な軍需物資がいっぺんに失われたのだ。これに猛抗議をするのは当然であった。21世紀日本は当時の政権の左派ぶりに呆れ返った。何せ、官房長官経験者が『扶桑の文化大革命のためには、戦前期の指導層は皆殺しをしなくては』と漏らしていたのが分かったのだ。当時の政権与党も火消しに追われた。戦争当時の指導層には、良識派も強硬派も関係ないと言わんばかりの発言は、総理の交代、ひいては政権交代の引き金となった。日本の政権与党が交代した後、吉田茂は自分の子孫と連絡を取り合い、自衛隊の派遣規模などを密約した。そのため、三自衛隊の派遣規模は大きく、空自も手すきの戦闘機隊を数個ほど派遣するほどだった。これは皇国の失った軍需物資があまりにも膨大だったため、攻勢作戦の実行が遅延してしまう事を危惧しての吉田の要請だった。そのため、自衛隊の部隊は作戦に組み込まれ、扶桑軍・連邦軍・時空管理局の義勇魔導師と轡を並べる事になった。宇宙にいる黒江は、派遣部隊の者達と防大・幹部学校で知り合いだったりしたので、その仲介を宇宙にいながら行う羽目になった。

「おお、お前か。今は301にいるのか。ウチの連中を揉んでやってくれよ、婆さんの扱い始めたばっかでな」

「お前、本当はこっちの職業軍人なんだろう?なら、わざわざ普通のコース使わなくても良かったじゃないか?旧職業軍人、それも士官なら、入隊時に旧軍と同じ階級の待遇受けられたんだし」

「そりゃ創成期の頃の話だし、21世紀に信じるやつはいねーよ。源田の親父さんの口添えで、私は空自に行ったようなもんだけど」

「元幕僚長の口添えかよ。いいなー」

「厳密には別人ではあるけどよ、黒江って名前が効いたらしくてよ。空自側が動いたんだよ。それはしゃーないさ。下手したら陸自に回されちまう可能性もあったし、親父さんが防衛省に口添えしたんだよ。親父さん、そっちの自分が育てた空自の情報欲しがってたしな」

「なるほど。初期の空将補に、ちょうどお前と同じ名字のが居て、しかも戦中の指折りのエースパイロットがいたから、お前を欲しがったわけか」

「そゆことだ」

源田実は、航空幕僚長であった同位体の威光を活用し、防衛省にやんわりと口添えした。それはちょうど、航空自衛隊が、90年代時点で空自最高のパイロットがよもや、沖縄県のクーデター計画の主導者であったという汚点(沖縄シンドローム事件)の傷が大きかった事により、エースパイロットを欲していた事もあり、黒江の空自配属が実現した。黒江の同位体にあたる人物は『黒江保彦』。陸軍の誇った若手のエースパイロットであると同時に、加藤隼戦闘隊の重鎮であった。彼の立ち位置にいる綾香は『是非にも欲しい逸材』だった。忠誠心は旧軍人なので問題なし、飛行技能抜群、加藤隼戦闘隊の重鎮、源田実の推薦。この三拍子が揃っていた。それと、21世紀の人間にありがちの政治色がないのも評価に繋がった。思惑通りに、2000年代半ば頃から黒江は頭角を現し、ブルーインパルス所属、飛行開発実験団在籍を2009年までに歴任し、エリートコースまっしぐらであった。元々、テストパイロットでもあったので、開発実験団でも仕事を無難にこなし、ブルーインパルスでは、大震災の年にラストイヤーであった。その後は学園都市が戦争起こした&、左派政権が『旧軍人の勢力拡大の阻止』を理由に、一箇所に扶桑出身航空自衛隊員を集めるという愚行を働いた。これは実質的な左遷だった。この人事は当時の政権と旧内務省系の者達が画策した『監視』策であった。旧軍人、その中でも陸軍出身が多いための事前警戒というのが、彼らの言い分だった。しかしそれは、当時まで生き残っていた旧軍人達と、彼らが現役時代の若者達の票を失う事でもあった。日本人は長寿であり、軍人達の中には、日本軍人としての矜持を21世紀になっても持ち続けた者も大勢いたし、昭和一桁前期世代は戦前期の教育を受けていたため、軍隊にむしろ好意的であった(軍隊の体制に批判的な者もいるが、所属した事自体は後悔していないケースもある)それが左派の重大な誤算だった。その誤算が老年者票を失う要因の一つになり、黒江達の冷遇は政権交代時に終わる事となった。自衛隊の背広組の中には、黒江達を『老年者への人気取り要員』と考える者もいたが、ウィッチ達はその美貌と、現在ナイズされた言動などで広告塔に活用されていた。また、21世紀の若者と変わりないメンタルを持っている事も若者の人気獲得の要因だった。メディア露出も多くなり、赤松はスポーツ系バラエティ番組に出演、好成績を収めたし、黒江は釣り番組や旅番組に出ることを好む一方、フード系番組にも出演した。美貌が役に立ったのだ。赤松は『残念美人』、黒江は『一見、クール系に見える元気っ子』という本来のキャラを発揮し、2013年にはレギュラー番組を数本持つ程の人気を得た。それらはのび太も見ており、のび太自身、伊藤つばさや星野スミレ(かつてのパーマン3号)との縁でTVに電話出演した事もある。(因みに、パーマン達はそれぞれの道を歩み、猿の二号を除いたメンバーはのび太達より一回りほど年齢が上なため、のび太が成人する頃には30歳代になっており、1号=須羽ミツ夫は3号=星野スミレと結婚した後、パーマンとしての活動を再会したばかり。星野スミレも結婚発表後の女優業休業からの復帰間もない頃である)

「ところで、疑問なんだが、パーマンのバード星と、宇宙刑事ギャバンのバード星は同じ星なのか?」

「違う星らしいぞ。ギャバンのはお隣の太陽系で、パーマンのは遠く離れてるしな」

「同じ名の星があるんだな」

「地球も、お前らの太陽系だけでも、二個もあるんだし、偶然の一致だろうけどな。地球は『生命を得た星』としちゃ、ありふれた文明だしな。似たような文明がいくつもあるんだろう」

「宇宙の神秘だな。でも、冷戦期の米ソはなんで隠したんだ?」

「アイデンティティの崩壊を恐れたんじゃないか?昔、サン○ーバードの作者が作ったSFがあったろ?えーと……」

「『決死圏SOS宇宙船』か?」

「そそ。それだそれ。欧米人は宇宙の神秘にネガティブだかんな。反地球に恐れおののいたんだろうな。ったく、再発見が23世紀だぞ?米ソは何考えてたんだが」

「反地球が見つからなかった原因は特定できてるのか?」

「22世紀の時空流入の時に次元断層の裏に落ちて、それで宇宙人に見つからず、23世紀になって、それが落ち着いて、元の位置に戻ってきたからだと。だから、向こうの地球はフェーザー砲が最新兵器なんだと」

「つまりM-21741式宇宙戦艦?」

「そだ。対するこっちは波動エンジン搭載の主力戦艦級だぞ?勝負にもならねーよ」

反地球の軍備は23世紀地球から見ると、一昔前の水準であり、波動エンジンを持つ地球連邦とは軍事力で大きな差がある。そのため、向こうがフェーザーをいくら撃とうとも、ショックカノン前提の重装甲の地球連邦艦艇には通じない。フェーザー如きの十字砲火を喰らおうが、アンドロメダ級などは小揺らぎもしない。そのため、一悶着が片付くまでに、主力戦艦級はかなり被弾したが、バリアとエネルギー転換装甲の増加装甲とバリアのおかげで無傷だ。そのため、反地球側は波動エンジンの技術を欲したという。

「向こう側はヤマトを作り出したけど、初代の時の性能だから、こっちの改良ヤマトの半分くらいの戦力だろう。艦載機も違うしな」

反地球も宇宙戦艦ヤマトを作り始めたが、その性能は初期仕様当時のものである。そのため、現在のヤマトとは性能差が大きい。特に航空打撃力も、コスモタイガーが無いため、ブラックタイガーを積むと推測されているため、劣ると考えられている。艦載機数も有に40機以上を積める23世紀ヤマトと、IFヤマトでは搭載可能機数も異なると思われるので、戦力には大きな開きがある。

「初代当時のヤマトが今更出てきたところで、戦えるのか?」

「ヤマトだから、問題ない。こっちのヤマトは錨マークと参戦章がペイントされたから、見分けは簡単だ。細かい武装も違うしな」

23世紀のヤマトは幾多の戦場を駆け抜けた証に、錨マークと参戦章がペイントされている。また、波動爆雷などの追加武装も多い上、艦容もだいぶ改造(アルカディア号からの技術提供)されているので、見分けは容易だ。

「でもよ、23世紀のヤマト、これじゃ大ヤマトじゃね?」

「もっと未来から来たアルカディア号からの技術提供のおかげだよ。総合性能は24世紀でも第一線級の水準だよ」

改造後のヤマトは通称『『大』(グレート)ヤマト』と呼ばれている。その性能は23世紀時点で『向こう100年は第一線で使える』とされるほどに抜きん出ている。そのため、後代のいくつかの後継艦よりも高性能な面も多い。アルカディア号にしてみれば、『数世代前の技術を渡した』のだが、それでも、23世紀時点から見れば、24世紀相当のオーバーテクノロジーだ。そのため、大ヤマトの性能はヤマト(6代)相当以上と、当時としては異常な高性能だ。

「アルカディア号はもっと未来だしな。アルカディア号からすりゃ、23世紀の兵器なんておもちゃだろ?」

「艦内工場でヤマトのそれと同等の波動砲が、工作感覚で作れるくらいの技術だからなー。アルカディア号の工場なら、トランジション拡大プラズマ波動砲なんてのも作れるとか」

「うへえ」

アルカディア号の時代になると、波動砲も改良発展を続けられ、『回帰時空砲』という時間操作すら可能にしている。そのため、23世紀中に開発された波動砲は『大学生の研究工作』程度のものである。そのため、数百年の月日は波動砲の発展の他、小型化を可能にしたことが分かる。

「しかし、アルカディア号はどんだけ強いんだ?」

「少なくとも、初代ヤマトの初期型が大艦隊で来ても倒せるくらいの性能差だよ。21世紀の大陸間弾道弾を『揺れる程度』で済ませるからな、奴さん」

アルカディア号の性能は製造年度が遥かな未来なので物凄い差がある。大陸間弾道弾程度では傷もつかず、ヤマトの波動砲でも撃沈不可能なほどの強度を持つ。エンジン推力も、アンカーを打ち込んだ状態のヤマトを強引に牽引可能な程の差がある。そのため、アルカディア号の来訪は連邦にとっても福音だった。管理局の前に姿を初めて見せたのは、新暦80年代の事である。その時、ハーロックになのは達は敬語を使い、提督のクロノでさえ、敬語で接するという強烈な来訪となるのだ。

「でもさ、こっちはカオスってるぜ?ガンダムと現在兵器が一緒にドンパチして、上じゃ魔導師がドンパチしてるんだぜ。しかもその子、お前の弟子だって?」

「おう。そいつがガキの頃から面倒見てるが、時空管理局きっての俊英だ。制空権は安心してろ」

「助かる。魔導師とかがいるとると、こっちの対空砲部隊が苦戦してな。ガンタンクの帯同がほしいぜ」

自衛隊の部隊は87式自走高射機関砲の帯同は少なく、主に機甲部隊の護衛に使われているため、ウィッチの攻撃に弱い。もちろん、歩兵には91式携帯地対空誘導弾はあるが、一発当てた程度では、ウィッチのシールドは破れないため、複数での集中砲火でシールドを消耗させ、突破するという戦法が使われている。そのため、ウィッチ側はバズーカ砲を使って、誘導弾装備の兵士を吹き飛ばしている。もちろん、近接戦闘では自衛隊員側に分がある。ウィッチたちには対人戦への抵抗感が根強く、それが自衛隊員達が優位である点である。対人戦争での『戦争機械』になりきれないのが、ウィッチの弱点であり、双方のウィッチの死傷率が高い原因である。その一方での華々しい活躍が報じられる兵科なので、ウィッチのなり手がこの時代、最も少なかったのである。以前のように『一定期間でやめられ、花嫁修業にもなる』便利な資格でなく、『男性の兵役』と同じような死地に赴く仕事と化したのもあり、親が強引に退役させた例も多い。特にこのケースは扶桑の田舎出身の者に多く、家を守ることを名目に、軍から強引に退けた例もあった。そのため、現役世代の反対が1945年から多くなっていたのにも関わらず、リウィッチの拡大が議決され、多くがリウィッチになり、彼女らが戦線の穴埋めを行ったのだ。

「うーん。お前たちのような『リウィッチ』が現役世代を逆転するんじゃないか?俺の部隊の護衛なんて、みんなリウィッチだ」

「仕方がないさ。ウチのエースパイロットは大戦前半の頃に志願して、そろそろみんな20代に達する。ウィッチは本来、10代の内に能力が失われるから、元々、言われていたけど、近代軍隊には不向きな商売だったしな」

ウィッチが近代軍隊に不向きと言われる要因が、兵役期間の短さである。魔導師と違い、魔力を扱える期間が概ね10代の内であったため、10年未満で世代交代が数回は起きる。そのため、スリーレイブンズの威光も通じなかったのだ。この弊害として、高い育成費用をかけた者が『10年未満で使い物にならなくなる』という宿命があり、マロニーがウィッチ反対論をぶちまけ、一定の支持を得た理由だ。リウィッチはその理想的な解決策であるが、数年前の坂本のように、反感を持つ者も多い。また、ミーナのように『事情を知らない』者が冷遇するケースもある。この時代、ウィッチの立場は、未来兵器と、ウィッチそのものの完全上位互換の魔導師の存在で揺らいでおり、その安定のためのリウィッチだった。

「リウィッチにして、数十年は使う方向に流れてるから、それまでに退役したのも大人数だぞ。リネット・ビショップ、知ってるか?あいつも宮藤がいなかったら、とっくのとうに退役してたって漏らしてたぞ」

「だろうなぁ。あの子の性格的に、軍人じゃないしな」

「宮藤が前線で戦ってるから、やめることに罪悪感があるらしくてよ。戦争が終わったらやめるつもりらしい」

リーネは、芳佳の相棒の座を菅野に譲って久しいが、まだ軍籍は残している。本質的に軍人ではなく、歴史改変前の記憶では『1948年、もしくは49年に中尉で退役』とされている。黒江の歴史改変で、芳佳が『前線でエースになった』影響により、リーネは『芳佳が戦ってるのに、自分だけ幸せな生活を送っていいのか』という罪悪感があり、軍の退役を思い留まった。前線勤務ではなく、ペリーヌの従卒扱いであったが、軍にはまだ在籍していた。階級は少尉。芳佳とは対照的にな目立った戦果は無いが、熟練者と評価されている。そのため、501が全員揃って前線にいたのは、この時期が最後である。


「しかし、この時期が最後じゃないか?501が全員現役の状態ってのは」

「チート使って、現役張ってるのが多くなってるがな。第二次扶桑海事変が多分、朝鮮戦争相当だから、そこまで『いる』のは、生粋の軍人か、宮藤みたいに使命感の強い連中くらいだと思う。サーニャは軍が手放さんから、多分、リーネとペリーヌは、この戦争が最後だな、従軍の」

「お前、随分と強引に混じったんだな?」

「おかげでミーナ中佐に睨まれてさ。あの人、危うく、仮面ライダーZXに暗殺されそうになったんだぜ?」

「あー、バダンに加担したんじゃないか疑惑だろ?こっちでも、お前のおかげで有名になったよ」

「まー、単に青二才だった&殲滅への反発だけど、ZXに暗殺されそうだったのはかなり効いたらしくてさ、しばらくオドオドしてた」

「当然だろう。仮面ライダーの暗殺対象になるって、相当な重罪犯したも同然だからな。それに、ZXは敵へ情け容赦ないライダーの一人だしな」

この自衛隊員はかなりのオタクであるためか、黒江と普通に会話をしていた。ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケが、『坂本へ好意を持つ』ことは異世界まで知れ渡っていたのである。

「ミーナ中佐、そっちのアニメでも描写されてないのか、過去は?」

「うむ、詳しくはな。ただ、上とぶつかる日々が数年は続いたようだから、不信があるんだろう。だから、お前たちを管理官と勘違いしたんだろうな」

黒江と対等に口をきく事から、佐官級の階級にあるのが分かる彼。かなり幅の広い引き出しがあるのが分かる。

「ウチの世界にそっちが迷惑かけただろ?世界はどうなると思う?」

「少なくとも、ブリタニアに代わる形で、お前の国が超大国にならざるを得なくなるだろう。血の献身は覚悟しておけ。それで、リベリオンは東西ドイツが味わった苦しみを未来永劫味わう羽目になるし、オラーシャはソ連の業を背負っていく。ガリアはダメダメだし、カールスラント、扶桑、ブリタニアが世界の三大国になるしか道はない。ティターンズが中小国を叩いている以上、ブリタニアは連邦を保てるというものだが……」

――彼の言うとおり、ウィッチ世界は混乱の末、ブリタニア=扶桑同盟を中心にした『地域』に世界の富が集まり始めている。それを快く思わない日本の左派は、政権交代までにかなりの富をティターンズへ与えてしまった。だが、ナチス残党とすら手を組んでいるティターンズの情報が知れ渡るに連れ、彼らは後悔する事になる。他国に知られたら、欧州から四方八方を敵に回してしまうのだ。彼らは保身に死力を尽くしたが、『学園都市を制御出来ず、更にナチス残党に手を貸した』ことは週刊誌にすっぱ抜かれた結果、彼らの政党は政権から滑り落ちた。そして、政権交代後の保守政党は自衛隊を大規模に送り出すことで、償いを行っている。賠償金として、ブリタニアにもかなりの融資を行った結果、ブリタニアの衰退速度を緩める事になった。扶桑へ超大国が代替わりするのは変わりないが、ブリタニアは周囲から求められる『欧州の盟主』としてのポジションを保つ資金を、日本からの賠償金に頼ったのであった……――



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