前回のあらすじ
北大路龍真は悪の帝国カゲーキダンの首領であるグ・ラーンマから戦闘員として誘いを受けるのであった
しかし正義のエヴォリューダー、タツマはカゲーキダンの戦闘員を打倒し敵ゾンダーとの戦闘に向かうのであった
(って人がシリアスに凱旋門に向かって走っているのに変なナレーション入れるんじゃねぇ〜)
だって前回は後半から出番が無くて退屈だったんだも〜ん
(作者が退屈って言ってるんじゃねぇぇぇ!しかも前回がGストーンサイボ−グで何で今回は超進化人類にパワーアップしてるんだぁぁぁぁ!)
だって、今作者が聞いてる曲が勇者王誕生 神話(マイソロジー)Verで前回がただの勇者王誕生だったんだもん
(お前な〜。俺は今、脚を魔術で強化して屋根の上を地道に走ってるんだぞ。あんな究極の破壊神と比べないでくれ。)
なるほど、つまりこう言いたいんだね?自分はガイじゃなくてルネ・カーディフ・獅子王だと
(誰が獅子の女王(リオン・レーヌ)だ〜!俺は男だぞ?)
まぁまぁ、言い争ってる場合じゃありませんよ。今回の話はあなたが知っている方が出てくるんですから
(こっちに今いる俺の知り合いってーと、姫さん達か埋葬機関の皆ぐらいしかおぼえがないんだがな〜?)
おっと、そうこうしているうちにOPの時間になってしまいましたよ
(そんな事より誰が来るんだよ?まさか日本にいる人達なんてオチはないだろうなぁ?)
会ってからのお楽しみ〜。ではOPスタート
サクラ大戦二次創作
サクラ大戦異聞録 巴里に咲く黒髪の狩人
第二話後編 守るべきもの 「久しぶりだな」
作者とのおしゃべりの間に龍真はシャンゼリゼ通りのすぐ手前まで来たようだ
(ちっ、遅すぎたか。警官隊が迎撃している様だがあれでは効くはずも無いじゃないか。携帯できる拳銃なんかじゃ無意味なんだから、もっと威力のあるものを
用意しろよ。)
龍真は胸のうちで舌打ちをした
しかし、市警の装備でそれほどまでに大型火力を望める武器があるはずも無く携帯火力で何とか足止めをして避難させるのが精一杯なのであった
(ライラックのババァも霊的防御をするんだったら警官隊にも何か大型支援兵器でも用意させときやがれってんだ。)
龍真が胸の内で毒づいていると蒸気獣はパトカーを破壊した
ドゴーン
エビヤン警部達は避難を終えるため未だに残り蒸気獣相手に効かない銃で足止めをしているのだった
(巴里にも気概のあるいい警官がいるじゃねえか。あの人たちにできる限り被害が及ばないように俺も早めにケリをつけるか。)
そう思うや否や、龍真は凱旋門の方に駆けていった
凱旋門に向かう道の両端では、割れたガラスが刺さっているものや足が瓦礫の下敷きになった親を助けようとする子供など多数の重軽傷者が出ていた
いたる所から『苦しい』『痛い』『死にたくない』といった怨嗟の声が上がっている
(くっ、見た限りじゃまだ死人は出ていないらしいがこのままじゃあ何時出てもおかしくないぞ。あの無能華檄団の連中は俺がここに来る時間の間に出撃準備や
救助活動すらまともにできないのか。)
龍真が華檄団に対して無能の烙印を押そうとしている頃
巴里華檄団作戦司令室では一つの争いが起きていた
「何故、私達が出撃してはならないのだ。」
グリシーヌはグラン・マに掴みかかりそうな勢いで詰め寄っている
「しかしね、グリシーヌ。あの坊やが本当に私達の味方になるか解らない以上、下手に手を出す事ができないぐらいあんたにも解るだろ?」
巴里華檄団は龍真が敵か味方か解らない以上、下手に本拠地を手薄にするわけにもいかず現状維持となっているのだった
しかし、巴里を守る為にこの場にいるグリシーヌがこの意見に猛反発し、口には出していないがエリカ、メル、シーといった面々も悔しそうな顔をしている
そんな中、大神は一人グラン・マに賛成していた
(敵か味方かわからんやつを本部まで連れてきてしまったんだ、司令の仰るとおりここは現状維持に徹するのが当たり前だろう。)
大神は心のうちで呟くと背もたれに寄りかかりゆっくりと目を閉じ、来るべき出撃のために精神を集中させていくのであった
舞台は戻ってシャンゼリゼ通り
凱旋門の前ではシゾーが楽しそうにはねていた
「ウーッサッサッサッサ。いい気味だピョン。さっきはあの変な奴に邪魔されたピョンが今度こそみ〜んな死んでしまえばいいピョン。」
と心底楽しそうな声で蒸気獣たちが町を破壊する光景眺めているシゾーの背後から一人の男が声をかけてきた
「何がそんなに楽しいんですかね?」
「ウサッ?人間達を苦しめるのがウサの幸せなんだウサ〜。って言うかあんた誰ウサ?」
「ふむ。これはこれは、失礼しました。私としたことが名前を語るのを忘れているとは。いいですかな?私の名は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
視点を龍真のほうに戻して見ましょう
おや?来ている服がかなりぼろぼろになって血もかなりこびりついているようですね。
大丈夫ですか?
(はぁ〜、はぁ〜、はぁ〜、じょっ蒸気獣に何回か邪魔をされちまったせいで戦闘になったんだが、手持ちの武器が携帯できる糸とシオンさんからもらった隠し
玉の二つしかないから、何とか糸で捕縛して魔術で倒したんだが敵を倒した後の爆発で飛んでくる破片にかすっちまったんだ。)
そうなんですか、けどそんなんでシゾーを倒せるんですか?
(そのために隠し玉を今まで使わないで取っておいたんだ。負けないための布石はあるんだ、やるだけやって駄目ならまたこの目を使うさ。)
おっと、もう凱旋門の下にいるシゾーを目視できるぐらいまでの場所に来ていますよ。
(おっ、本当だ。って一緒にいるあいつは。)
そこにはシゾーと単眼鏡をつけ、スーツを着た見知らぬ男性が立っていた
「何故お前がここにいるんだ!ヴァン=フェム!!」
龍真が驚いた表情でそう言うとシゾーも驚いた顔をして男・・・・・ヴァン=フェムに質問をした。
「ウサッ?さっきお前は自分のことをヴァンデルシュタームって言ったウサが、それは嘘だったウサか?」
するとヴァン=フェムは芝居がかった動作で龍真に向かって礼をした
「お久しぶりですね、龍真さん。あぁ、あなたが聞きたいのは私がここにいる理由でしたね。あなたも知っている通り私はある程度の地位を持つ資産家って奴で
すからね、ライラック伯爵夫人のパーティーに呼ばれてたんですよ。あなたに気づかれて騒がれるのは勘弁して欲しかったので、あなたとは離れていたんですが
気づかなかったようですな。」
「ウサの質問は無視ウ
サか?」
「確かに久しぶりだな。しかし何故、貴様が巴里防衛機関の長であるあのババアのパーティーに出ていたんだ?ある意味貴様達は敵だろう?」
「簡単な理由ですよ。我等以外の化け物達を自分の手を汚さずに退治できる機関がスポンサーを募集していたので少しばかり援助したのですよ。」
「ウサの話を聞け
〜!!」
「しかし、それだけならお前がここにいる理由にはならんな。何故、今この場にいるのかはっきり答えてもらおうか。」
そう言うと龍真は袖の中にある隠し玉を何時でも使えるように身構えた
それに気がついたのかヴァン=フェムは両手を上に挙げ抵抗の意思が無い事を示した
「いえね、自分が出資している部隊の活躍を見て援助を継続するかどうかここで見ていたんですが・・・・・・どうやら援助は打ち切りにしたほうがよさそうで
すね。」
深いため息をつきながらヴァン=フェムは、続きを語り始めた
「あなたも七夜さんに習ったのなら解ると思いますが、こういった仕事は以下に迅速に被害を出さないように行動するのが基本なのに何ですか?この有様は!!
シャンゼリゼ通りへの被害は甚大、ここを復旧するのにいくらかかると思っているのやら?他にも幸いにも死者はいないみたいですが、ここにいた方々に払う賠
償金も巴里華檄団に出資している我々のお金から支払われているんですよ。さらにはあの蒸気獣が暴れ回ったせいでせっかく舗装されてた地面はメチャクチャで
明日から何日間はここを使う事なんてできませんよ。」
ヴァン=フェムの言った通り、蒸気獣が暴れ回った場所は地面に穴が開いていたり街灯が倒れている。これの撤去費用などはフランス政府が払うかもしれないが
ヴァン=フェムが一番心配しているのは『巴里華檄団が遅れたせいでシャンゼリゼ通りがメチャクチャになったんだ』と巴里市民の中で広まり巴里華檄団に出資
していると噂が立った時の自分の投資している会社が影響を受けるかもしれない可能性である
それを聞いた龍真はあきれた表情で呟いた
「27祖の一人、『魔城』が何を情けない事を言ってるんだか。」
そう、懸命な読者諸君は気がついていたかもしれないがあえてここで言わせてもらおう
この、見た目紳士なナイスミドルは死徒27祖第14位である『魔城』ヴァン=フェムだったのだ
シゾーに語った『ヴァンデルシュターム』とは本名であり、人間世界で活動するのに使っている名である
自分ではある程度の地位と言っているが政財界において、財界の魔王と恐れられている人物でもある
もうちょっと詳しい事はあとがきで公表します
「いえいえ、『魔城』といっても私の趣味である『アレ』の俗称ですからねぇ。それよりも龍真君、ブルーの掛けた封印をといたみたいですが、まさか死徒にな
る決意でもついたのですかな?」
「いや、それはないな。そこのウサギが俺の大切の人を殺そうとしたから封印をといたんだ。おかげで協会から手配されそうだがな。」
などと、微妙にほのぼのとした会話を止める声が響いた
巴里華
檄団参上
白、赤、青の三色の煙と共に煙と同じ色をした三メートルほどの霊子甲冑『光武F』が現れた
「シゾー、そして北大路龍真!!巴里の平和を乱す貴様達を俺達は討つ。」
と白い光武が腰に差した二本の刀を抜き放ちながら叫んだ
今までの顛末をモニターで見ていたグラン・マは北大路龍真の使った魔術を何か人ならざるものと契約したからだと考え巴里華檄団に出撃命令を下したのであっ
た
「ちっ、あの無能が!いきなり出たと思ったらそれか。」
「何やら誤解されているようですけど、どうするんですか?なんなら姫君の城まで送りますよ?」
ヴァン=フェムはこれ以上ここにいても無駄だと判断し提案した
(いくら無能でも二度の危機から帝都を救ったんだし、今回は姉さんも無事に済むだろう。それよりも今後俺の取る活動指針を立てるためにも城に行ったほうが
良さそうだな)
龍真は少し考えるとヴァン=フェムの提案に賛同した
ヴァン=フェムが何事か呟くと二人の姿は、あたかも幻であったかのように消えていくのであった
後に残るのは三機の光武と数体の蒸気獣そしてシゾーだけであった・・・・・・・・
次回予告
黒き姫君の城へと転移した龍真はそこで懐かしい人達と出会う
しかし再開を祝う暇も無く龍真は倒れてしまうのだった
龍真の見る夢の中ではある日の光景が流れてるのであった
次回サクラ大戦異聞録 第三話前編 決意の根底 「俺はこの日を忘れない」
をお楽しみに〜
あとがきっぽいもの
作:あ〜、熱が中々下がらないな〜
?:39℃の熱を出してながら更新するなんて、あなたも馬鹿ですね〜
作:そのキラリと光る単眼鏡は・・・・・ヴァン=フェムさんじゃないですか〜
ヴァン・フェム(以下ヴァ:はい、こんにちわ。って違うでしょう。何故私が姫たちの城に行かねばならないのですか?私たちは敵対関係のはずですよ
作:あ〜、それね。この作品内ではあなたの魔城は白騎士さんに壊されていませんしあなたは黒姫派ですからね
ヴァ:それならあの方はどうなさったんですか?
作:白翼公の事は心配要りません。あの人は今休眠中です。
ヴァ:休眠ですか?
作:えぇ。この小説内では白と黒の姫様たちはすごく仲がいいので二人がかりで封印されているのですよ
ヴァ:なるほど。しかしそれだと前回のあとがきにある、領地を増やす死徒とはいったい・・・・・
作:耳を貸してください・・・・・ゴニョゴニョゴニョ
ヴァ:なるほど、それならば領地といった点でも納得ができますな。しかし何故、龍真君が協会から手配されるのですか?
作:う〜ん。ここで言っちゃうとネタバレになるから控えるけど、彼のもつ魔眼は今までに類を見ない魔眼で、もしばれたら封印指定になりかねないんだ
ヴァ:封印指定レベルの魔眼といったらメデューサの持つといわれる石化の魔眼やバロールが持っていたという直死の魔眼クラスの代物ですか?
作:これ以上はネタバレになるんで勘弁してください
ヴァ:仕方ないですね。では最後に私の紹介文を見ながらお別れしましょう
作:さよ〜なら〜
死徒27祖データベース<センタリング>
ファイルNO・01 『魔城』 ヴァン=フェム
作中でも触れた通り『財界の魔王』とまで恐れられている方
日本にも暁重工業連合や遠野製薬組合などといった大きなグループがあるのだがその二つをあわせたものを軽く凌駕するグループを経営している
この人のイメージとしてはダンディズム溢れるプロスさんって感じでしょうかね〜?
原作では黒の姫と対立しているが本作においては、黒の姫たちの領地管理などを任されている
作中で触れられた魔城とはヴァン=フェムが作り上げた七大ゴーレムの総称であり原作では、一体を白騎士さんに壊されたせいで以後犬猿の仲となっていますが
本作では?
華檄団に出資している理由は自分達以外の化け物・・・・つまりは対立している勢力に対する牽制と自分の経営している店舗を守るためである(後ろの方が重要
だったりするw)
それでは最後に一言
「私も何かと忙しいのでね。敵対するのならば我が魔城が相手になりましょう」
って作者は敵じゃないですよ〜
いや〜、でかい足に踏み潰される〜
プチ
大きな足跡の中心で赤黒い何かがうごめいているのであった・・・・
感想
あははは…私としてはどう感想を言っていいんだか困る展開ですね〜
月姫殆ど知りませんからね…むしろアニメ真月譚月姫から入っている貴方では理解に苦しむ所でしょう。
まあ、そういったところですな…黒の姫や破壊の魔法使い封印指定の人形使いまではなんとか分るんだけどね(汗)
それも、原作を知っているわけでも
ないですから半端な知識ですよね(汗)
幸いSSには事欠かないし…
はぁ、そんな事では現在の波に飲み
込まれますよ?
もう飲み込まれちゃってるもん(泣)
いじけてもオッサンはオッサンで
す。
グハ!!
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白隠さん
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