前回のあらすじ
東城学園に通う北大路龍真は町に攻め込んできた機械獣と戦うためグルンガスト弐式に乗り込みホバーパイルダーと共に戦うのであった
(ってそりゃスパロボαネタじゃねえかよ。)
おぉ、このネタに気づくとは・・・・・まさかサイコドライバー?
(俺は念動力者じゃねぇぇぇぇぇぇ!!)
そういえば三次にエヴァが出るらしいけどαで太陽に射出したんじゃなかったっけ?
(いや、ガオガイガーFINAL出るからレプリEVAって可能性があるぞ)
なるほどね〜。ってか君って寝てなかったっけ?
(不穏当な発言をする馬鹿がいたから目が覚めちまったんだよ。そーいや、アルトに頼みごとがあるんだがアルトが何処にいるか知らないか?)
顔を右側に向けてみな(ニヤソ
(右側〜?って、え〜?ナゼアルトガイッショニネテイルンデショウカ?)
HAHAHAHAHA、何故って君が倒れてから彼女は徹夜で看病してくれたのだよ
(お〜、そりゃ後でお礼をしないとな。)
そろそろ彼女も起きるようだな。君がしっかりとお礼を言っている間にオープニングをしておいてやるから安心しなさい
(おー、頼むな〜。って何で俺を見てアルトが泣いているんだー?心配したって何がさ?って首を絞めないで下さい。ギャー)
え〜、龍真くんが首を絞められて真っ赤になっている間にオープニング5秒前・・4、3、2、1、キュー
サクラ大戦二次創作
サクラ大戦異聞録 巴里に咲く黒髪の狩人
第三話後編 迷宮の中で 「俺は奴を殺すための力が欲しい」
え〜、アルトによる龍真に対する折檻も終わったようで、今は城のテラスで龍真とアルトルージュ、そしてナルバレックの三人でティータイムを楽しんでいるよ
うだ。
紅茶を一口すすった所で龍真は口を開いた
「なぁアルト。この前会った時に頼んでおいた『奴』の情報は入ってきたのか?『死線の蒼』(デッドブルー)の情報だとこっちの方にいるらしい事だけは判っ
ているんだ。それ以上の情報はないのか?」
するとアルトルージュは、真剣な顔つきで龍真に質問をした
「あなたに教えることはできないわ。確かに私たちは『あの男』の情報を掴んでいるわ。そしてあの男が先日の怪人の黒幕とつながっている事もね。」
龍真はアルトルージュに何かを言おうとしたが、ナルバレックが言った次の言葉に声すら失うのであった
「はっきり言ったらいいじゃないか。『お前ごときの腕前では、あの男どころかその部下であるあの怪人にすら勝てない』とな。」
ナルバレックの発言にショックを受けている龍真にアルトルージュは救いの手を差し伸べる
「あなたが望むのならば私たちはあなたに『あの男』を倒すための牙を授ける事ができるわ。しかし、それを使うとあなたは賢人機関と完全に敵対することにな
るわ。世界中にネットワークを持つ彼らと敵対するということは二度と近しい人達に会うことが出来なくなるかもしれないってことよ。それでもあなたは私たち
の手を取り『あの男』を倒すと言えるのかしら?」
龍真は一瞬躊躇いを見せるが、次の瞬間には躊躇いなどおくびも見せずに覚悟を決めたような表情で二人を見据えた
「確かに今の俺じゃあ『あの男』どころか怪人にすら勝てないかもしれない。そんな俺を『あの男』に勝てるようにしてくれるって言うのなら、俺はアルト達の
力を借りたい。それに、姉さん達にはもう会えないかもしれないが影ながら守って見せるさ。」
アルトルージュはその言葉に満足したのか満足げにうなずいた。
しかし、ナルバレックはまだ納得していないのかある条件を出してきた。
「お前の覚悟はわかった。しかし覚悟だけで力が伴わないのであれば意味が無い。今現在のお前の力を私たちに示してみろ。そうだな、『あの男』に勝ちたいと
いうのならば『千年錠』が封印している『聖典トライテン』をもって来るぐらいの事をして欲しいな。」
その言葉にアルトルージュは同意した
「確かにその通りね。『千年錠』は魔法使い一歩手前と言われている魔術士で最強の聖典であるトライテンを作り上げた男、ならあなたを鍛えるコーチとしては
最適かもしれないわね。『千年錠』の眠る迷宮の入り口までならヴァン=フェムに送って行かせる事ができるわ。思い立ったが吉日って言うしさっそく逝きま
しょう。」
と言った瞬間、何処からか現れたヴァン=フェムが空間転移の詠唱を始める中、龍真は意識を失っているようだった
(俺、絶対死ぬな。あの迷宮って出来てから数百年破られた事が無いって言ってたしあの秘宝マニアの『王冠』も行くのを渋るくらいの最難関の迷宮じゃない
か。父さん母さん姉さん達、先立つ不幸をお許しください)
と龍真が心の中で微妙にパニクっていると、いつの間にか周りには誰一人おらず、目の前には大きな門があった。
龍真は周りを見渡すと地面に書置きと手紙が残っていた
『話しかけても反応しないので先に帰っています。『コーバック=アルカトラス』に会ったら一緒においてある手紙を見せてくださいね。ちなみに先日の怪人は
巴里華檄団が何とか倒したみたいですが隊員の機体はボロボロのです。近頃おかしな事件が起きている様です。あなたが早く帰らないと、あなたの守りたがって
いる女性達にも被害が及ぶかもしれません。一応ナルバレックの部下が護衛をするらしいですがそれも万全ではありません。あなたが早く帰ってこれるよう祈っ
ています。 アルトルージュ・ブリュンスタッド』
(機体がボロボロって書いてあるけど、グリシーヌ姉さんは大丈夫なんだろうか?しかもおかしな事件って何が起こっているんだ?埋葬機関の人たちは信頼でき
るけど俺の手で守りたいしな。うっし、気合入れていくぞ!!)
そう覚悟を決めると龍真は、門の中に消えていった
場所は変わってブリュンスタッド城のテラスでは三人の女性が紅茶を飲んでいた
その内の一人・・・・リィゾが口を開いた
「姫様の仰られた通りにヴァン=フェムを日本に行かせましたが、姫様が探すように仰っていた『古槍頭巾』(ふるやりずきん)とは一体何者なのですか?」
アルトルージュは龍真を迷宮の前に置き城に帰ってきたらすぐにヴァン=フェムに人を探すように言いつけたのであった
リィゾの言葉に反応したナルバレックもアルトルージュに問いかけた
「『古槍頭巾』とはもしや、かの『零崎一賊』(ぜろざきいちぞく)の長兄の武器である『自殺願望』(マインドレンデル)を作り上げたあの『古槍頭巾』のこ
とかね?彼を呼ぶって事は龍真用の武器を作らせるって事だろうが例えシルシウス鋼で作った武器でも『あの男』と戦う概念武装として考えると弱すぎるぞ。何
か他に良い武器の材料でもあるのかい?」
ナルバレックの言葉にアルトルージュは頷いた
「その通りよ、今この城には世界中探してもこれ以上の材料は無いってぐらいの代物があるわ。そしてあなた達にもお願いしたい事があるのよ。ちょっと耳を貸
して。」
アルトルージュは二人の耳元で何事かをつぶやいた
すると二人はは驚きのあまり固まったが、ナルバレックはいち早く戻りアルトルージュに話しかけた
「ふっふっふっふ、まさかそんな面白い事を考えているとは思いもしなかったよ。それならば確かに最高の武器になるだろうな。私はこれから本山に戻りお前の
計画に必要なものをそろえてこようではないか。お前も早めに『古槍頭巾』を連れてこさせるんだな。」
そう言うとナルバレックは転移の魔術を使い城を後にした
「さてと、龍真が戻ってくるまで暇だし龍真にくっつけておいた使い魔と視覚を共有してみましょうかね。」
そうアルトルージュは龍真を置いてくる時に龍真の肩に小型の使い魔をくっ付けておいたのだった
さて、このまま視覚を共有した状態をつらつらと書き連ねるのは作者に大ダメージを与えるので、これから先はアルトルージュのつけた龍真観察日記をご覧下さ
い
一日目
今日は龍真が迷宮に潜った初日。龍真は最初に『左手の法則』を使って歩いていたけど、しばらく歩くとさっきまであった通路が消えているのに驚いたようだ。
普通に考えればそんな単純な事でゴールできるならとっくにトライテンが世に出てるに決まってるはずなのに驚いている龍真がかわいかったな〜。
二日目
今日は壁を壊して進もうとしている模様、けど壁を壊すなんて誰もが考える事の対策を取ってないはずないないじゃない。龍真は魔術で壊そうとしてみたけど魔
術が消されて驚いているわね。あの魔術を消したって事は抗魔力がかなり高い材質でできている見たいね。けど龍真は必死に魔術を使って壊そうとしているけど
魔力が切れたみたいね。今日はもう行動を起こさないみたいね。そういえばヴァン=フェムがようやく『古槍頭巾』を連れて来てくれたわ。明日から工房にこ
もって武器を打ってくれる事になったわ。
出来上がりが楽しみね。
三日目
今日の龍真は空腹のあまり行動がおかしくなってきたわね。ゆっくり歩いていると思ったら急に走り出したと思ったら座って横になり始めちゃったわ。魔力を全
身に廻らせればある程度飲まず食わずでも生きていけることを忘れているのかしら?あっ鼾をかき始めたわ。今日はもう動かないみたいね。折角、『古槍頭巾』
が工房であなた専用の武器を打ってるんだから生きて帰ってきなさいよね。
四日目
おかしいわね。まだ龍真が寝ているのに、昨日龍真が寝ていた場所から移動しているみたいだわ。一体何が起きたのかしら?これは徹夜で監視してみるしかない
わね。そして夜になってみると驚いたわ。寝ている龍真が急に起き出したと思ったら目の力を使って迷宮を攻略しているんだもの。刻一刻と道が変わっていく中
で、何の迷いも見せずに進むなんて魔眼の力を使いこなしているのかしら?でも何で夜中に行動しているのかしら?戻ってきたら問いたださなくちゃ。
五日目
昨日の夜に龍真が動き回った結果なのか、龍真が数時間動いたらもう迷宮の宝物庫にたどり着いたわ。アルカトラスに手紙を見せるとアルカトラスが龍真に何か
話しかけているみたいね。傍から見ると南京錠と話してる危ない人に見えるわよね〜。使い魔に視覚だけじゃなくて聴覚もリンクできるように作っておけばこの
会話も聞くことができたのに、惜しい事をしたわ。話も終わったのか、人間形態に戻ったアルカトラスが宝物庫の中に入っていったわ。しばらくして出てきたと
思ったら私の使い魔に気がついたみたいね。アルカトラスほどの魔術士がこの使い魔とのリンクを辿れば私のところに出ることも可能なはずだし今日明日には
帰って来れそうね。龍真が帰ってきたら巴里華檄団が新しい隊員を入れて怪人を倒した事を言わなくちゃいけないわよね。あの事をどうやって伝えようかしら?
まぁゆっくり考えておきましょう。
翌日
アルトルージュの予想通り龍真とアルカトラスはブリュンスタッド城に戻ってきたが、龍真は空腹のあまり倒れこんでしまった。
龍真を客間に寝かせるとアルカトラスは、すぐさまアルトルージュがいるテラスへと向かうのであった
テラスに入りアルトルージュを見るなりアルカトラスは口を開いた
「いよう、久しぶりやな〜姫さん。何百年ぶりやっけ?久しぶりにシャバに出てきたけどなんやエライ事になっとるらしいやんけ。ワイの力でええんならいくら
でも力を貸すで。」
と陽気な声で喋るアルカトラスに対してアルトルージュは真剣な声で訊ねた
「あなたがあの手紙だけで出てくるとは思っていないわ。一体龍真と何を話していたのかしら?」
アルカトラスは照れた様に頭を掻きながら答えた
「ワイはな、あの坊主に『姫さんからの手紙で今起きてる事は大体判ったんやけど、ボンは何でいちいちこの迷宮に潜ってくる決意をしたん?』ってな。そした
らあの坊主が何て言ったと思う?『この迷宮を攻略出来ない様じゃ俺は『あの男』に勝つことなんか絶対無理だ。俺は奴を殺すための力が欲しい。そのためには
『魔法使いの一歩前』とまで言われたあんたの魔術の知識が必要なんだ。』ってな。あないに真剣な顔をして『トライテン』じゃなくてワイの魔術の知識を必要
としている男に手助けをせえへん程ワイは腐ってへんからな。」
その言葉に納得したのか、アルトルージュは頷くとこれからの事を話し始めた
「あなたには、これから龍真に魔眼の制御方法を教えてもらいたいのよ。じっくり見てみると判るけど龍真の魔力はそのほとんどが魔眼に流れているわ。そのせ
いで魔力の絶対量は多いんだけど実際に使える量がすくないのよ。そこであなたに魔眼の制御方法を習って仕える魔力量の底上げをして欲しいの。」
アルカトラスはその言葉を聞き少し悩み、アルトルージュに訊ねた
「それはええけど、あの魔眼は一体何なんや?ワイも魔術士やさかい色々な魔眼を知っとる。せやけど、あないに魔力を使う魔眼なんか神話で聞くバロールの魔
眼かメデューサが持ってる石化の魔眼それか複写眼(アルファスティグマ)ぐらいしか思いつかんで?」
アルトルージュは声を潜めナルバレックに話しかけた
「龍真の魔眼の正体をここで話すわけにはいかないわ。唯一『あの男』を倒す事ができるかも知れない魔眼の情報がもし『あの男』耳に入ったとしたら大変な事
になってしまうわ。ただこれだけは言えるわね、あの魔眼が本当に発動したのならあなたの挙げた魔眼すら超える神秘を発現する事ができるわ。」
アルカトラスはショックで石化したようだ
アルトルージュは石化したアルカトラスを眺めながら迷宮内での龍真の行動に思いを馳せていた
(四日目の夜に起きだした龍真は絶対に魔眼を使っていたはず、なのに五日目の朝はなんで数時間もかかって宝物庫にたどり着いたのかしら?もしかしたら私た
ちの知らない何かが龍真にあるっていうの?)
その答えを知るものはベッドの上で休息をとっているのであった
次回予告
あまりの空腹で倒れた龍真は目覚めと共に食べ物を食い漁る
食事の終わった龍真にアルトルージュは巴里華檄団の戦闘結果を見せる
そこに書いてあるものは龍真に怒りを呼び起こさせるものだった
次回サクラ大戦異聞録 第四話前編 戦い終わって 「俺に戦うための力をくれ」
あとがき風座談会
作:お久しぶりです。学校や家でゴタゴタがあったため投稿どころか執筆すらできなかった白隠です
?:学生も大変やね〜。
作:あなたは27祖のギャグキャラ、コーバック=アルカトラスさんじゃないですか
アルカトラス(以下ア:それにしても病気で寝込んでいる間にあないな事が起きるなんて呪われとるんちゃうん?
作:うっ、確かに呪われているかもしれませんが一番やばい場所はもう抜けたはず。後はゆっくり投稿するのみです
ア:そんな事を言ってて大丈夫なんか?今回複写眼なんて新しい魔眼の種類を挙げて、これともクロスオーバーさせる気なんか?
作:いや、『伝説の勇者の伝説』とクロスオーバーする気はないよ。ただ作者の知識が乏しいから魔眼の種類で挙げただけ
ア:そやったんか。ほなそろそろ恒例の27祖の紹介に行こか〜
死徒27祖データベース
ファイルNO3『千年錠』コーバック=アルカトラス
魔術士から死徒になったタイプの死徒
自身の研究の完成形である『聖典トライテン』を守るために迷宮を作ったはいいが出て来れなくなった27祖お笑い担当
魔法使い一歩手前とまで言われているほどの魔術士。
今は南京錠になって、宝物庫の前で独り言を言っているらしい
大阪弁なのは公式ではないのであしからず
では最後に一言
「こんな説明じゃワイがアホみたいに見えるやん。んなふざけた作者はトライテンの餌食になりー」
チュドーン
後に残ったのはすり鉢上になった地面とその中に肉片が飛び散っていた
感想
…白隠さんご復帰! とはいってもそれほど長い時間があいた訳でもありませんが…
しかし、寝込んでいる間も何かあるとは、白隠さんも大変ですね…
まあ、私から言えるのはお大事にと言う事ぐらいですけど…、白隠さん本当にご自愛くださいね。
それにしても、味方の陣営増えてき
ましたね、アルトルージュさんの陣営と、よく分りませんけど私達もいるようですし、花組の皆さんも一応味方と言う事になりますね
白隠さんもメンバーの整理が大変なのじゃないでしょうか(汗)
そうだね、パワーバランスをどうするかが決め手になってくるね。
龍真君もパワーUPしたみたいです
し、先ずは怪人の掃除ということになりますね?
次回は戦闘シーンなどにも期待だね。
押して頂けると作者の励みになりますm(__)m
白隠さん
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