セブンズゼロ
サイコ・クローバー

NO2
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朝方、大碁は龍次に貸してもらった一部屋の白いベッドで一夜を過ごした。龍次の自宅は下手すれば豪邸であり、部屋の数は五万とある。
そんな豪邸の部屋で朝を向かえた彼は目を覚ますと、ふと横側に生暖かく柔らかい感触を感じた。
「何だ・・・・・・・?」
明らかに誰かが俺の寝床の中に潜り込んでいる。まさか・・・・・・・・・・・・?
「まさか・・・・・・・」
すると大碁は一気にその膨らんだかけ布団を捲り上げると。
「・・・・・・め、メルー!?」
そう、そこには可愛らしい寝息を立てるメルーが、それも裸体のまま一晩中彼に寄り添って寝ていたのだった。
「うりゅ・・・・・・?」
大碁の叫びでふと目を覚ました彼女はその薄い桃色の巨乳を揺らしながらゆっくり起き上がり、そしてほのかな女の子特有の匂いを体から漂わせて大碁の鼻をくすぐる。そんな光景を目に大碁は男性の性欲が発動し、股間辺りが固くなってしまった。
「な、何でお前が・・・・・・・・!?自分の部屋で寝たんじゃないのか?」
つかさず問い尋ねる大碁に対してメルーは無邪気な瞳で首をかしげた。
「うりゅ・・・・・・だって、大碁・・・・・・」
「・・・・・・いくらなんでも全裸で寝ることはないだろ?」
「だって・・・・・それは・・・・・」
メルーは、「それは・・・・・」の返答の代わりに大碁の胸へ抱きつき、身体で答えた。
「ムギュって・・・・・・・こうすれば暖かいんだよ?」
肌と肌の温もりを感じていたい。けっして性的な感情からすすんでやったことではないらしい。しかし、いくら悪気がないといってもその身体を見たら男の誰もが興奮するに違いないだろう。
「だ、だけどな・・・・・・・」
いきなり、それも許可なく布団の中に潜入するのはどうかと思うし、大碁だって気づいたときには本当に驚かされた。
「うりゅぅ・・・・・大碁のお部屋寒いんだもん・・・・・・風邪、引いちゃ嫌だよ?」
メルーはそう悲しげに返答した。そこで大碁は彼女の行った行動の訳がようやく理解した。
本当なら裸体で暖め合うなんてことは普通恥ずかしくて出来ないだろうが、純粋で綺麗な心を持つメルーだったら服を脱いででも大碁の身を案じて肌と肌を密着させてくれるだろう。一様この部屋にも暖房が設置されているけど、機能は疲れてそのまま寝たんだった。
しかし、ほうっておけば軽い風邪ぐらいは引いてしまったのかもしれないな。それに関してはメルーの優しさと思いやりでもあった。
「そうか・・・・・・暖めてくれたんだな?」
大碁は片手を伸ばし、メルーの髪を優しくなでまわしてやった。頭を撫でてもらうことはメルーにとって一番大好きなこと。
「うりゅぅ・・・・・・・」
気持ち良さそうな笑顔を向けるメルーに癒される。
「さて、そろそろ起きるか?ほら、服着ろよ」
「うりゅ」
彼女の返事を耳に大碁は、その口癖をどうにかならないものかと笑みを浮かべて溜息をついた。
「着替えたよ?」
メルーの普段着は目立たない服装、白いワンピース。いかにも女の子らしい服装だ。
「それじゃあ居間へ行こうか?」
大碁はメルーをつれて食卓のテーブルへ向かった。テーブルは長い長方形の大テーブルでまるで貴族たちが集い合って食事を行うような想像が目に浮かんだ。まぁ、龍次の自宅は豪邸だからこんなにでかい食卓があってもおかしくはないか。
「龍次博士はこんなでかいテーブルで物を食うっていうのなら、きっと豪勢な食い物を食っているんだろうな?」
思い浮かぶにつれて龍次の食事が少し羨ましく思えたが、メルーが言うにはそうではなかった。
「うりゅ・・・・・おじいちゃんはいつも奥の席に座ってお魚の干物とお酒を飲んでいるよ?」
「・・・・・・・え?」
「おじいちゃんの家はお金がないから・・・・・・・お金を稼いでも、何か作るのにお金を使っちゃうから・・・・・・・・」
「ちゃんと家賃払っているのか?」
「たまに・・・・・おっかないオバちゃんが、家の扉をドンドン叩くの・・・・・・・・・」
「払ってないようだな・・・・・・・・」
こんな豪邸に住んでいるのに稼いだ金を大方開発の費用に使い込むとは・・・・・・・・・とんだ発明馬鹿のようだ。そんな状態で孫同然のメルーを本当に養っていけるのか?
「あ、でもメルー・・・・・お小遣いもらっているから、そのお金で買出しに行くから大丈夫だよ?」
小遣いを生活費に加えるとは何と心優しいのだろうか、大碁は思わず関心。
「とりあえず、博士が起きる前に朝飯でも作ってやろうぜ?」
一様置いてもらっているのだから、家事ぐらいはしないと申し訳ない。大碁の人情だ。
「うりゅ!メルーご飯作るの得意だよ?」
「お、自信満々だな・・・・・・?」
「うりゅ!」
ガッツポーズと取るとメルーは張り切って大碁を台所のキッチンへと連れて行った。
キッチンには調味料や調理に使う様々な器具がピンからキリまで戸棚に収められていた。
「へぇ・・・・・綺麗なキッチンだな?メルーがいつも使っているのか?」
「うりゅ!」
と、自身ありげに頷いて台所からまな板と包丁を取り出した。まな板に野菜を載せると、そのまま包丁で華麗に切り刻んで行く。まるでプロの手つきだ。
「す、凄げぇ・・・・・・・・!」
しかし、大碁も手伝う以上、見惚れているわけにもいかない。何か彼女の指示を聞いた。
「メルー、俺はどうしたらいい?」
「うりゅう〜・・・・・・じゃあ、お芋の皮剥いて?」
と、メルーは人差し指を大碁の目の前に置かれているジャガイモへ向けた。
「芋・・・・・・これか?」
「うりゅん、皮をむいてくれる?」
「ああ、いいぜ?」
しかし、気前よく引き受けたのはいいものの、正直不器用なため慣れない手つきで包丁を手に持った。
「よ、よし・・・・・・」
慎重に包丁の刃をジャガイモへ投入し、ゆっくりと向いていく。正直野菜や果物の皮を包丁で剥くのは初めてだ。
「うりゅ・・・・さて、大碁は・・・・・」
刻んだ野菜を鍋に入れて調味料と共に煮込みスープの準備は整った。彼女の作業は大体は終わったが・・・・・・・・・
「だ、大碁・・・・・?」
「え・・・?」
メルーの目にはいまだジャガイモの皮を剥き続けている大碁の姿が見受けられた。あれから十分過ぎ、ジャガイモの三個か四個は剥き終わってもいいころなのに・・・・・・・・・
「うりゅ・・・・・大丈夫?」
「あ、ああ・・・・・少し苦戦しているだけだよ」
「・・・・・・メルー、教えてあげるよ」
「え?」
すると、メルーは大碁に寄り添ってジャガイモの剥き方を、慣れない言葉だが丁寧に教えてやった。
「こうやって・・・・・・ここに親指を乗せて?」
「こ、こうか・・・・・?」
「うりゅ・・・・・こうだよ?」
「えぇと・・・・・こうかな?」
「うりゅ、そのまま・・・・・・ゆっくり、包丁を動かして・・・・・?」
「こうかな?」
「上手・・・・!そのまま動かせば、綺麗にむけるよ・・・・・・?」
「へぇ・・・・メルーは料理が上手いんだな?」
「そ、そう・・・・・かな?」
赤くなって照れる彼女に大碁が微笑んだ。その後、朝食はスープとマッシュポテトを作りテーブルのうえに並べた。あとは龍次呼んで食事をとるだけ。
「ほぉ・・・・・これは美味そうだな?」
と、そのとき、朝食の匂いをかぎつけて食堂の扉から龍次が顔を出した。
「あ、おじいちゃん・・・・・おはよう」
「うむ、メルーと大碁君が作ってくれたのかい?」
「ええ・・・・・・俺は一様ですけど」
「ほら、おじいちゃんも来たところだし・・・・・・食べよ?」
メルーがエプロンを外したところで三人は食卓の席に座り、食事を始めた。
「お!このスープ美味いな?」
メルーが煮込んだスープ。流石に料理の素質があると大碁は高く評価した。しかし、それに比べて大碁がメルーと一緒になって作ったマッシュポテトは少し酸っぱかったようだ。
「うぅん・・・・・やっぱり俺が手伝ったらこうなるのかな?」
「ち、違うよ?・・・・・・メルーだって最初は失敗とかしたもん・・・・・・」
ヘタレな彼にメルーは慌てて慰める。そんな二人を見、龍次は彼等がまるで人間の男性と女性のように写った。
「あ、ところで博士」
マッシュポテトを頬張る龍次に大碁が問い尋ねた。
「何だね?」
「発明も良いんですけど、程々にしたほうが良いと思いますよ?」
(ギクッ・・・・・・)
突然龍次の表情が変わった。大碁は、自分が給料を根こそぎ研究費へつぎ込んでいる事を知っていたようだ。
「それに、この食材は全部メルーの小遣いから出ているらしいですよ?」
「え、本当かい?メルー」
スプーンを動かす腕を止め、龍次はメルーへ目を向けた。
「う、うりゅ・・・・・」
彼女は申し訳ないとゆっくり頷く。
「そうか・・・・・それはすまない。だからメルーはあれほど小遣いを欲しがっていたんだね?わかった。これからは気をつけておくよ。今ちょうど今月の月給が手には行ったから使い方を一から考え直さないとね?」
わかってくれたのか、龍次も少しは考え直してくれたそうだから、これでもう大家のおばさんが押しかに来ることも少なくなるだろう。しかし、月給を発明に使い込むというと、一体どういった研究をしているのだろうか?
「ところで、博士・・・・・・・」
気になったため、一様何の発明をしているのかを問い尋ねてみることに。
「何だい?」
「博士は、一体どういった物を発明しているんですか?」
「ああ、それか・・・・・・・」
すると龍次は何の戸惑いもなく答えてくれた。
「君の武器だよ」
「武器?・・・・・お、俺の?」
「うむ、源次郎博士の発明品をベースに君の新たな武器を開発しているところだ」
武器か・・・・・・・確かにそういった類なら費用は莫大に掛かるだろう。しかし、彼の武器を用意してくれているというと、もしや彼も亡国機業の存在に気づいているのか?
「・・・・・博士、まさか亡国機業のことで!?」
大碁は席から立ち上がり、龍次を見つめた。龍次も悟られたかのように先ほどまでのにこやかな表情を変えた。
「・・・・・大碁君?」
「亡国機業・・・・・・昨日メルーを攫い、俺に襲い掛かった裏組織です。連中を知っているんですか?」
「・・・・・・・・」
しばらくの間、気まずい空気が漂っていたが、しばらくして龍次の方から口を開けた。
「・・・・・・・・・そうだ。数年前、私と源次郎博士はこの歪んだ社会を平等に正すため、君とメルー、そしてその他のセブンズゼロを生み出した。源次郎博士は君たちセブンズゼロを生み出し、私はメルーを創った・・・・・・・・その後、公式に世界へ公開する予定だったのだが、一つ我々の行く手を阻むとある組織が現れた、それが亡国機業。彼等は各国からISを強奪する事を目的としたテロリスト組織であり、おそらくISを上回るセブンズゼロの技術とメルーを欲しがり、やつ等の差し金が源次郎博士を襲ったに違いない・・・・・・・・・」
「源次郎博士・・・・・・俺を作った人ですよね?」
大碁の記憶の中に、あのとき自分を逃がした白衣の老人が思い浮かんだ。恐らくあの老人が龍次のいう源次郎だと思う。
「ああ・・・・・彼とは大学の頃からの先輩でね。私の尊敬する人だった。君のためにあの人の資料を見せてあげたいのだが・・・・・・・源次郎博士の研究所は爆発し、資料は皆灰になった」
「セブンズゼロに関する資料はお持ちではないんですか?」
「・・・・・・・・・・・いや、すまない」
「そう・・・・ですか」
「・・・・うりゅ」
メルーが再び不安げな顔で大碁の様子を伺う。やはり心配してくれているようだ。
「メルー・・・・・・・」
「・・・・・・大丈夫だよ。きっと、見つかるよ・・・・・・・・」
「すまない・・・・・慰めてもらって」
「まぁ、気を落とさず。君の他にもセブンズゼロが各地に散らばっている。その中には君を訪ねてくる者もいるかもしれないよ?」
「・・・・・そうですね。そうですよね!俺の他にも仲間がいるなら、何時かその人達とも会えますよね」
「ああ・・・・・・・・・・本当にすまない」
自分の正体を知りたいがために焦っていたようだ。ここは冷静になってゆっくり、過ごそう。だが・・・・・・・・・いつまた亡国機業の連中が襲ってくるのかが心配だ。やつらだって俺よりも強い生物兵器を生み出しているに違いない。現状の装備ではきついかも知れない。冷静に判断し、大悟は食事を再開した。
食事が終わり、大碁はメルーと共に食器を片付けると、龍次に呼び出され、彼の工房へ連れて行かれた。
「ここが、わしの開発室だ。ほれ、そこに置いてあるのが今開発中の君の武器だ」
と、龍次が目を向けた先には、外装が未装着の砲身なのか?腕に取り付けて使用するアームキャノンがあった。
「これは?」
「45式アームキャノ、この兵器はビームの軌道を自在に操ることができる優れものだ。つまり、誘導性をもったビーム兵器と言おう。しかし、扱い方が難しいからそれなりのテクニックが試されるだろう・・・・・・・・」
「誘導機能か・・・・・・・」
扱いが難しかろうと上手く使いこなせば十分に威力を証明できる素晴らしい傑作品だ。
「いまだ君の武装は接近戦のツインセイバーしか残されていないだろ?」
「ツインセイバー・・・・・・・」
昨日、連中(亡国機業)と戦ったとき奴らを倒したあの双剣。正式名はツインセイバー、大碁の接近戦武器の一つ。
「しかし、セイバーだけでは心足りないだろう?敵だっていつまでも倒せる程弱くはない。格闘戦だけでは身がもたんよ」
「確かに・・・・・」
「そこで、今回は君に私の開発した武器を手にとって試してもらいたい」
「武器を・・・・・・?」
「まぁ、ついて来てくれ?」
龍次は大碁を連れ、地下のとある一室へと降りた。その部屋は辺り一面白く。何も置かれていない。ただスケールの広い広々とした空間だけであった。
「ここはいわゆる訓練室と言ってもいい。ここで私の開発した武器の一つ一つを手にとって試してくれ」
「は、はい・・・・・・」
試験用のアーマーを装着した大碁は浮かない顔でアタッシュケースからハンドガンを手に取った。彼にとっては正直あまり自身が無い。あのときだってただ単にガムシャラにツインセイバーを振り回していたような記憶しか頭にない。
「では、始めるぞ?」
壁際の窓から除く龍次は、大碁が立つ訓練室の操作を行い、訓練室の壁際に幾つかの的が出現した。あの的へ向かった銃を発砲しろというのか?
「そのハンドガンは通常の拳銃を同じ扱いだ。ロックを解除し、引き金を引けば良い。だが、威力は通常の銃とは違うからな?」
「はい・・・・・・・」
ロックを外し、手持ちの銃、26式機関銃ハンドガンの銃身を手で掴み、そして引き金を引いたが・・・・・・・
「うわぁ!」
発砲と同時に甲高い銃声に驚き腰を抜かしてしまった。
「大丈夫か!?」
腰を抜かして、その場に尻餅をつく大碁に龍次の声が叫んだ。
「だ、大丈夫です・・・・・・・銃を撃つのは初めてなもので・・・・・・・」
「そうか・・・・・それはすまない。立てるかい?」
「はい・・・・・・・」
呼吸を整え、立ち上がると彼は再び銃口を的へ向けた。最初の一発は的を大きく外れ、見当違いの壁へ当たっている。
「そのハンドガンの威力は重機関銃並みの威力を持っている。身体への負担は掛からないが、使い方によっては注意が必要だ」
「わかりました・・・・・・・・」
その後、大碁は今回龍次によってハンドガンを含める五種類等の銃系武器を手に取り、使い方とコツを学んだ。
「そういえば、セブンズゼロというのはアーマーの姿になって戦うらしいが?今からでも変身は出来るかね?」
休憩室にて、タオルで汗を拭く大碁に龍次が横から尋ねてきた。
彼が用意した訓練用のアーマーでさえも重兵器等に関しては身体に負担が少し掛かってしまうのだ。そこで先輩の源次郎が作ったオリジナルのアーマーだったらどう変化するのかが知りたかった。
「さぁ・・・・・あの時は、強い敵意を感じて・・・・・・・気が付いたら・・・・・」
「・・・・・では、敵意に反応するシステムなのか?」
「わかりませんが・・・・・・・・敵を全て倒したら変身は解けました」
「うむ・・・・・興味深い。まぁ、今日は私に付き合ってくれて感謝しているよ」
「いえ、こちらこそ・・・・・・また明日もお願いします。今後とも敵が生物兵器の化け物だけとは限りませんから」
「そうだな、恐らく敵はISを主力として襲ってくるだろう。いつまでも地上戦だけじゃないのかもな」
「飛行能力が俺に備わっていたらな・・・・・・・」
「なに、心配いらんよ。源次郎博士のことだ。飛行する力はきっと備わっているにちがいない。それでも無かったら、私が作ってあげよう。源次郎博士よりかは劣るが、遠慮はいらないよ。ずっとこの家に留まってくれても構わないさ?」
と、彼に笑みを見せると先に部屋を出て行った。
「・・・・・・・・・」
荒波龍次、メルーの生みの親で佐川源次郎の後輩。接したところ悪い人じゃなさそうだし、しばらくの間この人の自宅で厄介になっても良いかと大碁は思い始めていた・・・・・が。

時を同じくして、メルーは龍次の部屋を掃除していた。
「うりゅ・・・・・・しばらくたたないうちに散らかしちゃうんだから・・・・・・・」
所々に酒瓶が転がっており、辺りから酒臭い臭いが彼女の鼻を襲う。
「臭いよ・・・・・・もう、おじいちゃんったら・・・・・・・」
ゴトッ・・・・・・・
「うりゅ?」
メルーが周りを箒で掃いていたところ、ふと本棚に辺り、棚から挟まっていたとあるファイルカバーが床から落ちた。彼女はそのファイルをつかさず拾い上げてもとあった棚へ戻そうとしたが。
「何だろう?これ・・・・・・・・」
ファイルに書かれた文字を目を通した瞬間、彼女の目は丸く驚いた。
「・・・・・・・!?」
ファイルにはこう書かれてある「セブンズゼロ情報ファイル・黒羽大碁」と・・・・・・・・たしか朝食のとき、龍次はセブンズゼロや大碁に関しては知らないはずなのに。
「どうして・・・・・?どうして、おじいちゃんが・・・・・!?」
彼女は大碁のファイルブックを開き、その一ページ目を捲ってしまった・・・・・・・・・・・




あとがき
前回はジャンルを誤ってしまったり色々と足りない部分があったので心よりお詫び申し上げます<涙>
また、前回のジャンル選択で18禁をノリで選んでしまったので今回は少し色気を出してみました。
一様エロイのかどうか不安ですが・・・・・・・・・・



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