Fate/stay nitro 第九話
作者 くま
「…先輩。起きてください、先輩」
肩を揺さぶられながらかけられる声に、士郎は徐々に意識を目覚めさせて行った。
今だぼんやりとした視界に映るのは、いつもの様に衛宮の家に顔を出した後輩の姿。
「桜?」
今だはっきりとしない思考のまま、士郎の口からは零れでる彼女の名前。
その名前を呟いた士郎は途端意識を覚醒状態に入れ、がばっと上半身を起きあがらせる。
「きゃっ」
突然の士郎の行動に驚いた桜は思わず短く悲鳴を上げた。
「あ、その、驚かすつもりは無かったんだ。その、すまなかった」
尻餅をついてしまった桜に向け頭を下げつつ謝る士郎。
「いえ、そんな、先輩が謝る必要なんてありません」
両手を広げ慌てて頭を下げる士郎を停める桜。
「いやな、でも驚かせてしまったのは事実だし…」
いやそれでもと答える士郎。
「私が先輩を起こして、先輩は起きてくれたということです。
それにいつもよりまだ早い時間なんです」
そう続けた桜の言葉に、士郎は枕元に置いてあった時計を改めて確認する。
桜の言うとおり、何時もよりは一時間ほど早い時間だった。
「私、どうしても先輩に聞いてほしいことがあるんです」
じっと士郎の目を見つめながらの桜の言葉。
その表情は真剣そのものだった。
「わかったよ、桜。
先に居間に行っていてくれるか?
着替えたらすぐに俺も行くから。
大事な話なんだろうし、ちゃんとした姿勢で話を聞くよ」
そう答える士郎に桜はぺこりと頭を下げて答え、
先に行ってます、と言い残し士郎の部屋を後にしたのだった。
何時もより早いとはいえ、目が覚めてしまった士郎はそそくさと着替え始める。
と、そこで疑問に思った。
隣の部屋で待機していたはずのセイバーはどうしたのだろう?と。
士郎に心配されていたセイバーは、衛宮家の中庭で一人のサーヴァントと対峙していた。
魔力で編んだ鎧を纏い、不可視の剣を下段に構えて。
そして、そのセーバーと向かい合うのは、アーチャーのサーヴァント、エレンだった。
彼女は特に得物を抜くことなど無く、
ただセイバーの動向を見逃さぬ様に鋭い視線を向けていた。
その彼女の手に在るのは何かのスイッチ。
恐らくは足下に幾つも置かれている箱に関わるものだろう。
「だからさ、いい加減あきらめたら?
別にとって食うって言ってる訳じゃ無さそうだし」
とセイバーの背後から声をかけるのは、バーサーカーのサーヴァント、キャルだった。
我関せずとばかりに頭の後ろで腕を組み、その背を中庭の内塀に預けている。
「しかし」
視線をエレンから外さぬまま、セイバーが背後のキャルに言葉を返す。
「あのさ、さっきも言ったけど、
今あの娘の足下に置かれてるのはガリアUっていう解体不能爆弾なの。
その手のプロでも手を焼くどころか、お手上げなものが実在化してるんだ。
アンタの斬撃がいかに早くとも、
あの娘があのスイッチを入れるほうが早いと、あたしは断言するよ。
アノ量なら100メートル四方は火の海に沈むってところかな。
結果、あたし等は多分どうにでもなるけど、アンタのご主人様はどうかねぇ?」
そう続けられたキャルの言葉に歯噛みするセイバー。
100メートル四方が火の海になる。その言葉を信じるとすれば、
母屋で今だ眠っているはずの士郎にも命の危険があるからだ。
「だが、騎士が敵に背を向けたとあっては…」
それでもあくまで構えを解かず、エレンと対峙する姿勢を続けるセイバー。
その頑な態度にキャルはため息をこぼし、壁から離れながら後ろで組んでいた手を降ろす。
「じゃ、あたしはあの娘に付かせてもらう事にするよ。
つまり、いい加減に剣をしまいなよってことさ、セイバー。
アンタのご主人様は闘争を望んで無いはずだよ」
言いながら腰のホルスターから抜いた銃を、セイバーの後頭部へと向けるキャル。
流石にその展開は予想外だっただろう、セイバーの表情にも焦りが見られる。
「それにさ、ここが焼け野原になっちまうと、
アンタのご主人様が作った日本食が食べれなくなっちまう。
イリアの話じゃ、結構美味いらしいからね。
あたしとしては、その楽しみを邪魔されるのはカンベンってことさ」
そう続けられるキャルの言葉にセイバーは一瞬途惑い、
そしてあっさりと剣をしまい、魔力で編んだ鎧すら消してしまう。
ちなみに、士郎の朝ご飯を思い浮かべて、ごくりと生唾を飲み込んだのは彼女だけの秘密だ。
一方、頑として引かなかったセイバーがあっさりと引いた事に逆に戸惑いながらも、
セイバーに向けていた銃を降ろすキャル。
「仕方がありませんね。
私とてバーサーカーとアーチャーの二人を同時に相手にするほど無謀ではない。
アーチャー、貴方からの休戦の申し出、遅まきながら受けれさせていただきます」
エレンから視線を外さず、告げるセイバー。
先ほどまでの鎧姿とは違い、前回の時に凛に用意してもらった服を身に付けている。
「そう、助かるわ」
エレンはただ短くそう返し、手の中の起爆スイッチを足下に置いた。
セイバーに監視される中、そのままゆっくりと置かれた箱からも離れてゆく。
そのままセイバーの横を通り過ぎ、後にいるキャルに話しかけるエレン。
「キャル、悪いけれど、あとは頼めるかしら?」
エレンと同じ様にセイバーの方、というか置かれている幾つも箱の方へと歩き出していたキャル。
「へいへい、解ってるよ、エレン。
あたしかレイジじゃなきゃ、得物以外で現存させてしまったものは仕舞えないからね。
ただし、貸し一だよ」
「了解」
エレンが短く答え、キャルが肩口まで上げた手にタッチをする。
パン
らくこの場は交代と言う意味なのだろう。
先ほどまでエレンが立っていた位置にキャルが向って行く。
そのあまりに自然な仕草に、セイバーは歯噛みをする。
実はこの二人が組んでいて自分は騙されたのでは?と考えたからだ。
「まさかとは思うけど、騎士様が自分から休戦協定を破ったりはしないよな?」
そんなセイバーに背中越しに釘をさすのはキャルだった。
置かれた箱のうちの一つを自分のスキルの一つである『現地調達』で仕舞いながら口を開いたのだ。
「くっ、無論です」
悔しそうに表情を歪め、俯き加減に答えるセイバー。
「OK、それなら良いんだ」
セイバーの方を振り向きもせずにそう答えたキャルは、2つ目の箱の処理を開始するのだった。
「…ですから、ここに来るは今日で最後にします」
士郎と向かい合わせに座っている桜は、完全に俯いてしまったままで士郎にそう告げた。
両手は正座した膝の上でぎゅっと握られており、その手の甲にはポタポタと雫が零れ落ちる。
「なんでさ?」
何時もと同じ口癖で士郎は桜に問い返していた。
「そりゃ、桜が魔術師だったことや、
前回と今回の聖杯戦争のマスターだったり、
桜の爺さんの命令で俺を見張りに来てたってのはおどろいたけど、
何でそういう結論になるんだ?」
本当に解らないとばかりに言葉を続ける士郎。
「だって私は先輩を騙していたんですよ!そんな私に先輩の「ストップ!」
顔を上げ、泣きながら訴える桜の言葉を遮る士郎の言葉。
「少なくとも俺は騙されたとは思って無い。
誰にだって隠しておきたい事の一つや二つあるもんだ。
そういったものを桜が持っていたからなんだって言うんだ。
桜はやっぱり桜で、俺の大切な家族なんだ。
もうこの家に来ないなんて、悲しいことは言わないでくれ」
身を乗り出し、桜の両肩を掴み、真剣なそして憂いを帯びた表情で語る士郎。
桜はその士郎の言葉と表情に、心の底から驚いていた。
士郎の性格はわかっていたつもりだったが、こんな自分のことを許してくれるとは思わなかったからだ。
「良いんですか、先輩。私がここにいても…」
今にも消えそうな声で士郎に訊ねる桜。
「良いか悪いかじゃなくて、桜はこの家の一員だ。
いるのが、当たり前だろ」
桜の両肩を掴んだままの士郎は、桜の言葉に断言で返す。
「先輩」
そう言いながら士郎の胸に飛び込む桜。
己の胸に頭を預け泣く桜を抱きしめる士郎。
背中に回した手は、幼子をあやす様にポンポンと軽く叩いている。
ペタペタペタ
とその時、廊下から聞こえるスリッパの音と共に、一人の少女が首筋をさすりながら現れた。
何故だかサイズの合わないパジャマを着ており、
半分ずり落ちている所為で右の肩口の辺りまで素肌を晒していた。
少女の眠そうな眼は紅く、銀色の髪は寝癖なのか少し跳ねていた。
「……」
「……」
丁度桜の背後から部屋を覗く形となった少女ことイリア。
その彼女と目線を合わせることになったのは当然士郎だった。
眠そうだったイリアの意識は一気に覚醒し、
時折見せる様になったニヤリという笑みを表情に浮かべた。
「昨日はセイバーで、今日は桜。
選り取り見取りなんだね、シローは」
ボソリと呟かれた言葉に固まる士郎。
ただイリアの声が聞こえていたはずの桜は、
その言葉をスルーし士郎に抱きついたままだった。
一方、声をかけた方のイリアだったが、何故だか首をひねり考えている様子をみせる。
「昨日…ってそうだったじゃない。
桜、離れなさい。
シローと次にするのは私の方なんだから!」
昨日のやり取りを突如思い出したのか、
廊下にスリッパを脱ぎ捨てたイリアは、抱き合う士郎たちの方に向いながらそう叫ぶ。
固まったままの士郎に抱きついていた桜はイリアのその言葉を反芻し、
抱き付いていた士郎からゆっくりと離れる。
無論、イリアに言われたので、士郎から離れた訳ではなかった。
「先輩、次ってことは前があったんですよね?
お相手はセイバーさんですか?
そして次はイリアちゃんなんですか?」
涙の跡も乾いていない笑顔で、にっこりと、
しかしながらバックに黒のオーラを纏い士郎に訊ねる桜。
蛇に睨まれたカエルのごとく固まったのは士郎。
頭の中には警告音が鳴り響いていたが、
桜からのプレッシャーに飲まれ、指一本動かせなかったのだ。
その様子を見て、
「暗示や魔眼を使ってるわけでも無いのに…。やるわね、桜」
と呟くイリアだった。
居間の壁かけ時計の6つの鐘に救われた俺は、
なんとかイリアと桜の包囲網から逃げ出し、キッチンへと入ることに成功した。
用意するべき朝食を指折り数え、計算をしながら冷蔵庫を開ける。
俺と藤ねえ、桜にイリア、それと遠坂も来るな…。
ああそうだ、セイバーがいるからプラス3で、
桜とイリアのサーヴァントも入れて10。
あ、遠坂もサーヴァントを呼んでるだろうから、プラス1で、
げ、藤ねえもマスターだとか遠坂が言ってから更にプラス1、合計12!?
指折り数えた結果に少し驚きながらも、冷蔵庫の中身を確認する俺。
幸いなことに一昨日買い物に行っていたこともあり、食材は十分にありそうだった。
「先輩、今朝は何を作るんですか?」
「今日は人数が急に増えたから、洋食にするよ。
卵は沢山あるからプレーンオムレツをメインに…」
と、答えてから振りかえった先にいたのは桜だった。
けど、桜に先ほどまで纏っていたプレッシャーもなく、ほっと俺は胸を撫で下ろす。
「付け合せの温野菜とサラダぐらいでどうかな?」
「えっと、だったら汁物は、お味噌汁じゃなくて、コーンスープで良いですよね?
コーンは缶詰のを使いますね」
続ける俺の言葉に桜はそう答えてくる。
良かったいつも通りの桜だ。
先ほど感じたあのプレッシャーはきっと勘違いだ。
そう、勘違いに決まってる。
「ああ、それと、―――後でじっくりお話きかせてください」
コンロにかける鍋を取り出しながら続けられる桜の言葉。
ぞくりと走る悪寒。
ああ、これもきっと、勘違い。
そうあって欲しいと願う自分を自覚する俺だった。
「なんじゃい、こりゃー!!」
そう雄叫びを挙げるのはタイガー藤村こと、虎もとい藤ねえだった。
「おはよー、士郎」とか言いながら、ちゃっかりといつもの定位置に座り、
「今朝はオムレツなんだ」という台詞と同時にご飯を山盛りにした茶碗を受け取り、
がつがつと、おかずと共に山盛りのご飯を半分ほど平らげた時のことだった。
「どうした、藤ねえ?今朝の料理に変なものなんて無いぞ?」
「えっと、人参がすごく甘いんだけど?」
「すみません、藤村先生、私がちょっと砂糖を多く入れすぎてしまいまして…」
「ああ、良いのよ、桜ちゃん。
十分美味しいし、たまにはこういうのもね?
じゃなくて、朝っぱらから何でこんなに人数増えてるのよ!!」
俺と桜に答えた後、再び吼える虎。
まあ、何時突っ込むかと思っていたが、確かに人数がすごかった。
今この部屋のいるのは藤ねえを含め全部で九人。
人数が多いので、いつものテーブルにもう一つのテーブルをくっ付けていた。
「タイガ、食事中はあまり怒鳴り散らさないで欲しいのですが?」
はむはむと口を動かしながらも、藤ねえにそう注意をするのはセイバー。
「藤村先生、一番の年長者なんですから、
もう少し落ち着かれた方がいいと思いますよ?」
と平静な口調と疑問形で投げかけながらも、
「騒がしいんじゃボケ!」
と心の中で怒鳴りつけるのは遠坂。
「ダメよリン、タイガはタイガなんだもの。
レディとしての振る舞いを求める方が間違ってるわ」
と遠坂に続けてそう駄目押しするイリア。
その3連続の言葉に藤ねえはたじたじとなり、
「うう、みんながいじめるよう」
と横に座っていた桜に泣きついた。
苦笑しながらも桜は、いつものように藤ねえを慰める。
でも桜、自分のおかずで宥めようとするのはどうよ?
って、藤ねえもあっさりとそれにのるなよ。
ある意味いつも通りの朝の光景に、馴染みきれていない三人がいる。
アーチャーとバーサーカーとアサシンのサーヴァント達だ。
どうやら三人ともクラスで呼ばれるのはピンとこないらしく、
それぞれエレン、キャル、レイジと名前で呼んでくれと言っていた。
自身の名をサーバント自らが語っていると言うことからしても、
今回の聖杯戦争はこれまでのものとは違う異質なものらしい。
その辺りを一度セイバーに確認をしてみようとは思っている。
そう言えば、まだセイバーを呼び出してからきちんと話を出来ていないな。
昨日はアレな雰囲気だったのでそっちに傾向して、結局うやむやになったし…。
もう1日学園は休んで、時間を確保した方が良いだろう。
問題は藤ねえをどうやって言いくるめるか、だな。
まあ、遠坂に任せておけば良いとは思うが。
そう思って遠坂とアイコンタクトを交わそうとした時の事だ。
ギィィィ――ン
エレキギターの音が突然鳴り響いた。
ギターの音が聞こえてきた方向は縁側の方。
行儀悪く足先で障子を開き、
構えたギターをかき鳴らしつつ居間へと入ってくる一人の男。
あまりの予想外の出来事に皆が呆然とする中、
ギターと白衣という良く解らない取り合わせの彼は、藤ねえを指差し口を開く。
「おお、タイガ、ここで会ったが100年目、
もとい、35分ぶりで見つけたのである。
この人類始まって以来の大天才ドクターウエスト様にかかれば、
タイガの探索など雑作も無いことであると言え、
無闇やたらと出歩くのは、あまり感心しないのである。
タイガの許容量の少なそうな脳みそでは、
すでに覚えて無いのかもと割りと真摯に心配になるのだが、
今は聖杯戦争の真っ最中。
夏休みで言うとい八月十日の辺り、登校日も終ってほっと一息、
面倒臭い宿題は80%程残ってるけどまだ時間があるからいっか、
と放置しているような学生と同じ気分ではマズイのである。
良く聞くのであるタイガ。
今の、このせちがらい世の中には、
脳みそまで筋肉100%のお馬鹿のセイバーやら、
遠方からちくちくイヤらしい攻撃をするネクラなアーチャーやら、
知性の欠片も無くただ惰性で暴れるしか能のないバーサーカーやら、
存在が薄過ぎて一般人にはおろか同じサーヴァントにも気付かれないアサシン、
まあ解りやすく言ってしまえば、そういう変態どもがうろうろしているのである。
此度の聖杯戦争はちこっと違うのであるが、
ひょっとしたら勘違いでタイガのことをプチっと羽虫のごとく潰してしまったりされると、
大天才たる我輩もライダーのサーヴァントであるが故に、
微妙に困ったり困らなかったりと色々とやきもきしてしまう可能性が大なのである。
そういうわけで大人しくお縄につきやがれ、なのである」
言いながら、ズビシッと藤ねえを指差す男。
今彼の口から出た言葉にあったように、ウエストさんと言う人なのだろう。
というか、ライダーのサーヴァント?
そんな俺の疑問はともかく、指を差された藤ねえはつんと横を向いてウエストさんを無視していた。
「ご馳走様でした」
とそこで聞こえてきたのはセイバーの声。
まだ2杯しか食べて無いのだが、体調でも…。
と思っていたら、立ちあがるなりウエストさんの所に歩みより、
藤ねえに向け指を差している腕をがっしりと掴んだ。
「ライダー、貴方とはどうやらお互いの認識について語り合う必要があるようですね?」
にこやかな、それでいてゴゴゴとバックにナニカを背負いつつ訪ねるセイバー。
「ああ、それあたしも参加ね」
と言ってウエストさんの逆の手を押さえたのはキャルさんだった。
やはり笑顔だったが、その裏にあるナニカに、
俺の直感は高レベルの警鐘を鳴らしていた。
「では、道場へ行きましょう。
ここで話し合いをしては、シロウ達に迷惑がかかるかもしれない」
「ああ、その通りだね、
相互理解を深めるのに、この場所は少し狭い感じだからね。
あの広そうな場所なら十分そうだ。じゃあ、行こうか」
互いに頷き合い、ライダーを引きずる様に道場へと向うセイバー達。
突然の事に驚いたライダーは、今更ながら抵抗を試み始めた。
が、ガッチリと押さえられた両腕が解かれることはなく、そのままずるずると引きずられていく。
「え、あ、一体何事であるか?!
我輩が一体何をしたというのであるか?!
いや、その出来れば離して欲しいので…。
ぬな!?
何時の間にかBGMがドナドナに!?
エルザ!!
エルザ!?
ヘルプミーなのである!
エマージェンシーで!至急に応援を…」
そんな言葉を最後に、三人は道場へと消えて行った。
俺に出来たのは、心の中で手を合わせることだけだった。
あとがき
というわけで第九話でした。
それはともかく、アタラクシア発売です。
まだ、箱を開けただけですが。
これからプレイしなければならないので、この辺で。
ではまた。