こうして、私達はカイル一家の客人として迎えられる事になりました…

腕っ節自慢の海賊カイルさん…

その妹で元気一杯のソノラさん…

ちょっとおどけた感じのスカーレルさんに…

私達と同じ客分である召喚士のヤードさん…

私達を襲った彼等を本当に信じてもいいのか、不安が無いって言ったら嘘になるけど、でも…

貴重な食料を振舞って心から歓迎してくれた…

その笑顔に嘘はないって、私は思ったから…

信じたいって思います。



Summon Night 3
the Milky Way




第三章 「変わり者の島」前編



深夜…

浜辺にうちあげられたげられた海賊船からスルリと抜け出る…

以前はネルガルシークレットサービスにいた俺だ、物音を立てずに動き回るのはそれ程難しい事ではない…

もっとも、木の床を鳴らさず行くのは少々骨が折れたが…

俺は、ここにいる事はイヤじゃない…しかし、暖かな場所にいると昔を思い出す。

ここは、俺にはふさわしい場所ではないのだ…

船を出て海岸線を歩き始めた俺の視界に赤い影が揺れる…

海面を見つめているのはアティの様だな…

気付かれてはいない…そう判断した俺は、海岸線を行くのを諦め、西に広がる森へと向かおうとした…その時…


「アキトさん?」

「…!?」


あまりに突然の事だったので俺はビクリとする。

気配を読まれた様子は無いにもかかわらず、アティは俺に向き直り、声をかけてきた…


「やっぱり、アキトさんですね」

「何故、俺がいることが分かった?」

「え? あっ、そう言えば…なんででしょう?」

「それは俺が聞いているんだ!」

「う〜ん、多分今アキトさんがいるんじゃないかな〜って思って」

「回答になってない!」

「そういわれても、良く分からないんですよ、ただ…時々アキトさんが身近に思えるときがあるんです」

「?」

「そういう時、どこにいるのかとか、どういう気持ちとか、そういうことが少しだけ伝わる気がするんです」

「良く分からん表現だな…つまり、俺はお前に召喚された時に何らかの繋がりを作ったと言う事か?」


それなら、あの時の脱力感も説明がつく…

多分、俺自体に何らかの理由で力が流れ込んでいると言う事だろう…

それと同時に思考まで読まれると言う事なのか?


「でも、普段から分かるんじゃなくて…なんていうか…強い思いが伝わってくるって言うか…ごめんなさい上手く言い表せないんですけど…」


そういった、アティは俺の頭を両手で掴み、自分の胸へと抱き寄せる…

そして、俺の背中をさすりながら…


「駄目ですよ…一人になろうなんて思っちゃ…そんな寂しいの私、嫌です」

「な?」


やはり、読まれている?


「貴方の心の痛みが私に伝わって来ちゃいます。だからどんなに遠く離れたって、きっと見つけますから…」

「…」

「そんなに悲しまないで下さい、元の世界にも待っている人達がいると思いますけど…ここでは私が家族になりますから…だから…」


俺の頬に冷たい物が触れる…俺はアティを引き離そうとするが、余計強い力で引き寄せられた…

アティはいつの間にか涙を流していた…

正直、ここまで読まれていては話にならない…しかし、こうして俺の心を癒そうと必死になる姿を見るのは久しぶりだな…

エリナやイネスさんが見せていた姿…でも、俺は復讐の為それらを切り捨てた…


ラピスは復讐の道具として使い、ルリちゃんは遠ざける事で己の意思を一本化した…だが、救出したユリカの前に出る勇気は俺には無かった…

いや、出ていても同じ事…俺にとっては一時の事、俺はコロニー連続襲撃犯なのだから…

死んでいった人々に今更許しを乞えたものでもない…


そんな俺がここでは許されるとでも言うのか?

許されたとしても俺自身が俺を許せない…だから、誰にも知られずに朽ちて行きたいとそう願う…


「俺に構うな」

「嫌です! だって…だって…」

「…」

「私の所為なら謝ります、でも、私…」

「別にこの世界に呼ばれた事についてどうこう思ってはいない…ただ…俺はもう疲れた…それだけだ…」

「…だったら、私が元気をあげます! カイルさんやソノラさん、ヤードさんにスカーレルさん、ベルフラウちゃんだって、貴方に元気を分けてくれます! だ から!」

「ふう…アティ…何故お前はそんなに他人の事に一生懸命なんだ…?」

「え? やだな〜アキトさんは仲間じゃないですか! 仲間の為に一生懸命になるのは当たり前ですよ♪」


俺の質問に平然とそう答えるアティ…恥ずかしい奴だな…

むぅ、こいつも天然系か…しかし…今回は俺の負けだな…

気の抜けた俺は船の方に向けて歩き出す。


「え? 私何か変な事いいました? ねえ、応えてください、アキトさん!?」


俺は追いかけてくるアティを無視して与えられた部屋へと戻るのだった…












「ん〜」


ベッドの上で寝返りを打ちながら私は惰眠を貪っています…

って、そういう訳じゃないんですが、昨日結局寝るのが遅くなっちゃったから朝がきついんです(汗)

でも、私は先生なんだもの、規律正しく生きなきゃ、と言う事で奮起してみる事にしました…


「がんばらなきゃ〜」


そう言って眠い目を擦りながら、着替えを始めます…

本当は最初に顔を洗いたい所だけど…

服着てからじゃなきゃ、部屋の中に洗面所があるわけじゃないから…

そんな訳で、半分ボーっとしたまま洗面所に行いきます…

顔を洗ってどうにか目を覚ました私は、まだ少し眠気を引きずりながら、船の外に出る事にしました…


「ふぁ…あさですねぇ…」


船の外に出て、朝日を浴びながら私は当然の事を口に出しました…

でも、朝日が眩しくて何だかぽかぽかとした気持ちになります。


「今日も一日がんばりましょう」


両手で小さくガッツポーズを作りちょっと気合を入れてから、周囲を見回していると外で何かをしている音がします。


「…あれ? 誰か外にいるみたいですけど…」

「こおぉぉぉぉ…っ

 …せいやッ!!

 ふうぅゥ…」


カイルさんが息吹と型をしているように見えます。

私はちょっと、そっちの方に行ってみる事にしました…


「なんだ、先生早いじゃねえかよ?」

「カイルさんこそ朝からお稽古なんて凄いですね」

「癖みたいなもんさ、俺にコイツを仕込んでくれた人の教えでよ、朝の澄んだ空気は、ストラの力を高めるには良いんだとさ…」

「ストラって…確か、気の力を利用した治療法でしたよね?」

「おお、そうさ」

「ほんの少しだけど勉強したことがあるんです。私、医術を学ぶ為に軍学校に入ったようなものですから…」

「へえ…」


カイルさんは何だか感心している様でしたけど…

結局医者にはなれませんでしたしね…

ちょっとだけ沈みそうになっていた私の気持ちですけど、

続いて聞こえたなべとお玉の音でどこかに飛んで行っちゃいました。


カンカンカンカンカンカン…


「アニキィ〜! センセ〜イ! 朝ごはんで来たよ〜!!」


「おう、すぐ行く!」

「それじゃ、私ベルフラウちゃんを起こしてきますね」


そうして、朝食の時間です、皆さんでテーブルを囲みわいわいガヤガヤと食べています。

カイルさんは豪快に、ソノラさんもお兄さんの真似なのか勢い良く、ヤードさんやスカーレルさんは上品に、それぞれ食べてます。

ベルフラウちゃんはまだここに馴染めてないみたい…食べてはいるけど、ちょっと落ち着かない感じですね…

アキトさんはどちらかと言うと小食なのでしょうか? あまり食が進んでいません…何かためらいのようなものを感じます。

私は朝からお腹一杯になるほど食べました。やっぱり一日の初めはきっちり食べないと♪

二人もこういうのに慣れてくれると良いけど…












「今、なんておっしゃったのかしら?」


ベルフラウちゃんが私に聞き返す…

これは…少しむくれてるのかしら(汗)

それはまあ突然すぎたかも知れないけど…やっぱり必要な事ですしね…

お勉強はしてもらわなくちゃ!


「ですから、今から授業を始めましょう。もともと私は貴女の家庭教師として雇われたんですし…ちょっと予定は狂っちゃったけど、やっぱりちゃんと勉強し ないとね」

「おっしゃることはもっともですわね…ですが…」


ふっふっふ〜ベルフラウちゃん私が何の用意もしていないと思っていますね…

だとしたら甘いです! 甘々です!


「はい♪ 紙とペンカイルさん達からもらってきましたよ。教科書はヤードさんの本を借りて、すぐに用意しちゃいますから準備も万端です♪」

「あう…っ…それは良いとしても、何で彼がここにいますの!?」


ベルフラウちゃんが指差す先…

そこには、昨日と同じ黒ずくめの格好のアキトさんが、ベルフラウちゃんと同じ様に机の前に座っています。

アキトさんもちょっと不服そうな顔で私を見ています。

でも、私負けません!


「それは俺も聞きたい」

「ほら、アキトさんこの世界の事あまり知らないじゃないですか、だから、ここで一緒に勉強してもらおうと思って」

「…本気か?」

「正気を疑うわね」


二人が心底呆れたようにいいます。

何故ですか?

結構良い案だと思うんですけど…


「でも、きっと効率良いですよ、アキトさんはこの世界の事が分かるし、ベルフラウちゃんも普通の人が疑問に思わず通り過ぎちゃう所なんかも勉強できるんで すから」

「「…本気だ(ですわ)」」


う〜結局二人にため息をつかれてしまいました(泣)







それでも、めげずに私は授業を始めることにします。

なんだかんだといっても、ベルフラウちゃん授業が始まると結構真剣な顔してますし…

アキトさんは何時も無表情な感じですから、良く分かりませんけど。

問題ないですね!


「え〜っと何から始めようかな…ああ、あれから勉強していきましょうか!」

「いや、あれといわれても分からんが」

「コホン、召喚術の基本です」

「召喚術…!」


ベルフラウちゃんは召喚術に興味があるみたいですね。

ここから入ったのは正解でした♪

では先ず召喚術の知識を調べなくてはいけませんね。


「ベルフラウちゃんは召喚術に付いてどのくらいの事を知っているの?」

「魔力と呪文で開いた門から、召喚獣を呼び寄せ、使役する為の技術ですわ」

「うん、その通り。よく知っていたわね」

「これくらいは常識ですわ」

「…」


ベルフラウちゃんは自分の知識を披露できて嬉しそう。

アキトさんは無言ですが、自分も召喚獣のカテゴリーに入ることを気にしているんでしょうか?


「私達の暮らしているリィンバウムは、4つの異なった世界と隣り合っているの。

 召喚術って言うのはね魔力と呪文、そしてサモナイト石を使ってそれぞれの世界から召喚獣を呼び出してその力を借りる方法の事なんだよ」

「サモナイト石?」

「ほら、これの事」


私はそう言って、浜辺で拾い集めたサモナイト石を出します。

多少いびつなものが多いですが…

もっとも、サモナイト石は純度や光沢そのものが何かに係ってくると言う事は殆どありません。

使い方次第ではそういうことも重要になりますが、ただ召喚するだけならそれ程違いはありません。

ベルフラウちゃんは珍しそうに覗き込んでいます。

アキトさんはあんまり興味無さそうだけど、でもきちんと聞いてくれてるみたいです。


「宝石…とは違うみたいですわね形も不揃いですし」

「この五色の石はそれぞれが異世界への扉を開く鍵になるんです。

 黒い石は機界ロレイラル…全てが機械仕掛けで作られた世界…

 赤い石は鬼妖界シルターン…人と妖怪が共に暮らす戦乱の世界…」

「ビービビ〜♪」


ベルフラウちゃんの後ろからオニビが踊りだして私に主張します。


「うん、そうそう君のいた世界ね」

「あら、そうなの?」


ベルフラウちゃんも始めて知ったみたいで、びっくりした目でオニビを見ています。

アキトさんは、なんだかちょっと悩んでいるみたい…なぜかしら?


「紫の石は霊界サプレス…天使や悪魔、霊的な生き物達の世界…

 緑の石は幻獣界メイトルパ…亜人達が共存する自然豊かな世界…」

「ねえ、だったらこの透明な石はなんなの?」

「その透明な石については、はっきりわかっていないの

 今、説明した4つの世界の召喚獣たちは呼び出せないけど、それらと全く異なった召喚術を用いる時に必要になるの

 とりあえず今の所「名も無き世界」っていうところの鍵だって言われてるのよ」

「俺はそこから召喚されたことになるのか?」

「う〜んそれがその…良く分からないんです(汗) アキトさんが現れた時はあの剣を召喚する筈だった時で…」

「そうなのか…だから俺は…」


アキトさんは何だか考え込んでいます。

アキトさんの考えは時々分からないですね…

もっとも、心に痛みを感じてる時とかは何となく伝わるんですが…

ベルフラウちゃんも何か考えてる様子だったんですけど…


「ふ〜ん…

 あ!」


ベルフラウちゃんの触っていた赤い石が光を放ちます…

これは…そういう事…


「大丈夫、サモナイト石が貴女達の魔力に反応しているだけよ。ベルフラウちゃんは鬼妖界の召喚獣と相性がいいみたいね」


ベルフラウちゃんは私の話を聞きちょっとほっとした様子になったんだけど、その後何だか不満そうに私に言ってきました。


「鬼妖界って…何だか、野暮ったい気がするんですけど…」

「そんな事はないわ、扱いは難しいけどその分、奥の深い属性の術よ」

「そ、そう? それってつまり私が特別ってこと?」

「う〜ん、そうともいえるかも?」

「ふ〜ん、そうなんだ、うふふふ…」

「ビービビ〜♪」


ベルフラウちゃんはやっぱり自己主張は強いみたいね…目立つ能力だから強いというわけじゃなくて使いこなす方が重要なんですけど…

アキトさんは我関せずといった感じですね…私達を見て少し笑った様に見えたんですが…

いい笑顔な気がします。少しだけアキトさんも気を許してくれたんでしょうか?


「具体的な手順や必要な技術はこれから少しずつ教えていくからね、はい、それじゃあ今日の授業はこれでおしまい」


私は、そう言って今日の授業を終了する事にしました。

最初から詰め込んでみてもあまり意味がありませんし、楽しく学べたほうがいいですからね。

そう思って、何か飲み物でも取ってこようかしらと考えていたら、

コンコンっていうノックの音が聞こえてきました。

私は立ち上がると、音の主を迎えに行きます。


「はい、どうぞ?」


私が扉を開けた時、つんのめり気味に入り込んで来たのはソノラさん。

勢い込んできたみたいだから、何かあるんでしょうね…


「お、いたいた! ちょっといいかな?」

「どうしたんです?」

「これからの事で話し合いをするから船長室で集合だってさ」


私たちがちょっと驚いているうちに。

ソノラさんは明るい声でそう告げたのでした。










私達が船長室の方に来て見ると、既にそこにはカイル一家の主だった人達が来ていました。

私達とソノラさん、ヤードさん、スカーレルさんの見守る前でカイルさんは神妙な面持ちで話し始めました。


「さて…集まってもらったのは新しい客人たちに俺らの事情を説明しておく為だ」

「「…」」


ベルフラウちゃんとオニビも何だか気おされ無言でいます。

アキトさんは腕を組み我関せずの態度を崩していませんが…


「アタシ達があの船を狙った理由は、もうご存知よね?}

「剣、ですよね、私が今持っている…」

「ああ、そうだ」

「それを手にしたあなた自身が、誰よりも実感しているとは思いますが…あの剣は普通の剣ではありません。

 ある組織で厳重に保管されていた二本の剣の一つで、強大な魔力と知識が封じられた品なのです」


この剣は普通ではない事は感じていました…力の事もそうだけど…

不思議なのはアキトさんの事…いったいどうして…

でも、そんな事は聞いても分からないでしょう、それよりも、今の話は少しおかしいです。


「そんな凄い剣が、どうしてあの船にあったんですか? そもそも厳重に保管されていたって…」

「それは…」

「かっぱらってきたのよ、このヤードがね」


ヤードさんが言葉につまった所に、スカーレルさんが、茶々を入れます。

でも、この真面目そうなヤードさんとかっぱらいと言う言葉が頭の中で重なりません…

思わず、私とベルフラウちゃんは聞き返してしまいました…


「はぁ!?」

「どうして…?」

「<無色の派閥>…この名前を貴女はご存知ですか?」


ヤードさんは神妙を通り越して深刻な顔で語りかけてきます。

私は、何かヤードさんから言い知れぬ怒りのようなものを感じました…

ですが、口に出しては質問の答えを返します。


「聞いたことがあります、確かあらゆる政府と敵対している、召喚士の一団だとか」

「その無色の派閥に私は所属していました」

「!?」


大人しそうな顔をしたヤードさんが、テロ集団に所属していたなんて…

人は見かけによらない…


「その剣は、新たな無色の派閥が行う作戦の重要な鍵として使われるはずだった代物なのです」

「まっ、色々とあってヤードは派閥を抜けるつもりになってた。で、剣を持ち去る事でその計画を阻止しようと考えたワケ」


なるほど、そういうことだったんですか、そう私が感心していると。

アキトさんは、何だか私を見て不機嫌そうにしています。

眼鏡ごしなのに、その目が天然といっているように見えました…


「ですが、追っ手との攻防の中で、剣は私の手から離れてしまい帝国軍によって、回収されてしまったんです」

「まあ、先生は気付いてなかったと思うけどさあの船にはさ、極秘にその剣を運んでいた軍人達が乗り合わせていたんだよね…」


船底で見たかれらがそうだったのかな?

でも、ほとんど一瞬だったし…

私には判断出来そうにありません。


「で、事情を聞いた俺達一家が一肌脱いだってワケよ。剣を取り返して、誰にも手出しできない場所まで捨てに行く…俺たちは、その為にあの船を襲ったのさ」


カイルさんは本当に良い海賊さんなんですね…

でも、ベルフラウちゃんにとってはそうでもなかったみたいです。

カイルさんの前に大又で歩いていき、正面から怒鳴りつけました。


「襲ったのさじゃないですわ!! そのお陰で私が どれほど酷い目にあった事か…」

「本当に、すまないと思っています…」

「…っ」


カイルさんがベルフラウちゃんを正面から見据えて、頭を下げました。

それを見て、流石にベルフラウちゃんもたじろいでいます。


「言い逃れをするつもりはねえさ…お嬢ちゃんの言うとおりだ。

 この責任はきっちり取らせてもらう、あんた達は必ずここから連れ帰る…

 だから、暫くの間だけ辛抱してくれ! この通りだ!」


カイルさんは、そのまま地面に頭をこすり付けそうな勢いで頭を下げ続けました…

ベルフラウちゃんが思わず後退します…


「!?」

「頭を上げてくださいカイルさん」

「…いいでしょう」

「ベルフラウちゃん…」


ベルフラウちゃんは、そう一言呟くと、艦長室から出て行きました…

やっぱり未だ不安なのかしら…でも、こんなに良い人達なんだもの、きっと仲良くなれますよね♪

私は、部屋へと戻っていくベルフラウちゃんを見届けた時、アキトさんがいつの間にかいなくなっていたことに気付きました…







なかがき。


先は長すぎ(汗)

でも、年末に出せるのはこれくらいだから、頑張らねば…

このままでは、年末年始ネット廃人決定の私ですが、

皆さんも、良いお正月を迎えられます事を♪










押して頂けると作者の励みになりますm(__)m

<<前話 目次 次話>>

作家さんへの感想は掲示板のほうへ♪

作品を投稿する感想掲示板トップページに戻る

Copyright(c)2004 SILUFENIA All rights reserved.