「それじゃ、コソ泥の捜索に参加するんでしょ? 明日は早いから早めに寝なさいな?」
「分った」
適当に会話を終わらせ、スカーレルが自室に下りて行く…
俺は、動く気にもなれなかったので夜空に浮かぶ半月の月を見上げながら、物思いにふけった。
今頃、地球はどうなっているだろう?
ユリカやルリちゃん、ラピス…元気でやっているだろうか…
ナデシコクルーの顔、が浮かんでは消える…何もかもが懐かしい…
だが、俺はもうあの中には戻れない…俺自身がそれを許せないのだ。
もっとも、現在は物理的にも不可能になったが…
もしかしたら、俺はほっとしているのかも知れない…自分の罪を知るものの無い世界…浅ましい考えだが…
罪が許されないなら、罪から逃げる…そんな考えが心の隅にあることは事実だろう。
本来ならベルフラウに何か言う資格など無いのだろうな俺は…
Summon Night 3
the Milky Way
第四章 「悲しい陸海賊」第七節
翌日の早朝、私たちはベルフラウちゃんと水夫さんたち(名前の出ていない船員)を除き全員で出て来ています。
広範囲を探す事になるなら…と私たちが考えたからです。
つまり、私、アキトさん、カイルさん、スカーレルさんに、ヤードさん、そしてソノラの六人です。
でも、島の方たちの考えは違うようで、来ているのはキュウマさんとヤッファさんの二人だけ、もしかしたら何か考えがあるのかもしれません。
結局、あれからベルフラウちゃんとは話せずじまい…
なんで、こんなことになっちゃったんだろう。
色々思い浮かぶ事はあります。この島に来て不安なのだろうとか、海賊の人や島の人たちとうまくやっていく自信が無いのかも知れないとか。
他にも家が恋しいのかも知れない、もしかしたら私も信頼されていないのかも知れない。
思考はひたすら嫌な方向に進みます、どこから間違っていたのかそれすら分らないのだから…
「どうしました?」
「あっ、ごめんなさい、すこし考え事をしていたから…」
「ならいいんですが…」
キュウマさんに声をかけられるまで今何をして居るかすらおぼつかない常態になっていました。
こんなのじゃいけませんよね、兎に角今は調査に専念しないと、うん…!
長時間黙々と捜索を続けます。ヤッファさんたちが示す移動先はなんだか円を描く様に変わって行きます。
何となくですが分ってきました、包囲網のようなものを行っているのでしょう。
今まで被害にあった場所を外縁部として、内側に向かって周囲から少しずつ輪を狭めていくと言う事なのでしょう。
相手が移動している可能性もありますが、夜活動するなら、昼はあまり動いていないだろうと言う事でしょうか?
でも、流石につまらないと感じたのかソノラがキュウマさんとヤッファさんに向け質問します。
「調査だって言うからそれなりの人数が来るのかと思ったら、二人だけなんてなんか拍子抜けかも?」
「大人数でうろちょろするのは利口じゃねーからな」
「心配せずとも、戦いになった時は自分が全て終わらせます。あなた方はただ公正な見届け人として同行すれば良いのです」
「あ〜ら? それは頼もしいわねぇ」
ヤードさんは皮肉っぽくその言葉を遮りますが、別段何か含む所があるわけではなく、単にそういう事態が起こると言う事が嫌なんでしょう。
それでも、そういうことを言ってくれていると言う事への考えだとは思うのです。
それはカイルさんも感じているらしく、私にこっそり耳打ちしてきます。
「あれで、連中なりに気は使っているみてえだな?」
「そうですね…」
「おい、そろそろ連中の縄張りに入る頃合だぜ」
ヤッファさんが言ってきました。
確かに山間部を抜け海岸部に出る辺りまで来ています。
でも、なぜ分ったんでしょう?
「なるほどな」
アキトさんが納得したように頷きます。
さっきからずっと黙っていましたからちょっと不思議に思ってたんですが、何かを考えていたみたいですね。
私はアキトさんが何に納得したのか分らず問いかけてみました。
「どうしたんです?」
「ああ、さっきからの彼らの行動を不思議に思っていた、途中何度か人の移動した跡があった、足跡の数から七・八人。枝を折った跡もな、それらに彼らが反応
しないのはおかしい」
「確かにそうですね、言ってきましょうか?」
「その必要は無いさ。彼らは既に相手を追い詰めている」
「それは、どういうことです?」
「足跡のある位置から見て西部海岸、丁度船のある位置の向かい側辺りだろう。
三度足跡を見ているから方向は間違いない、それにそいつ等はかなり無理やり道を作っている、道を知らない証拠だ。
だから、彼らもそのくらいは把握していると思う、だが俺たちとは認識が少し違ったらしい」
「?」
「彼らは何らかの方法で辺りをつける場所を把握していたと考えるべきだな。襲撃の回数が一回でないのなら彼らは何度か見ている筈だからな、足跡や枝を折っ
た跡を」
「そういえば…」
「現状まで一ヶ月近く放置されていたところを見ると、深刻な問題と言う訳でもないので放置しておいたと言う事になるのだが…」
「それもおかしいですね、現在は食料が不足する所まできているんですよね?」
「だな、多分だが、最近になって食料の盗まれる量が増えたのだろう、察するに漂流者の持ってきた食料が尽きたといった所か」
「なるほど、でもそれが今の追跡の仕方とどうかかわりがあるんです?」
「単純なことだ、彼らは既に当たりをつけていた、そして、一応周辺に仲間が居ないか探ったのだろう」
「それはそうですね、途中で別働隊に襲撃されるのは嫌ですもんね」
「そういうことだ」
二人とも色々考えているんですね、私は普通に包囲しながら輪を狭めているように見えていました。
別働隊の件は杞憂のようですが、私ではそこまで頭が回らなかったでしょう。
それから、海岸線に出て捜索を再開しました。
ですが、殆ど時間は必要なかったみたいです。
直ぐに目立つ物が目に飛び込んできましたから…
「おい、見ろッ!?」
「難破船…それじゃ本当に盗賊は人間なの?」
カイルさんの指差した方向を見て、疑いは確信に変わりました。
やっぱり、という思いは在ります。
でも、やっぱり悲しい…お互いに理解できなかったのでしょうか?
私はそう思って少し憂鬱な気分になりましたが、他の人は別の事で驚いていたみたいです。
「そんなの、大した問題じゃないってば!」
「問題なのは、あそこで揺れてる旗よ…」
「うわ…髭付きドクロ…」
「ふざけた旗ですね…」
「海賊旗…なのか?」
「あんな趣味の悪い旗を飾る野郎は、この海に一人しかいねえ…」
私たちがうわっ、と海賊旗を見て思っているうとカイルさんが眉間にしわを寄せて顔を手で覆いました。
良く見るとソノラとスカーレルさんも嫌そうな顔をしています。
これは一体…?
私たちは近くの岩陰から難破船を伺ってみることにしました。
難破船は真っ二つになっており、修繕できるとかそういったレベルを完全に超えてしまっています。
風雨を凌ぐのがやっと、それも高波が来れば海水につかってしまうのではないでしょうか?
そんな海賊船の割れた後ろの方でマストの上に座り込んでいる人がいます。
その人の周囲には7人程人が集まっていて頭を突き合わせ何か話をしているみたいです。
「腹ァ、減ったのぉ?」
「「「「「「へい、船長!」」」」」」
「酒も、飲みたいのう?」
「「「「「「へい、船長!」」」」」」
完全にだれきった感じの声でおじさんが言います。周囲の人間はそれにただ追従しているみたいです。
まあ、見た目で手下なのは良く分かるんですが…良く似てますね…みんなおんなじ顔に見えます(汗)
おじさんは見た目はかなり厳ついというかこわおもてです。
彫りの深い顔立ちにワシ鼻、口元には茶色いヒゲを蓄えています。髪の毛はオールバックにしていますが、もみ上げが凄い事になってます(汗)
更には左目にした眼帯と着ている服も似合っています。こう言ってはカイルさんに悪いですが、カイルさんより風格の有る海賊に見えます。
ただし…
あのだれきった姿でなければ…(汗)
仕方の無い事なのかも知れませんが、表情が他の全てを裏切っているという不思議な光景でした。
私はその姿を見て海賊なんだと言う位にしか思ってなかったんですけど、カイルさんたちには心当たりがあるみたいです。
「ああ、やっぱりジャキー二一家だよぉ」
「知り合いか?」
「アタシらと同じ海賊よ、あんま、認めたくは無いけど…」
「なんだか知らんが、俺たち一家の事を目のカタキにしててな…いつも因縁をつけて襲って来るんだよ」
「はあ…でも、そんな人たちがどうしてこの島に?」
凄い偶然ですね、カイルさんたちの知り合いが漂流しているなんて…
ジャキー二一家と言う以上、あの人はジャキー二さんという人のようですね。ご同業の様子ですが…
カイルさんたちは余り嬉しそうじゃありませんけど。
兎も角、向こうの話に耳を傾けてみる事二しました。
すると、先ほどの話に加わっていなかった人が海賊船の中から顔を出します。
今度の人は丸い顔に薄めの茶髪をしており、表情は柔らかい感じです。
服装は茶色の服と緑のベストの上からエプロンをつけています。
…エプロン? 専属コックさんか何かでしょうか?
そのことでふと思い出したのですが、最近アキトさんの料理を食べてません。
最初の魚料理が印象に残っていますけど、それ以後カイルさんたちと合流してからはソノラにまかせっきりで一度も食べていません。
いえ、アキトさんがコックさんなのかどうかは知りませんが、また食べてみたいなと思います。
話がそれてしまいました。
先ほどの丸い顔の人にジャキーニさんが話しかけます。
「なあ、兄弟よワシらがこの島に漂着して何日じゃ?」
「へえ、あんさんかれこれ、一月は経過しとります」
「一月、か…うがぁぁぁぁっ!! なんで、ワシらがこんな目にあわにゃあならんのじゃあ!?
それもこれも、あの妙な嵐に巻き込まれたせい
じゃ!」
「まさか、港につないどいた船が、突然の嵐で流されて…そのまま、漂流する事になるなんて普通は考えられ変ですもんなあ」
「だから…ッ! 陸にあがるのはイヤなん
じゃぁぁっ!!」
ジャキーニさん…感情の起伏が激しい人みたいですね…(汗)
でも、まあ仕方ないんでしょうか? 孤立無援の状態で一月も過ごせば…
海賊といっても、船の上でずっと過ごす訳には行きません、補給には立ち寄らなければいけませんし修繕も必要です。
そういったことをするための海賊島と呼ばれる補給基地を持っている場合が多いんですが、こうなってしまってはいくことも出来ないでしょうしね。
彼らにとっては無人島に居るようなものだったのかもしれません。
しかし、彼らの話を聞くうちに顔が青くなっていく人たちが居ました。
ヤードさんとスカーレルさんです。
スカーレルさんは苦りきった顔をヤードさんに向け、言いにくそうに声をかけます。
「ねえ、ヤード?」
「ええ、どうやら私の所為みたいですね…」
「え?」
「追っ手との戦いで、私は剣の力を一度だけ使ったんですよ。結局制御しきれずにその時も似たような嵐が起きて…」
「もしかして、それに巻き込まれちゃった…ですか?」
「おそらくは…」
ははは…当たりですか…だとすると責任はこちらにもあるわけで…
どうしたら良いんでしょうね…(汗)
こちらで気の沈む話をしていると、むこうでも何か進展があったみたいです。
「まあまああんさん、過ぎた事を言うてもしょうがありまへん。船がワヤになった以上ここでやっていくしかあらへんやろ?」
「む、むう…」
「腹が減ってたらロクな考えもでまへん、先ずはそこからや」
「そうだな…では、いつものように食料調達といくか!」
「「「「「「へい、船長!」」」」」」
「また、化け物の村からかっぱらってくるんでっか? 魚をとればそれで済むのに…」
「えーい! 略奪行為は海賊の王道じゃい! それに、ワシはお魚が嫌いなんじゃあ!!」
はう、気の抜ける事を堂々と言ってくる人ですね。
でも、流石に略奪に出る人達を見過ごす訳には行きません。
私たちは岩陰から出て、声をかけること二しました。
「ったく、そんな事を自慢してどうすんだよ、ええ! ジャキー二!?」
「うおっ! 貴様はにっくきカイルっ!?」
「なんで、あんさんらがここにおるんや???」
「色々あったのよ…それより、アンタたちコソ泥みたいなマネはおよしなさいな」
「海賊として恥ずかしくないワケ?」
「よ、余計なお世話じゃいっ!」
ははは…やっぱり知り合いですね、なんだか掛け合いが成立してます。
私とアキトさんは会話に入れず苦笑いをしていました。
しかし、キュウマさんたちはそういうわけにも行きません。
ジャキーニさんたちを止める為に会話に割り込みました。
「勝手な言い分はそこまでにしなさい」
「それじゃ、オレらが困るんだよ」
「読めたぞ…? さては貴様らそこの化け物とグルになって…ワシらを酷い目にあわせ
るつもりなんじゃろう!? そうなんじゃろ!?」
「そうじゃないですよ、私たちは話し合いで解決を…」
「そういうつも
りなら、せんそうじゃあぁっ!! 野郎どもッ! やっちまえいッ!!」
「「「「「「へい、船長!」」」」」」
「あーっ、もぉ! 話をきいてって言ってるのにーっ!!」
出来ればこんなことはしたくなかったのに…
私の制止を聞くこともなくジャキーニさんと部下の人たちが一斉に襲い掛かってきました…
俺は事態を遠巻きに見ていたが、話し合いが決裂に終わるのは最初から分っていた、彼らは力で一度言う事を聞かせなければ折れることは無い。
タイプとしては厄介なように見えるが実は扱いやすいタイプだ。
要は一度敵わない事を教えてやれば良いのだから…
「さて、どうするかな?」
「どうするって応戦してくれないと駄目ですよ!」
アティが俺を急かそうとするが、俺は事態を静観している…
見た感じキュウマやヤッファに敵うような敵ではない。
俺が居なくても圧勝だろう。問題はどうやっていうことを聞かせるかだが…
そうだな、ひとつ良い手がある。
「少しの間オッサンと六つ子を抑えていてくれ、コックっぽいのは積極的に参加する気は無いみたいだしな」
「あれ、六つ子なんですか!?」
「それ以外の何に見える?」
「え〜っと、この前の物まね幽霊とか?」
「本気で言ってるか?」
「いえ(汗)」
「アキト殿、一体どうしたのですか?」
「ちょっと変わったお灸を据えてやろうと思ってな、時間はかからん…もっともその必要も無いみたいだな…」
そう、俺が秘伝発動の為の気を練っているうちに決着がついてしまった。
なんとも間抜けな話だ…やはり実力的にも六つ子は弱かったらしい。ヤッファやキュウマ、ソノラやヤードの前に沈黙。
ジャキーニは奮戦していたが結局カイルが一対一で撃破。
もう一人は、ヤードが引っ掻き回してあっというまに沈めている。
アティもちょっと困った顔になっていた…
結局この技どうしよう?(汗)
奴らの住んでいる船の後部を全壊にしてやろうかと思ったのだが…もういいか…
戦闘のあと、ぐるぐる巻きにロープで巻きつけられたジャキーニ一家は一様にうなだれているように見えたが、ジャキーニだけは有る意味元気だった…
まあ、性格の問題だろうが、感情の起伏が大きい奴だ…
隣に居るオウキー二(先ほど名前を吐かせた)にしきりに慰められている。
そういえば、なぜ俺の耳にオウキーニの声は関西弁に聞こえるのか?
気になる所では有る…
そんな事を考える俺に、何度目かのジャキーニの絶叫が聞こえる。
「く、くそぅ…っなんで、かてんのじゃああああぁぁぁ!?」
「あんさん、気ィ落としたらアカンがな、海の男は不屈やろ?」
「う、うむ…」
一通り叫んですっきりしたのか、オウキーニに慰められたのかそれなりに大人しくなる二人。
そろそろこちらも話を進めたくなっていた所だ、丁度良いだろう。
先ず口火を切ったのはソノラだった。
「そんなことよりさあ、アンタたち、今の状況わかってんの?」
「アタシたちにとっちゃ毎度の事だけど、この人たちの考えはどうかしらねぇ?」
「……」
「……」
「ひ、ひいぃぃ…っ」
キュウマとヤッファは沈黙している。
その姿がジャキーニには威圧的に映ったらしい…
ま、実際威圧しているんだが…
「なあ、護人さんよどうするつもりだい?」
「お前たちの好きにしな」
「私たちが、ですか?」
「人間の裁きは、人間の手にゆだねるのが道理それに…貴方たちの覚悟は、しかと見届けさせてもらいましたから。よろしいですね? ヤッファ殿」
「けっ、オレはただめんどくせえだけだよ」
「じゃあ…」
「ったく、言わなくてもわかるだろうが? 認めてやるってコトよ」
「そうなんですか! なら、う〜んアキトさんはどう思います?」
「なぜ俺に聞く?」
「だって、一人で決めるのって…カイルさんたちもう逃げてますし」
そう言ってアティが指差す先にはもう帰り支度をしている海賊たちの姿があった…
今回はとことんタイミングを外しているな俺は…まあいい。
どうせ、アティの答えは決まっている。
「俺の意見など必要ないだろう? お前の事だ、誰も傷つかないようにする方策は考えているはずだ」
「あはは…お見通しですか、出来ればアキトさんの答えも聞いてみたかったんですが。それじゃあ…こんなのはどうでしょう?」
アティは明るく笑ってジャキーニたちの罰を決めた。
それは、笑い出したくなるくらい軽い刑罰だった。
ここは獣人界集落ユクレス村。
ここにある畑は最近まで荒れていたが今全力で畑を耕し復旧に努めている。
そして、その一角に獣人とは違う人々が耕す畑があった。
情け無い声を上げながら畑を耕したり、種をまいたりしているが男たちの手はぎこちなく、なれない仕事で疲れも直ぐにたまる。
男たちは、一時間もしないうちに休憩を取らなければならなくなった…
だが、長々と休もうとすると、小さな監督から声がかかる。
「はいはいおヒゲさん、さぼってばかりじゃダメですよーっ!」
「そうそう、ほら、キリキリ働きなさいよ」
テンガロンハットをかぶった金髪の少女も、一緒になって監督しているようだ。
見れば他にも金髪の男や、黒髪をポニーテールにした男がいる。
それはついこの間まで海賊だった彼らにとってこの上ない屈辱であった。
首領格の男はクワを地面に打ちつけながら余りの情けなさに、いつもの如く叫ぶのだった。
「な、なんでワシが畑仕事をせにゃあならんのじゃあぁぁ!」
「働かざる者食うべからずってね。食べちゃった野菜はちゃんと作りなおして返せっていうコト」
「この程度ですんだんだ、あの先生の人の良さに感謝しとくこったな」
「ホンマでっせ? あんさん」
「くうぅぅ…っ。だから…ッ! 陸にあがるのはイ
ヤなんじゃあぁぁっ!!」
平和な一日の午後、ポカポカとした陽気にどこか幸せな気分になれるそのひと時、
どこまでも青い空に一人の男の悲哀の叫びがこだまし続けるのだった…
きっかけはなんであれ…
この島のみなさんと、私たちの交流が始まりました…
ジャキー二さんにはちょっぴり、感謝してもいいのかも…
畑仕事は大変でしょうけどちゃんと、ご飯も食べさせてもらえるんですから。
いいですよね?
それよりも気になるのはベルフラウちゃんの事です。
前より、口数が減っていて必要な事以外、あんまりしゃべってくれません。
なにが、あったのかな?
すこし気になります…
関係ない幕間
俺は、夜になって北の海岸線に来ていた…
北の海岸線は、少し寒い。夜の所為もあるだろうが、どちらにしろ今の俺には関係ない。
俺は、今までの鬱憤もこめて、再度気を練る…
「木連式秘伝…浸空!」
俺は練りに練った気を海に向かって放つ。
通常気と言うものは体外に出ると直ぐに霧散し何事もなせないものだが、浸空は超圧縮状態で打ち放つ為霧散する前に目標に届く。
300mほど先の海面にぶつかった浸空は、半径10m前後の爆発を巻き起こす。
海面は普通その時点で直ぐに内部に水が入るものだが、この技は気が消え去るまで斥力を発揮し続けるので、水の入り込まない穴が開いていた…
「久しぶりだが上手く行ったか…だがまあ、実戦で使わないのでは無意味だな」
練習と言えなくも無いが…まあ、こういう日もある…
俺はきびすを返し、その場を立ち去った。
あとがき
すいません、ジャキーニの魅力を表現しきれませんでした。(汗)
というか、戦闘パスしました(爆死)
それは兎も角、毎日更新はかなりぎりぎりで続いています…
出来れば長く続いて欲いです…あぁ夢のような日々…(爆死)
ああ、投稿してくださる作家さんは居ないかな…
人頼りな私…(爆)
WEB拍手ありがとう御座います♪
Summon Night 3 the Milky Way
は4月10日正午から4月12日正午までにおいて、175回の拍手を頂きました。大変感謝しております。
コメントを頂きました分のお返事です。
4月10日13時 続き楽しみにしてます!がんばってください!!
がんばりました! 結構早く出せたと思います。 応援ありがとうです!
4月10日13時 これからも、心にグッとくる話を期待しています。
そう言っていただけると嬉しいです♪ 心がけてみますね。
4月10日13時 他のサイトのサモン小説面白いです
こりは…微妙な台詞でやんすね…(汗) がんばりますので、見捨てないでくださいね。
4月10日14時 アキトが良い味だしてて良かったです!
ありがとうございます! アキトのイメージを上手く引き出せていると良いんですが…
4月10日14時 アティとアキトのやり取りが面白くて可愛いです。優しい感じのお話ですね。続き楽しみにしています
はい、わりあいほのぼので進んでいます。サモン3自体そんな感じでしたから。世界観的にもアキトを癒す方向で。
4月10日15時 これからの、アキトの行動が凄く、気になります。執筆がんばってください。
がんばらさせてもらっております。応援ありがとうです。
4月10日16時 凄く好きなんで、がんばってください
はい、好まれるような作品を心がけますね。
4月10日17時 アティとアキトの二人がいい感じですね。雰囲気が原作っぽくて良かったです。
ははは…原作のコメントを使っている部分も多いのでイメージは固定化していいんですが、オリジナリティを保てて居るか疑問です(汗)
4月10日17時 更新楽しみにしています。お体に気おつけて頑張ってください。
ありがとうございます! これからも頑張って期待にこたえられますよう頑張りますね。
4月10日20時 こーゆうシリアスな雰囲気も好きですw 次も頑張ってください。
アキトが相談を受けて、その後のシーンですね。上手く行ったみたいで嬉しいです♪
4月10日22時 すみません、失礼かもしれませんが、スカーレルとヤードはおそらく30才は越えてると思います。
そうなのですか、申し訳ありません。年齢が決まっていないからってはしゃぎすぎでしたね(汗)
内容の変更は出来ませんが、あれはあくまでアキトのイメージと言う事でお許しください。
4月10日22時 サモン3SS、続きを楽しみにしてます!
ありがとうございます! 今後も頑張りますのでよろしくおねがいしますね♪
4月10日23時 いつも楽しみにしています。これからもがんばってください。
はい、がんばって今月中にもう一本くらいあげたいですね。
4月11日0時 面白いです、楽しみにしているので頑張ってください!
はい! がんばらさせて頂きます! 今後もどうかよろしくです!
4月11日0時 すごく面白かったです、アキトの独り言がとても深みがあって引き込まれました。
深みが有ると言って下さりありがとうございます。やはり、アキトは背負っている物が有るので深みとかは出しやすいですね。今後もごひいきに♪
4月11日1時 がんばれ〜
がんばりますです〜♪
4月11日1時 新しい話も面白かったです。頑張ってください
お褒め頂きありがとうございます♪ がんばりますので、こんごもよろしくお願いします!
4月11日17時 たいへんおもしろかったです。続き楽しみにしています。
楽しんでいただけたようで嬉しいです♪ 続き上手くできていたでしょうか…じつは結構不安です(汗)
4月12日1時 とても面白かったデス、がんばってください、応援してます!
応援ありがとうございます! 今後も面白いと思えるものを作るよう心がける所存であります!
4月12日1時 第二の人生の場所には最適ですねこの島は
そうですね〜、南の島で住民はみんなやさしいですし。戦いさえなければ私もすんでもいいかも?
4月12日6時 毎回楽しく読ませてもらってます。
ありがとうございます! 楽しく読める作品であり続けられるよう努力します。
それでは、他のそれは、作品が出たときにお返事させて頂きますね。
押して頂けると作者の励みになりますm(__)m
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