オッス、オラヨシカツ、皆はもう名前を覚えてくれたかな?w
と、別の作品でもやったようなネタをかましてみる。
ッて俺は誰に話しているんだか……。
今日はあれだ、初の試験日になる。
俺としてはラーイエローに行くチャンスと言う気もするんだが……。
多分まだ無理だろうな、デッキは随分強化された、今の平均的とまでは行かないまでも古くても強いカードが多い。
モンスター破壊が出来るトラップやマジックが整えばかなり強くなれるだろう。
しかし、いかんせんまだ試合数が足りな過ぎる。
試験後の公式デュエル数は、デュエルディスクを覗いてみると2となっていた。
しかも、十代に敗北、取り巻きに勝利の2試合、つまり一勝一敗が戦績と言う事になる。
まあ、取り巻きに勝利した事はDPに換算されているらしく、DPは400ちょいまで増えているが。
前回のリチュアとの闘いは、闇のデュエルだったせいか、カウントされていなかったようだ。
そういえば、イリーニャから手紙が来ていたな……。
来年デュエルアカデミアを受験したい様な事が書いてあったから。
レア過ぎるデッキだから学校で使うには危険なのでリチュアは暫く封印するようにと書いておいた。
というか、むしろ来ないでくださいお願いしますorz
というか、困った事に返信用の封筒と一緒に、ペガサスからも手紙が来ていた。
たった一言。
”返信しなかったら退学にしマース”
いや、マテ!
ちょっと姪バカが過ぎないか!?
仕方ないので、返信用の封筒を使い、また、ペガサスに、なら”一番いいカードをくれ”と書いておいた。
ネタは古いが、世界はもっと古いので大丈夫だろう。
「一回一回が濃すぎるからな……気楽にやれれば一日10試合とかできるんだろうが。
まあいい、兎に角今日は十代について行こう」
実はこれ、下心満載な考えである。
十代はおばちゃん、確かトメさんがカードを運ぶための軽自動車が故障しているのを見つけ押して行く。
その結果、試験に遅れる事になるが、代わりにレアカードである、進化する翼と、羽根クリボーレベル10を手に入れるのだ。
つまり、俺も一緒に行って車を押せば、レアカードのおこぼれにあずかれるかもしれない。
そう言う事である。
そして、上手く十代にタイミングを合わせて登校する事に成功した俺は、十代と一緒に走って登校する。
「うおおお!! 遅刻遅刻遅刻!! このままじゃ間に合わないぜー!!」
「すっげぇ、足速いな十代! 俺はついて行くのがやっとだよ!!」
「だけど、お前が遅刻しそうになるなんて珍しいなヨシカツ!」
「ははっ、昨日はデッキ調整で夜更かししちまったからな!」
「試験デュエルか、ワクワクするぜ!」
「お前は何事も前向きだな!」
「褒めても何も出ねぇって、あれは……」
「車がエンストでもしたのか?」
走って寮からアカデミアの本校舎に向かっていると、
案の定おばちゃんが、小型のトラックを押して動かそうとしていた。
当然のようにおばちゃんを手伝う十代。
もちろん、俺も手伝った。
とはいえ、こう言っては何だが、俺は見返りがなくちゃそこまでできない。
試験もまた、俺達の将来を決める大事なものだからだ。
こうして、何事もないように手伝える十代の心の中は確かに前向きな心しかないのかもしれない。
「今日は試験の日だろ、このままじゃ間に合わないよ?」
「義を見てせざるは雄なきなりってな」
「すまないねぇ」
「気にするなよ、困った時はお互い様だろ!」
「俺達にも無関係じゃないですしね」
「本当、今年はいい子達が入ってくれて助かるよ」
そうして、押して行く事10分ちょっと。
十代とおばちゃんが2人で押していた時と比べればそこそこ早かったに違いない。
その後、大徳寺先生に謝り倒し、試験を受けさせてもらう。
しかしまー、周りの人間の目の冷たい事冷たい事。
明日香なんか、氷の視線を発動してたねきっと。
万丈目も十代に食ってかかってたし。
まあ、むしろそれは当然なので俺は神妙な顔で試験を受けた。
しかしまー、十代の奴凄いな、5分かそこらで回答欄を埋めて寝てやがんの。
俺は40分くらいはかかったな。
関係ないが、翔は睡眠不足のせいで試験を受け始めてすぐ寝ていた。
十代とほぼ同時に寝始めたから、恐らく解答欄はほとんど埋まってないな……。
そうやって午前中は試験に費やされ、午後の実技に移る訳だが、その前に……。
「おーおー、皆行っちまいやがって」
そう、海を渡ってカードが入荷されたのだ。
なんといってもデュエルアカデミア、カードにはかなりの価値がある。
海軍がジェラルミンケースを使って保護しなければならないほどその価値は大きいのだ。
しかし、インダストリアル・イリュージョン社……海軍を動かすとは……でけえんだな……。
だが、最近じゃ海馬コーポレーションのほうが大きいという……。
世界経済牛耳ってんなー……。
「一番君達は行かないのか?
今日はカードの入荷日、試験デュエルのために新しいカードを加えようと皆必死だぞ?」
「んっむにゃ……ん」
「新しいカードか、確かに欲しいな……三沢はどうするんだ?」
「僕は試験前にいきなりカードを加えてもバランスが崩れるかもしれないから行かないが」
「へぇ、流石にカードに困ってないみたいだな」
「君の方はデッキは出来たのかい? ヨシカツ」
「へっ、なんでその事を知ってるんだ?」
「最近有名だよ。デュエルをしかけてはカードを奪っていくとか」
「誤解だよ、誤解! 確かにデッキは作ってる途中だからいろいろカンパしてもらってるが……」
「まあ、僕はいつでも受けるよそのデュエル」
そういえば、三沢って影が薄いってよく言われているが、最初の頃の三沢は違ったよな。
万丈目との対比もあったが、十代のライバルと言う感じがすごくしていた。
でも……あれ?
十代と直接対決をしたような記憶がない。
万丈目には勝ったが、なぜか直接対決が実現しないままセブンスターズ編に移動して、タリアにやられた?
その後は2年目の万丈目戦までほったらかしだったよーな……。
3年目でも一応は出て来ているが基本解説役でデュエルはほとんどしない。
まさか……まさかまさか!
三沢って十代と一度も闘ってない!?
いや……いやいやいや!!
確か融合封じデッキを作って一度闘っていたはず!!
まずいな……俺の中でも三沢の記憶が少し薄いぞ……。
「何だヨシカツ、遠い目で僕を見て……」
「いや……、三沢、計算もいいけど。デュエルをもっと積極的にやろうぜ」
「へっ?」
やばい、泣きそうだ……。
ともあれ、これからは三沢をもっとプッシュしてやろう。
元々デュエリストとしては一流なんだ、下手にウケに走らなければ……だが。
孤高のフリをしていれば勝手にデュエルのほうから転がってきたろうに。
目立ちたいと思い始めたセブンスターズ編以後は逆に見限られてしまった。
出来ればそれは辞めてあげてほしい……、なんだか身につまされるからな……。
「それで、どこに入荷するんだって? 俺新しいカードが見たくてしょうがねぇ!!」
「あっああ……購買のはずだが……」
「じゃあ行ってくる! 翔、ヨシカツ、行くぜ!!」
「ああ!」
「行くっス!!」
ともあれ、予想通り買い占められていたわけだが。
おっと、今の店員は若い方の子だな。
俺は十代達と少し間を開ける。
「おばちゃんおばちゃん!」
すると、十代達を鋭い目で見返す店員さん。
どう見ても20歳代ってところだ、そりゃ怒るわな。
「あっ、ごめん、お姉さんカードは……」
「それが、沢山買って行った生徒さんがいて、もうこれだけなのよ」
「「一パックだけ……」」
「そんな試験なのに……」
その後は、1パックしかないという事で自信がない翔に十代が譲る事になる。
少し落ち込む2人の下にトメさんがやってくるという図だ。
俺もウメさんが現れるのにあわせ、十代達に追いつく。
「ごめん、ヨシカツ君……もうパックは……」
「いいさ、翔、そのパック機械族みたいだしお前に丁度いいって」
「うん……」
「お待ちよ!」
「今朝のおばちゃん」
「おばちゃんじゃないわよ、トメって呼んでね・ト・メ」
おばちゃんがウインクしている……。
十代こりゃおばちゃんに随分好かれたな。
俺の方も見ている気がするが、一歩下がりたいのをギリギリこらえた。
これからもパックを買うんだから2人と仲良くしておくのは悪い事じゃない。
「トメさんって購買部のおばちゃんだったのか」
「ぷくくくっ、いいのがるのよお客さん♪」
そう言って、トメさんが出してきたのは2つのレアっぽいパック。
トメさんはあんまりルールは知らない筈だから、恐らくは色とかの感じで見ているのだろう。
俺と十代は1パックづつもらって、開けてみた。
ん? 羽根クリボーレベル10? 進化する翼?
「なあ、十代、お前のパックに進化する翼とかある?」
「ないな」
「じゃあこれやるよ」
「おお! これでコンボができるぜ! ありがとなヨシカツ!」
「俺も世話になってるからお互い様だよ」
やばいな、俺のせいで十代に羽根クリボーと進化する翼がいきわたらない所だった。
とはいえ、パックの中には5枚ある、あと3枚の中にいいのがあれば……。
ん……、これは……。
「やっぱ残り3枚もやるわ、十代」
「へっ?」
「Eコールも、Rジャスティスも、Oソウルも俺のデッキじゃ使えないしな」
「あー……、ありがたく貰っておくぜ!」
とほほ、結局今回は強化できずか。
また次入荷した時に買えるようにしっかりDP貯めておこう。
そして、実技の会場までやってきた。
俺はオシリスレッドでは少しは強いほうと言う事になっているから、それなりの相手になるはず……。
(一応ブルーを撃破しているし)
と思っていたんだが、相手は翔だった。
「げぇ!? ヨシカツ君!? 勝てる訳ないよー!!」
「行きなり泣き入るなよ、勝てるかどうかなんてわからないだろ?」
「せめて、亀村君か裏飯君なら勝てたかもしれないのにー!!?」
いつの間に俺の部屋のルームメイトと仲良くなってるんだこいつは……。
亀村は確かにぬぼっとしているように見えるし、裏飯は存在感薄いけど、デュエルがどうかはわからないからなー。
「いや、俺のデッキだって、さほど強力じゃないぞ、お前のデッキのほうが強いカードがあるじゃないか」
「何言ってるんだよ、そのデッキでアニキと互角に渡り合うくせにー!!」
とても互角とまではいかないが、確かに翔よりは闘えてる気がするな。
でも翔は、こういう試験の場じゃない時はそこそこ戦えてるんだが。
「あーうん、兎も角、試験前だし静かにいこうぜ」
「あっ、……ごめん……でもどうせ僕なんか……」
「うーん、じゃあこうしないか」
「え?」
「もし、お前が勝ったら、ブラマジガールのポスターをやるよ」
「えっ、ブラマジガール!? うん、やってみる!」
途端にやる気が出た。
翔がブラックマジシャンガールのファンである事はよく知っている。
売店でポスターが確か、売っていたのを思い出した。
DPで1000、今の俺にはかなり高い。
だが、まあ、いざという時は暫く待ってもらう事にしよう。
負けないつもりではあるが。
「それじゃあ!」
「おう」
「「デュエル」」
佳克:LP4000 翔:LP4000
「僕の先攻! 僕はジャイロイドを守備表示で召喚! ターンエンド!」
ジャイロイド:効果モンスター/星3/風属性/機械族/攻1000/守1000
ほほう、確かジャイロイドは一ターンに一回戦闘では破壊されないんだったな。
なかなか厄介なのを引いてくるじゃないか。
「俺のターン! ドロー!」
手札を確認する……え?
ナニコレ……前回よりもさらに酷い事故になってるー!?!?
手札に来ているモンスターは、
剣聖−ネイキッド・ギア・フリード:効果モンスター/星7/光属性/戦士族/攻2600/守2200
偉大魔獣ガーゼット:効果モンスター/星6/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
ギルフォード・ザ・ライトニング:効果モンスター/星8/光属性/戦士族/攻2800/守1400
全部上級モンスターだから生贄がなければ召喚出来ない。
ギア・フリードは鉄の騎士と拘束解除がいるしな。
そもそも上級モンスターはこの3体しかいないのに来すぎだっての!
後、突進と、戦士の生還、稲妻の剣の3枚。
恐ろしい事に、フィールドに干渉出来るカードがない……。
「カードを一枚伏せてターンエンド」
「え? ヨシカツ君もしかして……事故った?」
「ぐっ!」
「あー、事故ったんだ。そーか、そーか」
翔は早くも人の悪い笑みを浮かべている。
ポーカーフェイスを貫けなかった俺も悪いが。
しかし、2度続けて事故るなんて思わないだろ普通……。
「僕のターンドロー!
僕は手札から融合を発動! 手札のスチームロイドとフィールドのジャイロイドを墓地に送り、
融合召喚! スチームジャイロイド!」
スチームジャイロイド:融合・通常モンスター/星6/地属性/機械族/攻2200/守1600
「スチームジャイロイドでダイレクトアタック! ハリケーン・スモーク!」
スチームジャイロイド、スチーム(蒸気機関車)とジャイロ(ヘリコプター)の融合モンスター。
ビークロイド全体的に可愛いフォルムの物が多いが、トゥーンに通ずるものがある。
そして、目や口がある玩具みたいなプロペラつき蒸気機関車は煙を攪拌しながら突っ込んできた。
「ぐっおお……」
佳克:LP4000→LP1800
はっきり言って融合せずに2体で攻撃すればもっとダメージを与えられていたと思うが、相手は自分なのであえて言わない。
しかし、融合解除を手札に持ってたら俺の負けだな……。
「カードを一枚伏せて、ターンエンド!」
やったぜ、という感じのドヤ顔をしている翔。
俺はむしろ、融合解除が来ていなかった事にほっとしていた。
「俺のターン、ドロー!」
お手の手札に来たのは……。
ふぅ……、これで少なくとも1ターンはしのげそうだな。
「カードを一枚伏せてターンエンド」
「くふふ、よっぽど手が悪いみたいっすねー。
僕のターン、ドロー! 早速だけどトドメっす!
バトル! スチームジャイロイドでダイレクトアタック! ハリケーン・スモーク!」
『シュゴー!!』
ちょっと間抜けな感じにスチームジャイロイドが迫ってくる。
なんというか……ある意味平和だねー。
っと、そんな事を考えていたら負けてしまう。
「トラップ発動! 和睦の使者! このターン俺は戦闘ダメージを受けない!」
「クッ、往生際が悪いっすよヨシカツ!」
「なんとでも言え!」
「じゃあ、僕はサブマリンロイドを守備表示で召喚!」
サブマリンロイド:効果モンスター/星4/水属性/機械族/攻 800/守1800
「ターンエンド!」
くそー! 幾ら本気だとかいっても、この時期の翔にここまでやられる事になるとは。
手札事故は怖いぜ……。
いい加減、モンスターが来ないとやられてしまう!
しかし、あれ? そっか、この頃もうサブマリンロイド持ってたんだな翔。
発売はまだ先になると思うんだが、考えてみれば入ってなきゃデッキ組めるほどモンスターいないもんな。
「俺のターン! ドロー!!」
ドローしたのは……ふぅ、ギリギリセーフ。
これなら、少なくとも今すぐにはやられないだろう。
「俺は手札より、異次元の女戦士を召喚!」
異次元の女戦士:効果モンスター/星4/光属性/戦士族/攻1500/守1600
「げぇ!? とうとう引いちゃったの?」
「まあな、そして、装備魔法稲妻の剣を装備!」
異次元の女戦士:攻撃1500→攻撃2300
「あぅ、スチームジャイロイドの攻撃力を超えた……」
「そう言う事だ、異次元の女戦士でスチームジャイロイドを攻撃! 雷光次元斬!」
『ハァッ!!』
「うっ!?」
翔:LP4000→LP3900
「僕のスチームジャイロイドがー……フェイバリットカードなのにー」
「まだ100ダメージ受けただけじゃないか、ターンエンド」
「うっ、うっ、僕のターン!! ドロー!」
しかし、場にはまだサブマリンロイドがいるし、手札は4枚。
俺の方もまだまだ油断はできない……。
「おっ、キターーッス!!」
「ん?」
「僕は先ず、マジックカード融合回収を発動! 融合魔法カードとスチームロイドを手札に加えるっス!
そして、スチームロイドを召喚!」
スチームロイド:効果モンスター/星4/地属性/機械族/攻1800/守1800
「トラップ発動! DNA改造手術!
フィールドにいるモンスターの種族を一種類にする! 僕が選ぶのは戦士族!」
「戦士族?」
「僕のデッキ最強カードをみせてやるっす! マジックカード発動!
手札のユーフォロイドと、フィールドで戦士族になったスチームロイドを融合!」
「あっ!?」
そう言えば、翔の初期のモンスターで最も大きな攻撃力を持つロイドといえば……。
まあ、融合するモンスターにもよるだろうけど、やっぱ……。
「ユーフォロイド・ファイターを融合召喚!」
ユーフォロイド・ファイター:効果モンスター/星10/光属性/機械族/攻 ?/守 ?
「ユーフォロイドファイターの攻撃力・守備力は融合素材にしたユーフォロイドと戦士族モンスターの攻撃力の合計になる!
ユーフォロイドとスチームロイドの攻撃力の合計は3000!
よってユーフォロイド・ファイターの攻撃力・守備力は3000になる!」
ユーフォロイド・ファイター:攻撃 ?/守備 ?→攻撃3000/守備3000
原作アニメでは十代の融合ヒーローテンペスターを乗っけていたユーフォーだが、
今乗っけているのはなぜかスチームロイド、まあ、ユーフォロイドを実戦的に使うにはそれしかないんだろうけど。
「サブマリンロイドを攻撃表示に変更し、バトル!」
サブマリンロイド:守備1800→攻撃800
「ユーフォロイド・ファイターで異次元の女戦士に攻撃! フォーチュン・スモーク!!」
「速効魔法発動! 突進! 異次元の女戦士の攻撃力を700ポイントアップ!」
異次元の女戦士:攻撃2300→攻撃3000
「ええっ、相打ちー!?」
俺としても、今は異次元の女戦士の除外能力を使いたくはないんでな。
次もモンスターカードが引けるとは限らないし……(汗
「とっ、兎に角、サブマリンロイドでダイレクトアタック! ディープ・デス・インパクト!」
「くっ……」
佳克:LP1800→LP1000
「攻撃が終了したサブマリンロイドは守備表示になる!」
サブマリンロイド:攻撃800→守備1800
「ターンエンド!」
しかしまー、ありがたい事に今の翔はトラップをあまり使わない。
来年あたりからはよく使っていた気もするけどな。
お陰でまだ生き残れそうだ。
「俺のターン、ドロー!」
俺の引いたカードは……、くっ、一発逆転とはいかないな。
だが、とりあえず次回まで持たせることはできそうだ。
「俺は手札から、マジックカード戦士の生還を発動! 墓地の異次元の女戦士を手札に加える。
そして、そのまま攻撃表示で召喚」
異次元の女戦士:効果モンスター/星4/光属性/戦士族/攻1500/守1600
「更に、一枚カードを伏せてターンエンド!」
「ぼっ、僕のターン、ドロー!」
翔はあきらかにほっとした顔をしている。
恐らく強気でいられる原因である、強力モンスターがいなくなったせいだろう。
「ヨシカツ君のライフはもう1000なんすから、このターンで終わりっす!」
ヨシカツって言ってたのが君付けに戻っている。
かなり弱気になってるな……。
「僕はドリルロイドを攻撃表示で召喚! そしてサブマリンロイドを攻撃表示に!」
ドリルロイド:効果モンスター/星4/地属性/機械族/攻1600/守1600
サブマリンロイド:守備1800→攻撃800
「バトル!
ドリルロイドで異次元の女戦士を攻撃!
更にマジックカード発動! 収縮! 異次元の女戦士の攻撃力を半分にする!」
異次元の女戦士:攻撃1500→攻撃750
リミッター解除じゃなかったのか、ちょっと安心だな……。
じゃない、このままじゃ負ける!
幸い、ダメージステップで発動とはいっていない。
どっちみちこちらは、発動しなければいけなかった訳だが。
「トラップカード発動! 鎖付きブーメラン!
その2つの効果を同時に発動!
一つ目、相手モンスターが攻撃してきたとき、そのモンスターを守備表示にする!
二つ目、このカードを装備カードとして異次元の女戦士に装備! 攻撃力は500ポイントアップする!」
ドリルロイド:攻撃1600→守備1600
異次元の女戦士:攻撃750→攻撃1250
「くっ、だがサブマリンロイドは、相手モンスターを無視してダイレクトアタックをする事が出来る。
サブマリンロイドでダイレクトアタック! ディープ・デス・インパクト!」
「ぐっ……」
佳克:LP1000→LP200
「攻撃を終えたサブマリンロイドは守備表示になる」
サブマリンロイド:攻撃800→守備1800
「ターンエンド! これで、次のターンこそもう終わりだよヨシカツ君!」
確かに、残り200じゃあんまり強い事も言えないな……。
しかし、少しづつ安定してきている。
そろそろ、攻撃に移る事も出来るはず。
後は翔次第か、引っ掛かってくれるかね?
「俺のターン! ドロー!
俺は、異次元の女戦士を生贄に偉大魔獣ガーゼットを召喚!」
偉大魔獣ガーゼット:効果モンスター/星6/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
「ガーゼットの攻撃力は生贄にしたモンスターの2倍になる、
異次元の女戦士の攻撃力は1500、よって攻撃力は3000となる!」
偉大魔獣ガーゼット:攻撃0→攻撃3000
「俺はガーゼットで、サブマリンロイドを攻撃! グレート・パラレル・クラッシャー!!」
「くっ!」
「俺は、カードを一枚伏せてターンエンド!」
「ぼっ、僕のターン! ドロー!!
僕は、手札からマジックカード死者蘇生を発動!
僕が復活させるのは、サブマリンロイド!」
サブマリンロイド:効果モンスター/星4/水属性/機械族/攻 800/守1800
「そして、手札からもう一体 サブマリンロイドを召喚!」
サブマリンロイド:効果モンスター/星4/水属性/機械族/攻 800/守1800
「これで、一回止められても削り切れる!
最後だ! 僕はサブマリンロイドで、ダイレクトアタック!」
へー、まさか、2枚以上積んでるとは思わなかった。
アニメでは皆一枚だからなー、ちょっとびっくりというか、俺にとっては美味しい結果になったな。
まあ、あれだ、その辺流石一年目の翔という所かね。
っと、このままじゃダメージが通ってしまう。
「トラップ発動! 立ちはだかる強敵!」
「えっ!?」
「立ちはだかる強敵の効果発動!
このターン、攻撃表示モンスターは全てこちらの指定したモンスターと戦わなければならない!
もちろん、こちらが指定するのは偉大魔獣ガーゼット!」
「えぇぇぇぇ!??!」
「さあ、決着と行こうか! 先ずガーゼットとサブマリンロイド1の戦闘!」
かなり無理やりな感じで、サブマリンロイドの攻撃が俺からガーゼットに移る。
そして、ミサイル発射したが全く効かず、ガーゼットに殴り倒される。
そのまま衝撃が翔のもとへ。
「きょわー!?!?」
翔:LP3900→LP1800
「そしてラスト! ガーゼットとサブマリンロイド2の戦闘!」
またぎこちなくミサイルが放たれて、ガーゼットに迎撃され……。
拳が翔にまで届いてきた。
「うぇぇぇ、もう駄目ー……」
翔:LP1800→LP0
「いや、楽しいデュエルだったぜ!」
「アニキのマネしても嫌なもんや嫌っすよー!!」
ともあれそんなこんなで、一応一回目の試験を勝利で飾ることが出来た。
とはいえ、こんなに何度も事故っているとなると、もう少しデッキを見直さないと行けないな。
あっ、そうそう、十代は万丈目に勝っていたようだ。
その辺りは変わらないなーと思う今日この頃。
あとがき
この頃は現在のコンボと違って、まだまだ荒削りなコンボばかりです。
だから、作品は割と楽に作れるんですがw
もっとも、ストックと違い今書いている所は少しだけ時代が進むので時間がかかりそうです。
押していただけると嬉しいです♪
<<前話 目次 次話>>