「デラーズよ」
「何でありましょうか閣下」
破壊されたコロニーを引き連れた艦隊、その旗艦を務めるのはグワジンではなくドロワであった。
そのドロワのブリッジにてギレンがデラーズを呼ぶ。
提督席に足を組みながら、目は正面を見据え横に控えるデラーズを目視してはいない。
その上でもデラーズは表情を変える事無く、片膝をついて話を聞く体制を取る。
「策は本来あまり多くすれば失敗しやすくなる。
しかし、今回は欺瞞のためにいくつか用意している。
本命とて一本ではない、それ故に道連れを多く必要とする」
「光栄であります!」
「ほう、この語に及んでその言葉とはな。お前のその実直さは賞賛に値する」
「いえ、閣下の考えを想像する事も出来ぬ未熟者であります」
ギレンはデラーズの言を聞いて忠誠心の高さを認識はするが、彼自身にとってはあまり歓迎すべき事でもない。
実際サイド3国民に対しザビ家に心酔する様にプロパガンダを徹底してきた結果もあるだろう。
だが、デラーズと言う男は未だによくわかっていない、ただ彼がギレンの言葉を違えた事はなく、心からの忠誠であるように見える。
それ故余計に心の底を知りたいと考えたが首を振って否定する、今考える事ではない。
「貴様には艦隊を率い、コロニー落としの指揮を執ってもらう」
「はは!」
「私は先に地球へ行く。意味はわかるな?」
「はっ、ご本懐を遂げる事を祈っております」
「後の事は任せた」
ギレンはその言葉を言うと、立ち上がりドロワのブリッジを出ていく。
そしてドロワから発進した一機のシャトルが高速で飛んでいく。
「閣下……我らが不甲斐ないばかりに……。
せめて怨敵は討ち果たして見せましょう」
見守るデラーズの言葉は誰にも聞こえない程の小さなものだった。
だが、その目からは憎しみがあふれていた。
機動戦士ガンダム〜転生者のコロニー戦記〜
第二十九話 籠城
出撃の前日、俺は情報部に通話で仕込みをお願いしていた。
信用できる情報部と言えば、レオン・リーフェイしかいないと彼を指定して。
何せ、情報部の中にはまだ問題人物がいる事は知っているからな。
「レオン・リーフェイ少尉、少しいいかな?」
『なんでありましょうか、ヤシマ閣下』
「いや、明日出撃なんだが頼みがあってね。
悪いが、護衛を頼む。深夜残業つけておいてくれていいから」
『はあ、私は情報部なので護衛は……』
「護衛と言っても、盾になってくれと言っているのではないよ」
『と言いますと?』
「君達の得意分野だよ、帰還したら家に戻るから。それまでに頼むよ」
『……どの部屋で寝ますか?』
「1階にある寝室だね、もちろん問題のない様になっているが、対処が出来た方がいいだろう?」
『はぁ……了解しました。可能な限りやっておきます。
それで監視は?』
「君に小隊権限を渡す。腕利きの部下を頼むよ。こちらも腕利きを指揮下に送るから」
『了解しました』
こうしたやり取りを事前に行い、俺はロンデ二オンに構えた自宅に戻ってきた。
そうして、何事もなく部屋に向かいベッドの上にいる。
食事やトイレは駐留軍司令部の方で済ませてきた。
この部屋に入ってしまえば一応安全だ。
何故って、ルナチタニウム製の壁、壁紙のせいでそうは見えないが。
扉まで含めて全てがルナチタニウムだ核の直撃を受けても、一応部屋は残るだろう。
更に、エアダクトの仕切りもルナチタニウムというまず人は入り込めない仕様だ。
しかも、空気の通り道には小型のビームシールドが発生しており空気以外通さない。
その空気もいくつものフィルターに阻まれるので、毒物はほとんど通り抜けられない。
こんなアホな代物を作らねばならなかっただけでも頭が痛いのが本音だが、それくらいの用心が今は必要だ。
何せ、ギレンにとって今の俺は最大限警戒しなくてはならない敵と映っているだろうから。
当然これを作ったのはヤシマ建設(重工幹部も参加)だ。
命を狙われている事は言ってあったので、かなり高性能なものを作ってもらっている。
それと、この部屋以外の部分には今情報部謹製のトラップの数々が仕掛けられている。
実際、この部屋に入ってから何度か小規模の地震の様な感覚があった。
つまり、爆破系のトラップが作動しているんだろう。
この部屋にたどり着けるのは、レオン・リーフェイ少尉とその部下くらいだ。
俺が彼につけた部下は、直接排除が必要になった時用のレンジャー部隊なので実働は情報部でやってもらっている。
まあ、派手にやってるようではあるが今の所トラップだけで排除しているのだろう火器による攻撃音は聞こえてこない。
さて、一体何人くらい送り込んできたのやら……。
翌日、一応寝れたがかなりの時間音が鳴っていたな。
とりあえず、携帯で確認するかね。
「もしもしレオン君、結果はどうだったね?」
『あ、起きられたのですか閣下』
「神経図太いとはよく言われるよ」
『あ、いえ。そういう事ではなく』
「それは構わないが」
『はっ、昨晩から今朝にかけて襲撃してきた暗殺チームは8組ほどでした』
8チーム、って事は30人くらいは最低でもいるんだろうな。
ジオンには暗殺ギルドでもあるのか?
考えても仕方ないが、これは今後も警戒を崩せないな。
「……やはり、大量に送ってきたな」
『恐らく、これが全部ではないでしょう』
「だろうな、まあ護衛は必須だが。このまま家に籠っているわけにもいかない」
俺の所にこれだけ送り込むんだ、コロニー落としや隕石落としだけが手札ではないはず。
そういったものなら、連邦軍が動けば阻止される可能性は高い。
何故なら、サイド3の防衛も一定残す以上、動員出来るMSは残り千を超える事はないだろう。
そして、量産性の高いセイバーブースターは既に3千以上出来ているらしい。
何せ既存のセイバーフィッシュにミノフスキー・イヨネスコ式の核融合炉付きブースターを取り付けるだけだからな。
ビーム兵器があるだけで、ザク程度では対処の難しい兵器になるんだから凶悪だ。
まあ、ビームは発射を見てから回避は不可能だからNTでもない限り回避はほぼ無理。
一部のエースはエネルギー充填が始まるタイミングで避けるそうだが、そんなのは全体の数%程度。
なので先日の会戦においてのキルレシオは1対2となっていた。
正面からでは先ず崩す事は出来ないだろう。
「問題は、何をする気かと言う所だな」
『わからないのですか?』
「分かるわけがない、俺はギレンじゃないしね」
『ジオンの謀略をいくつも読み解いていたではないですか』
「ちょっとしたズルだよ」
そう、ガノタでなくともガンダムを履修していればわかる。
ギレンの作戦の穴、それはミノフスキー粒子に頼りすぎたその姿勢。
ミノフスキー粒子に対応した艦隊があれば、見ての通り覆す事も可能。
何故なら、連邦はジオンの数倍の艦隊を持っているからだ。
原作アニメにおいては初手で壊滅させられた各サイドの艦隊や、ルナ2の艦隊も今も存在している。
これだけでも残存する半減したジオン艦隊の5倍はあるだろう。
これに打ち上げられているだろう改修済み艦隊や、各地に散っている艦隊も含めれば10倍はある。
つまり、コロニーや隕石を落とすには艦隊の壊滅をせねばならないが、難易度が跳ね上がっている。
ミノフスキー粒子の対策をある程度とはいえ実行できる環境になりつつあるのだから。
既にサイド1駐留艦隊の戦いは記録としてジャブローに送ってある。
そうである以上、地球に物を落とすのはかなり厳しい。
そうなると恐ろしいのは、ギレンがアスタロスを持っているのかと言う点だ。
既存の植物を駆逐しながら、増えていく特殊な植物。
その繁殖力は、地球上のどの植物よりも強力である、俺の知る事はそのくらいだが対処の面倒な代物なのは間違いない。
原作というよりはゲームで出てきた設定だが、この世界にも存在している可能性は否定できない。
なにせレオンはそのゲームのキャラだから……。
「何にせよ、安全の確保を頼んだよ」
『了解しました、他のチームも入り込んでいる工作員の割り出しを行っています』
「ああ、任せる」
『では通信を終えます』
これは今日中に動くのは難しいか?
いっそのこと部屋ごと運んでもらうのも手か?
流石に手間がかかりすぎるか、だったら今のうちにギレンの動きを予測しておくしかないな。
といっても……。
現時点でわかっているのは、サイド1のコロニーを2基引き連れた艦隊が地球へ向かっている事。
そして、アステロイドベルトから隕石がいくつか動き出している事。
だが、これらは連邦艦隊が動けば対処可能である事。
「しかし、アスタロスは……」
そう、アスタロスは実の所、地球で散布しても致命傷になりにくい。
何故なら、地球の植物は多様性に富んでいるため、アスタロスで対応できない種類も存在しうる。
また、アスタロスが散布された区域を焼き払うという手法もとる事が可能だ。
それにギレンには時間が無い、数年かけて地球を汚染していたのでは間に合わない。
となれば、アスタロスを本命として使う事はありえないだろう。
効果が不確定に過ぎるからだ。
もちろん、陽動の一つとして使ってくる可能性は否定できないが。
「しかしそうなると」
本格的に分からなくなる。
一つだけわかる事があるとすれば、陽動はあくまで陽動であるため、本命と行動を共にしないという事。
同じくゲームの設定だが、月からマスドライバーで石を叩きつけるという作戦があったがあれは現時点では意味が薄い。
だが、利敵企業として差し押さえられたアナハイム社の人間は下手な動きをすれば駐留軍に殺される。
つまり、ジオン兵がマスドライバーに行くための足掛かりが存在しなくなっているという事だ。
「現状耳に入っている、コロニーと隕石の落下以外の質量兵器は無いと見ていい」
質量兵器はそれだけであるなら、アスタロス含め致命的な被害を与えるのは難しいだろう。
だがギレンなら最低もう一手、もしかすると更に一手仕掛けて来るかもしれない。
考えられる手段は、先ずセイラさんとの論戦……勝てても致命的とは言えないな。
せいぜい時間稼ぎ、それも数日稼げれば大きなことだろう。
地球への核攻撃、論外だな地球には迎撃システムがまだ残っている。
よほどの数で雨あられを降らせるか、逆に命中率を落としてもミノフスキー粒子をまとわせて迎撃しづらくするか。
後者の方法は悪くない気もする。
ただ、当然そうなれば連邦艦隊による迎撃となるため結局雨あられと降らせられなければどうしようもない。
他に何か……ジオン側だけの特殊な攻撃は……。
質量攻撃は既に限界のはずだ、核攻撃を補助にするにしても南極条約が結ばれていない今、迎撃に核を使う事も可能だ。
なら、ジャブローへの直接攻撃の可能性は?
連邦軍情報部内にまだスパイが残っている可能性は高いが、規模は縮小しているはずだ。
現在は警戒がほぼMAXの状態の連邦軍から情報を抜いてジャブローに潜り込むのは無理がある。
実際、原作では最後までジャブローは陥落しなかった。
それだけ、情報漏洩に気を配っているという事だ。
だが、ギレンが勝ち目の無い戦いをするとは思えない。
デラーズですら、欺瞞計画を使って連邦を引っ掻き回してコロニーを地球に落とした。
ならば、頭の良さで上回るはずのギレンがそれ以下のはずもない。
そんな事を考えいたら通信機に連絡があった。
「どうした?」
『はっ! サイド6より地球に向けての交易船が来ている様です』
「ん? それは……」
サイド6からの交易船、だと?
戦時下にか……いや、戦時下と言えども地球圏は攻撃されていない以上そういうのが出入りすすのはおかしくない。
ただ、このタイミングでとなると。
「それは以前からの交易スケジュールにあるものか?」
『はい、しかし』
「そうだな、それでもおかしい」
いくら危険が低いと言われようと戦時中にリスクのある貿易をするか?
ジオン艦隊が地球に向かっている事は報道されたはず。
大金が得られるならやる奴もいるだろうが、コロニーを引っ張ってる艦隊が地球到達する2日前に来るというのはな。
よほどのバカでない限りありえないだろう。
先遣隊の警戒くらいは普通考えるはずだ。
「それが地球に降下するんだな?」
『輸送船そのものは大気圏突入能力がある様に見えませんので、シャトルと特殊コンテナがいくつかでしょう』
「……なら恐らくMSは入れられて中隊規模9機程度だろう。
いくら連邦にMSが無いと言ってもその程度の数では作戦は無理だろう、まともな戦闘等出来ないはず。
そうであるなら、別の目的があるだろうな」
コンテナに詰め込まれているものがアスタロスであるならどうだろう?
いや、あまり効果はないな。
散布して広がって、最悪大陸の一部が汚染される可能性はあるが。
そんな事になれば、ナパームで焼き払うだろう。
広がった区域を隔離してから殲滅すればいいだけだ。
もちろん、被害は相応に大きいが、戦の趨勢に影響を与えられないならギレンにとっては失敗となる。
なら水爆よりも凶悪な原子力爆弾ならば?
確かに、それなら一定の影響は与えられるだろう。
ただ、ジャブローにとなると微妙な所だ。
あそこは本当によく作ったものだと思うくらい、複雑な構造になっている。
水爆の100倍の威力だとしても地面を掘り進む能力は基本爆弾にはあまりない。
バンカーバスターのように特化すればまた違うが、それでも爆発は基本上に向かうため100m以上堀り進むのは難しい。
そして、ギレンの目的が連邦の戦闘能力を奪う事であるなら、ジャブローが目的になる。
何せ地球連邦と言う組織、首都を吹き飛ばされても特に政府活動に問題が無いという意味不明な国家なのだから。
チベットのラサ市がUC93年の連邦政府の首都のはずだが、フィフスルナが落ちても特段連邦は困っていない。
政治家はかなり逃げ出す事に成功しているらしいが、全員と言う事はないだろう。
相当数の死者が出ているはずである。
何せ、フィフスルナもかなりの大きさの隕石なので落下したラサを中心として土砂が成層圏まで飛び出すのは間違いない。
それが周囲に降り注ぎ、死者の数を増やしたはずだ。
地球の人口は度重なるコロニー落としで減っていただろうが、概算でも数百万人から数千万人は死ぬだろう。
ある意味、政治家にもやさしくない世界と言うわけだ。
それでも困らないのが戦法政府の頭のおかしな所であり、復興されるスピードも脅威的。
ジオン憎しと言う人間が異様に少ないのは原作においては人気が高いジオンのファン達への配慮だった。
この世界ではギレンの洗脳効果かもしれないが、通信環境が携帯電話にすら行き着いていない妙な古臭さのせいもある。
パソコンはまだ一般人にはあまり広まっていなかったりするし、テレビはデジタルだが解像度はそこまで高くない。
それが、死者の遺族や関係者たちの言葉をそれ以外の人に広められなかった理由かもしれない。
実の所、地球連邦政府がしっかりプロパガンダを広めていればジオン憎しという人で溢れかえっていたのは間違いない。
何せ地球圏の人口が半分にされたのだから、そんなものが10年経たずに無かったような扱いになる世界なのだ。
政府への攻撃は無意味だとギレンもわかっているだろう。
「普通は政府機能の麻痺が一番ダメージが大きいはずなんだがな……」
『連邦は一枚岩ではありませんから首脳部が全員死んでも、数日で代理が埋まるでしょうね』
「酷い話だ」
そう連邦政府は196カ国あった国連加盟国が全て一つになったものではある。
しかし、当然それらの国の首脳部が全員連邦政府首脳部になった訳ではない。
そうなれば当然、全滅しても次点の議員達が出て来るだけとなる。
下手に死人が多ければ、逆に議員の入れ替えで有能になる事すらあるわけだ。
連邦政府の無能ぶりは、原作を見ればよくわかる。
ジオンを一年戦争で完全に潰しておけばその後は無かったわけだから戦後処理の失敗は大きい。
それに、軍の縮小はいいが、アナハイムと言う企業が月の支配者になるほどに大きくなったのは政府の無能のせいだ。
アナハイムは最初から政府に対して反目していた。
初登場はZガンダムなのだから、当然である。
エゥーゴはアナハイムの支援で成り立っていたのだから、反政府組織の立ち上げに関わっていたという事だ。
この時点で企業倫理としてアウトである。
次に出てきたのは0083だ、あれにおいてのアナハイムはもっとひどかった。
試作ガンダムシリーズを連邦軍の金を使って作りながら、4号機ガーベラをジオンに渡していた。
更には核バズーカ搭載MSは最初から元ジオニックのメカニックが作っており、ガトーに引き渡す予定で地球に送っている。
輸送中に襲った方が楽なのに、わざわざ基地から盗ませて追撃させて宇宙まで追いかけさせた。
その理由はコロニー落としをするためにコロニーへの目をそらすのが目的だったようだ。
その2号機によりワイアット艦隊が壊滅の憂き目にあっている訳だから酷い話だ。
そんな感じで、凶悪な機体をジオン残党に供給し、マッチポンプで連邦に兵器を売り込む体制を作り出した。
よく、クラナダ側とフォンブラウン側は別組織の様なものだからとか言い訳をする人がいるが。
いや、それを許すわけが無いだろうと俺は思う。
一企業の工場が別に存在していようとも上層部が同じである以上、統制できないなら潰すのが普通だ。
それをやっていない以上、上層部は黙認していると見るべきだろう。
何せ逆シャアではネオジオンのMSの大部分がアナハイム製というバカバカしい結果になっている。
その後も、袖付きの新型MSシナンジュ等もアナハイム製。
シナンジュとドッキングしたネオジオングは制作は袖付きだが、アナハイムの渡したユニコーンの技術を組み込んでいる。
わかるだろうか、アナハイムは戦後20年間近くもジオン残党にMSを供給し続けた。
戦犯企業なのだ。
普通の国家なら絶対に残しておけない。
それが、あの箱の事で配慮せざるを得なかったとの事だが、見ていた人はへ? と思った事だろう。
そう、本当にお題目に過ぎない事が書かれていただけなのだ。
これを聞いて連邦がひっくり返る事はあり得ない。
単に時期が来たら宇宙市民にも地球に残った市民と同等の権利を与えるべきというものだろう。
穿ってみれば宇宙人との遭遇を考えていた夢想家の大統領ともとる事が出来るが。
それは兎も角、こんなもののためにテロ支援企業を放置し続けたのが連邦政府なのだ。
それもこれも、連邦政府の首脳部がまるで見えてこない点から来るともいえる。
批判されれば、批判されない様に動く者が多いだろう。
得票数を増やすために、有権者に媚びもするだろう。
そういった選挙が原作においては一度も出てきていない。
結果として、連邦政府首脳陣というものは形骸化した入れ替え可能な代物となる。
都市ごと焼き払われようと代わりがいる。
その代わり自分では何もする気が無い奴らばかりと言う事になる。
ギレンもそういう奴らを相手にする気は無いはずだ。
トカゲのしっぽ切りの如くいくらでも出て来るからだ。
「そういえばサイド6には」
やばい、そういえばジオンは戦前から研究していたはずだ。
実際の兵器が出て来るのが先の事なので見落としていた。
つまり、使ってくる可能性がある……。
……オカルト兵器を。
あとがき
ギレンが枷を外して色々やってくるという前提で考えてみました。
まだ答え合わせではないですが、やらかしてくる予定です。
オカルトはキシリア傘下で研究されていましたが、ギレンが知らないかと言われればまた違うとは思います。
まあ、後々は兎も角、最初はシャリア・ブルもギレン直属だったようですし。
アスタロスに関しては、調べてみると地球で致命的な効果を発揮できないらしいですね。
むしろ閉鎖環境であるコロニーの方が致命的になるそうで。
まあ、コロニーの食べ物は外から購入してるみたいですが。
農業用コロニー等は致命的でしょうね、一度洗浄する必要が出てきそう。
ともあれ、一撃で人類壊滅の危険とかいうタイプではなさそうです。
押して頂けると作者の励みになりますm(__)m