本当の終わり
「変身」
仮面ライダーキバーラに変身した夏海。
≪GILLS・KNIGHT・KAIXA・CHALICE・ZANKI・GATACK・ZERONOS・IXA≫
≪FINAL KAMENRIDE…DI‐GUIDE≫
ディガイド・コンプリートフォームとなった流姫。
「やってみろ」
「出来るものならな」
対するディケイド・激情態とディロード・デスエンドフォームは余裕の態度だ。
「仮面ライダー……キバーラ!」
「ディガイド……コンプリートフォーム!」
今の自分達の姿の名前を名乗り、
キバーラは手に持ったキバーラサーベル、ディガイドは愛用するディガイドライバーを。
≪ATTACK RIDE…SUB RIDER≫
カードが装填されると、ディガイドの周囲には
エクシードギルス、ナイトサバイブ、カイザ、ワイルドカリス、斬鬼、ハイパーガタック、ゼロノス・ゼロフォーム、ライジングイクサが召喚される。
「うおぉぉあああああ!!」
エクシードギルスが叫ぶと踵の生体刃はそれに呼応して鋭さを増し、
≪FINAL VENT≫
ナイトがダークバイザーツヴァイにアドベントカードをセットすることで、ダークレイダーはバイクモードとなって現れる。
≪EXCEED CHARGE≫
カイザも右足にカイザポインターを装着し、ENTERを押してフォトンブラッドを送り込む。
≪WILD≫
ワイルドカリスは醒弓・カリスアローと醒鎌・ワイルドスラッシャーを合体させ、十三枚のラウズカードを融合させたWILDカードをラウズ。
――ギュィィーーン!!――
斬鬼も音撃真弦・烈斬に音撃震をセット。
≪MAXIMUM RIDER POWER≫
ハイパーガタックはサイドバックルのハイパーゼクターのホーンを作動させる。
≪FULL CHARGE≫
ゼロノスもフルチャージによって増幅したフリーエネルギーの詰まったカードをデネビックバスターに差し込む。
――♪〜〜♪〜〜――
そしてイクサはイクサライザーからライザーフエッスルを抜き取り、イクサベルトに収まっているイクサナックルにセットして読み込ませる。
これで、ディガイドの準備は完了した。
「キバーラ」
『ウェイクアップ〜♪』
キバーラもウェイクアップフエッスルを吹き鳴らし、サーベルを構えると同時にライダーキバーラの背中には青紫の羽が現れる。
「「「「「「「「「「ハアァァァァァァァアアア!!!」」」」」」」」」」
ディメンションバースト
ソニックスタッブ
エクシードヒールクロウ
疾風断
ゴルドスマッシュ
ワイルドサイクロン
音撃斬・雷電斬震
ハイパーライダーキック
バスターノヴァ
ファイナルライジングブラスト
≪ATTACK RIDE…ILLUSION≫
ディケイドとディロードは互いに五人ずつ分身。
≪FINAL ATTACKRIDE…DE・DE・DE・DECADE≫
≪FINAL ATTACKRIDE…DE・DE・DE・DEROAD≫
「「「「「ディメンションキック!!!!!」」」」」
「「「「「デスエンドクラッシュ!!!!!」」」」」
そして、
――ドゥガアァーーーーン!!!!――
十人と二人の必殺技が激突し、トンデモない爆炎が起こった。
そしてそれが晴れると、
「「「「………ッ」」」」
ディケイド、ディロード、ディガイド、キバーラが立っていた。
「覚悟しろ…!」
「次で幕だ…!」
ライドブッカー・ソードモードとコールドライバーを構えるディケイド&ディロード。
キバーラとディガイドはそれぞれの武器を力一杯握り締め、
「「うぅぅああああああああああ!!!!」」
キバーラは剣を刃をディケイドに向けて突貫し、ディガイドも銃口をディロードに向けて引き金を引いた。
――バッ――
「「ンッ!!」」
――ザグッ!――
――ズギュン!――
突如として、ディケイドとディロードは武器を自ら捨て、二人の女戦士の攻撃を喰らった。
直撃したことにより、刃と弾丸はドライバーのバックルを貫通し、二人の身体さえも貫いていた。
キバーラがディケイドの身体からキバーラサーベルを抜くと、ディロード共々にドライバーを外し、変身強制解除と同時に倒れた。
無論、ディケイドライバーもディロードライバーも修復不可能な損傷をうけている。
ディガイドは銃口を下に向け、キバーラはサーベルを落とし、変身を解除した。
「……何故、かわしてくれなかったんですか?」
「あんた達なら、余裕で避けられた筈なのに……」
そう、もし姿を消したり高速移動を行うARをつかっていれば、少なくとも致命傷をさけることなど造作無いことだったハズ。しかし、廻と士はあえてそうしなかった。
「俺達が消してしまったライダー達を、お前等が、憶えておいてやれる」
「憶える…?」
夏海の?にもお構いなく、二人はこれまで勝ち得た全てのライダーカードを差し出す…。
「受け取ってくれ、流姫。…俺と士は、戦うことでしか、ライダー達と向き合えなかったんだ…。ゲフッ、ゲフッ!」
廻と士は吐血を交えた咳をする。
「…俺を倒すのが…、愛するお前で本当に良かった……流姫「喋らないで!」
今にも死にそうな廻と士にこれ以上口を開かせるのは非常に危険と判断し、なんとか黙らせようとする。
「士ッ!死ぬな!!」
「廻ッ!何勝手にくたばろうとしてんだテメー!!」
そこに大樹と了が一足遅れてでてきた。
しかし、最早二人の命のともし火は…………尽きた。
「こんなのって…、こんなのって……」
流姫は受け入れ難い現実に涙を流す。
しかし、そうしていると、二人の亡骸から次元の壁が現れ、四人を夜の公園に導いた。
そして、そこで待っていたのは…。
「紅…渡」
「御久し振りです、ディガイド」
紅はこちら側に振り向く。
「仮面ライダーの物語は時と共に消滅する運命でした。しかし破壊者と終焉者と戦うことで人々の記憶の留まり、再び物語を紡ぐことができました」
「物語を?」
紅は天を指さす。
それと同時に幾つもの世界が映しだされる。
その内の二つが光ると、霊園の墓石の前に立つユウスケと、十人ライダーとBLACK RXと再会を果たす信彦の姿が…!
「ユウスケ…!」
「信彦…!」
他の世界の様子も映される。
「少年君」
「ワタル君も」
「劉子もよ」
「鉄もだな」
響鬼の世界、キバの世界、ネガの世界、リュードの世界……いや、ディケイドとディロードを原因として消滅した全てのライダーの世界が復活をはたしていた。
「創造と開闢は、破壊と終焉からしか生まれなかった。そして、破壊と終焉から新生した仮面ライダーの物語は……永遠となったのです」
顔をほころばせながら紅は語る。
「でも…、ディケイドとディロードの物語は…?」
「使命を果たした破壊者と終焉者の物語は…、既に完結しています」
紅の台詞、それは廻と士が復活することはないというモノだった。
「そんな…、そんなのって「気持ちはわかるが、これは運命だ」…誰?」
流姫の言葉を遮った者は暗闇から現れた。
「貴方は一体?」
「仮面ライダーディファウド」
ディファウド、そのライダーはかつて大ショッカーとの戦いでディロードを助け、力を貸してくれたライダーの名である。
ディファウドはバックルのサイドハンドルを引き、四十代半ばの壮年の男に戻った。
「お、おじさん……!?」
「懐かしいね、流姫」
廻の実父・砕谷巡。
「なんで…、なんで廻達に物語が無いの!?」
ヒステリック気味に問い詰める流姫に、巡は冷静に対応する。
「……かつての私は当時しがない科学者だった。しかし、ある時突然にも仮面ライダーと異世界の存在を知り、研究に没頭した。その結果、世界の調和を齎す為、次元戦士と呼称されるライダー達のドライバーを創った。その試作型の内の一つがこのディファウドライバーだ」
巡はバックル状態のディファウドライバーを見せる。
「そして四年前、人々の心の中において無量大数のライダーの物語が誕生し、世界は著しく不安定になり、我々の故郷たる世界は消滅した。そこで私は崩れた世界のバランスを安定させる役目をお前達に与えた。…私の思惑通り、廻は対峙した全てのライダーを終焉者としての力で間引いた」
「間引く、ですって?」
「そう。当時のディロードはディケイドと違い、不必要なライダー達の物語を完全に終焉させる使命をおびていた」
四年前の悪夢と惨劇は、皮肉にも実の父によってしくまれていた。
「そして、大ショッカーによってディケイドが誕生したことにより、ディロードの背負うべき使命も必然的に変わった」
「それってつまり、廻達にわざと悪役やらせたってこと?…私の一番大好きな人を!!」
流姫は激怒・悲愴・憎悪の籠った声と瞳をしていた。
「……ただ一つ、破壊者と終焉者を甦らせる方法がある」
「ッ!あるんですか!?」
「早く教えて!」
巡は一呼吸置き、こう言い放つ。
「記憶だよ」
巡の一言を最後に、その場には眩い光が満ちた。
*****
きがつくと、四人は橋の下の河原にいた。
しかも、士の写真を焼却していた場所でもある。
夏海は急いでアルバムを見た。
想像通り、士の撮った写真と廻が得た写真は全て元通りになっていた。
「他のライダー達も蘇ったな。しかし、このままでは誰にも感謝されずに二人だけが……」
「……せめて、廻と士の存在を繋ぎ止められる程の記憶の楳介さえあればいいんだが……」
「…士君、他のライダーの写真ばっかり撮ってて自分の写真が一枚の写真もないんです」
「大ショッカーを壊滅させた後に撮った写真も、二人が持って逝っちゃたし……」
四人が頭をなやませていると、夏海は思い出す。
士のトイカメラ。あれには士と廻の姿を収めたフィルムがある筈だ。
「あ……ありました!」
――ズババババッ!――
前触れも無い何者からの攻撃。
「来い!」
「ヤバいことになってきた!」
追撃をかわしながら逃げる四人。
暫く走っていると、
『イー!』
『イー!』
『イィー!』
戦闘員軍団や怪人軍団が四人を取り囲む。
「しつこいな大ショッカー!」
『違う!我々は世界征服を狙う新たなる秘密結社、スーパーショッカーなのだ』
「ご丁寧にどうも」
上の橋にいる蜂女が訂正する。
「夏海君、流姫君。ディケイドとディロードのことは忘れるんだ。そして私達の下に来い。おじいちゃんも待っている」
――ズギュン!ズギュン!――
ゾル大佐がそういった直後、大樹と流姫はドライバーの銃口からエネルギー弾を発砲する。
――ザシュン!ザシュン!――
了もディルードライバーを振って周囲の敵を斬りつける。
「お前達は行け、二人の写真、頼んだぞ」
「了、それは僕の台詞だ」
「…はい!」
「頼んだわよ!」
(僕のことは無視か)
まあ、大樹のことはほっといて、夏海と流姫は急いでトイカメラのある場所に向かった。
しつこく追いまわす戦闘員達を流姫はディガイドライバーで蹴散らしていくも、数が数なだけに対応しきれない。
そこへ、
――ブゥゥーーーーン!!――
トライチェイサー2000とライトグラスに乗ったユウスケと信彦が助けに現れる。
「二人とも!」
「流姫!早く廻達の写真を!」
「うん!」
力強く頷いた流姫はマシンディガイザーを呼び、夏海を後部座席の乗せて目的地に急いだ。
*****
「どう?見つかった?」
「ちょっと待って下さい。………あった、ありました!」
トンネルの近くの茂みにあったトイカメラを回収した。
『そうはさせんぞ』
「蜂女!」
ディケイド・ディロードの復活を阻むため、蜂女は毒針のサーベルを二人の身体に突き立てようとすると…。
――ガシッ!――
「電波投げ!」
タックルが助けに来たのだ。
「貴女は…!」
「電波人間タックル!」
夏海と流姫もこの意外な助っ人に驚く。
『この死に損ないが!』
蜂女は標的をタックルに絞ってサーベルを振り回す。
タックルはサーベルを受け止め、夏海達と邂逅を果たした場所にまでジャンプする。
蜂女はサーベルに電流のようなモノを宿しながら刃を振り回し、墜にタックルの左肩を刺し貫いた。
しかし、タックルは執念に動かされ、蜂女の身体を掴んだ。
「ウルトラサイクロン!!」
敵に強力な衝撃波を叩きこむタックル最強の技。
しかし、その技はタックルにとって捨て身とも言えるものだ。
周囲に激しい衝撃が迸り、蜂女はそれ相応のダメージを追ったようだ。
『おのれ…憶えていろ』
そういって蜂女は撤退した。
タックルはウルトラサイクロンの反動からか、片膝をつくも、すぐに立ち上がった。
「………士と廻だけがちゃんと私のことをみてくれた。ユリ子は死んじゃったけど、居場所ができて幸せだよ」
そう言い残し、タックルの魂は天に帰った。
「…居場所…」
「……」
*****
写真館。
早速写真の現像にとりかかり、それが終わる頃、ユウスケと信彦が駆けつける。
「夏海ちゃん、フィルムは?」
「…感光してました。…でも、もういちど焼いてみます」
「そうね」
「こんなところで、諦めるわけにはいかない」
4人は外に出て、肝心の部分が感光してしまっている二枚の写真を囲む。
「士君たちを憶えている人がいたら……士君達の居場所ができるハズです」
「俺達も決して、士達のことを忘れない」
「忘れることなどできるわけがない」
「忘れたくても、忘れられないさ。あの憎らしい顔と、ムカつく位のイケメンをね」
「言えてるな、それ」
「廻達はここにいる。ここが廻達の居場所なんだから」
六人は二枚に写真を空に掲げ、廻達と過ごした時間と記憶をゆっくりと思い出す。
そしてそれをしているのは、ここにいる六人だけじゃない。
キバの世界
響鬼の世界
ブレイドの世界
龍騎の世界
カブトの世界
アギトの世界
555の世界
電王の世界
ネガの世界
リュード世界
テンガの世界
クレストの世界
サタンの世界
輝鬼の世界
グライズの世界
龍焔の世界
刻王の世界
シャインの世界
廻と士が巡り廻ってきた世界のライダー達が、廻と士と共に戦った時間を、記憶を呼び覚ました時、奇蹟が起きた。
空から降り注ぐ神秘的な光を浴びた二枚の写真が感光状態から、まともな写真となったのだから。
それと同時に現れる複数枚に及ぶ次元の壁に酷似したモノ。
それは人々の思い出を収めた”記憶の壁”。
それが後方にある人型のなにかに向っていき、人型のそれは足部分以外の殆どが歪んだ状態で現出する。
しかし、記憶の壁を通り抜ける度に、その姿をどんどんハッキリさせていく。
そして、最後の一枚、ユリ子との記憶(おもいで)が二人の存在を完全に確立させる。
「士君!」
「廻ッ!」
皆は蘇った士と廻に駆け寄る。
「…夏海……ユウスケ……海東…」
「…流姫……信彦……了…」
二人は自分をここに呼び戻してくれた仲間達の名を呟く。
「受け取りたまえ」
「こいつはお前達の物だ」
「これ、直すの苦労したんだぞ」
ライダーカードとトイカメラを受け取る士。
廻も四十数前後のライダーカードを受け取る。
「…これからも、世界を映してください」
「あぁ。俺の、世界をな」
士がニコやかに答えると、夏海も笑顔になった。
「廻…その仮面とってあげる」
「…あぁ」
流姫は廻が着けている仮面を取り外し、精一杯放り投げた。
「もうあんな仮面、必要ないでしょ?」
「その通り。よくわかってるじゃねーか」
*****
スーパーショッカー。
『ネオ生命体よ。我に、神を越える力を!』
痛手を負った蜂女はネオ生命体の力を借りてライダー達にリベンジしようと目論む。
『ママ、ありがとう』
ネオ生命体は蜂女に感謝の意を伝える。
しかし、それは違う意味であったが…。
『いただきまーす』
”材料になってくれて、ありがとう”という意味だったのだ。
異変に気づいたスーパー死神博士が来た時には、
『助けて!うっ…あぁぁぁ!!』
蜂女はネオ生命体に吸収されてしまった。
すると、ネオ生命体は装置から出て空中を浮遊する。
『僕、玩具が欲しいな』
すると、装置の中より金属の塊がでてきたと思えば、金属塊はバッタを模しながら刺々しいフォルムをした一体の異形となった。
「さ…最強最悪の、怪人だ…!!」
スーパー死神博士すらも恐れるこの怪人の名は、金属生命体ドラス。
「スーパー死神博士!」
さらにそこでスーパーショッカー科学者がスクリーン越しに報告を行おうとする。
「邪眼の培養プログラムが完了致しました。いつでも出撃に使えます」
――…培養プログラム…コンプリート…コンプリート…蘇生開始します…――
スクリーン越しの無機質な電子音声は、なにかいやな虫の予感を覚えさせた。
*****
――ズゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……!!――
一方屋外でゾル大佐と怪人達は、地面より姿を見せた二つの巨大要塞をみて感極まった。
天空を浮遊する昆虫のような骨のような要塞と、地上を蹂躙する山のような要塞の名は…、
「遂に、スーパクライシス要塞とスーパーフォッグマザーが!復活したぞォォォオ!!」
ゾル大佐の呼び掛けに戦闘員や怪人達は興奮し、大きな敬礼と掛け声をあげた。
――ブウゥゥゥーーーーン!!――
その時、激しいエンジン音が聞こえ、スーパーショッカーの面々は一斉にそちらへと顔を向ける。
向こうからは五台のバイクがこちらへ走ってきた。
ゾル大佐はそれを見て驚きを禁じ得なかった。
「……鳴滝。ショッカーになってまで、ディケイドをディロードを倒したいのか?」
「ミイラ取りがミイラになった……上手いこと言った奴がいたもんだぜ」
廻達はヘルメットをとり、バイクから降りた。
「ディケイドとディロードに物語は必要ない!!君達の旅は、ここで終わりだ!」
「終わる旅なんて無いよ」
「そんなことになったらつまんねーじゃないかよ」
ゾル大佐の激昂した叫びを、さらりと否定する大樹と了。
「あぁ。俺はこれからも、世界を繋ぎ、物語を繋ぐ。それこそが、俺達の旅。ディケイドとディロードの物語は、ここから始まる…!」
「そして、一つの物語の始まりと共に、新たな物語が胎動する。俺達の旅は世界と物語…そして未来を紡ぐ旅へと繋がっていくんだ!」
「ディケイドォー!ディロードォー!…お前等は……お前等はなんなんだァ!?」
「最強の最悪の…!」
「通りすがりの…!」
「「仮面ライダーだ!…憶えておけ!変身ッ!!」」
≪≪KAMEN RIDE≫≫
≪KAMEN RIDE…DI‐END≫
≪KAMEN RIDE…DI‐RUDO≫
「「変身…!」」
「「…変身!」」
≪KAMEN RIDE…DI‐GUIDE≫
「変身」
「『変身』」
≪DECADE≫
≪DEROAD≫
――バシッ!――
ゾル大佐の鞭打ちの音をゴングに怪人と戦闘員達は一斉に仮面ライダーに襲い掛かる。
ディエンド&ディルード
持前の俊敏さを活かしつつ…、
「「ハッッ!」」
≪ATTACK RIDE…BLAST≫
≪ATTACK RIDE…EXTRA SLASH≫
ディエンドブラストとディルードエクストラスラッシュで戦闘員達を難無く倒していく。
クウガ&SHADOW RX
十八番ともいうべき格闘戦で次々と戦闘員や怪人とやりあっていく。
「シャドーフラッシュ!」
SHADOW RXが眼晦ましをすると、
「シャインブレイズ!…影光一閃!」
久々に影光一閃で敵を薙ぎ倒す。
「良っしゃ、俺も!ハアァァァ!!」
クウガも自慢の跳び蹴りを御見舞いする。
キバーラ&ディガイド
こちらはキバーラの剣術とディガイドの射撃を組み合わせ、敵を翻弄した。
「笑いのツボ!」
『アーッハハハハハハハハハ!!!!』
≪ATTACK RIDE…EXTRA BLAST≫
「行くわよ!」
ディケイド&ディロード
最早ゴールデンコンビとも言えるこの二人は格闘・剣術・射撃の三つを上手く使いわけ、せまりくる敵に何の苦も無く蹴散らす。
そしてディケイドとディロードが手をパンパンと叩いたり、肩回しをすると
≪≪FINAL ATTACKRIDE≫≫
≪≪FINAL ATTACKRIDE≫≫
≪FINAL ATTACKRIDE≫
「「ハアァァァ……!!」」
「ンー…!」
全員は必殺技をスタンバイする。
≪DE・DE・DE・DECADE≫
≪DE・DE・DE・DEROAD≫
≪DI・DI・DI・DI‐END≫
≪DI・DI・DI・DI‐RUDO≫
≪DI・DI・DI・DI‐GUIDE≫
「「オリャアァァァァァァァアアア!!」」
「「ハアァァァァァ!!」」
全員の必殺技が炸裂し、その場にいた怪人共は全員爆発した。
「やったな!」
「おう!」
安堵の一時は、本当に束の間であった。
――ビューーーーー!ズドォーーン!!――
突然にも彗星のような二つの物体がディロード達の付近で落下し、辺り一面に激しい衝撃を巻き起こした。
そして彗星だと思われていたのは無論、ドラスと邪眼だった。
『『………ッ』』
「なんだあいつら?」
「邪悪な金属生命体ドラス。とおいうことは、ネオ生命体が蘇ったのか」
「そして、五万年前の世紀王の成れの果て、邪眼。しかも究極態か、俺がまだどっちもカードコレクションしてない奴じゃんか」
ディエンドとディルードは簡単にドラスと邪眼のことを説明する。
「世界は再び、混沌の時代を迎えた。…おのれ、ディケイド!ディロードォーー!!」
ゾル…いや、鳴滝は恨めしそうにディケイドとディロードを睨む。
しかし当人達はそんなことなど歯牙にも気にせず、八人全員でドラスと邪眼に戦いを挑む。
しかし、どちらも最強最悪・究極と呼ばれるだけあって、八人のライダーの力をもってしてでも太刀打ちできるかどうか、かなり怪しい戦況だ。
軽くあしらわれ、このままズルズルと体力を消耗するかと思った時、次元の壁が彼等の仲間を呼んだ。
「ワタル!」
「少年君!」
「劉子!」
「鉄か!」
「廻さんと士さんのお蔭で、ボク達は勿論、全てのライダーの世界が蘇ったよ!」
「それだけじゃありません。私達の仲間も全員蘇ったんです!」
和雄と劉子が説明してる間にドラスを護るように怪人達があつまってくる。
「「「「我々も共に、戦います!!」」」」
『ガブ!』
――キィーーン!――
≪NEGA FORM≫
「「「「変身ッ!」」」」
四人はキバ・響鬼・G4・ネガ電王に変身する。
「オリャアァァァ!!」
「ハアアアァァァァァ!!」
「ウオォァァァァァ!!」
「音撃打・炎神焼華の型!」
『ウェイクアップ!』
≪≪FINAL VENT≫≫
≪≪FULL CHARGE≫≫
≪LIGHTNING SLASH≫
≪FINISH≫
≪≪EXCEED CHARGE≫≫
≪≪RIDER KICK≫≫
そこへさらにアギトがライダーキック
龍騎はドラゴンライダーキック
電王はエクストリームスラッシュ
ブレイドはライトンングスラッシュ
ファイズはクリムゾンスマッシュ
カブトはライダーキック
テンガはアトミックキック
リュードはリュードニーネイル
輝鬼は音撃打・炎神焼華の型
シャインはスピリット・オブ・ブレイク
龍焔はフレイムライダーキック
刻王はグロードブレイカー
クレストはエクスショック
サタンはデビルクラッシャー
を繰り出しながら登場し、怪人達を葬った。
「俺達もいるぜ!こちとら暴れたくてウズウズしてたんだ!」
「良し、いくぞ!」
「行くぜ行くぜ行くぜぇーーー!!」
ディケイドの掛け声に25人のライダーがドラスと邪眼に立ち向かう。
だがなんたることだろうか。
最上級クラスとはいえ、たった二体の怪人に総勢25人のライダーが一進一退の戦いを強いられているのだ。一人一人では五秒と経たずにあしらわれ、二人か三人でいけば裏拳や回し蹴りなどといった手段でことごとく攻撃の機会を潰されてしまう。
このエンドレスで不毛な戦いをしても意味がないと判断し、ディケイドとディロードは皆から一旦距離を置いてケータッチを取りだした。
それと同時にクウガ〜キバ、SHADOW RX〜シャインまでのライダー達の前面に巨大なFKRカードが現出される。
≪HYPER・SHINING・BLASTER・ARMED・SUEVIVE・KING・RISING ULTIMATE・EMPEROR・SUPER CLMAX≫
≪FINAL KAMENRIDE…DECADE≫
≪HYPER・GOD・BLIGHT・ARMED・SURVIVE・WILD・HEAVEN・ROYAL・GUADIAN・LUNA RIDER≫
≪FINAL KAMENRIDE…DEROAD≫
ディケイドとディロードは”最強コンプリートフォーム”に強化変身。
19人の仮面ライダー達全て、巨大なFKRのゲートを潜り抜けてを最強形態の強化変身した。
≪GILLS・KNIGHT・KAIXA・CHALICE・ZANKI・GATACK・ZERONOS・IXA≫
≪FINAL KAMENRIDE…DI‐GUIDE≫
ディガイドもコンプリートフォームに強化変身。
――シュ、シュ!――
「おや?」
すると、ディルードのライダーカードホルダーから二枚のFRが跳びだした。
「…へー、面白い」
≪FORM RIDE…G4 TERA≫
≪FORM RIDE…NEGA DEN‐O TRAIN≫
ディルードはカードを装填してドライバーで対象である二人を小突くと、
G4は黒い装甲が銀色となり、眼の色が緑になった上に頭部の角が三本角になっているG4・テラフォーム。
ネガ電王は、電王・ライナフォームと同形状のアーマーを備えながら、色は青と黒を基調としらネガ電王・トレインフォームとなった。
そして、
≪FINAL ATTACKRIDE…DI・DI・DI・DI‐END≫
≪FINAL ATTACKRIDE…DI・DI・DI・DI‐GUIDE≫
≪≪SHOOT VENT≫≫
≪≪EXCEED CHARGE≫≫
≪MAXIMUM HYPER CYCLONE≫
ディエンドのディメンションシュート
ディガイドの強化型ディメンションバースト
龍騎サバイブメテオバレット
龍焔のメテオリボルバー
ブラスターファイズのフォトンバスター
ブライトサタンのフォトンブライトレイバスター
ハイパーカブトのマキシマムハイパーサイクロン
そしてG4のディオガランチャーのミサイル攻撃がドラスと邪眼に降り注ぐ。
『『ウェイクアップ!!』』
「鬼神覚声…!」
≪ROYAL STRAIGHT FLUSH≫
≪WILD≫
≪≪FULL CHARGE≫≫
≪NEGA SWORD≫
≪FINAL ATTACKRIDE…DI・DI・DI・DI‐RUDO≫
さらにはエンペラーキバのファイナルザンバット斬
キングブレイドのロイヤルストレートフラッシュ
超電王の超ボイスターズスラッシュ
キバーラのソニックスタッブ
ロイヤルシャインのオメガザンバット光斬
ワイルドクレストのワイルドタイフーン
装甲輝鬼の鬼神覚声
刻王・ガーディアンフォームのディフェンスラッシャー
ネガ電王のレールウェイスラッシュ
ディルードのディメンションフラッシュなどといった斬撃系の必殺技が次々とドラスと邪眼を切り裂く。
「「タアァァァァァアア!!」」
「オラァァァァァアア!!」
≪MAXIMUM RIDER POWER≫
装甲響鬼とシャイニングアギトの熱き光の拳と、リュードのゴッドライダーパンチにグライズのハイパライダーパンチが唸る。
「「ハアァァァァァ!!」」
追撃にクウガのライジングアルティメットナックルと、SHADOW RXのルナライトパンチが顔面に直撃。
≪FINAL ATTACKRIDE≫
そして最後は…!
≪DE・DE・DE・DECADE≫
≪DE・DE・DE・DEROAD≫
ディケイドアンリミテッド&ディロードアブソリュート
破壊と救済のライダーダブルキック!
「「ゼアァァァァァァァ!!!!」」
ダブルライダーの必殺キックは見事、ドラスと邪眼に直撃した。
『『うぅぅおおおぁぁぁぁぁ!!!!』』
――ドガァーーーーン!!――
ドラスと邪眼究極体が爆散すると、ライダー一同が集まる。
「よっしゃー!」
「うぅ、やったぜェーー!!」
しかし、
『フン、この程度で我等を討てる訳が無かろう…!』
「この声は、邪眼!」
すると、空のスーパークライシス要塞からは巨大な銀色のマンモスメカ。
スーパーフォッグマザーからはオルフェノク最大種と呼ばれるエラスモテリウムオルフェノクが投下されたのだ。
「なんだありゃ!?」
「あんなのアリかよ!?」
超電王とテンガが文句を垂れたところで状況は少しも好転しやしない。
投下されたマンモスメカとエラスモテリウムオルフェノクは仮面ライダー達に襲い掛る!
「「うわあぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!」」
MOVIE大戦へ続く…!!
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